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肩の高さと整体の相関性

整体で肩の高さを治す時は高い肩と低い肩のどちらを治す?

肩の高さと整体の相関性

 

肩の高さの違いが気になる方。

 

整体へ通院された事はありますか?

 

そもそもなぜ、肩の高さの違いが気になるのでしょうか?

 

その理由としては、肩こりなどの症状が出やすいという事が考えられます。

 

その他には、カバンがずれやすい。

上着がずれやすいなどのお悩みもあるでしょう。

 

では、高い側の肩と低い側の肩。

どちらが悪い肩だと思いますか?

 

それは、その方の歪み方によって異なります。

 

といっても、ある程度の基準はあります。

 

今回は肩の高さの違いを整体で治してみようかなと検討中の皆様に、整体ではどのような施術を行っているのかをご紹介していきます。

 

実は、肩の高さの左右差の原因が、骨盤にあるなんて事もあるのです。

 

それでは早速、整体と肩の高さについて学んでいきましょう。

 

 

肩の高さが違う原因は骨?筋肉?

 

整体で肩の高さを揃える時には、骨と筋肉の両方にアプローチすることが多いです。

 

なぜかというと、次の理由が挙げられます。

 

  • ・肩甲骨は独立した骨で筋肉で支えられているから
  • ・肩甲骨の位置により使われる筋肉が決まるから

 

少し難しいので、簡単に説明していきます。

 

肩甲骨は独立した骨で筋肉により支えられているから

 

骨が外れる事を脱臼といいます。

 

スポーツをされていた方ですと、肩や肘が外れた経験があるかもしれません。

 

これは、骨が骨から外れる事で、骨と骨が繋がっている事を表します。

 

また、殆どの関節は脱臼させることが可能です。

 

顎も外れますし、股関節だって外れます。

 

ですが、肩甲骨は例外で、外れる事はほとんどありません。

 

それは、肩甲骨が他の骨とが繋がっていないから。

 

実際には鎖骨と繋がってはいますが、解剖学では、浮遊骨(繋がっていない骨)として分類されています。

 

なので、よほどの事でもない限り、肩甲骨が外れる事はありません。

 

では、肩甲骨は何によって支えられているのでしょうか?

 

それは筋肉です。

 

肩甲骨を支えている筋肉には次のものがあります。

 

  • ・僧帽筋
  • ・肩甲挙筋
  • ・菱形筋
  • ・広背筋
  • ・前鋸筋
  • ・小胸筋

 

なので、肩の高さが違うという場合。

これらの筋肉のバランスがくずれている事が、原因として考えられます。

 

このような筋肉のバランスと整えるように、整体を行う事もあります。

 

ですが、肩甲骨の骨自体を調節する事もあります。

 

それは、肩甲骨の位置によって、使われる筋肉が異なってくるからです。

 

 

肩甲骨の位置により使われる筋肉が決まるから

肩甲骨の位置がずれると、そのずれた位置で使いやすい筋肉は決まってきます。

 

例えば、肩が前に入った前肩や巻き肩の場合。

肩甲骨と背骨が離れて背中の筋肉、特に僧帽筋という筋肉が使いづらく弱くなります。

 

なので、僧帽筋のトレーニングを行いたいのですが、ここで問題があります。

 

肩や肩甲骨が前にずれた巻き肩の状態で筋肉のトレーニングを行っても、背中の筋肉が効果的に鍛えられないという問題。

 

肩甲骨の位置を戻すためのトレーニングなのにも関わらず、関係のない筋肉。

例えば、首の筋肉や胸の筋肉に力が入ってしまい、肩甲骨の位置を治すトレーニングにならないのです。

 

なので、その場合は背中のトレーニングの前に、肩甲骨の位置を整えます。

 

トレーニングのやり方は一緒でも、骨の位置を優先して整えるだけで、背中の筋肉が使いやすくなり、肩甲骨の位置が治るのです。

 

 

仕事によって歪み方は変わる

 

たとえば、野球の選手。

 

1日は何百球、何千球とボールを投げます。

 

自ずと利き腕の筋肉が発達してきた結果、肩甲骨の位置がずれ、肩の高さが変わります。

 

その一方で、銀行の窓口のような、パソコンを左右どちらかに設置させた状態で、顔や上半身だけ捻じって仕事を行う場合。

 

肩甲骨や背骨のねじりが原因で、肩が歪んでくる場合もあります。

 

ですが、骨が原因の場合も、筋肉が原因の場合も。

そのどちらの場合でも、骨の位置を整える事を優先的に整体します。

 

これを優先して行わなければ、歪みは解消できないのです。

 

 

肩だけじゃない、歪みの原因

 

肩甲骨が歪むと、肩の高さに左右差が出ます。

 

ですが、その原因が肩にあるとは限りません。

 

背骨や骨盤が歪む事によって、肩の高さに差が生じる事もあるのです。

 

例えば、先ほどの背中の筋肉である僧帽筋。

 

この筋肉は確かに肩甲骨とくっついているのですが、背骨にもくっついています。

 

肩甲骨ではなく、背骨が歪む事で肩の高さが変わる事があります。

 

 

背骨が歪むと肩が歪む!?

背骨を捻じって仕事をする方。

 

例えば、マッサージを行うセラピスト。

 

患者さんの背中のマッサージを行う際は、ベットの片側に立ち体を半身に捻じりながら力を入れる事が多いです。

 

すると、力を入れる際に背骨が捻じるのに対して腕を固定するので、肩甲骨と背骨との距離に左右差が生じます。

 

  • ・捻じれた側の肩甲骨と背骨との距離。
  • ・その反対側の肩甲骨と背骨との距離。

 

この2つに左右差が出ます。

 

離れた側の僧帽筋は力が入りづらくなり、肩甲骨が背骨から浮き上がって離れるように歪みます。

 

また、背骨に近くなった肩甲骨側の筋肉は使いやすくなり、やはり歪みます。

 

このような背骨の歪みと肩の高さの差が生じやすい疾患に、側弯症(そくわんしょう)というものがあります。

 

 

側弯症(そくわんしょう)について

背骨が曲がる疾患の1つに側弯症(そくわんしょう)というものがあります。

 

これは、小学生の時に健康診断で検査するものの1つなのですが、簡単に説明すると背骨が歪んだ状態を表しています。

 

ただ、単なる歪みというわけではなく、成長の段階でなんらかしらの問題が生じて、背骨が歪んでくる為に、曲がりがひどい場合には、手術が適応になる場合もあります。

 

それほど症状がひどくない場合には、特別な処置を行わない場合も多いので、成人になっても背骨が歪んだままの方も多い印象があります。

 

そして、このような方は、肩の高さに左右差がある場合が多いのです。

 

これは、背骨の曲がりからくる背中の筋肉の左右差に加えて、肋骨のゆがみも関係していると考えられます。

 

 

側弯症と肋骨、そして肩甲骨

肋骨の歪みも、肩の高さと関係があります。

 

息を大きく吸うときに、肋骨は大きく膨らみます。

息を吐くときには、肋骨は縮みます。

 

大きく膨らんだ側の肋骨と、腹筋は距離が離れる為に使いづらくなります。

縮んだ側の肋骨の腹筋は、反対に使いやすくなります。

 

すると、背骨の歪みと腹筋のアンバランスが、体をくの字に曲げてきてしまいます。

 

全員ではないですが、側弯症の方の背骨は、心臓をよけるように歪んできます。

 

そして背骨の歪みから右の肋骨は縮みます。

左の肋骨は膨みます。

 

やはり、体をくの字に曲げるように歪み、その状態が固定されてしまうのです。

 

この場合、肩は次のような歪みをおこしやすいです。

 

  • ・右の肩甲骨は前側にずれ、背骨の歪みにつられて下側に移動
  • ・左の肩甲骨は背骨側に近づき、背骨の歪みにつられて上側に移動

 

このように背骨や肋骨のゆがみが原因で肩の高さに左右差がある場合。

肩甲骨の歪みを整える前に、骨盤や背骨、そして肋骨の歪みを先に整える整体を行います。

 

 

自分で出来る肩の位置を治す体操法

 

肩の位置を治すには、まずは肩甲骨の位置を治すこと。

 

その後に、使いづらい筋肉を積極的に使うこと。

 

基本的には、この2つが重要になってきます。

 

ただ、前述したように正確に矯正するには、何が原因かを検査しなければなりません。

 

肋骨が片方だけ出てる?それって自分でも矯正できますよ!』で紹介しているような体操を行う事をおすすめなのですが、仕事中に手軽に行えません。

 

なので、今回は仕事中や通勤中でも行える、簡単な方法をご紹介いたします。

 

仕事中に行うお手軽肩甲骨体操

まずは、仕事中でも行える、簡単な体操からはじめていきましょう。

 

【やり方】

 

1.右手を左側の肩に置く。

 

2.上半身を左に捻る。

 

3.捻った状態から背中が膨らむように意識して、深呼吸を3回行う。

 

4.反対側も同様に行う。

 

通勤中に行うお手軽体操

続いて通勤中に行える体操をご紹介いたします。

 

つり革を利用するので、座席が空いていても頑張って立って下さいね。

 

【やり方】

 

1.右手でつり革をつかんで下さい。

 

2.左足を半歩後ろに引いて体重をのせて下さい。

 

3.左の腰がくの字になるように調整しながら、右脇を伸ばして下さい。

 

4.その状態で深呼吸を行って下さい。

 

5.手を足を入れ替えて、左右行って下さい。

 

肩幅って矯正出来るの?

 

肩幅の平均値ってどの位かご存知ですか?

 

女性の場合、平均身長が大体158センチなので、その場合は39センチになります。

 

それ以外の平均値がこちらになります。

 

身長:151~155センチ 平均値:38センチ
身長:162~166センチ 平均値:41センチ
身長:167センチ以上   平均値:42センチ

 

ただこれは、肩峰(けんぽう)といって鎖骨の端の部分と反対側の肩峰を結んだ合計になります。

 

ここから、肩の外側についている三角筋が発達してくると更に肩が大きく広くなってきます。

 

これらの肩幅を矯正するポイントが、こちらになります。

 

肩甲骨の可動性をあげる

胸郭の可動性をあげる

肩甲骨と胸郭の連動性を良くする

 

鎖骨を短くする事は難しいので、ポイントは三角筋や二の腕などの筋肉の過剰な発達を抑える事にあります。

 

そんな時の矯正体操をご紹介いたします。

 

肩幅を矯正する肩と腕の矯正体操やり方

 

 

こちらの体操で体の歪みを整える事もおすすめします。

 

 

肩の高さをそろえる矯正体操やり方

 

 

こちらの動画の体操もおすすめです!

 

 

 

 

整体で肩の高さを治す時は、低い側にも高い側にも合わせない

 

整体で肩の高さを治す時に大事な事は、肩甲骨の位置がどのようになっているのかを判断する事。

 

  • ・背骨に近づいているのか
  • ・前側にずれているのか
  • ・上がっているのか
  • ・下がっているのか

 

そして、その位置で固定されている肩甲骨を治して、使えていなかった筋肉を鍛えます。

 

そうする事で、使いすぎていた筋肉の緊張がほぐれて、肩の高さが治ります。

 

 

また同様に、肩甲骨の位置だけでなく、骨盤や背骨、肋骨の歪みなどがないかの検査も行います。

 

これらは、肩甲骨を歪める原因となるからです。

 

このように、整体で肩の高さを治す時は、高い側も低い側の肩甲骨を治すというよりも、体全体のバランスを判断して治す事が多いです。

 

全く肩を触らずに整体を行う場合もあるくらいです。

 

もし、肩の高さに差が感じたら、次のポイントをチェックしてみて下さい。

 

  • ・いつも同じ脚を組む
  • ・片側の肋骨や胸が出ている
  • ・顎が左右どちらかに歪んでいる

 

これらに当てはまる方は、肩甲骨の整体だけでは、肩の高さの違いが治らないかも知れません。

 

今回は、肩の高さが気になる方へ、整体ではどのように施術していくのか。

また、簡単に出来る体操法をご紹介させて頂きました。

 

整体へ通う前に、今回ご紹介した体操を試してみて下さい。

背骨や骨盤、肋骨にひどい歪みがなければ、肩も軽くなるはずです。

 

肩の高さの違いでお悩みの助けになっていれば、幸いです。

参考にしてみて下さい。

 

 

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小顔矯正のデメリットとその理由

小顔矯正のデメリットとは?【小顔にならないその理由】

小顔矯正のデメリットとその理由

 

小顔になる方法は沢山あり、小顔矯正はその中でも効果的な方法の1つですがデメリットも存在します。

 

 

それは、思ったほど小顔にならない事もあるという事。

 

 

顔の筋肉が過度に発達してしまった場合や、姿勢や顎の歪みが原因で顔が歪んでしまった場合など。

 

歪みが顔を大きくさせた場合は、小顔矯正はおすすめです。

 

 

ですが、生まれつき顔が大きい場合や、変化が少ない部分の矯正には、小顔矯正は適していません。

 

 

その場合には、外科的な処置を行う必要があります。

 

 

「顔は小さくしたいけど小顔矯正って効果あるのかな?」

 

という方の為に、小顔矯正のデメリットをご紹介いたします。

 

 

整体へ通う前に参考にしてみて下さい。

 

 

小顔矯正のデメリット【小顔になる場合とならない場合】

 

小顔矯正で小顔になるには、顔が大きくなっている原因が ”歪み” である必要があります。

 

 

つまり、顔が歪んでいない大顔の方には、効果が見込めない場合があるのです。

 

 

鏡で顔を見てみて下さい。

 

 

  • ・目の高さは同じですか?
  • ・口角はそろっていますか?
  • ・フェイスラインに左右差はありませんか?

