Tag Archives: 原因

土踏まずの痛みの原因を説明したブログのイメージ画像

ジョガーの土踏まずの痛みの原因は足裏の栄養不足【ツボ6選】

足裏の表紙

 

 

皆さん、運動されていますか。

 

 

最近では、朝や休みの日にジョギングなどの運動をさせる方も増えていているみたいです。

 

 

皇居ランを楽しまれている方も、多いのではないでしょうか?

 

 

ランニング

 

 

しかし、ジョギング中、なんらかのはずみで、違和感が・・・

 

 

不幸にも負傷されてしまう方もいると思います。

 

 

特にアスファルトを走る方で、足の裏が痛くなっている方はいませんか。

 

 

ジョガーの方は、お医者さんには『足底筋膜炎』と診断されるかと思います。

 

 

しかし、東洋医学の考え方の『足裏の栄養不足』かもしれません。

 

 

今回は、そんなジョギングを頑張っている方のために、『足底筋膜炎』や東洋医学でいう『足裏の栄養不足』というものについてお話していきます。

 

 

足裏の構造

 

 

まずは足底筋膜炎についてお話していきますが、その前に、足首から下の構造についてお話していきます。

 

 

足の裏には、3つの大きな役割があります。

 

 

  • ・クッションの役割:体の体重を受ける。
  • ・安定させる役割:体がぶれない様に支える。
  • ・バネの役割:前に進むために力出す。

 

 

この3つの役割を果たすために、足の裏は、橋のアーチのような形をしています。

 

 

内側アーチと足底

 

 

またこの形は、坂やデコボコの地面でも安定して歩くのに適した構造になっています。

 

 

このアーチを維持するために、足の裏でかかとから扇状につま先に向けて広がっているのが、足底筋膜です。

 

 

足底筋膜炎

 

 

足の指を上に向けると、足底筋膜は引っ張られ、緊張します。

 

 

歩いていて踵が上がり、つま先が足の甲側に反ると、足底筋膜が引っ張られます。

 

 

アーチと筋膜

 

 

そうすると、弓の弦を引っ張ると、弓のしなりが強くなるように、縦のアーチが深くなり、蹴り出す力になります。

 

 

足底筋膜炎とは

 

 

ジョギングやランニングをすると、繰り返し足底筋膜が、引っ張られることになります。

 

 

繰り返し引っ張られたことで、足底筋膜のついているところに傷がついてしまうことがあります。

 

 

その結果、炎症を起こし痛くなってしまう状態を足底筋膜炎といいます。

 

 

足底筋膜炎の疼痛

 

 

またハイヒールを良く履く人は、足のアーチが高くなってしまうことがあります。

 

 

これは、ハイアーチという状態で、足底筋膜がピーンと張ってしまうため、足底筋膜炎の原因にもなります。

 

 

足底筋膜炎の治療ってなにするの

 

 

足底筋膜炎が起きたら、どうすればいいのでしょうか。

 

 

足底筋膜炎の治療は、基本的に安静にして休ませるという保存療法が一般的です。

 

 

病院で痛みが強いものは、炎症を引かせる注射や手術をすることもあります。

 

 

またアキレス腱のストレッチするだけでも、足底筋膜の負担を和らげる目的では、効果があります。

 

 

負担を減らす方法としては、インソールを入れたり、テーピングを行うこともあります。

 

 

キネシオ

 

 

キネシオテーピング

 

 

キネシオテープとは、伸び縮みをする性質のあるテープを貼り、筋肉の補助をする役割があります。

 

 

これにより、足底筋膜の負担を和らげることができます。

 

 

足底筋膜炎では、足の裏にキネシオテーピングを貼ります。

 

 

張り方のとても簡単なのでご紹介します。

 

 

  1. ①キネシオテープを足の裏のサイズに合わせて切ります。
  2. ②一方を2~3cm程残して、それを縦に5等分に切ります。
  3. ③切っていない方を、かかとに張り付けます。
  4. ④かかとから足の指1本1本に向けて、軽く引っ張りながら貼っていきます。

 

 

熊手テープ

 

 

この時、テープがシワにならないようにちゅうしてください。

 

