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生理痛 タイトル

辛い生理痛を緩和させるツボ教えます!【悩んでいる方必見】

生理痛 タイトル

 

 

 

生理痛がひどい。

 

 

 

生理が来る度、生理痛に悩まされる。

 

 

 

でも、病院に行き辛い。

 

 

 

女性ならではの悩みで相談できない。

 

 

 

そう悩んでいる方も多いと思います。

 

 

 

そんな方へ

 

 

 

生理痛が少しでも良くなるように

 

 

 

生理痛の原因・東洋医学ならではの考え方・治療法を紹介させていただきます。

 

 

月経について

 

生理痛 女の子

 

まずは、月経について説明させていただきます。

 

 

 

月経とは

 

 

月経とは、一定の年齢に達すると起こる子宮からの出血の事です。

 

 

 

その周期が月に一度であることが多いので、月経と言われています。

 

 

 

月経が起きると、体には、様々な変化が起こり、体温が高くなったり、ホルモンバランスが乱れる事があります。

 

 

 

 

月経のリズムは、エストロゲン,プロゲステロンという2つの女性ホルモンの分泌により起こります。

 

 

 

個人差はありますが、一般的に28~30日(約4週間)を1サイクルとしています。

 

 

 

 

月経とホルモンが深く関係しているので、ホルモンバランスの乱れが起こります。

 

 

 

 

つぎに、なぜ生理痛が起こるのかを説明させていただきます。

 

 

 

生理痛の原因【一般的な考え方】

 

 

生理痛 イラスト

 

 

生理痛の大きな原因となっているのは【プロスタグランジン】という物質です。

 

 

 

 

プロスタグランジンは、子宮を収縮させる作用と、痛みを感じさせやすくする作用があります。

 

 

 

プロスタグランジンの分泌が、月経の前半に増加することにより、お腹のキリキリする痛みなどが起こります。

 

 

 

プロスタグランジンは、陣痛の原因として知られる程、痛み刺激と関係が深く、生理痛を感じる方は、そうでない方に比べて、プロスタグランジンの量が多いと言われています。

 

 

 

 

以上が一般的な考え方として知られています。

 

 

 

他にも東洋医学からみる生理痛の原因があるので、紹介させて頂きます。

 

 

 

 

生理痛の原因【東洋医学の考え方】

 

 

 

 

東洋医学からみた生理痛の原因として、大きく分けて以下の3つに分けられます。

 

(1)気滞血瘀症

(2)寒凝血瘀症

(3)気血虚症

 

 

 

まずは、気滞血瘀症から説明させていただきます。

 

(1)気滞血瘀症

 

 

 

生理痛 気滞

 

 

もともと、怒りっぽい・イライラしやすいタイプの方や、精神的なストレスを感じている方になりやすいと言われています。

 

 

 

 

そういったストレス・怒りなどの感情が、肝臓を傷つけることで、気の流れが滞ってしまいます。

 

 

 

 

気の流れが滞っていて、悪い状態を気滞と言います。

 

 

 

 

気滞になると、月経に関係する経絡や子宮に気・血・栄養がしっかり巡っていない状態になります。

 

 

 

 

その状態が生理痛へと繋がります。

 

 

 

 

 

気滞血瘀症の症状として、下腹部の痛みの他に、脇胸部痛や胸が張って痛む事があります。

 

 

 

 

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気滞血瘀症を改善するためには、肝臓の機能である疏泄機能を高める必要があります。

 

 

 

 

疏泄機能を高めることにより、体内の気や血液循環が正常に保たれ、滞りのない状態になります。

 

 

 

 

 

また、イライラや精神的なストレスが、肝臓に悪影響を及ぼしているので、ストレスを感じたら、無理したり、溜めこんだりせずに、発散させることが大事です。

 

 

 

【有効なツボ】

 

生理痛 関元

 

 

生理痛 三陰交

 

・三陰交‥婦人科疾患の特効穴となるので使用します。

 

