All posts by 小澤勇人

鼻炎と東洋医学

鼻炎の東洋医学的ケアのすすめ

鼻炎と東洋医学

 

春先になると花粉症の方は、鼻水などでお困りの方で出てきます。

 

 

アレグラなどのアレルギー性のお薬を使って、症状を抑える方が多いようです。

 

 

鼻炎を抑えるには、薬に頼る事も良い方法の1つです。

 

 

ですが、体質を変える事で薬に頼らずとも症状を軽くする事は可能です。

 

 

今回は、鼻炎でお困りの方へ。

 

 

  • ・そもそも鼻炎とは何なのか?
  • ・どのような治療法があるのか?
  • ・薬を使わずに治すとしたら、どのような方法がおすすめなのか?

 

 

以上の点に絞って、ご紹介させて頂きます。

 

 

鼻炎の仕組み

 

鼻炎といっても、アレルギーや、風邪など鼻水が出る原因は様々です。

 

そして、その原因の数だけ治療法もあります。

 

 

まずは、アレルギー性鼻炎について簡単に説明していきます。

 

 

 

アレルギー性鼻炎について

花粉

 

アレルギー性鼻炎とは、花粉などの刺激を受けると、花粉を排除しようと抗体を作り、目や鼻の粘膜にある肥満細胞と結びつきます。

 

そこにさらに花粉が入ると、肥満細胞が反応してヒスタミンなどのケミカルメディエーターを放出します。

 

ヒスタミンは、ヒスタミンH1受容体と結びつき、知覚神経を刺激して、鼻水・くしゃみ・目の痒みを引き起こします。

 

 

またヒスタミンの刺激は、鼻の粘膜の血管が広げて、鼻づまりにもなります。

 

 

 

鼻炎の薬は、どのように鼻水を止めるのか?

アレグラなどの抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンが肥満細胞と結びつくのを防ぐことで、花粉症の症状を抑えてくれます。

 

しかしながら、中枢神経にも作用し、眠気などの副作用も起こすことがあります。

 

最近では、中枢神経に作用しにくい薬も出てきています。

 

 

鼻に粘膜を焼く手術について

鼻粘膜焼灼術と言われ、高周波メスなどで、鼻の粘膜を焼き、粘膜に花粉などがつきにくくすることでアレルギー反応を抑える手術です。

 

火傷になるため、鼻粘膜が腫れて鼻づまりを起こすことがあります。

 

 

東洋医学から考えた鼻炎とは?

 

東洋医学では、身体に正気が充実していれば、寒さや暑さなどの外部の邪を受けつけず健康でいられると考えられています。

 

つまり気が弱まる事で、気候の変化という刺激に対応できず病気が体内に入ってくるということです。

 

花粉症に対し、外部の邪による病気の症状を抑える治療(標治)とアレルギー体質の改善など根本治療(本治)の2段階の治療になります。

 

花粉症の症状として、よく聞くものとして以下のものがあります。

 

 

  • ・クシャミ
  • ・鼻水
  • ・鼻づまり
  • ・目のかゆみ
  • ・充血

 

 

季節としては春が多く、東洋医学では、春には風の邪が強まるとされています。

 

また身体にある臓腑に対応する感覚器官があり、鼻(鼻腔)は肺に対応しています。

 

体内の過剰な水分が痰となって肺にあり、風や寒など気候の変化に刺激されることで、鼻閉や鼻汁(さらさらなもの)、クシャミを引き起こすとされている。

 

 

また目の痒みや充血は風熱という邪によるものと考えられています。

 

さらに体内の水分調整は、脾・肺・腎が関わっています。

 

脾が食物から水を吸収し肺へ運びます。

 

肺から一部は汗になり、残りは腎と協力して五臓六腑に散布します。

 

最後は膀胱に集められ排泄されると考えられています。

よって、脾・肺・腎のどれか1つが失調するだけで、体内に過剰な水分が溜まってしまう。これを東洋医学では「痰飲」と呼ぶ。

 

アレルギー性鼻炎では、鼻と関係している肺の病にみえるが、原因として脾や腎の病に起因する事もある。

 

 

鼻炎に効くつぼと生活習慣の改善の仕方

鍼灸で鼻炎を治療する際、症状がある時と症状がない時で治療法が異なります。

 

これは気候の変化に対する治療と、原因である臓腑に対する治療により異なるからです。

 

 

症状が出ている時期では気候の変化(邪)に対する治療である風寒証・風熱証として、症状が落ち着いている時期では臓器に対する治療として肺虚証・脾虚証・腎虚証、またはこれらの複合型として治療を行う。

 

 

鼻炎に効く漢方

漢方薬ではアレルギー性鼻炎といえば、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が有名です。

 

小青竜湯は風寒証に対する漢方薬であり、目のかゆみや充血が強い時は、天津感冒片(てんしんかんぼうへん)など風熱証に対する漢方を用いる。

 

小青竜湯は風寒証という体質の方の漢方薬になります。

 

 

目のかゆみや充血が強い時は、天津感冒片など風熱証に対する漢方を用いる。

 

 

また風熱には菊花の生薬が良いとされ、菊花茶が薬膳として有名である。

 

 

症状がおさまり始めた時期には、肺虚証・脾虚証・腎虚証の治療を行う。

 

 

それぞれ、どの臓腑が原因で症状が出ているかによって、使う漢方も異なってきます。

 

 

  • ・肺虚証では玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
  • ・脾虚証では六君子湯(りっくんしとう)
  • ・腎虚証では真武湯(しんぶとう)

 

 

鍼灸では、症状を抑える特効穴として鼻や目の周りにあるツボを使う事が多い。

 

 

  • ・上星(じょうせい)
  • ・印堂(いんどう)
  • ・鼻通(びつう)
  • ・迎香(げいこう)

 

 

これらのツボは原因が異なる鼻炎でも、共通に使うツボをして有名です。

 

そして、次の3つのツボを加える事によって症状が軽減されてきます。

 

 

  • ・風池(ふうち)
  • ・合谷(ごうこく)
  • ・足三里(あしさんり)

 

 

 

 そしてここから、それぞれの証にあった治療を行っていきます。

 

 

症状にあったツボを選ぼう

【肺虚証】

肺虚証では、肺は貯痰の器と言われ、痰が溜まりやすい。

 

肺の宣肺機能の低下が鼻汁につながるため、肺気を補う肺兪や太淵などを取る。

 

 

【脾虚証】

脾虚証では、脾は生痰の源と言われ、脾の機能低下は痰湿を生み鼻水の原因となる。

 

健脾化湿をため脾兪や足三里、中かん・気海を取り温養脾胃により、去湿を図る。

 

 

 

【腎虚証】

腎虚証では、腎は水を主る。また上は肺と連なり、納気を主る。

 

腎が尿の生成・排出できないと、水液の停滞を起こす。

 

この時には、腎兪や復溜、陰陵泉などを用いる。

 

くしゃみなどの気の上逆には、兪府や神臓を用いることもある。

 

 

 

こんな方にはこんな治療

鍼灸院には、鼻炎を良くしたいと思い来院される方もいます。

 

そんな時、どこのツボを使うのか、その一例をご紹介いたします。

 

 

<症例>

40歳 男性 5年前から春になると鼻水・鼻づまりが出るようになった。

 

今年になり、頻繁に連続性のくしゃみが出て、鼻水・鼻づまり、悪風、発汗が出るようになって、病院に受診し抗アレルギー薬をもらい対応していた。

 

しかし薬では、眠くなってしまうため、別の方法で症状を抑えたいと思い、来院された。

 

 

脈診:浮弱

舌診:薄白潤苔

 

 

弁証: 風寒表証 肺虚証 

治則:疏散風寒 補益肺気

 

使うツボ:

  • ・上星
  • ・迎香
  • ・風池
  • ・合谷
  • ・肺兪
  • ・太淵

 

 

解説

上星と迎香を併用することで、局所の経気を疏調し通りを良くする。

 

 

風池は、風邪を取り去る作用が強く、寒証には合谷に灸が効果的とされ、施灸すると鼻水が減少して鼻が通る。

 

 

また迎香と合谷の対穴は、各種急性・慢性の鼻塞不通に良く用いられる。

 

標(症状)が取れたら、本治として、5年前、鼻の症状から起きたことから、肺虚証として、背部兪穴の肺兪、原穴である太淵で肺気を補い治療していく。

 

 

まとめ

 

アレルギー性鼻炎は、対処法としてマスクや掃除などでできるだけ抗原を避けることが挙げられる。

 

それにより、症状の発言を最小限に抑えることも可能である。

 

その上で抗原との接触が避けられない時に、内服薬・鼻粘膜焼灼術・鍼灸などの行うと良いだろう。

 

現在、アレグラといった薬は、OTCとして薬局でも売られることになり、手に入りやすくなった。

 

しかしながら、体質として合わない人、副作用が気になるなど危険性もあるので、医師か薬剤師、登録販売者と相談が必要である。

 

 

また鍼灸治療では、季節性のものは、症状が出る時期のワンシーズン前から体質改善の治療を行うことで、症状を抑えることができ、快適に過ごす事ができる。

 

鼻炎でお困りの方は、参考にしてみて下さい。

 

LINEで送る
Pocket

いびきとツボ

いびきに効くツボ【いびきで困っている人必見】

いびきとツボ

 

いびきで悩んでいる人、周りでいびきがうるさくて眠れない人など、困っている人は少なくないと思います。

 

 

お酒を飲んだ後などは、顎を支える筋肉が弱まるため、いびきをかきやすくなりますし、下あごの構造が小さいと同じくいびきをかきやすくなります。

 

 

原因として一番多いのは、肥満。

 

 

体重が増えることによって、喉の脂肪が増え、仰向けになった際に気道が塞がれてしまう為にいびきが出てきます。

 

 

なので、体重が増えた事によるいびきの予防法の一番は、ダイエットになります。

 

 

下膨れを治す為に大切な事は減量よりも食事の質と小顔体操。』でご紹介しているような方法を使って、自分の体質にあった食材を選ぶダイエット方法もおすすめです。

 

 

ですが、全員が全員。

ダイエットをしたからといって、いびきが治るわけでもありません。

 

 

そんな時に使えるツボがあります。

 

 

今回は、鍼灸師として東洋医学の観点から、いびきのメカニズムといびきに効くツボ押しを紹介したいと思います。

 

 

いびきがうるさい!

 

いびきは、寝ている間の寝息が大きく、雑音になってしまっている状態です。

 

 

 

いびきの原因

  • ・鼻づまり
  • ・鼻炎
  • ・肥満
  • ・気道が狭い

 

これらがいびきの原因になります。

 

 

また、いびきの種類は主に2つに分かれています。

 

 

  1. 1.単純性いびき
  2. 2.無呼吸性症候群(SAS)

 

 

 

無呼吸性症候群は、睡眠中に呼吸が停止、または止まりかけてしまう疾患のこと。

 

呼吸が1時間に5間以上止まると無呼吸症と診断されます。

 

 

その他の症状には、次のものがあります。

 

 

  • ・不眠
  • ・疲労感
  • ・集中力低下
  • ・記憶力の低下

 

 

 

SASの原因

  • ・肥満による首回りの脂肪の沈着
  • ・扁桃腺肥大
  • ・アデノイド
  • ・気道へ舌が落ち込んでしまう
  • ・舌が大きい
  • ・動脈硬化
  • ・不整脈
  • ・高血圧
  • ・心臓病
  • ・脳卒中
  • ・糖尿病

 

 

それでは、東洋医学の観点から、いびきのメカニズムを紐解いてみましょう。

 

 

 

東洋医学の観点から

 

東洋医学で考えるいびきとは痰湿(たんしつ)が溜まっている状態なんです。

 

 

痰湿とは、代謝されなかった代謝物やいらない水分のことで、これらが体に溜まり過ぎてしまうといびきという症状が現れていることがあります。

 

 

  • ・痰:ねばねばしている
  • ・湿:湿気、ねとっとしている

 

 

痰湿はどこから来る?

痰湿はどこから来るのでしょうか?

