痩せているのだけど、今一お腹が引っ込まない理由が肋骨にあるという。
細くていいなと羨ましがられるけど、お腹がくびれていないから寸胴。
周りの人からの称賛がかえって、仇となりお腹が出す事が出来ない事が悩み。
こんなお悩みをお持ちの方に多いのが、肋骨の開きや歪みです。
開いた肋骨をそのままにしておくと非効率なダイエットになってしまいます。
今回は肋骨とダイエットについて、考えていきたいと思います。
お腹ポッコリさんは一見の価値ありですよ。
お腹が出る4つの理由
お腹ポッコリの原因を4つ挙げると、次のようになります。
- 1.体重。
- 2.筋肉。
- 3.骨盤。
- 4.肋骨。
やっぱり体重は大事!
体重が重いとやはりお腹はポッコリします。
ダイエットを行えば解決ですね。
といいたいところですが、ダイエットを成功させてもお腹が凹まない方は大勢いらっしゃいます。
その理由が筋肉、骨盤、肋骨にあります。
筋肉の低下も原因です。
ダイエットが成功したのにお腹がたるんでいる理由の1つが、筋肉の低下にあります。
特に腹筋が緩むと、お腹が出てきます。
腹筋が弱る原因は、運動不足と骨盤と肋骨の歪みです。
骨盤の歪みとぽっこりお腹。
骨盤が歪むと腹筋が弱り、お腹が出てきます。
また骨盤が前傾するか後傾するかで、たるむ原因が変わります。
詳しくは『ぽっこりお腹の原因は骨盤前傾?後傾?あなたはどっちタイプ?』をご覧になって下さい。
肋骨が出るとお腹も出ます。
今回のテーマである肋骨。
肋骨がダイエット結果に及ぼす影響の1つが、お腹の出っ張りの改善になります。
肋骨が開くと、腰や背中の筋肉の緊張が強くなり反る傾向にあります。
姿勢が反り腹筋も弱るのでポッコリお腹になるのですが、その機序について説明していきたいと思います。
肋骨がダイエットに与える影響。
肋骨が歪むと、お腹周りの筋肉と姿勢に悪影響を与えるので、お腹が出てきてしまいます。
そのメカニズムを探っていきましょう。
機序その1:肋骨と腹筋の関係
肋骨が歪むと、肋骨から骨盤に付いている腹筋の筋繊維の一部が伸ばされます。
筋肉によりますが、基本的に筋肉は伸ばされると力を発揮できなくなります。
そして、腹筋はお腹を締める大切な筋肉なので、お腹が出てきてしまいます。
これが、肋骨がダイエット結果に与える影響の1つめです。
機序その2:肋骨が姿勢に与える影響。
肋骨が開いている患者さんは、腰や背中の筋肉の緊張が強くなる傾向があります。
するとお腹を突き出したような姿勢になる為に、ダイエットしてもお腹が出てみえてしまいます。
姿勢を良くする為に欠かせない横隔膜も肋骨の歪みは悪影響を与えます
通常歩く際にはくびれを出すように骨盤、股関節と肋骨を動かしながら歩くのですが、肋骨が歪み横隔膜の力が弱くなると歩く時にこのくびれを出せなくなります。
すると、本来動かなくても良い範囲まで腰や背中を捻って歩いてしまう方がいらっしゃいます。
この時に腰、背中に筋肉の緊張が上がるので、真っすぐ立った時に姿勢が反られたような姿勢になってしまうのです。
機序その3:内臓の働きが良くなる
胃は蠕動(ぜんどう)運動といって、食材が入ってきた時に自らの意志で動きます。
動く事で、食べ物を動かし消化させる働きがあります。
お腹が空くと『グー』と鳴るときに、その動きを感じる方もいらっしゃいます。
そして、胃腸には自分で動かすにも、胃や腸などの内臓は腹筋や横隔膜によって動かされているのです。
自分で動き、更に外からの力が働いて消化はスムースに行えます。
ですが、肋骨や骨盤が歪むと横隔膜や腹筋が使いづらくなり、胃腸が動かす力も失ってしまいます。
便秘の原因にもなり、お腹が張ってしまうため、更にお腹が出てくるのです。
これらを予防するためにも、肋骨の矯正は必要なのです。
肋骨を絞める骨格矯正体操。
肋骨を締めるには整体に通うか、自分で治すか。
今回は、自分で肋骨を矯正する体操をご紹介していきたいと思います。
肋骨を締める体操その1
左右で違う動きをして肋骨を締めるのがポイント。
最初は右向きで行いましょう。
【やり方】
1.左向きになり右股関節と右膝を90度に曲げます。
2.左股関節は上半身と垂直にし左膝を90度に曲げます。
3.右肘を立てて、左手で床を支えます。
4.右肘、左手、右膝で体重を支えて左の骨盤を床から離します。
5.その姿勢をキープし深呼吸を3回行います。
6.一連の動きを3セット行って下さい。
肋骨を締める体操その2
続いて左向きで行いましょう。
【やり方】
1.左向きになり股関節と膝を90度に曲げる。
2.左肘を立て、右手を床を支える。
3.右膝を前にずらした状態から、左肘、右手、左膝で体重を支えて左の骨盤を床から離します。
4.その姿勢のまま深呼吸を3回行います。
5.息を吐く際に左の肋骨を締めくびれを作るように持ちあげて下さい。
6.一連の動作を3セット行います。
肩甲骨と背骨、胸郭の連動性を良くして肋骨を矯正する体操
ある程度、骨盤や肋骨を矯正した後には必要な事が連動性を良くする事です。
肩甲骨と胸郭(きょうかく)のバランスをとりながら、上半身を捻じると肋骨が締まってきます。
今回は、こちらの体操をお試しください♪
動画はこちら♪
この体操もおすすめです。
その後には、この体操を行います。
小顔にも通ずる肋骨矯正。
肋骨を閉じるとダイエットに効果的という事をお伝えしてきましたが、実はこれは小顔になる為の手段にもなるのです。
顔が大きくなってしまう原因の1つに、顎や首の筋肉の緊張があります。
筋肉が緊張すると筋肉が肥大する為に顔が大きくなるのですが、筋肉をほぐしてもなかなか改善できない事も多いです。
なぜかというと呼吸が浅いから。
肋骨が歪むと横隔膜が弱りその力が失うとご説明しましたが、横隔膜の本来の働きは酸素を肺に取り込むことです。
この力が弱ってしまう為に、何かでその働きを補わなければいけません。
それが口呼吸です。
口呼吸をすると、夜の食いしばりにつながります。
そして食いしばると、顎や首の筋緊張が上がる為に筋肉が大きくなって、更に大きな顔になってしまいます。
小顔にするためには、肋骨の矯正をし呼吸を深くするという事は欠かせません。
5.今回のまとめ。
肋骨がダイエット結果を変える理由。
それは肋骨の開きが、お腹を弛ませる原因になるから。
ダイエットをすれば体重が軽くなるので、勿論スタイルは良く見られやすいです。
しかし、どんなにダイエットを頑張ってもポッコリお腹が治らないという方は肋骨の歪みを疑って下さい。
今回紹介しました体操を行いながらダイエットを行えば、お腹のへっこんだ良い姿勢が手に入るはずです。
ダイエットを頑張っているけどお腹周りが気になるという方は、参考にしてみて下さい。