 

 

殆どの方で、顔の非対称を確認できたはずです。

 

 

それもそのはず。

左右対称の顔をした方は少ないのです。

 

 

ただ、これが成長の過程に骨の成長によって生じた歪みなのか、その後の生活習慣によって生じた歪みなのか。

 

このどちらが原因なのかで、今後の施術の方法が変わります。

 

 

 

大まかな判断基準になりますが、次の歪みがある場合は小顔矯正の効果が低いです。

 

 

 

頭の形がいびつで、目や口角の高さに明らかな差がある場合。

 

 

 

頭の形は生まれてから数年で形付いてきます。

 

この過程で歪みが生じると、目の高さや顎などが歪みます。

 

そして、これらを後から整える事は難しいです。

 

 

なので、僕たちのような顔を矯正するセラピストは、小顔に矯正する前に、その歪みが改善可能なものかどうかを判断しなければならないのです。

 

 

様々な整体院で小顔矯正を受けたが、イマイチ効果が実感できなかった方。

 

 

一度、頭の形を確認してみて下さい。

おそらく、頭の歪みは他の方よりも大きいはずです。

 

 

 

小顔矯正の効果が期待出来る場合

 

では、小顔矯正の効果が期待出来る場合は、どんな時なのでしょうか?

 

 

それは、顔の骨や筋肉の一部分に圧や力が入っているために、歪んで肥大しているか、たるんできている場合です。

 

 

例えば、体を鍛えるエクササイズなども、その理論を応用したものになります。

 

 

 

歪みとボディメイク【筋肉との関係性】

体のラインを作り変えるエクササイズを”ボディメイク”といいます。

 

 

これらのエクササイズは、お尻を鍛えて形を良くしたり、二の腕のたるみを改善を目的としていて、いわゆるカッコいい体を作りあげていくわけです。

 

 

これは、筋肉の働きを利用している事が多いです。

 

 

例えば、二の腕のたるみを引き締めるエクササイズ。

 

 

一般的には、両手をバンザイした状態から肘を曲げて、ペットボトルのような軽い負荷をかけながら、肘の曲げ伸ばしを行うか、もしくは、椅子に逆手をついて行う逆腕立て伏せなどが有名です。

 

 

なので、二の腕を引き締めて細くさせたい場合などは、この方法を使います。

 

 

しかし、歪みの観点からだと、このエクササイズを行うだけでは少し物足りない印象を受けます。

 

 

なぜなら、エクササイズで二の腕を鍛えても、その効果が継続しない場合があるからです。

 

 

 

歪みと普段の筋肉の使い方について

パソコン仕事の方は、二の腕に力入る事も少ないと思いますが、二の腕がたるんでくる理由の1つに、普段、二の腕の筋肉を使っていないという原因があります。

 

 

これは、肩甲骨の位置が歪んでしまうからです。

 

 

先ほど例に挙げたような、パソコン仕事をメインにしている方などは、肩甲骨の位置が前方にずれてくる傾向が強いです。

 

 

この状態だと、二の腕の筋肉が働かない為に、弱くなってたるんできてしまいます。

 

 

さらに、二の腕の筋肉は肩甲骨を正しい位置に誘導する働きもあるのですが、肝心な肩甲骨の位置が歪んだ状態だと、その働きすらも失われてしまうのです。

 

 

なので、普段肩甲骨が前にくるような仕事をしている方の場合。

 

どんなにエクササイズを頑張ったとしても、エクササイズを止めてしまうと効果が薄くなり、二の腕のたるみが再発してしまうのです。

 

 

 

整体ではこう矯正する

整体では、まず姿勢を整えます。

見た目の姿勢も大事なのですが、動きの中の姿勢を変える事が多いです。

 

 

例えば、歩いている時に腕をあまり振らない方。

 

 

このような方は、振っていない側の肩甲骨が下がって歪んでいる可能性が高いです。

 

 

また、その場合は二の腕の筋肉が効果的に使えていない場合も多いため、二の腕のエクササイズをさぼってしまうと、二の腕が再度たるんできてしまうのです。

 

なので、整体では、二の腕を上手に使わせる為に、肩甲骨の矯正を優先して行う事が多いのです。

 

 

そしてまた、このような歪みは、顔にも影響を与えてきます。

 

 

 

顔の歪みと体の歪みついて

体が歪むと顔は歪みます。

 

 

もう少し正確に表現をすると、関節が動く方向が一定方向に制限されてしまう為に、特定の筋肉が優位的に使われるようになり、身体的な形状が変わってきてしまうという事になります。

 

 

先ほどの肩甲骨と二の腕の関係性でいうと、肩甲骨が下がり腕を振らずに歩く癖のせいで、二の腕の筋肉が使われなくなり、たるんできてしまうという事になります。

 

 

肩甲骨の位置を治すには、二の腕の筋肉は必要不可欠です。

 

ですが、肩甲骨を下げてしまう筋肉。

例えば、広背筋などが使われ過ぎていると、二の腕の筋肉が使われなくなります。

 

広背筋と上腕三頭筋のエクササイズを組み合わせる時は、注意して行って下さい。

 

 

そして片側の肩が下がり歩くと、顎はそのバランスととるために、左右どちらかに歪み噛み締めやすくなります。

 

 

常に同じ側に圧や力が入っていると、形状が変わってきます。

 

 

毎日、このような歩き方をしていると、顎の歪みを通じて、顔の骨や筋肉に圧や力がかかり、歪んできてしまうのです。

 

 

関節や筋肉の使い方が原因で顔が歪み、大きくなっている場合は小顔矯正は有効なのです。

 

 

 

小顔矯正を受ける前にチェックするポイントのまとめ

 

小顔矯正は、全ての方で有効な施術ではありません。

 

お金も時間もかけるわけですから、事前に小顔矯正で改善可能なものなのかどうかを、チェックする事をおすすめします。

 

 

【小顔矯正をうける前のチェックポイント】

  1. 1.頭の形は歪んでいないか
  2. 2.眉骨の高さに左右差はないか
  3. 3.こめかみのへこみに左右差はないか

 

 

これらの3つに当てはまる場合は、小顔矯正の効果は期待できないでしょう。

 

 

ですが、上記のような成長過程で歪んでしまった歪みと、姿勢のような生活習慣からくる歪みは混在している場合は多いです。

 

 

治したい部分が、顔や体の使い方が原因だったの場合は、小顔矯正を受けてみる価値はあります。

 

 

  • ・ご自身の治したい部分がどういった事が原因なのか。
  • ・小顔矯正のような整体でも効果が期待できるものなのか。

 

 

その判断基準の1つとして、今回の記事が役にたっていれば幸いです。

 

 

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フェイスラインを上げたい

フェイスラインのもたつきを上げるセルフ顔面矯正のやり方

フェイスラインを上げたい

 

ある程度年齢を重ねてくると、フェイスラインのもたつきが気になってきます。

 

 

年齢以上にフェイスラインがもたつく事は、避けていきたいところ。

 

 

フェイスラインのもたつきを手軽に解消させる為に、顔をコロコロするマッサージャーを使ってもよいのですが、もたつきの根本を治さなければ、すぐに元に戻ってしまいます。

 

 

では、フェイスラインのもたつきの原因はなんなのでしょうか?

 

 

その原因の一番は、老化による皮膚や筋膜のたるみです。

 

 

老化には、年齢による老化と、紫外線などが原因でおこる光老化の2種類があります。

 

 

このどちらが原因でも、老化は皮膚細胞を破壊します。

 

皮膚のコラーゲンやエラスチンを変形させ、肌の弾力性を奪ってしまうのです。

 

 

ちなみにですが、コラーゲンたっぷりの食事を食べると、肌がすべすべになると言われています。

 

 

実は、コラーゲンをとったから肌がよみがえったのではなく、その食材から摂取できる栄養素が足りていない場合。

 

その栄養が補われた事で肌の作り変えが進み、肌がプルプルになる事のほうが多いです。

 

 

では、この老化を防ぐ方法はあるのでしょうか?

 

 

おすすめするのは、生活習慣や食生活の改善です。

 

 

年齢による老化を完全に止めてしまう事は出来ませんが、普段から生活習慣や食生活に気を使っていると、実年齢よりも若々しく見られる事が多くなります。

 

 

また、光老化にとる老けこみは、日焼け止めや日傘を使う事で予防できます。

 

その他に注意したい点が次のようになります。

 

 

1.お化粧をしたまま寝てしまっていませんか?

 

これは、汚い雑巾を顔にかぶせて寝てしまっているようなものです。

 

 

2.飲みすぎ、食べ過ぎはどうですか?

 

1日に必要な栄養素は決まっています。

食事はバランスが大事です。

 

アルコールを分解するには、身体を作り上げる栄養素が必要です。

 

その大事な栄養素をアルコール分解に使ってしまうと、肌の再生が遅くなり、ボロボロになってしまいます。

 

 

これから、フェイスラインのもたつきを治す顔面矯正の極意をご紹介していきますが、この部分をおろそかにしてしまうと、いくら矯正を頑張っても、フェイスラインのもたつきは治りません。

 

 

まずは食事と生活習慣の改善を心がけてみて下さい。

 

 

では、本題にはいっていきましょう。

 

 

 

フェイスラインのもたつきに顔面矯正が必要な理由

 

フェイスラインのもたつきの一番の原因は、加齢による老化、もしくは紫外線による光老化でした。

 

 

そして、次の挙げる組織が傷つく事で顔は、もたついてきます。

 

 

  • ・皮膚
  • ・筋膜
  • ・靭帯
  • ・脂肪
  • ・筋肉
  • ・顔面骨

 

 

 

「えっ、こんなに衰えるところって多いの?」

 

 

と驚かれる方も多いかも知れません。

 

 

しかし、個人差はあるにせよ、これらの組織は傷つき元気がなくなってきてしまいます。

 

 

どのように組織が変化して、顔がたるんできてしまうのでしょうか?

 

 

 

皮膚

元気な肌はみずみずしいです。

ですが、たるんだ皮膚はハリがなく乾燥しています。

 

これは、皮膚の真皮と呼ばれる部分から水分が失われる事によって生じていきます。

 

若い頃に日焼けを楽しんだ方は、年齢を重ねてから苦しむ事になるでしょう。

 

 

 

脂肪

脂肪はその構造が変わってくる事によって、下がってきます。

 

 

脂肪は2つの層に分かれています。

 

表情筋の上にあるものを浅層。

表情筋の下にあるものを、深層といいます。

 

この2つ。

殆どが変性してボリュームが減り下がってくるのですが、鼻の脇の脂肪組織の減りは少ない為に、そのボリュームの違いからしわになるともいわれています。

 

 

脂肪が下がる事によって、いままで脂肪があった部分にすきまが出来て黒く影になる事も多い部分です。

 

 

 

筋・筋膜

筋肉や筋膜も衰え、垂れ下がります。

 

また、筋肉や筋膜は脂肪を吊り下げる組織でもあるので、脂肪が垂れやすくなり余計にフェイスラインのもたつきを感じてしまいます。

 

 

髪をアップにしてこめかみの皮膚を持ち上げた時に、フェイスラインが上がり変化が大きい方は、筋膜のたるみが原因の事が多いです。

 

 

 

顔面の骨は年齢と共に小さくなります。

 

眼窩と呼ばれる目をいれる部分は拡大します。

 

上顎も小さくなり、上顎の角度が減少して頬骨が目立ってきてしまいます。

 

鼻の奥にある梨状口と呼ばれる部分も骨が無くなり、幅が大きくなります。

 

 

骨が小さく痩せるのに対して、皮膚や筋肉など周りの組織は垂れ下がってくる為、余計にフェイスラインのもたつきを感じてきてしまいます。

 

 

 

このように、老化といっても実に色々な部分が衰えていくわけです。

 

 

では、なぜ顔面骨の矯正が必要になってくるのでしょうか?

 

 

 

顔面骨矯正の必要性

 

顔面骨矯正といわれると、顔の骨を矯正して小さくするというイメージが強いかも知れません。

 

 

たしかに、顔の場所によってはグイグイと押し込まれるような施術が入る場合もあります。

 

 

ですが、そのほとんどは、かなり弱い圧で施術を行っていきます。

 

 

「こんなに弱い圧で大丈夫?」

と不安になるほどです。

 

 

 

骨を押す意味とは?

それは、骨の動き(流れ)をスムースにして、筋肉を使いやすくする事に意味があります。

 

動くといっても、目で見えるほど動きません。

 

ですが、顔面骨も呼吸に合わせてかなり少ない範囲ですが、動きます。

 

精密機械で検査しても、確認できません。

 

 

なので、骨を押すように顔の矯正をしたからといって、骨自体が小さくなる可能性は少ないでしょう。

 

 

では、なぜ骨を小さく出来ないのに、顔の骨を押す顔面矯正が必要なのでしょうか?

