鍼灸・東洋医学2018/5/12

耳にまとわりつく音【不快な耳鳴りの種類と鍼灸治療】

耳にまとわりつく雑音

 

普段、日常で聞こえてくる音。人の話し声、携帯の呼び出し音、電車の通る通過する音・・・

 

 

生活音とは、意識することなく耳に入ってきます。

 

 

音とは、同じところにいれば、そこにいる皆がほぼ同じように聞こえてきます。

 

 

そんな中、突然、自分にしか聞こえない音がすることがあります・・・

 

 

ホラーの話ではなく、「幻聴」か「耳鳴り」です。

 

 

普段はあまり気にしていませんが、突然起きたら、気になり不快に感じると思います。

 

 

今回は、そんな「耳鳴り」についてお話していきたいと思います。

 

 

耳鳴りについて

 

耳鳴りとは、周囲に音がしていないにも関わらず、「ピー」「ジー」など音を感じる状態のことです。

 

 

原因ははっきりと解明されていませんが、耳の中の内耳にある蝸牛という器官だと言われています。

 

 

蝸牛は空気の振動をリンパ液の振動に変え、さらに脳へ伝える電気信号に変える器官です。

 

 

このリンパ液の振動を電気信号へ変えるところで障害が起こっていると考えられています。

 

 

音の性質により、3つに分けられます。

 

  • ・高音型
  • ・低音型
  • ・雑音型

 

 

それぞれ特徴があって、その後の治療方針なども変わってきます。

 

 

高温型

「キーン」や「ピー」などの機械音のような高い音が聞かれます。

 

低音の耳鳴りに比べると治りにくいです。

 

老人性の難聴などに伴い起こることがあります。

 

 

低音型

「ブーン」や「ボーン」などの低い音を訴える人が多いです。

 

「ジー」とセミが鳴いているような音と表現される人も多いです。

 

中耳炎やメニエール病でこのような耳鳴りを自覚される方がいます。

 

 

雑音型

「ガサガサ」と聞こえる人もいます。

 

この場合、耳の中の鼓膜までの道の間に異物が入り起こっている可能性があり、異物の除去で改善されることもあります。

 

 

また耳鳴りのあり、それ以外にめまいと難聴の症状がある場合、「メニエール病」や「突発性難聴」の可能性があります。

 

 

「突発性難聴」では、症状が出てからどれだけ早く治療に入るかで、その後の聴力の回復に関わります。

 

上記の3つの症状がある時は、まずは病院受診をお勧めします。

 

 

耳鳴りの治療について

 

耳鳴りは原因不明のケースもあり、根本治療が難しく対症療法で苦痛を軽減することが一般的です。

 

 

薬物療法としては、メチコバールなどのビタミン剤や血流改善の薬が処方されます。

 

 

急性の激しい耳鳴りや突発性難聴では、ステロイド剤を使用することもあります。

 

 

また耳鳴りによる生活上のストレスを和らげるため、眠剤や抗不安薬が出されることもあります。

 

 

薬以外の治療法として挙げられるは、内耳の血流改善を目的とした交感神経への神経ブロックや生活習慣の改善のための生活指導が挙げられます。

 

 

耳鳴りの東洋学的考え方

 

それではここから、東洋医学における耳鳴りについてお話します。

 

 

まず東洋医学では、耳は五臓六腑の腎と関係が深く、経絡では体の側面を流れている2つの少陽経と太陽小腸経が耳に絡みます。

 

 

また間接的に五臓の脾・肝も関連すると言われています。

 

 

耳鳴りの原因は、邪や肝火などの不要物質が耳の経絡の流れを阻害して起こる実証か、腎・脾の気の不足で耳に栄養をできない虚証がある。

 

 

実証は急激に起こり、耳で手を抑えると音が大きくなる低音性の耳鳴りです。

 

 

原因は風熱の邪気が侵入し耳で停滞を起こす風熱(ふうねつ)、ストレスで滞った気が火なり耳で滞る肝火上炎(かんかじょうえん)、痰濁が長く滞り熱となり耳で滞る痰熱(たんねつ)があります。

 

 

虚証は慢性的に起こり、耳で手を抑えると音が緩和される高音性の耳鳴りです。

 

 

原因は老化や長く病気を患うことで精気を消耗して起こす腎陰虚(じんいんきょ)・腎陽虚(じんようきょ)、飲食の不摂生や疲労により起こる脾気虚(ひききょ)があります。

 

 

東洋医学的耳鳴りの治療法

東洋医学では、耳鳴りという症状ではなく、原因で処方が決まります。

 

 

今回は耳鳴りで使われる漢方薬とツボについてお話します。

 

 

 

 

・漢方薬

実証では、風熱であれば銀散(ぎんぎょうさん)。

 

肝火上炎であれば竜胆肝湯(りゅうたんしゃかんとう)。

 

痰熱であれば温胆湯(うんたんとう) などがあります。

 

 

虚証では、腎陰虚であれば六味地黄丸(ろくみじおうがん)。

 

腎陽虚であれば、八味地黄丸(はちみじおうがん)。

 

脾気虚であれば、補中益気湯(ほちゅうえきとう) などがあります。

 

 

このように同じ耳鳴りでも原因が違えば使う漢方薬も異なります。

 

これを「同病異治(どうびょういち)」といいます。

 

 

ちなみに、ここで挙げた漢方薬は風邪や消化不良、頻尿に使われることがあります。

 

 

例えば、銀散は風邪にも使うことがあります。

 

このように別の症状でも同じ漢方薬を使うことを「異病同治(いびょうどうち)」といいます。

 

 

・ツボ

さて次に耳のツボについてお話していきます。

 

 

先ほどにも挙げましたが、耳に絡む経絡は、2つの少陽経と太陽小腸経が耳です。

 

 

耳の前にある耳門(じもん)・聴宮(ちょうきゅう)・聴会(ちょうえ)というツボは、それぞれ三焦経、小腸経、胆経にあるツボで、原因に合わせ使っていきます。

 

 

また翳風(えいふう)というツボが、耳の症状に効果的です。

 

 

翳風は手の三焦経にありますが、胆経と交わります。ともに耳に繋がる少陽経の交わるツボのため、耳鳴りだけでなく、耳に関する症状に効果があります。

 

耳のツボ

 

またこれらの局所のツボに、それぞれの証に対して、ツボを組み合わせて治療を進めていきます。以下にのは1例で他の症状などで組み合わせは変わります。

 

 

  • ・風熱では風池・大椎
  • ・肝火上炎では行間・肝兪
  • ・痰熱では豊隆・内庭
  • ・腎陰虚では太渓・復溜
  • ・腎陽虚では腎兪・命門
  • ・脾気虚では脾兪・足三里

 

耳鳴りツボ

 

 

まとめ

 

耳鳴りは原因自体は判明していませんが、音の高さや性質によって違いがあります。

 

 

治療法は対症療法が一般的で、東洋医学では症状の性質によって治療法を変えていきます。

 

 

また耳鳴りは、突発性難聴などの病気の症状として出ることもあるので、他に眩暈や難聴の症状があれば、病院の受診をお勧めします。

 

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