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便秘の表紙

【タイプ別ツボ3選】便秘のツボでお腹スッキリ

便秘の表紙

 

突然ですが、お通じの具合、いかがですか?

 

 

「お腹が張って苦しいけれど、お通じが来ない。」なんてことありますよね。

 

 

「何かお通じをよくする方法はないか?」なんて思っている人も多いと思います。

 

 

便秘は、体質もあるのですが、ちょっとした生活習慣を変えることで、改善することもあります。

 

 

また東洋医学では、便秘をタイプ別に分けており、同じ便秘でも治療法が違います。

 

 

東洋医学的にタイプ別で対処すると、普段とは違ったケアにより、便秘解消の効果は上がります。

 

 

今回は、一般的な便秘のケアに加え、便秘を東洋医学的にタイプ別に分け、それぞれに効くツボを3つずつご紹介していきます。

 

 

トレイ

 

 

どれぐらいお通じがないと便秘なのか

 

 

まずは、便秘についてお話していきます。

 

 

お通じは、個人差がありますが、1~2日に1回が通常とされています。

 

 

そのため、3日以上お通じがないと、便秘と考えます。

 

 

便秘の原因は、大腸の癌や炎症など腸自身の問題がない場合、大きく3つに分けられます。

 

 

  • ・弛緩性(しかんせい)
  • ・痙攣性(けいれんせい)
  • ・直腸性(ちょくちょうせい)

 

 

便秘の種類

 

 

便秘の種類

 

 

3種類の便秘を1つずつ説明していきます。

 

 

弛緩性

 

 

大腸がうまく動かなくなり、便が運べなくなったことで起こります。

 

 

便意を感じにくく、便が太くて硬くなる傾向がありますが、お通じ後は、残遺感は少ないです。

 

 

痙攣性

 

 

自律神経の乱れなどによって、腸が緊張して痙攣してしまい、うまく便が運べなくなります。

 

 

便意が強く、ウサギの糞のようなお通じになり、お通じ後には、残遺感があります。

 

 

精神的なストレスを感じやすい人や、過敏性腸症候群の方に多いです。

 

 

直腸性

 

 

肛門のすぐ前にある直腸は、お通じがある程度溜まると、直腸は、出そうとして収縮します。

 

 

しかし、直腸の感覚が鈍くなると、お通じが溜まっても、直腸は縮まりづらくなります。

 

 

その結果、便意を感じにくくなり、排便ができずに、便秘になってしまいます。

 

 

高齢者やお通じを我慢する人が、なりやすいです。

 

 

便秘が女性に多い理由

 

 

腹痛

 

 

便秘には、男性より女性のほうが多いです。

 

 

これには、4つ原因があります。

 

 

  • ・男性に比べ、お通じに必要な筋肉が弱い。
  • ・男性に比べ、骨盤が広いため、腸が下に垂れやすく、垂れた腸にお通じがたまりやすい。
  • ・ダイエットで食事を抜くことで、腸への刺激が少なくなる。
  • ・女性ホルモンの影響で、体に水分を貯めようとした結果、お通じが硬くなる。

 

 

さらに妊娠すると、ホルモンバランスが崩れたり、胎児が邪魔をすることもあり、便秘になりやすいです。

 

 

下剤にはどんな種類があるの

 

 

便秘を解消する下剤には、大きく分けて2種類に分かれます。

 

 

 

 

  • ・浸透圧性(しんとうあつせい)
  • ・刺激性

 

 

浸透圧性とは、水分の吸収を抑えて、お通じを緩くして出すお薬です。

 

 

マグミットなどがこれになります。

 

 

刺激性は、腸を刺激して動きをよくするお薬です。

 

 

プルゼニドなどがこれに当たります。

 

 

下剤には、繰り返し使っていると、効きにくくなってしまうので、日常生活のケアで、便秘を予防していく必要があります。

 

 

トイレ

 

 

お通じの一般的なケア

 

 

便通をよくする上で、重要となってくるのが、食事です。

 

 

食事では、まず朝食を摂ることが大事です。

 

 

朝の食事をすることで、腸は動き出し、消化器の生活リズムが整います。

 

 

さらに朝に冷たい水や牛乳を飲むと、大腸で反射が起き、大腸の大きな動きにつながります。

 

 

他に良いとされているのは、野菜です。

 

 

野菜の食物繊維は、水に溶けにくいので、大腸まで届いてくれます。

 

 

野菜

 

 

大腸に届いた食物繊維は、水分を吸収して大きくなります。

 

 

その結果、大腸を刺激してくれ、腸を動かしてくれます。

 

 

またお腹を「の」の字を書くようなお腹のマッサージや、運動することは、腸は元気に動くことができ、便秘の解消につながります。

 

 

東洋医学のタイプ別の便秘

 

 

東洋医学では、便秘は4つのタイプに分けられます。

 

 

  • ・熱秘(ねっぴ)
  • ・気秘(きひ)
  • ・虚秘(きょひ)
  • ・冷秘(れいひ)

 

 

1つずつ解説していきます。

 

 

熱秘

 

 

炎

 

 

このタイプの人は、赤ら顔で、お腹が張りやすく、お通じが固い、喉が渇きやすいという特徴があります。

 

 

胃腸に熱がこもり、水分が消耗されて、お通じが固まってしまい、便秘になるものです。

 

 

辛い物や脂っこいもの、お酒や味の濃いものなどの食べ過ぎで起こりやすいとされています。

 

 

これには、内庭(ないてい)・上巨虚(じょうこきょ)・天枢(てんすう)のツボが効きます。

 

 

内庭

上巨虚

天枢

 

 

 

気秘

 

 

このタイプは、お腹に張るような痛みがあり、時には脇まで張る、げっぷが出やすい、便秘になると食事量が減るという特徴があります。

 

 

悩みや心配事などのストレスで、胃腸の動きが悪くなったり、普段、座って過ごし、動くことが少ない人に多いです。

 

 

ツボは、天枢・太衝(たいしょう)・中脘(ちゅうかん)をつかいます。

 

 

太衝

 

 

虚秘

 

 

このタイプは、色白でいきむ力が弱く、疲れやすい、いきむと息切れがする、お通じ自体は硬くない特徴です。

 

 

病気の後や出産後、高齢者に多く、大腸の動きが悪い人に多いです。

 

 

 

ツボは、関元(かんげん)・三陰交(さんいんこう)、大腸兪(だいちょうゆ)が有効です。

 

関元

大腸兪

 

 

冷秘

 

 

このタイプは、色白で冷え性、むくみやすく、お通じは渋って出てこないという特徴があります。

 

 

冷えにより、胃腸の動きが悪くなり、お通じが出にくくなってしまします。

 

 

ツボは、関元(かんげん)、気海(きかい)、章門(しょうもん)を用います。

 

気海

章門

 

この便秘では、お灸のようにツボを温めてあげると効果が高いです。

 

 

便秘のお腹に効くツボ

 

 

先ほどの、タイプ別にツボに加え、全般的な便秘に効くツボもあります。

 

 

タイプ別のツボと合わせて、ここも使ってみてください。

 

 

・支溝(しこう)

支溝

・照海(しょうかい)

照海

 

・大横(だいおう)

大横

 

 

便通を良くする矯正体操

便通を良くする矯正体操をご紹介いたします!

 

 

【便通を良くする矯正体操(その1)】

便通を良くする矯正体操その1やり方

 

 

【便通を良くする矯正体操(その2)】

便通改善矯正体操その2やり方

 

 

【便通を良くする矯正体操(その3)】

便通改善矯正体操その3やり方

 

 

こちらの動画も参考にしてみてください。

 

 

 

 

まとめ

 

 

便秘とは3日以上お通じがない状態です。

 

 

便秘の原因は、腸に問題がなければ、弛緩性・痙攣性・直腸性の3に分けられます。

 

 

また便秘は、男性より女性のほうがなりやすいです。

 

 

お通じをよくするのに重要なのは、食事です。

 

 

具体的には、朝ご飯を食べ、水分と食物繊維を摂ることです。

 

 

東洋医学では、便秘は熱秘・気秘・虚秘・冷秘の4つのタイプに分けられます。

 

 

便秘に有効なツボは支溝・照海・大横があります。

 

 

さらにタイプ別として、熱秘では、内庭・上巨虚・天枢、気秘では、天枢・太衝・中脘、虚秘では、関元、三陰交、大腸兪、冷秘では、関元、気海、章門のツボを使います。

 

 

便秘でお困りの方は、是非参考にしてください。

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肩表紙

【3つの邪を取れば薬いらず!】五十肩の症状の治すツボ5選

肩表紙

 

日本では、自覚症状で多いものは、肩こりと腰痛です。

 

 

デスクワークなどの背中を丸める姿勢が増えた結果、現代病とも言えます。

 

 

「肩こりかな」っていう違和感程度だったのが、痛くなってきて挙がらなくなったら・・・。

 

 

それは、五十肩かもしれません。

 

 

五十肩は、痛みが強く、動かせなくなることが、特徴です。

 

 

これは、痛み適切な治療とリハビリが必要となります。

 

 