 

 

それは、顔や顎の関節や筋肉を動かしやすくして、バランスよく体を使えるようにするためです。

 

 

 

顔面矯正は顔の筋肉や神経の活性化に為にその意味がある

 

筋トレをする事によって、どこの筋肉がつきやすいかには個人差があります。

 

その個人差の原因の1つが、筋肉の性質によるものです。

 

 

 

筋肉には種類がある

筋肉には、瞬間的に強く力が入るが、長くは力を入れ続けられない筋肉。

 

力は強くないが長時間力を入れていられる筋肉が2種類。

 

そして、その中間の筋肉の4つに別れます。

 

 

そのどのタイプの筋肉が多いかで、筋肉のつきかたが変わるのです。

 

 

そして、筋肉の使いやすさが変わるもうひとつの原因に、骨格の位置があります。

 

 

 

骨格によって変わる筋肉の使いやすさ

関節が捻られると使いやすくなる筋肉と、使いづらくなる筋肉があるのです。

 

 

その代表的なものが、お尻です。

 

 

お尻の筋肉は、お尻の脂肪を持ち上げてくれます。

 

 

なので、お尻の垂れが気になった時一番に行う予防法としては、お尻のエクササイズが有効なのです。

 

 

しかし、エクササイズ行ってもお尻があがる方と、あがらない方がいらっしゃいます。

 

 

その原因が、骨格の捻れです。

 

 

筋肉は、骨の位置がどこにあるのかで、使いやすさが変わってくるのです。

 

 

お尻の垂れの場合は、大殿筋という筋肉を鍛える事で、垂れを防ぐ事が出来ます。

 

 

ですが、股関節が内側に捻じられていると、大殿筋という筋肉が使われなくなります。

 

骨の捻じれのために、筋肉が使いづらくなってしまうのです。

 

 

するとお尻の丸みが無くなり、垂れた平べったいお尻になってしまいます。

 

 

これが、筋肉のたるみ。

 

 

そして、筋肉が衰える事によるもうひとつの悪害に、筋膜が脂肪を持ち上げられなくなることというものがあります。

 

 

 

筋膜が脂肪を持ち上げられなくなる!?

例えば前述したように、こめかみの辺りを上に持ち上げた際に、フェイスライン持ち上がる方。

 

 

このような方は、顔の筋膜の衰えがあります。

 

 

筋膜は筋肉と連なっているので、筋肉の衰えは筋膜の衰えを引き起こします。

 

 

筋膜が弱まることで、顔は垂れてもたついてしまいますし、脂肪をあげられなくなってしまうので、更に顔が大きくなってしまいます。

 

 

そのような自体を防ぐ為にも、顔の筋肉は鍛えておきたいわけです。

 

 

しかし、お尻のエクササイズ同様に、顔エクササイズを行っても、効果がでない方とでる方に分かれます。

 

 

その原因が顔の歪みなのです。

 

 

 

顔の歪みと骨について

 

顔面骨の形や大きさには、個人差があります。

 

 

これは生まれついての遺伝や、成長の過程で生じてくるものです。

 

 

なので、ある一定の歪みについては、どうしようもない事があります。

 

 

例えば、頭の形が歪んでいる方で、目の高さが違うというお悩みをお持ちの方。

 

 

この方は、生まれついてか、もしくは成長の過程で眼窩(目ん玉を入れている骨)を構成する前頭骨(おでこの骨)や側頭骨(あたまの外側の骨)という骨が左右で違った成長を起こし、形が変わってしまったという事が考えられます。

 

 

 

話を戻して、なぜ顔の歪みには、筋肉や靭帯に問題が関係してきます。

 

 

顔の靭帯の中には、骨から皮膚に繋がっているものがあります。

 

若い頃は靭帯の弾力性に優れているので、重力に負けないように皮膚を持ち上げます。

 

ですが、コラーゲン線維が変性してしまうと、弾力性はなくなってきてしまいます。

 

 

骨の曲がりに左右差があった場合、必然的に靭帯の付着している部分にも左右差がでます。

 

 

すると、皮膚を持ち上げる事が困難になり、フェイスラインがもたついてきます。

 

 

筋肉にも影響が及びます。

 

 

例えば、エラの筋肉である咬筋。

 

顔が左右非対称な方は、咬筋のボリュームにも左右差を感じる子とが多いです。

 

 

しっかり使えている側の顔は引き上がっているのに、使えていない側の顔はほうれい線など顔がもたついてきます。

 

 

このように、骨の左右差が靭帯や筋肉に影響を与え、フェイスラインのもたつきを招いてしまうのです。

 

 

フェイスラインのもたつきを治す場合は、骨格の歪みを意識してみて下さい。

 

 

では、実際に顔の歪みを矯正してみましょう。

 

 

 

顔の歪みの治し方

 

顔の歪みを治す時に意識する事は、骨を押して骨を動かそうとしない事。

 

骨に刺激を与えて、筋肉を使いやすくする事に意味があります。

 

頬骨を押す小顔矯正、プロが押すのと自分で押すのに違いはあるの?』でご紹介している方法は、頬骨に刺激を与えて行う方法です。

 

 

その他には、骨へかかる圧力を抜く整体法もあります。

 

この整体法は、顔を歪める力を弱くするための整体法で、顔の歪みの予防にも役立ちます。

 

 

 

減圧顔面矯正法

くいしばりや歯ぎしりがある方は、顔の骨への圧が強くなるために、圧のかかっている部分に疲れやこりなどの違和感を覚える事が多いです。

 

その時に、骨にかかっている圧力を軽くすると症状が軽くなります。

 

口の中に指をいれるので、お風呂などで行い、口の中を傷つけないように気を付けて行って下さい。

 

 

【やり方】

 

1.親指を口蓋骨と呼ばれる部分に当てます。

 

2.人差し指と中指を鼻の付け根、目頭の内側で固定します。

 

3.もう片方の手の中指と親指でこめかみを挟み、固定します。

 

4.口の中の親指を軸に、目頭部分の中指、人差し指を下斜めに軽く動かす。

 

5.その状態を保ちながら、深呼吸を3回行う。

 

 

こちらの体操もお試しください。

 

 

首と顎の連動矯正やり方

 

 

 

フェイスラインのもたつきを治すなら骨格矯正から

 

フェイスラインのもたつきの原因は次の通りです。

 

 

 

  • ・皮膚のもたつき
  • ・筋膜のたるみ
  • ・靭帯の弾力性の低下
  • ・脂肪の減り
  • ・筋力の低下

 

 

 

これら1つ1つにアプローチして、もたつきを治す方法もあります。

 

 

ですが、それには効果な美容機器や、外科的な施術などが必要になってきます。

 

 

とりあえず自分で治してみようという方は、次の方法を試してみて下さい。

 

 

顔の骨格矯正

 

 

使えなかった顔の筋肉が使えるようになるので、顔が引き上がり、フェイスラインのもたつきには最適な方法になります。

 

 

筋肉は正しく使えば、衰えるスピードが遅くなり、若々しさを維持出来ます。

 

 

最近、顔が大きくなってきたなとお感じに方の役にたっていれば幸いです。

 

 

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肩を横に挙げて痛い時の原因

肩を横に挙げると痛いとどこが悪い?【適切な施術の知識】

肩を横に挙げて痛い時の原因

 

肩を挙げると痛みがある方。

 

なぜ痛みがあるのでしょうか?

 

 

痛みがあるという事は、なにかしらの炎症が出ている可能性が高いです。

 

その炎症部分をこすりつけるように肩をあげると、痛みを感じます。

 

 

しかし、肩を横に挙げると痛みが出るわりに、前に挙げても痛みが出ないなんて場合もある。

 

 

知識がない方がやたらめったら肩をマッサージをして、スジを傷つけ痛みが増してしまうなんて話も聞く。

 

 

そんな事にならないように、なぜ肩を横に挙げたら痛いのに、前に挙げると痛くないのかという原因を知っておく事も良い方法の1つだと思います。

 

 

今回は専門的な話になります。

 

 

ですが、出来るだけ分かりやすく肩の構造や、痛みの原因について、お伝えしていきたいと思います。

 

肩を挙げると痛みがでる方は、頑張って読み進めてみて下さい。

 

 

 

1.肩を横に挙げると痛い場合や、前に挙げると痛い場合はなにが原因?

 

肩は挙げ方によって、関節の動きや使う筋肉が異なってきます。

 

 

なので、あげる角度によって痛み方が変わる場合は、痛めた筋肉や肩周りの組織が違うのです。

 

 

では、肩の構造と、動き方について学んでみましょう。

 

 

 

1-1.肩の構造と動き方

まず、どんな関節にも基本となる角度がある。

 

肩の場合は、肩甲骨上45°位で、内外旋中間位を基準となります。

 

 

この角度が肩にかかる負担が一番少ないポジションなので、僕らのようなセラピストは、この角度から肩がどのように動いていくのかを判断していきます。

 

 

まず、肩関節には関節包といった、関節に包み紙のような組織があります。

 

この関節包は、筋肉と一緒に働いて肩を動かす時に、変な動きをしないように関節に適切な圧を加えている部分になる。

 

 

そして、関節包の特徴としては肩甲骨上20~30°(体表で45°くらい)、内・外旋中間位の肢位が、最も張力の釣り合う肢位(関節包の緊張による影響が最も少ない肢位)となる。

 

 

この肢位から腕を内側へ動かす内転という動きでは、上方の関節包が緊張し、逆に挙上位では関節包の下側の緊張が増す。

 

 

なぜこのような話が必要になるかというと、肩の痛みの1つに挟みこみ(インピンジメント)という症状に関係してくるからです。

 

 

 

1-1-1.インピンジメントとは?

インピンジメントとは、関節の間で関節包やスジなどを挟み込むために痛みが生じる症状の事をいいます。

 

 

例えば、腕を下に下げた状態(下垂位)で腕を挙げる(挙上)方向への抵抗をかけた場合。

 

 

上部の関節包が緊張しているため、肩峰下で挟み込み(インピンジメント)は起こらないと考えられます。

 

 

しかし、肩を動かす筋肉に問題(腱板機能障害)があると、挙上抵抗運動の際に、関節窩に対し骨頭の方が上位にくる。

 

すると関節内で挟み込みを起こしてしまい、インピンジメントを起こしてしまいます。

 

 

このテストは、腱板機能障害によるインピンジメント(挟みこみ)を誘発できるテストの1つとなります。

 

 

 

1-2.肩を動かす筋肉による影響

上記のようなテスト時に働く筋肉に注目してみると、腕を内側に動かす内転の動きに加え、さらに少し斜め上方向に腕を動かす水平内転という動きでは

 

 

後ろに位置する関節包はギュッと緊張をするが、反対の前側はゆるむため、肩の後ろの筋肉(棘下筋・小円筋)よりも、ゆるんでいる前側に位置する筋肉(肩甲下筋)の役割が重要となる。

 

 

そして、水平内転と逆の動き=腕を斜め後ろ方向へ動かしていく水平外転では、前の関節包が緊張し後ろがゆるむため、前に位置する筋肉よりも後ろに位置する筋肉の役割が重要となる。

 

 

では、肩をどの方向へ動かしても痛みが出る場合はどこに原因があるのだろうか?

 

 

 

1-2-1.どう肩を動かしても痛みが出る場合の原因

この症状を筋肉で考えた場合、棘上筋と呼ばれる肩の後ろの筋肉が原因である可能性が高い。

 

 

棘上筋自体は肩を横に上げていく作用がメインの筋肉だが、ここの機能が失われると肩の全ての動きで痛みが現れる。

 

 

ここで、肩をどの方向に挙げたらどこの筋肉の影響で痛みが出現するのかをまとめてみよう。

 

 

肩を前に挙げていった状態から斜め後ろ方向へ向かって動かした際、この動きは先述した水平外転のような動きとなり、関節包は前側がギュッと緊張し後ろがゆるむ形となる。

 

 

この時、関節包は後ろがゆるんでいるため、筋肉としては肩の後ろの筋肉の役割が重要となる。

 

 

逆に、肩を前に挙げた時には痛みが出るが、その位置から肩を横に挙げた時の位置まで腕を動かすにつれて痛みが減ってくれば、前側に位置する筋肉(肩甲下筋)の障害が疑われる。

 

 

 

2.肩と共に動く肩甲骨の役割とは?

 

肩甲骨は肩をどの方向に動かしても、その肩の動きに適した動きをする骨である。

 

 

有名な肩甲骨の動きの特徴として肩甲上腕リズムというものがある。

 

 

肩甲上腕リズムとは、例えば肩を真横に挙げた際には角度としては90°挙げたことになるが

 

 

この90°の内訳は肩(肩甲上腕関節)の部分で60°、肩甲骨(肩甲胸郭関節)の動きが30°となり、2つの関節を合わせて90°つまり真横に挙げた状態となっている。

 

 

この肩の動きと肩甲骨の動きは常に2:1の関係となるのが、肩甲上腕リズムの特徴である。

 

 

しかし、先述したように正常であれば肩を前に上げた際、上がる角度に比例して肩甲骨も上方へ向かって動いてくるが、肩甲骨の機能障害があると逆に下方向へ動いてしまったりすることがある。

 

 

肩を上げる動きで痛みが出る人は、肩甲骨の機能障害がないかチェックする方法があるので、参考にして頂きたい。

 

 

 

2-1.肩甲骨に問題がないか調べる方法

チェックの方法はいたって簡単で、受け手の人は術者に腕を片方の手で持ち上げてもらい、肩を前に上げる動作をしてもらう。

 

そして、術者はもう片方の手で受け、手の肩甲骨の下の部分を触っていてもらう。

 

 

これで術者は受け手の肩を前に上げてみて、肩甲骨が下方向に動いてきていないかを確認するのだ。

 

 

肩甲骨の機能障害があり、肩を前に挙げた際に肩甲骨が下方向へ向かって動いている人、加えて肩を前に挙げる動作に抵抗をかけた際に痛みが出る人は、肩を挙げる際に下方向へ動いてしまう肩甲骨を押さえてあげると痛みが減ることが多い。

 

 

また、実際に上記のような肩甲骨の動きになっている場合は、肩甲骨を安定させたり肩を動かすための機能が、肩甲骨と胸郭で構成される関節(肩甲胸郭関節)に阻害されているために起こったものと考え、肩甲胸郭関節の動きを見ていかなければならない。

 

 

 

3.肩を動かした際に骨はどう動いてる?

