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肩甲骨ポキポキ

【肩甲骨がポキポキ鳴る正体が判明!】肩と体のゆがみの関係性

肩甲骨ポキポキ

 

最近では、1日机に向かってパソコンとにらめっこをするデスクワークが増えてきています。

 

 

仕事を一通り終えて、「ふーっ」と一息。

 

 

そんな時、ふと肩をグルっと一周・・・「パキパキッ」

 

 

別に痛くはないけど、なんか肩甲骨の辺りから変な音が鳴る。

 

 

そんな経験ありませんか?

 

 

他にも

 

 

  • ・肩を怪我してから、肩が動かしずらくなって動かすと肩甲骨の辺が鳴る。
  • ・四十肩が落ち着いて、うごかせるようになったらパキパキいう様になった。
  • ・小さい頃から肩を回すと音がする。
  • ・肩をぶつけてなんともないけど、気づいたら動かしたときにパキパキ鳴る。

 

 

このような「肩甲骨がパキパキと鳴るんですけど」という質問をされることが、しばしばあります。

 

 

痛くはないけど、気になるという方は多い様で、皆さん色んな所で聞いているみたいです。

 

 

病院に行ったんだけど・・・

「なんともないですね。レントゲン見ても異常ありません。痛くないなら様子を観ましょう。痛くなった時のために湿布出しておきますよ。お大事に。」

 

 

マッサージに行ったんだけど・・・

「だいぶ凝ってましたよ。姿勢が悪いみたいなので、普段の生活で気を付けてみてください。」

 

 

整体に行っきたんだけど・・・

「体がだいぶゆがんでいますね。治すには、しばらく通っていただいた方がいいですね。」

 

 

湿布では治らないだろうし、普段から姿勢は気を付けているんだけど、すぐに凝ってしまう。

 

通うのは大変だろうなぁ・・・。

 

 

そんな人には、これから紹介するトレーニングを試してみてください。

 

 

これから紹介するトレーニングが、なぜおすすめなのか、それには、次のような理由があります。

肩甲骨がパキパキ鳴る原因は、肩甲骨が肋骨の盛り上がりを乗り越えた時に、肩甲骨と肋骨が擦れることで起こります。

 

肩甲骨が動く際、肋骨の上を滑るように動きますが、肋骨がゆがんでいると、肩甲骨が正しく動いていても、肋骨に引っかかってしまいます。

 

その結果、肋骨の引っかかりを乗り越えた時に「パキパキ」と音がなります。

 

これを治すには、肋骨のゆがみからくる盛り上がりを整えなければなりません。

 

紹介するトレーニングは、肋骨のゆがみを整えてくれるので、背中の肋骨の盛り上がりを解消してくれます。

詳しい話は、後程ご紹介いたしますが、まずはこちらの動画をご覧ください。

 

 

 

 

見た感じは、地味で楽そうですが、実際やってみると結構疲れます。

 

 

この体操には、以下の3つの効果があります。

1.肋骨のゆがみを整え、背中側の肋骨の盛り上がりを治してくれる。

肋骨の前側が開いてしまうと、背中側の肋骨が盛り上がるようにゆがみます。

このトレーニングは、肋骨の前側を締め、背中側のゆがみを取ってくれます。

 

2.呼吸がしやすくなる。

肋骨が締まることで、胸郭が広がりやすくなり、また横隔膜も正しく働けるようになります。

その結果、空気の出入りがスムーズになり、呼吸が行いやすくなります。

 

3.骨盤のゆがみが取れる。

骨盤の開きを締めてくれるため、姿勢が良くなります。

猫背などの悪い姿勢からくる筋肉残りや体のゆがみを治し、予防してくれます。

また道具やトレーニングマシンもいらないので、自分の家で簡単に行えるのも魅力的ですね。

 

 

この記事の後ろの方にも、別のトレーニングやストレッチの方法をご紹介しています。

 

 

同じようにお家で簡単にでき、また仕事の合間に手軽にできるものもあるので、是非、ご覧なってお試しください。

 

 

では、これから更に詳しく肩甲骨がパキパキ鳴る原因や治療、予防についてお話してきます。

 

 

首肩周りの構造について

 

 

最初に肩甲骨がポキポキ鳴る原因は、肩甲骨が肋骨の盛り上がりを乗り越えるときに擦れて鳴るとお話ししました。

 

 

その他にも、肩甲骨の動きが、筋肉が張って硬くなったことで、正しく動くのを邪魔していることも原因の1つになります。

 

