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経絡による鍼治療の仕組み

鍼治療の仕組みを教えて【経絡とは何か?】

 

経絡による鍼治療の仕組み

 

 

東洋医学に馴染みがないとあまり聞き慣れない言葉かもしれないが『経絡』という言葉をご存じだろうか?

 

 

経絡とは、『経脈』と『絡脈』の総称なのだがこれらを簡単に説明するなら、経脈とは身体を上下に流れる縦の線であり、絡脈は「網」という意味があり、まさにその名の通り経脈から細かく小さく網の目のように縦横に分布しているものである。

 

 

そんな経絡には『気』や『血(ケツ)』が流れており、臓腑や四肢、関節と連絡し、身体の上下、内外を通り体内の全ての機能を調節している。

 

 

また、体内の全ての機能を調節している以外にも、経絡の主たる作用は大きく分けて3つある。

 

 

①生理面においては、『気』や『血』を運行させて陰と陽などのバランスを調節する。また、暑さや寒さ、湿気など身体に影響を与えるものから身体を防御する作用がある。

 

 

②病理面においては、体内に病気を引き起こす悪いものが侵入した場合、その通り道となってしまう。

 

 

③治療面においては、針灸による刺激を伝え、臓腑のバランスを調節する。

 

 

経絡は上記のような作用を持ち、病気が起こる原因もそれを治療することも経絡を考えることで可能となる。

 

 

今回はそんな『経絡』についてご紹介させて頂こうと思う。

 

 

1.鍼治療の仕組み【経絡に基づいた針灸治療とは?】

 

最近は街中に針灸整骨院含め治療院が増えてきて、どこの場所でも針灸治療を受けることができる環境にある。

 

 

しかし、その治療院での針灸治療が、患者さんの症状を全て経絡で考え治療しているかというと、おそらく全てではない。

 

 

もちろん、経絡を考えて治療をする場合のことの方が多いとも思うが、症状などによっては経絡よりも筋肉を中心に考えて針灸治療をする場合があるからだ。

 

 

ちなみに、経絡を考えての治療であれば、鍼灸整骨院よりも専門性が高い鍼灸院の方が四診とされる問診、視診、望診、切診を用い、患者さんの抱える症状を当てはめ治療方法を決定するのでより東洋医学的な経絡を考えた治療を受けられるかもしれない。

 

 

では、鍼治療の仕組みの1つ。

経絡に基づいた治療とは具体的にどういった治療プランになるのか?

 

 

1-1.上の病は下に取る

 

例えば、1つ例を出すと現代人が悩まれている症状として多いもので「頭痛」があると思うが

 

悩む女

 

頭痛と一言で言っても、おでこの前辺りが痛い、後頭部が痛い、側頭部が痛い、頭のてっぺん辺りが痛いと人によって症状が違う。

 

 

これを経絡で考えると、頭痛がした際に頭のどのあたりに痛みが出るかによっても、どこの経脈(経)が悪いかが分かり治療するべきポイントはだいぶ絞られてくる。

 

 

冒頭で経脈とは身体を上下に流れる縦の線と述べたが、頭痛で頭のどの部分が痛いかが分かったら、次はそれに対応する経脈のどの経穴(ツボ)に対して治療するかを考えなければならない。

 

 

経脈は身体を上下に走り、長いものでは目や側頭部から足の指先まで線が繋がっているものもあるが

 

 

その長く伸びる経脈上に数多く存在するどのツボを使い、その症状の緩和を図るかが重要になる。

 

 

そう考えた時に「上病下取」という中国最古の医学書(素問)に書かれた言葉が、どのツボを使うかを決める1つの選択肢になる。

 

 

「上病下取」読んで字のごとく、上の病は下に取る。つまり、頭痛のような人の身体において上の部位で起こる症状は、足など下の部位で治療する。ということだ。

 

 

実際にこの治療法は有効で、症状に対して治療する部位は離れれば離れるほど良いとされている。

 

 

上病下取の例をもう1つ出すなら、海老反りになった人をイメージして頂きたい。もしくは平仮名の「ひ」を見て頂きたい。

 

伸展

 

「ひ」の左側(書き始め)を頭とし、右側(書き終わり)を足とする。そうすると、頭(首)と同じ位置にあるのは足首、腰、背中と同じ位置にあるのは膝下あたりになるだろうか。

 

 

このイメージがそのまま治療に使えるのだ。首の症状に対しての治療に足首のツボを使い、腰の症状に対しては特に膝裏のツボが有効だ。

 

 

経絡に基づいた治療例を1つご紹介させて頂いたが、この上病下取は1つの針灸治療のやり方である。

 

 

先ほども述べたがどの治療のやり方も、綿密な問診の元に成り立つものなので針灸治療において初めの問診がかなり重要なものと言えるだろう。

 

 

2.経絡を考えればマッサージでも効果が出せる?

 

経絡に基づいた治療などはどうしても針やお灸といった道具を用いないと治療ができない。といったイメージが強いと思う。

 

 

しかし、針灸治療を受けたことがない方は、針は痛そうだしお灸は熱そうだし怖い。といったイメージをお持ちの方もいるだろう。

 

 

治療院で働いていると「鍼灸治療を受けたこともあるけどあまり効かなかったから指圧の方がやってもらった感があって良い」といった声も稀に聞くこともある。

 

 

そのような場合、針やお灸など道具を用いずに経絡を考えて、針灸治療をしようと思ったツボに指圧をすることで針灸治療と同じように効果が出せるのだろうか?

 

 

結論から述べると、針やお灸をしてあげた方がより効果的な場合もあるが、そのツボに対して指圧を行ったことが症状に対して無意味かというとそうではない。

 

 

施術するべきツボというのは、何かしらの反応を示すものである。

 

 

例えば、他のツボに比べてそのツボだけ痛みを感じやすかったり、触った感じがべこべこして凹んでいるような感覚だったり

 

 

感じ方、表現の仕方は人それぞれだが、鍼灸あん摩マッサージ師やセラピストはその異常を感知する指先の感覚を養わなければならないとされている。

 

 

経絡治療、針灸治療は問診がかなり重要とも述べたが、通常はもちろん問診で知り得た情報を元に治療方針を考えると思うが

 

 

患者さんによっては、本人にとって恥ずかしいと感じることだったり、どうしても問診で伝えられないこともある。

 

 

しかし、そのことが治療をする上で重要な情報だったりもするので、問診は軽めに行いツボの反応をメインに考えて治療方針を決める先生もおられるくらいだ。

 

 

そのように、何かしらマイナスな反応を示しているツボに対して指圧で刺激を入れるとマイナスを「補」する効果が生まれるので無意味なことではないのだ。

 

 

では、経絡に基づいた考えで指圧でも効果が出せるツボをご紹介しよう。

 

 

2-1.ツボの効果は名前にある

 

ツボは奇穴と呼ばれるどの経脈にも属さず単独で存在しているツボを除き、身体中に361穴ある。

 

 

ツボにはそれぞれ名前がついていて、効果もそれぞれ異なる。またツボの効果はツボ名に由来しているものもある。

 

 

今回ご紹介させて頂きたいツボのである「環跳」というツボ。

 

 

読み方は「かんちょう」と読むが、漢字を見て頂きたい。漢字に跳躍の跳=はねるという意味がある。

 

 

そのため、この「環跳」というツボは足の疾患によく効くとされているのだ。このツボの場所としても臀部の部分にあるので腰痛などにも効果があるとされている。

 

 

また、この「環跳」というツボは胆経と呼ばれる経脈(グループ)に属し、胆経の経脈はまさに目から足先にかけて伸びているので目にも効果があるし側頭部の頭痛などにも良い。

 

 

さて、肝心の「環跳」の指圧のやり方だが患者さんを横向きに寝かせ、施術者は横向きに寝た患者さんの身体に対して垂直の位置に立つ。

 

 

腸骨稜と呼ばれる骨盤の横の出っ張りと、大転子と呼ばれる太ももの骨の出っ張りを手のひらの真ん中にくるようにして

 

 

その位置から両方の親指を伸ばし空中で親指同士をくっつける。くっつけた状態から後ろ方向に半回転させて指が止まった場所がおよそ「環跳」にあたるのでその部分を指圧する。

 

 

ツボを捉え的確に力が入っていると、強く刺激を感じる部分なので押し過ぎると逆に身体にとってダメージとなる。

 

 

なので「環跳」を指圧する場合は多くて3回程度にとどめなくてはならない。

 

 

治療効果がうまく出せると、1度押しただけでも施術を行った側の目に潤いが出て側頭部痛が軽くなったという声も出るくらいである。

 

 

このように臀部のツボに対して指圧をしても、経絡の流れで目や側頭部などにも効果を出す事もできるのだ。

 

 

3.経絡に基づいた鍼治療の可能性

 

ここまでご紹介してきたように、経絡治療においては、首が悪くても足首を治療したり「環跳」のように臀部の施術が目や側頭部に効果をもたらしたりと

 

 

なんとなく遠隔的なイメージがあると思う。しかし、場合によっては患部に治療をすることも大いにある。

 

 

だが、経絡の流れに基づいた治療をするからこそ、マッサージのような表面上からでは治療をすることが難しい部分にさえ効果を出すことができる。

 

 

簡単な例を出すなら、口内炎やものもらいをマッサージで治そうというのはなかなか難しいように思える。

 

 

かえって悪化させそうなイメージだが、経絡の流れを考えた治療を行えば、冒頭で述べた経絡の作用にもあるように他の部位で針灸治療をすることでその治療効果が経絡を辿って口内炎やものもらいのある患部に効くのだ。

 

 

よって、経絡の考えに基づいた針灸治療には、様々な症状、疾患を治す可能性を秘めているということが言える。

 

 

今回は鍼治療の仕組みをご説明させて頂いた。

 

 

経絡とは何か?

経絡を用いた治療とはどういったものか?

 

 

という事を中心にご紹介させて頂いたが、少し経絡というもののイメージはついただろうか?

 

 

この記事をきっかけに経絡、針灸治療に興味を持つ方が増えれば幸いである。

 

 

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頬に肉をつける

ほっぺたに肉をつける3ステップ【矯正・食べる・噛む】

頬に肉をつける

 

ほっぺたに肉をつける。

 

 

丸顔の人が聞いたら、信じられないような言葉ですね。

 

 

しかし、ほっぺたに肉がない方にとっては、なんとかしてほっぺたに肉をつけたいのです。

 

 

では、なぜでしょうか?