 

肩に疾患を抱えている患者さんを治療するにあたり術者は、人が肩を動かした時に骨がどのような軌道で動いているのか、ということも頭に入れておかなければならない。

 

 

そうでないと、〇〇の動きで痛い!と患者さんがおっしゃっても、肩が〇〇の動きをした時に肩関節の中のどこを動いているのかがわからないと、その痛みを軽減させるように誘導することができないからだ。

 

 

 

3-1.肩を前に挙げた時の骨の動き

骨の動きを説明しようとすると、どうしても専門的な用語が入ってしまうが、今回は専門的な説明と、少しわかりやすく説明したものとの2つを載せようと思う。

 

 

まずは専門的な説明だが、

 

肩を前に挙げていく屈曲初期(0-90°)では主に軸回転によって上腕骨は移動する。

 

ただし、面滑りを伴っているため純粋な軸回転ではない。

 

屈曲90°までの軸回転は骨頭に対して(⤴)のようなイメージで面滑りを伴いながらの軸回転となる。

 

 

関節窩上を面滑りする際は横径線方向(↗)で骨頭関節面は腹側へ移動する。

 

屈曲角度20-70°で肩甲骨も移動し関節窩の向きが変わり、上腕骨は矢状面上を移動できる。

 

 

屈曲中期(90-150°)では転がり+面滑りの動きとなり、骨頭の移動方向は横径線から「転がり-滑り(⇔)」の方向へと徐々に変化する。

 

 

90-150°においても肩甲骨の移動がないと成り立たず、特に120-150°にかけて関節面は弧を描いて面滑りをするため連合回旋(骨体でいう内旋方向)が加わる。

 

 

屈曲後期(150°から最大屈曲)では面滑りのみによって移動する。方向は「転がり-滑り(⇔)」の方向から「関節窩縦径線(↖)」の方向へ変化する。後期における連合回旋が全運動で最大となる。つまりは、骨体が大きく内旋するということである。

 

 

 

3-1-1.肩を前に挙げた時のまとめ

150°以降になると関節窩上腕関節で関節窩縦径方向へ尾側滑りをする。(関節窩面が頭側を向いているため体表上は腹側へ滑る)

 

90°まで関節窩上腕関節では軸回転+横径線上の腹側への面滑り、肩甲帯は背側へ移動する。(肩甲骨が動くことで関節窩が向きを変え、同時に面滑りによる回転軸の変化によって上腕骨は矢状面に沿って移動できる。)

 

90-150°までは関節窩上腕関節では転がり+腹尾側への(関節窩横径線から「転がり-滑りの方向」へ)そのとき、肩甲帯は上方回旋をするため関節面は頭側方向を向く。

 

 

上記の説明を少し分かりやすく記すと

 

 

肩を前に挙げていった際、イメージするなら腕の骨は関節窩に対し、反時計周りに半円を描くように動いた後、最大の位置まで肩を挙げた際には時計でいう10時の方向へ向かって動く。

 

 

また、肩を挙げる角度が高くなればなるほど肩甲骨の動きが重要となる。

 

 

3-2.腕を内側、外側に動かしたときの骨の動き

次に、冒頭~1章で説明したような水平内転、水平外転での動きをしたときに腕の骨はどのように微細に動いているのか説明しよう。

 

初めに専門的な用語を用いた説明からするが

 

水平内転の動きは、関節窩上腕関節のわずかな角度変化によりずいぶんと変わる。

 

水平内転の動きとは上肢を下垂し体側につけた状態から90°外転しそこから水平内転をするとき上腕骨は内旋位で水平内転する。屈曲位90°付近での内旋位からさらにやや内旋傾向・やや外旋傾向というわずかな違いでも肩鎖関節には大きな違いが起こる。

 

上腕骨小結節の位置を見ると、上腕骨外旋では頭側、内旋外旋中間位では腹側、内旋位では尾側に滑る。

 

 

では、骨の微細な動きについてだが、水平内転では上腕骨頭の動きは転がりからスタートし、肩甲骨を引き連れ肩甲骨の動きに伴って面滑りが加わり(ここで転がり+面滑りとなる)肩甲骨の動きが止まる最終部では面滑りのみの運動となる。

 

面滑りの方向は背外側方向となる。

 

その動きは骨頭上部を使っての運動となり時計でいう2時から9時の方向へ移動するような動きとなり連合回旋が発生する。

 

これに続く面滑りは骨体をやや外旋に向かわせる。

 

 

水平内転運動で上腕骨が少しでも内旋位にあれば関節窩上腕関節の動きは水平内転70°ほどで終わってしまう為、肩鎖関節の大きな動きを必要とする。

 

 

上腕骨頭の面滑りが少ないと、胸鎖関節や胸肋関節に影響が及んでいるということがわかる。

 

 

上記に記したものを少しわかりやすく説明すると

 

水平内転の動きは、肩関節の角度の影響を受けやすく一度、肩を前に90°ほど挙げた状態から腕の骨を内側に入れていく動作をするが

 

 

その地点から骨の位置がやや内側、外側にあるだけでも肩甲骨と鎖骨で作られる関節への影響は大きい。

 

 

一般的に肩を構成する肩周りの関節はいくつかあるが、肩を動かす過程で互いに協力し合いながら動いている。どこかの関節の動きが悪くなれば、近くの違う関節がその動きをカバーする。

 

 

また、水平内転をした際に上腕骨の微細な動きが出ていないと鎖骨や胸周りの関節にまで影響が及んでしまうということである。

 

 

つまり、肩を動かした際に腕の骨の微細な動き、位置によっては他の関節に大きな影響を与え歪みの元となりかねないということである。

 

 

胸周りの関節に歪みが生じれば、呼吸をした際に肋骨や胸郭がうまく動かず呼吸が浅くなったりする原因ともなりうる。

 

 

 

4.結局、肩を横に上げるとどこが悪いの?

 

さて、今回は肩を横や前に挙げた際に生じる痛みは、何が原因で起こっているのか、また肩を動かした際の骨の微細な動きについてなど

 

 

かなり専門的な内容となったが、自分の肩を動かした際の痛みは何が原因なのか?ということの原因を探るヒントにはなっただろうか?

 

 

肩を横に挙げると痛い場合は、骨の動きに伴って、関節包や靭帯、筋肉の動きが正常ではなくなり、痛みが生じている場合が多いのです。

 

 

現代では肩こり、肩の痛みを初め肩の疾患を抱えている方がとても多いが、その肩の痛みの原因や肩の構造などについて知って頂くきっかけになれれば幸いである。

 

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美容鍼灸師の求人

美容鍼灸に興味がある鍼灸師の求人情報【26万、週休3日】

美容鍼灸師の求人

 

日本の鍼灸では、ある2つの鍼灸分野の需要が高いです。

 

 

それは、美容鍼灸不妊鍼灸です。

 

 

鍼灸は東洋医学の考えを元に、発展してきた技術です。

 

ですが、私達日本人は西洋の方や他のアジアの方と比べると、東洋医学に抵抗があるのか、いまいち鍼灸が広まっていきません。

 

 

加えて、日本は湿度が高いため肩こりや腰痛の方が多くいらっします。

柔道整復師という、日本独特の資格制度も手伝って、接骨院や整骨院の数が多くなりました。

 

 

そして、接骨院の中には鍼灸を提供しているところもあります。

 

 

肩や腰の整体と一緒に鍼灸を受ける方も多いため、鍼灸は肩コリや腰痛など慢性的な症状をよくするためのものというイメージが、強くなってしまった感もあります。

 

 

それ自体は悪くないのですが、鍼灸はもっと様々な症状に対して効果があるのです。

 

 

鍼灸を広めるきっかけとして、美容や不妊のための鍼灸が広まってきたので、僕たち鍼灸師は活躍できる場面が多くなってきました。

 

 

当院では、顔の骨格矯正を行っているので、美容鍼灸にも興味がある患者さんが大勢いらっしゃいます。

 

 

ですが、美容鍼灸がメディアなどで多く取材をされるようになり、言葉だけが一人歩きしてしまったような気もします。

 

 

なので、

 

「美容鍼灸に興味はあるけど、美容鍼灸って一体なに?」

 

という方の為に、当院で行っている美容鍼灸のスタイルにはなってしまいますが、美容鍼灸についてをお伝えしていきます。

 

 

 

美容鍼灸に興味がある鍼灸師へ

 

鍼灸師の方ならもちろんご存じかと思いますが、一言に鍼灸といっても、実に様々なスタイル、流派があります。

 

学校では中医学をベースに学んだ方が、多いのではないでしょうか?

 

 

鍼灸はその国や地域によって、異なる発展の仕方をしています。

 

 

ですが、基本は一緒です。

 

脈診や腹診。

舌診などを用いて陰虚や陽虚など、その方の体質を見極めて、使うツボを選んでいくわけです。

 

 

他院の美容鍼灸がどうなのかは分かりませんが、リビジョンでは美容鍼灸であっても、この基本的な施術は変わりません。

 

 

顔に針をさすという行為自体よりも、大事な部分となります。

 

 

 

顔に針をさすだけが、美容鍼ではない

美容鍼は顔に針をさします。

 

これは、コラーゲンの生成を助けたり、顔の神経を活性化させる事。

 

また、細胞に刺激を与える事によって、ターンオーバーを促進し、血色の良い若々しくいるための施術でもあります。

 

 

ですが、本当に大事な事は食事や普段の生活習慣の改善です。

 

 

骨や皮膚などにも血管が通っています。

 

良い血液を巡らさなければ、元気な細胞に作り変わりません。

 

なので、どんなに外側から施術を行おうと、顔も体もよくならないのです。

 

 

偏った食事をしていたり、夜遅くまで起きて携帯をいじっていては、体の中からおかしくなってきてしまいます。

 

 

しかし残念な事に、なかにはしっかりバランスのよい食事もとっていて、規則正しい生活を心掛けているにも関わらず、血色が悪かったり肌荒れが治らなかったりする方がいらっしゃるのです。

 

 

そんな症状を改善させる為に、鍼灸を行うのです。

 

 

 

美容鍼灸の目的は体質改善にある

冷え症や便秘症、生理痛や不眠症など。

 

これらは、もともと持って生まれた体質と、普段の食事や生活習慣が合わさり、起こったものだと考えています。

 

 

顔にニキビが良くできる方の食事内容を伺ってみると、甘いものが好きが方が多いです。

 

ですが、全員ではありません。

 

 

甘いものを食べても大丈夫な方と、だめな方がいるという事なのです。

 

(甘いものを多く食べても大丈夫な方でも、長く精製された砂糖を摂取し続けていると、いつか体調が悪くなる可能性はありますが)

 

 

これは、生まれながらに持っているエネルギーの差から生じてくることが多いです。

 

 

 

先天の精と後天の精

どんなに甘いものを食べても、まったく症状に現れない方もいますし、すぐニキビになってしまう方もいます。

 

 

これは生まれながらの体質(先天の精)だったりもするので、ある程度はしょうがない部分もあります。

 

 

ですが、食事や生活習慣(後天の精)を改善すれば、改善する可能性は高いです。

 

 

しかし、食事を気を付けてもなかなか改善しない方は、改善させるきっかけを与えてあげなければなりません。

 

 

そのきっかけが鍼灸になります。

 

 

鍼灸を通じて、食事からのエネルギーをしっかりと吸収できる体になれば、肌の弾力や血行がよくなる以外にも、体調が良くなり健康な生活を起これる事になります。

 

 

 

リビジョンでは、健康レベルをあげキレイを作る為に美容鍼灸を行います

リビジョンで美容鍼灸を行う時は、腹診や脈診など東洋的な検査を用いて、その方の体質を検査していきます。

 

 

そして、そこから得た情報に加えて、メタトロンのような機械を使う場合もあります。

 

 

たしかに、管理栄養士ではないので、的確なアドバイスはできません。

ですが、栄養学とはまた違った側面からのアプローチを行う事は出来ます。

 

 

このように、リビジョンでは単に顔に鍼をさすだけではなく、体の中から綺麗になるような鍼灸を行っています。

 

 

 

美容鍼灸師の求人情報【リビジョンの場合】

 

鍼灸師の給料は、近い職業でいうと柔道整復師よりも低く設定されてしまう傾向があります。

 

この原因の1つに、前述した接骨院が流行っているという事が、関係しています。

 

 

 

柔道整復師は院運営で有利

柔道整復師は健康保険が使えるので、1回あたりの施術料が低くなります。

 

すると、鍼灸院に比べて1回の施術料が安くなる為、患者さんが来院しやすくなります。

 

患者さんの来院が増えると売上が上がります。

 

おのずと金銭面で余裕がでてくるので、分院を出店しやすくなります。

 

 

なので、業界の大きな会社などは、柔道整復師を重宝する傾向があります。

 

 

 

鍼灸院は接骨院よりも大変

柔道整復師に比べて、鍼灸院で健康保険を取り扱おうと思うと、医師の同意書が必要になってくるなど、そのハードルが高くなります。

 

 

また、施術時間も長くなる傾向が強いため、余程繁盛しない限り、売り上げが低くなってしまうのです。

 

 

そのような背景があり、給料面では柔道整復師に劣ってしまう事が多いのです。

 

 

リビジョンの場合

当院も鍼灸接骨院なので、柔道整復師もいますが、資格で給料は変わりません。

 

社員でしたら、月に26万円からスタートになります。

 

少し修行の期間は必要になりますが、週休3日も可能です。

 

そして、そこからの頑張り次第で、給料も上がっていきます。

 

 

美容鍼灸に興味があったら、こちらを覗いてみて下さい。

→『リビジョンの求人情報

 

 

 

鍼灸師としてどう生きていきますか?