さらに五十肩の症状には、鍼灸が効果絶大なんです。

 

 

そこで今回は、五十肩の治療について、東洋医学の考え方を入れながらお話していきます。

 

 

五十肩とは

 

 

先ほども言いましたが、いきなり現れる「肩の痛み」と「肩が挙がらなくなる」という症状が、五十肩の代表的な症状です。

 

 

肩痛

 

 

特に、痛くて夜眠れない「夜間痛」というものもあります。

 

 

原因は、肩周りの組織の炎症によるもので、肩関節周囲炎とも呼ばれています。

 

 

そして、五十肩では、症状によって、大きく3つの時期に分けられます。

 

 

  • ・炎症期
  • ・拘縮回復期
  • ・回復期

 

 

1つずつ解説していきます。

 

 

炎症期

 

 

五十肩の中で、一番痛みが強い時期です。

 

 

痛みや動かしずらさなどの症状が、1ヵ月~半年かかることもあります。

 

 

夜間痛が出てくるのもの時期です。

 

 

夜間痛では、眠る時、腕の下に枕やクッションなどを置くと楽になることが多いです。

 

 

肩枕

 

 

拘縮期

 

 

激しい痛みが落ち着いてくると、肩の動きが悪くなり、動かしにくくなります。

 

 

これを拘縮期と言います。

 

 

痛いからと言って、動かさないでいると、肩関節は、拘縮(こうしゅく)といって、固まって動かなくなってしまいます。

 

 

そのため、たとえ痛みがあっても、ある程度動かしてあげなければなりません。

 

 

この拘縮期で、ちゃんとリハビリができているか、そのあとの回復期での治り方が変わってきます。

 

 

回復期

 

 

痛みがほぼなくなり、少しずつ肩の動く範囲が広がってくる時期です。

 

 

回復して元に戻るまでには、半年から1~1年半かかります。

 

 

しかし、リハビリを怠ってしまうと、肩を動かせる範囲が狭まってしまうので、しっかりとリハビリを行うことが重要です。

 

 

五十肩の治療

 

 

病院で、「五十肩です」と言われても、治療法は、痛み止めと安静になります。

 

 

薬

 

 

またそのあとは、リハビリを行うこともあります。

 

 

五十肩の有名なリハビリ体操『アイロン体操』

 

 

五十肩で痛いからと言って、動かさないと肩が動かせなくなってしまいます。

 

 

そのため、リハビリをしていかなければなりません。

 

 

そこで、五十肩のリハビリで有名なのが「アイロン体操」です。

 

 

アイロン体操

 

 

この体操ができた当時は、ちょうどよい重さがないため、アイロンで代用したため、「アイロン体操」と言われますが、500~1000mlのペットボトルでも代用できます。

 

 

これは手を下に垂らし、錘を手でつかんで、ゆっくりと動かしていくというリハビリの体操です。

 

 

こうすることで、肩周りのストレッチを行えます。

 

 

あくまでもストレッチなので、痛ければ良いわけではなく、心地よい範囲にしてください。

 

 

五十肩を予防する矯正体操

五十肩になってしまうと、どんな治療をしても治すのに時間がかかってしまいます。

 

 

大事な事は予防です!

 

 

今回は、姿勢を良くしながら肩の動きを改善させる矯正体操をご紹介いたします。

 

 

【五十肩予防矯正体操(その①)】 

五十肩を予防する矯正体操その1

 

 

【五十肩予防矯正体操(その②)】 

五十肩予防矯正体操その2

 

 

【五十肩予防矯正体操(その③)】

五十肩予防矯正体操その3

 

 

こちらの動画を参考に行ってください!

 

 

 

 

東洋医学での五十肩

 

 

東洋医学では、免疫力の低下と栄養不足で起こります。

 

 

東洋医学の考え方で、気候の変化が体に悪影響を与えるという考えがあります。

 

 

体に悪影響を与える気候を『邪』といい、五十肩と関係のあるのは「風邪(ふうじゃ)」、「寒邪(かんじゃ)、「湿邪(しつじゃ)」といいます。

 

 

この3種類の邪が同時に入ることを「痺証(ひしょう)」といい、どの邪が強いかで症状が変わってきます。

 

 

ひしょう

 

 

風邪が強ければ、筋肉を傷つけ、肩から首やうなじにまで痛みが広がります。

 

 

湿邪が強くれも、筋肉を傷つけ、痛みは一ヵ所ですが、患部が腫れます。

 

 

寒邪が強ければ、骨を傷つけ、痛みが激しく、温めると症状が楽になるという特徴があります。

 

 

治療法としては、この3つの邪を取り去る治療を行います。

 

 

ツボは、以下の5つを使います。

 

 

・肩髃(けんぐう)

・肩貞(けんてい)

・臀臑(ひじゅ)

・曲池(きょくち)

・外関(がいかん)

 

 

肩のツボ

 

 

最初の3つは、肩周りにあるツボです。

 

 

痛む場所に近いのに加え、原因となる邪気を取り去るツボです。

 

 

曲池、外関は、患部から離れていますが、これも原因を治してくれるツボになります。

 

 

これらのツボを痛気持ちいい範囲で、ほぐしてからリハビリ行ってください。

 

 

またほぐして痛かったり、リハビリをして痛かった時は、無理をせずに中止してください。

 

まとめ

 

 

五十肩は、肩が痛み、腕が挙がらなくなります。

 

痛みが最も強くなる炎症期、肩の動きが悪くなる拘縮期、徐々に動かせるようになってくる回復期の3つに分けられます。

 

 

動かさないでいると、拘縮してしまう恐れがあるので、「アイロン体操」など、肩周りのストレッチやリハビリが大切です。

 

 

東洋医学では、五十肩は、免疫力の低下と栄養不足で起こります。

 

 

痺証によるもので、風邪と寒邪、湿邪のどの邪が強いかで症状が変わります。

 

 

治療法は、3つの邪を取る治療を行います。

 

 

ツボは、肩髃、肩貞、臀臑、曲池、外関を使いほぐしてから、リハビリ行ってください。

 

 

五十肩でお困りの方の力になれば、幸いです、

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胃痛胃もたれのツボ表紙

【東洋医学のプロが教える】胃痛・胃もたれのツボ6選

胃痛胃もたれのツボ表紙

うだるような残暑も落ちいてきました。

 

 

これからは、秋へと向かっていきます。

 

 

秋といえば、実りの秋ですね。

 

 

食べ物が美味しく実り、様々な食材が旬を迎えます。

 

 

そうなってくると、ついつい食べ過ぎたり、無茶食いが多くなってくると思います。

 

 

あんまり暴飲・暴食は、胃に悪いですよ。

 

 

飲みすぎ・食べ過ぎで、次の日に、胃が痛い、胃がもたれるなんて人、多いのではないでしょうか。

 

 

そこで今回は、胃痛・胃もたれを解消するツボを皆さんにお教えしまします。

 

 

胃痛

 

 

胃のことを知ろう

 

 

まず初めに、胃についてお話します。

 

 

胃は、食べ物を溶かして、吸収しやすいように、消化するところです。

 

 

そのため、胃からは胃酸や消化酵素が分泌されています。

 

 

これにより、食べ物が溶かされることで、その先の小腸で栄養が吸収できます。

 

 

胃酸から胃を守る

 

 

胃酸は、塩酸が主成分なので強力な酸です

 

 

これは、食べ物を消化すると同時に、殺菌する役割もあります。

 

 

しかし、強力な酸のため、胃の壁自体も溶かしていまいます。

 

 

そのため、胃の表面は、粘液で覆われていて、胃自身を守っています。

 

 

胃の健康

 

 

この胃酸と粘液の2つが、バランスよく胃から出ていることで、胃は正常に働くことができます。

 

 

胃酸が強すぎたり、粘液が少なかったりすると、胃が溶かされて、胃炎や胃潰瘍になってしまい、胃酸が少ないと、消化不良になってしまいます。

 

 

ストレスと胃炎は、どうして関係あるの

 

 

胃炎

 

 

胃粘液は、胃が塩酸や消化酵素で溶かされないように、胃を保護する役割があります。

 

 

この胃の分泌には、自律神経が関係しています。

 

 

自律神経には、仕事や学校など活動している時に働く交感神経と休憩や睡眠などリラックスしているときに働く副交感神経があります。

 

 

胃酸の分泌は、リラックスしている副交感神経が働くことで起こります。

 

 

しかし、ストレスや暴飲暴食でリラックスできないと、副交感神経はうまく働かず、胃酸と粘液の出るバランスが崩れ、胃炎や胃潰瘍などの胃痛につながってしまいます。

 

 

胃薬の種類

 

 

暴飲暴食による胃炎や胃潰瘍の胃痛は、胃酸と粘液のバランスが崩れることが原因です。

 

 

この胃酸と粘液のバランスを整えることで、胃痛が楽になります。

 

 

胃薬

 

 

暴飲暴食の胃薬には、大きく分けて2種類あります。

 

 

  • ・胃酸が出るのを抑える薬
  • ・胃粘液を出すのを促す薬

 

 

病院で痛み止めをもらったことがある人は、一緒に胃薬を処方されたことがある人も多いと思います。

 