 

 

 

・関元‥下腹部にあるツボなので、どのタイプの生理痛にも有効です。    

    お灸などで、下腹部を温める事も痛みの緩和に繋がります。

 

 

 

・太衝(瀉法)‥気の滞りを改善させて、循環を良くします。

 

 

 

・気海‥気の流れを改善させて、滞りを無くします。

 

 

 

・期門‥募穴なので、肝臓の気が多く集まっている場所で、肝臓の機能を高めます。

 

 

(2)寒凝血瘀症

 

 

生理痛 寒凝血瘀症

 

 

寒凝血瘀症とは、生理前・生理中または産後などの期間に、寒さを強く感じることや、冷たいものの過食が原因で起こります。

 

 

 

 

これからの時期、電車内,お店などの様々な場所で、冷房による寒さを感じる事が多くなると思います。

 

 

 

 

そのような事で、体を冷やし過ぎると、寒邪・湿邪が体の中に入ってきて、子宮や月経に関わる経絡の気の流れを停滞させてしまいます。

 

 

 

 

また、寒邪という邪気は、気・血を凝滞させていまいます。

 

 

 

 

梅雨のベタベタしている湿気が多い時期や、冬の寒い時期に起こりやすいと言われています。

 

 

 

 

寒凝血瘀症の症状として、下腹部の刺すようなチクチクした痛み・手足の冷え・顔色が悪くなる事があり、温めると楽になると言われています。

 

 

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まず、寒邪の影響により、体の中の血液の循環が悪い状態なので、入浴・お灸など体を温めたり、普段から、できるだけ体を冷やさないように心がける必要があります。

 

 

 

 

また、湿邪の影響で気・血が滞り、流れが悪くなっているので、鍼治療などで、湿を取り除く必要があります。

 

 

 

 

【有効なツボ】

 

生理痛 豊隆

 

生理痛 中冠

 

 

 

・胃の六ッ灸‥湿邪によって弱っている脾・胃の消化機能を高めます。

 

 

 

・豊隆‥体の中の湿を取り除きます。

 

 

 

・太白‥弱っている脾の消化機能を高めます。

 

 

 

・中脘‥胃の機能を高めます。お灸などで、温めることも効果的です。

 

 

(3)気血虚症

 

 

生理痛 気血虚症

 

 

気血虚症とは、体の中に必要な気や血が足りていない状態の事です。

 

 

 

原因としては、睡眠不足・疲れ・脾の機能の低下などが、あげられます。

 

 

 

 

気血虚症の特徴として、生理前・生理後のお腹の不快感や少し張る感じがあり、他にも、めまい・疲労感・動悸・息切れなどがあります。

 

 

 

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月経の影響で、気・血が不足している状態にあるので、体の中の気・血を増やさないと症状が改善しません。

 

 

 

 

気や血を増やすためには、、睡眠をしっかり取ることや、不摂生がないよう、食事に気を付けるなどの生活習慣を見直す必要があります。

 

 

 

 

また、鍼灸治療では、脾の機能を高めることや、気や血を増やして、循環を改善させることが出来ます。

 

 

 

 

【有効なツボ】

 

生理痛 気海

 

 

生理痛血海

 

 

 

・気海‥気が集まっているツボなので、体の中に気を増やします。

 

 

 

 

・血海‥血海も同様で、体に血を増やして、循環を改善させます。

 

 

 

 

・脾兪‥脾の機能を高めます。

 

 

 

 

・胃の六ッ灸‥脾・胃の機能を高めます。

 

 

 

 

・失眠‥睡眠不足・不眠症に有効です。お灸などで、温める事で改善します。

 

 

まとめ

 

 

 

生理痛にも、一般的な考え方の他に、東洋医学の考え方があります。

 

 

 

 

普段からの不摂生・睡眠不足が辛い生理痛に繋がっている場合もあります。

 

 

 

 

生理痛がある度に、薬を飲んだり、痛みを我慢して、放っておいている方も多いと思います。

 

 

 

 

日常生活の全てが痛みと繋がっている場合があるので、生活習慣を見直すだけで、生理痛がだんだん、良くなっていくと思います。

 

 

 

 

また、女性に多い冷え性は、放っておくと、色々な病気につながる可能性があります。

 

 

 

 

気になっている症状・体の異変がある時は、我慢・無理をせず、病院・鍼灸院などの先生に相談することも良いと思います。

 

 

 

 

自分に合った治療法で、辛い生理痛を改善させ、体の中からキレイになりましょう!