 

それは胃腸で作られます。

 

 

痰湿は作られるところは一緒なんですが、蓄積するところがわかってきます。

 

 

痰は胃腸で作られ、肺に蓄積します。

 

痰が溜まりすぎると、咳が出てきたり、喉がゴロゴロしたりします。

 

湿も胃腸で作られるんですが、蓄積される場所は大腸になります。

 

湿が多い人は、便秘または下痢になってしまいます。

 

 

痰湿は、中焦(胃腸)で作られるということは、胃腸が弱ってしまうと余計、痰湿が溜まってしまいます。

 

特に、胃腸の経絡は首回りを通ります。

 

これらの、代謝物が胃経絡の通りを詰まらせてしまいます。

 

 

例えば、ストレスや、アルコール。

アルコール自体は湿熱です。

 

 

ストレスが溜まって、胃腸が傷つき、アルコールを飲むことによって痰湿が溜ってしまいます。

 

 

水分が停滞している。代謝が落ちて老廃物が溜まっている状態なんです。

 

 

それでは、この痰湿が原因のいびきを解消させるツボ押しを紹介しましょう。

 

 

おすすめのツボ

いびきは、痰湿が原因なのでまずは、この痰湿を除去しなければいけません。

 

 

 

痰湿によく効くツボ

 

【豊隆(ほうりゅう)】

すねのツボ

 

効能:痰湿の除去

場所:膝のお皿の外側と外くるぶしを16等分にした真ん中。

 

 

【人迎(じんげい)】

 

人迎のツボ

効能:通経

場所:のど仏から指2本分外側で、左右にそれぞれ脈拍を感じるところ。

 

 

これらのツボを毎日30秒寝る前に押してみましょう。

 

 

 

いびきには豊隆(ほうりゅう)と人迎(じんげい)のツボ押しをオススメします!

 

いびきの原因は、痰湿が喉周りに溜まってしまうことによって起こることが多いです。

 

 

東洋医学的にいびきを治すには、まず痰湿のつまりを流してあげなければいけません。

 

 

そのためにはまず、生活習慣に気をつけて生活してください。

 

特に、お酒の飲み過ぎは痰湿を溜める要因になってしまいます。

 

お酒はほどほどにしましょう。

 

 

そして、今回ご紹介したツボ押しを試しみてください。

 

 

  1. 1.豊隆(ほうりゅう)
  2. 2.人迎(じんげい)

 

 

もし「いびき」で困っている人たちの助けになってくれれば、幸いです。

 

LINEで送る
Pocket

舌の赤味が少ない

舌の赤みが少ない気がする【舌診でわかる自分の体調】

舌の赤味が少ない

 

皆さんは、自分の舌を鏡で見たことはありませんか?

 

実は、舌には自分の体を知る上でたくさんの情報が詰まっているんです。

 

 

「なんか最近体調が優れないな」

とお感じの皆様。

 

 

今回は、東洋医学的視点から舌で自分の体を診断をする方法を紹介します。

 

 

 

舌を診る方法って?

 

東洋医学で、舌を診て診断する方法があります。

 

 

それを【舌診(ぜつしん)】と呼びます。

 

 

舌の色味を診て、体調の良し悪しを判断して、使うツボや漢方を選んでいきます。

 

 

では、まず何を診ているのでしょうか?

 

 

 

まずは、色

舌の色は大きく分けて、5つに分けられます。

 

 

 

  1. 1.淡白
  2. 2.紅
  3. 3.えび茶
  4. 4.紫
  5. 5.青

 

 

 

実は、健康な舌の色とは、鮮やかな赤で、舌の表面は薄く白い苔で覆われています。舌自体も乾きすぎず、湿りすぎない状態です。

 

 

ただし、正常の人の舌質や舌苔でも、体質や好物などによって、これと同じというわけではありません。

 

 

 

1.淡白

淡白な色をしている人は、実は少し貧血気味かもしれません。東洋医学では、虚寒(きょかん)と呼びます。

 

 

 

2.紅

鮮やかな紅色の人は、体に熱を溜め込んでいる可能性があります。

 

 

3.えび茶

 

えび色です。

これは、体の深部まで熱が入り込んで、精神的にも病んでいる人に出る色です。

 

 

 

4.紫

紫色。紫色は大きく分けて、2つ種類があります。

 

どす黒い紫と淡い紫です。どす黒い紫は体に血が蓄積してしまっている状態。

 

何か体に痛みを伴っているかもしれません。

 

淡い紫の方は、体の水気が少し足りないのかもしれません。

 

 

 

5.青

青い舌です。

この人は、何かしら重大な病気を抱えているかもしれません。

 

 

 

苔(こけ)

次に舌の苔について説明しましょう。

 

 

苔とは舌の上についている苔(のり)のようなもので、この苔も体を見るのに役に立ちます。

 

 

苔の色は大きく分けて、3つからなります。

 

 

  1. 1.白
  2. 2.黄色
  3. 3.灰色

 

 

この苔が白い段階はまだ病気が初期の段階で、黄色い人は体に熱がこもってしまっていて、灰色黒い人はかなり体が虚している状態であることがわかります。

 

これらの情報を考慮して、舌診を始めます。

 

 

 

舌の赤みが少ない気がする!?

 

よく見るのは、真っ赤な舌をしている人がいます。

 

こういう人は、実は体に熱を溜め込んでいる可能性があります。

 

例えば、風邪を引いて寝込んでいる時に自分の舌を見てみたら、真っ赤なことはよくあるんです。

 

 

これは、自分の体に(熱邪(ねつじゃ))が入り込んで、悪さをしているからです。

 

 

一時的な風邪からくる熱なら良いのですが、慢性的に熱を溜め込んでしますとイライラしたりする症状が見られたりします。

 

 

その反対で、舌の色が青ざめている人もいます。

 

 

舌が淡白な人は一般的に貧血気味で虚寒(きょかん)症といいます。

 

 

虚寒(きょかん)とは、体が虚(弱ってしまっていて)していることにより、血の巡りが悪くなり、血行不順を起こし、体の保温ができず、体が冷えてしまう状態です。

 

 

この状態になってしまうと、朝起きられなかったり、体が思うように動かなくなってしまいます。

 

 

顔色も青ざめてしまっているかもしれません。

 

 

特に、貧血気味の女性に多く見られますね。

 

赤みが少ない人はこの症に当てはまるかもしれません。

 

 

 

どうして赤みが少ないのか?

舌は体の以上を測るのに、非常にいい情報が詰まっています。

 

 

こういう言葉があります。

「人の体は自分の食べるものでできています。」

 

 

そのため、食べているもので体の体質がわかる時が大いにあります。

 

赤みが足りないということは、体が冷えてしまっているかもしれません。

 

 

  1. 1.冷たいものを控える。
  2. 2.足を温める

 

 

 

1.冷たいものを控える。

現代の食生活は体を冷やすものばかりです。冷たいものを食べ過ぎていませんか?

 

特に、アイスクリームやお菓子は体を冷やします。

 

体が冷えると血の循環が悪くなるので、元気が出なくなってしまうのです。

 

 

 

2.足を温める。

自分の足を触ってみてください。

 

 

体の冷えている人、元気のない人に多いのが、足の冷えです。

 

 

これを、東洋医学で、腎虚(じんきょ)と呼びます。

 

体の循環が悪くなり、腎の機能が悪くなることで、元気が出なくなるのです。

 

 

 

このような人たちはまず、食生活から変えていきましょう。

 

冷たいものを控えて、温かいものを摂るようにしましょう。

 

鶏肉は体を温める効果がありますので、そこに生姜を煎じたスープなどオススメです。

 

 

そして、足が冷えている人は、足浴などをオススメします。

 

温かいお湯にエプソムソルトというお塩を入れて、毎日15−20分ほど足を温めてください。

 

これをすることで、体の気と血の巡りがよくなって体が暖かくなっていくことでしょう。

 

 

 

 

元気の出ない人は、生活習慣の改め、そして食事制限と足を温めることをオススメします

 

舌の赤みが足りないというだけで病気というわけではありませんが、これは体が訴えているサインですので、重症になる前に対処することをオススメします。

 

その原因は、偏った食生活にあるかもしれません。

 

冷たいもの、甘いものを避けましょう。

 

そして、足を温めることを忘れないでください。

 

 

血流の循環を意識して生活すれば、元気が戻り、体からやる気が出てきて、舌の赤みも戻ってくることでしょう。

 

しっかりと原因を理解して、自分の体を労ってください。

 

そして、今回ご紹介した解消法を試してみてください。

 

舌の赤みが足りなく、元気が出ない人たちの助けになってくれれば幸いです。

 

LINEで送る
Pocket

顔の半分の垂れの原因と対処法

顔の半分だけがたるんでる【急に老けてきたその理由】

顔の半分の垂れの原因と対処法

 

顔の半分が下がってたるんでいる場合。

 

 

たるみの原因は、皮膚や筋膜、筋肉にあります。

 

 

ですが、なぜ顔の半分だけ、たるんできてしまうのでしょうか?

 

 

その大きな原因の1つが、骨格の歪みです。

 

歪んだ眼窩のイメージ

 

例えば、右に比べて左の顔が小さくみえる方。

 

 

このような方は、左の顔がたるんで見えます。

 

 

なので、左側の顔を矯正すれば、たるみは改善出来ます。

 

 

では、なぜ片側の顔が、小さくみえるのでしょうか。

 

 

この原因は、次の通りです。

 

 

  • 1.顎が曲がってる
  • 2.上顎が曲がってる
  • 3.頬骨が曲がってる
  • 4.おでこが曲がってる

 

 

また、顔の片側が小さいと感じない方もいらっしゃると思うのですが、片方の目が高かったり、鼻が曲がっているなどのお悩みの方も、その原因は顎や上顎の歪みです。

 

 

顔の左右非対称の度合いが強い方も、顔の半分がたるみやすいです。

 

 

今回は、片側の顔のたるみの原因である骨格の歪みの原因と治し方。

 

 

そして、たるんでしまった筋肉や筋膜に持ち上げ方をご紹介させて頂きます。

 

 

 

顔が左右非対称になる理由

 

顔の歪みの原因は、次のようになります。

 

 

  • 1.顎が曲がってる
  • 2.上顎が曲がってる
  • 3.頬骨が曲がってる
  • 4.おでこが曲がってる

 

 

生まれつき骨は歪んでいる方もいらっしゃいますが、成長の過程で骨を歪ませる癖で顔を歪ませている方も多いです。

 

 

その歪ませる癖が、次のものです。

 

 

  • ・頬杖やうつ伏せ寝
  • ・歯牙接触癖
  • ・体の歪ませた状態での仕事

 

 

これらの癖は、骨に対して斜めに力が加わってきます。

 

 

そして、骨が歪みやすい場所もある程度決まっています。

 

 

 

顎が曲がってる

顎関節の説明

 

顎を次のような構造をしています。

 

 

  1. 1.側頭骨(そくとうこつ)の関節窩(かんせつか)
  2. 2.下顎骨(かがくこつ)の下顎頭(かがくとう)
  3. 3.関節円板(かんせつえんばん)
  4. 4.関節円板の後方結合組織
  5. 5.外側翼突筋(がいそくよくとつきん)
  6. 6.関節包(かんせつほう)
  7. 7.外側靭帯(がいそくじんたい)

 

 

顎の曲がりの主な原因は、下顎頭にあります。

 

 

この部分に歪みが生じるような力が加わると、顎が歪んできます。

 

 

頬杖を例に、その機序を説明します。

 

 

頬杖が顎を歪ませる発生機序

頬杖は顔を歪ませる

 

どの部分に手をつくかにもよりますが、顎に頬杖をつくと仮定します。

 

すると、その力は骨を介して下顎頭に届きます。

 

頬杖による骨への圧のイメージ

 

骨には、力が加わるとその形を変化させるという性質があるので、この斜めに入った力に対応するように、骨が変化していきます。

 

 

すると、力が加わった部分と加わっていない部分で、左右差が生じます。

 

下顎上からの図

 

結果、下顎頭の高さや厚さが変わってしまうために、顎が歪んでしまうのです。

 

顎のゆがみ

 

また、下顎頭の形は、歯の噛み合わせの良し悪しにも左右されます。

 

 

噛み合わせた時に加わる顎の力が、下顎頭に影響を及ぼすからです。

 

 

噛み合わせが悪いと顔が歪むの?歯科医師が教える本当のところ』でもご紹介していますが、歯を噛み合わせた時に、下の歯は食事を効率的にすりつぶす為、円運動という動きを呈します。

咬合紙と検査風景

 

ですが、歯の噛み合わせが悪いと、この動きが阻害されてしまいます。

 

 

歯の噛み合わせの悪さに自覚がある方は、顎が歪む前に、歯医者さんに相談してみて下さい。

 

 

同じようなメカニズムになりますが、歯牙(列)接触癖も顎を歪める原因となります。

 

 

 

歯牙(列)接触癖(TCH)と顎の歪みについて

顎を曲げて噛み合わせるイメージ

 

今、皆様の上下の歯は触れあっていますか?