 

これは、痛み止めには、胃の粘液を作るのを妨げてしまう恐れがあるからです。

 

 

そのため、胃の粘液を出すのを促す薬が出されます。

 

 

東洋医学の胃痛・胃もたれ

 

 

では、東洋医学では、どう考えるのでしょうか。

 

 

胃は食べ物を消化する役割とされています。

 

 

さらに消化して栄養となる必要なものは脾に、不必要なものは小腸に分別する役割もあります。

 

 

臓腑

 

 

この役割が、様々な原因で妨げられることで、胃痛・胃もたれが起こります。

 

 

胃痛・胃もたれの原因は、4つに分けられます。

 

 

  • ・胃脘食滞(いかんしょくたい)
  • ・肝胃不和(かんいふわ)
  • ・寒邪犯胃(かんじゃはんい)
  • ・脾胃虚寒(ひいきょかん)

 

 

1つずつ説明していきます。

 

 

胃脘食滞

 

暴飲暴食が主な原因で、胃の必要なものと不必要なものとの分別が、追い付かなくなり、胃で滞ってしまう状態です。

 

 

暴飲暴食

 

 

保和丸や健脾丸という漢方薬を使いますが、日本では販売していません。

 

 

肝胃不和

 

 

肝という臓器は、胃が脾に必要な栄養を運ぶ際、手伝いをする役割があります。

 

 

しかし肝は、ストレスに弱いで、ストレスを受けると、胃や脾の手伝いができなってしまいます。

 

 

その結果、胃に負担がかかり、胃痛や胃もたれを起こします。

 

 

イライラや怒りっぽい人になりやすく、肋骨とおなかの境目に張った痛みなどの症状が出ることがあります。

 

 

このときは、小柴胡湯や大柴胡湯などを使います。

 

 

寒邪犯胃

 

 

生ものや冷たいものを食べ過ぎて、胃を冷やしてしまったときに起こります。

 

 

またお腹を出して、冷やしてしまっても起こることがあります。

 

 

胃寒

 

 

下痢を伴うこともあり、暖めると楽になります。

 

 

安中散という漢方薬を使います。

 

 

脾胃虚寒

 

 

冷たいものを食べすぎが続いたり、働きすぎなどで疲労が溜まった状態が、長く続くことで起こります。

 

 

体力の消耗によるもので、空腹時に痛み、疲れやすさや食欲不振、さらに冷えると悪化するのが特徴です。

 

 

黄耆建中湯を使います。

 

 

胃痛・胃もたれに効果的なツボ6選

 

 

ここまで、東洋医学の胃痛をタイプ別に分けて説明しました。

 

 

ここからは、胃痛・胃もたれに効くツボをお話していきます。

 

 

今回は、特に効果的なツボを6つに絞りお話していきます。

 

 

  • ・足三里
  • ・肝兪
  • ・脾兪
  • ・胃兪
  • ・中脘
  • ・内関

 

 

冷やして痛くなるタイプは、ツボ押しでも有効ですが、お灸のほうが効果が高いです。

 

 

足三里

 

足三里

 

 

ツボの中で、トップクラスに有名なツボで、様々な事に効くことから「万能穴(ばんのうけつ)」とも呼ばれます。

 

 

4つに分けたタイプのすべてに効果的があります。

 

 

肝兪・脾兪・胃兪

 

 

肝兪、脾兪、胃兪

 

 

このツボは、背中に縦3つ並んであり、3つ合わせてあります。

 

 

それぞれの臓器と同じ高さにあり、胃腸の不調には、ここが張るなどの特徴も出ます。

 

 

脾兪・胃兪の両方とも、すべてに効きますが、肝兪は、とりわけ『肝脾不和』に有効です。

 

 

中脘

 

 

ちゅうかん

 

 

お腹の胃の上にあるツボで、押すと苦しくなってしまいます。

 

 

そのため、お灸などで温めるのが良く、寒邪犯胃、脾胃虚寒の冷えているタイプにおススメです。

 

 

内関

 

 

内関

 

 

腕にあり、比較的押しやすいツボで、胃の流れを正常に戻します。

 

 

胃で流れが滞る胃脘食滞に有効です。

 

 

また胃が、食べ物を順調に小腸へ送るのを助けるため、吐き気止めとして、有名なツボです。

 

 

まとめ

 

 

胃は、胃酸と消化酵素で食べ物を溶かして、吸収しやすいように、消化するところです。

 

 

胃酸は、胃自体も溶かすため、粘液で守り、この2つのバランスが崩れると、胃痛が起こります。

 

 

そのため、この2つのバランスを整えるのが、胃薬です。

 

 

東洋医学では、胃痛・胃もたれの原因は、胃脘食滞・肝胃不和・寒邪犯胃・脾胃虚寒の4つに分けられます。

 

 

胃痛や胃もたれに効くツボは、足三里・肝兪・脾兪・胃兪・中脘・内関で、症状に合わせて、ツボ押しやお灸など温めると、楽になります。

 

 

胃痛や胃もたれが、つらい時に参考にしていただけましたら、幸いです。

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頭痛 絵

頭痛の原因は食事から?【即効性のある簡単ツボ押し教えます♪】

頭痛 絵

 

最近、頭痛がひどい

 

 

気候の変化で、体調が悪くなる。

 

 

頭が重い感じがして、仕事に集中できない。

 

 

目が疲れると頭痛がする

 

など、

 

 

辛い頭痛を経験されたことのある方も多いと思います。

 

 

今回は、多くの方が経験されたことのある【頭痛】、その中でも、【内臓】からくる頭痛について、説明させて頂きます。

 

 

頭痛とは

頭痛

 

まず、頭痛というのは、頭部に起こった痛みの総称です。

 

 

 

頭痛が起こる原因として、様々なものがありますが、東洋医学と西洋医学で、考え方が大きく変わります。

 

 

 

まず、西洋医学の考え方の方から説明させていただきます。

 

 

頭痛の原因【西洋医学の考え方】

 

くすり

西洋医学では、何かしらの疾患が原因で、頭痛を引き起こしていると考えています。

 

頭痛と関わる疾患として、以下のものが挙げられます。

 

  • ・片頭痛
  • ・筋緊張性頭痛
  • ・脳出血
  • ・緑内障
  • ・眼精疲労
  • ・神経症状や眼疾患
  • ・頭部外傷による頭痛

 

など、様々あります。

 

 

デスクワークの方などは、目が疲れてきて、頭痛が起きたり、首・肩こりがひどくなり、頭痛が起こってしまいます。

 

他にも、気候の変化など、身近なものでも、様々な要因が考えられます。

 

 

緊張性頭痛や片頭痛は、東洋医学の鍼灸治療でも、治す事ができます!

 

 

次に東洋医学から考える【頭痛】の原因を紹介させていただきます。

 

 

頭痛の原因【東洋医学の考え方】

水分

 

東洋医学では、体の中を流れている気・血の状態や、五臓六腑の機能の低下などが、【頭痛】に関わっていると考えています。

 

 

では、東洋医学の観点からみる【頭痛の原因】について説明させていただきます。

 

 

東洋医学ではこう治す!【頭痛の治し方】

 

鍼灸

 

東洋医学で、頭痛は、【脾(ひ)・肝(かん)・腎(じん)】の3つの臓腑と、密接に関わっています。

 

 

この3つの臓腑の機能が、正常に行われていて、バランスが取れていることで、頭痛が、改善されると考えています。

 

 

 

中でも、原因として、多く考えられるのは、【脾(ひ)】の病態です。

 

 

 

今回は、【脾(ひ)】という臓腑が、関係している【頭痛】について、説明させて頂きます。

 

 

 

内臓からくる頭痛の原因【脾(ひ)の病態】

内臓 ブログ

 

それでは、【脾(ひ)】という臓腑について、詳しく説明させて頂きます。

 

 

 

【脾(ひ)】という臓器は、【運化機能(うんかきのう)】というものを行っています。

 

 

【運化機能(うんかいきのう)】は、食べ物の消化・吸収を行っている場所です。

 

 

また、体の働きに必要な気・血を吸収し、全身へ送り出しているのです。

 

 

なので、運化機能の働きで、全身が栄養され、バランスが保たれているのです。

 

 

ですが、何らかの影響で、【脾(ひ)】の機能が低下してしまうと、頭部にも上手く栄養が行かなくなり、その結果、頭痛が起こってしまいます。

 

 

【脾(ひ)】の機能が、低下する原因も様々あります。

 

 

日常生活で多く考えられるのは、バランスの悪い食事と不摂生です!