 

 

まず、ほっぺたに肉がないと、こけてみえるので老けて見られやすくなります。

 

やつれ顔の女の子

 

頬に影が出来る悩みで対処すべきは骨か?それとも筋肉か?

こちらで説明しているように、写真を撮った際に、頬骨の下に影が出来る原因にもなるので、嫌がる方は多いです。

 

 

頬下の影

 

 

ほっぺたに肉をつける工程は、次のようになります。

 

 

 

  1. 1.矯正
  2. 2.食べる
  3. 3.噛む

 

 

 

基本は良く噛んで食べて頂ければよいのですが、ここで問題があります。

 

 

食事のイメージ

 

 

それは、顎の正しい軌道(使い方)が悪いと、正しく顔の筋肉が使えなくなってしまうので、顔の脂肪が垂れて、ほっぺたが薄くなってしまうのです。

 

 

頬がこける事による3つの弊害

 

 

今回はより効果的に、ほっぺたに肉をつける為の方法をご紹介いたします。

 

 

それでは、やっていきましょう。

 

 

 

ほっぺたに肉をつける前に、筋肉について勉強しよう。

 

【顔の皮下脂肪】

顔の皮下脂肪

 

 

年齢を重ねると、頬の脂肪が落ちる。

もしくは、吸収されてきます。

 

 

老いと脂肪の位置関係

 

 

それに比べて、エラの筋肉の大きさや太さは落ちづらいです。

 

 

肥大化した咬筋

 

 

なので、頬の脂肪がたるんでくるとエラ骨やエラの筋肉の厚みの分、ほっぺたが凹むこけて見えてきます。

 

 

では、ほっぺたの肉。

 

 

どうすれば、垂れないように出来るのでしょうか?

 

 

リビジョン鍼灸接骨院がおすすめする方法は、表情筋を鍛える事です。

 

 

 

表情筋の図式

 

 

頬の皮下脂肪は、浅い方と深い方の2層に分かれています。

 

 

浅い方の脂肪は、表情筋と頭にある僧状腱膜という組織にくっつき、吊り下げられています。

 

 

帽状腱膜

 

 

なので、表情筋が衰えてしまうと、脂肪が垂れ、頬がこけてしまうのです。

 

 

表情筋を鍛えていきたいわけですが、もっとも効率良く鍛えられる方法が咀嚼(そしゃく)。

 

 

つまり、噛む事なのです。

 

パセリを片側で噛むモデル

 

 

歯が無くなった老人の顔の多くで、頬のこけやたるみがある事を確認できると思います。

 

 

あんぐり顔の老人

 

 

勿論、加齢によるコラーゲンやエラスチンといった弾力性の組織が変性し、張りがなくなってしまうといった問題もあります。

 

 

真皮のコラーゲンとエラスチン

 

 

ですが、噛めなくなった事による表情筋のたるみも、原因の1つなのです。

 

 

入れ歯を外した初老の男性

 

 

なので、頬の肉をつけたい方はまず、食事をしっかりと噛んで下さい。

 

 

それだけでも、頬の感じが変わる方も、多いでしょう。

 

 

 

脂肪って何?

顔の皮下脂肪の位置

 

 

脂肪、脂肪と言いますが、脂肪って一体なんなのでしょうか?

 

 

脂肪細胞

 

 

太って見せる為だけのものではない事は、確かです。

 

 

簡単に説明すると、エネルギーを作り出す為の材料です。

 

 

脂肪細胞は体を動かすエネルギー

 

 

この脂肪細胞でエネルギーを作り出しているのですが、この辺りを簡単に勉強していきたいと思います。

 

 

 

脂肪の勉強

脂肪の勉強をしていきたいのですが、脂肪というものを説明しようとすると、膨大な情報量になってしまいます。

 

 

例えば、細胞膜を構成しているのは、脂肪です。

 

 

これは、脂肪は水に溶けたり溶けずらかったりする、その特徴を利用して細胞の膜を構成しています。

 

 

それはイオンなどを細胞内外へ通過させるために、、、、。

 

 

ちょっと、眠たくなってきそうなので、なぜ脂肪がつくのか?

という部分の説明に特化させてお話させて頂きます。

 

 

 

脂肪合成にはエネルギーが必要

まず、脂肪の作り出すには、沢山のエネルギーが必要です。

 

 

そして、そのエネルギーをどこから調達してくるのかというと、甘いもの(糖質)を分解する時に発生する、余分なエネルギーを使っているのです。

 

 

ロールケーキ

 

 

甘いものが脂肪になるのではなく、甘いものを分解するとエネルギーが脂肪の合成を進めるのです。

 

 

現代では、簡単に食事をとる事が出来ます。

 

 

そして、その殆どに炭水化物や糖質などが含まれています。

 

 

甘いものを頬張る

 

 

なので、もし頬に肉をつけたいなら、甘いものをいっぱい食べれば良いのです!!

 

 

と言いたいところですが、そうもいきません。

 

 

確かに、食事を摂取すると顔が丸くなります。

 

 

丸顔のアニメ

 

 

少しこけ過ぎている方などは、それでも良いかも知れません。

 

 

ですが、お肉が大きくなればなるほど重くなります。

 

 

前述したように、頬の脂肪を支えているのは、表情筋です。

 

 

重くなった脂肪を持ち上げるにも、限界があります。

重くなりすぎると、垂れます。

 

 

50代の肌のたるみ

 

 

頬がこけはしなくなるかも知れませんが、垂れて二重顎にはなってしまうでしょう。

 

 

二重あご

 

 

また、面長タイプの方などは頬に肉が付き辛い事も、多くあります。

 

 

健康にも良くないので、頬に肉をつけたいからといって、甘いものの摂り過ぎには気を付けて下さい。

 

 

 

食事の前のひと手間で、顔の印象を変えてみよう。

 

頬にお肉をつけるには、食事をしっかり噛むをいう事がおすすめです。

 

 

片側で噛む女の子

 

 

ですが、あごが曲がったまま食事を噛んでも頬はふっくらしていきません。

 

 

なので、下あごの歪みから整えていかなければなりません!

 

 

 

下顎の位置を正す意味とそのやり方

食事をする時に、左と右の両方を同時に使って食事している方は、少ないです。

 

 

これは、食塊を小さくする時に、左右どちらかの顎だけで噛んだほうが効率よく、食塊を小さく出来るからです。

 

 

片噛みのイメージ

 

 

ですが、片方の奥歯しか使わないという方も、いらっしゃいます。

 

 

チューインガムを噛む子供

 

 

この癖がお持ちでしたら、意識的に左右で噛む事をおすすめします。

 

 

片噛みってダメなの?見た目に影響があるのかを考察してみた。』で説明しているように、顔の歪みに繋がる可能性があるからです。

 

 

そして、下あごを治す目的の1つに、ほうれい線を治すという事もあります。

 

 

 

あごを治すとほうれい線も治る?

ほうれい線は、顔の皮膚や筋膜がたるむことで出てきます。

 

ほうれい線や目尻の小皺がある女性

 

 

なので、顔の筋肉を鍛えてたるみを予防する必要があります。

 

 

こちらの体操を試してみてください。

 

 

頬を持ち上げる口角体操その壱

【やり方】

1.指で口角を持ち上げる。

 

2.もう片方の指で、口角を引き下げて15秒ストレッチする。

 

3.反対側も同様に行う。

 

 

こちらの体操もおすすめです。

 

大頬骨筋活性化の矯正体操のやり方

 

 

そして、もう1つのほうれい線が濃くなる原因があります。

 

 

それが、筋肉の使い過ぎです。

 

 

表情筋の使い過ぎがほうれい線を作る!

ほうれい線を表情筋の特徴が、骨から皮膚に繋がっているという事です。

 

 

顔の筋肉の特長

 

 

下顎の位置がずれると、筋肉の使い方に偏りがでます。

 

 

すると、皮膚を引っ張り続けてしまうようになります。

 

 

ほうれい線やゴルゴ線の真実を説明した画像

 

 

これが、ほうれい線やゴルゴ線の原因となりますし、使えていない側の表情筋の頬は垂れてこけやすくなります。

 

 

それでは、どのようにして治していけばよいのでしょうか?

 

 

それには、顎の動く範囲を広くするという体操が有効です。

 

 

 

顎の可動範囲を大きくしよう

食事の際、下顎は左右に動きながらバランスをとっています。

 

 

例えば、右で食事をする場合。

 

右で噛む際の顎の動き

1.

顎は真っすぐもしくは、若干左にずれながら開きます。

 

2.3.

あるポイントまで口が開いたら、顎をに右に動かしながら閉じ、食べ物をつぶしていきます。

 

4.

