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肩の高さと整体の相関性

整体で肩の高さを治す時は高い肩と低い肩のどちらを治す?

肩の高さと整体の相関性

 

肩の高さの違いが気になる方。

 

整体へ通院された事はありますか?

 

そもそもなぜ、肩の高さの違いが気になるのでしょうか?

 

その理由としては、肩こりなどの症状が出やすいという事が考えられます。

 

その他には、カバンがずれやすい。

上着がずれやすいなどのお悩みもあるでしょう。

 

では、高い側の肩と低い側の肩。

どちらが悪い肩だと思いますか?

 

それは、その方の歪み方によって異なります。

 

といっても、ある程度の基準はあります。

 

今回は肩の高さの違いを整体で治してみようかなと検討中の皆様に、整体ではどのような施術を行っているのかをご紹介していきます。

 

実は、肩の高さの左右差の原因が、骨盤にあるなんて事もあるのです。

 

それでは早速、整体と肩の高さについて学んでいきましょう。

 

 

肩の高さが違う原因は骨?筋肉?

 

整体で肩の高さを揃える時には、骨と筋肉の両方にアプローチすることが多いです。

 

なぜかというと、次の理由が挙げられます。

 

  • ・肩甲骨は独立した骨で筋肉で支えられているから
  • ・肩甲骨の位置により使われる筋肉が決まるから

 

少し難しいので、簡単に説明していきます。

 

肩甲骨は独立した骨で筋肉により支えられているから

 

骨が外れる事を脱臼といいます。

 

スポーツをされていた方ですと、肩や肘が外れた経験があるかもしれません。

 

これは、骨が骨から外れる事で、骨と骨が繋がっている事を表します。

 

また、殆どの関節は脱臼させることが可能です。

 

顎も外れますし、股関節だって外れます。

 

ですが、肩甲骨は例外で、外れる事はほとんどありません。

 

それは、肩甲骨が他の骨とが繋がっていないから。

 

実際には鎖骨と繋がってはいますが、解剖学では、浮遊骨(繋がっていない骨)として分類されています。

 

なので、よほどの事でもない限り、肩甲骨が外れる事はありません。

 

では、肩甲骨は何によって支えられているのでしょうか?

 

それは筋肉です。

 

肩甲骨を支えている筋肉には次のものがあります。

 

  • ・僧帽筋
  • ・肩甲挙筋
  • ・菱形筋
  • ・広背筋
  • ・前鋸筋
  • ・小胸筋

 

なので、肩の高さが違うという場合。

これらの筋肉のバランスがくずれている事が、原因として考えられます。

 

このような筋肉のバランスと整えるように、整体を行う事もあります。

 

ですが、肩甲骨の骨自体を調節する事もあります。

 

それは、肩甲骨の位置によって、使われる筋肉が異なってくるからです。

 

 

肩甲骨の位置により使われる筋肉が決まるから

肩甲骨の位置がずれると、そのずれた位置で使いやすい筋肉は決まってきます。

 

例えば、肩が前に入った前肩や巻き肩の場合。

肩甲骨と背骨が離れて背中の筋肉、特に僧帽筋という筋肉が使いづらく弱くなります。

 

なので、僧帽筋のトレーニングを行いたいのですが、ここで問題があります。

 

肩や肩甲骨が前にずれた巻き肩の状態で筋肉のトレーニングを行っても、背中の筋肉が効果的に鍛えられないという問題。

 

肩甲骨の位置を戻すためのトレーニングなのにも関わらず、関係のない筋肉。

例えば、首の筋肉や胸の筋肉に力が入ってしまい、肩甲骨の位置を治すトレーニングにならないのです。

 

なので、その場合は背中のトレーニングの前に、肩甲骨の位置を整えます。

 

トレーニングのやり方は一緒でも、骨の位置を優先して整えるだけで、背中の筋肉が使いやすくなり、肩甲骨の位置が治るのです。

 

 

仕事によって歪み方は変わる

 

たとえば、野球の選手。

 

1日は何百球、何千球とボールを投げます。

 

自ずと利き腕の筋肉が発達してきた結果、肩甲骨の位置がずれ、肩の高さが変わります。

 

