昔、どんなスポーツをしていましたか?
野球、サッカー、バスケ、バレー・・・スポーツに明け暮れた人も多いと思います。
久々に運動するときは怪我に注意してください。
そして、万が一怪我をしてしまったら、湿布を貼って安静にしてください。
療養するのもいいですが、捻挫などの怪我も、実は鍼灸が効果的なんです。
今回は、足首の捻挫についてお話をしていきます。
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まずは捻挫についてお話していきます。
捻挫とは、本来関節が動く範囲以上に動いたことで、靭帯を痛めてしまった状態のことです。
靭帯を痛めた部分は、出血して腫れ・痛み・熱感・発赤の4つの症状が、起こるのが特徴的です。
特に足首の捻挫は多く、その中でも足首を内側に捻る「内反捻挫(ないはんねんざ)」多いです。
まず捻挫や打撲など怪我をした直後に行うのは、RICE処置を行います。
RICE処置とは、ケガをした時に傷ついた場所を、最小限に抑えるために行う応急処置です。
以下の行うこと4つの頭文字を取ってRICEと言っています。
怪我した足の腫れている所に氷嚢を当て、痛くない程度に圧迫し、心臓より高く挙げて休めてください。
捻挫の状態によりますが、約1日ほど行ってください。
この時、氷嚢は氷と水を入れ、凍傷に注意が必要です。
ただし捻挫だと思っていていたら、骨折していたなんてこともあります。
怪我をした直後は、病院に行くかどうかの判断が大変難しいところです。
そんな時、骨折しているかどうかを見極める5つのポイントがあります。
この5つで痛みがなかったり、歩ければ骨折してる可能性は低いです。
上の5つの1でも当てはまったら、病院で確認してもらったほうがいいでしょう。
RICE処置を行い、腫れや痛みが軽くなってきたら、足首が動きにくくならない様に少しずつ可動域訓練を行っていきます。
痛みが出ない範囲で、つま先立ちやつま先挙げ、タオルを足でたぐり寄せるなどのトレーニングを行っていきます。
そして、無理をせず少しずつ負荷をかけていき、スポーツに復帰していきます。
それでは東洋医学での捻挫についてお話していきます。
東洋医学では、体を動かすためのエネルギーがには、気と血というものがある考えられています。
運動などで足首を捻ったりすることで、足首の筋肉を傷つけ、気や血が滞り、鬱滞してしまいます。
これを気滞血瘀(きたいけつお)といいます。
また捻挫をした後が古傷となり、天気の悪い時に痛むということがあると思います。
これは気候の変化が、古傷を刺激して、痛みが出ると考えられています。
捻挫での鍼灸治療は、早く回復でき、より怪我の前の状態に戻すことを目標に治療をしていきます。
捻った直後は西洋医学と同じくRICE処置を行います。
RICE処置を行いながら、痛みが出て腫れている所を避け、周囲や少し離れた所にお灸をして、腫れている所の鬱血している血や熱を分散させます。
こうすることで、炎症が早く収まります。
そして、腫れが引き症状が少し落ち着いてきたら、内出血の後などにお灸を行います。
お灸は内出血を吸収したり、痛みの緩和に効果的です。
鍼灸では、傷つけた近くのツボを使います。
それにより鬱滞していた足首の気血を通らせて、それにより傷ついた組織を回復させます。
内反捻挫では足首の外側を通っている経絡中心にツボを取っていきます。
解渓(かいけい)は、胃の経絡の上にあり、足首の前を通る経絡です。
懸鍾(けんしょう)は、胆の経絡の上にあり、足首より上ですが足首に関係する筋肉に作用します。
丘墟(きゅうきょ)も胆の経絡の上で、外くるぶしの前斜め下にあり、足首を動かしやすくする効果があります。
陽陵泉(ようりょうせん)は、足首ではありませんが、筋肉の痛みや動きが悪い時によく使われます。
また気滞血瘀の治療として、気と血を流すツボとして太衝(たいしょう)と三陰交(さんいんこう)を取ります。
古傷の気候の変化による痛み、癖になった捻挫には、外くるぶしの下で押して痛いにお灸をするか、丘墟と商丘(しょうきゅう)から挟む様に鍼をします。
捻挫は、関節可動域以上に関節が動いたことで靭帯を痛めてしまった怪我のことです。
これを最小限に抑えるために、状態に合わせて1日程、RICE処置を行います。
症状が落ち着いてきたら、リハビリを始め、治った時に動きやすさを保つことができます。
つま先立ちやつま先挙げなど足首周りのトレーニングから始め、痛みがない範囲で少しずつ負荷をかけて行くことが重要です。
また鍼灸治療では、最初は炎症を早く引かせるため、捻挫の場所の周りにお灸を行います。
その後、気血の流れを促し、治るのを早くするように解渓、懸鍾、丘墟、陽稜泉などの周囲のツボを取ります。
また気滞血瘀を取るために、太衝や三陰交、古傷に商丘を使って治療をしていきます。
捻挫で早く治したい人の参考になれば幸いです。
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