そして、最後に噛みながら左にずれます。

この工程を何回も行う事によって、食べ物を小さくしていきます。

 

 

ですが、下顎。

顎関節に問題があると、この動きが正常に行えなくなってしまいます。

 

 

右には良く動くのに、左にはあまり動かないなど、左右差が生じてくるのです。

 

 

そして、長い時間この状態を続けていると、筋肉の強さにも左右差が出てきてしまうのです。

 

 

下顎の位置がずれ、表情筋も歪み、頬がこけてくるといった具合です。

 

 

これを防ぐ方法を、ご紹介いたします。

 

 

 

顎の可動域改善体操

顎を良く動かして、顎の使い方を変える体操をご紹介いたします。

舌スポットあご回し体操

【やり方】

1.舌先をスポットと呼ばれる上顎の部分に固定して下さい。

スポット

 

2.舌先が離れないように、口を開いて下さい。

 

3.下顎を右にずらして下さい。

 

4.右にずらしたまま、歯を噛み合わせない程度に、口を閉じて下さい。

 

5.そのまま左に下顎をずらして、口を真っ直ぐに戻して下さい。

 

6.再度、口を開いて下さい。

 

7.左に顎をずらして下さい。

 

8.左にずらした状態で、口を閉じて下さい。

 

9.顎を右に動かして、口を真っ直ぐに戻して下さい。

 

10.一連の体操を3セット行って下さい。

 

顎がカクカクするようなら、体操を中止して下さい。

 

 

こちらの動画で行っている、筋膜リリースや矯正体操もおすすめです。

 

 

 

 

頬に肉をつけたいなら、このステップを忘れないで

 

頬に肉をつける為には、まずはしっかり食事を噛んで下さい。

 

 

食事を噛む事によって、頬肉を持ち上げる表情筋が鍛えられるからです。

 

 

そして、ただ噛むだけでは、不十分な場合もあります。

 

 

それは、顎の歪みが原因で、筋肉の力に左右差が生じている場合。

 

 

そんな時は、顎の可動域改善体操を試してみて下さい。

 

 

実は、頬に肉を付けたい場合も、無くしたい場合も、行う体操はそんなに変わりません。

 

 

変わるのは、顔の骨格のタイプです。

 

 

骨格のタイプによって同じ体操をおこなっても、効果が変わるのです。

 

 

骨格矯正で、その部分を少し変えるだけでも、印象は変わりやすくなります。

 

ですがまず、今回の方法を試してみて下さい。

 

 

皆さまの悩み解決の助けになれば、幸いです。

 

 

【頬をふっくら見せたい方へおすすめの記事】

 

 

 

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顎のひっかかりと整体師

顎が引っかかる!どうすればいいの?【整体師の回答】

顎のひっかかりと整体師

 

 

顎が引っかかる原因の1つに、骨の形状という問題があります。

 

 

例えば、下顎の一部の骨の厚さや長さが違うと、口が真っ直ぐに開かなくなります。

 

 

これは、顎が引っかかる大きな原因の一つになります。

 

 

ですが、顎が引っかかる方が必ず、骨の大きさに左右差があるかというと、そういうわけでもありません。

 

 

骨の左右差があったとしても、顎が引っかかる経験はないという方も、大勢いらっしゃいます。

 

 

実は顎の引っかかりには、骨形状以外にも色々な原因が加わり、起こってくる事が多いのです。

 

 

では、骨の形状以外の原因には、なにがあるのでしょうか?

 

 

例えば、歯の噛み合わせが原因となる場合もあります。

 

 

極端に悪い噛み合わせは、力学的に顎関節に負担をかけます。

 

 

筋肉も、顎の引っかかりの原因となりえます。

 

 

筋肉が顎の動きを歪めてしまい、やはり顎関節に負担をかけるからです。

 

 

意外なところでいうと、私達が日々施術している不良姿勢も、顎が引っかかる原因となるのです。

 

 

これは、姿勢が悪くなることで、下顎の位置が悪くなる事で生じます。

 

 

そして、原因たる原因が見当たらないのに、顎が引っかかると訴える方もいるのです。

 

 

その代表例がストレスです。

 

 

ストレスが食いしばりなどを引き起こしてしまい、その力が顎に負担をかけ、顎の不調の原因となってしまうのです。

 

 

このように、顎の引っかかりには様々な原因があります。

 

 

今、口を大きく開けようとして、顎に違和感を感じた事がある方などは要注意。

 

 

放っておくと、ひどい顎関節症になってしまうかもしれません。

 

 

今回は、そんな顎の引っかかりでお悩みの方に為に、もっとも簡単に行える対処法をご紹介していきます。

 

 

是非、参考にしてみて下さい。

 

 

 

顎の引っかかりでまず調べる事

 

まず調べて欲しい事は、何回か口を開くと、引っかかりなく開けられる時があるかどうかです。

 

 

何回か口開いても、毎回顎が引っかかってしまう場合は、症状が進んでいる状態である事が多いので、専門家に相談しましょう。

 

 

しかし、顎が引っかからずに開く場合ある時は、ご自身で治せる場合があります。

 

 

それは、骨だけの問題ではなく、筋肉の使い方に問題がある場合など、比較的対処しやすい問題が原因となっている事が多いからです。

 

 

まずは、筋肉の事から、学んでいきましょう。

 

 

 

外側翼突筋について知ろう

外側翼突筋とは、上顎から顎関節に繋がっている筋肉で、上頭と下頭の2つに分かれています。

 

 

上頭は、顎関節の衝撃を和らげる関節円板という組織に、くっついています。

 

そして、下頭は下顎の関節頭頚部という骨の部分にくっていています。

 

 

この筋肉は特殊な筋肉で、上と下とで働きが変わります。

 

 

上頭の筋肉は口を閉める時に働いて、下頭は口を開ける時に働きます。

 

 

しかし、次の正常な顎の動きから大きく逸脱すると、この関節円板が顎の引っかかりの原因となるのです。

 

 

 

外側翼突筋と口を開ける動きのメカニズム

口を開ける為には、外側翼突筋の下頭が下顎を前に動かします。

 

 

その際に、側頭骨の関節突起と、下顎の関節頭間で摩擦が生じます。

 

 

その摩擦を和らげる為のクッションの役割として、関節円板が働きます。

 

 

この時、外側翼突筋の上頭がゆるみ、関節円板を適切な位置へ移動させます。

 

 

これによって、スムーズに口が開くのです。

 

 

しかし、外側翼突筋の機能に障害が出来ると、この正常なこの動きがおかしくなる場合があります。

 

 

 

外側翼突筋の機能不全と顎のひっかかり

顎が引っかかる方の多くで、関節円板の位置が悪くなっているという事があります。

 

 

これは、口を開く時に外側翼突筋がゆるまない場合や、関節円板が外れてしまった。

 

 

また、口を閉める咬筋という筋肉に常時、力が入っているという事が原因と考えられます。

 

 

この内、関節円板が外れてしまった場合を除くと、自分で治す事も出来るのです。

 

 

 

咬筋と外側翼突筋をゆるめて、顎の引っかかりを自分で治してみましょう。

 

顎の引っかかりの原因が筋肉にある場合、簡単なマッサージで治る事があります。

 

 

その時にアプローチする筋肉が、次の2つになります。

 

 

 

  • ・咬筋
  • ・外側翼突筋

 

 

 

それでは、早速筋肉をゆるめてみましょう。

 

 

 

咬筋のゆるめ方

咬筋のゆるめ方には2種類あります。

 

 

一つがマッサージです。

 

 

これは比較的簡単に、しかも安全に行う事が出来るのでおすすめです。

 

 

 

それでは行っていきましょう。

 

 

口が開かなくなった時のセルフ矯正その1やり方

 

 

【顎関節の牽引法】

口が開かなくなった時のセルフ矯正その2やり方

 

 

【顎関節の誘導矯正】

口が開かなくなった時のセルフ矯正その3やり方

 

こちらの動画も参考行ってください。

 

 

 

外側翼突筋の調節法

外側翼突筋は口の開き閉じ、両方に働く筋肉です。

 

そして、関節円板とくっつくので、顎に違和感を感じる方はこの外側翼突筋をしっかり調節できると症状が改善しやすくなります。

 

 

それでは、この外側翼突筋。

どのように調節していくと、よいのでしょうか?

 

 

それは、下顎を突き出す体操を介して調節するのが良い方法です。

 

 

それではやってみましょう。

 

 

【外側翼突筋の調節方法】

 

1.下顎を軽く前に突き出します。

 

2.指の腹を使って顎先を押し返します。

 

3.顎関節に違和感が出ないように、ゆっくり5秒ほど時間をかけながら、顎と指で押し合いながら下顎を動かします。

 

4.一連の動作を3回繰り返して下さい。

 

顎にひっかかる感じがでたら、体操を中止して下さい。

 

 

 

顎のひっかかりと簡単に出来る対処法のまとめ

 

今回は顎のひっかかりについて、ご説明させて頂きました。

 

 

まず、口の開き方をチェックしてみて下さい。

 

 

口を開いた時に、ひっかかったり引っかからなかったりする場合。

 

 

そんな時はまず、咬筋や外側翼突筋などの顎周りの筋肉に、アプローチしてみて下さい。

 

 

筋肉が上手に動かないが為に顎がひっかかっている場合でしたら、今回の方法で自分で調節する事も可能です。

 

 

ただ、そもそも口が開かない場合や、顎をずらしてもひっかかりがとれない場合は、症状が進んでしまっている事が多いです。

 

 

そんな場合は、自分で調整してしまうとかえって悪化する場合もあります。

 

 

しかも、顎はその形状上、一度悪くなってしまうと、なかなか治す事が難しい部分でもあります。

 

 

何回が試してみてダメな場合は、専門家に診てもらって下さい。

 

 

自己判断が危険な場合もありますが、まずは今回の方法を試してみて、顎のひっかかりを改善してみて下さい。

 

 

 

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腰が伸びないと猫背になる

腰が伸びない事で起こる腹だし猫背の改善体操3選

腰が伸びないと猫背になる

 

 

太っていないのに、お腹が出て猫背にみえる、、、。

 

 

その時の原因として考えられるのは、腰が伸びない事による姿勢の悪さです。

 

 

では、この腰が伸びない原因には、なにがあるのでしょうか?

 

 

考えられる原因としては、以下のものがあります。

 

 

 

  • ・背中の筋肉の低下
  • ・お尻の筋肉の低下
  • ・股関節の問題
  • ・腰骨の問題
  • ・腹筋などの問題

 

 

 

ここで挙げた以外にも、原因は多数あります。

 

 

なので、整体師は大変です。

 

 

患者さんのどこが悪くなって、腰が伸びないのか調べて、的確に矯正しなければ、腰の伸びがでてこないからです。

 

 

しかも、『良い姿勢が疲れる原因とは!?【猫背は無理やり正すな!】』でご説明しているように、腰を伸ばそうと無理に力を入れても、疲れてしまい長時間良い姿勢をとる事が難しくなってしまいます。

 

 

お腹を突き出した猫背の姿勢は、お世辞にもあまりかっこよいとは言えません。

 

 

なんかとしたいと思う方も、少なくはない事でしょう。

 

 

今回は、そんな方を対象に、腰を伸ばす改善体操をご紹介させて頂きます。

 

 

ついつい、腰が伸びない為に丸まってしまいがちになる方は、参考にしてみて下さい。

 

 

 

腰が伸びない原因から探ってみよう

背骨のカーブ

 

正常な腰は前弯といって、前側に軽いカーブを描くような形状になっています。

 

 

これは、腰骨の椎体の前側が後ろ側よりも厚い事にとって、このような形になっています。

 

 

また、この腰の前弯は、重量を免荷するバネの役割を果たしていると、考えられています。

 

 

そして、お辞儀をする時などに腰骨は良く動きます。

 

 

この時、腰骨は一つ一つがぞれぞれ小さく動いて、結果大きな動きとなります。

 

 

この時、僕らのようなセラピストは、どこの腰骨の動きが悪きのかを調べて矯正し、腰の動きを改善させます。

 

 

もし、皆さまの腰が伸び辛い原因が腰骨にあるのだとしたら、その動きを良くする事が出来れば、腰が伸びて、めでたしめでたしで終わります。

 

 

ですが、それだけで終わらない事が殆どです。

 

 

なぜなら、腰骨が動かなくなった原因が腰以外にある事も多いからです。

 

 

例えば、その原因の1つに骨盤の歪みがあります。

 

 

骨盤が前に捻られる前傾となった場合。

 

腰骨の前弯が強くなります。

 

 

更に症状が進むと、背中の骨が丸まり猫背になります。

 

 

反対に骨盤が後ろに捻じられる、後弯という状態になった場合。

 

腰骨の前弯は少なくなります。

 

 

更に、進むと背中の骨が丸まり、猫背になります。

 

 

実は、骨盤は前傾しようが、後傾しようが。

腰骨が前弯しようが、後弯しようが。

 

 

 

猫背になる可能性があるのです!!