 

 

もし触れあっていたら、歯牙(列)接触癖があるかも知れません。

 

 

歯牙接触癖とは、日中や夜間に上下の歯を噛み合わせている癖の事をいいます。

 

 

実は、上下の歯は触れあっていてはいけないのです。

 

 

常に歯を触れ合わせている方は、顎を固定する咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)が過剰使われます。

 

咬筋が顔を歪ませるイメージ

 

すると、その筋肉の力が顎に負担をかけ、関節の形状が変化していまいます。

 

 

食事の際に歯を噛み合わせてしまうのは仕方のない事ですが、それ以外の時に歯を噛み合わせる必要はありません。

 

 

癖を治す事は大変ですが、気がついたら上下の歯を離すように、心がけてみて下さい。

 

 

また、歯を着けないように意識すると共に、治して頂きたい歪みがあります。

 

 

それが、体・姿勢の歪みです。

 

 

 

体・姿勢の歪みが顎を歪ませる!?

姿勢○×

 

上下の歯は触れあわせない、噛み合わせない事が重要です。

 

 

ですが、日常生活で噛み合いやすくなる事があります。

 

 

それが、歩行です。

 

 

 

歩行と噛み合わせ

痩せるためにウォーキング

 

顎の位置を意識しながら歩く方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、歩く際に歯を噛み合わせている方は、意外と多い印象があります。

 

 

例えば歩く時、左の足に体重が乗った際には、顎は左にシフトして、左の歯で噛み合いやすいくなります。

 

下顎左シフトのイメージモデルつき

 

そして、右に体重を乗せた際には、顎が右にシフトし、右の歯で噛み合いやすくなります。

 

 

これが普通です。

 

 

ですが、体に歪みがあると、この働きが悪くなります。

 

 

そして、顎の歪みは上顎の歪みをも引き起こします。

 

 

 

上顎が曲がってる

上顎の成長方向

 

上顎の歪みも、顔を左右非対称に見せる原因の1つです。

 

 

上顎も下顎同様に、成長の段階で歪む事が多いです。

 

 

成長後は、上顎に誤った方向から圧がかかる事により、歪む事が多いです。

 

 

上顎は元々、2つに別れています。

 

 

顔の成長に従って画像の部分がくっつき、1つの骨になります。

上顎間縫合

 

この部分は関節なのですが、肩や股関節などの関節と違い、凹凸のついた平面な関節で繊維で固められる事でほぼ動きません。

 

 

ですが、外見から鼻や目の曲がりがある方は、この部分に傾きがある事が多いです。

 

 

整体では、この部分は呼吸と共に、開くように動くと考えています。

 

 

なんらかしらの圧力がかかり、動きが悪くなった状態を長期間放置していく事で、歪んでくるのではないかと考えています。

 

 

下顎に比べて、歪む事が少ないですが、上顎が歪むと施術に時間がかかる事が多いです。

 

 

 

 

頬骨が曲がってる

頬骨からエラ

頬骨の左右差を、感じた事はありますか?

 

 

これは、下顎と上顎。

そして、蝶形骨(ちょうけいこつ)とのバランスが悪くなると症状が悪化する場合が多いです。

 

蝶形骨図示

 

蝶形骨とは、顔の中心にある骨で、顔の多くの骨と繋がっています。

 

 

この骨が歪むと、顔面骨の噛み合わせが悪くなります。

 

 

 

顔面骨の噛み合わせとは?

骨盤が歪んでいる。

骨盤が開いている。

 

 

これは、骨盤の仙腸関節(せんちょうかんせつ)と呼ばれる関節を中心に、左右の骨盤が前後に捻られたり、外側に開いている状態を表した言葉です。

骨盤右回旋のイメージモデルつき

 

これと同じように、整体では顔の骨にもそれぞれ『動き』があると考えています。

 

蝶形骨と後頭骨リズム

 

骨の動きが悪くなると、筋肉のバランスが悪くなります。

 

 

右足に体重をかけたにも関わらず、顎が右にシフトせずに、癖で左の歯で噛み合わせてしまうのです。

 

 

そして、ここに先程の歯牙接触癖があると、歯が離れずに顎の歪みが固定され、常に顔へ斜めの圧が加わるようになります。

 

 

顔面骨の動きが悪くなった状態を、顔面骨の噛み合わせが悪いと考えます。

 

 

体の歪みが顔にも影響してしまうのです。

 

 

 

おでこが曲がっている

歪んだ眼窩のイメージ

 

おでこが曲がっていると表現しましたが、この場合で主に気になるポイントは、目の高さの左右差や眉毛の左右差になります。

 

 

主な原因の1つに、頭蓋骨の歪みがあります。

 

頭頂骨

 

例えば、顔をまっすぐに保ち、耳の位置を確認してみて下さい。

 

 

片側の耳は鏡でしっかり見えるのに対して、もう片方の耳が鏡で見えない場合。

 

 

頭蓋骨が歪んでいる可能性が高いです。

 

 

また、耳の高さが違う方は、同様におでこの骨である前頭骨も歪んでいます。

 

 

おでこの歪みは顎の歪みなどと比べると、顔半分のたるみの原因としては重要度は低いです。

 

 

ですが、顔半分のたるみを感じている方でおでこにも歪みがあった場合、治しづらいので注意が必要です。

 

 

 

骨格の整え方

リビジョン銀座の顎の整体法

 

骨格を整える場合、一番に治したい部分は顎の歪みです。

 

 

そして、もう1つ整える部分が蝶形骨(ちょうけいこつ)になります。

 

 

この2つの骨は、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)という筋肉がくっついている部分あり、下顎のコントロールをしているからです。

外側翼突筋

 

 

 

下顎は大事なバランサーの1つ

整体で姿勢を治そうとした場合、骨盤や背骨の矯正を行う事が多いです。

 

肩の高さと整体の相関性

 

ですが、それだけでは姿勢が治らない場合があります。

 

 

その場合、顎や顔の矯正を加えます。

 

メンズ小顔矯正は女性より大変

 

なぜなら、顎は重心のバランスを整える重要な器官だからです。

 

 

顎は振り子のように、体の傾きを感知します。

 

下顎平衝機能のイメージ

そして、傾きに合わせて微妙に位置を変え、全身のバランスをとっています。

 

 

ですが、歪みはこの調整機能を狂わせます。

 

 

狂わせる原因は2つあります。

 

 

  1. 1.顎自体に曲がった圧力が加わる。
  2. 2.姿勢の歪みから顎が歪む。

 

 

そして、この時に食いしばりの癖があると、顔の骨の噛み合わせが悪くなります。

 

 

この状態を長期間放っておくと、顔が歪みます。

 

 

 

骨格が歪んだ後に顔が垂れる理由

中年の脂肪の位置

骨格が歪むと、筋肉に使いむらが生じます。

 

 

顔の場合、筋肉を覆う筋膜が他の組織、例えば皮膚などと癒着します。

 

 

通常、筋膜や皮膚は弾力性があるので、筋肉によって動かされた後に、元の位置に戻る形状記憶のような機能があります。

 

 

ですが、癒着をおこした場合。

 

 

筋肉が動いて部分から元の位置に戻るまでに時間がかかるか、もしくは元の位置に戻らなくなってしまいます。

 

 

つまり、筋肉自体が弱くなると、皮膚や筋膜まで下がってきてしまうのです。

 

 

表情筋と呼ばれる顔の筋肉の中で、顔を持ち上げる作用が強い筋肉は、大頬骨筋(だいきょうこつきん)です。

 

大頬骨筋

 

筋肉は適度に使うと粘度があがり、血行が維持されてほぐれます。

 

 

過度に使った場合は肥大し、使わなかった場合は弱くなり垂れます。

 

 

大頬骨筋をどれだけ効率的に使うか。

 

 

顔を垂れさせない為には、とても大事なポイントになります。

 

 

 

顔の靭帯やSMAS(スマス)について

マスクでの靭帯固定イメージ

顔の筋肉や皮膚の位置関係を理解する際には、お面や風邪や花粉症の際に使うマスクをイメージすると分かりやすいです。

 

 

まず、土台となるのが顔面の骨です。

 

 

その上には、筋肉がついています。

更にその上にはSMAS(スマス)、皮膚があります。

 

 

それぞれの組織が離れないように靭帯が皮膚を支え、密着させています。

 

 

ですが、マスクを1日つけていると、マスク自体が顔をこすれて傷みます。

 

また、耳にかけているゴムの部分も伸ばされたるみます。

 

 

皮膚や靭帯でも、このような事がおこってきます。

 

 

靭帯を介して皮膚が骨に引っ付くように固定されていたものも、靭帯がゆるむ事で皮膚が骨から離れるようになり、たるみます。

 

弛んだ皮膚と靭帯マスクイメージ

 

ニュースなどで、スポーツ選手が膝を壊した、肘を痛めたと耳にすることがありますが、靭帯は通常、骨と骨と繋げています。

 

 

ですが、顔の場合。

骨と皮膚を繋げている靭帯がある事が特徴の1つです。

 

 

靭帯や筋膜による顔のたれ。

 

 

マスクがずれ落ちてくるように、靭帯で支えていた脂肪や皮膚が垂れさがってしまうのです。

 

 

 

おすすめの体操法

おすすめの体操法モデルつき

 

加齢に加えて、骨が歪むと顔が垂れます。

 

 

骨が歪む事で、脂肪を持ち上げている表情筋の使い方にむらが出るからです。

 

 

なので、表情筋のエクササイズはとても有効ではあるのですが、骨格の歪みを放置した状態で行った場合。

 

 

折角の体操が無駄になってしまう可能性があるのです。

 

 

骨格を整える基本は、顎を動かす事です。

 

 

顔面骨の動きの問題が少ない場合は、顎を動かせるようになるだけでも歪みは補正されてきます。

 

 

そして、そのあとに表情筋のエクササイズを行えば、片側の顔の垂れもあがりやすくなります。

 

 

おすすめの方法には、次のようなものがあります。

 

 

顔の垂れを持ち上げるエクササイズ

リンパを流して、顔の筋肉を鍛える事で垂れを予防するエクササイズになります。

 

【やり方】

1.耳を引っ張りまわします。

 

2.小鼻を膨らまします。

 

3.膨らんだ小鼻をの形を保ちつつ、上唇を挙げます。

 

4.顎を右に動かして右の口角を挙げます。

 

5.顎を左に動かして左の口角を挙げます。

 

6.一連の動作を10回繰り返します。

 

 

まとめ

 

顔の半分がたるんでくる理由は、以下のようになります。

 

 

  1. 1.骨格の歪み
  2. 2.表情筋の衰えや使いむら

 

 

骨格の歪みをひどくしないためには、頬杖やうつぶせ寝などを気を付けて下さい。

 

態癖

 

また、日中食いしばる癖などにも気を配って下さい。

 

片噛みのイメージ

 

骨格を治す方法で一番肝心な事は、顎を動かす事です。

 

顎のずれのモデル

 

 

顎に不安感がない方は、左右前後に動かして下さい。

 

 

そして、皮膚や脂肪を持ち上げるために、今回ご紹介した体操を付け加えてみて下さい。

 

 

顔の片方だけ垂れさがると急に老けて見られやすくなります。

 

 

横顔ブスにもなるので、顔の左右非対称が気になる方は、参考にしてみて下さい。

 

 

LINEで送る
Pocket

美ST5月号に掲載されました

 

美st掲載情報

 

美ST5月号に、リビジョンが紹介されました。

【掲載内容】

 

ビューティー覆面調査隊!

 

失われた”くびれ”を求めて。

駆けこむべきはどこ?

当院の肋骨矯正で骨の位置を整えて、くびれを作る様子が載っています。

 

是非、ご覧になって下さい!

 

LINEで送る
Pocket

顔の歪みの何故

顔の歪みはなぜ起こる?【矯正や整体へ通う前の予習と復習】

顔の歪みの何故

 

顔の歪みを治すためには、外科的な方法からエステに至るまで、実に様々な手段があります。

 

 

その中に、徒手矯正法(としゅきょうせい、手で行う整体の事)があります。

 

 

小顔矯正や、頭蓋骨矯正などがそれにあたります。

 

 

顔や頭蓋骨の骨を矯正して、顔の歪みを整えるのですが、なぜ顔は歪むのでしょうか?

