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尾骨が出てる方の座り方

尾骨が出てる人はこう座っている!【知れば防げるその痛み】

尾骨が出てる方の座り方

 

 

「先生、私の尾骨出てるんです、長く座っていると痛いんですが治せないですか?」

 

尾骨の出てる人の座り方には、ある特徴があります。

それは尾骨座りです。

 

 

本来であれば、椅子に座るときは坐骨という骨の部分で座ります。

 

座骨で座る女性

 

のですが、浅く椅子に座る癖の方は尾骨で座っています。

 

尾骨で座る癖のある方

 

 

また、股関節にも捻じれが生じ、骨盤も歪んでしまいます。

 

骨盤の歪みと椅子

 

 

尾骨が出る。

骨盤も歪む。

 

 

そんな良い事がない尾骨座り。

 

 

症状が強い人では、痛みも出てきてしまいます。

 

尾骨の痛み

 

 

尾骨を出さない為には、どのように座れば良いのでしょうか?

 

 

また、出てしまった尾骨はどの治せば良いのでしょうか?

 

 

尾骨を出さない為の予防法を知って、対処していきましょう。

 

 

 

1.尾骨の出てる原因、尾骨座りとは?

尾骨座りの説明文

 

椅子に座る時に通常体重が乗る部分は、坐骨と呼ばれる骨です。

 

骨盤のイラスト

 

しかし腰が丸まってくると、体重を支える骨が坐骨から尾骨に移動していきます。

 

 

坐骨は軽く前側に内側に入った形になっているので、そのまま体重がかかってくると、尾骨が前にずれてきます。

 

尾骨が前にズレてくる

 

尾骨が前に入るとその代償として、尾骨の上の部分が後ろに出てきます。

 

尾骨上部が後ろに出っ張る

 

これが尾骨が出てる原因の1つです。

 

 

どのように骨盤が歪むの?

骨盤右回旋のイメージモデルつき

 

尾骨の下が前側にずれ、尾骨の上が後ろ側にずれると骨盤が歪みます。

 

 

その原因が、『大殿筋』という筋肉。

そして、『股関節』にあります。

 

大殿筋と股関節

 

 

 

大殿筋の作用。

大殿筋の働き

 

 

  • ・大殿筋は大腿骨を外旋させます。(外側に捻じる)
  • ・大腿骨を骨盤に近づける作用があります。
  • ・大腿骨(股関節)を伸展(後ろに伸ばす)働きがあります。

 

 

尾骨座りをするとこの筋肉が伸ばられて上手く使えなくなってしまうので、骨盤の歪みに繋がります。

 

 

 

股関節にも原因がある。

左股関節を外旋させる

尾骨座りになると、股関節も歪みます。

 

 

どちらかの股関節が曲がって外側に捻られた状態になるので、歪みの関係上で太ももの前側の筋肉に過剰に力が入ってしまいます。

 

股関節と筋肉

 

すると、太ももだけ太い足になってしまう可能性があります。

 

 

もし太ももだけ太いなと感じたら『太ももだけ太い原因を筋肉学から考えてみて分かった3つの解決方法』を参考にしてみて下さい。

 

 

 

尾骨が出てる事により起こりうる症状。

 

腰を支えるご老人

 

まず、長時間正しい姿勢で座る事が困難になります。

 

 

尾骨で座る事が癖になっていますし、尾骨自体も座る為に変位してきます。

 

 

なので、尾骨に体重をかけて座る事が楽になってしまいます。

 

 

しかし、尾骨座りを長時間行っていると、尾骨自体の痛みも出てきます。

 

 

また、腰の骨がしっかり反れなくなるので腰から曲がる『腰猫背』になり、腰痛も引き起こしてしまいます。

 

腰を曲げた老人

 

お尻の筋肉がたるむ原因にもなります。

 

 

なので、避けるべき座り方の1つです。

 

 

 

尾骨の出てる人の予防法。

 

予防法をしては、以下の方法があります。

 

 

  1. 1.意識して坐骨で座るようにする。
  2. 2.1時間に1回は立ち上がる。
  3. 3.座っている際に体操を行う。

 

 

 

意識して坐骨で座る

斜め後ろから見た椅子に座る女性

 

最初は、坐骨を意識して真っ直ぐ姿勢を保つようにして下さい。

 

 

姿勢良く勉強や仕事をすると、集中力もアップするので作業効率も上がります。

 

ですが、それにも限界があります。

 

 

特にデスクワークの方は、長時間座っていなければなりません。

 

 

体にとって同じ姿勢を続ける事は、かなりの負担になります。

 

 

なぜなら同じ姿勢を続けるためには、特定の筋肉が緊張し続けなければならないからです。

 

座ることで特定の筋肉への負荷がかかる

 

筋肉を使い続けるという事は、エネルギー消費が激しいです。

 

 

なので、トレーニングを積んでいる方でも良い姿勢を続ける事は難しいでしょう。

 

 

このように真っ直ぐ座り続ける事は、ほぼ不可能です。

 

 

次第に腰が丸まって、尾骨に体重がかかってきてしまうでしょう。

 

 

なので、良い姿勢を保つ事が難しくなってきた後には、定期的に椅子から立ち上げる事をおすすめします。

 

 

 

1時間に1回は立ち上がる

椅子から立ち上がる

 

姿勢を保つ事に疲れたら、椅子から立ち上げるようにしましょう。

 

最低でも1時間に1回は、立ち上がって頂きたいです。

 

 

なぜなら、筋肉が萎縮(いしゅく:痩せ細る事)するからです。

 

 

筋肉が弱くなってしまうと体重を筋肉で支える事が出来なくなるため、骨で体重を支えるようになります。

 

 

これを、骨性支持(こつせいしじ)といいます。

 

 

骨で体重を支えると、ご老人の腰や膝のように変形してきてしまいます。

 

 

それを防ぐためには、定期的に立ち上がって筋肉を使って欲しいのです。

 

 

しかし、ここでも問題があります。

 

 

定期的に立ち上がったとしても、筋肉が弱まってしまうスピードが早いため、やはり骨性支持になってしまうのです。

 

なので今回は、筋肉を鍛えて尾骨座りを予防するための体操を、ご紹介いたします。

 

 

尾骨座り予防体操

【やり方】

①椅子に座り片方の手の平で反対側の膝の内側を固定する。

 

②手で押えていない側の足を外側に開き膝は内側にいれる。

 

③手と膝を押し合い太ももの内側に力を入れる。

 

④反対側の足を外側回し上げる。

 

⑤その際に坐骨に体重をかけながら行って下さい。

 

 

今回のまとめ。

 

尾骨が出てる原因は座り方にある。

その座り方とは尾骨座り。

 

 

腰を丸めた姿勢から足を前に伸ばすような姿勢をとり座ると、尾骨座りになります。

 

 

すると、だんだんと尾骨が出っ張るようになってきてしまいます。

 

 

ですので、長時間座る時には今回ご紹介した体操法などを取り入れながら、座り方を工夫してみて下さい。

 

 

一度ずれてしまうと治す事に時間がかかってしまう部分ですので、普段から意識してみて下さい。

 

 

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