朝、起きたら膝が痛くて曲がらない。
特に何もしていないのに、どうしてだろう?
厚生労働省の調査によりますと、全国で関節痛、膝痛に悩んでいる人口は125万人。
お年寄りに至っては、全人口の約65%の人が何らかの関節痛で悩んでいるという結果でした。
今回は、謎の膝痛を東洋医学の観点から、そして膝痛に効果のある解消法を紹介したいと思います。
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まず、膝の痛みを解消する前に膝の構造を理解しなければいけません。
膝は、顆状関節(かじょうかんせつ)という関節に分類され、動く方向は基本的には1、2方向です。
どういうことか、と言いますと、関節は凸凹が重なってできています。
この凸凹の凸の部分が楕円形(だえんけい)で、凹の部分が浅いお皿の形をしています。
ですので、基本的な膝の運動とは、膝が曲がる(屈曲)、と膝が伸びる(伸展)に分けられます。
しかし、凸の部分が楕円形ですので、多少の左右への遊びがあります。
膝を曲げる時、膝のしたは少し内側に回ります。(内旋)
そして、膝を伸ばす時は、その反対の外側に回るのです。(外旋)
それでは、膝の構造はどうなっているのでしょうか?
まず、膝周りの骨は次の骨で構成されています。
【膝の骨】
そして、関節の周りを以下の関節包と靭帯でサポートしています。
【膝の靭帯】
また、その周りを筋肉が覆っています。
【膝の筋肉】
これだけの組織で構成されている膝ですので、膝のどの部分が痛いのかで、どこの部分が炎症を起こしているのかを見分けなければいけません。
その中でも、特に多いのが膝の内側に痛みです。
膝の内側の痛みの代表例として、次のような症状があります。
それでは、東洋医学的な観点で膝痛を紐解いてみましょう。
東洋医学で痛みとは、気と血の滞りのことを言います。
そして、東洋医学では、気と血は経絡といった目には見えない道路の中を通っていると考えます。
経絡上で気と血が常に流れていれば、人は健康であるという考えがあります。
ということは、膝の内側が痛いという事は、気血が膝の内側に滞っているという事なのです。
そして、気や血の滞りの事を、気滞(きたい)や瘀血(おけつ)と表現します。
気滞(きたい):
気滞は気の滞りの事。
気が滞る症状の特徴は重い痛みで、関節を動かすと痛みが和らぐ事が多いです。
瘀血(おけつ):
瘀血は血の滞りをさします。
特徴としては刺すような痛みで、関節を動かすと痛みが悪化する事が多いです。
そして、これが経絡のどこかで詰まるので、痛みが生じるのですが、どこの経絡が詰まってしまっているのでしょうか?
次の3つの経絡上で気や血の流れが悪くなると、膝の内側が痛みます。
脾経は、親指の内側から始まり、くるぶしの前を通って、スネの骨の内側から上がって、膝の内側を通り、股関節の方に入っていきます。
肝経は、親指の外側からから始まり、くるぶしの前を通り、スネの上を通り、膝の内側から股関節に入っていきます。
腎経は、足の裏から始まり、うちくるぶしをの後ろを通って、膝の裏を通り、股関節に入っていきます。
股関節は、これら経絡が集まるポイントです。
この図をみてもらうとわかる通り、これらの経絡はすべて股関節に向かっています。
この股関節の循環をよくしてあげれば、膝の痛みが改善されるのです。
膝の痛みを解消する為には、次の3つがポイントになります。
膝と股関節の経絡は繋がっていて、股関節がほぐれれば膝の痛みも和らぎます。
マッサージの仕方は、クッキングで使う麺棒などでマッサージするのも良いでしょう。
急性の怪我以外、痛みを伴う疾患は温めましょう。
先ほども言った通り、東洋医学で考える痛みは気血の滞りです。温めることにより、通経ができ、痛みが和らぎます。
膝周りの血行をよくするためには、膝関節周りの筋肉のストレッチが重要です。
大腿四頭筋、ハムストリングスなどの大きな筋肉をストレッチして血行を促進しましょう。
こちらの体操をお試しください。
膝痛の原因は股関節のつまりによって起こることが多いです。
東洋医学的に膝痛を治すには、経絡のつまりを流してあげなければいけません。
そのためにはまず、姿勢に気をつけて生活してください。
股関節の歪みが生じ、つまりやすくなってしまいます。
それでも、よくならない場合は、今回ご紹介した3つの解消法を試しみてください。
「膝痛」で困っている人たちの助けになってくれれば幸いです。
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