 

 

例えば、甘いものや、あぶらっこいものの食べ過ぎは体の中に【湿(しつ)】を溜めてしまいます。

揚げ物

 

【湿(しつ)】というものは、重くベタベタしている性質があります。

 

 

 

なので、体の中に湿が溜まってしまうと、気・血の循環にまで、悪影響がでてしまいます。

 

 

また、考えすぎや思い悩むことも【脾(ひ)】を傷つける原因となります。

 

 

食事の不摂生や疲れ・悩みすぎなどが原因で、脾の機能が弱まっている状態の事を、【脾気虚(ひききょ)】といいます。

 

 

 

また、お酒の飲み過ぎや、油っこいもの・甘いものの食べ過ぎなどはで、体の中に湿が溜まっている状態の事を、【脾胃湿熱(ひいしつねつ)】といいます。

 

 

 

【脾気虚(ひききょ)】と【脾胃湿熱(ひいしつねつ)】は、同じ【脾】の病態ですが、治療でつかうツボが、変わってきますので、そちらも説明させて頂きます。

 

 

内臓からくる【頭痛】には、このツボを!【簡単ツボ押し教えます♪】

 

 

まずは、【脾気虚(ひききょ)】と【脾胃湿熱(ひいしつねつ)】の両方の症状に有効な共通穴を紹介させていただきます。

 

 

(1)脾兪(ひゆ)

 

脾兪

 

脾兪(ひゆ)は、ツボの名前の通り、【脾】に直接作用します。脾の運化機能(うんかきのう)が、高まることで、全身への血液循環が改善されます。頭部や頸部にも、血がしっかり巡ることで、頭痛が改善されます。

 

(2)足三里(あしさんり)

 

足三里 ツボ

 

足三里(あしさんり)というツボは、脾胃の機能を高めるツボになります!足にあるツボなので、押しやすく、おすすめです!

 

次に、【脾気虚(ひききょ)】の治療で使用するツボを紹介させていただきます!

 

(3)気海(きかい)

生理痛 気海

 

気海(きかい)は、気の海というくらい気が、集まっている場所です!脾気虚の状態では、全身を巡る、気の量が不足しているので、気海を使用して、気・血の循環を促します。

 

 

(4)壇中(だんちゅう)

壇中

 

壇中も、気を増やすためにとても有効なツボなので、使用します。

 

 

次は、【脾胃湿熱(ひいしつねつ)】の治療で使用するツボを紹介させていただきます。

 

 

(5)豊隆(ほうりゅう)

 

生理痛 豊隆

豊隆は、体の中に溜まってしまっている湿を取り除く作用があります。余分な湿を取り除いて、循環を改善させる為に使用します。

 

 

(6)曲池(きょくち)

曲池 便秘

 

湿が体の中に停滞していると、同時に熱を生んでしまっている場合があるので、体の中の熱を取り除くために使用します。

 

 

 

以上の6つのツボ押しを、是非行ってみて下さい。

 

 

 

まとめ

サラダ

 

今回は、たくさんのかたが、一度は経験されたことのある【頭痛】について説明させて頂きました。

 

 

そのなかでも、【内臓】からくる頭痛です!

 

 

 

なかなか、内臓の不調が原因で頭痛が起こることを、知っている方は少ないと思いますが、食生活を見直すことで、頭痛の改善が出来るのです!

 

 

 

油っこいものや甘い物の食べ過ぎに気を付けたり、お酒の飲み過ぎ・暴飲暴食を控えることなどが、とても大事になります!

 

 

 

また、紹介させて頂いた、ツボ押しを行って頂くことで、【脾】の機能が改善され、全身へ栄養が巡る様になりますので、是非行ってみて下さい!

 

 

内臓の不調を治して、辛いお悩みである【頭痛】を改善させましょう!

 

 

参考にして頂ければ幸いです。

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抜け毛タイトル

抜け毛に悩んでいる方必見【髪の毛が生えるケアとツボ5選!】

抜け毛タイトル

 

最近、抜け毛が気になる。

 

 

髪の毛が少なくなってきた気がする。

 

 

 

髪を洗う時に、抜ける量が多くて気になる。

 

 

髪型は、周りに人にも見られる場所なので、気になってしまいますよね。

 

 

【抜け毛が気になる‥】

 

 

そんな方へ向けて、抜け毛の原因と治療法・抜け毛予防のための簡単なケアをお教えします!

 

 

 

抜け毛について

 

抜け毛

抜け毛とは、その名のとうり、頭皮から抜けてしまった髪の毛の事です。

 

 

 

通常、髪の毛の抜ける量は、1日で約50本と言われています。

 

 

1日で、50本と言われると、とても多く感じますが、全く問題ありません。

 

 

ですが、髪の毛全体の量が、明らかに減っているのは問題です!

 

 

 

それでは、なぜ、髪の毛が抜けるのか、原因を説明させていただきます!

 

 

抜け毛の原因【現代医学の考え方】

 

便秘 薬

抜け毛になる原因は、本当にさまざまあります。

 

 

 

多くの場合、ストレスなどの精神的な問題が、関係していると言われています。

 

 

 

他にも、食事のバランスの悪さや、不摂生などが、抜け毛を増やす原因にもなっています。

 

 

また、円形脱毛症などの疾患から、抜け毛が増えている場合もあります。こちらも、精神的ストレスや、自律神経失調症などが、原因となっています。

 

 

 

ストレスを感じると、髪の毛を抜いてしまう癖がある方や、頭部・頚部の緊張などで、循環が悪くなる事も、円形脱毛症につながります。

 

 

現代医学の円形脱毛症などは、東洋医学の鍼灸治療でも治せるのです!

 

 

また、東洋医学では、現代医学とは異なる角度から、原因を考えているので、そちらも説明させていただきます。

 

 

抜け毛の原因【東洋医学の考え方】

 

東洋

 

東洋医学では、【髪】に深く関係しているものとして【血(けつ)】があげられます。

 

 

 

体の中には、【気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)】という生理物質があり、それらの働きのおかげで、体・心が健康な状態で保たれています。

 

 

その中でも、血(けつ)は、体の中の臓腑や四肢を潤して、その働きを支える作用や、活動時などに、必要に合わせて全身を巡り、手足の動作や運動などをスムーズに行わせる作用があります。

 

 

また、血(けつ)は、寝る時に【肝(かん)】という臓腑にしまわれていますが、肝の機能が何かしらの影響により、低下してしまうことで、血の働きが悪くなります。

 

 

血の働きが悪くなると、気の流れも滞ってしまい、髪や頭部に十分に栄養が行かなくなり、抜け毛が増えてしまいます。

 

 

東洋医学から考える【抜け毛】の治し方

 

 

東洋医学では、肝の機能が悪くなり、さらに、気・血が不足している状態の事を【肝腎陰虚(かんじんいんきょ)】といいます。

 

【肝腎陰虚(かんじんいんきょ)】を治すことで、抜け毛の改善が見られると考えています。

 

それでは、肝腎陰虚(かんじんいんきょ)について詳しく説明させていただきます。

 

【肝腎陰虚(かんじんいんきょ)】について

 

不眠イラスト

 

 

肝腎陰虚は、年齢は関係なく発症します。特に、仕事や日常生活の疲れ・持病をお持ちの方や産後の女性などに、多く見られます。

 

 

また、肝(かん)と腎(じん)は、風(ふう)と寒(かん)という【外邪(気候など、外から体の中に入り、悪影響を及ぼすもの)】に影響されやすいため、冬の時期の寒さや風が原因で、肝腎陰虚が起こる場合もあります。

 

 

 

肝腎陰虚の症状として、以下のものが挙げられます。

 

  • ・頭頂部の脱毛
  • ・両側のこめかみ部分からの脱毛
  • ・頭皮に油分が多い
  • ・毛髪は細く柔らかい
  • ・髪の毛にツヤがない
  • ・耳鳴り・めまいを伴う
  • ・不眠
  • ・腰のだるさ
  • ・無力感

 

 

など、特徴的なものがさまざまあります。

 

 

肝腎陰虚では、肝と腎に陰液(気・血・津液)が、不足している状態です。なので、気・血・津液などを、増やす治療をします。更に、肝・腎に直接働きかけるツボを使用し、機能を高めます。

 

 

 

では、治療で使用するツボを紹介させていただきます。

 

抜け毛の悩みに!【髪の毛が生える簡単セルフケアとツボ5選!】

鍼灸

(1)三陰交(さんいんこう)

生理痛 三陰交

 

三陰交は、泉のように陰液が多いツボなので、気・血を増やし、循環が改善されます。また、婦人科疾患にも、とても有効と言われています。

 

(2)膈兪(かくゆ)

 

膈兪 不眠

 

血に関わる問題全てに有効なツボです。背中にあるツボなので、テニスボールなどの道具を使って、ツボ押しするのもおすすめです!

 

 

(3)腎兪(じんゆ)

 

腰痛 腎兪

 

名前のとうり、直接腎に働きかけ、機能を改善させます。

 

 

(4)血海(けっかい)

 

腰痛 血海

 

血が、集まっているツボです。体の中に、血を増やすために使用します。

 

 

 

(5)太谿(たいけい)

 

太谿

 

腎に直接働きかけ、機能をたかめます。足にあるツボなので、簡単にツボ押しができます。

 

 

 

また、円形脱毛症の場合、患部の周りを、囲うように鍼をうちます。そうすることで、頭部の血液循環が良くなり、髪の毛が生えやすくなります!

 

 

また、簡単なセルフケアとしておすすめなのが、つまようじでツボ押しです!

