年々多くなってきている柔道整復師の数。
それに伴って、就職先も昔よりも多くなってきました。
- ・整骨院、接骨院
- ・整形外科
- ・介護
- ・スポーツ施設
- ・整体院
これ以外でも、柔道整復師が活躍できる場面は増えてくるでしょう。
時代によりますが、一般的に就職活動とは大変なものです。
- ・大学卒業をしたのはいいが、やりたい事がみつからない。
- ・どんな会社が良いかわからない。
- ・給料や福利厚生などが充実した会社には受からない。
いざ、就職してみたら、毎日帰宅は終電で、休日出勤も当たり前。
こんなブラック会社で働いてしまう可能性のゼロではありません。
それに比べて柔道整復師の就職活動は比較的容易です。
大きい会社になれば常に人材を募集しているので、まず就職先が見つからないという事はないでしょう。
このように柔道整復師の場合は、就職活動も就職先を見つける事は簡単です。
問題は1つ。
やりたい事が出来ているかです。
柔道整復師の本来の仕事は、怪我の施術です。
学校でも、その為の勉強をしているはずです。
ですが、社会が柔道整復師にその仕事を期待しているかと言われると疑問です。
整形外科やトレーナーとして働いているのであれば、まだまだ需要もあるかもしれません。
ですが、整形外科では理学療法士さんがリハビリを担当した方が点数も良いですし、理学療法士さんの方が勉強量も多いので、柔道整復師に余程理解がない限りはケガの施術を担当させてもらえない可能性があります。
スポーツトレーナーとして働くには、そのコネがある先生の元で修行を積まなければなりません。
アメリカのアスレティックトレーナーの方を何人か知っていますが、アメリカでトレーナーとして働けていたとしても、日本でアスレティックトレーナーで働こうとしても、まず無理です。
知り合いがいなければ、プロリーグと繋がる事すら出来ません。
柔道整復師はケガを治してなんぼだ。
この道を進むのだ!
やりがいはありますが、大変な道を歩む確率が高いです。
ですが、自分のやりたい事が出来ているのであれば、その大変さも我慢できるでしょう。
もっと問題になる事があります。
柔道整復師として、どんな道に進んでいいか分からない。
このような方は、どうすれば良いでしょうか?
やりたい道がなくとも、とりあえず就職先は見つけなければなりません。
おのずと、求人情報の次の部分に目がいくことでしょう。
- ・給料が良い職場を選ぶ
- ・家から近い職場を選ぶ
- ・福利厚生が良い職場を選ぶ
- ・勤務時間が短い職場を選ぶ
こんな選び方もありますね。
ただ、気を付けた方が良い事があります。
勤務条件だけで職場を選んでしまうと、将来やりたい事が見つかった時に、後悔してしまう可能性もある!
という事です。
いやいや、給料や休みは多ければ多い方が良いでしょう。
確かにそうなのですが、一部で困る方もいるのです。
それでは、その理由を考えていきましょう。
1.柔道整復師の就職活動事情!勤務条件が良いには理由がある
勤務条件の良い就職先は、必ず儲かっています。
そして、そのシステム作りがかなり上手いです。
こういった職場。
なにが上手いのかというと、スタッフの育成の仕方です。
整骨院を例にとって考えてみましょう。
1-1.あなたでいいの?あなたがいいの?
整骨院の数は年々増えてきています。
そして柔道整復師は、独立開業する方の割合が高い職業です。
5~10年で、独立する方が多いのではないでしょうか?
なので、とんでもない売上げをあげていたとしても、大手の整骨院グループでは、常に人不足です。
スタッフが育ってきたなと思ったら、独立。
院経営が順調にいきだしたなと思ったら、スタッフの独立。
これの繰り返しです
ですがこの部分は、どこの業界でも一緒ですね。
スタッフが独立するという事は良い事なので、これを止める会社はあまりありません。
ですが、ここで問題があります。
会社を辞める前に考えてみてください。
皆さんのスキルのどこかに、魅力的な部分はありますか?
勤務条件の良い求人を出せる会社は、スタッフを育てる事が上手です。
ですが、みんなに平等に同じ事を教えます。
同じというものは、ある方面からみるとぱっとしない事があります。
特別な技術を学ぶ事が出来ないというよりも、特別な経験が出来ないといった方が正しいかも知れません。
柔道整復師として、包帯も巻けるしマッサージも出来る。
骨格矯正も出来るようになるでしょう。
ただ、それはみんな出来るのです。
だって、同じ事を学んだのだから。
- ・あなたが患者さんを施術する理由はなんですか?
- ・皆さんが患者さんから選ばれる理由はなんでしょうか?
同じ技術レベルなら、家から近い整骨院が選ばれやすいです。
駅近の整骨院が便利なはずです。
スタッフが多く、待ち時間が少ない方が良いでしょう。
これらの条件を満たすには、資金が必要です。
なので、駅前路面店の整骨院は、多店舗経営している会社の系列院が多いのです。
資金面でディスアドバンテージがあるなら、他にどんな打開策があるのでしょうか?
一般的な事は出来て当たり前。
加えて、あなたの技術がスペシャルである必要があります。
あなた ”で” 良いから、あなた ”が ”良いに変わる。
では、そのスペシャルはどのようにすれば、手に入るのでしょうか?
1-2.特別な経験を積んでスペシャルを手に入れよう!