 

 

肩こりに効くツボ

肩こりに効くツボ教えます!!【悩んでいる方必見】

肩こりに効くツボ

 

 

最近、肩こりがひどい。

 

 

 

肩こりがひどくて、体調がすぐれない。

 

 

 

など、肩こりで悩んでいる方が、最近ではとても多いと思います。

 

 

 

悩んでいるが、どう治していくのか分からない。

 

 

 

そんな方へ

 

 

 

 

肩こりの原因と治療法・有効なツボを紹介させていただきます。

 

 

 

肩こりとは

 

 

 

肩こりとは、肩周りの筋肉(主に僧帽筋)が詰まったような、こわばった感じや、凝り感の総称です。

 

 

 

 

肩こりの原因は様々ありますが、一般的に良く知られている原因とは別に、東洋医学からみる原因もあります。

 

 

 

どちらも知る事で、自分がどのタイプの肩こりに当てはまっているのか、どういう治療法があっているのかを、見つける事が出来るはずです。

 

 

 

まずは、一般的な原因から、紹介させていただきます。

 

 

 肩こりの原因【一般的な考え方】

 

 

肩こりの原因

 

  • ・運動不足
  • ・ストレス
  • ・冷え性
  • ・スマホ,パソコンを使用する時などの姿勢不良
  • ・緊張などの精神的な因子
  • ・目の酷使

 

 

など、様々あります。

 

 

 

これらの原因を改善しても、肩こりが良くならない場合があります。

 

 

 

そのような時に東洋医学の考え方も参考になると思います。

 

 

 

それでは、こちらも紹介させて頂きます。

 

 

 肩こりの原因【東洋医学の考え方】

 

 

 

東洋医学からみる肩こりの原因は、大きく分けて以下の3つに分けられます。

 

 

  • ・瘀血
  • ・肝血虚
  • ・気滞

 

 

まずは、瘀血から説明させていただきます。

 

 (1)瘀血

 

瘀血

 

 

瘀血というのは、簡単に言うと体の中の血液が、汚く、ドロドロしている状態の事です。

 

 

瘀血になると、肩・首回りの筋肉に、血液が巡っていないことになり、滞ってしまう事などで、辛い肩こりになってしまいます。

 

 

 

瘀血になる原因も様々あります。

 

 

 

東洋医学の考え方では、血と深く関わる臓器として、【脾・肝・心】が挙げられます。

 

 

 

血の生成・循環・体の中から血をもらさないようにする作用があります。

 

 

 

3つの臓器の働きによって、人間の体の中にキレイな血が循環しているのです!!

 

 

 

ですが

 

 

 

肝・心・脾の臓器が、なんらかの影響で働けなくなってしまうと瘀血という状態になります。

 

 

 

まず、肝という臓器は、イライラなどのストレス・風の影響で、機能が弱まってしまいます。

 

 

 

 

脾という臓器は、食べ物に関係していて、甘い物の食べ過ぎ、飲み過ぎなどの不摂生により、機能が悪くなってしまいます。

 

 

 

他にも、考え過ぎなどの精神的なストレスや、湿気に弱いと言われています。

 

 

 

最後に心という臓器です。心は、体の中の血液循環にとても重要な臓器になります。

 

 

心は、過度に喜ぶという感情が強まると、心疾患になりやすいと言われています。また、熱にも弱いです。

 

 

                ⇊

 

 