 

そのため、体のゆがみだけではなく、肩甲骨の周りの筋肉の張りを取り、動きやすくしてあげることも必要になってきます。

 

 

どの辺の筋肉が張っているのか、また体がどのようにゆがんだりしているか説明していきますが、その前に普通の状態がわかっていると理解しやすいと思いますので、説明していきます。

 

 

肩ってどうなってるの

 

 

肩は、鎖骨と肩甲骨、上腕骨の3つの骨が、つながってできています。

 

 

 

 

そして、背骨から出ている肋骨の上に肩甲骨が乗っかっている状態になっています。

 

 

腕が上がるにつれて、肩甲骨も斜め上に動かなければ、腕を上げることができません。

 

 

腕と肩甲骨は連動して動いているのです。

 

 

肩周り

 

 

また肩には、たくさんの筋肉がくっついています。

 

 

特に肩甲骨は、鎖骨とつながっていますが、それ以外は筋肉に囲まれていて、多くの筋肉がくっついています。

 

 

肩筋肉

 

 

肩甲骨は、僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉と前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉に挟まれていて、肩甲骨と肋骨の間にある前鋸筋の上を滑るように動いています。

 

 

前鋸筋拡大図

 

 

肋骨って動くの?

 

 

背骨から胸にかけて出ている肋骨は、肺や心臓など内臓を守るのと同時に、呼吸をするのに重要な役割をしています。

 

 

肋骨の一番下には、横隔膜(おうかくまく)というドーム状の筋肉があります。

 

 

この横隔膜は、呼吸の主役となる筋肉で、肋骨と背骨にくっついています。

 

 

この筋肉が働くと、下に動いていき、肋骨で囲まれた空間である胸郭(きょうかく)という部分が広がります。

 

 

その結果、胸郭が広がることで肺に空気が流れ込み、呼吸を行うことができます。

 

 

呼吸の仕組み

 

 

さらに胸郭は、肋骨に囲まれている空間ですが、空気の出入りの伴って、肋骨も動きます。

 

 

肋骨の間には、肋間筋(ろっかんきん)という筋肉があり、息を吸うと肋骨を広げるように動き、息を吐くと肋骨は閉じるように動いています。

 

 

胸郭

 

 

この横隔膜と肋間筋が協力して働くことによって、胸郭はポンプのように伸び縮みして、胸郭の中にある肺を動かし、呼吸を行っています。

 

 

肩甲骨が鳴る原因とは・・・

 

 

肩甲骨がパキパキっと鳴る音は、肩甲骨が肋骨に引っかかって、それを乗り越える時に鳴る音だと説明しました。

 

 

しかし通常であれば、肩甲骨と肋骨が引っかかることはありません。

 

 

それでは、なぜ肩甲骨と肋骨が引っかかってしまうのでしょうか?

 

 

この肩甲骨と肋骨が引っかかる原因には、大きく分けて2つあります。

 

 

  • ・猫背などの不良姿勢
  • ・体のゆがみ

 

 

ここからは、この2つの原因についてお話していきます。

 

 

猫背などの不良姿勢

 

 

猫背など姿勢の悪い状態が続くと、偏った筋肉ばかり使ってしまい、一部の筋肉が使い過ぎになります。

 

 

猫背で負担がかかりやすい筋肉は、首や肩周り、腰などの筋肉です。

 

 

筋肉を使いすぎると、筋肉が硬くなり、肩こりや腰痛などの様々な症状の原因になります。

 

 

「肩甲骨がポキポキと鳴る」状態もその症状の1つです。

 

 

肩甲骨が鳴る状態では、猫背などの不良姿勢による「肩回りの筋肉の緊張」と「首回りの筋肉の緊張」が悪影響を及ぼしています。

 

 

肩周りの筋肉の緊張

 

 

先ほども言いましたが、肩甲骨は、僧帽筋と前鋸筋に挟まれて、肋骨の上に乗っかっています。

 

 

これらの筋肉が連動して動くことで、肩が複雑な動きをすることができます。

 

 

しかし、デスクワークなど背中を丸める状態が長く続くことで、僧帽筋が硬くなってしまい、肩甲骨を肋骨に向けて、上から押さえつけるような形になります。

 

 

デスクワーク

 

 

さらにこの姿勢では、腕が前に出て、肩を巻き込んでしまいます。

 

 