 

東洋医学の『足裏の栄養不足』とは

 

 

ここからは、東洋医学での考えを説明していきます。

 

 

まず東洋医学では、痛みが出る原因は、2つです。

 

 

  • ・気血が不足して、栄養を与えられず痛む。
  • ・気血の流れが滞って痛む。

 

 

歩く・走るという体を動かしているということは、気血がスムーズに流れているということです。

 

 

ひたすら歩いたり、走ったりするなど、動きすぎで痛む場合、足の裏の筋肉の栄養分が不足して痛むと考えます。

 

 

東洋医学では、体のエネルギーを気、栄養分を血といい、その通り道を経絡といいます。

 

 

経絡

 

 

この経絡は、全身に張り巡らされていて、担当している筋肉があります。

 

 

経絡が担当している筋肉を経筋といい、足の裏の筋肉は、腎経という経絡の経筋になります。

 

 

そのため、腎経に関係するツボを取ります。

 

 

土踏まずの痛みの原因を取るツボ

 

 

それでは、ツボについて、お話していきます。

 

 

  • ・太渓(たいけい)
  • ・復溜(ふくりゅう)
  • ・築賓(ちくひん)

 

 

足首経穴

 

 

これらのツボを取り、経筋への流れをよくすることで、足裏に栄養が届きます。

 

 

また足の裏にある3つのツボも使います。

 

 

足の指の方から涌泉(ゆうせん)、足心(そくしん)、失眠(しつみん)とあります。

 

 

足裏ツボ

 

 

これらのツボを足底筋膜炎のツボとして取ります。

 

 

しかし、手のひらや足の裏などは神経が過敏のため、鍼では非常に痛いです。

 

 

そのため、足裏の3つのツボは、基本的にお灸やツボ押しの方が向いています。

 

 

お灸では3穴使いますが、ツボ押しでは、涌泉と足心が良いでしょう。

 

 

それは失眠はかかとの中央にあり、押しても効果が薄いためです。

 

 

お灸やツボ押しにより、気血を巡らせて痛みを取ります。

 

 

また西洋医学的にも、足底筋膜がツボ押しにより張りが緩むのと、お灸で温まることで血流が上がるので有効です。

 

 

まとめ

 

 

足底筋膜炎とは、ジョギングやランニングなどで、繰り返し足底筋膜が、引っ張られ炎症を起こし、痛くなってしまう状態です。

 

 

治療法は、安静にして足の負担を取ることですが、キネシオテーピングなどで負担を軽くすることができます。

 

 

東洋医学では、使い過ぎによる足の裏の経筋の栄養不足と考えます。

 

 

そのため、腎経の太渓・復溜・築賓のツボを使います。

 

 

また足の裏にある涌泉、足心、失眠ツボも有効です。

 

 

足の裏に痛みのある方がいましたら、是非お試しください。

LINEで送る
Pocket

手足の冷え 表紙

夏なのに手足が冷える時にオススメのツボ5選

手足の冷え 表紙

 

夏、真っ只中。

 

 

外が暑い中、電車やデパートにひとたび入ると、心地よい冷たい風が吹いてきます。

 

 

しかし、最近では公共の乗り物のエアコンはやや効きすぎに感じる時もあります。

 

 

特に冷え性の方にはつらいと思います。

 

 

実は冷房のせいか、夏の冷え性という方も増えています。

 

 

エアコン

 

 

そこで今回は冷え性についてお話していきたいと思います。

 

 

冷え性の原因

 

冷え性の原因の大まかなに3つの理由が言われています。

 

 

寒気

 

 

  • ・熱がうまく作れない
  • ・熱がうまく運べない
  • ・熱の調整がうまくできない

 

 

どういうことか詳しくお話していきます。

 

 

熱がうまく作れない

人の身体は約35~36℃の体温があます。

 

 

これは生きていくのに必要な熱で、身体はこの温度を保ちながら生活しています。

 

 

この熱を作る仕組みは、運動と食事です。

 

 

運動して筋肉が動くことでも熱が発生して体を暖めてくれます。

 

 

運動

 

 