つまようじ

 

まずは、つまようじを複数本、準備します!つぎに、複数本ある爪楊枝を、輪ゴムでまとめて完成です!

 

 

先がとがっている方を使用し、頭皮など、気になる所全体を刺激します!

 

 

 

刺激されることで、頭皮の血液循環が改善され、毛髪に栄養がいき、髪の毛が抜けにくくなります!お家にあるものでも、簡単に出来るので、是非試してみて下さい。

 

 

 

まとめ

代謝 ブログ

 

今回は、【抜け毛】について説明させて頂きました。

 

 

外見上の事なので、男女ともに気にされている方も多いと思います。

 

 

抜け毛は、現代医学でも、東洋医学でも、様々な原因があります。

 

 

ストレス・食生活・体質など、身近なものが、原因となっている場合が多いので、運動など、自分が好きなストレス発散法を見つけることが大事です!

 

 

また、食事では、油っぽいものや甘い物・ジャンクフードなどの刺激物が、内臓を不健康にして、血行が悪くなっている場合もあるので、バランスの良い食事が、とても大事です!

 

 

他にも、シャンプーの時などに、自分でも頭皮のマッサージを行う事も血行が改善されるので、おすすめです!

 

 

すぐに、始められる簡単なセルフケアが様々あるので、是非ツボ押しと一緒に試してみて下さい!

 

 

参考にしていただければ幸いです。

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風邪表紙

かぜって鍼灸で治るの?【かぜを治す東洋医学とは】

風邪表紙

かぜを引くの多くは、免疫力が下がっている時に外部の変化に対応しきれない時におこります。

 

 

例えば暑い夏は寝苦しいので、クーラーや扇風機などをつけっぱなしで寝てしまう方も多くいらっしゃるでしょう。

 

 

しかし、うっかりタイマーもかけずにそのまま寝てしまうと、朝、喉が痛いとか、クシャミなど風邪の症状が・・・

 

冷房

 

 

夏に限らずどんな時期でも風邪には注意が必要です。

 

 

風邪を引いたら病院行くか、薬局いくか・・・と思います。

 

 

実は鍼灸でも風邪の治療は出来ます。

 

 

今回は、風邪についてお話していきます。

 

 

風邪

 

 

西洋医学では、風邪を『かぜ』と呼びますが、東洋医学では『ふうじゃ』といいます。

 

 

ややこしくなってしまうので、今回は西洋医学を平仮名で記載していきます。

 

 

かぜとは

 

 

先程、かぜと書きましたが、正式には『かぜ症候群』といいます。

 

 

倒れる

 

 

空気中のウイルスが呼吸により、口や鼻から侵入することで起こります。

 

 

ウイルスが鼻から気管支(きかんし)という空気の通り道の間で、急に炎症を起こしたことを指します。

 

 

ウイルスの違いにより症状が変わってきます。

 

 

これがインフルエンザウイルスなら、俗にいう『インフルエンザ』となります。

 

 

主な症状はくしゃみや鼻水、喉の痛み、発熱などがあります。

 

 

風邪2

 

 

かぜの治療

 

 

実はかぜに特効薬はなく、症状を抑えるものがほとんどです。

 

 

薬剤

 

 

それはかぜの原因のウイルスのほとんどが、免疫機能で十分対処できるためです。

 

 

ウイルスを倒すより、発熱や喉の痛みなどの症状を楽にして、身体を休めさせて自然治癒力を高める方が早く治っていきます。

 

 

しかし、インフルエンザは高熱を出したり感染力が強いので、病院を受診することをおススメします。

 

 

 

東洋医学のかぜとは

 

 

東洋医学では、かぜは気候の変化が関係していると考えられています。

 

 

気候の変化で身体に悪影響を与えるものを外邪(がいじゃ)と呼び、気候の変化を風(ふう)・火(か)・暑(しょ)・湿(しつ)・燥(そう)・寒(かん)の6つに分けられます。

 

 

それぞれの気候に邪をつけて呼びます。

 

 

かぜは、風邪(ふうじゃ)が、寒邪か熱邪一緒に入ってきて引き起こされます。

 

 

それぞれ寒邪と一緒に入ったものを風寒(ふうかん)、熱邪が一緒に入ったものを風熱(ふうねつ)と呼びます。

 

 

これらの中で寒気などの冷えている症状が強かったら風寒、発熱など熱の症状が強かったら風熱となります。

 

 

体温計

 

 

東洋医学では、これらの邪に対応した治療法を行っていきます。

 

 

東洋医学のかぜ治療

 

 

それでは東洋医学でのかぜの治療法についてお話していきます。

 

 

東洋医学の外邪の治療には、汗を出さして治療する『汗法(かんぽう)』という治療法を行っていきます。

 

 

汗

 

 

汗をかくには、体力がいります。

 

 

なので布団などで温かくして、外邪と戦いやすいように休息をとってあげる必要があります。

 

 

かぜの漢方治療

 

 

まずは漢方薬についてお話します。

 

 

漢方

 

 

風邪は背中にある風門(ふうもん)というツボから侵入し、首筋を通って頭にある風池というツボに集まります。

 

 

さらに寒邪は、収引という筋肉を縮ませ硬くする性質があり首こり、肩こりを引き起こします。

 

 

かぜの時に首や肩が凝ってしまうのはこのためで、この時よく効くのが葛根湯(かっこんとう)です。

 

 

首コリ

 

 

またインフルエンザで関節の節々が痛くなることがあると思います。

 

 

この時に使うのが麻黄湯(まおうとう)です。

 

 

これらの漢方薬は身体を温め、汗をかかせることで外邪を追い出していきます。

 

 

そのため漢方薬を飲む時、身体が温まりやすいように、顆粒はお湯に溶いて飲んであげると効果的になります。

 

 

漢方薬に『湯(とう)』という漢字が使われているのは、中国語で『スープ』を意味しているからです。

 

 

スープ

 

 

逆に風熱の場合は、身体を冷やしてあげる必要があります。

 

 

そのために使われるのが、『銀翹散(ぎんぎょうさん)』です。

 

 

これには、東洋医学では、熱症状とされる喉の痛みや声の嗄れにも効果があります。

 

 

かぜの鍼灸治療

 

 

鍼灸

 

 

先程は漢方薬での治療法を紹介しました。

 

 

鍼灸でかぜの治療はどうするのかについてお話していきます。

 

 

風寒と風熱で用いるツボはあまり変わりません。

 

 

今回は代表的なツボを5つ挙げていきます。

 

 

  • ・風池
  • ・風門
  • ・大椎(だいつい)
  • ・外関(がいかん)
  • ・足三里(あしさんり)

 

 

風邪のツボ

 

 

風池は風邪が集まるとされ、ここに鍼やお灸をすることで風邪を取り去ることができます。

 

 

風門は、風邪が入るところツボで、かぜの初期に背中のゾクゾクするのがこの辺りだと言われています。

 

 

大椎は、身体の熱分が集まっているところです。

 

 

ここは風熱の場合は鍼で、風寒の場合はお灸で対応していきます。

 

 

せんねん灸

 

 

外関は、外邪から身を守る気に効果があるツボとされています。

 

 

足三里は身体のエネルギーの高めるツボのため、免疫機能にも効果があります。

 

 

これらのツボを風寒か風熱かで分け、鍼やお灸を使って治療をしていきます。

 

 

東洋医学での治療は、身体の免疫機能を高めてより自然な形でかぜを治癒に向かわせていく特徴があります。

 

 

まとめ

 

 

かぜは季節を問わず、誰にでも起こり得る身近な病気です。

 

 

西洋医学では、根本治療ではなく薬で症状を抑え、自然治癒力によって治すようになっています。

 

 

東洋医学では、風寒か風熱か鑑別して治療を行っていきます。

 

 

風寒の場合は、漢方薬では葛根湯や麻黄湯、鍼灸では風池、風門、大椎、外関をお灸で治療します。

 

 

風熱の場合は、漢方薬では銀翹散、鍼灸では風池、風門、大椎、外関を鍼で治療します。

 

 

またどちらの場合でも、足三里で免疫力を強くすることも有効です。

 

 

西洋医学も東洋医学も安静にして、身体が病気と戦いやすい環境を作ることが大切です。

 

 

自然治癒力

 

 

しかし、インフルエンザや長引くものは、無理せずに病院へ行くことをおススメします。

 

 

かぜでお困りの方の参考になれば幸いです。

 

 

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タイトル

頭のツボを押しても下痢にはならない!便を出すツボ5選!

 

タイトル

 

お腹がすっきりしない。

 

 

 

便秘が気になる。

 

 

 

 

おなかが張って痛む。

 

 

 

 

女性に多い『便秘』

 

 

 

 

そんなお悩みをお持ちの方へ。

 

 

 

 

今回は、便秘の原因と自分で出来るセルフケアをお教えします!