そうなると肩甲骨も前に動くので、前鋸筋が使われたままになった結果、前鋸筋は硬くなり、肩甲骨の動きが悪くしてしまいます。

 

 

肩周り筋肉が硬くなってしまうと、肩甲骨の肋骨の上での滑りが悪くなり、引っかかりやすくなってしまいます。

 

 

首周りの筋肉の緊張

 

 

背中を丸めた姿勢は、呼吸での肋骨の動きを制限してしまいます。

 

 

背中が丸まることで、胸郭は、背中の筋肉や肩甲骨などから抑えつけられる形となり、息を吸っても広がりにくい状態になっています。

 

猫背の影響

 

 

この広がりにくさを補うために、肋骨についている首周りの筋肉が、肋骨を広げようと、上に持ち挙げように働きます。

 

 

頸部

 

 

その結果、肋骨がゆがんで、胸郭が広がり、肩甲骨が引っかかる原因になります。

 

 

また背中を丸める姿勢では、首が前に出た状態になってしまいます。

 

 

こうなると、本来、背骨で支えている頭の重さが、首にかかります。

 

 

頭の重さとは、実はボーリングの玉ほどの重さがあります。

 

 

そのため、首は猫背になっている間、ボーリングの玉ほどの重い頭を、首や背中の筋肉で支えなければならなりません。

 

 

僧帽筋はもちろん、首や肩、背中にある筋肉に大きな負担がかかってしまいます。

 

 

その結果、首の筋肉はもちろん、肩や背中の筋肉も硬くなり、肩甲骨の動きを悪くし、肋骨のゆがみを悪化させてしまいます。

 

 

体のゆがみ

 

 

普段からの生活で、片方だけ使うなどのクセがある人は多いです。

 

 

そういう人は、骨盤や体幹のゆがみにつながってきます。

 

 

体幹がゆがむと、肋骨や肩甲骨にも影響を及ぼします。

 

 

体幹のゆがみから肩甲骨は、前や後ろに傾いて、肋骨に近づいて、ぶつかりやすくなる部分ができてしまいます。

 

 

さらには肋骨がゆがみます。

 

 

肋骨の前側が開き、背中側に盛り上がるような形にゆがんでしまいます。

 

 

この状態で肩甲骨が肋骨上を滑ると、ゆがんでいる部分に引っかかってしまいます。

 

 

そして、肩甲骨が引っかかりの部分を、乗り越える際に「ポキポキ」というような音がなります。

 

 

また呼吸をする時は、横隔膜が働きますが、肋骨が前に開くことで、横隔膜は引き伸ばされた状態になります。

 

 

この状態では横隔膜が、上手く働くことができません。

 

 

横隔膜がうまく動くことができず、胸郭の広がりが悪くなり、呼吸が浅くなってしまいます。

 

 

その結果、先ほど挙げたように、肋骨についている首周りの筋肉が、肋骨を持ち上げようと負担がかかり、さらに硬くなってしまう悪循環に陥ります。

 

 

これらを治すためにも、丸まった姿勢を正し、筋肉の張りを取ってあげることが、ゆがみを治すには重要です。

 

 

肩甲骨のパキパキと鳴るのを取る方法

 

 

肩甲骨が音が鳴るのは、最初は特に痛くないことが多いです。

 

 

しかし、繰り返し行っていると、肩甲骨と肋骨が引っかかりにより擦れ、炎症を起こって痛みがでる危険性があります。

 

 

そのため、筋肉の張りやゆがみを整えて、音が鳴らないようにする必要があります。

 

 

音が鳴らなくなるようにするには、先ほど挙げた2つの原因を解消する必要があります。

 

 

不良姿勢を治す

 

 

猫背などの不良姿勢による首肩周りの筋肉の緊張を取るには、ストレッチが効果的です。

 

 

ここでは、首肩周りの張りを取るストレッチと、猫背に有効なストレッチを2つを紹介します。

 

 

これは簡単なので、仕事の合間にもすぐ行えるので、是非行ってみてください。

 

 

【首肩の筋肉のストレッチ】

 

ストレッチ

 

 

【やり方】

1.軽く胸を張り、手のひらを前に向けて、手を下に降ろします。

 

2.頭に軽く手を添え横に倒し、反対側の肩は下に引き、肩が伸ばされるのを感じてください。

 

3.そのまま、深呼吸を3回行ってください。

 

4.一度、元に戻って、反対側も行ってください。

 