運動により作られる熱は、身体全体の6割になります。

 

 

また食べたものを消化・吸収して必要なものを体の中で作り変えていきます。

 

 

これを代謝とよび、人が生きていく中で最低限必要な代謝を基礎代謝(きそたいしゃ)と呼びます。

 

 

代謝により熱が発生し、発生した熱を全身に送ります。

 

 

食事

 

 

食事の後に眠くなるのは、代謝による体温が上がったためと言われています。

 

 

食事の不摂生や運動不足により体温が作れない場合は、身体の深部が冷えることが多いです。

 

 

これは規則正しい時間での食事や温かい飲み物などを取ることで、少しずつ変わってきます。

 

 

とん汁

 

 

また運動不足で起こるもの、仕事の合間のストレッチやエスカレーターではなく、階段を使うなど少し体を動かすだけでも変わってきます。

 

 

熱がうまく運べない

発生した熱が、全身に行き渡ることで体温となります。

 

 

血液

 

 

そのために重要となるのが、血液です。

 

 

血液は37~38℃あり、全身にくまなく張り巡らされた血管の中を流れています。

 

 

これにより体温を維持できています。

 

 

体温計

 

 

なので、貧血の方や動脈硬化などでも冷え性になることもあります。

 

 

熱の調節がうまくできない。

うまく熱が作れ、うまく運べても、それらの調整が上手くできなければ、体温を一定に保つ事ができません。

 

 

体温調整で重要なのが自律神経です。

 

 

自律神経とは、体のON-OFFを調節する神経で、交感神経と副交感神経の2つあります。

 

 

交感神経は身体を活発にして、副交感神経は身体をリラックスさせます。

 

 

この調整に不都合が出てくると、体温の調整が上手くできず、冷え性やほてりの原因になります。

 

 

自律神経の乱れが引き起こしやすいのは、更年期障害などが挙げられます。

 

 

女性は男性より筋肉量が少ないく、血管も細いため熱を手足の先まで運びにくい傾向にあります。

 

 

さらに交感神経が興奮すると、手先や足先の血管はさらに細くなるため、手足が冷えやすくなります。

 

 

四肢の冷え

 

 

 

なので更年期障害などの自律神経の乱れから手足の冷えを引き起こすこともあります。

 

 

またむくみがあると、血管が圧迫されて、十分に血流が届かないことがあります。

 

 

これも運動をすることで循環改善を図ることができます。

 

 

東洋医学での冷え性

 

東洋医学でも冷え性の原因は、以下の様なものがあります。

 

 

・陽虚(ようきょ)

・陽気鬱阻(ようきうつそ)

・血寒(けつかん)

・痰湿内阻(たんしつないそ)

 

 

まずは体温の源と考えられているのは気です。

 

 

エネルギーと考えていただけるとイメージしやすいと思います。

 

 

気にはいくつかの作用があり、そのうちの1つに身体を温めるという作用があります。

 

 

これを温煦(おんく)作用といいます。

 

 

気

 

 

気が全身を巡っているので、身体は温かくなってと考えられています。

 

 

この気が少なくなっているか、滞っていて巡っていないことで冷えを引き起こすことがあります。

 

 

 

気が不足していることを、気虚(ききょ)といい、気虚に加えて寒気などの症状が出ていることを、陽虚(ようきょ)といいます。

 

 

冷房

 

 

高齢者に寒がりが多いのは、腎陽虚によるものも多いです。

 

 

気が渋滞を起こしてしまうと、その先には気が巡りません。

 

 

結果、温める事が出来ず冷えていきます。

 

 

この気が渋滞してしまい手足の冷えなどの症状を起こすことを陽気鬱阻

 

 

この渋滞の原因が湿気の場合があります。

 

 

湿気により気が巡らずに手足の冷えを引き起こすことを痰湿内阻といいます。

 

 

湿

 

 

もう1つに理由として、外からくる冷たい空気である寒邪(かんじゃ)が原因です。

 

 

クーラーなどの冷たい風もこれに当たります。

 

 

寒邪には収引(しゅういん)作用いうものがあります。

 

 