 

 

 

 

便秘とは

 

 

生理痛

 

まず、便秘とはどういう状態なのか、説明させていただきます。

 

 

 

 

便秘というのは、便が出ない・便通が悪い状態の事です。

 

 

 

 

何日も便がまったく出ない状態はもちらんですが、食べている食事の量に対して、便の量が少ない状態も便秘といいます。

 

 

 

 

例えば、1日3回排便が出来ている方が、1日1回しか出来ないという状態も便秘といいます。

 

 

 

 

ではなぜ、便秘が起きているのか、原因を説明させていただきます。

 

 

 

 

便秘の原因【西洋医学の考え】

 

便秘 薬

 

西洋医学では、何らかの病気が便秘につながっていると考えます。

 

 

 

影響を及ぼす原因として、以下のものがあげられます。

 

 

  • ・腸閉塞(イレウス)
  • ・過敏性腸症候群(IBS)
  • ・大腸がん
  • ・大腸ポリープ
  • ・子宮筋腫
  • ・婦人科疾患

 

など、さまざまあります。

 

 

 

 

他にも、ストレスや、環境の変化などで便秘が起こる場合があります。

 

 

 

 

例えば、旅行先で便秘になったことはありませんか?

 

 

 

 

それも環境の変化によるもので、体がストレスを感じていたり、緊張している事で起こります。

 

 

 

 

東洋医学では、他の角度から便秘について考えているので、そちらも紹介させていただきます。

 

 

 

便秘の原因【東洋医学の考え方】

 

トイレ 便秘

 

 

西洋医学では、便秘の原因が、なんらかの病気が関係していると考えていますが、東洋医学では、体の中の気や血の状態が、影響を及ぼしていると考えます。

 

 

 

 

東洋医学における便秘の原因で多く考えられるのは、『熱』によるものと『虚』によるものです。

 

 

 

まずは、『熱』による便秘から説明させていただきます。

 

 

 

【熱秘(ねっぴ)について】

 

とうがらし

 

熱秘というのは、胃腸などのに熱が溜まることで起こっている便秘です。

 

 

 

 

原因として多く考えられるのは、辛い物の食べ過ぎや、怒りなどの感情によるもの、暑がりの体質の方です。

 

 

 

 

辛い物を食べたり、怒ったりしていると、体の中に熱が生まれます。

 

 

 

 

熱がうまく処理されずに、胃腸に残ってしまった結果、便秘になります。

 

 

 

熱秘の症状として以下のものがあげられます。

 

 

  • ・便が乾燥していて固い
  • ・排便できない
  • ・暑がり
  • ・お腹が張っている
  • ・顔が赤い
  • ・口が乾く

 

これらが熱秘による便秘です。

 

 

 

改善させるためには、胃腸に溜まった熱を取りさり、胃腸の機能を高める必要があります。

 

 

 

 

また、ストレスが多い方がなりやすいので、ストレスを溜めこまず、発散させる事が大事です。

 

 

 

 

次に『虚』による便秘について説明させていただきます。

 

 

【虚秘(きょひ)について】

 

ききょ

 

虚秘という状態は、体に気や血が不足していることを言います。

 

 

 

 

加齢により疲れやすい方や、出産を経験している方,持病をお持ちの方,虚弱体質の方になりやすいと言われています。

 

 

 

 

気や血が不足している事で、便を押し出す力が無くなったり、腸に潤いがなくなり、便が出なくなります。

 

 

 

虚秘の症状としては、以下のものがあげられます。

 

 

 

  • ・便意はあるが、排便できない
  • ・コロコロした便が出る
  • ・排便すると、息切れする
  • ・顔色が白い
  • ・めまいがおこりやすい
  • ・唇や爪の色が悪い

 

 

これらが虚秘による便秘の特徴です。

 

 

 

 

虚秘では、不足している気・血を増やし、循環を良くする必要があります。

 

 

 

そのために、ツボ押しがおすすめです!

 

 

 

 

なんと、自分でツボ押しをするだけで便秘の解消ができてしまいます!

 

 

 

では、便秘に効くツボを紹介させていただきます。

 

 

【おすすめ!便を出すツボ5選!】

 

 

(1)百会(ひゃくえ)

 

百会

 

頭のてっぺんにあるツボです。自律神経を整えて、胃腸の機能をたかめる作用があります!

 

 

 

『頭を押すと下痢になる』そう思っている方がいるかもしれませんが、そんなことはありません!

 

 

 

百会というツボが、便を出すツボなので、迷信が生まれたのかも知れません。

 

 

 

万能なツボなので、是非使ってください。

 

 

(2)気海(きかい)

 

生理痛 気海

 

 

このツボは、気が集まっているツボになるので、胃腸の気の巡りが、スムーズになり、便秘の解消につながります。

 

 

(3)天枢(てんすう)

 

便秘 天枢

 

 

便秘の特効穴と言われているので、とても有効です!

 

 

(4)足三里(あしさんり)

 

足三里 ツボ

 

胃腸の働きをたかめてる作用があるので、使用します。

 

 

 

(5)大巨(だいこ)

 

大巨 便秘

 

大腸の問題にとっても有効なツボになります!便秘の特効穴と言われ、とっても効きます!

 

 

 

まとめ

便秘 野菜

 

今回は、女性の悩みで多い『便秘』について説明させていただきました。

 

 

 

 

便秘になっていることで、余計ストレスが溜まったり、不安になってしまいますよね。

 

 

 

 

そんな方に、少しでも、参考にしていただければと思います。

 

 

 

 

また、セルフケアとして、ツボ押し以外にも、マッサージをしたり、食事に気をつけることも大事です。

 

 

 

食事では、キャベツやトマトなど、食物繊維が多く含まれているものを、食事で取るようにしたり、お風呂の際には、下腹部を温めたる事も大事です!

 

 

 

 

水分不足で、便が硬くなり、出しづらくなっている場合もあるので、こまめな水分補給もとても大事です!

 

 

 

 

便秘解消のために、自分で出来る事もとても多いので、少しずつケアを行ってみてください!

 

 

 

便秘の悩みを少しずつ、無くしましょう!!

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手足の冷え 表紙

夏なのに手足が冷える時にオススメのツボ5選

手足の冷え 表紙

 

夏、真っ只中。

 

 

外が暑い中、電車やデパートにひとたび入ると、心地よい冷たい風が吹いてきます。

 

 

しかし、最近では公共の乗り物のエアコンはやや効きすぎに感じる時もあります。

 

 

特に冷え性の方にはつらいと思います。

 

 

実は冷房のせいか、夏の冷え性という方も増えています。

 

 

エアコン

 

 

そこで今回は冷え性についてお話していきたいと思います。

 

 

冷え性の原因

 

冷え性の原因の大まかなに3つの理由が言われています。

 

 

寒気

 

 

  • ・熱がうまく作れない
  • ・熱がうまく運べない
  • ・熱の調整がうまくできない

 

 

どういうことか詳しくお話していきます。

 

 

熱がうまく作れない

人の身体は約35~36℃の体温があます。

 

 

これは生きていくのに必要な熱で、身体はこの温度を保ちながら生活しています。

 

 

この熱を作る仕組みは、運動と食事です。

 

 

運動して筋肉が動くことでも熱が発生して体を暖めてくれます。

 

 

運動

 

 

運動により作られる熱は、身体全体の6割になります。

 

 

また食べたものを消化・吸収して必要なものを体の中で作り変えていきます。

 

 

これを代謝とよび、人が生きていく中で最低限必要な代謝を基礎代謝(きそたいしゃ)と呼びます。

 

 

代謝により熱が発生し、発生した熱を全身に送ります。

 

 

食事

 

 

食事の後に眠くなるのは、代謝による体温が上がったためと言われています。

 

 

食事の不摂生や運動不足により体温が作れない場合は、身体の深部が冷えることが多いです。

 

 

これは規則正しい時間での食事や温かい飲み物などを取ることで、少しずつ変わってきます。

 

 

とん汁

 

 

また運動不足で起こるもの、仕事の合間のストレッチやエスカレーターではなく、階段を使うなど少し体を動かすだけでも変わってきます。

 

 

熱がうまく運べない

発生した熱が、全身に行き渡ることで体温となります。

 

 

血液

 

 

そのために重要となるのが、血液です。

 

 

血液は37~38℃あり、全身にくまなく張り巡らされた血管の中を流れています。

 

 

これにより体温を維持できています。

 

 

体温計

 

 

なので、貧血の方や動脈硬化などでも冷え性になることもあります。

 

 

熱の調節がうまくできない。

うまく熱が作れ、うまく運べても、それらの調整が上手くできなければ、体温を一定に保つ事ができません。

 

 

体温調整で重要なのが自律神経です。

 

 

自律神経とは、体のON-OFFを調節する神経で、交感神経と副交感神経の2つあります。

 

 

交感神経は身体を活発にして、副交感神経は身体をリラックスさせます。

 

 

この調整に不都合が出てくると、体温の調整が上手くできず、冷え性やほてりの原因になります。

 

 

自律神経の乱れが引き起こしやすいのは、更年期障害などが挙げられます。

 

 

女性は男性より筋肉量が少ないく、血管も細いため熱を手足の先まで運びにくい傾向にあります。

 

 

さらに交感神経が興奮すると、手先や足先の血管はさらに細くなるため、手足が冷えやすくなります。

 

 

四肢の冷え

 

 

 

なので更年期障害などの自律神経の乱れから手足の冷えを引き起こすこともあります。

 