瘀血という状態を治すためには、【肝・心・脾】の臓器が、正常に働けるようにする必要があります。

 

 

 

イライラ・ストレスを溜めない事や、食事に気を遣うなど、日常生活で、自ら改善が出来る所です。

 

 

 

また、冷え性の方も体の中の循環がうまくいかない事で、瘀血になっている場合があります。

 

 

 

なので、これからの季節に冷房などで体を冷やし過ぎない、お風呂・お灸などで、体の中から温めるなどの努力が必要になります。

 

 

 

【有効なツボ】

 

肩井 肩陵

 

心兪 膈兪

 

 

・肩井は、僧帽筋上にあるツボでどのタイプの肩こりにも有効です。

 

 

 

・天髎も僧帽筋上にあり、局所穴として使用します。

 

 

 

・肩髎も同様です。

 

 

 

・膈兪(補法・血会)は、血液の問題にとても有効です。血会のツボの刺激で、キレイな血液を作ります。

 

 

 

・血海(補法)というツボは、名前の通り、血がたくさんある場所です。刺激をする事で、循環が良くなります。

 

 

 

・胃の六ッ灸(補法)の使用で、脾の働きを高めます。

 

 

 

・心兪(補法)の使用で、心の機能を高め、血液循環を改善させます。

 

 (2)肝血虚証

 

肩こり 肝血虚

 

 

肝血虚というのは、肝臓に血液が不足している状態です。

 

 

 

肝という臓器は、筋肉・目などに関係しているといわれています。なので、肝血虚になると、筋肉のひきつり・ふるえ・目の乾きなどが現れます。

 

 

 

これが、肩こりの原因となり、肩こりの影響で、目が痛い・乾く・疲れるなどの症状が出る事も肝血虚に当てはまります。

 

 

                 ⇊

 

まず、全身の血液が、少し少ない状態だと考えられるので、血液を作り出す必要があります。

 

 

 

また、肝臓の機能である疏泄機能を高めて、循環を良くして、筋肉に血液を巡らせる事で、肩こり解消に繋がります。

 

 

 

目にも痛みなどの影響を及ぼしているので、酷使し過ぎずに、温めたりすると改善が見られます。

 

 

【有効なツボ】

 

肩中兪 肩外兪

 

 

 

・肩中兪は僧帽筋上にあり、局所穴として使用する。

 

 

 

・肩外兪も同様です。

 

 

 

・巨骨も同様です。

 

 

 

・太衝(補法)を使用する事で、肝機能を高め、血液の循環を促します。

 

 

 

・其門(補法)は、肝の募穴で、肝臓に気を集めて元気にします。

 

 

 

・太陽(奇穴)の使用で、眼精疲労を改善させます。

 

 

 

・血海の使用で血液を増やします。

 

 

 (3)気滞

 

肩こり 気滞

 

 

 

気滞とは、気の流れ・滞りが悪くなってる状態です。それに伴い、血液の流れも悪くなります。

 

 

 

その結果、筋肉に十分に血液が流れなり、肩コリに繋がります。

 

             ⇊

 

気滞が起こると、肝臓に影響を及ぼすことが多く、機能が弱まっている状態です。

 

 

 

疏泄機能を高め全身に血液を行き渡らせる必要があります。

 

 

 

また気滞によって、体のどこかに気が滞り、腫れや痛みを引き起こしている事があるので、鍼灸治療・漢方などで気滞を除くことが大事になります。

 

 

 

【有効なツボ】

 

内関 神門

 

 

・太衝(瀉法)を使用することで、気の滞りを改善させます。

 

 

 

・百会を刺激して、血液循環を良くします。

 

 

 

・膻中 を刺激して、自律神経を整えます。

 

 

 

・内関も同様です。

 

 

 

・神門も同様です。

 

 

それでも治らなかった体操をお試しください

ツボを刺激すると、肩こりが楽になる事は多いです。

 

 

それに加えて、体操を加えてあげると更に症状が緩和されます。

 