 

 

では、ご自身の腰骨がしっかりと動いているのかを、調べてみましょう。

 

 

 

腰骨が動いているのかのチェック法

腰骨が動いているのかを調べる、簡単なチェック法をご紹介いたします。

 

 

【チェック方法】

1.指先を床につけるように前かがみになって下さい。

 

2.そして、その際に腰の形がどのようになっているのか、チェックして下さい。

 

 

もし、腰の形が丸まっていたら、腰骨の動きがしっかりと動いている事が多いです。

 

 

その一方で、腰が丸まらずに前かがみになってしまう場合は、腰骨が上手く動かずに、股関節の動きが過剰になってしまっているケースが多いです。

 

 

次に、骨盤の捻じり具合を調べてみましょう。

 

 

 

骨盤の捻じられ具合のチェック法

骨盤が前傾しているか、後傾しているかを調べる検査法になります。

 

 

【チェック方法】

1.ベッドの端から両方の膝を出すように座り、その後、仰向けに寝てください。

 

2.そして、片側の膝を抱え込むように、両腕で引き寄せて下さい。

 

 

この時に抱え込んでいない側の太ももが持ち上がってきた場合は、そちらの骨盤が前傾している可能性が高いです。

 

 

その場合は、大腿筋膜張筋と外側広筋という太ももの筋肉が伸ばされて、使われ過ぎている事があります。

 

 

もし、太ももの外張りが気になっているのであれば、骨盤が前傾しているかも知れませんよ。

 

 

 

腰を伸ばして腹突きだし猫背を改善させよう!

 

では、実際に腰を伸ばす改善体操を3つご紹介致します。

 

 

  1. 1.腰骨が動いていない場合。
  2. 2.骨盤が前傾している場合。
  3. 3.骨盤が後傾している場合。

 

 

 

この3つに分けて、ご紹介致します。

 

 

腰骨が動いていない場合の改善体操

腰骨は3つの運動軸があります。

 

 

また、先程の指先を床につけた時に、腰骨が丸まっていかない場合。

 

 

その場合は、腰骨の並行運動という動きが上手く出ない為に、腰骨に前側がぶつかり関節運動に制限が出ている事が多いです。

 

 

では、実際に腰骨を動かす体操をやってみましょう。

 

 

【やり方】

 

1.ストレッチポールもしくは、大きめのバスタオルを筒状にし、背骨に沿わせて仰向けに寝る。

 

2.その上で深呼吸を3回、3セット行う。

 

3.ストレッチポールをどかして、床の上で仰向けに寝る。

 

4.両膝を立てて、背中を浮かせる。

 

5.背中→腰→骨盤の順番で床に背中をつけていく。

 

6.骨盤→腰→背中の順番で背中を床から持ち上げる。

 

7.一連の体操を3回、3セット行う。

 

 

骨盤が前傾している場合の改善体操

骨盤が前傾していると、腰骨は過度に反ってしまいます。

 

 

この状態は、腰が伸びないという状態ではないのですが、猫背の原因にはなります。

 

 

また、太ももの横張りの原因にもなってしまうので、治しておく事に越した事はないでしょう。

 

 

【やり方】

1.足の裏を壁につけて、股関節と膝関節を90度に曲がる。

 

2.足の裏でしっかり壁を支えながら、骨盤と腰を床から持ち上げる。

 

3.足を床に向かって引くイメージで、力を入れる。

この際、実際に足はずれないように気を付ける。

 

4.この状態で深呼吸を3回、3セット行う。

 

 

骨盤が後傾している場合の改善体操

骨盤が後傾している場合、腰が伸びなくなりやすいです。

 

 

世間一般でいうところの、骨盤が立っていないという状態は、骨盤後傾の事をさす事が多いです。

 

 

では、骨盤の後傾を治していきましょう。

 

 

【やり方】

 

1.椅子の上に座布団やタオルを敷く。

 

2.その上に座り、背筋を真っ直ぐに伸ばす。

 

3.骨盤に手をそえて、骨盤を前後、左右に動かす。

 

4.各方向を10回ずつ動かす。

 

 

体幹を鍛えて姿勢を良くする矯正体操

骨盤の歪みを矯正した後は、体幹の筋肉を鍛える体操を行うと姿勢が良くなってきます。

 

こちらを参考に、体操を行ってください。

 

 

体幹を鍛えて猫背を治すコアの矯正体操

 

 

こちらの体操もおすすめです。

 

 

ベルトの穴を1つ小さくするための体幹回旋矯正体操やり方

 

 

腰が伸びないと猫背になる本当の理由

 

今回は、腰が伸びない事による腹だし猫背の原因と、その対処法をご紹介いたしました。

 

 

実は、腰が伸びようが、伸びなかろうが猫背になってしまうという恐ろしい事実。

 

 

では、なぜ腰骨に関係なく、猫背になってしまうのでしょうか?

 

 

この原因の1つに、筋力があります。

 

お尻の筋肉のチェック

 

背中の筋肉は背骨を真っ直ぐに保つ為に、ある程度の柔軟性と強固の相反した機能が、必要になってきます。

 

 

柔らかすぎると背骨を支えられないですし、硬すぎるとすぐに痛めています。

 

 

では、この2つの機能を併せ持った筋肉にするには、どうすれば良いのでしょうか?

 

 

それには、やはり正しい背骨のsの字カーブが必要なのです。

 

背骨のカーブ

 

しかし、人の骨格は左右非対称に作られています。

 

 

なので、骨盤等も捻じられやすいです。

 

 

骨盤が捻じられると、腰骨は反る。

もしくは、真っ直ぐになります。

 

 

そのままの姿勢でいると、s字カーブが無くなってきてしまします。

 

 

この状態と表時間続けると、本来使えるはずだった筋肉に抑制がかかり、使えなくなってしまうのです。

 

 

良く目にする間違いが、猫背を治そうと背筋や腹筋から鍛えてしまう事。

 

 

使い辛い筋肉を無理やり呼び起こして筋トレをするので、おかしな筋肉がつきます。

 

 

筋肉隆々な方が、肩こりや腰痛がないわけではないのです。

 

 

筋肉が使い辛い状態でも、鍛えれば確かに筋肉がつきます。

 

 

しかし、その状態が正しいかどうかといわれると、難しい事があるというお話でした。

 

 

 

腹だし猫背はカッコ悪いだけではなく、筋肉をも弱らせて、肩こりや腰痛の原因にもなります。

 

 

筋トレの前に簡単な体操から始めて、骨格を治してみて下さい。

 

 

腰が伸びないで腹だし猫背になってお悩みの方の助けになれば、幸いです。

 

 

 

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鍼灸治療の解き明かし

鍼灸治療を解き明かす【美容鍼の効果を上げるには〇が大事】

鍼灸治療の解き明かし

 

 

薬は一切使わずに針やお灸といった道具を用い、痛み、しわ、コリなどを取ったりする治療法…

 

 

鍼灸治療というものをご存知だろうか?

そして、その治療を受けたことはあるだろうか?

 

 

最近では美容業界でも美容鍼が注目されてきて、テレビ番組などでも紹介されていたりするが

 

 

鍼灸治療を受けた事がない方がまず一番に思うのは「針は痛いのではないか?怖い」といったイメージであると思う。

 

 

しかし、一度受けてみると想像していたよりも痛くなかった。と言われる方は多い。

 

 

もちろん、患者が痛みを感じないように打つ技術は術者の腕にも関係してくるところだが、痛みを感じるのは技術だけではない。

 

 

鍼灸治療を受けた経験がある方は体感したこともあると思うが、針を打った部分の状態によっては痛みやズーンと響く感覚を感じることもある。

 

 

そのズーンとした感覚が抜けた直後や、針を打って抜いた直後に効果が出ることも多く即効性もあるとされているのが鍼灸治療である。

 

 

では、針というものはどういう原理で効果をもたらすのか?

西洋医学との違いとは何であるのか?

 

 

美容鍼の仕組みなどをご紹介していこう。

 

 

 

1.針はどういう仕組みで効果をもたらすか?