 

またむくみがあると、血管が圧迫されて、十分に血流が届かないことがあります。

 

 

これも運動をすることで循環改善を図ることができます。

 

 

東洋医学での冷え性

 

東洋医学でも冷え性の原因は、以下の様なものがあります。

 

 

・陽虚(ようきょ)

・陽気鬱阻(ようきうつそ)

・血寒(けつかん)

・痰湿内阻(たんしつないそ)

 

 

まずは体温の源と考えられているのは気です。

 

 

エネルギーと考えていただけるとイメージしやすいと思います。

 

 

気にはいくつかの作用があり、そのうちの1つに身体を温めるという作用があります。

 

 

これを温煦(おんく)作用といいます。

 

 

気

 

 

気が全身を巡っているので、身体は温かくなってと考えられています。

 

 

この気が少なくなっているか、滞っていて巡っていないことで冷えを引き起こすことがあります。

 

 

 

気が不足していることを、気虚(ききょ)といい、気虚に加えて寒気などの症状が出ていることを、陽虚(ようきょ)といいます。

 

 

冷房

 

 

高齢者に寒がりが多いのは、腎陽虚によるものも多いです。

 

 

気が渋滞を起こしてしまうと、その先には気が巡りません。

 

 

結果、温める事が出来ず冷えていきます。

 

 

この気が渋滞してしまい手足の冷えなどの症状を起こすことを陽気鬱阻

 

 

この渋滞の原因が湿気の場合があります。

 

 

湿気により気が巡らずに手足の冷えを引き起こすことを痰湿内阻といいます。

 

 

湿

 

 

もう1つに理由として、外からくる冷たい空気である寒邪(かんじゃ)が原因です。

 

 

クーラーなどの冷たい風もこれに当たります。

 

 

寒邪には収引(しゅういん)作用いうものがあります。

 

 

これは縮める作用という意味で、身体の筋肉や経絡などを縮めてしまいます。

 

 

血寒では、経絡が寒邪により、通りを阻害されたことで引き起こされます。

 

 

寒気2

 

 

血寒の場合は、経絡に寒邪が入ることで、血にも影響を及ぼし痛みを引き起こすことがあります。

 

 

特に夏場のように汗が出た後は、汗腺が開いているので、寒邪は入りやすくなっています。

 

 

そのため、夏場は外では暑い分、クーラーのかかった建物の中では冷えやすくなります。

 

 

冷え性に効くツボ

ここからはいよいよツボについてお話していきます。

 

 

冷えに対して、効果が高いのはせんねん灸などのお灸です。

 

 

せんねん灸は、熱くなったら取ってください。

 

 

せんねん灸

 

 

今回は、特に効くツボを厳選して選びます。

 

 

  • ・大椎(だいつい)
  • ・合谷(ごうこく)
  • ・関元(かんげん)
  • ・三陰交(さんいんこう)
  • ・湧泉(ゆうせん)

 

 

冷え性のツボ

 

 

首にある大椎というツボは、陽気の集まるツボで温めることで全身が温まります。

 

 

お灸が難しい場所なので、ドライヤーで温めても効果があります。

 

 

ドライヤー

 

 

合谷は気を巡らせる作用の強いツボで、気が滞っている状態には最適です。

 

 

関元というツボは、臍下丹田(さいかたんでん)とも呼ばれます。

 

 

昔から女性がお腹を冷やしてはいけないと言われるのが、これがお腹にあるからです。

 

 

温めるときにポイントとなるところがこのツボです。

 

 

また足先が冷えるという方には、足にお灸を据えるいいでしょう。

 

 

足裏の湧泉は腎経という水分代謝にまつわるツボです。

 

 

ここを刺激することで、末梢の循環が改善されてきます。

 

 

まとめ

 

基本的に夏に手足の末端が冷たくなる場合は、気血の通りが悪いことで起こります。

 

 

さらに暑いところで汗をかき、寒邪が入りやすい状態で、クーラーなどの寒いところに行くという寒暖差の影響してきます。

 

 

夏といっても油断せず、1枚羽織ったり、手足を露出しすぎないように注意が必要です。

 

 

そして、手足が冷えてどうしようもない時は、是非ツボ押しをお試しください。

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汗表紙

顔だけ汗が止まらない!鍼灸ではこう治す

汗表紙

 

 

そろそろ夏も本番になってきました。

 

 

今年の夏は、大変暑く異常気象と言われているくらいです。

 

 

しかし海外では日本より暑い国もありますが、日本よりも過ごしやすいとそうです。

 

 

夏の空

 

 

これは日本が島国なので周りが海に囲まれており、夏は特に湿気が多いためです。

 

 

暑い上に湿気が多いと特に困るのが汗です。

 

 

特に女性では顔に汗をかくと、化粧崩れを起こして大変です。

 

 

清潔感を保つためにも、顔汗は避けていきたいですよね。

 

 

今回は汗っかきでお困りの方に、どうすれば顔汗を抑えられるのか、効果的な方法についてお話していきます。

 

 

汗の仕組み

 

汗

 

 

まずなぜ汗をかくのかについてお話していきます。

 

 

汗には、温熱性発汗と精神性発汗、味覚性発汗の3種類あり、それぞれ汗が出る理由が違います。

 

 

温熱性発汗

 

 

気温や運動、風邪による発熱により体温が上がったため、体温を下げるために汗が出ます。

 

 

汗は蒸発する時に、熱を吸収して蒸発するため、体温が下がります。

 

 

この蒸発する際に吸収する熱を気化熱といいます。

 

 

汗2

 

 

全身に分布する汗腺から出て、成分は99%水なので、臭いはあまりしません。

 

 

この全身に分布する体温調整のための汗腺をエクリン腺といいます。

 

 

精神性発汗

 

 

緊張や興奮した時に手のひらや足の裏、ワキなどから出る汗です。

 

 

動物が生命の危険を感じ、逃げやすくるため、手足を湿らせていた名残と考えられています。

 

 

たんぱく質や脂質を含むため、臭いがします。

 

 

汗の臭い

 

 

この精神性発汗による汗は、手のひらや足の裏に特定の汗腺が分布しています。

 

 

この汗腺をアポクリン汗腺といいます。

 

 

味覚性発汗

 

 

辛い物を食べた時に出る汗で、味覚の刺激による反射によって起こります。

 

 

唐辛子

 

 

顔汗について

 

 

ここからは今回のテーマである「顔汗(かおあせ)」についてお話していきます。

 

 

汗にまつわる症状では「多汗症(たかんしょう)」というものがあります。

 

 

多汗症

 

 

読んで字の如く、汗が多い症状ですが、これには「全身性」と「局所性」があり、顔汗は「局所性多汗症」になります。

 

 

先ほど挙げた精神性発汗によるもので、交感神経が過敏になったためと考えられています。

 

 

そのため更年期障害やホルモンの乱れなど、自律神経のバランスが崩れることで引き起こされます。

 

 

東洋医学での汗とは

 

 

東洋医学では、人が生きていく上で身体に必要な物質として、気・血・津液(しんえき)があります。

 

 

気は、身体が生きていく上でのエネルギー源を指し、代謝や免疫など様々な役割があります。

 

 

 

 

 

血は、身体の五臓六腑や器官に栄養を与える赤い液体を指します。

 

 

津液は、血を除いた全身にある液体を指し、あらゆるところに潤いを与えています。

 

 

津液

 

 

汗はこの津液の1つです。

 

 

汗の出入りの調整はいくつかある気の作用のうち、固摂作用(こせつさよう)によるものです。

 

 

これは汗などの体から出てくる体液が、漏れないように留める作用のことです。

 

 

しかし、暑気(しょき)という暑さの気は、昇散(しょうさん)という作用があり汗腺の開け、汗を出させます。

 

 

暑さ

 

 

そして汗とかかわりのある臓器として、心や肺が挙げられます。

 

 

汗は「心の液」と言われ、汗は心の状態を反映していると言われています。

 

 

なので、心の気が不足する事で、汗が漏れ出てやすくなります。

 

 

また肺は汗腺を含む皮膚と関りがあり、汗腺の開け閉めも担当しています。

 

 

 

東洋医学での顔汗

 

 

東洋医学での汗について説明しました。

 

 

今度は顔に出る汗について説明していきます。

 

 

これには陽気と暑邪(しょじゃ)が関係してきます。

 

 

陽気とは、気の中でも身体の中の熱分を指し、上に昇っていくという性質があります。

 

 

暑邪は、暑気が強くなり体に悪影響を与える外気のことを指します。

 

 

暑い空

 

 

そのため、顔は熱分である陽気が溜まりやすく、のぼせやすくなっています。

 

 

なんらかの原因で、気が顔で渋滞した状態で、暑邪にの影響を受けると、顔の汗腺を開きます。

 

 

そして、顔から汗が出てきます。

 

 

顔汗のための鍼灸治療

 

いよいよ顔汗を鍼灸治療でどう治していくかについてお話していきます。

 

 

鍼灸治療

 

 

 

今回は、鍼灸治療を西洋医学のアプローチと東洋医学的なアプローチで考えていきます。

 