 

今回は、美容鍼灸に興味がある鍼灸師さんの為に、大まかにはなってしまいましたが、当院の美容鍼灸の考え方や、やり方をご紹介させて頂きました。

 

 

皆さんは鍼灸師として、どんな形で社会と関わっていきますか?

 

 

  • ・肩こりや腰痛を治す鍼灸師ですか?
  • ・不妊鍼灸師ですか?
  • ・美容鍼灸師ですか?
  • ・スポーツ鍼灸師ですか?

 

 

当院では、国際的に活躍できる鍼灸師の育成にも、力をいれていきたいと思っています。

→『Ozawa Acupuncture Clinic Located in LA

 

 

今、日本では超高齢化の為に、医療費が膨大になっています。

これからの医療は、治療よりも予防に力をいれていく事でしょう。

 

 

美容はこの範囲からは少し外れてしまいますが、お話してきたように健康力をアップさせるという部分では考え方は一緒です。

 

 

鍼灸師として生きていくためにも、一緒に頑張っていきましょう!!

 

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膝が痛い時にできる3つの事

膝が痛い!自宅でできる膝痛を解消する3つのこと!

膝が痛い時にできる3つの事

 

朝、起きたら膝が痛くて曲がらない。

 

特に何もしていないのに、どうしてだろう?

 

 

厚生労働省の調査によりますと、全国で関節痛、膝痛に悩んでいる人口は125万人。

 

お年寄りに至っては、全人口の約65%の人が何らかの関節痛で悩んでいるという結果でした。

 

 

今回は、謎の膝痛を東洋医学の観点から、そして膝痛に効果のある解消法を紹介したいと思います。

 

 

 

膝のどこが痛い?

 

まず、膝の痛みを解消する前に膝の構造を理解しなければいけません。

 

膝は、顆状関節(かじょうかんせつ)という関節に分類され、動く方向は基本的には1、2方向です。

 

 

どういうことか、と言いますと、関節は凸凹が重なってできています。

 

この凸凹の凸の部分が楕円形(だえんけい)で、凹の部分が浅いお皿の形をしています。

 

 

ですので、基本的な膝の運動とは、膝が曲がる(屈曲)、と膝が伸びる(伸展)に分けられます。

 

 

しかし、凸の部分が楕円形ですので、多少の左右への遊びがあります。

 

 

膝を曲げる時、膝のしたは少し内側に回ります。(内旋)

そして、膝を伸ばす時は、その反対の外側に回るのです。(外旋)

 

 

それでは、膝の構造はどうなっているのでしょうか?

 

 

 

膝の構造

まず、膝周りの骨は次の骨で構成されています。

 

【膝の骨】

 

  • ・大腿骨(だいたいこつ)
  • ・けい骨
  • ・腓骨(ひこつ)
  • ・膝蓋骨(しつがいこつ)

 

 

そして、関節の周りを以下の関節包と靭帯でサポートしています。

 

 

【膝の靭帯】

 

  • ・前十字靭帯
  • ・後十字靭帯
  • ・内側側副靱帯
  • ・外側側副靱帯
  • ・半月板
  • ・膝蓋靭帯

 

 

 

また、その周りを筋肉が覆っています。

 

 

【膝の筋肉】

 

  • ・大腿四頭筋
  • ・ハムストリングス
  • ・縫工筋
  • ・薄筋
  • ・膝窩筋
  • ・足底筋

 

 

 

これだけの組織で構成されている膝ですので、膝のどの部分が痛いのかで、どこの部分が炎症を起こしているのかを見分けなければいけません。

 

 

その中でも、特に多いのが膝の内側に痛みです。

 

 

 

内側の膝痛の代表的な疾患名

膝の内側の痛みの代表例として、次のような症状があります。

 

 

  • ・内側側副靱帯損傷
  • ・内側半月板損傷
  • ・タナ症
  • ・変形性膝関節症
  • ・鵞足炎(がそくえん)

 

 

 

それでは、東洋医学的な観点で膝痛を紐解いてみましょう。

 

 

 

膝の痛みと東洋医学

 

東洋医学で痛みとは、気と血の滞りのことを言います。

 

そして、東洋医学では、気と血は経絡といった目には見えない道路の中を通っていると考えます。

 

 

経絡上で気と血が常に流れていれば、人は健康であるという考えがあります。

 

ということは、膝の内側が痛いという事は、気血が膝の内側に滞っているという事なのです。

 

 

そして、気や血の滞りの事を、気滞(きたい)や瘀血(おけつ)と表現します。

 

 

気滞(きたい):

 

気滞は気の滞りの事。

気が滞る症状の特徴は重い痛みで、関節を動かすと痛みが和らぐ事が多いです。

 

 

瘀血(おけつ):

 

瘀血は血の滞りをさします。

特徴としては刺すような痛みで、関節を動かすと痛みが悪化する事が多いです。

 

 

そして、これが経絡のどこかで詰まるので、痛みが生じるのですが、どこの経絡が詰まってしまっているのでしょうか?

 

 

 

どこの経絡でつまると膝の内側が痛むの?

次の3つの経絡上で気や血の流れが悪くなると、膝の内側が痛みます。

 

 

 

  • ・脾経
  • ・肝経
  • ・腎経

 

 

脾経は、親指の内側から始まり、くるぶしの前を通って、スネの骨の内側から上がって、膝の内側を通り、股関節の方に入っていきます。

 

 

肝経は、親指の外側からから始まり、くるぶしの前を通り、スネの上を通り、膝の内側から股関節に入っていきます。

 

 

腎経は、足の裏から始まり、うちくるぶしをの後ろを通って、膝の裏を通り、股関節に入っていきます。

 

 

股関節は、これら経絡が集まるポイントです。

 

股関節の経絡

 

この図をみてもらうとわかる通り、これらの経絡はすべて股関節に向かっています。

 

この股関節の循環をよくしてあげれば、膝の痛みが改善されるのです。

 

 

 

膝痛を解消する3つのこと

 

膝の痛みを解消する為には、次の3つがポイントになります。

 

 

 

  1. 1.股関節をマッサージ
  2. 2.膝を温める
  3. 3.ストレッチ

 

 

 

1.股関節をマッサージ

膝と股関節の経絡は繋がっていて、股関節がほぐれれば膝の痛みも和らぎます。

 

マッサージの仕方は、クッキングで使う麺棒などでマッサージするのも良いでしょう。

 

 

 

2.膝を温める

急性の怪我以外、痛みを伴う疾患は温めましょう。

 

先ほども言った通り、東洋医学で考える痛みは気血の滞りです。温めることにより、通経ができ、痛みが和らぎます。

 

 

 

3.ストレッチ

膝周りの血行をよくするためには、膝関節周りの筋肉のストレッチが重要です。

 

大腿四頭筋、ハムストリングスなどの大きな筋肉をストレッチして血行を促進しましょう。

 

 

こちらの体操をお試しください。

 

 

膝の曲がった老人にならないための矯正体操やり方

 

 

股関節のつまりによって引き起こされる膝痛には股関節マッサージ、温めること、とストレッチをオススメします!

 

膝痛の原因は股関節のつまりによって起こることが多いです。

 

東洋医学的に膝痛を治すには、経絡のつまりを流してあげなければいけません。

 

 

そのためにはまず、姿勢に気をつけて生活してください。

 

股関節の歪みが生じ、つまりやすくなってしまいます。

 

 

それでも、よくならない場合は、今回ご紹介した3つの解消法を試しみてください。

 

 

「膝痛」で困っている人たちの助けになってくれれば幸いです。

 

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柔道整復師のメリットとデメリット

柔道整復師のメリットとデメリット【理想の職場を目指して】

柔道整復師のメリットとデメリット

 

柔道整復師の仕事は楽とはいえません。

 

拘束時間は長いですし、休みも多いほうではありません。

 

 

しかし、それでも患者さんの役に立ちたいと、仕事を頑張っている柔道整復師の方々が大勢いらっしゃいます。

 

 

一昔前は業界内では、徒弟制度という事もあり、ブラック企業も多かったのですが、最近は改善されているようです。

 

 

柔道整復師に限らず、良い職場の条件とはどういったものなのでしょうか?

 

 

 

  • ・仕事にやりがいがある
  • ・仕事が楽しいと思える
  • ・給料が高い
  • ・休みが多い
  • ・残業がない
  • ・有給が使える
  • ・ボーナスが出る
  • ・スタッフ同士仲が良い

 

 

このようなところでしょうか?

 

 

では、柔道整復師が勤務する職場としての良い条件は、どのようなポイントになるのでしょうか?

 

 

僕が考えるに、セラピストとして成長出来る環境が整っている職場だと思います。

 

 

スタッフとして会社勤めをしていたころは、会社の悪い部分にばかり目がいってしまい、なかなか会社の良い部分を理解出来ませんでした。

 

 

ですが、いざ独立してみるとその技術1つ1つが、その文句をいっていた職場から学んだものであるという事に、気付かされます。

 

 

いざ、自分で開業してスタッフを雇っていく上で、今までの職場の良い部分は残しつつ、嫌だったところを改善して、勤務条件の改善を行いながら、柔道整復師として成長する事の出来る職場環境を目指していきたいのです。

 

 

ですが、ここで大きな問題が出てきます。

 

 

勤務条件がどんなに良くとも、セラピストとして成長出来る職場だとしても、人間関係が良くなければ、悪い職場になってしまうという事です。

 

 

昔勤めていた会社の社長に、言われた事があります。

 

 

「スタッフはあれが嫌です。これが気にくわないです。こういう勉強がしたいのです。など色々な辞める理由を言ってくる事も多いが、結局、大元の理由は勤め先のボス。つまり院長の事が気に入らないから辞めるのです」

 

 

今思うと、その通りだと思います。

 

 

結局のところ、院長やオーナー、上司と合わない。

もしくは、合わなくなってきたから、退社していくのです。

 

 

これは、人間性が合わなくなってくる場合もありますし、会社としての理念と考え方が合わなくなってくる場合もあります。

 

 

 

例えば僕の例だと、こんな経験があります。

 

 

以前に当院のスタッフではないのですが、独立したいという気持ちはあるけれども、資金や経営などの知識に不安がある方の独立を手伝おうとした事があります。

 

 

しかし、最終的には向こうから断られました。

 

 

最初は僕が資金を出すという形式だったので、歩合給をかなり多くした、勤務条件としては誰に聞いても、相手側に良すぎる条件を提示しました。

 

 

ですが、それは僕の考えであっただけで、その方の理想の給料ではなかったという事も考えられます。

 

 

この場合も、勤務条件だけで判断したわけではないのではなく、結局は、僕の考え方とその方の考え方が合わないと判断して、仕事をやっていけないと判断した結果なのです。

 

 

その後この方は、勤め先の店舗をひとつ任されたようです。

 

 

 

僕のような個人で経営も現場の仕事行っている接骨院では、大きな会社単位でやっている接骨院と比べると、スタッフの給料や休みを変える事は簡単です。

 

 

ですが、勤務条件が良いだけの職場など、他にも沢山あります。

 

 

初任給から27~28万円の接骨院もありますし、年間休日が120日以上の職場もあります。

 

 

しかし、おそらくそのような良い勤務条件の職場であっても、スタッフが辞めないわけではないでしょう。

 

 

それにはやはりかなり高い確率で、人間関係の良し悪しが関わってきているのだと思います。

 

 

このような事を含め、勤務環境の良い職場とはどのようなものなのかを、考えていきたいと思います。

 

 

まず、柔道整復師になるメリットを伸ばせる職場を目指してみる

 

柔道整復師の仕事の特徴は、患者さんの身体的な悩みを解決する事でしょう。

 

 

まず、柔道整復師のメインの仕事は、ケガの施術です。

 

 

捻挫や打撲などを治していきます。

 

痛みという悩みから解放させる事を、生業とするわけです。

 

 

ですが、今ケガの施術ばかりを行っている柔道整復師は少ないでしょう。

 

 

ケガではない痛み。

 

肩や首、そして腰や膝など慢性的な痛みの施術を行っている柔道整復師が、殆どのはずです。

 

 

肩、腰、膝の痛みの施術のスペシャリストになりたい場合は、整形外科もしくは、接骨院で働く事がベストです。

 

なにしろ、1日に診れる患者さんの数が違います。

 

 

柔道整復師は経験職なので、1日2日で腕は良くなりません。

 

 

長い年月働いて、色々な症状の患者さんを診て経験を積む事で腕が磨かれいきます。

 

なので、色々な症例を経験した方が良いのです。

 

その為には、整形外科や接骨院が適しています。

 

 

求人をかけているようなところでしたら、まず間違いなく、大勢の患者さんが来院されます。

 