 

まず先に、東洋医学と西洋医学の違いから簡単に説明しておこう。

 

 

西洋医学と東洋医学では症状に対しての考え方が違うというのは、ご存知のことと思うが

 

 

もちろんそれは治療においても同じことが言えるので、アプローチの仕方も変わってくる。

 

 

例えば、頭痛を例にとっても、西洋医学の考え方で簡単に考えるなら頭部において発痛物質が出てるのでそれを薬の鎮痛成分で抑えて頭痛を緩和、解消させよう。

というのが西洋医学の症状に対するアプローチであるように思うが

 

 

東洋医学では頭痛は1つの原因として『気』の流れが頭部で滞ることで、頭重感、頭痛を引き起こす原因として考えられ治療として『気』の滞りを解消するような治療を行い、その結果頭痛も解消するというようなアプローチの仕方になるだろう。

 

 

イメージとしては西洋医学は〇〇が悪いから悪い部分である〇〇に治療する。といった局所に対しての治療で

 

 

東洋医学は局所に行う事もあるが、〇〇が悪いのは△△が原因だから△△を治療しようといった遠隔的な治療をすることも多い。

 

 

鍼灸治療は上記の東洋医学の考え方に基づき行われている。

 

では、今一度鍼灸治療はどのような仕組みで効果を出しているのか、説明しよう。

 

 

 

1-1.針は組織を活性化させる

治療院などで働いていると、鍼灸治療をまだ受けたことがない患者さんから「針って効くの?」という質問をよく受ける。

 

 

慢性的な強い肩こりなどの症状を抱えている方からすれば、細い小さな針を患部に刺してもらうよりかは、患部をしっかりと指圧してもらった方がやってもらった感、効いた感があって良いのでは?と思う方も少なくないようだ。

 

 

確かに指圧などのマッサージも筋肉を緩め、血流を促進させる効果がある、そして気持ち良いという感覚もあるかもしれないが

 

 

治療院でよく聞く言葉トップ5には入ってそうな「やってもらった直後は良いがまたすぐ元に戻る」といったように治療をしていてもその方の生活習慣で、肩こりの原因となる負担や姿勢、運動不足などを改善しないと根本的解決にはならないようである。

 

 

では、肩こりに対して鍼灸治療を行った場合はどのような効果を出せるのか?

 

 

 

イメージをしてみて頂きたいが、マッサージ指圧は皮膚の上から圧をかけて筋肉を揉み緩める施術だが鍼灸治療、特に針は直接、筋肉の線維を破断するものである。

 

 

肩こりのような硬くなった筋肉を緩めるにあたって、表面上からでしかアプローチできないマッサージ指圧よりもイメージとしても、針の方が緩みそうな感じはしないだろうか?

 

 

これは「針って効くの?」と患者さんに聞かれたときにも答えることだが、針には様々な効果がある。

 

 

一般的に知られているように痛みが出ている部分に対しての鎮静作用、血流が悪い部分を改善する血行促進作用

 

 

さらに特徴的なのは刺した部分に白血球が集まるということ。白血球は学生時代に習い、今は健康番組などで耳にする機会もあると思うが

 

 

体内でウイルスや細菌などと戦ってくれる存在(免疫細胞)である。これらが針を刺した部分に集まり疾患などの治癒機能を促進、血流促進効果も合わさり病的滲出物の吸収を促進させる。

 

 

つまり、総じて刺した部分を中心とした組織を活性化させ、生体としての防衛能力を高めるということである。

 

 

もちろん、常日頃から鍼灸治療を受けていれば上記のように針を刺した部分には組織を活性化させる効果が働くので肌の質や色なども変わってくる。

 

 

では、次に今述べた針が効く仕組みに東洋医学の考え方を合わせて美容鍼について説明しようと思う。

 

 

 

2.美容鍼と東洋医学

 

 

冒頭にも述べたように最近はメディアなどの影響もあり美容鍼が注目されるようになった。

 

 

テレビで見かける光景としては、芸能人が顔を中心に頭なども含めて何十本もの針を刺されているような光景だが

 

 

美容鍼は顔のしわやたるみの部分に針を刺し、しわやたるみを解消し全体的に小顔効果やフェイスラインを整える効果がある。

 

 

そして、このことを皮膚の仕組みと東洋医学を合わせて考えると、可能性の1つとして患者さんの身体のある部分の調子が悪くない限りは

 

 

少し時間はかかるかもしれないけれどしわ、たるみに対して必ず効果が出ると考えられる。

 

 

では、身体のどこが悪いと効果が出にくくなるのか?

 

 

それは「肺」である。

 

 

 

2-1.「肺」がどうして美容鍼に影響するの?

西洋医学で考えると肺は呼吸をする臓器、東洋医学で考えると「肺」は『気』を取り入れ上や外、下や内へと行き渡らせる臓である。

 

 

そして、なぜ美容鍼の効果に東洋医学でいう「肺」の調子が関係するかというと、「肺」は関連領域というものがある。

 

 

身体の部分で「肺」と関係が深いとされる部分のことだ。その関連領域が「肺」の場合は「皮」に対応している。

 

 

つまり、「肺」の調子が良くなければ「肺」と深い関係を持つとされる「皮(皮膚)」もその影響を受け、治療をしてもイマイチ効果が出にくかったりといったことになる。

 

 

 

2-2.皮膚の仕組みと「肺」

次に、皮膚の視点から美容鍼について考える。美容鍼のように顔のしわやたるみに針を刺す。

 

すると、刺された皮膚から下はどうなっているのか?

 

 

針を刺すと、皮膚の一番上にある表皮、その下にある真皮、2つ合わせてわずか2mmの層を貫きその下にある組織も貫き一時的に破壊する。

 

 

例えば、皮膚の下に家があり人が住んでいるとしたら、針が刺さることで家の壁が壊され、家を支える大事な柱なども壊されているということになる。

 

 

さて、中に住んでいる人は家が壊されてしまったので、次は壊されないようにより強い家(しわ、たるみのない綺麗な皮膚)を建て直そうとする。

 

 

 

簡単に言えば、これが美容鍼でしわなどが改善する仕組みなのだが、もう少し詳しく述べると

 

 

家の中に住んでいる人は線維芽細胞という細胞で、針の刺入によって家が壊されてしまったためより強い家(綺麗な皮膚)を作ろうとするが

 

 

「皮」に関連している「肺」の調子が良くないと、この線維芽細胞は家が壊されてもより強い家(綺麗な皮膚)を建てるぞ!というやる気が起きず効果が少し出にくいといったことが起こる。

 

 

このような状態を回避するには、美容鍼と共にその患者さんの経絡を見て「肺」の調子が悪くないかを確かめてあげると良い。

 

 

もし、経絡の反応を見た結果あまり「肺」の調子が良くないようであれば、美容鍼と共に「肺」に対する治療をすると線維芽細胞がやる気になり、必ず美容鍼の効果も上がることだろう。

 

 

 

3.鍼灸治療のススメ

さて、これまで針が効果をもたらす仕組み、美容鍼の効果を上げるには「肺」も大事ということを述べてきたが

 

 

まだまだ美容鍼を含め鍼灸治療が世間に浸透しているとは言い難い。

 

 

やはり、針を刺される=痛い、怖いというイメージが先行しているからだと思うが

 

 

現場での患者さんから直接聞いたり、鍼灸で有名な先生のお話を伺うと、医者が見ても特に原因が分からなかった症状を鍼灸で数回の治療で治してしまったという話を多く耳にする。

 

 

鍼灸治療は医者のように〇〇科といったように分かれていることもなく、対応できる症状も幅広い。

 

 

どんな症状であれツボと反応、細かな問診で患者さんの状態を東洋医学で当てはめ適切な治療を行う。それが鍼灸治療である。

 

 

この記事が鍼灸治療をまだ受けたことがない、受けようか迷っている方を後押しするきっかけになれれば幸いである。

 

 

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引き始めの風邪と東洋医学

引き始めの風邪は東洋医学が効く【専門家が語る原因と対策】

 

引き始めの風邪と東洋医学

 

 

夏も終わって季節は秋に移り変わり、30℃を越えるような暑い日も少なく過ごしやすくなってきた。

 

 

しかし、秋から冬に近づくように徐々に涼しい→寒いとなってくるに連れて、気温の変化などで体調を崩し風邪などを引きやすくなる人も増えるだろう。

 

 

風邪を引き、熱が出て喉の痛みや体のだるさなどが出る風邪の諸症状を東洋医学で考えてみるとどういったことが考えられるか?

 

 

西洋医学では、ウイルスが身体の中に入って悪さをするため、ウイルスを退治するために薬を飲み、解熱剤等で熱を下げたりして諸症状を緩和する。

 

 

しかし、東洋医学ではウイルスといった概念はないので全く別の考え方となる。

 

 

今回はこれからの季節で起こりやすい風邪症状を東洋医学で考え、その原因や対策をご紹介していこうと思う。

 

 

1.東洋医学ではなにが原因で風邪をひく?

 

先程述べたように西洋医学では、ウイルスなどが身体の中に入ったり身体が濡れた状態で長時間続いたりすると体温が下がり免疫機能が落ちることで

 

 

ウイルスなどに抗う力をなくし風邪を引くといったような考え方だが、東洋医学ではどのようなことが原因で風邪症状が起こるのか?

 

 

東洋医学にはウイルスといった概念は存在しないので、東洋医学では【外邪(ガイジャ)】と呼ばれる以下の6つ【風邪(フウジャ)、寒邪(カンジャ)、暑邪(ショジャ)、湿邪(シツジャ)、燥邪(ソウジャ)、火邪(カジャ)】

 

 

これらが人体に侵襲することで、風邪など病を起こす原因となるのだ。

 

 

上記の外邪から邪の文字を抜くと、字からイメージできるように自然界の気候変化を指すものとなる。

 

 

6つあるので【六気】と称され、これらは万物を育む働きがあり、人体にとってもなくてはならないものであるが六気が過剰となったり、季節に反して現れると外邪となり病を起こす原因となる。

 

 

例えば、冒頭で述べたように急激な気温の変化で体調を崩すというのは、夏など暑い時期=六気の【暑】の時季に急に気温の低い日があり六気の【寒】が現れ

 

 

時季に反して現れた【寒】の影響を受けて、体調を崩したということが考えられる。

 

 

このように病が起こる原因を東洋医学で考えると、西洋医学とは全く異なった考え方や概念だが道理から外れていることもなく病に対する治療も

 

 

手術や薬には頼らず人間本来の治癒能力を高めて病を治すというものだが、結果としてその病を緩和した、完治させたという症例がいくつもある。

 

 

では、病を起こす原因として外邪を取り上げたところで、主に風邪の諸症状を引き起こす外邪についてご紹介しよう。

 

 

1-1.カゼの症状は主に風邪(フウジャ)によるもの?