その一方で、銀行の窓口のような、パソコンを左右どちらかに設置させた状態で、顔や上半身だけ捻じって仕事を行う場合。

 

肩甲骨や背骨のねじりが原因で、肩が歪んでくる場合もあります。

 

ですが、骨が原因の場合も、筋肉が原因の場合も。

そのどちらの場合でも、骨の位置を整える事を優先的に整体します。

 

これを優先して行わなければ、歪みは解消できないのです。

 

 

肩だけじゃない、歪みの原因

 

肩甲骨が歪むと、肩の高さに左右差が出ます。

 

ですが、その原因が肩にあるとは限りません。

 

背骨や骨盤が歪む事によって、肩の高さに差が生じる事もあるのです。

 

例えば、先ほどの背中の筋肉である僧帽筋。

 

この筋肉は確かに肩甲骨とくっついているのですが、背骨にもくっついています。

 

肩甲骨ではなく、背骨が歪む事で肩の高さが変わる事があります。

 

 

背骨が歪むと肩が歪む!?

背骨を捻じって仕事をする方。

 

例えば、マッサージを行うセラピスト。

 

患者さんの背中のマッサージを行う際は、ベットの片側に立ち体を半身に捻じりながら力を入れる事が多いです。

 

すると、力を入れる際に背骨が捻じるのに対して腕を固定するので、肩甲骨と背骨との距離に左右差が生じます。

 

  • ・捻じれた側の肩甲骨と背骨との距離。
  • ・その反対側の肩甲骨と背骨との距離。

 

この2つに左右差が出ます。

 

離れた側の僧帽筋は力が入りづらくなり、肩甲骨が背骨から浮き上がって離れるように歪みます。

 

また、背骨に近くなった肩甲骨側の筋肉は使いやすくなり、やはり歪みます。

 

このような背骨の歪みと肩の高さの差が生じやすい疾患に、側弯症(そくわんしょう)というものがあります。

 

 

側弯症(そくわんしょう)について

背骨が曲がる疾患の1つに側弯症(そくわんしょう)というものがあります。

 

これは、小学生の時に健康診断で検査するものの1つなのですが、簡単に説明すると背骨が歪んだ状態を表しています。

 

ただ、単なる歪みというわけではなく、成長の段階でなんらかしらの問題が生じて、背骨が歪んでくる為に、曲がりがひどい場合には、手術が適応になる場合もあります。

 

それほど症状がひどくない場合には、特別な処置を行わない場合も多いので、成人になっても背骨が歪んだままの方も多い印象があります。

 

そして、このような方は、肩の高さに左右差がある場合が多いのです。

 

これは、背骨の曲がりからくる背中の筋肉の左右差に加えて、肋骨のゆがみも関係していると考えられます。

 

 

側弯症と肋骨、そして肩甲骨

肋骨の歪みも、肩の高さと関係があります。

 

息を大きく吸うときに、肋骨は大きく膨らみます。

息を吐くときには、肋骨は縮みます。

 

大きく膨らんだ側の肋骨と、腹筋は距離が離れる為に使いづらくなります。

縮んだ側の肋骨の腹筋は、反対に使いやすくなります。

 

すると、背骨の歪みと腹筋のアンバランスが、体をくの字に曲げてきてしまいます。

 

全員ではないですが、側弯症の方の背骨は、心臓をよけるように歪んできます。

 

そして背骨の歪みから右の肋骨は縮みます。

左の肋骨は膨みます。

 

やはり、体をくの字に曲げるように歪み、その状態が固定されてしまうのです。

 

この場合、肩は次のような歪みをおこしやすいです。

 

  • ・右の肩甲骨は前側にずれ、背骨の歪みにつられて下側に移動
  • ・左の肩甲骨は背骨側に近づき、背骨の歪みにつられて上側に移動

 

このように背骨や肋骨のゆがみが原因で肩の高さに左右差がある場合。

肩甲骨の歪みを整える前に、骨盤や背骨、そして肋骨の歪みを先に整える整体を行います。

 

 

自分で出来る肩の位置を治す体操法

 

肩の位置を治すには、まずは肩甲骨の位置を治すこと。

 

その後に、使いづらい筋肉を積極的に使うこと。

 

基本的には、この2つが重要になってきます。

 