なので、整形外科や接骨院で働く事が良い方法になるのです。

 

 

ただ注意しなければならない事があります。

 

 

それは、施術院によって施術の方法が変わるという事です。

 

 

例えば、当院の施術は顔や顎の矯正が多いです。

 

体の矯正1つをとっても、特殊(らしい)です。

(僕は特殊だとは思いませんが、入社してくるスタッフからよく言われるので)

 

 

10年近くキャリアがあるセラピストでも、一から学ばなければならない事もあります。

 

 

当院のスタッフの殆どが、以前はどこかの施術院で勤務した経験がある方ですが、僕の施術に対する考え方と合わない事が原因で、辞めていく方もいました。

 

 

大きな会社で勤めている場合、上司と性格が合わない場合は、勤務先を変えて貰えれば良いだけです。

 

ですが、当院のような個人経営の接骨院の場合、上司と合わないのであれば辞めるしかないのです。

 

 

セラピストとして、どんな症例を診ていきたいかで、勤務先を選ぶべきです。

 

ですが、その施術院がどのような施術を行っているのかも確認するべきです。

 

 

この2つを確認せずに、折角就職したはいうが、思っていたような施術が学べずに、すぐに退職してしまうなんて悲しすぎます。

 

 

給料や休みなどは、勤務条件を確認すれば簡単に分かります。

 

ですが、どんな施術をしているのかは事前には分かりません。

 

 

なので、その危険性を避けるために、体験入社などを申し込んでみても良いかも知れません。

 

平日何日かと、土日を過ごしていれば何となく職場に雰囲気は分かりますし、院長や上司と合いそうかなども分かると思います。

 

 

 

  • ・どんなセラピストを目指すか。
  • ・そのために必要な技術はなにか。
  • ・実際にその職場が、自分の目指すような技術を持っているのか。
  • ・院長や上司と合いそうか。

 

 

 

これらを事前に確認する事をおすすめします。

 

 

柔道整復師のデメリットを無くす努力をしてみよう

 

柔道整復師のメリット、特徴は、施術を通して患者さんの身体的な悩みを解決する事。

 

では、柔道整復師のデメリットは一体どんなものなのでしょうか?

 

 

セラピーが好きな方でしたら、柔道整復師のデメリットは次の2つになるでしょう。

 

 

  • ・給料が安い
  • ・拘束時間が長い

 

 

雇われてスタッフとして働くのであれば、20万円~30万円程度。

 

 

院長を任されるのであれば、院の売上げに左右されますが、35万円~100万円程度。

 

 

休みは、未だに週休1日のところもあるようですが、最近が週休2日のところが多くなってきました。

 

 

柔道整復師は職人気質の方も多いので、お金のために仕事をやっているわけではないという方も多いです。

 

 

ですが、資本主義経済の日本では、そのルールの中で生活をしなければなりません。

 

 

つまり、稼がないと生活出来ないのです。

 

 

月25万円では、独り身であれば生活出来ます。

 

ですが、東京で生活する場合、結婚して子供が出来たら生活するには厳しいでしょう。

 

なので、どこかの段階で出世、もしくは、独立しなければならないのが、柔道整復師という職業なのです。

 

 

 

柔道整復師として、平均的な給料を稼ぐには?

では、雇われていた状態で東京都の平均年収である600万円(2016年度)を稼ぐにはどうすれば良いのでしょうか?

 

 

柔道整復師の業界はボーナスが少ないので、単純に年収を12ヶ月で割った場合は月50万円稼がなければなりません。

 

 

僕が都内の大手接骨院グループの分院長をやっていた時は、僕とスタッフ1人で、1日に患者さんを50人以上は診ていました。

 

月の売上げは大体、300万円前後。

 

そしてその当時の月収が、40万円程度。

 

これは院長の給料としては、平均位でした。

 

 

売上げに対して歩合がつくので、売り上げれば売り上げるほど給料も増えます。

 

 

 

会社によって歩合のつきかたが変わるので、しっかりとした事は言えません。

 

 

ですが、雇われていた場合は1日50人程度の来院では、平均的なサラリーマンの年収にも及ばないという事です。

 

 

たしかに、会社にいればバックアップがあるので、ある程度安定して患者さんが来院してくれます。

 

 

これはメリットの1つです。

 

 

ですが、平均的な技術力では、収入面で考えると、社会一般の平均にも満たないのです。

 

 

結局のところ、柔道整復師のデメリットの1つである低賃金。

 

これを解決するには、雇われていようが独立しようが、柔道整復師として給料をあげるには、腕が良くなければいけないのです。

 

 

裏技もあるけどね

じつは、収入を上げる裏技として、副業をするという方法もあります。

 

なんの副業をするかにもよりますが、最初の努力を惜しまなければ、ある程度は稼ぐことが出来ます。

 

実際に努力次第で、柔道整復師の月給程度は稼げている方もいます。

 

 

 

給料の低さをカバーする方法は3つ。

 

  1. 1.腕を磨いて会社の歩合を稼ぐ
  2. 2.腕を磨いて独立開業する
  3. 3.副業で稼ぐ

 

 

給料においては僕達も手助けはしますが、自分でも努力しなければならない部分ですね。

 

 

 

続いて、拘束時間が長いという問題についてはどのようにすれば良いでしょうか。

 

 

 

柔道整復師の休みが少ない問題について

一番簡単な方法は、休みが多い会社に就職する事です。

 

 

例えば、当院では週休3日での勤務も可能です。

 

年休にした場合、144日休めます。

それに、夏期休暇や有休もあるので、休みの多さでいえば、かなり多い方だと思います。

 

 

給料も26万円で減らないので、プライベートと仕事のバランスを取りたい方にはおすすめです。

 

 

これ以上に休みが欲しいという方もいる事でしょう。

 

 

その場合は独立して、自分の院を繁盛させる方法があります。

 

 

 

ビックリした繁盛院の院長の話

僕が修行していた接骨院の院長は、接骨院以外の仕事も忙しい方で、接骨院には月に8日ほどしか出勤しませんでした。

 

 

それでも優秀な副院長やスタッフがいたので、月の売上げは、かなりのものです。

 

 

しかも、それだけしか出勤していないにも関わらず、月に20日以上働いているスタッフの誰よりも予約が入っていました。

 

 

院経営を成功させてしまえば、このような勤務も出来るかもしれませんよ。

 

 

 

柔道整復師は休みが少ない仕事だと割り切る事も大事

正直、休みを多い貰いたい場合。

柔道整復師にはならないほうが良いかも知れません。

 

 

柔道整復師以外の職業で、会社に出勤などせず、仕事は全て外注や自動化させ、年収2千万円は下らない金額を稼いでいる方もいます。

 

 

お金持ちはお金の集め方や稼ぎ方が上手いです。

このようになるには、相当勉強しないといけませんが、柔道整復師は頑張っても休みが多くなるような仕事ではありません。

 

 

休みが多く欲しいのは当たり前ですが、大事な事は、仕事とプライベートのバランスですね。

 

 

 

3.柔道整復師になるメリットとデメリットのまとめ

 

柔道整復師になるメリットは、患者さんの役にたてる事。

 

より患者さんの役にたつ為には、知識や技術を磨かなければなりません。

 

その為には、良い職場探しは重要です。

 

 

まず、どのような方面で患者さんの役にたっていきたいのか。

 

 

痛みで悩んでいる患者さんの役に立ちたいのか。

 

美容面で役に立っていきたいのか。

 

 

規模は大きくなりますが、大きな会社を設立して、社会面でも貢献できるような柔道整復師を目指してみるのも良いかも知れません。

 

 

まず、その為に必要な事を学べるような職場を探してみる事から始めてみると良いでしょう。

 

 

そして、その職場で、自分はどの程度頑張れるのか考えてみて下さい。

 

 

少しでも成長したいから、安い賃金で休むがなくても頑張れる職場なのか。

 

仕事とプライベートを優先させたい方は、それが保てる職場なのか。

 

 

人には合う、合わないがあります。

 

合わない場合の原因の殆どが、院長にあります。

 

また、いざ就職したがいいが、自分の理想と違う職場という事もあるでしょう。

 

そんな自体を避ける為にも、1週間程度はお試し期間を設けてみて下さい。

 

なんとなく、その職場の雰囲気が伝わる事でしょう。

 

 

これはどんな仕事でも言える事ですが、仕事をする上で職場環境が良いという事が一番大事な事です。

 

 

僕もどんな職場が良いのか、試行錯誤しながら院を作っています。

 

 

これから仕事を探していく柔道整復師さんは、この辺りのメリットやデメリットを考慮しながら、理想の職場に就職してあげて下さい。

 

 

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子宮の力をあげよう

子宮の力を上げる方法【薬なしで月経痛を治し妊娠し易い体に】

子宮の力をあげよう

 

子宮の力は偉大です。

 

 

受精卵を10ヶ月余りで何倍にも大きくし、赤ちゃんに育て上げます。

 

 

まさに人体の神秘です。

 

 

そんな素晴らしい力を持った子宮ですが、最近になってこんな問題をよく耳にするようになってきました。

 

 

子宮の力が弱い方が、多くなってきた。

 

 

子宮の力が弱くなる主な原因を挙げると、以下の事が考えられます。

 

 

  • ・食生活の乱れ
  • ・生活習慣の乱れ
  • ・ストレス

 

 

そして、子宮の力が弱くなると、妊娠しづらくなってしまいます。

 

 

月経痛を改善させる為に、ピルを服用する方も多いです。

 

 

月経痛は増殖した子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンというものが、子宮を強く圧迫する事によっておこります。

 

 

そしてピルには、子宮内膜の増殖を抑える作用があるので、プロスタグランジンの分泌が減り、月経痛が軽くなるという仕組みです。

 

 

月経に痛みが伴う事は、ある程度どうしようもない事です。

 

 

男性にはない独特な痛みなので、

「あなたにはこの痛みの辛さがわからないでしょ!」

と言われてしまうと、返す言葉もございません。

 

 

薬の力を借りて痛みを抑える事も、良い選択肢の1つだとは思います。

 

 

ただ、先程挙げたような食生活や生活習慣の乱れを改善させずに、薬にだけ頼るという行動は考えものです。

 

 

何故なら東洋医学の考えでは、薬は体を冷やしてしまうからです。

そして、冷えは不妊を招くのです。

 

 

女性は男性に比べて、冷え性の方が多い傾向にあります。

 

 

実際に、当院の患者さんの多くは女性の方で、冷え性をもっているか聞いてみると、大半の方が冷え性の自覚があります。

 

 

生理痛が辛いからといって、妊娠を望むのであれば、普段の生活を見直さずに薬で痛みを抑えれば良いと考える事は危険です。

 

 

今回は、妊娠を望むけれども生理痛がひどくて薬を手放す事が出来ない方へ、薬なしで痛みを抑える方法をご紹介致します。

 

 

是非、参考にしてみて下さい。

 

 

 

1.子宮の力を上げる東洋医学の考え方

 

西洋医学と東洋医学では、体に対しての考え方が異なります。

 

 

西洋医学は、エビデンスがなければ処置をする事はありません。

 

 

薬一つをとってもその効果は強大です。

 

 

なので、間違えた処方をしてしまえば、体調が悪くなるばかりか、最悪死んでしまう事だってあります。

 

 

しかしある一定の病気にあいて、薬はなくてはならないものです。

 

 

細菌感染した時に使用する抗生物質などは、その代表格でしょう。

 

 

それに比べて、東洋医学はエビデンスに乏しいです。

 

 

東洋の薬というと漢方薬を思い浮かべますが、ミカンの皮だったりシナモンだったりと、魔女や魔法使いが使いそうな代物が多いです。

 

 

しかし実際に効果があるものも多く、どの物質が効いているか調べ、使えるものはその成分を抽出して薬として作り直す場合もあります。

 

 

そして、東洋医学では人間の体が悪くなる原因は、次のように考えていたのです。

 

 

 

1-1.人間の体と自然界の法則

昔の方は、人間の体と自然界を照らし合わせ、不調の原因を探っていました。

 

 

自然界では、火があると水が蒸発し、水蒸気が出ます。

 

 

これを人間の体にも置き換えてます。

 

 

風邪をひくと熱によって水分がとられ、気(水蒸気)が失われる為に元気がなくなるのだと考えます。

 

 

ここから、東洋医学では妊娠についてどのように考えているのかを、学んでみましょう。

 

 

 

2.鍼灸師は妊娠をこう考える

 

東洋医学の妊娠の考え方の前に、簡単に妊娠とはどういうメカニズムなのかを復習してみましょう。

 

 

 

2-1.西洋医学の妊娠の考え方

一般的に妊娠とは、精子と卵子が受精卵をつくり胚を作ります。

 

そして、胚が子宮内膜に着床する事で妊娠という形になります。

 

 

そこから細胞分裂を繰り返して細胞が大きくなっていき、赤ちゃんになるのです。

 

 

一般的にはこうなのですが、東洋医学では妊娠を次のように考えます。

 

 

2-2.東洋医学的妊娠の考え方

生まれる前から両親にもらった生命エネルギーの事を東洋医学では、先天の精といいます。

 

このエネルギーを人は、『腎』をいう場所で蓄えています。

 

 

そして後天の性というものもあります。

これは食事から摂取するエネルギーの事です。

 

この食事のエネルギーを消化して体中に配っていく。

これを行っているのが『脾』というところになります。

 

 

生まれ持ったエネルギー(先天の精)を腎で調節して、食事から得られるエネルギー(後天の精)を脾で調節する。

 

 

そしてこの2つに、任脈というの力と一緒になる事で、妊娠の為のエネルギーが体にたまり、妊娠できる考えています。

 

 

しかし、無理なダイエットをすると、腎のエネルギーが弱ります。

 

また、食べ過ぎて太り余分な栄養が体にたまると、脾が弱ります。

 

 

すると、妊娠するエネルギーはおろか、生理不順にもなりやすくなります。

 

なので、食生活や生活習慣を向上させる事が大事になってくるのです。

 

 

では、子宮の力を上げるために、鍼灸師はどのような事を行うのでしょうか?