 

※以下ややこしくなるので風邪(カゼ)はカゼと称し、風邪(フウジャ)は風邪と称す。

 

読んで字のごとく、カゼの諸症状を引き起こすのに一番関係が深いのは外邪の中でも特に風邪が挙げられるだろう。

 

 

風邪の特徴として風邪は四季を通して現れるということと、他の外邪の先導役となることが挙げられる。つまりは、他の〇邪を伴い人体に影響を与えることが多いということだ。

 

 

また外邪には性質があり、それぞれ異なるが風邪の性質は①軽揚性②開泄性③遊走性という3つの性質がある。

 

 

簡単に説明していこう。

 

①軽揚性についてだが、まず風をイメージしてみよう。風は吹く方向などに決まりはなく、目には見えないが軽いイメージで↑方向や→方向など様々な方へ吹いている。

 

 

そのように、風邪も軽く浮きやすく上昇する性質がある。このことを軽揚性と呼ぶが

 

 

人体に侵襲した風邪は、上や外へ向かう軽揚性の性質があるため、人体の上部、体表、肺などに影響を与え、頭痛や鼻づまり、のどの痛みやかゆみなどの症状を引き起こす。

 

 

人体において上の部分には、頭・顔があるので頭痛や鼻づまり、のどの症状が起こるということはイメージできるだろうか?

 

 

②開泄性についてだが、開泄性とは風邪が『衛気』と呼ばれる身体を覆っているバリア機能を壊し、汗や鼻水などを出させることである。

 

気

 

本来、身体のバリア機能があれば、身体に侵襲しようとする外邪と戦い、体内への侵入を防いでくれるのだがバリア機能が壊されると腠理の開闔(そうりのかいごう)

 

 

つまり、外界の気温に対して皮膚の毛穴を開いたり閉じたりすることができなくなり汗が漏れ出てしまうということだ。

 

 

③遊走性について、これも字からイメージできるように、例えば症状の部位がたびたび移動したり、症状が出るとき、出ないときがあったり定まらないといったことを遊走性という。

 

 

カゼの症状として、初めは寒気が強かったがその後、発熱に変わるなど。このように症状が変わりやすいことを遊走性、風邪の特徴となる。

 

 

今挙げた風邪の3つの特徴は、どれもカゼの症状と関係が深そうだ。というのはお分かり頂けるだろうか?

 

 

では、カゼ症状を引き起こす風邪はどのように対処をすれば良いのだろうか?

 

 

2.風邪から身体を守る方法とは?

 

風邪が体内に侵入すると、風邪の性質によりカゼの諸症状を引き起こすきっかけを作るという事はお分かり頂けたと思うが

 

 

そもそも風邪は身体のどの部分から体内に侵入して来るのだろうか?

 

 

合理的に考えると、お家での泥棒対策のようなもので風邪が体内に侵入しようとしてくる場所があるのであれば

 

 

その部分をしっかりと対策しておけばあらかじめ風邪の侵入を防げるということになる。

 

 

2-1.風邪はどこから侵入してくる?

 

では、そんな風邪が身体のどこから侵入してくるのかというと、背中側の首のすぐ下にある「風門」というツボから侵入してくると考えられている。

 

 

「風門」はまさに風が出入りしそうなイメージのツボであるが、東洋医学ではこのように漢字が同じもの同士の関係性は深いことが多い。

 

 

そして、「風」に関係したツボは他にもあり「風門」から上に昇り頭の付け根、後頭部の場所に「風池」というツボがある。

 

 

「風池」は目の疲れなどに対して使われることの多いツボで、ここを指圧しうまくツボを捉えられていると頭にズーンと響く感じが出てくるはずだ。

 

 

また、「風池」は風の池という字のごとく「風門」から入った風邪が集まる、溜まる場所とされている。

 

 

そして、風邪が出ていく場所も出入口である「風門」になる。つまり、風邪の体内への侵入を防ぐには「風門」のツボに対して対策をすれば良いということになる。

 

 

では、「風門」に対してどのように風邪が入ってこないような予防をすれば良いのか?

 

 

2-2.「風門」をしっかり温めて風邪を撃退!

 

「風門」に対する対策とは、やはり温める事が一番だ。

 

 

西洋医学的に考えても身体を温めてあげることで、免疫力がアップしウイルスなどから身体を守る力も強くなる。

 

 

東洋医学、経絡経穴学として考えても、「風門」に対しお灸などで「補」することで正常な『気』を充実させていくと考える事ができる。

 

 

また前章での風邪の性質でご紹介した「衛気」と呼ぶ身体の外を覆っているバリア機能も、バリアの性質として体温を一定に保つ作用もあるのでその作用を強めるといったこともできる。

 

 

以上のことから、風邪を予防すべく「風門」に行う対策は温めることである。

 

 

本来はお灸が一番良いが、家庭用のお灸などがない場合はホッカイロなどで「風門」のツボがある場所を中心とし温めてあげても良い。

 

 

指圧などで刺激を与え、血流を促進することも良いと思うがホッカイロなどがあればそちらを用いてあげた方が効果的のように思われる。

 

 

3.風邪に負けない身体を作ろう

 

これまでカゼを引くメカニズムを東洋医学的に考えてきたが、東洋医学、西洋医学に共通するものとして

 

 

規則正しい生活リズム、バランスの取れた食事、適度な睡眠。これらは必要不可欠であり基本である。

 

 

これらのバランスが崩れても、それだけで西洋医学的には免疫力が下がりウイルスに抵抗する力が弱まることが考えられ

 

 

東洋医学的には『気』が乱れ身体のバリア機能などを弱める原因ともなり得る。

 

 

昨今の現代社会では上記のような生活を送るのは難しいこともあると思うが、身体の基本的な状態が整っていると

 

 

先に述べたような「風門」に対する効果や、そもそも「風門」に対しての対策をしなくても自身の『衛気』の力だけで外邪の侵入を防げてしまうかもしれない。

 

 

なので、予防や治療もとても重要だが、身体の基本的状態もそれ以上に重要になってくるということである。

 

 

東洋医学での見立てで、これからの季節、カゼを引かないようにするきっかけになれれば幸いである。

 

 

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首の骨のずれと解剖学について

首の骨のずれと解剖学【自分の首の動きを知ってみよう】

首の骨のずれと解剖学について

 

 

私達が首を動かそうと思った際には、空を見上げるように上を向いたり、逆に地面を見るように下を向いたり、首をかしげるように横に傾けたり、左右を向いたり様々な方向へ首を動かす事ができる。

 

 

実際にそれらの動きを可能としているのは筋肉であり、筋肉が伸び縮みすることでそれらの動きを可能としている。

 

 

では、その筋肉のさらに奥にある首の骨は、首を動かした際にはどのような動きをしているのだろうか?

 

 

それを知ることで、首を動かしていてこっちの方向に行きづらいな…と感じている方は首の骨のどこの動きが悪いのかがお分かり頂けると思う。

 

 

今回は首の骨の動きに注目し、外からではわからない骨の細かな動きについてご紹介させて頂こうと思う。

 

 

首を横に傾ける~頚椎の側屈について~

 

首をかしげるといったように、首を横に倒す、また傾ける動きのことを運動学的に【側屈】と称される。

 

 

首の側屈において、正常な動きの範囲は片側で約35°

 

 

その動きを可能としている筋肉は斜角筋や胸鎖乳突筋である。胸鎖乳突筋などは女性モデルさんが角度によってよく浮き上がって見えたりするので一度は目にしたことがあるかもしれにないが

 

 

どちらも首の横あたりに付着している筋肉で首こりの原因となったり、呼吸の補助の役割もある斜角筋は、慢性的に斜角筋が収縮している(こっている)人の場合、呼吸が浅くなりやすいといった傾向もある。

 

 

さて、そんな首の側屈の動きは、首の骨である頚椎の動きとしてはどのように動いているのだろうか?

 

 

頚椎が側屈する際には、側屈の動きと共に回旋(位置は変わらずにその場で回転する)の動きが組み合わさって行われる。このことをカップリングと呼ぶ。

 

 

この動きは背骨にあたる胸椎でも行われていて、胸椎を回旋させる動きと共に側屈の動きがカップリングされる。ちなみに、腰の骨である腰椎や腰椎の少し上にあたる下部胸椎に関しては回旋する方向が逆になる。

 

 

実際に首の動きをシミュレーションしてみよう。例えば、左側屈をした際には上記に述べたカップリングにより左側屈に左回旋が加わる。

 

 

左回旋が加わるため、棘突起と呼ばれる背骨を触った時に触れられる部分は右方向へ向く。また、側屈に伴う回旋の動きは頭に近い骨(上部頚椎)ほど大きくなる。

 

 

左右を向く動き~頚椎の回旋について~

 

私達は日常的に首を左へ右へと動かす機会は多い。信号を渡る際の確認や左右に首を回して生活している。

 

 

頚部回旋の正常な可動域は片側約45°~50°であるが、その際、首の骨である頚椎ではどのような動きがされているのだろうか?

 

 

回旋の動きは主に頚椎の1番目(環椎)と2番目(軸椎)で構成される環軸関節と呼ばれる部分で行われ、頚椎の2番目(軸椎)の歯突起と呼ばれる部分を

 

 

頚椎1番目(環椎)の歯突起窩(歯突起を受け入れるくぼみ)を転がって回旋の動きを可能としている。

 

 

また、前章で紹介した側屈と同様に、頚椎回旋にも側屈のカップリングがされる。

 

 

カップリングがどのようにされるかというと、右を向く動作(右回旋)をした際、右回旋の動きと共にここでも胸椎の側屈の動きのように

 

 

右とは逆側である左側の頚椎と頚椎の間の関節面(椎間関節面)では頭腹側(簡単に言えば頭がある方向、つまり↑の方向)へ動き

 

 

右側の椎間関節面では背尾側(お尻がある方向、つまり↓の方向)へ動く。

 

 

椎間関節の動きをもう少し深く見てみよう。左右の椎間関節の動きを見てみると回旋は非対称的に動き、屈曲や伸展は骨が綺麗に積み重なるように対称的に動く。

 

 

つまり、関節の面移動に注目して考えると、骨が綺麗に積み重なる屈曲伸展よりも回旋の方が面での移動が大きいということである。

 

 

また、傾斜で見ると頚椎2番と3番の間は、その下の頚椎4番や5番などに比べて傾斜が急になっている。

 

 

頚椎2番、3番の傾斜は約45°だが、頚椎4番や5番、さらにその下7番にかけて頚椎の椎体や棘突起自体が大きくなるため傾斜も緩やかになりだんだんと60°に近づいていく。

 

 

では、これらの傾斜は、実際に頚部の回旋をした際にどう関係してくるのか?