 

 

顔が歪む主な原因には、以下のものがあります。

 

 

  • ・遺伝
  • ・顎関節症
  • ・生活習慣の癖
  • ・体の歪み
  • ・食いしばり

 

 

 

これらの原因を考慮しながら、手で顔や頭の骨を押して、歪みを整えていくわけです。

 

 

しかし、中には遺伝、成長上の問題によって骨がいびつに歪んでしまい、小顔矯正のような整体法では歪みが治らないものもあります。

 

 

今回は、なぜ顔が歪んでしまうのか?

 

そして、整体ではどのような矯正を行うのかをご紹介していきます。

 

 

顔の整体へ通う前に、顔の歪みについて予習を行っていきましょう。

 

 

 

顔はなぜ歪むの?

 

顔が歪む原因には、次のものが挙げられます。

 

 

  • ・遺伝
  • ・ケガ
  • ・生活習慣の癖
  • ・体の歪み
  • ・食いしばり

 

 

小顔矯正や頭蓋骨矯正について調べたり、実際に受けた経験のある方でしたら頭蓋骨の縫合(ほうごう)という言葉を聞いた事があると思います。

 

顔面骨縫合

 

お母さんのお腹の中から生まれる時に、いくら体の小さい赤ん坊だとしても出てくるのは難しいです。

 

 

そんな時、頭蓋骨はこの縫合(ほうごう)と呼ばれる関節を押しつぶす形で頭を小さくして、お母さんのお腹の中から出てきます。

 

 

なので、生まれたばかりの赤ん坊の頭は変形しています。

 

 

出産してからほどなく、頭の形は元に戻ってくるのですが、この時期の赤ん坊の頭の骨は柔らかいです。

 

 

同じ方向で寝かせていたりするだけで、頭の形が悪くなってりもします。

 

 

そして、この時期の頭の形は今後の顔の歪みにとって、とても大事な役割を担います。

 

 

 

頭の形と顔の歪み

一般的な赤ん坊の頭の形は、次のようになります。

 

赤ちゃんの頭

 

しかし、中には次のような頭の形の赤ん坊もいます。

 

斜頭

 

片方の頭のはちが出っ張り、反対側のおでこが前の伸びたような頭の形です。

こういった頭の形を斜頭といいます。

 

 

斜頭の赤ん坊の顔は、次のような特徴があります。

 

 

  • ・後頭部の形が左右非対称
  • ・眉骨もしくは、おでこの出っ張りが左右で違う
  • ・目の高さが揃っていない
  • ・頬の高さが違う
  • ・前から見た時の耳の位置が違う

 

 

 

当院に来院される患者さんの中にも、このような症状を訴える方も多く、その方の頭の形を触ってみると、後頭部やこめかみの形が左右が異なっています。

 

 

この他にも、後頭部が平たい形をした短頭症

 

後頭部やおでこの丸みが顕著な、長頭症の方もいます。

 

 

いずれの症状にも共通していえる事は、成人して頭の骨が固くなってから治す事が難しいという事。

 

 

なので、小さいお子様がいるお母さんは、ご自身の赤ん坊の頭の形が崩れないように、片側で寝かさないようにするなど、気を配ってみると良いでしょう。

 

 

 

顎関節症で顔が歪む?

口を開けるとポキポキ音がしたり、開け辛さを感じた事はありませんか?

 

 

そのような症状があった場合、顎関節症(がくかんせつしょう)かも知れません。

 

 

顎関節症はその症状の程度で、5つに分類分けされています。

 

 

【1型】

口が開きづらく、痛みや音が伴うもの。

 

骨や軟骨に問題がなく、主な原因が筋肉によるもの。

 

 

【2型】

関節円板などの軟部組織の微細外傷からくる炎症によって、奥歯に力を入れた際や、大きく口を開ける時に痛みがあるもの。

 

 

【3型】

顎関節症の3型は更に、3a型と3b型の2種類に分けられます。

 

 

・3a型の顎関節症

顎関節には、口が開く角度に応じて骨が擦れあって摩耗しないように、骨をガードする関節円板という組織があります。

 

関節円板の画像

 

 

この関節円板は外側翼突筋という口の中にある筋肉にくっついていて、口を開いた時に形や位置が変わる特徴があります。

 

 

口をあけて関節円板がずれたあと、元の位置に戻るものを3a型の顎関節症といいます。

 

 

 

・3b型の顎関節症

口を開けた時に、関節円板が元に戻らないものをいいます。

 

 

【4型】

症状が進み、顎の関節部の軟骨が変性して、骨の変形をもきたすものをいいます。

 

 

【5型】

1~4型のどれにも分類できない原因不明の顎関節症を5型の顎関節症と分類します。

 

 

 

このように、どのステージであっても口の開け閉めに支障が生じます。

 

 

すると、顎の位置がずれて動き制限された状態が、固定化されます。

 

 

顎が歪むと骨格が歪むので、それだけでも顔の歪みの原因になります。

 

 

そして、顔の表情を作る表情筋が使われなくなる事で、口角の高さに差が生じ、顔の歪みがひどくなってきます。

 

 

ご自身の顎が歪んでいるかどうかのチェックを、行ってみましょう。

 

 

 

顎の歪みのチェック方法

割り箸を上に歯を舌先で挟んで、下顎を左側へ動かしてみて下さい。

 

 

そして次に、下顎を右側へ動かしてみて下さい。

 

 

顎に歪みがある方は、顕著にどちらかの動きが出来なくなります。

 

 

これは顎が歪むことで、顎まわりの筋肉が使えなくなる事に原因があります。

 

 

そんな歪みを鍛えるには、次の方法を試してみて下さい。

 

 

【やり方】

1.上の歯と舌先で割り箸を挟む。

 

2.舌先が左右にずれないように、顎先を左に動かす。

 

3.同じく、舌先がずれないように顎先を右へ動かす。

 

 

下顎が歪んでいる方は、この行程のどれか1つがやりづらいはずです。

 

 

その動きを中心に、各10回づつ体操を行って下さい。

 

 

 

頬杖やうつぶせ寝などの生活習慣からくる歪み

態癖

 

  • ・頬杖
  • ・うつぶせ寝
  • ・横向き寝
  • ・唇を咬む
  • ・口を開けている
  • ・同じ側の歯で食事をしている
  • ・バイオリンなど顎に負担がかかる楽器を演奏している

 

 

これらの癖はないでしょうか?

 

 

この癖を続けてしまうと、継続的な力が顎に加わり、下あごの位置や顔の骨に誤った力が影響した結果、骨格レベルで顔が歪んできてしまいます。

 

 

癖を長期間放置してしまうと、歯の咬み合わせも悪くなります。

 

あごの歪みと咬み合わせ

 

 

実際に咬み合わせが良いか悪いかは、見た目では分かりません。

 

 

矯正の歯医者さんで、セファログラムというレントゲンで診てもらう他にも、いろいろな精密検査を受けなければなりません。

 

セファログラム

 

実際に、歯の矯正を受けながら当院に来院されている患者さまも大勢いらっしゃいますが、歪みがひどければひどいほど、治療期間もお値段もかかる傾向があるようです。

 

子供のころであれば、比較的治りもよい事が多いらしいです。

 

 

 

ひどくなってしまう前に、悪い生活習慣を改める事をおすすめします。

 

 

 

体の歪みと顔の歪みの関係性

体が歪むと顔は歪みます。

 

 

まず、なぜ体は歪むのかという部分から、ご説明させて頂きます。

 

 

習慣的にスポーツをやっていない場合。

体が歪む主な原因は、意識をしない部分での体の使い方にあります。

 

 

例えば、なにげなく座っている姿勢。

 

 

気づかないところで体を歪める原因となります。

 

 

 

体を歪める椅子の座り方

長時間、椅子に腰かけていると、体重をどちらか片方にかけて座る事が多くなります。

 

 

すると、下の写真のように椅子が傾いてきます。

 

椅子での体重のかけ方

 

このような状態で座っている場合、もちろん骨盤の歪みます。

 

骨盤の歪みと椅子

 

整体に通うと、整体師に「脚を組まないようにして下さいね」と注意されることが多いのですが、骨盤を傾けて体重をかける事によって骨盤の歪みが固定化されてしまう危険性があるからなのです。

 

 

骨盤の歪みが固定化された場合。

股関節の動きが制限されてしまいます。

 

 

片方の股関節は開くのに、もう片方の股関節は開かないという具合です。

 

 

また、骨盤の歪みは背骨や肩甲骨の歪みの原因にもなります。

 

 

先程の写真のように、骨盤の左側が前側に歪んだ場合。

骨盤全体として右側を向いています。

 

 

その場合、背骨。

特に腰よりも上の背骨は、全体的に左に捻じられてバランスをとる事が多くなります。

 

 

しかし、それだけではバランスを取り切れない場合は、首や顎まで歪ませてバランスをとろうとしてしまいます。

 

顎のゆがみ

 

 

ここまで体が歪んでしまった場合は、骨盤の歪みだけを治しても顔の歪みがよくなることは少ないです。

 

 

このような場合は、積極的に顎の歪みをとる整体を行っていきます。

 

 

また、顔の歪みがでてきて、食いしばりがあった場合は、顔の歪みまで固定化されてしまう可能性が高いです。

 

 

 

なぜ食いしばりがいけないのか?

食いしばる時に主に使われる筋肉が咬筋(こうきん)という筋肉になります。

 

咬筋の付着部位

 

過度は食いしばりはこの筋肉を肥大化させるので、四角い顔の印象が強くなります。

 

くやしい食いしばり

 

四角い顔を好まない女性も多いので、日中の食いしばりは極力しない方が良いでしょう。

 

 

また、整体では食いしばりは、顎の歪みを中心に顔の矯正を行っていきますが、食いしばりがあると矯正して正しい位置に戻したにも関わらず、再度悪い位置に戻ってしまいます。

 

 

夜間の食いしばりは意識して止める事は難しいのですが、日中の食いしばりであれば止める事が出来ます。

 

 

そんな時におすすめしている方法が、行動認知療法という方法です。

 

 

簡単にいうと、普段の体の使い方を意識しましょうという方法。

 

 

仕事中に目いきやすい部分にマークを貼り、そのマークを見たら意識的に食いしばりを止めるというもの。

 

 

スマホの待ち受けを工夫してみてたり、パソコン仕事の方は、ディスプレイの部分に付箋貼ってみると良いですよ。

 

食いしばり予防の方法1

 

しかし中には、昼間食いしばりではなく、夜間の食いしばりがやめられないという方も多くいます。

 

 

そんな夜寝ている間の食いしばりを止めるには、肋骨や横隔膜(おうかくまく)の調整を行うと症状が軽くなる事が多いです。

 

 

 

肋骨・横隔膜の調節と食いしばり

体には常に使われている臓器があります。

 

 

それは、心臓です。

 

 

心臓は各細胞へ酸素などを運びエネルギー熱を生産し、生命活動を維持させます。

 

 

そして、心臓と同じように日々使っている筋肉が横隔膜になります。

 

横隔膜のイラスト

 

横隔膜はみぞおち部分にあり、パラシュートのような形をしています。

 

 

息を吸うときに縮み、胸腔内を陰圧にして肺胞に酸素を取り込みます。

 

横隔膜の収縮と呼吸

 

これが、基本的な横隔膜の働きです。

 

 

そして、肋骨の歪みがある場合。

この横隔膜の働きが弱まってしまいます。

 

 

正常な肋骨の動きが出る場合、息を大きく吸う時に肋骨が上に広がり(外旋)、胸の横径が広がる事が確認出来ます。

 

 

ですが、肋骨が歪むと息を吸う前から肋骨が開いているために、肋骨の動きが制限され、胸腔内へ酸素を取り込めなくなってしまいます。

 

 

いわゆる、呼吸が浅いといった状態になります。

 

 

しかし、それでは体に酸素が足りずに苦しいので、肋骨の動きの代わりに肩をすくめて、呼吸を深くしようとします。

 

 

これを『副呼吸』というのですが、この呼吸を続けていると、首や肩の筋肉が過剰に使われるために、首こりや肩こりの原因になります。

 

 

それ以外にも、この呼吸は食いしばりの原因になると考えています。

 

 

食いしばりを治すには何故柔らかいみぞおちが必要なのか?』で紹介していますが、このような方は、みぞおちを指で圧迫する押すと過敏に痛がります。

 

 

東洋医学ではこの状態を心下痞硬(しんかひこう)といい、自律神経の乱れからくる不眠や疲れなどの症状と似た問題出てきます。

 

 

顔の歪みがひどくなるばかりではなく、疲れや凝りなどの症状をも引き起こす食いしばり。

 

 

くびれの高さの差や、呼吸が浅いといった自覚がある方は、こちらの体操で調節してみて下さい。

 

 

 

 

整体師が行う顔の歪みの矯正について

 

整体師が顔の歪みを矯正する時は、顔面骨の動きを考慮しながら治していきます。

 

 

僕は、顔面骨の噛み合わせと説明するのですが、顔の骨の動きが悪くなると歪みやすくなります。

 

 

特に意識して調整する骨が、次の4つになります。

 

 

  1. 1.蝶形骨(ちょうけいこつ)
  2. 2.側頭骨(そくとうこつ)
  3. 3.後頭骨(こうとうこつ)
  4. 4.下顎骨(かがくこつ)

 

 

【前から】

顔面骨前面

 

【横から】

顔面骨側面

 

【後ろから】

顔面骨後面

 

この4つの骨は、それぞれに繋がっていて、顔のバランスをとっています。

 

 

また、顎を動かす筋肉の矯正も同時に行っていきます。

 

 

特に、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)という顎の動きを調節する筋肉を治す際に、これら4つの骨の矯正が必要になってくるのです。

 

 

 

外側翼突筋(がいそくよくとつきん)とは?