 

 

 

3.鍼灸師が行う子宮の力の上げ方【月経を整える】

 

子宮の力を上げて行きたいのですが、その時に僕たち鍼灸師が行う事の1つとして、月経を整える施術をします。

 

 

月経が正しく来るという事はとても大事な事です。

 

 

例えば、体で血(けつ)が作られなかったり、血の流れが悪い場合は、月経が起こりません。

 

これを東洋医学では、血虚(けっきょ)瘀血(おけつ)と呼びます。

 

 

また、鍼灸師には気(き)という概念があります。

 

 

いつもと同じ事をやっているのにも関わらず、何故か疲れを感じやすくなる事ありませんか?

 

このような状態を気虚(ききょ)気滞(きたい)といいます。

 

体を動かす気が作られていなかったり、流れていない状態を表す言葉です。

 

 

そして、気が作られないと、血を流す事が出来ないと考えます。

 

その結果、月経困難や月経痛がひどくなると考えるのです。

 

 

では、これらを治す施術の1例をご紹介します。

 

 

3-1.月経の鍼灸治療【体質の判断】

鍼灸師は患者さんの症状を、『○○症』ではなく、『○○証』と言います。

 

 

体質を表す言葉で、例えば手足が冷える方の場合。

一般的には『冷え性』といわれる事が多いのに対して、鍼灸師は『寒湿凝瘀証』言います。

 

 

鍼灸院へ通院した際に、「あなたは『気血両虚』だね」と診断される場合があります。

 

 

これは、気と血が作られていない状態を表しています。

 

 

なぜ血と気が作られないのかというと、1つに体質というものがあります。

 

 

太りやすい方は、なかなか痩せられないですし、痩せ型の方はなかなか太れないです。

 

 

今は科学が発展してきたので、○○細胞があると太りやすい。

 

お母さんのお腹の中にいた時に、お母さんが甘いものを食べ過ぎていた場合、こどもにもインシュリン抵抗性が出来るので、太りやすい子供になってしまうなど。

 

その原因を探しだす事は可能になってきました。

 

ですが、ではなぜそうなってしまったの?

という原因まで調べる事は難しく、やはり簡単に『体質』で片付けられてしまいます。

 

 

このように、血や気が作られない原因も、体質が関係してくるのです。

 

 

では、この体質。

どうにもならないのかというと、そうでもありません。

 

 

食事と生活習慣の改善。

そして、それに鍼灸を併せると体質も改善できるようになります。

 

 

なので、鍼灸が不妊治療の1つに選ばられるのです。

 

 

体質以外にも、血虚や気虚は起こってきます。

 

 

例えば、大量出血から生じる血虚。

風邪や下痢などで、食事をしっかり食べれない。

栄養の吸収が悪くなった場合に気虚があります。

 

 

ここにはない事が原因で気虚や血虚も起こりますが、鍼灸師に『気血両虚』と言われた時には、最近なにか変わった事がなかったか、見直してみると良いでしょう。

 

 

では次に、鍼灸師がどのようなツボを使って治療していくのかを、お伝えしていきます。

 

 

 

3-2.気血両虚の時に使うツボ

実は、気と血が作られていないので、まずはこの2つを体に補充しなければなりません。

 

この時に使うツボが、合谷(ごうこく)三陰交(さんいんこう)です。

 

 

合谷は、手の親指と人差し指の交わったところにあるツボ。

 

合谷のつぼ

 

 

三陰交は、足の内くるぶしから、指を重ねて4本分上にあるツボです。

陰経のツボ

 

これらのツボは血や気を補充する作用があります。

 

この事を東洋医学では、『補益気血』といいます。

 

 

そして、その後に帰来(きらい)というツボを使って、補充した気と血を子宮まで届けて、子宮の力を上げていきます。

 

帰来のつぼ

 

帰来はおへそから、外2寸。

その下へ4寸下がった陽明胃径をいう経絡上(つぼを繋げた道路。東洋医学では、血や気はこの道路を通っていると考えられている)にあるつぼになります。

 

 

これらのツボに鍼をさして、気や血を作りやすい体に整えて、月経痛を治していくのです。

 

 

ご自身で治したい場合は、爪楊枝などで刺激するか、お灸、または指圧しても良いでしょう。

 

 

 

4.子宮の力を上げるには、まず、月経を整える事から始めてみて下さい

 

妊娠を望むなら、子宮の力を上げる事をおすすめします。

 

 

その為には、月経の乱れや月経痛が強い方はまず、これらを整える事から始めてみて下さい。

 

 

東洋医学では、原因が変わると、使うツボが変わってきます。

 

 

今回は、気や血が作られなくなってしまう、気血両虚が原因で生じる場合に使えるツボを、ご紹介いたしました。

 

 

三陰交などは、原因がなんであろうとも使う万能穴なので、自分がなにが原因で月経痛が起こっているのか分からない場合などでも使えます。

 

指圧やお灸で刺激を与えてみて下さい。

 

 

今回の記事が妊娠を望む女性の役にたっていれば、幸いです。

 

是非、参考にしてみて下さい。

 

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hemorrhoid

痔に効くツボと漢方【東洋医学の観点から解説】

hemorrhoid

 

トイレで用を足していたら、便に血が混じっている!

 

 

でも、痛くない。。。

これって痔?

 

 

そうです。

これは、痔のサインなんです。

 

 

痛くないからといって、放っておいたら大変なことになってしまいます。

 

 

調査によりますと、痔で困っている人が全体の多くて55%という結果が出たというレポートもあるそうです。

 

 

特に女性は痔で困っている人が多いそうで、3人に1人は痔になっていると言われています。

 

その中で、症状がない人が約6割もいるそうです。

 

 

このストレス社会で、特に日本人に多い痔について東洋医学の観点から説明したいと思います。

 

 

 

痔とは?

 

痔とは、肛門直腸部の静脈循環に障害が起こり、出血や痛みを伴う疾患のことです

 

 

【痔の種類】

 

  • ・切れ痔
  • ・いぼ痔
  • ・痔ろう

 

 

この中でも、今回はいぼ痔について詳しく説明しようと思います。

 

 

 

いぼ痔

いぼ痔は、痔核(ぢかく)といい、直腸の末端や肛門部分の血流が滞り、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)という、血液の塊が形成されてしまう痔のことです。

 

 

その静脈瘤がイボのように膨れることから、いぼ痔と呼ばれています。

 

 

いぼ痔には、二種類のいぼ痔があります。

 

 

  • ・外痔核(がいぢかく)
  • ・内痔核(ないぢかく)

 

 

外痔核は肛門部分にできるいぼ痔で、痛みを伴う場合が多いです。

 

 

内痔核は直腸部分に静脈瘤ができる痔で、普段痛みを感じませんので、自覚することはありません。

 

排便時に出血する程度です。

 

 

しかし、重症になってくると、そのイボが肛門から出てきてしまい、時には激痛を伴う場合があります。

 

 

 

痔核の重症レベル

レベル1:

排便時に出血するが、痛みはない

 

レベル2:

排便時に出血。脱肛(イボが肛門から出てくる)と痛みがある

 

レベル3:

痛みがあり、脱肛が自然に戻らない。脱肛くせがついてしまっている

 

レベル4:

常に脱肛している

 

 

では、なぜ痔になってしまうんでしょうか?

 

 

 

主な原因

痔の主な原因には、次のものがあります。

 

 

  • ・ストレス
  • ・アルコール
  • ・タバコ
  • ・妊娠
  • ・座りすぎ
  • ・たちすぎ
  • ・食事(辛いもの、甘いもの)
  • ・便秘
  • ・下痢
  • ・過労
  • ・不潔
  • ・ふんばり
  • ・冷え

 

 

 

このように実に様々な事が原因で、痔になってしまいます。

 

 

やはり、胃腸に負担のかかることをすると痔になる傾向にあります。

 

 

 

東洋医学の観点

 

それでは、東洋医学的な観点から痔について紐解いてみましょう。

 

 

東洋医学で痔は主に3つの症があります。

 

 

  • ・血虚
  • ・血瘀
  • ・湿熱

 

 

 

この中でも、特に多い理由の一つ「湿熱(しつねつ)」について説明します。

 

 

 

湿熱(しつねつ)

湿とは、湿気(しっけ)のことです。

 

湿の性質はネバネバしていて、ねっとりしています。

 

 

また、湿は中焦(胃腸)で作られます。

なので、また中焦が弱ると、湿ができてしまいます。

 

 

この湿が便に混じることで便通が悪くて、なかなか便が出ない人たちなどはこのケースに当てはまるでしょう。

 

 

まず、イボ痔の場合、血が溜まっている状態ですので、『瘀血(おけつ)』が大腸にある状態です。

 

この瘀血から出血を起こします。

 

瘀血は血が滞っている状態ですので、滞っている場所にできます。

 

その滞る原因が『湿熱』なのです。

 

 

例えば、ストレス。

 

ストレスが溜まることを「肝気鬱滞(かんきうったい)」と言います。

 

これは、肝の気が滞ることをいうんですが、この肝気は胃腸を攻撃する傾向があります。

 

そのことを、『肝気犯胃』と言います。

 

この消化器官の調子が悪くなることで、胃腸の運化機能(気を運ぶ機能)が働かなくなり、腸気鬱滞となり、便秘が起こります。

 

ここで、湿が溜まり、さらに熱がこもることにより、瘀血を生成してしまうのです。

 

それに加えて、肝気が溜まることは熱も生みます。

 

これは、例えばボールに空気を入れると最初は大丈夫ですが、これ以上入らないくらいパンパンに入れると、空気圧の影響からボールがだんだん熱くなってきます。

 

この熱が湿とくっついてしまいます。そして、湿熱となるのです。

 

このメカニズムが人間の体にも起こっているのです。

 

 

この『湿』と『熱』が痔の原因なんです。

 

 

他にも、痔になるメカニズムはたくさんあるのですが、ストレスが原因の湿熱による痔のケースは非常に多いです。

 

 

それでは、どうしたらこういった痔を解消できるのでしょうか?

 

今回は、鍼灸師がよく使う痔に効くツボを紹介します。

 

 

 

痔に効くツボ

痔の効くツボとしては、承山(しょうざん)というツボを、おすすめします。

 

 

【承山(しょうざん)】

shouzan

 

このツボは膀胱経のツボなんですが、実は、膀胱経の道筋は最後に肛門に入っていくんです。

 

なので、肛門部の疾患を治療するのに有効なツボなんです。

 

そして、このツボはちょうどふくらはぎの中央ライン上で、アキレス腱から筋肉に変わるあたりにあるんです。

 

昔の古典の人たちは、ツボの場所や意味を自然や対象とするものを立てて考えていました。

 

そのことを、鏡像(きょうぞう)と言います。

 

この承山というツボもまさに、鏡像しています。

 

その場所とは、お尻なのです。

 

ちょうど、腰の部分を膝裏とした時に、ふくらはぎの終わりはお尻に当たります。

 

このことからも、承山が痔に効くツボと言えるでしょう。

 

このツボを毎日、30秒づつ押してみてください。

 

 

痔に効く漢方

日本の鍼灸師は漢方を処方することはできませんが、東洋医学の中で漢方は切っても切れない関係です。

 

参考にしてみてください。

 

 

【田七人参(でんしちにんじん)】

 

この漢方は、効能に『血を止め、瘀血を留めず、痛みを鎮目、腫を消す』と言われ、昔から民間にも止血の特効薬をして使われていました。

 

もちろん、腸内出血にも効果があるので、痔にピッタリの漢方です。

 

 

 

湿熱によって引き起こされる痔には承山(しょうざん)のツボ押しと田七人参(でんしちにんじん)をオススメします!

 

痔の原因は湿熱によって起こることが多いです。痔を治すには、この湿熱を体から出してあげなければいけません。

 

 

そのためにはまず、食生活をただし、規則正しい生活を送ってください。

 

 

特に、ストレスには気をつけてください。

 

それでも、よくならない場合は、今回ご紹介したツボ押しを試しみてください。

 

もし「痔」で困っている人たちの助けになってくれれば幸いです。

 

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肘をぶつけた時の対処法

肘をぶつけたら伸びないし90度以上曲がらない【院長日記】

肘をぶつけた時の対処法

 

趣味のサーフィン中にパーリングし、(サーフボードの上から転げる事)サーフボードで肘を強打!

