仰向けに寝てると、お尻が痛くなる。
長い間座っていられない。
触ってみると仙骨が出てる感じがする。
このような症状で、悩まれた事はありませんか?
その原因は、仙骨が出てる事にあるかも知れません。
仙骨ってどこ?
という方もいらっしゃると思います。
しかし、仙骨は骨盤を語る上では欠かす事の出来ない、大事な骨になります。
ご自身の仙骨が出てるかチェックして、仙骨の出っ張りをご自身で整体してみましょう。
仙骨が出てるってどういう事?
仙骨とは腸骨という骨に挟まれた骨で、骨盤の中心にある骨の事を言います。
理想な位置としては、両方の腸骨の真ん中にある事。
しかし、大殿筋というお尻の筋肉が弱ったり、上手く使えなくなると真っすぐの位置を保てなくなり、仙骨が出ます。
もう少し詳しく説明すると、仙骨は姿勢の変化に伴い、軽度前屈、後屈します。
その位置で固定できていれば良いのですが、骨盤の歪み、大殿筋の筋力低下が生じると、姿勢の変化に伴って動くはずの仙骨が過度に動いたり、反対に動かなくなってしまうのです。
これが仙骨が出てる原因の1つになります。
仙骨が出てると、腰痛の原因になる他、お尻の垂れ、足のむくみなど様々な症状を引き起こしてしまいます。
自分の仙骨がずれて出てるのかを、チェックしてみましょう。
仙骨が出てるかチェックしてみよう。
色々な方法がありますが、一番簡単な方法が筋力の検査をしてみる事です。
先程お伝えしたように、大殿筋が使えなくなると仙骨は歪みやすくなる傾向があります。
まず、ご自身の大殿筋が正しく使えているかを検査してみましょう。
仙骨の歪みチェック法【大殿筋使用】
大殿筋の使われ方を調べていきましょう。
【やりかた】
1.横向きに寝ます。
2.膝と股関節を90度に曲げます。
3.足の裏を壁に着けます。
4.上側に膝を軽く前にずらします。
5.膝を天井に向けてあげます。
6.10秒間の間に何回上げ下げできるかチェックして下さい。
7.反対側で同じ事を行って下さい。
いかがでしたでしょうか?
左右で膝の上がり方に明らかな差がある場合や、痛みが出た場合などは仙骨が歪み出ている可能性が高いです。
更に、仙骨を触って出てる、慢性的に腰痛がある、仙腸関節を押すと痛みがあるなどの症状がある場合は、仙骨が曲がっているといっても過言ではないでしょう。
長期間仙骨が歪んで状態を放っておくと、関節が緩くなってしまい元に戻らなくなる可能性もあるので、心配な方は次のセルフ整体法で、仙骨の出っ張りを矯正してみて下さい。
仙骨のセルフ整体法
筋肉のうまく使って仙骨を正しい位置へ誘導するセルフ体操とセルフ整体法をご紹介いたします。
整体法を行ってから体操を行ってみて下さい。
骨を治すには骨盤から。
【やり方】
1.仰向けに寝て、股関節と膝を曲げる。
2.両手を骨盤の前側の出っ張りを抑える。
3.仰向けに寝た際に、骨盤の骨が床に強く当たる側に膝を15度傾ける。
4.反対側には5度膝を傾ける。
5.一連の動作を10回繰り返し、骨の当たり方の左右差が無くなる事を確認する。
骨盤の位置を治そう。【筋肉を使って】
【やり方】
1.仰向けに寝て、膝と股関節を90度に曲げ、足を椅子など高さのある台で休める。
2.片方の踵で椅子を下方向へ押し、腰を床から持ち上げる。
3.太ももの裏に力が入るように調節を行い、深呼吸を3回行う。
4.以上の工程を3セット行う。
お尻へ圧迫を加え筋肉をリリースしよう。
【やり方】
1.テニスボールもしくは、ゴルフボールを用意する。
2.脚の付け根の骨(大転子)の上にボールがくるように、横向けに寝る。
3.両手を上半身を支えるように持ち上げ、お尻でボールを回すように動かす。
4.一連の動作を10回行う。
お尻の力を取り戻そう。
【やり方】
1.横向けに寝て、脚を真っ直ぐ伸ばす。
2.上側の膝を90度に曲げ、足の裏で壁を押す。
下側の脚の膝、股関節ともに90度に曲げる。
3.上側の膝を天井に向け上げ、お尻に力が入るように調節する。
4.力が入っている事が自覚できたら、そのまま深呼吸を3回繰り返す。
5.一連の動作を3セット繰り返す。
こちらの動画を参考に行ってみてください。
実は恥骨もずれているかも。
仙骨が出てると感じている方の多くに、恥骨を呼ばれる骨盤の前側の骨のずれがある方がいらっしゃいます。
やはり股関節の前側に痛みが出たり、長時間座っている時に脚を同じ位置に保てなかったりと不調が出やすくなります。
どうせなら仙骨を一緒に整体していきましょう。
恥骨のずれチェック法。
仰向けに寝て、足の裏を合わせてカエルの脚のようにした際に股関節の開きづらい側を確認してください。
多くの場合で、恥骨が上側にずれている股関節が開きづらくなっています。
股関節の開きづらい側で以下の矯正体操を行って下さい。
恥骨矯正体操。
お腹の筋肉と骨盤の動きを使って恥骨のずれを矯正しましょう。
【やり方】
1.仰向けに寝る。
2.股関節の開きづらい側の踵で壁を押し、反対側の脚は骨盤を頭側に動かすように調節する。
3.一連の動作を連続して10回行う。
お尻の垂れや腰痛予防には仙骨矯正。
仙骨が出てるかもと感じたのなら、なるべく早い時期に仙骨の矯正を行って下さい。
なぜなら仙骨が一度緩んでしまうと、治すのに時間がかかるからです。
しかも仙骨と腸骨の関節である仙腸関節の調節には、熟練した技術が必要になってきます。
なので、皆さまのお近くにしっかり矯正できる先生がいれば良いのですが、いない場合はわざわざ遠くまで通院しなければならない場合も出てきます。
そうならない為にも、今回の方法を参考に症状がひどくなる前にセルフ整体を行ってみて下さい。
治療ではなく、予防。
毎日の積み重ねが重要になりますので、すこしづつ継続して仙骨の出っ張りを抑えてあげて下さい。
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