手で添えると強くなるため、無理に引っ張りすぎないように注意してください。

 

 

このストレッチでは、首肩全体の筋肉を伸ばすことができるため、有効です。

 

 

ストレッチをかける強さを自分で調整できるため、痛気持ち良いところで止めることができます。

 

 

強く伸ばし過ぎると、痛めてしまう危険性もあるので、心地よく伸ばされている程度に強さを留めて下さい。

 

 

痛いくらいに伸ばすのは、伸ばし過ぎですので、注意しましょう。

 

 

次に猫背で丸まっている背中を反対側にストレッチする方法をご紹介します。

 

 

【猫背のストレッチ】

 

キャットレ

 

 

【やり方】

1.手を後ろに回して指を組みます。

 

2.鼻から息を吸い、口から吐きながら胸を張り、腕は下へ引きます。

(この時、肩甲骨を寄せるように意識してください。)

 

3.そのままゆっくりと上を向き、息を吐ききって3秒間待ちます。

 

4.3秒経ったらゆっくりと戻します。

 

5.この動作を3回繰り返してください。

 

 

肩甲骨を寄せることによって、前鋸筋がストレッチされるので、肩甲骨が動きやすくなります。

 

 

また胸の大きな筋肉である大胸筋を伸ばす作用もあり、巻き肩の人にも効果があります。

 

 

肩甲骨が背骨に寄せることで、胸を張るような姿勢になり、丸まるクセのついた背中を伸ばしのに、最適なストレッチになります。

 

 

体のゆがみを取る

 

 

体のゆがみを取るには、日常生活からのクセを気を付ける必要があります。

 

 

さらに体の土台である骨盤のゆがみが、肋骨や肩甲骨のゆがみにつながっています。

 

 

骨盤のゆがみにより、筋肉の強い所と弱い所ができてしまいます。

 

 

この弱くなった筋肉を鍛えてあげることは、体のゆがみの改善にもつながります。

 

 

そこで、骨盤や肋骨のゆがみを治すトレーニングをお教えします。

 

 

【骨盤と肋骨のゆがみを取るトレーニング】

肩のトレーニング

 

 

【やり方】

1.壁に向かって立ち、手を伸ばした時、掌が壁に付くぐらいに離れます。

 

2足は肩幅くらい開き、恥骨が前に出るように、腰からお尻まで丸めてください。

 

3.掌を壁に付け、鼻から息を吸ってください。

(この時、背中に空気を取り込むイメージで、背中を広げてください)

 

4.口から息を吐き、壁を掌で押しながら、膝を曲げてください。

(この時、目線は下げないように注意し、太もも・肩甲骨・お腹に力が入っていることを感じてください)

 

5.息を吐き切きったら、そのままの姿勢を3回深呼吸をしてください。

(深呼吸は、息を吸う度に背中を広げ、息を吐く度に、背中~お尻を丸めるように意識してください)

 

6.3秒経ったら、一度、リラックスして、3回繰り返してください。

 

 

この体操は、骨盤のゆがみと同時に、肋骨の前側の開きを閉めてくれます。

 

 

肋骨が閉まることで、背中側のゆがみが取れ、肩甲骨が擦れにくくなります。

 

 

また横隔膜が引き伸ばされた状態から、働きやすい状態に戻るので、呼吸しやすくなり、肩周りの筋肉の緊張も取れます。

 

 

さらに骨盤のゆがみが取れると、ポッコリと出たお腹を締める効果もあるので、お試しください。

 

 

肩甲骨のポキポキ鳴るのを取るのは、姿勢を治して体のゆがみを治す

 

 

肩甲骨がパキパキっと鳴る正体は、肩甲骨と肋骨が引っかかり、それを乗り越える際に起こる音です。

 

 

その原因は、悪い姿勢による首肩周りの筋肉の張りと肋骨や骨盤などの体のゆがみからくるものです。

 

 

通常は、肩甲骨と肋骨が擦れる事はありませんが、日常生活のクセや姿勢不良により、筋肉の張りや体のゆがみを起こって音が鳴るようになってしまいます。

 

 

最初は痛くない事が多いですが、繰り返し鳴らしていると、痛くなってしまう事があるので、治しておく必要があります。

 

 

 それを治すのには、首肩周りの筋肉の緊張をほぐして姿勢を治すのと、体のゆがみを取ることが重要です。

 

 

猫背の改善や筋肉の緊張を取るには、首や肩、背中のストレッチが有効です。

 

