恥骨が出てると感じた方の訴える事。
- ・「恥ずかしい」
- ・「痛い」
- ・「骨が出てて大丈夫なのか不安」
どこの骨が出てても嫌なものですが、恥骨は場所が場所だけに、他の方に相談しづらいです。
「恥骨が出たままで大丈夫なのか不安だけれども、そのまま放っておいている」という方も多いです。
出来れば誰にも知られず治したい。
そう思う方も少なくないはず。
恥骨が出てる骨盤を放っておくと、次の経過をたどる事が多いです。
- ・恥骨の出っ張りが戻らなくなる。
- ・お腹に力をいれると痛みが出てくる。
- ・他の骨まで出てくる。
- ・お腹がたるむ。
そんな症状は、避けていきたいものです。
そんな方の為に、自分で恥骨を引っ込める方法をご紹介させて頂きます。
是非試してみて下さい。
何故恥骨が出てくるの?
簡単に説明すると、骨盤が歪むからです。
骨盤の構造から、その理由を考えてみましょう。
骨盤は4つの骨で構成されています。
【骨盤を構成する4つの骨】
- ・腸骨
- ・坐骨
- ・恥骨
- ・仙骨
そして、この4つの骨を繋げている関節が、2つあります。
【骨盤を繋ぐ関節】
- ・仙腸関節
- ・恥骨結合
仙腸関節は、仙骨の両側にあり腸骨と仙骨を繋げています。
もう1つの関節である恥骨結合は、両方の恥骨をくっ付けています。
それに加えて、筋肉や靭帯によって関節が補強され、1つの骨盤をつくっています。
ここに、次のような事がおこってくると、骨盤が歪んできます。
【骨盤が歪む主な原因】
- ・脚を組む癖や、いつも同じ側に体重をかけて立つ癖。
- ・体を片側だけ捻るスポーツや、幼い頃から続けている運動。
- ・骨折や捻挫などの怪我。
- ・出産。
これらは、骨盤に無理な負荷をかけ、骨盤が捻れてくる原因となります。
骨盤が捻られて傾き更に開くと恥骨部分に力学的にストレスがかかります。
そして恥骨結合がゆるんでしまうと、恥骨が出てきます。
怪我や出産などは避けられない事ですが、脚を組むなどの癖は、注意すれば直せるものです。
恥骨が出てきたなと感じる方は、やらないように注意して下さい。
恥骨が出てる骨盤を治さないと、4つの恐怖があなたを襲います。
その恐怖とは、この4つ。
- ・恥骨の出っ張りが戻らなくなる。
- ・お腹に力をいれると痛みが出てくる。
- ・他の骨(尾骨や仙骨)まで出てくる。
- ・お腹がたるむ。
恥骨が出てるだけでも気になるのに、弱り目に祟(たた)り目です。
しかし、骨盤の歪みを治せば、恥骨の出っ張りを引っ込める事も可能です。
ただ、恥骨は場所が場所なので、人に触られるにはちょっと、、。
という方は、今回ご紹介する矯正体操を行って下さい。
恥骨を引っ込めようとせず、閉鎖孔を調節する意識を持とう。
恥骨を引っ込める矯正体操なのですが、基本的には通常の骨盤体操と変わりません。
何が変わるのかといいますと、閉鎖孔という骨盤の穴の位置を、しっかり治す必要があるという事です。
何故なら、この穴の前に恥骨があり、この穴の位置がどうなっているかで、恥骨が出るかでないかという事が決まるからです。
順を追って、その仕組みを考えていきます。
閉鎖孔って何?
まず、この穴の中には、閉鎖筋という筋肉がついています。
この閉鎖筋は、内閉鎖筋と外閉鎖筋に分かれていて、閉鎖孔の位置を調節しています。
そして画像では直線に見えますが、内閉鎖筋の骨へのくっ付き方には特徴があり、骨盤の内側から骨盤の後ろを通り、太ももの骨までくっ付いているのです。
さらに特徴的な事では、骨盤が歪みが悪化してくると、左側の内閉鎖筋が右に比べて短くなり、比較的真っ直ぐになる為、筋肉に力が入らなくなって、歪みが固定化してきてしまうのです。
また、右の内閉鎖筋も骨盤が違う歪み方をするのですが、結果的には筋肉に力が入らなくなってしまうのです。
要は、恥骨が出てきやすくなるという事です。
なので、骨盤の位置を治して、閉鎖筋の正常な働きと取り戻すと良いです。
そうする事によって、骨盤が締まり恥骨にかかるストレスが無くなるため、恥骨の出っ張りが気にならなくなってきます。
恥骨をへこます、骨盤矯正体操の方法3選。
恥骨を治すには、次の手順を踏んでいってください。
- 1.右の骨盤の位置を矯正する。
- 2.左の骨盤の位置を正す。
- 3.骨盤が左右に動くように調節する。
各関節の位置を治してから、骨盤がしっかり動くように矯正する。
この順番が恥骨を治す最も良い骨盤矯正の手順になります。
では、骨盤の位置から矯正していきましょう。
骨盤位置矯正体操
骨盤は前傾、後傾。
前方回旋、後方回旋。
内旋、外旋。
実に様々な方向へ動く部分です。
では、やってみましょう。
【やり方】
1.仰向けに寝て、膝と股関節を軽く曲げる。
2.膝の間にクッションを挟む。
3.左の踵で床を押して、右の膝を伸ばす。
4.深呼吸を行いながら、一連の動作を3回繰り返す。
左の骨盤を治そう。
続いて、左の捻りを治していきましょう。
次の手順で行って下さい。
【やり方】
1.右を下にして横向きに寝る。
2.股関節と膝を90度に曲げ、足の裏を壁につける。
3.膝と足の間にタオルやクッションを置いて、軽い内股になるように調節を行う。
4.足の裏を壁につけたまま位置がずれないよいに注意しながら、左の膝を手前に引く。
5.深呼吸を行いながら、左の内ももに力がはいるように調節しながら、左の膝でタオルを引きながら押す。
6.一連の動作を3回、3セット繰り返す。
2つの体操を続けた後に
左右の骨盤の位置を矯正する体操を2つご紹介しました。
恥骨の出っ張りが気になる方は、まず2週間から1か月は毎日、体操を続けて下さい。
一度歪んだ骨盤は歪んだ位置で固定化されやすい為、多少エクササイズを行っただけではすぐに元に戻ってしまうからです。
体操を持続していただければ、その効果を実感出来るはずです。
そして、骨盤の歪みが治ったら、次に行う事は『骨盤がしっかり動くようにする体操』です。
何故骨盤を動かす必要があるの?