外側翼突筋は、蝶形骨から、下顎骨と関節円板についている筋肉です。

 

外側翼突筋

 

主に、口を開く際に下顎を前に引き出す際に使われる筋肉です。

 

 

また、反対側の側頭筋(そくとうきん)と動くで、顎を左右に動かす作用もあります。

 

 

口の開け閉めを調節する筋肉でもあり、体とのバランスをとる筋肉でもあるのです。

 

 

この内側翼突筋を調整すると、顎の歪みが整うのですが、先程の4つの骨が歪んでいると内側翼突筋の調節がうまく行えません。

 

 

骨盤や背骨は体操を行って頂ければ、自分で矯正する事も可能です。

 

 

ですが、自分で顔の矯正を正しく行う事が難しいという背景もあります。

 

 

なので当院が、顔の矯正を専門にした整体を行っているわけです。

 

 

 

顔の歪みが治せるものなのか、チェックしてみよう。

 

さて、顔の歪みの原因や、整体で行う矯正法の事を学んできたわけですが、そもそも自分の顔の歪みが治るものなのかという疑問が出てくるわけです。

 

 

なので、当院によせられるお悩みの内で、治るものと治らないものの分類分けをしていきたいと思います。

 

 

 

顎の歪みは治るの?

顎のずれのモデル

顎の歪みは整体で治しやすい歪みではあります。

 

 

ですが、顎変形症(あごへんけいしょう)のような骨自体に問題がある歪みは、整体では治せません。

 

 

顎変形症とは、上下の顎の骨の大きさや位置が合っていないため、上顎が前にでていたり、下顎が極端に前に出ている症状の事をいいます。

 

 

受け口の方などは、顎変形症を患っている場合も多いです。

 

 

こういった場合は、手術と歯列矯正の両方の治療が必要になる事もあります。

 

 

当院に相談しに来られて、転院をすすめた方もいます。

おかしいと思ったら、歯医者さん、口腔外科さんへ相談してみて下さい。

 

 

 

頬骨は治るの?

眼窩を作る頬骨

 

頬骨が気になるポイントは以下の2つです。

 

 

  1. 1.頬骨の張り
  2. 2.頬骨の高さの差

 

 

頬骨が張る原因は、骨の成長の仕方に原因があります。

 

頬骨の成長の仕方

 

青い矢印の方向へ骨は成長していきます。

 

 

これは遺伝的要素も大きく、更に冒頭で紹介したような斜頭の方は、頬骨の高さにも差が生じます。

 

 

頬骨を取って外してくっつけるような矯正は行えませんが、整体で『全身~下顎~蝶形骨』のバランスをとり、日常生活でかかる頬骨にかかる負担を分散する事で、変化が出る方も多いです。

 

 

 

小顔になるの?

顔の歪みのbrforeafter

 

小顔と一言にいっても、どこの部分を小さくしたいによって効果は変わってきます。

 

 

一番小さくなりやすいのは、エラ張りです。

 

 

食いしばりがある方は、肋骨を矯正して、顎のバランスをとり、鍼灸で自律神経の治療を行うと、エラの筋肉が小さくなりやすいです。

 

 

顔の横幅なども、同じように矯正すると反応が良いです。

 

 

その一方で、顔の長さを治す場合は期間が長くなります。

 

 

口の歪みの進み具合は上顎の歪み方に比例する!?』で紹介しているような上顎の矯正を行いながら、バランスをとっていく事が多いので、顔の長さが気になる方は参考にしてみて下さい。

 

 

整体へ通う前の3つの注意点

 

整体へ通う前に、プロの視点から気をつけるべき3つの注意点をご紹介します。

 

 

  1. 1.整体院は玉石混合
  2. 2.1回の施術料金が高すぎるところは慎重に
  3. 3.エクササイズもしっかり行う

 

 

整体院は玉石混合

整体院は、開業する時に免許が必要なわけではありません。

 

 

開業における法制度もしっかりしていないので、セラピストによって勉強している量がまちまちです。

 

 

もの凄く勉強している先生もいれば、それほど勉強していない方もいらっしゃいます。

 

 

とある小顔矯正院では、1カ月の社内研修だけで患者さんを担当させてしまっているところもあります。

 

 

顔の事を何も勉強しないで通院してしまうと、後悔してしまう事もあります。

 

 

勉強すれば施術が上手くなるわけではないです。

 

 

ですが、なるべく詳しいセラピストの施術をうけたいと思う方は、あらかじめ調べてから通院する事をおすすめします。

 

 

 

1回の施術料金が高すぎるところは慎重に

整体だけではありませんが、値段が高いとそれだけ効果があるように思ってしまいやすいです。

 

 

もちろん、安すぎる場合は、それなりのクオリティーにはなってしまいますが、、。

 

 

顔の歪みを治す場合。

今回ご紹介したように、実に多くの原因があり、それを1回の施術で治す事はほぼ不可能です。

 

 

僕はまだ見た事がありませんが、治せるセラピストがいたとしても日本で数名でしょう。

 

 

シンガポールや韓国のカジノで一晩に何百万円、何千万円も使えるような富裕層が日本にもいるのは確かです。

 

 

そのような方々は、1回の施術が高かろうが問題ないでしょう。

 

 

ですが、毎月の生活を切り詰めて貯めたお金で、1回で治るという期待を込めて、施術が数十万円もする整体へ行っても、期待するほど良くならないと思います。

 

 

1日で腕立て伏せを1000回行うよりも、100回を10日に分けた方がマッチョになれるように、顔を治して正しい位置を固定する為には、一定期間正しく筋肉を使う必要があるからです。

 

 

これらのリスクも考慮して、それでも受けたいと思う場合は、担当の先生としっかりと話し合って後悔しないように、納得してから受けてみて下さい。

 

 

 

エクササイズもしっかり行う

顔や体の骨格矯正をすると、歪みが整います。

 

 

それは、骨格の歪みが原因で本来使わなくてもよい筋肉が使われす過ぎてしまうからです。

 

 

骨格矯正が主に行いたい事は、使いすぎている筋肉を抑制する事です。

 

 

肩こりの方は、僧帽筋の上部が使われすぐていますし、エラ張りの方は咬筋が使われ過ぎています。

 

 

これらの筋肉を抑制するには、まず骨格を正しい位置に戻します。

 

 

 

そして、正しい位置で関節を動かせるように、弱っている筋肉を鍛えます。

 

 

そのために、エクササイズが必要なのです。

 

 

歪みの度合いにより個人差はありますが、整体に通院する頻度は、それほど多くありません。

 

 

多くとも1週間に1度。

長ければ、1カ月に1回程度です。

 

 

その間、何も意識せずに生活していた場合は、やはり歪みが治るのに時間がかかってしまいます。

 

 

整体に通っていない時も、積極的に歪みを整えるエクササイズを行い、自ら歪みを治そうという心がけは必要になります。

 

そんな方にオススメするセルフ矯正のやり方をご紹介いたします。

 

 

 

 

近くに良い整体がない。

やり方がわかない。

 

 

そんな時は、『リビジョン銀座のfacebook』からコメントを頂ければ、お答えさせていただきます。

 

 

是非、活用してみて下さい。

 

 

 

顔の歪みについて整体へ通う前知っておきたい事

 

今回は整体へ通う前に、皆様に知っておいて頂きたい事を、ご紹介させて頂きました。

 

 

  1. ①顔の歪み原因
  2. ②顔の整体について
  3. ③治しやすい歪み、治しづらい歪みについて
  4. ④通院の際に気を付けて頂きたい整体院の特徴

 

 

まずは、①顔の歪み原因について。

 

 

【顔が歪む主な原因】

  • ・遺伝
  • ・顎関節症
  • ・生活習慣の癖
  • ・体の歪み
  • ・食いしばり

 

 

 

様々なことが原因で、顔が歪んできてしまいます。

 

そして、原因はこの中の1つだけではなく、2つも3つも重なってきてしまうので、困ったものです。

 

 

そして、②顔の整体について

 

顔の矯正は、顔の骨の噛み合わせを治し、体との連動を改善していく整体術です。

 

 

顔だけでなく、首や肋骨の矯正を組み合わせ、歪みに原因を取り除いていきます。

 

 

また、よく寄せられる相談を例に、③治しやすい歪み、治しづらい歪みについてを、ご説明致しました。

 

 

顎変形症などの重度な歪みには対処出来ない場合もありますので、整体へ通う時は、注意してください。

 

 

④通院の際に気を付けて頂きたい整体院の特徴が3つ。

 

 

  1. 1.整体院は玉石混合
  2. 2.1回の施術料金が高すぎるところは慎重に
  3. 3.エクササイズもしっかり行う

 

 

有名な整体院だからといって、下調べしないで通うと、後々後悔する事になります。

 

 

納得した上で、通院する事をおすすめします。

 

 

 

僕も今まで、骨盤の歪みやO脚矯正など、様々な歪みの矯正を行ってきました。

 

 

その中でも顔の歪みの矯正は、習得する事がとても難しい技術でした。

 

 

顔の歪みは体の歪みに比べて洋服などで隠せない分、目立ちやすく気になりやすいものです。

 

 

インターネットが普及する前は、情報を集める事が難しかったのですが、ネットが普及した現代では、数ある情報の中で、どれが正しいのかを判断する事が難しくなってしまいました。

 

 

「顔の整体ってどうなのかな?」

と疑問に思った時の参考になっていれば、幸いです。

 

LINEで送る
Pocket

横顔が長い場合の対処法

横顔が長い2パターンの矯正法【鼻から耳か、エラが長いか】

横顔が長い場合の対処法

 

それほど多くはないのですが、横顔が長いという相談を受ける事があります。

 

 

横顔が長いというと、大きく分けて2パターンに分けられます。

 

 

  1. 1.鼻から耳が長いか
  2. 2.顎先からエラが長いか

 

 

 

美しい横顔とは、これら2つのバランスがとれた顔だと言われています。

 

 

顔の横顔の輪郭

 

 

例えば、写真のように、鼻から耳と、顎先からエラまでの長さが整っていると、おでこから鼻下と、鼻下から顎先を結んだ線の外側に、小さい二等辺三角形が作られます。

 

 

このような方の横顔は、全体的に三日月のような輪郭をしていて、綺麗に感じます。

 

 

ですが、鼻から耳までの距離が長い場合や、顎先からエラまでの距離が長い場合。

 

 

また、反対に距離が短い場合は、この黄色の二等辺三角形の形が崩れます。

 

 

アゴ先の成長が乏しいと、口元が前に出た横顔にもなります。

 

 

口元の前突を説明した画像

 

 

そうなると、綺麗な横顔に感じられなくなってしまうのです。

 

 

では、自分の横顔が長いと気になる場合は、どうしたらよいのでしょうか?