 

また体のゆがみでは、普段の生活でのクセに注意しながら、ゆがみを治し、さらにゆがみによって弱った筋肉を鍛えてあげるトレーニングを行う必要があります。

 

 

肩甲骨がポキポキなって気にしている方の参考になれば、幸いです。

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肩甲骨とドレスと矯正

肩甲骨を出す事は可能か?筋トレの前の鎖骨矯正がカギを握る。

肩甲骨とドレスと矯正

 

ドレスと綺麗な肩甲骨はセットです。

 

 

結婚式前に来院される患者さんの目的の1つが、肩甲骨を出す事。

 

 

もしそのために、肩甲骨の間に手をいれて肩甲骨を引き出そうとしているのなら、一旦その手を止めてあげて下さい。

 

 

肩甲骨と身体の間に手を入れても、肩甲骨は出てこない事が多いです。

 

 

肩甲骨を出すにはエクササイズが必要になります。

しかし、その前にもっと必要な事があります。

 

 

それが、『鎖骨矯正』。

 

 

これを行うかどうかで、結果が変わってきます。

 

 

では早速、綺麗な肩甲骨の出し方をご紹介していきます。

 

 

 

肩甲骨の働き。

 

肩と肩甲骨の動き

 

肩甲骨は、二の腕と共に動きスポーツや荷物を持つ際に肩甲骨は使われます。

 

 

また、重心をとる事際や歩く時の補助としても肩甲骨は働きます。

 

バランスをとる少年と肩甲骨

 

その他に、美容面でも肩甲骨の位置づけは重要です。

 

 

肩甲骨が外から見て形作っている事は、ドレスを綺麗に着こなす条件になります。

 

ドレスを着た肩甲骨がきれいな背中

 

 

肩甲骨はがしってなに?

 

肩甲骨の矯正のイメージ

 

肩甲骨はがしとは、どういうものなのでしょうか?

 

 

簡単にいうと、身体から肩甲骨を離して肩甲骨を浮きだそうとする施術もしくは、体操の事をいうようです。

 

 

専門的には、肩甲胸郭関節の可動域を拡大する

といった感じになるのでしょうか?

 

 

ここで注意があります。

 

 

肩甲骨を出すために、乱暴な施術。

もしくは、鍼をうけると神経が傷つく事もあります。

 

 

その1つに、翼状肩甲(よくじょうけんこう)というものがあります。

 

 

 

翼状肩甲って何?

病的に肩甲骨が浮いている状態を翼状肩甲(よくじょうけんこう)といいます。

 

 

神経が麻痺して、前鋸筋が使えなくなっている状態を表します。

 

前鋸筋と骨格

 

スポーツ中に過度に神経を伸ばしてしまったり、神経を圧迫する事により神経麻痺が起こり肩甲骨が浮き上がってきます。

 

 

また、確率は低いですが、乱暴な施術をうけると起こる可能性もあるので、施術を受ける際は注意してください。

 

 

 

注意しておきましょう!

実際に肩甲骨を矯正する際は翼状肩甲にならないように注意しながら、肩甲骨を出す施術を行っていきます。

 

 

ですが、肩甲骨はがしだけでは肩甲骨が出ない方がいます。

 

 

何故なのでしょうか?

 

 

 

鎖骨が肩甲骨を出すカギを握る。

 

上から見た肩甲骨と鎖骨の位置

 

肩甲骨と鎖骨は『肩鎖関節(けんさかんせつ)』という肩先にある関節で繋がっています。

 

 

肩甲骨はがしを行っても肩甲骨が出ない方の原因の多くが、『鎖骨』にあります。

 

 

 

鎖骨がどう関わってくるのか?

例えば、鎖骨を固定する筋肉に僧帽筋(そうぼうきん)や胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)があります。

 

僧帽筋上部繊維

 

 

胸鎖乳突筋のイラスト

 

 

これらに力が入ってしまうと、肩甲骨は鎖骨が動かなくなったために、正しい動きが出せなくなります。

 

 

また、肩の筋肉ばかりが大きくなる、鎖骨まわりの代謝は落ちます。

 

鎖骨と肩甲骨内旋

 

加えて、肩甲骨も動きが悪くなるために出てこなくなります。

 

 

なので最初に鎖骨を矯正を行いたいのですが、鎖骨を矯正する為には次の3つの矯正が必要になる事が多いです。

 

 