これは縮める作用という意味で、身体の筋肉や経絡などを縮めてしまいます。

 

 

血寒では、経絡が寒邪により、通りを阻害されたことで引き起こされます。

 

 

寒気2

 

 

血寒の場合は、経絡に寒邪が入ることで、血にも影響を及ぼし痛みを引き起こすことがあります。

 

 

特に夏場のように汗が出た後は、汗腺が開いているので、寒邪は入りやすくなっています。

 

 

そのため、夏場は外では暑い分、クーラーのかかった建物の中では冷えやすくなります。

 

 

冷え性に効くツボ

ここからはいよいよツボについてお話していきます。

 

 

冷えに対して、効果が高いのはせんねん灸などのお灸です。

 

 

せんねん灸は、熱くなったら取ってください。

 

 

せんねん灸

 

 

今回は、特に効くツボを厳選して選びます。

 

 

  • ・大椎(だいつい)
  • ・合谷(ごうこく)
  • ・関元(かんげん)
  • ・三陰交(さんいんこう)
  • ・湧泉(ゆうせん)

 

 

冷え性のツボ

 

 

首にある大椎というツボは、陽気の集まるツボで温めることで全身が温まります。

 

 

お灸が難しい場所なので、ドライヤーで温めても効果があります。

 

 

ドライヤー

 

 

合谷は気を巡らせる作用の強いツボで、気が滞っている状態には最適です。

 

 

関元というツボは、臍下丹田(さいかたんでん)とも呼ばれます。

 

 

昔から女性がお腹を冷やしてはいけないと言われるのが、これがお腹にあるからです。

 

 

温めるときにポイントとなるところがこのツボです。

 

 

また足先が冷えるという方には、足にお灸を据えるいいでしょう。

 

 

足裏の湧泉は腎経という水分代謝にまつわるツボです。

 

 

ここを刺激することで、末梢の循環が改善されてきます。

 

 

まとめ

 

基本的に夏に手足の末端が冷たくなる場合は、気血の通りが悪いことで起こります。

 

 

さらに暑いところで汗をかき、寒邪が入りやすい状態で、クーラーなどの寒いところに行くという寒暖差の影響してきます。

 

 

夏といっても油断せず、1枚羽織ったり、手足を露出しすぎないように注意が必要です。

 

 

そして、手足が冷えてどうしようもない時は、是非ツボ押しをお試しください。

LINEで送る
Pocket

猫背の猫

正しい姿勢とストレッチをお教えします!【猫背解消のポイントとは?】

猫背の猫

 

 

みなさん、姿勢は気をつけていますか?

 

 

癖で背中が丸まってしまう人、椅子に浅く座ってしまう人、デスクワークで猫背になってしまう人・・・。

 

 

仕事に集中すると、前のめりになりつい猫背になってしまいます。

 

 

デスクワーク

 

 

そんな姿勢が長く続いて仕事が終わると、首や肩、腰がガチガチに硬くなって痛いという方は、少なくないのではないでしょうか。

 

 

猫背って本当に身体に良くないものなのです。

 

 

今回は、そんな猫背についてどうして身体によくないのかお話していきます。

 

 

背骨について

 

 

姿勢の話に入る前に、まずは人の体の大黒柱である背骨についてお話していきます。

 

 

背骨は、医学的には脊柱(せきちゅう)と呼びます。

 

 

脊柱は1つの骨でなく椎骨(ついこつ)という骨が積み木のように積み重なってできています。

 

 

椎骨は頸椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)・仙椎(せんつい)の4種類に分けられ、それぞれ7個、12個、5個、5個あります。

 

 

横から見ると頸椎と腰椎はお腹側に、胸椎と仙椎は背中側にカーブしています。

 

 

脊椎

 

 

このカーブは、運動などの衝撃の吸収や頭を支えるために絶妙なバランスを保っています。

 

 

またボーリングの玉ぐらい重いと言われている頭を、首やその周りの筋肉で支えています。

 

 

正しい姿勢とは

 

 

では正しい姿勢ってどういう姿勢でしょうか。

 

 

理想的な姿勢の目安として、立っている姿勢を横から見た時、次の4点が一直線上に並びます。

 