 

こちらの体操をお試しください。

 

 

 

 

 まとめ

 

 

 

肩こりの原因の多くは、姿勢不良・運動不足などが、良く知られていると思います。

 

 

 

東洋医学では、違った角度から原因を探す事が出来ます。

 

 

 

肩こりの原因の一つに食事の不摂生がある事も、東洋医学ならではの考え方です。

 

 

 

様々な原因を知る事で、どこを改善するべきなのかを、見つけられるはずです。

 

 

 

自分に合った治療法で、辛い肩こりを治し、体の中から改善させましょう!!

 

東洋医学的な風邪の考え方

風邪の時の鍼は良い?むしろ積極的に受けて欲しい理由とは?

東洋医学的な風邪の考え方

 

 

鍼灸を受ける際に気を付けて欲しい事。

それは風邪を引いているかどうか。

 

 

風邪をひいて具合が悪い男の子

 

 

風邪を引いている時こそ、鍼を受けて頂きたいと思います。

 

 

鍼灸というと、肩こりなどの凝りに対してしか効果がないと思われがちです。

 

 

肩に鍼をうっている画像

 

 

実は、鍼は風邪を初めとした様々な疾患に効果を発揮するのです。

 

 

今回は、なぜ風邪の時に鍼を受けて頂きたいかを、ご紹介していきます。

 

 

東洋医学はなかなか奥が深いですよ。

 

 

 

東洋医学では風邪をどう考えている?

 

顎に手をおき考える女性

 

 

東洋医学では、病の原因を内因(ないいん)・外因(がいいん)・不内外因(ふないがいいん)の3つに分けて考えています。

 

 

 

内因とは?

五志

 

 

内因とは感情を司る喜・怒・憂・思・悲・恐・驚精神的過労など、体の中からくる原因の事をいいます。

 

 

仕事でうまくいかなかったり、恋人と喧嘩したりは勿論の事。

 

 

過剰に悲しんだり、怒ったりすると体へのストレスになり、免疫力が落ちるのです。

 

 

五志と免疫力の低下の説明

 

 

珍しいところだと、1億円の宝くじが当たるなどうれしい出来事も、体をおかしくする原因だと考えています。

 

 

 

外因とは?

五悪・五季

 

 

外因とは風・寒・暑・湿・燥・火など外の環境の変化及びに、体を動かし過ぎての疲労などが原因となり、体調をおかしくするものだと考えられています。

 

 

受験が始まる冬にインフルエンザや風邪が流行りますし、季節の変わり目には体調を崩しやすいです。

 

 

このような外からの影響を外因(がいいん)といいます。

 

 

 

不内外因とは?

不内因外因

 

 

不摂生な生活や不慮の事故、食あたりなど、感情や外的環境に属さないものになります。

 

 

これらも体調を崩す原因となるものです。

 

 

 

そして風邪はこう起こる。

外邪の一例

 

 

外因である寒や風の悪いものを東洋医学では、邪(じゃ)といいます。

 

 

この寒邪や燥邪が皮膚や毛穴、汗腺などの体の穴から入る。

 

 

また、経絡と呼ばれるツボで繋がれた道路にはいり、この経絡という道路が臓腑や骨に続いていてその内まで入ってくる。

 

 

この時に肺が邪に犯されると、風邪を引くといった具合です。

 

 

東洋医学で考える風邪の発症

 

 

そして、ここがポイント。

 

 

外因である邪が体に悪さを起こそうとしても、内因(過度な感情)によって体が弱っていなければ病は起こらないのです。

 

 

病は気からではないですが昔の医者は、感情が傷ついていると人は体を壊すという事を知っていたのですね。

 

 

 

風邪には段階がある。

 

西洋医学でもそうですが、風邪には段階があります。

 

 

軽いものから段々と症状が重たくなっていくように、今どの段階にいるかを見極めて使うツボを変えたり、漢方医は漢方を処方したりします。

 