  1. 1.骨盤の矯正。
  2. 2.肋骨の矯正。
  3. 3.首の矯正。

 

 

鎖骨1つ矯正するにも、体の様々な部分を矯正しなければならないのです。

 

 

 

胸郭と肩甲骨の関係

胸郭の図示

 

 

肩甲骨は、肋骨で囲まれた『胸郭(きょうかく)』というドーム状の骨の上に乗っかっています。

 

 

この胸郭が歪むと、上にある肩甲骨の位置も歪みます。

 

 

なので、肩甲骨を出したい場合。

胸郭部分の歪みは先立って治す必要があります。

 

 

そんな時におすすめな方法が『深呼吸』です。

 

 

 

 

深呼吸で胸郭の傾きを治そう

胸郭の傾きのイメージ

胸郭が歪むと、多くの場合で骨盤から肋骨までに距離が離れます。

 

 

体が傾くのです。

 

 

すると、離れている側の『横隔膜(おうかくまく)』が姿勢を支えて固くなり、呼吸の際に動かなくなってきます。

 

 

【左の肋骨が歪んだ場合】

息を吸う際に、左の横隔膜が沈まなくなる。

胸郭の歪みにおける横隔膜の動きのイメージ

 

 

結果、呼吸が浅くなってしまうのです。

 

 

呼吸が浅い、息苦しい

 

 

そんな時は、深呼吸を試してみて下さい。

 

 

使えなかった横隔膜が使えるようになって、胸郭の歪みが整う事が多いです。

 

 

 

鎖骨・肩甲骨矯正と体操3選。

 

鎖骨の位置を正しくさせるには、矯正を受けて頂く事が一番の近道です。

 

しかし、自分でなんとかしたいという方は次の3つを行ってみて下さい。

 

鎖骨の矯正と肩甲骨の体操を自らやってしまおうという、おすすめな方法です。

 

解剖学や関節運動学などが分からなくても出来るように、シンプルな方法をお伝えします。

 

 

 

鎖骨矯正法

鎖骨の動きを引き出して、鎖骨を動きやすくする方法になります。

 

【やり方】

1.仰向けになり片方の肩を水平に挙げて、肘を直角に曲げる。

 

2.もう片方の指で鎖骨の下を圧迫して、斜め下に引く。

 

3.深呼吸をしながら肩と肘を伸ばしていく。

 

 

肩甲骨誘導法

 
 
 
 
 
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鎖骨が動きやすくなったら肩甲骨が正しい方向に動くように誘導します。

 

【やり方】

1.背中でボールを持つ。

 

2.ボールを両手で押し、肩が上がらないように気を付けながら引き上げる。

 

3.10回×3回行う。

 

 

 

肩甲骨引きだし法。

肩甲骨が出るように、肩甲骨に正しい動きを覚えさせる体操になります。

 

【やり方】

1.壁際に背中がつくように立ち、片方の手の平で壁を押す。

 

2.もう片方腕を真っ直ぐに伸ばす。

 

3.深呼吸を行うと同時に手で壁を強く押し、伸ばした腕を更に前に伸ばす。

 

 

やり方は変わりますが、こちらの体操もおすすめです。

 

 

 

 

肩甲骨を正しい位置に戻したら行う体操

 

肩甲骨と鎖骨を正しい位置に戻したら、肩甲骨と背骨の連動性を良くしていきます。

 

肩甲骨を出す為には背骨がしっかりとしなる事が大事になってきます。

 

またその時に、肩甲骨の位置が必要以上に動かないようにコントロールする事で、肩甲骨まわりの筋肉が活性化され肩甲骨が目立ってきます。

 

こちらの2つの体操を行ってみてください。

 

肩甲骨を目立たせる矯正体操やり方1

 

 

肩甲骨を目立たせる矯正体操やり方2

 

 

今回のまとめ。

 

肩甲骨を出そうと肩甲骨と体間に手をいれて、一生懸命はがそうしていませんか?

 

 

それだけではなかなか肩甲骨は出ません。

何故なら鎖骨の歪みが肩甲骨の位置をずらしているからです。

 

 

肩甲骨を出すなら次の順番で、矯正体操を行って下さい。

 

 

  1. 1.深呼吸
  2. 2.鎖骨
  3. 3.肩甲骨

 

 

この順番で骨格の矯正を行う事が、肩甲骨を出す近道になります。

 

 

肩甲骨をきれいに見せたい方はお試し下さい。

 

 

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