 

  • ・耳
  • ・肩の先
  • ・股関節の横の骨のでっぱり
  • ・外くるぶしの少し前

 

 

立位

 

この4つが一直線上に並ぶと、正しい姿勢となります。

 

 

この姿勢では背骨が、頭や上半身の重さ支え、背骨のカーブが生活や運動している時の衝撃を和らげるクッションとして働いてくれます。

 

 

猫背による身体への悪影響

 

 

ネコ背

 

 

猫背のような背中が丸くなる姿勢では、背骨のカーブが不安定になり、様々なところに悪影響が出てきます。

 

 

どこに悪影響がおこるか、首・肩・胸・腰に分けて詳しくお話していきます。

 

 

首への影響

 

 

猫背になると背中が丸まり、頭や首は前に出てしまいます。

 

 

頭や首が前に出ることで、本来骨で頭の重さを支えるはずが、首や肩の筋肉が代わりに支えることになります。

 

 

この時、後頭部側から引っ張って支えるような形になります。

 

 

首肩筋肉

 

 

そうすると頭や首の骨から肩甲骨に付く、僧帽筋(そうぼうきん)と肩甲挙筋(けんこうきょきん)という筋肉に負担がかかり、筋肉が常に張った状態になって血流が滞ります。

 

 

その結果、乳酸や老廃物(ろうはいぶつ)などが溜まって、コリや痛みになってしまいます。

 

 

またストレートネックも猫背が原因で起こることがあります。

 

 

頭が前に出ることで頸椎の前弯がなくなり、真っ直ぐになります。

 

 

ストレートネック

 

 

この状態が続くと、頭の骨から鎖骨についている胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や首から肋骨についている斜角筋(しゃかくきん)が縮んだままになり、硬くなってしまいます。

 

 

その結果、首のカーブが少なくなり、ストレートネックになります。

 

 

肩への影響

 

 

肩の関節は、鎖骨(さこつ)と肩甲骨(けんこうこつ)と上腕骨(じょうわんこつ)という腕の骨で出来ています。

 

肩関節

 

 

肩が正しい位置にあると、関節がしっかりとかみ合います。

 

 

さらに関節のかみ合わせを肩周りの靭帯で補強して、腕の重さを肩甲骨でしっかりと支えてくれます。

 

 

肩靭帯

 

 

しかし、パソコン作業でキーボードを使っていると、腕を前に出し、肩を巻き込んでしまいます。

 

 

PC肩巻き込み

 

 

肩を巻き込むと、靭帯での支えが不十分になり、棘上筋(きょくじょうきん)や僧帽筋が代わりに支えるようになります。

 

 

腕の重さが首や肩周りの筋肉にかかるため、肩こりの原因になり、悪化すると四十肩になる危険性もあります。

 

 

胸への影響

 

 

胸には、胸郭(きょうかく)という胸骨(きょうこつ)と肋骨(ろっこつ)、胸椎で出来た空間があります。

 

 

この中には肺があり、胸郭が広がったり縮んだりすることで空気の出入りを助けています。

 

 

胸郭と肺

 

 

しかし猫背になると、背中が丸くなったせいで胸郭が広がるのを邪魔して、うまく膨らむことができません。

 

 

その結果、十分に空気を取り込むことが出来ず、呼吸が浅くなってしまいます。

 

 

腰への影響

 

 

背中が丸まると、胸椎の背中側へのカーブが強くなります。

 

 

そうすると、座る際には骨盤を倒して浅く座る姿勢を取りやすくなります。

 

 

ソファーにリラックスして座るような状態です。

 

 

ソファーに座る

 

この姿勢は腰の筋肉は引っ張られ固くなってしまいます。

 

 

また背中の筋肉は、お尻の筋肉と筋膜という薄い膜で繋がっています。

 

 

背中が丸まって背中の筋肉が引っ張られると、お尻に筋肉まで引っ張られます。

 

 

胸腰筋膜

 

 

その結果、お尻が張ってきて腰の痛みにつながってきます。

 

 

 

猫背の改善のための生活習慣

 

 

姿勢を正す

 

 

それでは猫背を治すにはどうしたらよいでしょうか?