 

 

風邪は表証から。

風邪の引き始めの症状として、次のものが挙げられます。

 

 

 

  • ・発熱。
  • ・悪寒。
  • ・筋肉痛、関節痛。

 

 

 

これを東洋医学では表熱証といいます。

 

 

風邪の邪が皮膚で留まっていて、体の中まではいっていない状態です。

 

 

皮膚から悪いものをとる施術を行えば風邪が良くなるので、この時期の風邪には鍼で汗をかかせる治療を行います。

 

 

 

症状が進むと。

表の皮膚にあった邪が体の中に入ってきた状態を裏熱症と言います。

 

 

この時期に入ると、胃腸の問題が出てきます。

 

 

便秘やお腹が張ったような感じを訴えるようになります。

 

 

勿論熱の症状もあるので熱を引かせたいのですが、この時間違えてはいけないのが実証なのか虚証なのかを見極める事です。

 

 

 

実証の場合:

実証の場合は体力があり刺激量を増やしても大丈夫な事が多いので、便通が良くなるようなツボに刺激をいれ下す事で体調を回復させます。

 

 

 

虚証の場合:

虚証は体力がないので、お腹を下させて体調を良くする事が出来ません。

 

 

なので、お腹に刺激が入らないように鍼施術をして熱を引かせます。

 

 

 

更に症状が進むと。

次の症状を訴えるようになります。

 

 

 

  • ・のど、胸が詰まった感じ。
  • ・不安感。
  • ・呼吸が浅く、回数が多い。
  • ・食欲がなくなる。
  • ・悪心、嘔吐。
  • ・眩暈。

 

 

 

この状態は、風邪の悪いものが体の更に中にはいる一歩手前の状態。

 

 

ここまでは陽症といいまだ風邪をこじらせてはいない状態ですが、これよりも症状がひどくなってくると陰証になると簡単には治らなくなります。

 

 

 

こじらせた風邪の症状。

  • ・お腹が張って食事が食べられない。
  • ・吐き気と下痢の症状が強くお腹も痛い。
  • ・立つものだるく横になって寝ていたい。

 

 

このような症状がでてくると陰証をいい、裏寒虚症、半外半裏の寒証など更に細かくステージを分ける事が出来ます。

 

 

いずれにせよ、風邪の病が体の奥深くを蝕んでいる状態と考えられ、この時期に入ってくると、1回や2回の施術で症状を回復させるのは難しいと考えるのが一般的です。

 

 

このように鍼灸施術では、風邪をステージに分けてそれぞれのステージに合わせたオーダーメードの施術が可能です。

 

 

当院では美容鍼を目的で通院させている患者さんにも、少し風邪っぽい時などは風邪の施術を合わせて行っていく事が多いです。

 

 

 

風邪の時に鍼を勧めるわけ。

 

東洋医学では、風邪に対する独自の考え方があり、治療法も確立されています。

 

 

現代では風邪を引いたら風邪薬と考えるのが一般的ですが、前述したように東洋医学でも十分に施術可能です。

 

 

風邪を引いたからわざわざ鍼を受けに行く方は少ないと思いますが、現在鍼を受けている方は、鍼灸師さんに風邪の鍼が出来るか聞いてみるといいかと思います。

 

 

 

まとめ

 

風邪の時に鍼をうけてもいいのか?

 

 

答えはイエスです。

 

 

ただ、こじらせてしまっている風邪は命の危険性もあるのでしっかり病院にいかれた方が良いでしょう。

 

 

引き始めの風邪でしたら、鍼施術や漢方が効果を発揮します。

 

 

肩こりや腰痛などで鍼に通われている場合、風邪を引くと使うツボが違くなりますので鍼灸師さんにしっかりその旨を使えてあげて下さい。

 

 

肩こりも風邪を良くなってラッキー

なんて事もあるかも知れませんよ。

 

 

風邪の時鍼を受けて良いかどうか迷ったら、参考にしてみて下さい。