骨盤の役割の1つに、『歩く際の体重移動をスムースにする』というものがあります。
足が右、左とバランスをとりながら歩くように、骨盤も左右に捻られながら歩いていくのです。
どちらかの骨盤が動かなくなってしまうと、骨盤の歪みが再発し、恥骨がゆるみ出てきてしまうのです。
そんな事態を防ぐ為に、次の体操を行って下さい。
【やり方】
1.仰向けに寝て、膝と股関節を90度に曲げた状態になり、足の裏を壁につける。
2.膝の間にクッションなどを挟む。
3.足が壁からずれないように注意しながら、腰を床から離す。
4.その状態を維持し、左足を壁から離して膝を伸ばす。
5.同時に右腕を前に伸ばす。
6.反対側も同様に行う。
直接恥骨を矯正する方法
骨盤の歪みを矯正して恥骨の出っ張りを治す体操をご紹介しましたが、この体操だけでは治らない方もいらっしゃいます。
そんな方は、直接恥骨にアプローチしてあげると治る事が多いです。
次の方法を行ってみて下さい。
恥骨周りの筋肉のストレッチ
お尻や内ももの筋肉のストレッチを行って、恥骨を矯正しやすくします。
【やり方】
1.5~10センチ程度の台の上に両足を乗せる。
2.膝を立て、片方の足首をもう片方の膝の乗せる。
3.上げた足とは反対側の手で膝を押す
4.同様に押された膝で手を押し返す。
5.内ももやお尻に力が入っている事を確認して、深呼吸を3回行う。
6.反対側も同様に行う。
7.一連の体操を3回3セット行う。
セルフ恥骨矯正法
恥骨を直接押し込む矯正方法です。
【やり方】
1.仰向けに寝て、5~10センチの台の上に両足を乗せる。
2.膝を立てて、お尻の骨を浮かせる。
3.両踵を手前に引き、太ももの後ろ側に力が入っている事を感じる。
4.恥骨部分に手を添える。
5.深呼吸を行う。
6.息を吐く際に、恥骨に添えた両手をおへその方向に引き上げる。
7.息を吐く度に両手を引き上げ、3回同じ手順を繰り返す。
女性セラピストによる恥骨矯正も承っております
※現在女性スタッフ不在の為女性スタッフの施術は行っておりません
体操を行っても、なかなか恥骨の出っ張りが治らない方。
デリケートな部分の矯正になるので、出来れば女性のセラピストに行ってもらいたいところです。
骨盤矯正に加えて、恥骨の捻じりを治すように矯正を行う事で、恥骨を引っ込める体操も効果的に行えるようになります。
ご興味のある方は、ご相談下さい。
恥骨が出てるなんて、どこで診て貰えばいいか分からない。
歪みの度合いがそれほど進んでいないなら、今回の体操を根気よく続けて頂ければ、恥骨の出っ張りも気にならなくなるでしょう。
しかし、歪みが強い場合は、整体師の手を借りなければならないかも知れません。
ただ、恥骨を出っ張りを意識して治せる整体師は少ないですし、場所が場所だけに言いづらい方もいらっしゃると思います。
そんな時は、肋骨の体操を併用すると、矯正力が強くなります。
骨盤の歪みが強い方は、肋骨の歪みも同時に起こしている方が多く、肋骨まで歪んでいると難治な例も多いです
恥骨と肋骨なんて一見関係なさそうですが、体操を行っても尚、恥骨が気になる方は、『肋骨が片方だけ出てる?それって自分でも矯正できますよ!』を参考に、肋骨の歪みも矯正してみて下さい。
これらの矯正体操を行って、恥骨の出てる骨盤が引き起こす4つの恐怖を拭い去りましょう。
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