 

 

まずは、正しい姿勢を取り、筋肉に余分な負担をかけないこと。

 

 

立ち姿勢では、先ほどの4点が一直線上に来る姿勢を取ります。

 

 

そのためのポイントとして、以下の3つを挙げます。

 

 

  1. ①頭のてっぺんが糸で引っ張られる様に意識し、顎を引きます。
  2. ②軽く肩甲骨を合わせるように肩を引きます。
  3. ③つま先を前へ向けます。

 

 

正しい姿勢

 

 

この時、よい姿勢を取ろうと無理に力むと逆効果になるので、軽く力を抜くのがコツです。

 

 

また座る姿勢は、坐骨というお尻の骨を椅子の座面に当たることを感じながら、骨盤を立てて座った姿勢が、一番負担が少なく座った姿勢になります。

 

 

 

 

この時、椅子に深くかけ、腰を背もたれに当てるようにしてください。

 

 

ところが、正しい姿勢でも同じ姿勢が長く続くと身体に負担になります。

 

 

筋肉は、伸び縮みする事で血流やリンパの流れを促すポンプの役割があります。

 

 

動かない筋肉は、血流が悪くなり、乳酸などの疲労物質を流すことができなくなってしまいます。

 

 

デスクワークの合間にストレッチを行い、固まった筋肉を動かすようにしてください。

 

 

最後に椅子に座ったままできるストレッチの方法をお伝えします。

 

 

【ストレッチ】

 

①後ろで手を、掌が上を向くように組みます。 

  ※肘はのばしてください。

 

②左右の肩甲骨を合わせるように肩を後ろに引きます。

※この時息を鼻からゆっくりと吸ってください。

 

③肩を引いたまま、頭をゆっくり後ろに倒します。

※ 頭を倒す時は、口をすぼめて息を細く吐き切って下さい。

 

④そのままの姿勢で3つ数えてから頭を起こし、肩の力を抜きます。

 

 

【注意事項】

  • ・腰で反らないよう注意してください。
  • ・肩を後ろに引いたときに肩に痛みがあったら中止してください。

 

 

猫背のストレッチ

 

 

これは背中を丸めてしまうクセを取って、背すじを伸ばしやすくするストレッチです。

 

 

姿勢を良くしてお腹のたるみを解消しよう!

猫背になると、肩こりや腰痛の原因にもなるのですがもう1つ困った事があります。

 

 

それは、姿勢が悪くなった事によってお腹がたるんでくる事です。

 

 

デスクワーク中に猫背になると、腹圧が下がります。

腹圧とは姿勢を良くするためのお腹にある圧力の事で、この圧力を利用して姿勢を良くしているのですが、猫背はこの圧力を弱くします。

 

 

すると、お腹の力で体を支える事が難しくなってきて筋肉が衰えます。

 

 

結果、代謝が悪くなってお腹がたるんでくるのです。

 

 

そんな事にならないようにする為の、姿勢の矯正体操のやり方をご紹介いたします!

 

 

まずは、背骨を柔らかくします。

 

 

肩こり首コリ予防のための椅子を使った背骨矯正

 

 

そして、背骨を矯正した後に背中やお腹の筋肉を使って姿勢を良くしていきます。

 

 

まずは、こちらの体操を行ってください。

 

 

姿勢悪いねと言われる方の為の矯正体操やり方

 

 

そして、そのあとの体操がこちらです。

 

 

お腹のたるみが気になる方の姿勢矯正

 

 

 

まとめ

 

 

猫背は、首・肩・背中・腰と全体的に負担をかけてしまいます。

 

 

パソコン仕事やソファーに深く座るなど猫背の姿勢を取りやすい機会が多いので、普段の心がけやストレッチなどのセルフケアが改善や予防のポイントとなります。

 

 

猫背がクセになっていて治したいと考えている人や肩こりや腰痛などの症状が猫背からきているのではと感じている人は、一度プロの所へ行ってみてください。

 

 

姿勢指導

 

 

猫背が気になる方の参考になれば幸いです。

 

LINEで送る
Pocket