ただ、前述したように正確に矯正するには、何が原因かを検査しなければなりません。

 

肋骨が片方だけ出てる?それって自分でも矯正できますよ!』で紹介しているような体操を行う事をおすすめなのですが、仕事中に手軽に行えません。

 

なので、今回は仕事中や通勤中でも行える、簡単な方法をご紹介いたします。

 

仕事中に行うお手軽肩甲骨体操

まずは、仕事中でも行える、簡単な体操からはじめていきましょう。

 

【やり方】

 

1.右手を左側の肩に置く。

 

2.上半身を左に捻る。

 

3.捻った状態から背中が膨らむように意識して、深呼吸を3回行う。

 

4.反対側も同様に行う。

 

通勤中に行うお手軽体操

続いて通勤中に行える体操をご紹介いたします。

 

つり革を利用するので、座席が空いていても頑張って立って下さいね。

 

【やり方】

 

1.右手でつり革をつかんで下さい。

 

2.左足を半歩後ろに引いて体重をのせて下さい。

 

3.左の腰がくの字になるように調整しながら、右脇を伸ばして下さい。

 

4.その状態で深呼吸を行って下さい。

 

5.手を足を入れ替えて、左右行って下さい。

 

肩幅って矯正出来るの?

 

肩幅の平均値ってどの位かご存知ですか?

 

女性の場合、平均身長が大体158センチなので、その場合は39センチになります。

 

それ以外の平均値がこちらになります。

 

身長:151~155センチ 平均値:38センチ
身長:162~166センチ 平均値:41センチ
身長:167センチ以上   平均値:42センチ

 

ただこれは、肩峰(けんぽう)といって鎖骨の端の部分と反対側の肩峰を結んだ合計になります。

 

ここから、肩の外側についている三角筋が発達してくると更に肩が大きく広くなってきます。

 

これらの肩幅を矯正するポイントが、こちらになります。

 

肩甲骨の可動性をあげる

胸郭の可動性をあげる

肩甲骨と胸郭の連動性を良くする

 

鎖骨を短くする事は難しいので、ポイントは三角筋や二の腕などの筋肉の過剰な発達を抑える事にあります。

 

そんな時の矯正体操をご紹介いたします。

 

肩幅を矯正する肩と腕の矯正体操やり方

 

 

こちらの体操で体の歪みを整える事もおすすめします。

 

 

肩の高さをそろえる矯正体操やり方

 

 

こちらの動画の体操もおすすめです!

 

 

 

 

整体で肩の高さを治す時は、低い側にも高い側にも合わせない

 

整体で肩の高さを治す時に大事な事は、肩甲骨の位置がどのようになっているのかを判断する事。

 

  • ・背骨に近づいているのか
  • ・前側にずれているのか
  • ・上がっているのか
  • ・下がっているのか

 

そして、その位置で固定されている肩甲骨を治して、使えていなかった筋肉を鍛えます。

 

そうする事で、使いすぎていた筋肉の緊張がほぐれて、肩の高さが治ります。

 

 

また同様に、肩甲骨の位置だけでなく、骨盤や背骨、肋骨の歪みなどがないかの検査も行います。

 

これらは、肩甲骨を歪める原因となるからです。

 

このように、整体で肩の高さを治す時は、高い側も低い側の肩甲骨を治すというよりも、体全体のバランスを判断して治す事が多いです。

 

全く肩を触らずに整体を行う場合もあるくらいです。

 

もし、肩の高さに差が感じたら、次のポイントをチェックしてみて下さい。

 

  • ・いつも同じ脚を組む
  • ・片側の肋骨や胸が出ている
  • ・顎が左右どちらかに歪んでいる

 

これらに当てはまる方は、肩甲骨の整体だけでは、肩の高さの違いが治らないかも知れません。

 

今回は、肩の高さが気になる方へ、整体ではどのように施術していくのか。

また、簡単に出来る体操法をご紹介させて頂きました。

 

整体へ通う前に、今回ご紹介した体操を試してみて下さい。

背骨や骨盤、肋骨にひどい歪みがなければ、肩も軽くなるはずです。

 

肩の高さの違いでお悩みの助けになっていれば、幸いです。

参考にしてみて下さい。

 

 

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