 

 

回旋は基本的に水平面上での動きのため、傾斜が緩やかな下部頚椎に対して傾斜が急な頚椎2番、3番間は回旋の動きが少なくなるということがわかる。

 

 

ここで上記のことを少しまとめると、例えば患者の頚椎を触診した際、頚椎2番を触って棘突起が右側寄りに感じた場合

 

 

その患者の触診した頚椎は胸鎖乳突筋や斜角筋の短縮など筋肉の影響を受けて常時、左側屈位(+左回旋位)にあるのかもしれないし

 

 

頚椎右回旋をする際には棘突起は左を向くので、頚部が正面を向いている中間位の状態で棘突起が右側寄りに感じるということは頚部の右回旋制限がかかっているのかもしれないということが考えられる。

 

 

左右を向くように首を回した際に起こる頚椎の微細な動きはイメージがついただろうか?

 

 

首を前や後ろに倒す~頚椎の屈曲伸展について~

 

空を見上げる動作や、うなずいた時のように首を前や後ろに倒す動き

 

 

運動学的には、首を前に倒す動きを【屈曲】首を後ろに倒す動きを【伸展】と称される。そして、その運動範囲は約100°~110°

 

 

頚椎1番目(環椎)と後頭骨(後頭骨顆)で構成される環椎後頭関節と、回旋の際に述べた環軸関節が特に頚部の伸展時に特徴的な動きをする。

 

 

では、首を後ろに倒すような伸展運動時に、環椎後頭関節、環軸関節、頚椎ではどのような微細な動きがされているのか?

 

 

頚部を伸展しようとした際、後頭骨顆は頚椎1番目(環椎)に対して背側へ転がると同時に腹側へ滑る動きをする。

 

 

突然、転がる、滑るという単語が出てきたがこれはどういうことか?

 

 

転がるというのは、イメージするならでんぐり返しが良い例だが転がった際に背中と地面の位置は互いに変わりながら回転していくといったイメージで

 

 

滑るというのは、イメージするならスケートのように氷の上に足を着けて滑るようなもので氷の上に着けている足の位置は変わらないが滑っている氷はどんどん位置が変わっていくのでこのことを滑るという。

 

 

そして、背側へ転がるというのは、時計でいう12時から3時の方向に向かって上記で述べたように転がる運動のことをいい

 

 

腹側へ滑るというのは、時計でいう6時から7時、8時の方向へ上記に述べたように滑る運動のことをいう。

 

 

これは環軸関節でも起こる動きで、外側環軸関節において下関節面は首を後ろに倒す動きをした際に、先程と同様に背側へ転がるのと同時に腹側へ滑る。

 

 

その他、頚椎と頚椎の間(椎間関節)では、伸展の際に背側(下方)には滑るが、腹側には滑らない。

 

 

また、頚椎全体の動きを見ると、首を前に倒す頚椎の屈曲時は頚椎は直線的に並ぶだけだが、首を後ろに倒す頚椎の伸展は頚椎の中央部分である頚椎3、4番間もしくは頚椎4、5番間からスタートする。

 

 

首を前や後ろに倒す動きを細かく見ていくと、これだけ骨は細かな動きをしていることがわかる。

 

 

頭部前方位を治す骨格矯正体操

首の動きを知った後は、首の歪みを治してみましょう!

 

 

今回はよく見る歪みの1つ、頭が前に出た頭部前方位を治す矯正体操のやり方をご紹介いたします。

 

是非、お試しください。

 

頭部前方位を治す骨格矯正体操

 

 

首の歪みを治すには首の仕組みを知ることから!

 

日常的に自然と動かしている首の動きを骨レベルで見ていくと、先述してきたように骨は微細な動きをしている。

 

 

そして、首が〇〇の方向に対して動きにくい、首が前に出ているなどの状態は首を動かした際の骨の微細な動きを知っていると

 

 

〇〇の方向への動きが出ていないということは頚椎の何番目の動きが出ていないのが原因でそのような状態になっているのか、など原因が考えられるようになってくるのだ。

 

 

そして実際に施術をする際には、本当に頚椎何番目の動きが悪くて首の動きが出ていないのかをテストする。

 

 

テストをするのは首に出ている状態の原因が本当に首にあるのかどうかを確かめるためである。

 

 

首以外の体の他の部分に原因があって、首に症状がでていることも考えられるのでテストはかなり重要である。

 

 

また首の歪みを治すにも、これまで述べてきた首を動かした際の微細な動きを知っていないと、患者の首をどのように動かしていき歪みを治していくかのイメージがしにくい為

 

 

首の筋肉、また微細な骨運動まで知っていないと首の歪みを治すのは非常に難しいように思える。

 

 

今回は外側からではわからない首を動かした時の微細な動きについてご紹介したが、首を横に傾けたり、左右を見るように首を回したりした際に

 

 

実際に首の骨はこのように動いている。というのを知るだけで首の歪みの原因に予測がついたりするので施術者に限らず患者側にとっても重要な知識である。

 

 

首の動きの仕組みを知ることで、自分の首の歪みについて知るきっかけになれれば幸いである。

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柔道整復師のアメリカ進出

柔道整復師はアメリカで働けるの?【目標の明確化が重要】

柔道整復師のアメリカ進出

 

柔道整復師の方の中には、今後、外国で働いてみたいという方もいるかもしれない。

 

 

特に、アメリカなどは医学が進んでいる事もあり、意識の高い方は特に興味があるのではないのでしょうか。

 

 

当院は、アメリカのロサンゼルスにも治療院があります。

 

 

なので、アメリカの留学や就職に関して若干の知識があります。

 

 

今回は、柔道整復師でアメリカに行ってみたいという方に向けて、情報のシェアをしたいと思います。

 

 

是非参考にしてみて下さい。

 

 

1.柔道整復師はアメリカで働けるのか?

 

難しいと思います。

 

これは柔道整復師だからとか、そういう問題ではなく、そもそもアメリカで働くにはビザが必要です。

 

 

ビザにも色々な種類がありますが、一般の方がアメリカで働くには、永住ビザもしくは労働ビザが必要です。

 

 

この業界で働いていると、アメリカの医療系の資格を持っている方に時々出会うと思います。

 

 

その方の中には、アメリカでのビザを取れずに泣く泣く帰国された方もいらっしゃいます。

 

 

大学で最低4年間頑張って、そのあと1年はアメリカいれるのですが、その間になにかしらのビザを取得しなければなりません。

 

 

しかし、努力も虚しく取れなかった場合は、帰国しなければなりません。

 

 

この辺りは実力だけではなく、運も必要になってきます。

 

 

ひと昔は寿司職人などの日本食の料理人はアメリカでも比較的人気が高く、需要のある資格であればビザも取りやすかったらしいのですが、現在ではそれも難しくなってきています。

 

 

そして、柔道整復師としてアメリカで働けない決定的な理由があります。

 

 

それは、資格が有効にならないという事です。

 

 

 

2.アメリカでは柔道整復師という資格はありません。

 

柔道整復師という資格はとても特殊で、医者でもないのに骨折や脱臼の応急処置。

 

 

捻挫や挫傷の施術が法律で許されています。

 

 

「医者じゃないのに脱臼をいれて大丈夫なの?神経とか傷つけたらどうするの?」

 

 

こんな質問をアメリカの友人からされた事があります。

 

 

それほど、怪我の施術を医者ではないものが行うという事に、違和感を感じるみたいです。

 

 

加えて、アメリカに柔道整復師に変わる資格はありません。

 

 

日本では柔道整復師でカイロプラクティックの勉強を行った方が、カイロの手技を使い行う事があります。

 

 

なので、誤解される事もありますが、カイロプラクターと柔道整復師の資格は違います。

 

 

カイロプラクターになるには、大学を卒業後大学院に通い、その後ドクターの称号を取得しなければなりません。

 

 

これはかなり大変な事です。

 

 

しかも、そんな大変な経験をしたからといっても先ほどご説明したように、働けるわけではないのです。

 

 

カイロプラクティックの技術を学ぶ事自体はとても素晴らしい事なのですが、アメリカで働きたいと思ったら近道ではない気がします。

 

 

柔道整復師ではアメリカで働けない。

 

かといって、アメリカで医療系の資格を取得しても難しい。

 

 

夢のアメリカ。

 

この言葉自体、かなり過去のフレーズになってしまいましたが、困難を極める事は間違いないでしょう。

 

 

3.留学して勉強する事はとても良い事。でも、その先も考えて行動しよう。

 

様々な分野において、アメリカの教育のレベルは高い傾向があります。

 

 

意識の高い方は一流を目指す為、高い留学費や、日本よりも長くかかるであろう単位取得の為、寝る間も惜しんで勉強をする方が多いです。

 

 

しかし、柔道整復師がこれからアメリカで働こうと思ったら、資格を活かしてという考えては、ひとまず置いておいた方が良いでしょう。

 

 

カイロプラクティックやスポーツ医学など、アメリカで勉強した事を日本に持ち帰って、患者さんの為にしようというのであれば、積極的に留学する事をおすすめします。

 

 

しかし、アメリカで働きたいと思ったらスポンサーが必要です。

 

 

スポンサーとは、皆さんがアメリカに住む為のビザを配給してくれる方の事をさします。

 

 

よほど優秀で、学校にポストが空いていたら、学校で雇って貰えるかもしれません。

 

 

しかし、それも永遠ではありません。

 

 

クビになったら、日本に帰らなければならないのです。

 

 

まれに、有名な先生がアメリカでセミナーを開いたりする事もあるようですが、そこまでの名声と実力を勝ち取るには、更なる努力が必要です。

 

 

自分は何のために、アメリカに行きたいのかを熟考する事をおすすめします。

 

 

これからアメリカで勝負したいという方は、是非ともこの辺りをよく考えてみて下さい。

 

 

4.柔道整復師がアメリカで働く為の手順のまとめ

 

まず、柔道整復師としてアメリカで働く事は諦めた方が良いでしょう。

 

なぜなら、柔道整復師の資格がアメリカにはないからです。

 

 

しかし、柔道整復師としての技術や知識はその後、応用する事が出来るかもしれません。

 

 

ですが、その為にはアメリカで医療系の資格を取得しなければなりません。

 

 

カイロプラクターや理学療法士。

鍼灸師などでも良いでしょうかですが、全て大学院にいかなければなりません。

 

 

かなりの努力が必要になるという事は、覚悟しておいて下さい。

 

 

そして、アメリカで働くにはまず、スポンサーが必要という事も覚えておいて下さい。

 

 

スポンサーとは、皆さんにビザを出してくれる企業や個人をさします。

 

地元のアメリカ人よりも、外国人である日本人にビザを出して貰えるアイデンティティーは必要という事になってくるでしょう。

 

 

柔道整復師として日本で成功する事はそれほど難しくないです。

 

 

それは、開業後に廃業する整骨院・接骨院が2割りを切るという数字が証明しています。

 

 

そんな快適な日本ではなく、厳しいアメリカで挑戦したいという思いはどこからくるのでしょうか?