 

西洋医学的鍼灸治療

 

 

顔汗は交感神経が過敏になったためと考えられてるとお話しました。

 

 

そのため、交感神経を含む自律神経のバランスを調えることで、顔汗の軽減を図っていきます。

 

 

自律神経を調えるツボ

 

 

  • ・百会(ひゃくえ)
  • ・風池(ふうち)
  • ・合谷(ごうこく)
  • ・関元(かんげん)

 

 

自律神経ツボ

 

 

 

 

 

これらのツボで、自律神経の調整する治療を行っていきます。

 

 

東洋医学的鍼灸治療

 

 

先程、なんらかの原因で気が顔で渋滞するとした状態として、以下のことが挙げられます。

 

 

・肝鬱化火(かんうつかか)

・湿熱鬱蒸(しつねつうつじょう)

・陰虚火旺(いんきょかおう)

 

 

まずタイプ別の治療を行う前に、熱を取るのに重要なツボとして、大椎(だいつい)を用います。

 

 

ここは、身体の熱が集まる場所なので、熱を取る治療には最適です。

 

 

そして汗と関連が強い心の安定を図るために、百会と四神聡(ししんそう)を用います。

 

 

そして、ここからタイプ別の治療を行っていきます。

 

 

肝鬱化火は、ストレスやイライラで滞った気が熱気に変わってしまった状態です。

 

 

気の停滞が原因であるので、合谷や太衝などの気を巡らせるツボを使います。

 

 

また気の流れを司る肝に関りがあり、火に関係あるツボの行間(こうかん)も使います。

 

 

下肢のツボ

 

 

 

湿熱鬱蒸は気ではなく、湿気によって気の流れが滞った状態です。

 

 

この場合は、湿気と熱気をとってくれる豊隆(ほうりゅう)と内庭(ないてい)を使います。

 

 

陰虚火旺は、身体を冷やす成分が少なくなり、火が発生して顔で滞った状態です。

 

 

身体を冷やす成分を補う照海(しょうかい)や太渓(たいけい)を使います。

 

 

足首 ツボ

 

 

まとめ

 

 

顔汗は、西洋医学でも東洋医学でも、ストレスなどの精神的な刺激がベースにあります。

 

 

夏の暑さやホルモンバランスの崩れなどいろんな要因が加わって起こるので、暑くなる前の対処を行い、そこからタイプ別の治療をすると効果的です。

 

 

顔汗でお困りの方の事前のケアの参考になれば、幸いです。

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タイトル

夏に足がむくみやすくなる原因【効果的なツボ教えます♪】

 

タイトル

 

 

 

 

夏に足が浮腫む。

 

 

 

汗をかいているはずなのになんでだろう。

 

 

 

 

夏なのに、むくみが気になり、肌を出すのが恥ずかしい。

 

 

 

 

そんな、夏のむくみに悩んでいる方も多いと思います。

 

 

 

 

では、なぜ夏に浮腫みやすくなるのか。

 

 

 

 

原因が分からず、悩んでいる方へ。

 

 

 

 

夏のむくみの原因とセルフケアをお教えいたします!

 

 

 

 

今年の夏こそは、むくみを解消させましょう!!

 

 

 

 

それでは、むくみについて説明させて頂きます!

 

 

 

むくみとは

 

 

 

ブログ

 

むくみとは、体の中に余分な水分が溜まっている状態です。

 

 

 

ではなぜ、汗をたくさんかいている『夏』にむくみが起こるのか、原因を説明させていただきます。

 

 

 

 

原因は、『代謝』と『冷え』にあります。

 

 

 

 

まず大事になるのは、代謝です。

 

 

 

代謝によってむくみが起こる原因

 

代謝 ブログ

 

 

夏はたくさん汗をかいているので、代謝が良くなっていると思う方がいるかも知れませんが、実は基礎代謝は冬より夏の方が低いのです!

 

 

 

 

冬では、気温が低いため、体を温めようとするので、基礎代謝が上がりますが、夏では気温が高いため、体温を維持するエネルギーをあまり使わないのです!

 

 

 

 

また、夏は暑すぎて外に出るのが嫌になる方も多いと思います。

 

 

 

 

熱中症などの危険もあるため、運動を控えたり、できるだけお家の中で過ごしている方もいると思います。

 

 

 

 

そのため、普段より筋肉を使わない事で、代謝が落ちてしまいます。

 

 

 

 

 

そのため、体の水分調節がうまくいかなくなり、余分な水分が体にたまってしまいむくみに繋がります。

 

 

 

 

 

2つめは、『冷え』によるむくみです。

 

 

 

冷えによってむくみが起こる原因

 

 

水 ブログ

 

 

今年の夏は本当に暑いと言われているので、熱中症予防でたくさん水分を取るようにしていると思います。

 

 

 

 

そのため、冷たいものを飲み過ぎたり、食べ過ぎてしまったりしている場合もあると思います。

 

 

 

 

それが原因となり、体が冷える事で、水分調節が悪くなってしまいます。

 

 

 

 

また、夏になると、外があついため、お店・様々な交通機関などで、冷房が効いています。

 

 

 

 

冷房が効きすぎていて、少し涼んでいるだけで、体がどんどん冷えている事があります。

 

 

 

 

冷えによって、内臓の機能の低下や、血流が悪くなることで、むくみに繋がります。

 

 

 

 

また、東洋医学の観点から、夏にむくみが起こる原因について説明させていただきます。

 

 

 

 

東洋医学からみる『むくみ』の原因

 

 

 

東洋医学では、気候・内臓など全ての影響から、体の中の気・血の流れ・状態などをみます。

 

 

 

 

東洋医学でむくみと関係するものは、大きく分けて2つあります。

 

 

 

  • ・1つは、『湿(しつ)』
  • ・2つめは、『脾(ひ)』が関係しています。

 

 

まずは、湿(しつ)から説明させて頂きます。

 

 

【1】湿(しつ)によるむくみ

 

傘ブログ

 

 

東洋医学では、湿邪(しつじゃ)という外から入ってくる邪があります。

 

 

 

 

湿邪(しつじゃ)には、重だるく、体の下部に影響が出やすいという性質があります。

 

 

 

 

日本の夏は、湿が多いと言われているので、湿が外から入ってくることで、足がむくみ、重だるくなります。

 

 

 

 

また、少し前の梅雨の時期に体の中に湿が溜まり、長引いてしまっている場合があり、むくみの原因となります。

 

 

 

 

【2】脾(ひ)によるむくみ

 

内臓 ブログ

 

脾は、食べ物の消化・吸収を行っている場所です。

 

 

 

 

夏になり、冷たいものの飲食などが、脾を傷つけます。

 

 

 

 

そして、機能が低下し、消化・吸収がうまく出来なくなり、体の中に余分な湿が溜まる事で、むくみや胃の不快感などの症状が出ます。

 

 

 

 

東洋医学で、むくみを改善!

 

 

 

湿・脾の影響で起きているむくみには、まず脾の機能を高める必要があります!

 

 

 

機能を高めることで、外から入ってきた湿を取り去り、内臓の働きを良くして、水分循環を良くしましょう!

 

 

 

自分で出来るメンテナンスとして、【ツボ押し】がおすすめです。

 

 

 

 

むくみにとっても有効なツボを紹介させていただきます。

 

 

 

むくみに効くツボ!!

 

 

(1)豊隆(ほうりゅう)

 

生理痛 豊隆

 

 

水分の排出を促し、循環が良くなるので、むくみ解消に有効でよく使用するツボです。

 

 

 

(2)足三里(あしさんり)

 

足三里 ツボ

 

弱っている脾の機能を高める作用があります。足のだるさにもよく効きます!

 

 

 

(3)中脘(ちゅうかん)

 

生理痛 中冠

 

代謝を上げる作用があります。また胃腸の働きを高めてくれます!

 

 

 

(4)三陰交(さんいんこう)

 

生理痛 三陰交

 

冷えを改善させる作用があります!三陰交は、婦人科疾患にも有効なので、女性にとってもおすすめのツボです!

 

 

 

(5)水分(すいぶん)

 

水分ブログ

 

 

名前の通り、リンパ・水分調節が改善され、むくみ解消になります。

 

 

 

(6)太白(たいはく)

太白ブログ

 

 

こちらも弱っている脾の機能を高め、湿を取り去ります!

 

 

 

 

まとめ

 

なつ ブログ

 

 

夏のむくみと言っても様々な原因があります。

 

 

 

 

もともとの体質や、生活習慣も関係しています。

 

 

 

 

なので、つめたいものの飲み過ぎには気を付けたり、電車などで体を冷やし過ぎないように羽織るものを、持ち歩いたりすることも大事です!

 

 

 

 

温かい物を飲むようにしたり、夏でもお風呂にゆっくり浸かるなどで、体のために気を遣うことも大事です!

 

 

 

 

また、ストレスにより、内臓を傷つけ、むくみが起きている場合があるので、ストレスを溜めこまず、内臓から綺麗になりましょう!

 

 

 

 

夏のむくみに悩んでいる方に少しでも、予防法などを知っていただければ幸いです。

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