独立する気持ちなど全くない。
ずっと会社に所属するのであれば、全く問題はありません。
ですが、セラピストとして経験を積んでくると段々、自分でやってみたいと思う事も増えてきます。
ですが、先程のように、気が付いてから自分を振り返ってみると、他のみんなと同じ能力しかない事に気が付くのです。
では、どのようにすれば、自分のスペシャルを手に入れられるのでしょうか?
それは特別な経験を積む事。
では、なにを経験すれば良いのでしょうか?
1-2-1.特別な経験を積む方法
1つの方法に、留学があります。
日本でも海外から講師の方を呼んで、セミナーを開く事もありますが、海外のレベルは高いです。
なので、セラピストの経験を積むには、海外にいった方が良い場合があります。
ただ、働くには莫大な学費を払い、資格を取得しなければなりません。
時間も必要です。
簡単な選択肢ではないですね。
その他には、有名な先生の元で働くという選択肢もあるでしょう。
新しい職場でまた1から学び直さなければならないので、大変は大変です。
ですが、有名な先生の技術を近くで見る事が出来るというのは、とても良い経験になります。
しかも、勤務条件の良い整骨院で学べる技術と違い、限られた人数の方しかその施術を行う事が出来ません。
独立した時の力強い武器になるでしょう。
また、不妊治療や小顔矯正など、なにかの施術に特化した治療院で修業するという事も独自の技術を学べる良い方法の1つになります。
今までの修行して得た技術に加えて、より多くの患者さんの要望に応えられるようになります。
また、ニーズも高いですし、一から修業ぜずとも、今まで自分が培ったものも生かせることが多いので、独立前の就職先をしてはおすすめです。
このように、スペシャルと手に入れるには様々な方法がありますが、結果、努力が必要になってきます。
2.柔道整復師を生き方として考えるか、単なる仕事として割り切るか。
僕よりも、一回り以上年齢の離れている時代の先生の時代は、技術を教えてくれるというスタンスでは仕事は出来なかったといいます。
きつい仕事に耐え、叱られながら、その技術を盗んでいったといいます。
教わってもいない事を指示されて、出来なかったら、出来ない事を怒鳴られたらしいのです。
それでも、独立開業を夢みて食いしばって頑張っていたのです。
それに比べて今は、実に丁寧に教えて貰えます。
しかし、教わった事というものは、忘れやすいものです。
将来役に立つものとは、一体どのようなものでしょうか?
やはり、自ら動き手に入れた経験や知識でしょう。
もし、ただ単に給料を稼ぐ為の仕事として柔道整復師を選ぶのなら、勤務条件の良い会社で働くべきです。
会社によっては、まるで一流メーカーのような福利厚生が受けられる事でしょう。
しかし、自分のやる仕事に徹底的にこだわりたい。
この仕事で人生を作っていくのだ。
そう考えたのなら、独立開業した方が良い事が多いです。
自分の力で生きている実感が得られます。
必ずしも独立する事が良いわけでは、ありません。
雇われていても、独立開業しても、患者さんの役に立つという事には違いはないです。
なので、どちらの生き方での間違いではないです。
実際に会社に所属していても、長く所属するのであれば役職にもつきます。
個人では到底行えないような業界全体を動かす大きな仕事も出来るようになるかも知れません。
大事な事は柔道整復師としてどのような形で社会と関わるかという事です。
長くやっていくと、勤務条件が良いだけでは納得出来ない感情が生まれてきます。
そんな時の自分1人でも生きているような、確固たる力を手に入れておいて損はありません。
日々、頭と体を使いながら自分の存在意義を見つけていきたいですね。
3.柔道整復師として、将来どのように社会や患者さんの役に立つか。それを見据えた上で就職活動をしよう。
柔道整復師だからといって、必ずしもセラピストとして働かなくてはいけないわけではないです。
研究者でも良いですし、看護師さんに多いですがライターとして、医療の情報を発信していっても良いでしょう。
ですが、まず就職しようと思った時に目先の勤務条件だけで就職先を選ぶ事はおすすめしません。
将来、自分がどういう形で患者さんや社会の役に立ちたいかを考えてみて下さい。
怪我で悩んでいるスポーツ選手の役にたちたいと考えるのであれば、勤務条件が悪くともトレーナー業務をおこなっている職場に就職するべきです。
柔道整復師として、業界を変えたいと思うのであれば、とにかく大きな会社に就職して偉くなる事が良いかも知れません。
自分にしか出来ない特別な技術を学びたいという方は、留学してみて下さい。
びっくりするほどの天才に会えるはずです。
何となくダラダラと居心地が良いからと働き続けてしまうと、いざ何か行動をおこそうと思った時に、出遅れてしまいます。
柔道整復師として、どのように社会や患者さんの役に立つか。
給料や休みなど目に見えるものばかりではなく、どんな経験が出来るか。
その事の方が、よっぽど重要だったりもします。
是非、就職活動をする際に面接官の方に聞いてみて下さい。
その会社で、柔道整復師として、どのように成長出来ますか?
この会社の柔道整復師の強みはなんですか?
現実的に聞き辛い問題ではありますが、とても大事な事です。
これから就職活動する方も、今の職場に満足していない方も、就職先を選ぶ際は、未来を見据えてみて下さい。
将来の自分に怒られないように、決断し行動すれば未来は明るいです。
是非、納得のいく就職先を見つけて下さい。
募集要項など詳しくはこちら
→『リビジョンの求人情報』