 

 

自分で治せるポイントとしては、次のものがあります。

 

 

 

  • ・頬の持ち上がりの調節
  • ・エラの筋肉の調節

 

 

 

それぞれ、自分の横顔のどこが原因で長くみえるのか。

また、その対処法を学んでいきましょう。

 

 

 

横顔が長い原因を2パターンに分けてみた

 

横顔が長い原因は、鼻から頬の距離が長い場合と、顎先からエラまでの距離が長い事です。

 

 

原因は、骨格や筋肉や脂肪の量にあります。

 

 

 

顎先からエラにかけてが長い原因

下顎や顎先は、写真のように伸びていきます。

 

下顎骨の成長方向

 

 

顎尖の成長

 

黒い矢印の部分の骨が無くなり、青い方向へ骨が増やされて下顎や顎先は伸びます。

 

 

この成長が大きすぎると、した顎が長くなるので、横顔も長くなります。

 

 

顔の下が長い骨格のイメージ画像

 

 

また、顎先が長くなる事で横顔がバナナのように、反対側に反ってきます。

 

 

エラの筋肉である咬筋(こうきん)という筋肉の発達も、顎先からエラが長く見える原因の1つです。

 

 

正面と側面から見た咬筋

 

 

咬筋は、エラ包こむようなつくりになっていて、筋肉が発達した分距離が長くなるからです。

 

 

 

鼻から耳が長い原因

鼻といっても、今回の場合は上顎の大きさに関係があります。

 

 

上顎は、下の写真のように伸びます。

 

 

上顎複合体の成長の仕方

 

 

この成長が下顎に対して大きすぎたり、歯並びが影響して、鼻から耳までの距離が長くなります。

 

 

そして、横顔の長さを決めるもう1つの要因が、頬の脂肪です。

 

 

頬が目立つ原因その二頬の脂肪

 

 

顔の脂肪は皮膚のすぐ下にある皮下脂肪(浅層)と、深くにある深層に分かれます。

 

 

ニコッと笑顔になった際には、頬が盛り上がります。

 

 

これは、筋肉が脂肪を持ち上がる事によりますが、この際に盛り上がる脂肪が大きい方がいます。

 

 

大頬筋によるメーラーファットの持ち上がり

 

 

こういった方は頬骨が高くなるので、頬から耳にかけてが長くなりやすいです。

 

 

そして、頬骨に対して顎先の成長が乏しい場合、横顔の丸みが強くなりすぎてやはり、美しい横顔にはならなくなってしまいます。

 

 

 

これらの事が原因で、横顔が長く見られてしまいます。

 

 

 

 

横顔の長さを変える方法

 

ポイントは骨格を整えて、筋肉の大きさや脂肪の位置のバランスをとる事です。

 

 

要するに、エラの筋肉を柔らかく小さくするか、頬の脂肪を小さくして上げる事で横顔の印象は変わります。

 

 

 

エラの筋肉へのアプローチ

フェイスラインのマッサージ風景

 

 

筋肉が大きくなる原因は、使いすぎる事にあります。

 

 

極端な例ですが、豆腐を噛むよりも、するめを噛んだ方がエラは発達しやすいです。

 

 

発達した筋肉は、とても硬く盛り上がっています。

 

 

まずは、エラの筋肉をほぐして柔らかくしましょう。

 

 

エラの筋肉のマッサージのやり方

効果的に、エラを柔らかくするマッサージのやり方です。

 

 

エラの筋肉のマッサージとリンパのマッサージ

【やり方】

1.鎖骨を手で抑えた状態から、斜め後ろを向き首を伸ばす。

 

2.顎先に手の平を置き、滑らせながら耳まで持ち上げるようにマッサージを行う。

 

3.同様に、口角から耳。

小鼻から耳へとマッサージを行う。

 

4.握りこぶしを作り、指の第2関節の背中で、エラの盛り上がった筋肉をマッサージする。

 

 

マッサージしてもエラ張りを治せないって本当!?

顔を気にしてマッサージ

 

 

マッサージはエラ張りに効果的な方法の1つではありますが、根本的な解決にはならないです。

 

 

マッサージだけではエラは小さくならない

 

 

なぜなら先ほど説明したように、エラが発達する原因は顎の使い過ぎにあるからです。

 

 

つまり、使い過ぎた筋肉をやわらげる為にマッサージは効果的なのですが、エラが発達しないようには予防出来ないという事です。

 

 

では、エラの使い過ぎには何があるのでしょうか?

 

 

固い食事を噛みすぎるからでしょうか?

 

 

実は、エラの使い過ぎといっても、食事を噛みすぎて発達する事は少ないです。

 

 

一番の原因としては、食いしばりや歯ぎしりを行うことで、エラの筋肉が発達するになります。

 

 

正面顔のエラ張りの原因

 

 

食いしばりや歯ぎしりは、夜寝ている際に行っている方も多いです。

 

 

夜間の歯ぎしり・食いしばり

 

 

無意識で行っている癖なので、治す事もなかなか難しいのが現状です。

 

 

なので、まずは日中の食いしばりから予防してみて下さい。

 

 

 

食いしばりを止める意識と呼吸

食いしばりをとめるには、まずは食いしばりっていたら、歯を離すという癖をつける事からはじめて下さい。

 

 

また、仕事中でしたら、目の届く範囲にメモを貼り、メモが目にはいったら力を抜くというような工夫をしてみると良いでしょう。

 

 

スマホの待ち受け画面を工夫してみても、良いでしょう。

 

 

食いしばり予防の方法1

 

 

そして、もう1つ気にして欲しい点が呼吸です。

 

 

呼吸が浅い方は、食いしばりを行っている可能性が高いです。

 

 

また、体が歪んでいる方も、食いしばりをおこないやすくなってしまいます。

 

 

体の歪みと呼吸

腰痛や肩凝りで整体へ通った事がある方は、骨盤や肩の歪みを指摘されます。

 

 

骨格が歪むとコリがでますが、もう1つの弊害として呼吸が浅くなるという症状がでます。

 

 

その原因は、横隔膜(おうかくまく)にあります。

 

横隔膜のイラスト

 

 

横隔膜は体の中心にあるパラシュートのような形をした筋肉で、縮む事により胸を開き肺に酸素を取り込みます。

 

 

横隔膜の収縮と呼吸

 

 

ですが、骨盤や胸郭(きょうかく、肋骨で囲まれた胴体部分)に歪みや捻りがあると、横隔膜の力が弱まります。

 

 

すると、どんなに意識して呼吸を行っても酸素が肺に入らなくなってしまうのです。

 

 

骨盤や背骨の歪みを正す事はコリの改善にも繋がりますし、呼吸を深くし食いしばりを軽くする作用もあるのです。

 

 

次の方法で骨格の歪みを正して、呼吸を深くしてみて下さい。

 

 

仰向けで肋骨を締める方法

【やり方】

1.壁にかかとを置き、股関節と膝を90度に曲げ仰向けに寝る。

 

2.尾骨(びこつ、お尻の骨)が床から離れるように、骨盤を持ち上げる。

 

3両手を肋骨に沿える。

 

4.お腹と胸の両方が膨らむように意識して、鼻から息を吸う。

 

5.お腹と胸がへこむように口から息を吐く。

その際に両手で肋骨を内側に軽く押し、誘導する。

 

 

頬へのアプローチ

鼻から耳にかけての長さを調節したいわけですが、鼻下、いわゆる上顎の位置を自分で治すのは難しいです。

 

しかし、頬の盛り上がりなら筋肉を鍛えることで、調節出来ます。

 

 

皮下脂肪の多くは表情筋やその筋膜によって、つりさげられ支持されています。

 

 

しかし、加齢や歪みが原因で筋肉がうまく使えなくなる事もあります。

 

 

すると、頬が垂れ下がり横顔がきれいに見えなくなってしまいます。

 

 

そんな時は、次の方法で顔の筋肉を鍛えてみて下さい。

 

大頬骨筋のトレーニング

【やり方】

1.両手の親指を使い、小鼻の横にある迎香(げいこう)というツボを下から持ち上げるように押す。

 

2.唇を丸めて突き出す。

 

3.唇を突き出した状態を保ちつつ、上唇だけを更に上げる。

 

4.一連の動作を10回、3セット繰り返す。

 

 

横顔が長いコンプレックスは、エラか頬へのアプローチが一番

 

横顔が長い場合は、次のどちらが長いのかをチェックしてみて下さい。

 

 

  1. 1.鼻下から耳にかけての距離や幅。
  2. 2.顎先からエラにかけての距離や幅。

 

 

まず、横顔が長くなる原因には骨があります。

 

 

骨の成長する部分が長くなったり、本来長くなるべき部分が長くならなかったり。

その影響をうけて、横顔が長くなります。

 

 

そして、自分で横顔を治すには、次の方法がおすすめです。

 

 

 

  • ・歪み矯正呼吸法
  • ・頬を持ち上げる体操

 

 

 

エラや頬の印象を変え横顔美人を目指す為の、参考にしてみて下さい。

 

 

【もっと横顔を綺麗に見せたい方へ、リビジョンがオススメするブログ】

 

 

LINEで送る
Pocket

首コリが起こる原因と対策

首コリに悩む人必見!首コリはなぜ起こる?

首コリが起こる原因と対策

 

 

『首こり』という症状を聞いたことがあるだろうか?

 

 

肩こりに比べるとあまり聞きなれないという方も多いかもしれないが、肩こりの症状がある方の多くは自覚ある、なしに関わらず首こりも併発している方が多いように思われる。

 

 

それはなぜか?

 

 

肩こりを感じる原因とされる筋肉の1つに肩甲挙筋と呼ばれる筋肉があり、その肩甲挙筋は首の骨から肩にかけて伸びている筋肉だからである。この首からスタートしている筋肉ということがポイントだ。

 

 

この首から肩にかけて伸びている1つの筋肉の中で、肩の部分で硬くなり肩こりは感じるのに付け根である首の部分は全く硬くなっておらず、こっていないというのは少し考えにくいような気はしないだろうか?

 

 

そして、肩甲挙筋のさらに上には首、肩、背中まで一番表層を覆う大きな筋肉である僧帽筋がある。

 

 

この筋肉は肩甲骨や鎖骨を上げたりする作用があり、また大きな筋肉であるが故に力も強い。

 

 

肩こりを感じたときに自分の手でグリグリ押したりするのは、肩甲挙筋の上にある僧帽筋の上部を押していることがほとんどだと言えるだろう。

 

 

さて、少し前説が長くなったが、今回は肩こりに比べると少し聞きなれない『首こり』について説明していこうと思う。

 

 

パソコン作業やスマートフォンを見る機会が多い現代人はこの症状にお悩みの方も多いと思うので、首こりが起こるメカニズムや症状改善法など是非ご参考にして頂ければと思う。

 

 

そもそも首こりはなぜ起こる?

 

先にも述べたように現代人は年齢問わずパソコンやスマートフォンを使用する機会がとても多い。

 

 

社会人はもちろん仕事でパソコンを使うのは当たり前となっているし、中高生、はたまた小学生でも今は情報処理などの授業でパソコンを使用したり、スマートフォンを所持している人も多いだろう。

 

 

現代社会ではそのような機器の所持は必須になってきているように感じる。

 

 

では、まず日常生活でそれらの機器を使用する事で起こる首こりのメカニズムを説明しておこう。

 

 

日常生活で起こる首こりの原因とは?

 

1つイメージして頂きたいのだが、パソコンやスマートフォンを使用しているときの首の位置はどうなっているだろうか?

 

頚部前方偏位

 

おそらく多くの方は肩よりも首が前に出ている状態ではないだろうか?また、スマートフォンを見ている際は首が下を向いている状態が長く続いていないだろうか?

 

 

社内や電車の中などでそういった姿勢になっている人も見受けられると思うが、ポイントとなるのは頭の位置になる。

 

 

頭というのはボウリングの球と同じくらい重いとよく言われるが、例えばボウリングの球を腕、肘を伸ばした状態で両手で持ち続けるとどうなるか?

 

 

ボウリングの球の重さを腕だけで支えようとするので腕の筋肉はパンパンになり次第にプルプルと震えてくると思う。

 

 

首が肩よりも前に出ているというのはそれと同じことが起こっていると言える。

 

 

それを仕事や学校などで長時間、長期に渡り続けていたら首の筋肉もパンパンになって硬くなり慢性的な首こりの症状が現れることになる。

 

 

首こりを感じる筋肉とは?

 

首は前にも後ろにも筋肉がついているが、首の後ろ側がつらいと言う方がほとんどだと思う。

 

 

先に述べたように、首が肩よりも前に出ていたりすることで後ろの筋肉は頭を支えるために常に力を発揮しなければならず収縮した状態となる。

 

 

その結果、パンパンに張った硬い筋肉が出来上がるが、この時ずっと負荷を強いられている筋肉はどういった筋肉なのか?