 

 

波に揉まれながら、ウェットスーツも着ているので、少しぶつけた程度かなと思ったら大きな間違い。

 

 

再び、沖に移動しようとパドリング(板の上で腕をオールのように回し、移動する手段)しようとした時、肘に違和感を覚える。

 

 

 

「肘が痛い!」

 

 

 

サーフィンをしていると、板が体にぶつかる事は珍しくありません。(僕が下手くそだからですが、、、)

 

 

たいがいの場合、痛みをしばらくガマンしていれば、サーフィンをする事に支障がない程度の痛みになります。

 

 

なので、今回もしばらく痛みが落ち着くまでガマンかなと思い、じっとこらえていました。

 

ですが、待てども待てども痛みが引きません。

 

パドリングしようと腕に力をいれると激痛が出てきます。

 

 

これはおかしいと思い、良い波に後ろ髪を引かれながら海からあがって、ぶつけた肘を自己診断。

 

 

【自己診断】

 

・痛みの為に肘が90度以上曲がらない。

 

・肘を真っ直ぐに伸ばす際、最後までしっかりと伸びない。

 

 

 

怪我で一番やっかいなので、骨折です。

 

なので、まず骨を痛めていないかのチェックをします。

 

 

【骨折していないかの自己判断】

肘をぶつけた時に限りませんが、骨折すると腫れます。

異様なほど腫れます。

 

 

そして、折れた部分を触ると痛いです。

しかも、折れている一部分だけ押すと、とてつもなく痛みます。

 

 

今回は、腫れはあったのですが、骨折した時ほどの腫れはありませんでした。

 

また、ぶつけた部分を押せば痛いは痛いのですが、一部分だけ飛び上がるほどの痛みもありませんでした。

 

まずは一安心。

 

 

なぜ骨折しているかの判断が大事なのかというと、骨折をそれ以外のけがでは治し方が異なるからです。

 

骨折した場合は、関節を固定しなければならない事も多く、それでは仕事に支障をきたしてしまいます。

 

 

今回は骨折ではないなと判断したので、固定する必要はなさそう。

 

 

ですが、痛みがある現状は変わりません。

 

 

さて、なにが原因で痛いのか、もう少し調べていかなければなりません。

 

 

 

骨折以外のけがには以下のものがあります。

 

  • ・脱臼
  • ・捻挫
  • ・打撲
  • ・挫傷(ざしょう。肉離れのようなもの)

 

 

 

脱臼や捻挫の可能性は低いので、打撲と挫傷だなと判断しました。

 

 

では、どの部分の打撲なのかを調べていきます。

 

 

【どの部分の打撲なのかの判断】

 

まずは、上腕骨内側上顆。

 

この部分には太い神経があります。

 

机の角などで肘の内側をぶつけて、ジーンとした経験はありませんか?

 

その部分です。

 

 

ここは骨がとがっていて脂肪や筋肉で守られていないので、ぶつけると痛みが強い場合が多いです。

 

 

そして、どうやって調べるのかというと、押してみるのです。

 

 

痛い部分を押すの?

とびっくりされるかも知れませんが、押してみない事には、どの部分を痛めたのか把握出来ません。

 

 

なので、押すのです。

 

 

ただ、僕も痛い事は嫌いなので優しく押していきます。

 

 

その結果、上腕骨内側上顆の更に内側の打撲が判明しました。

 

 

この部分を痛めると、小指や薬指に繋がっている筋肉も一緒に痛めてしまいます。

 

 

指を使うセラピストとしては、避けたいケガの1つでしたが、やってしまったものはしょうがないです。

 

反省して、他の部分を痛めていないか、確認していきます。

 

 

 

【どこの部分の挫傷かの判断】

 

次に痛みが出る動きが、肘を完全に伸ばす動作です。

 

 

先程の上腕骨内側上顆部分の打撲だけでは、肘を伸ばしきる際の痛みは出ません。

 

 

なので、他の部分を同時に痛めた可能性が高いです。

 

 

肘を伸ばす筋肉の代表は、上腕三頭筋です。

 

この筋肉は肘の肘頭という、肘の先の尖った部分についています。

 

肘頭の少し上を触診(触って調べる事)してみると、かなり痛みます。

 

上腕三頭筋の働きは、肘を伸ばす事です。

 

そして、肘を伸ばせば伸ばすほど筋肉の力が入りやすくなります。

 

ですが、筋肉を傷めている場合、力がはいった際に痛みを感じやすくなります。

 

 

以上の結果から、上腕三頭筋の筋挫傷も同時に起こしている事が分かりました。

 

 

さて、痛めた部分が分かったところで、次に行う事が治療です。

 

 

肘をぶつけた場合、どのように治療していけば良いのでしょうか?

 

 

 

肘をぶつけた時の治療方法

 

肘に限らず、体を強くぶつけた時はまず冷やして下さい。

 

 

今回も、コンビニで氷を買い、ビニール袋に詰め替えて肘部分を冷やしました。

 

 

ただ、あまり体を冷やす事は得意ではないので、冷やして離してを繰り返しました。

 

 

そして、この時に注意する事が、一つあります。

 

 

それは、痛いからといって全く動かさないでいると、怪我した部分はすぐに固くなってしまい、治るまでに時間がかかってしまうという事です。

 

 

確かに、怪我した時は炎症を抑えるために、安静にする事が大事です。

 

なのですが、痛みという刺激が体にとってとても不快なものです。

 

動かさなければ痛くないのであれば、なにも無理して動かしたくないという方も多いです。

 

ですが、安静にしすぎるとかなりのはやさで、関節が固まってしまうのです。

 

 

そして、関節が固まってしまうと、動きが出なくなるために血流が悪くなります。

 

 

血流の悪さはケガを治す際に、デメリットになります。

 

 

なので、極力、関節は固めないほうが良いのです。

 

 

実際に、氷でぶつけた部分の肘を冷やし、5分程経つと冷やす前まで動いていた範囲が狭くなり、肘が曲がらなくなってしまいました。

 

 

僕の場合はケガを早急に治さなければ仕事に支障をきたしてしまうので、関節が固まらないように、痛めた当日から積極的に動かしていきました。

 

 

ただ、あまり激しく動かしすぎると逆効果になるので、痛みがガマン出来る範囲で行って下さい。

 

 

今回行った治療は次の3つでけです。

 

  1. 1.アイシング
  2. 2.動かす事
  3. 3.マッサージ

 

 

 

湿布も貼らないですし、軟膏やテーピング。

包帯なども使っていません。

 

 

では、その後どの程度で肘が治ったかを追っていきましょう。

 

 

肘をぶつけたの経過観察

 

今回は痛みや、けがをした組織が治るまでに7日間かかりました。

 

その経過や処置の仕方を追っていきましょう。

 

 

 

受傷1日目(肘をぶつけた日)

【症状】

・肘が曲がる範囲が90度。

 

・完全に伸ばす事が出来ない。

 

・カバンや上着を着る際に痛みがでて、着衣困難。

 

・荷物を持ち上げる際、薬指や小指をひっかけると痛みが強くなる。

 

・痛み度合い 10/10

 

 

【処置】

氷で上腕骨内果部分及び、上腕骨三頭筋付着部のアイシング。

 

関節が固まらないように、自動運動(自分の力で関節を動かす事)

 

 

受傷2日目

【症状】

・肘の曲がりが良くなり、120度程曲がるようになる。

 

・肘を伸ばした際の痛みも軽減するが、痛みは残る、、。

 

・洋服を着る際や、カバンを持つときの痛みは軽減されるも、多少違和感が残る。

 

・指を引っ掛けながら荷物を持つ際に、上腕骨内側内顆に痛みは入る。

 

・また、1日目には気が付かなかったが、手で床を押す際などに痛みが出てくるようになった。

 

・痛みの度合い 6/10

 

【処置】

1日目同様に、アイシングと動かすだけ。

 

 

 

受傷3日目

【症状】

・肘はほぼ痛みなく曲がられるようになる。

しかし、曲げ切った時の痛みが残る。

 

・肘の伸ばしきった際の痛みは良くなるものの、尚、残る。

 

・洋服やカバンなどは問題なく、着られるようになる

 

・指で荷物を引っ掛けて持ち上げる際の痛みは、ほとんどなくなる。

 

・肘の内側が全体的に青くなってきた。

 

・肘の内側が痛むような、かゆいような症状が出てきた。

 

・痛み度合い 4/10

 

 

【処置及び、経過】

受傷3日目で、肘に痛みはあったもののサーフィンしに海へ。

 

痛みサーフィンが出来ない程ではないが、やはり本調子ではない。

 

上記の状態であれば、余程ひどく動かさない限り、症状がひどくなる事は少ないのですが、念のために7割程に力を抑えながらのサーフィン。

 

 

 

受傷4日目

【症状】

・肘を曲げきった際の痛みは、若干残るのみとなる。

 

・肘を伸ばしきった際の痛みは残る

 

・荷物を持ち上げる痛みは、ほぼ無くなる

 

・肘内側のかゆいような違和感は残る

 

・手で床を押す際の痛みは残る。

特に、手首をねじった状態で押す痛みが強い。

 

・痛み度合い 3/10

 

 

【処置】

アイシングはほぼ行わず、肘を積極的に動かす。

 

 

 

受傷5日目

【症状】

・肘を曲げきる時と、伸ばしきる際の痛みが若干残り、手首を返して、床を押す際の痛みが一番強い状態。

 

・肘の内側を押すと痛む。

 

・肘の内側が色味が、青から黄色に変わってくる。

 

・痛み度合い 1/10

 

 

【処置及び、経過】

実際はもう少し前から始めなければならなかったのですが、ここから自分で治す際に辛い作業が待っています。

 

 

それが、ケガ部分のマッサージ。

これが痛い!!

 

 

何故痛いのにやらなければならないのかというと、血が関節周りで固まってしまうからです。

 

 

1回のけがで関節の動きに支障が出るほど、おかしくなる事は少ないのですが、それでもマッサージはやっておいた方が良いです。

 

 

血を固まらせないようにする事もそうなのですが、ケガをすると皮膚や筋膜まで敏感になり、固くなりやすいです。

 

そして、体には運動連鎖といい、各関節が共同に動いて初めて達成する動作があります。

 

 

 

ケガと運動連鎖の関係性

例えば、ボールを投げる時。

 

実際に投げるのは手ですが、肘や肩甲骨。

そして胴体部分が一緒に動く事によって、動きがスムースに行えるようになります。

 

そして、この動きを繋いでいるのが、関節や皮膚。

そして、筋膜なのです。

 

肘の動きが1つおかしくなる事で、肩が痛くなったり、首がこったりするようになります。

 

肘のけがを中途半端に治した方で、首や肩に痛みやこりを感じ、マッサージをいくらやっても治らない。

 

この原因が、昔に痛めた肘のケガだったという事も考えられます。

 

そうならない為にも、たかがケガだと侮らないように心掛けて、ケガのマッサージを行いましょう。

 

 

どのように行えば良いのかというと、次の通りです。

 

 

 

  1. 1.ケガの部分をグリグリをマッサージ。
  2. 2.その後に軽いアイシング。
  3. 3.シャワーや温めたタオルなどで関節を温める。

 

 

 

これを毎日繰り返すだけです。

 

 

痛めてから5日もたてば、痛みはかなり和らぎます。

 

ですが、押すと痛いです。

 

押さなければ痛くなりから、そのままにしておきがちになるのですが、それでも頑張ってマッサージを行ってみて下さい。

 

 

 

受傷6日目

【症状】

・肘を曲げきっても、伸ばし切っても痛みはない。

 

・肘の内側のかゆさもなくなる。

 

・手首を返しての押す際の痛みと、肘の内側を押した時の痛みのみ残る。

 

・痛み度合い 0.5/10

 

 

【処置、経過】

受傷6日目で、再度サーフィンに挑戦。

違和感なくサーフィンを行えて、ほぼ完治といった状態。

 

 

 

受傷7日目

【症状】

・日常の生活で痛みを感じる事は全くなくなる

 

・手首を返して手を床を押す際の痛みも無くなる。

 

・押す時のみ痛みがある

 

・痛み度合い 0/10

 

 

【処置及び、経過】

ここまで来たら、肘のけがもほぼ完治した状態。

 

ですが、痛めた部分を押して痛みが残っている場合は、痛みがなくなるまでマッサージは続けなければなりせん。

 

押して痛みがなくなれば、ケガの治療の終了といった具合になります。

 

 

 

肘をぶつけたら病院が良い?接骨院?それとも自分で治す?

 

今回は、自分の経験をもとに、ケガの治る経過や、どんな事を行えば良いのかを、ご紹介させて頂きました。

 

 

まず大事な事は、骨を痛めたのか、靭帯を痛めたのか、筋肉を傷めたのか。

 

どの部分の組織を痛めたのかを探る事です。

 

 

僕の場合は、専門家ですし自分の体なので、どこを痛めたのか調べる事は難しくないのですが、ほとんどの方はそうはいかないと思います。

 

 

そんな時に、行くべきなのは病院、もしくは接骨院です。

 

 

どちらでも構いません。

 

但し、運悪く骨折していた場合、整形外科へ行く事になるので、ぶつけた部分が痛みで強く動かせない場合や腫れが強い場合は、最初から整形外科で言ったほうが良いでしょう。

 

骨折でも、その他のケガでも、リハビリはどちらに通っても大丈夫です。

 

 

ただ、治療のやり方を間違えると、痛みがなかなか引かない。

そんな事になる可能性もあります。

 

 

そんな自体を避けるために、ご自身で体の知識を付けておいて損はありません。

 

 

スポーツは楽しむ事が一番です。

ですが、スポーツをしているとケガは付き物です。

 

 

そんな時は、早めの治療を心がけてみて下さい。

 

肘をぶつけてどうしたらいいのか。

そう悩んでいる方の助けになれば幸いです。

 

是非、参考にしてみて下さい。

 

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