皆さん、運動されていますか。
最近では、朝や休みの日にジョギングなどの運動をさせる方も増えていているみたいです。
皇居ランを楽しまれている方も、多いのではないでしょうか?
しかし、ジョギング中、なんらかのはずみで、違和感が・・・
不幸にも負傷されてしまう方もいると思います。
特にアスファルトを走る方で、足の裏が痛くなっている方はいませんか。
ジョガーの方は、お医者さんには『足底筋膜炎』と診断されるかと思います。
しかし、東洋医学の考え方の『足裏の栄養不足』かもしれません。
今回は、そんなジョギングを頑張っている方のために、『足底筋膜炎』や東洋医学でいう『足裏の栄養不足』というものについてお話していきます。
目次
まずは足底筋膜炎についてお話していきますが、その前に、足首から下の構造についてお話していきます。
足の裏には、3つの大きな役割があります。
この3つの役割を果たすために、足の裏は、橋のアーチのような形をしています。
またこの形は、坂やデコボコの地面でも安定して歩くのに適した構造になっています。
このアーチを維持するために、足の裏でかかとから扇状につま先に向けて広がっているのが、足底筋膜です。
足の指を上に向けると、足底筋膜は引っ張られ、緊張します。
歩いていて踵が上がり、つま先が足の甲側に反ると、足底筋膜が引っ張られます。
そうすると、弓の弦を引っ張ると、弓のしなりが強くなるように、縦のアーチが深くなり、蹴り出す力になります。
ジョギングやランニングをすると、繰り返し足底筋膜が、引っ張られることになります。
繰り返し引っ張られたことで、足底筋膜のついているところに傷がついてしまうことがあります。
その結果、炎症を起こし痛くなってしまう状態を足底筋膜炎といいます。
またハイヒールを良く履く人は、足のアーチが高くなってしまうことがあります。
これは、ハイアーチという状態で、足底筋膜がピーンと張ってしまうため、足底筋膜炎の原因にもなります。
足底筋膜炎が起きたら、どうすればいいのでしょうか。
足底筋膜炎の治療は、基本的に安静にして休ませるという保存療法が一般的です。
病院で痛みが強いものは、炎症を引かせる注射や手術をすることもあります。
またアキレス腱のストレッチするだけでも、足底筋膜の負担を和らげる目的では、効果があります。
負担を減らす方法としては、インソールを入れたり、テーピングを行うこともあります。
キネシオテープとは、伸び縮みをする性質のあるテープを貼り、筋肉の補助をする役割があります。
これにより、足底筋膜の負担を和らげることができます。
足底筋膜炎では、足の裏にキネシオテーピングを貼ります。
張り方のとても簡単なのでご紹介します。
この時、テープがシワにならないようにちゅうしてください。
ここからは、東洋医学での考えを説明していきます。
まず東洋医学では、痛みが出る原因は、2つです。
歩く・走るという体を動かしているということは、気血がスムーズに流れているということです。
ひたすら歩いたり、走ったりするなど、動きすぎで痛む場合、足の裏の筋肉の栄養分が不足して痛むと考えます。
東洋医学では、体のエネルギーを気、栄養分を血といい、その通り道を経絡といいます。
この経絡は、全身に張り巡らされていて、担当している筋肉があります。
経絡が担当している筋肉を経筋といい、足の裏の筋肉は、腎経という経絡の経筋になります。
そのため、腎経に関係するツボを取ります。
それでは、ツボについて、お話していきます。
これらのツボを取り、経筋への流れをよくすることで、足裏に栄養が届きます。
また足の裏にある3つのツボも使います。
足の指の方から涌泉(ゆうせん)、足心(そくしん)、失眠(しつみん)とあります。
これらのツボを足底筋膜炎のツボとして取ります。
しかし、手のひらや足の裏などは神経が過敏のため、鍼では非常に痛いです。
そのため、足裏の3つのツボは、基本的にお灸やツボ押しの方が向いています。
お灸では3穴使いますが、ツボ押しでは、涌泉と足心が良いでしょう。
それは失眠はかかとの中央にあり、押しても効果が薄いためです。
お灸やツボ押しにより、気血を巡らせて痛みを取ります。
また西洋医学的にも、足底筋膜がツボ押しにより張りが緩むのと、お灸で温まることで血流が上がるので有効です。
足底筋膜炎とは、ジョギングやランニングなどで、繰り返し足底筋膜が、引っ張られ炎症を起こし、痛くなってしまう状態です。
治療法は、安静にして足の負担を取ることですが、キネシオテーピングなどで負担を軽くすることができます。
東洋医学では、使い過ぎによる足の裏の経筋の栄養不足と考えます。
そのため、腎経の太渓・復溜・築賓のツボを使います。
また足の裏にある涌泉、足心、失眠ツボも有効です。
足の裏に痛みのある方がいましたら、是非お試しください。
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