 

 

例を1つ挙げるとすると、よく患者さんの訴えとしても多いのが頭の付け根の部分がつまるような感じがする。という感覚だ。

 

 

首には多くの筋肉が存在するため、必ずしもこの筋肉が原因で上記の症状が起こっていると断定はできないが

 

 

そのつまるような感覚がする部分つまり、後頭部の骨のすぐ下、頭の付け根の部分には後頭下筋群と呼ばれる4つの筋肉が存在する。

 

 

この後頭下筋群は、頭を後ろに反らせまっすぐな位置で保つ作用がある。つまり、パソコンなどの使用で長時間、首が前に倒れた状態がが続くとこの後頭下筋群の筋力が弱まりまっすぐ正しい位置で頭を保持できなくなってしまう。

 

 

その結果、首は肩よりも前に出ている事が普通となり常に後頭下筋群がある頭の付け根の部分はつまる、つっぱるような感覚がするようになる。

 

 

首こり症状を改善するには?

 

では、そんな首こりはどうやって改善していけば良いのか?

 

 

首こりに限らず他の症状に対しても言える事だが、症状を手っ取り早く改善するには直接的にその症状の原因となっている動作や負荷などを除去するのが一番だ。

 

 

しかし、だからといって仕事や学校、スマートフォンの所持などをやめるわけにもいかない。

 

 

そうなると、メディア機器を使った分、その後しっかりと負荷がかかった筋肉に対するケアや、普段から筋肉自体を負荷にある程度耐えられるようトレーニングしておくことが症状の予防にもなり重要と言えるだろう。

 

 

ここでいうケアというのはマッサージなどでもケアにはなるが、おそらくマッサージでは負荷を強いた筋肉の緊張を緩め首こり症状が一時的には楽になるとは思うが

 

 

やはり、またパソコンなどを使用することで筋肉は緊張し再び首こり症状を感じるようになるだろう。

 

 

なので、先ほど例に出したような後頭下筋群やその他の首を正しい位置で支えてくれている筋肉の力を衰えさせないようにする必要がある。

 

 

それらの筋力を保つには実際にどのようにすれば良いのか?

 

 

首を正しい位置に保つエクササイズ

 

ここで首~肩にかけてのこり症状を感じる筋肉に対して効果的なエクササイズをいくつかご紹介しよう。

 

 

まずは冒頭で説明した『肩甲挙筋』に対するストレッチからご紹介する。

 

 

肩甲挙筋のストレッチのやり方はとてもシンプルだ。

 

【やり方】

①左の肩甲挙筋を伸ばすなら首を右に向け、右の肩甲挙筋を伸ばすなら首を左に向ける。

 

②次に肩の端を触ってみると骨の出っ張りのような部分が確認できると思うがその部分に鼻を近づけるようにする。

 

 

以上、この2ステップだけである。そうするとビーンと首の部分の筋肉が伸びるような感覚があると思うが、それが肩甲挙筋が伸びている証拠だ。

 

 

それを気持ち良いか痛気持ち良い程度の強さで息を吐きながら最低30秒~1分程度伸ばし続ける。また、伸ばされる感覚を強くしたい場合は首が向いている側の手を使って、より鼻が肩に近づくように頭を押してやればより伸ばされる。

 

 

やり方は単純だが、このシンプルなストレッチだけでも正しく行えば首~肩にかけてのつらい症状に効果を発揮するだろう。

 

 

また、今回のメインテーマとも言える顎を上げて肩よりも首が前に出ている不良姿勢からくる首こり症状。

 

 

これに対してどういうエクササイズをすれば良いのか?冒頭でも述べたように上記の状態は、首の後ろ側の筋肉はずっと収縮していて短縮し硬くなっている。

 

 

反対に、顎が上がっているため喉周辺にある首の前側に位置する筋肉たちは伸び切ってしまって筋力が落ちてしまっている。

 

 

そのため、顎を引くように引っ張る力が弱まり常に顎が上がってしまっている状態となる。

 

 

それを改善するには再び首の前側の筋肉の筋力を取り戻すエクササイズが必要となる。

 

 

そのやり方もいたってシンプルだ。

 

 

【やり方】

①バスタオルを2つほど丸めて後頭部から背骨のラインに合わせて敷き、そのバスタオルの上に仰向けに寝る。

 

②顎を引いた状態で頭を首の力だけで少しだけ持ち上げる。持ち上げる高さは後頭部の髪の毛がバスタオルに触れてるか触れてないか程度まで。

 

③その状態で10秒間キープ。10秒経ったら3秒休んでまた10秒持ち上げてキープ。これを繰り返す。

 

 

以上、この3ステップのみである。これを繰り返していると次第に首の筋肉がプルプルとふるえてきて首を持ち上げられなくなるのでそこがエクササイズ終了の合図である。

 

 

肩甲挙筋のストレッチやこの首の前側の筋肉に対するエクササイズも共通して言えることは、無理のない範囲で行う事が重要である。

 

 

筋肉を伸ばそう、筋力をつけようとしてやり過ぎて痛めてしまっては元も子もないので焦って頑張り過ぎず無理なく行って頂きたいと思う。1日にどれだけ多くの数をこなすかより、数はなくても毎日続ける方が効果は大きくなるはずだからだ。

 

 

また、こちらの体操を加えると更に効果的である。

 

 

首が前に出る姿勢体操やり方

 

 

デスクワークからくる首コリを治す矯正体操

こちらの体操もおすすめです!

 

 

【デスクワークからくる首のコリを治す矯正体操(その1)】

デスクワークからくる首のコリ矯正体操その1やり方

 

 

【デスクワークからくる首のコリを治す矯正体操(その2)】

デスクワークからくる首のコリその2やり方

 

 

【デスクワークからくる首のコリを治す矯正体操(その3)】

デスクワークからくる首のコリ矯正体操その3やり方

 

 

こちらの動画も参考にしてみてください

 

 

 

 

首こりのない生活を送るには?

 

現代では、スマートフォンやパソコンが普及しているため首や肩に負担のかかる姿勢を強いられる機会が多い。

 

 

仕事や勉強が忙しく運動をする習慣がないと尚更、その負担は増えるだろう。

 

 

なので、今回の記事ではそんな時間のない中でも行えるようにとてもシンプルな首こりに対するエクササイズを紹介させて頂いた。

 

 

仕事や勉強で首の筋肉に負担をかけたなら、その負担を解消するべくマッサージや鍼灸治療を受けてみるのも良いだろう。

 

 

ただ、一番大事なのは負担にある程度耐えられるだけの筋力をつけておいた方が良いということ。

 

 

マッサージや鍼灸治療で負担が軽くはなっても根本的な部分がしっかりしてなければまた同じことの繰り返しである。

 

 

この記事が現代の首こりに対する考え方の1つのきっかけになれれば幸いである。

 

LINEで送る
Pocket

口を開けると骨が出る時

口を開けると骨が出る!?【正しい知識と処置の方法】

口を開けると骨が出る時

 

口を大きくアーンと開けると、骨が出る!?

 

 

これって、顎関節症かな?

なんかの病気かな?

 

 

そんなお悩みをお持ちの方。

 

 

口を開くと骨が出る事は、異常ではありません。

 

 

全員ではないですが、比較的多くの人で確認できるものなので、安心して下さい。

 

 

しかし、確かに顎の骨が出る方もいれば、でない方もいます。

気にしないでくださいと言われても、気になってしまうものです。

 

 

今回は、なぜ口を開けると骨がでるのか。

そして、その対処法をお伝えしていきます。

 

 

是非、参考にしてみて下さい。

 

 

 

顎の構造と口を開けると骨が出る理由

 

顎は側頭骨(そくとうこつ)という頭の外側の骨の関節窩と、下顎骨(かがくこつ)と呼ばれるしたあごの下顎頭の2つの骨から出来ています。

 

 

骨と骨が繋がっている部分を関節といいます。

 

そして、関節はその形の違いで動き方が変わります。

 

 

膝も顎も関節ですが、同じ動きはしていません。

 

 

動きの大きい関節もあれば、小さい関節もあります。

 

顎関節はその中でも動きが大きい関節です。

 

 

顎の大きく動くということは、その分、大きな食べ物を噛む事も出来ます。

 

 

このように、動く範囲が大きいという事は良い事なのですがその反面、関節のつくりが甘く、骨と骨とのかみこみが緩いので、大きく開けすぎると、顎が外れてしまうというデメリットもあります。

 

 

ひどい方ですと、あくびの際に、口を大きく開けただけでも外れてしまいます。

 

 

これでは問題なので、筋肉や靭帯が関節を支えて固める必要があります。

 

 

これが基本的な顎のつくりになります。

 

 

では、どういった時に骨が出てきてしまうのでしょうか?

 

 

顎の骨が出る理由には、次の2つが考えられます。

 

 

  1. 1.側頭骨(そくとうこつ)や頬骨(きょうこつ)と、下顎骨(かがくこつ)の骨の大きさや形の問題
  2. 2.関節円板(かんせつえんばん)の問題
  3. 3.下顎の位置の問題

 

 

 

骨の大きさや形の問題

前述したように、顎は、側頭骨の関節窩と、下顎骨の下顎頭の2つで出来ています。

 

そして、この下顎頭は、関節部分の頭が大きくなっています。

 

下顎頭

 

口を大きく開けた際に、この部分が出っ張り骨が出たように感じる事かあります。

 

 

 

関節円板の問題

顎関節内には、関節円板というクッションがあります。

 

 

このクッションは、外側翼突筋の上頭という部分とくっついています。

 

外側翼突筋

 

本来であれば、口を大きく開けた際にこの外側翼突筋がゆるみ、関節円板がたわむ事で盛り上がり、盛り上がった部分がクッションになって関節の衝突を防ぎます。

 

開口時関節円板

 

ですが、この関節円板が横にずれてしまう場合もあるのです。

 

 

この場合、口を大きく開けた時に骨が出るように感じる事もあるでしょう。

 

 

また、下顎のずれが骨を出っ張らせる場合もあります。

 

 

 

下顎のずれによる骨の出っ張り

下顎が左右どちらかにずれても、口を大きく開けた際に骨が出ます。

 

 

口を大きく開けたあとに、下顎を左右に動かしてみて下さい。

 

 

全く骨が出ない方もいますが、どちらかの骨が出っ張ってくる事が、確認出来ると思います。

 

 

このように、下顎がどちらかにずれた状態だと、骨が出っ張ってくるのです。

 

 

 

口を開けると音が出る場合もあります

骨が出っ張る方の中には、顎からカクカク、ゴリゴリなどの音が出てくる場合もあります。

 

 

この主な原因の1つが、先程の関節円板です。

 

 

関節円板は口を開ける際に骨が擦り合わない為のクッションの働きがあります。

 

 

口を開ける時には、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)という筋肉が下顎を引っ張ります。

 

外側翼突筋

 

ですが、この外側翼突筋は2つに別れていて、口を開ける時に使われるのは下の部分です。

 

 

上の部分である上頭は、口を開ける時に使われません。

 

 

口を開ける時に上頭ゆるみ、関節円板がたるみます。

 

 

たるむ事で関節円板に厚みが出て、関節の衝突を防ぐのです。

 

 

ですが、この動きに問題が生じると関節円板が適切な位置でたるまなくなってしまいます。

 

 

関節守り動きをスムーズにする働きが反対に、関節の動きを阻害してしまうのです。

 

 

正しい位置でたるまなかった関節円板を乗り越える際に、顎がひっかかりカクカクという音がなったり、関節円板がずれる際に音がなるようになります。

 

 

痛みなどなく、普段の生活に支障がない場合は放っておいても構わないです。

 

 

ただ、シャリシャリなど、砂を潰すような音がする場合や痛みがある場合には、念のため、一度専門家に診てもらう事をおすすめします。

 

 

 

対処法は?

 

口を開けて骨が出るだけなら、放っておいても構いません。

 

 

また、どんなに頑張っても自分で治せない症状もあるので、無理やり骨を押し込んだりもしない方が良いでしょう。

 

 

それでも、少しで良いから自分で骨の出っ張りを治したいと思ったら、次の方法を試してみて下さい。

 

 

 

顎の筋肉の整体体操

口を開ける際は、次の筋肉が左右前後に支え合いながら動いて、バランスをとりながら下顎を動かしています。

 

 

顎を動かす時にこれらの筋肉が使い方が左右で極端に違う場合は下顎がずれ、口を開けた際に骨が出てしまいます。

 

筋肉を適切に使えるように体操を行いましょう。

 

 

【やり方】

1.口を開く際に骨が出る側に指を置き、口を開ける。

 

2.骨が出ない範囲まで口を閉じる。

 

3.骨が出た側の顎先と顎を指で押しながら、顎を指の方向へ動かす。

 

4.顎を動かす力と指で押す力を保ちながら、鼻で深呼吸を3回繰り返す。

 

5.顎先をスポットと呼ばれる上顎部分に置く。

 

口蓋スポット

 

6.舌先が離れないように、かつ、骨が出ない範囲で口開け閉めを10回繰り返す。

 

 

こちらは、あごのつまりと外側翼突筋の調節をするセルフ矯正です。

 

 

口を開いた時骨が出てきてしまう矯正法やり方

 

 

動画も参考に行ってみてください♪

 

 

 

 

骨が出ても焦らないで

 

口を開けた時に骨が出る原因は、以下のとおりです。

 

 

  • ・骨の構造の問題
  • ・関節円板の問題
  • ・下顎の位置の問題

 

 

口を開けた際に痛みや開け辛さがなければ問題ありません。

 

 

ですが、やはり気にはなるものです。

 

 

筋肉の使い方が問題で下顎が歪んでいる場合は、体操をおこなう事で、いくぶん骨の出方がマシにはなります。

 

 

骨を全く出ないようにすることは出来ませんが、顎の歪みの改善にもつながるので、試してみて下さい。

 

 

また、痛みや開けづらさが感じる場合。

軟骨を痛めてしまうと厄介なので、早めに専門家相談する事をおすすめします。

 

 

口を開けた時の骨の出て心配な方の参考になれば幸いです。

 

 

LINEで送る
Pocket

リビジョン銀座の顎の整体法

顎の整体について【リビジョン銀座の整体法】

リビジョン銀座の顎の整体法

 

体に不調を感じる方であれば、整体へ通った事や、雑誌やインターネットで整体について調べた経験があると思います。

 

 

一般的に整体というと、肩こりや首こり、そして腰痛などの痛みやだるさ。

 

猫背や巻き肩など、見た目に関する悩みを矯正する施術院だというイメージが強いでしょうか?

 

 

整体師はこれらの悩みを解決する、スペシャリストです。

 

 

腕の良い整体師であれば、かなりしっかりとした施術を受けられるので、是非一度通院してみて頂きたいです。

 

(ただ、腕の良し悪しに差があるので、注意も必要ですが、、、。)

 

 

そして、整体院では、次のような施術を受ける事も出来ます。

 

 

それが、顎の整体です。

 

 

顎の整体って、どんな事を行うのかと疑問を持たれる方も多いと思います。

 

 

顎の整体では、主に次の症状に対して施術を行います。

 

 

  • ・口が開き辛い
  • ・噛むと顎が痛い
  • ・顎がだるい
  • ・顎が曲がっている
  • ・顔の歪み
  • ・小顔

 

 

この他にも、柔道整復師という資格を持っている整体師であれば、顎の脱臼した際に骨を元の位置に戻す整復を行う事も出来ます。

 

 

 

ですが、学校で顎について、基本的な解剖学や運動学などを学ぶ事はありますが、僕が学生のころは、とても実際に患者さんに施術を行えるほどのものではなかったです。

 

 

学校を卒業した後に、修行した施術院やセミナーに参加して、知識や技術を深める事になります。

 

 

しかし、小顔矯正などのポップな施術ではなく、ある程度根拠のある顎や顔の矯正を行っている接骨院や整体院は少ないため、ちゃんと技術を学べる機会が少ないという事もあり、学ぶには時間がかかりました。

 

 

このような経緯はあるため、整体といっても、その施術院によってやり方は変わるのです。

 

 

今回は、顎の整体では何を行うのかという点について、ご紹介いたします。

 

 

顎の不調や顔の歪みで、整体へ通ってみようかなとお考えの方は、参考にしてみて下さい。

 

 

 

顎の整体が必要なる場合

 

顎の整体が必要になる場合は、顎に違和感を覚えた時ばかりではありません。

 

 

姿勢の歪みでも、歪みの原因が顎にある場合は、顎の整体を行います。

 

 

ただ、顎の痛みや違和感を感じた場合、その殆どで顎の歪みがある事が多いので、顎の整体を行うわけです。

 

 

もう少し、詳しく解説していきましょう。

 

 

 

歪みとは?

 

歪みとは、体が動きやすい側に傾き、反対側に動かしづらい状態。

 

また、視覚的に左右前後のどちらかに傾いた状態をいいます。

 

なぜ、歪むのかというと、次の原因が考えられます。

 

 

  • ・生まれつき、成長
  • ・運動
  • ・仕事
  • ・生活習慣

 

 

生まれつき、成長

生まれつき体が歪んでいる場合や、成長の過程で体や顔が歪む事があります。

 

側弯症(そくわんしょう)という背骨が曲がってしまう疾患や、先天性股関節脱臼(せんてんせいきかんせつだっきゅう)といって、股関節が外れてしまうものが代表的です。

 

 

側弯症は成長の過程で治ってしまうものも多いです。

 

また、体操を行い、ある程度症状を抑える事は可能ですが、完全に歪みをとりきってしまう事は難しいです。

 

 

運動

運動も、その強度や頻度によって異なりますが、歪みの原因になります。

 

 

野球でボールを投げる時に、腕を捻る筋肉が発達する事で、肩に高さが変わる事があります。

 

 

姿勢を特徴づけるスポーツには、バレエもあります。

 

 

バレエも、過度に膝と開いたり、腰を反った状態を長くとる為に、体が歪んできます。

 

 

フィギアスケートや、スキーのジャンプのように上半身と下半身の筋力バランスが変わってくる運動も、運動をやめてしまうと骨格が崩れてきてしまう可能性も高いです。

 

 

健康に良いとされているスポーツも、極めるとその分の代償もあるのです。

 

 

 

仕事

肉体労働の方は、使う筋肉が限定されやすいので、体が歪んできます。

 

例えば、重たい荷物を同じ側の肩で持つ事が多い場合、持っている側の筋肉が発達し、体を歪めてしまうでしょう。

 

 

その一方で、デスクワークの方。

 

長時間イスに座っていると、知らず知らずの内に、左右どちからのお尻で座る事が多くなります。

 

そして、その骨盤の傾き固定化されてしまい、歪みへと発展してしまいます。

 

 

 

生活習慣

頬杖をつく癖がある方は、顎や頬骨が押されて顔が歪んできてしまいます。

 

食事の際に、同じ側ばかりで噛む癖があると、やはり顔が歪みやすくなります。

 

 

脚を組む癖がある方や、電車などまっすぐ立っていなければならない時に、同じ足に体重をかけて立つ事も歪みの原因となる事があります。

 

 

 

このように、実に様々な事が原因で、顔も体も歪んできます。

 

 

 

歪ませない為には?

 

普段の姿勢や仕事の癖を意識する事は大事です。

 

 

意識するだけでも、歪みを予防する事が出来るでしょう。

 

 

ですが、それにも限界があります。

 

 

なぜなら、歪んで作業をしている方が、効率よく仕事がこなせる事も多いからです。

 

 

 

歪みのメリット

実は、歪んでいる状態は、運動や仕事の作業効率が良かったりするのです。

 

仕事の癖や運動の癖は、そのやりやすさの代表でしょう。

 

また、ケガが病気が原因で、使いやすさを覚えてしまう事もあります。

 

 

片方の奥歯が虫歯だった場合、反対側の奥歯で食事をします。

 

歯の治療をサボって、その状態が長ければ長いほど、虫歯がない側で食事する事が苦でなくなってきます。

 

 

そして、虫歯を治した後も、今まで噛んでいた側で食事をした方が楽なので、そのまま片側での食事を続けます。

 

 

 

このように、力がいれやすかったり、あまり力をいれずに姿勢を支えられたり。

 

一番効率よく動けるように、体はバランスをとっていくのです。

 

 

ただ、あまり効率よく動かしすぎると問題が生じます。

 

 

 

歪みのデメリット

 

ある一方の歪みまでは確かに、歪んで使っていた方が体が動かしやすく便利ということはあります。

 

 

ただ、長期間歪んだ状態だと、問題がおこります。

 

 

筋肉が過度に発達してしまい、関節を壊してしまうのです。

 

 

 

発達した筋肉が関節を壊す!?

関節は靭帯や筋肉によって支えられています。

 

関節のつくりによって動く範囲は異なりますが、必要以上に動かないようにしているのも筋肉です。

 

 

しかし、歪みがある状態だと、使える筋肉が限定されます。

 

 

骨盤に歪みがあった場合、大腰筋という筋肉に支障をきたします。

 

腰痛の原因となるこの大腰筋は、腰を過度に反らせてしまう上に、股関節を外側に捻る力になります。

 

 

肩甲骨の位置に問題があった場合、僧帽筋という筋肉が正しく働かなくなります。

 

この肩こりの原因となる僧帽筋は、体幹をも歪めてしまう原因になります。

 

 

特定の筋肉が発達した場合。

 

その周りの関節は、片側によく動く一方で、反対側には動かない。

もしくは、動きが悪くなっています。

 

 

この状態は仕事を行う上では効率が良いのですが、左右対象に行う動きを行う上では都合が悪いです。

 

 

左右対象の動きが要求される代表的なものとしては、歩行があります。

 

 

 

歩行について

歩くという行為は、歪みをひどくもさせますし、良くもさせます。

 

 

例えば骨盤。

 

 

一歩踏みだす時には、片方の骨盤の前への動きが必要です。

 

足が一歩前に出ることで、体重を前に移動させられるのです。

 

 

ですが、骨盤が最初から前に捻れて歪んでいる場合。

骨盤を前側に動かしづらくなります。

 

 

それでも前に進まなければ歩けないので、骨盤が前に動かない分、大腰筋などの股関節の前側の筋肉が股関節を外側に捻り、その股関節の働きで前側に進む働きを代償します。

 

 

これで、骨盤が歪んでいてもまっすぐに歩けるようになるのですが、やはり問題が出てきます。

 

 

股関節を外側に捻った状態を維持しつつ歩くので、股関節回りの靭帯を痛め、緩んでしまうのです。

 

 

これは、一種のケガになります。

 

 

一回で靭帯を伸ばすような大きな力がかかったわけではなく、小さい力が反復的にかかった事で関節を痛めてしまうのです。

 

 

なので、整体で骨盤を矯正するという事は、良いことなのです。

 

 

またなぜ、長々と体の歪みについて説明してきたにかというと、顎の整体と関係してくるからなのです。

 

 

 

顎は体のバランスをとるバランサー

 

顎の痛みやこりなど、顎回りの症状には顎の整体を行います。

 

 

ですが、顎だけを良くしようと整体しているわけではないのです。

 

 

体も含めて全身のバランスをとる為に、顎に整体を行う事の方が多いのです。

 

 

例えば、顎に左に曲がっている方がいるとします。

 

 

この方の歩き方をみると、体重を左にかけ歩く事が多いです。

 

 

これは、顎をはじめとして、顔面骨のかみあわせが悪くなっている状態だと考えます。

 

 

そして、顎や顔面の整体を行うと、歩く際に中心を保ちつつ、左右に体重をかけ、歩けるようになります。

 

 

ですが、顎の整体だけではバランスがとれない方もいます。

 

 

このような方は、前述したような骨盤の歪みを併発している可能性が高いのです。

 

 

このような方には、骨盤や股関節の整体を行っていきます。

 

 

 

顎の整体の1つの考え方

 

顔の整体や矯正を行う施術院は、1つ1つその施術方法が違います。

 

 

その原因は、学校で顎や顔について学ばない事や、学べる施術院が少ないため、共通した施術の概念が確立されていないからです。

 

 

リビジョン鍼灸接骨院では、顎の整体に特化しています。

 

 

確かに、顎のみを施術する場合もありますが、骨盤や体幹の施術も同時に行う事も少なくありません。

 

 

これは、体を歪めている原因が顎や顔のあった場合、顎だけを整体しても元に戻ってしまう事が多いからです。

 

 

体は左右均等に作られてはいませんが、どちらかにずれ過ぎてしまうのは問題があります。

 

 

肩こりや腰痛の原因にもなりますし、顔の歪みなど美容面でもデメリットになります。

 

 

顎の不調がある方へ、顎を治す体操法もご紹介していますので、こちらからご自身の悩みを検索してみて下さい。

 

検索窓

(パソコンでは右側、スマホだと下に検索窓があります)

 

 

顎の整体について、疑問をお持ちの方の、参考になっていれば幸いです。

 

LINEで送る
Pocket