 

 

目的を達成するためびは、目標を明確化し、強い意思が必要になってきます。

 

 

 

以上をまとめてみます。

 

 

1.柔道整復師としてアメリカで働く事は厳しい。

しかし、柔道整復師としての知識や技術は役に立つかもしれない。

 

2.セラピストとして働きたいなら、アメリカでカイロプラクターや理学療法士など、何らかしらに資格を取得しなければならない。

 

3.資格を取得したからといって、アメリカで働けるとは限らない。

 

4.日本人がアメリカで働くにはビザが必要。

 

5.ビザを取得するにはスポンサーが必要。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

アメリカで自分の力を試してみたい。

 

そんな高い目標を持つ事はいいことです。

 

しかし、それには目標を明確化し、強い意思が必要になってきます。

 

 

スポンサー捜しなど、実力だけではどうしようもない事もあります。

 

 

それでも、やってみたい!

 

 

そんな柔道整復師が増えれば、業界をリードするセラピストになれると思います。

 

実際にそれを叶えた先輩方もいらっしゃるので、話を聞いてみると良いでしょう。

 

 

アメリカで挑戦してみたい。

 

 

そんな意識の高い柔道整復師の方の参考になれば、幸いです。

 

是非、頑張って下さい。

 

 

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舌回しの効果

舌回しのエラと小顔効果を問う【学校で教えない舌の解剖学】

舌回しの効果

 

 

舌を回すだけで小顔になれる。

 

 

舌回し自体とても簡単な方法なので、小顔になりたい方は積極的に試して頂きたい小顔体操の1つになります。

 

 

でもその前に、なぜ舌を回すと小顔になるのでしょうか?

 

 

自分で小顔にするには、次のいくつかの条件を達成しなければなりません。

 

 

 

  • ・筋肉を落とす、又は引き締める。
  • ・脂肪を落とす。
  • ・骨にアプローチする。

 

 

 

例えば、顔のコンプレックスとして比較的訴えが多いエラ張り。

 

エラ張りのイメージ画像

 

 

これは、エラ部分の筋肉の過剰発達によって生じる事が多いです。

 

 

横から見た咬筋

 

 

 

この場合は主に、咬筋というエラの筋肉にアプローチしていく事になります。

 

 

 

筋肉がどのように発達するかには個人差がありますが、基本的には必要以上に力が入っている場合に筋肉は大きくなります。

 

 

ここで顔独特の問題が出てきます。

 

 

体の場合はカバンを長時間持っていたり、長い時間直立すると疲れが生じます。

 

 

肩こりや疲れを感じ肩に手を置く女性

 

 

その疲れを回避するの為にカバンを持つ側を変えますし、体重をかける足を右や左に変え、疲れないように工夫する事が出来ます。

 

 

鞄を左右で持ち変える

 

 

それに対して、一部の方を除きエラの筋肉は疲れを感じづらいです。

 

 

これが問題になります。

 

 

例えば、チューインガムなどは筋肉の疲れを感じる事なく、かなり長い時間噛み続ける事が出来ます。

 

 

チューインガムを噛む子供

 

 

ですが、エラの筋肉が発達しやすい方などは、長時間顎を使うという行動は、エラ張りを助長してしまう原因になってしまうかも知れません。

 

 

こう説明すると、

 

食事すら噛まみません

 

と勘違いされる方も多いのですが、咀嚼(そしゃく・噛むこと)自体は健康、小顔の為には必要な事です。

 

 

問題は常時、力を入れているという癖です。

 

 

食いしばりと骨格模型

 

 

この癖は筋肉の使い過ぎを招きます。

 

 

しかも、四六時中ガムを噛んでいたり、TCH(奥歯に力をいれる癖)がある方は、力のいれ方がおかしくします。

 

 

例えて言うのであれば、豆腐をせんべいをかじるような力で、噛んでしまっているようなものです。

 

 

豆腐を必要以上の力で噛む頭蓋骨

 

 

しかも、疲労を感じづらいわけですから、かなり長い期間、力をいれ続けられるわけです。

 

 

食事をしっかりと噛むのではなく、このような癖をもつ事は筋肉を過度に使う傾向が生じる為、エラ張りを悪化させていまう危険性があります。

 

 

なので、エラを小さくしたい方は日中、上下の歯が噛む合わないよう意識した方が良いでしょう。

 

 

それでは、舌回しに話を戻していきましょう。

 

 

舌回しをすると小顔に対して一定の効果が期待出来るわけですが、どのような理由で小顔になるのでしょうか?

 

 

また、そのように回すと最も効果が期待出来るのでしょうか?

 

 

舌の働きを復習しながら、その効果を考えていきたいと思います。

 

 

 

舌回しとはどのような運動なのか?

 

舌の解剖学

 

舌は筋肉です。

 

しかも、意識的に動かす事が出来る筋肉です。

 

 

まず、舌に主な働きについて学んでいきましょう。

 

 

舌の主な働きには、次のものが挙げられます。

 

 

 

  • ・咀嚼(そしゃく・ものを噛む事)
  • ・嚥下(えんげ・食事を飲み込む事)
  • ・発語(はつご・喋る事)

 

 

 

これらの動きを行う為に、舌はその形状を変えます。

 

 

舌は、次の3つの内舌筋という舌の筋肉を使い、単独で動かす事が可能です。

 

 

 

  • ・縦舌筋
  • ・横舌筋
  • ・垂直舌筋

 

 

 

縦舌筋は舌を短くさせる作用があります。

 

また、横舌筋は舌を細く狭くするのと同時に舌を伸ばします。

 

そして、垂直舌筋は舌を平らにします。

 

 

これに対し、舌の外から舌を動かす筋肉もあり、それらを外舌筋と呼びます。

 

 

外舌筋には主に、次の3つが挙げられます。

 

 

 

  • ・茎突舌骨
  • ・舌骨舌筋
  • ・オトガイ舌筋

 

 

 

オトガイ舌筋は、食事の際に食べ物を舌で乗せるためのくぼみを作ります。

また、舌を前方に引いて、食事が喉を通る際に、舌の根元を前方に引いて咽頭口部を広げます。

 

オトガイ舌筋の下のオトガイ舌骨筋は、舌骨を前方に引きます。

 

 

舌骨骨格図示

 

因みに、舌回しをする際には下顎を前に出す必要があるのですが、下顎を前に動かすと、この両筋が引っ張られて反射的に収縮します。

 

 

その反射を利用して、舌根や舌骨を前方に引き顎下を引き絞め、小顔する方法が舌回しになります。

 

 

舌回し体操の目的

 

その一方で、舌を後方に引くのは茎突舌筋と舌骨舌筋になります。

 

 

また、舌の側縁には口蓋舌筋があります。

 

 

これらの筋肉も、舌を利用した小顔体操には欠かせません。

 

 

舌骨舌筋は、舌の外側を下方に引く働きがあります。

 

そして、口蓋舌筋や茎突舌筋の一部は、舌の内を横切って対側につながります。

 

 

これによって舌背を高め、硬口蓋(口の中の上顎部分)に舌を当てられるようになります。

 

 

正しい舌の位置を覚えるだけで小顔矯正と同じ効果が得られる!?』で説明していますが、舌はスポットと呼ばれる部分に接地させる事が良いとされています。

 

 

この動作は、このようなメカニズムで行うことが出来るのです。

 

 

 

また、舌回しの動作は舌の形を変える内舌筋と舌を外から動かす外舌筋を一緒に動かす事で行えるようになります。

 

 

例えば、舌の突き出し。

 

舌を突き出す動作

 

これは、次のように舌を動かす動作になります。

 

 

 

  1. 1.オトガイ舌筋が舌を前に移動させます。
  2. 2.横舌筋で左右に幅を狭めます。
  3. 3.垂直舌筋で上下の幅を狭めます。
  4. 4.舌の前後への伸びのうち、後方への伸びをオトガイ舌筋で抑えます。

 

 

 

このような手順を踏み、舌先を口から前に出す事が出来るのです。

 

 

では続きまして、舌近くの組織について復習していきましょう。

 

 

舌回しに必要な舌周辺の解剖学習

舌骨上筋群と舌骨下筋群の画像

 

舌の動きには、内・外舌筋が必要です。

 

 

しかし、それ以外にも顎から舌骨へ繋がっている舌骨上筋群。

 

そして、舌骨から肩甲骨や胸骨に繋がっている舌骨下筋群に動きも、必要になってきます。

 

 

舌骨上・下筋群は、舌骨を上下や前後に動かす筋肉です。

 

 

そして、舌は舌骨上に乗ります。

 

 

なので、舌は舌骨が動く事で、より動く事ですが出来るようになるわけです。

 

 

舌回しをする際、舌を突きだすと舌骨が上がり、巻き上げ時には下に引かれます。

 

 

よく頂く質問に

「体が歪むと顔も歪むのですか?」

というものがあります。

 

 

必ずしもそうというわけではないですが、舌と舌骨、下顎と体の関係性を考えるとあながち間違いでもありません。

 

 

 

体と顔の歪みの関係性

下顎骨のズレ・歪み

 

下顎の歪みは、顔全体の歪みの原因になります。

 

 

例えば、成長期に顕著になりますが、噛む力などの外力は頬骨や上顎の骨構造を変化させます。

 

 

骨が作られ、成長する為には一定の刺激が必要です。

 

顔面骨が成長していく過程のイメージ画像

 

頬骨や上顎にはその刺激を下顎が与えます。

 

金槌を使って釘などを打つとその衝撃は釘を介して地面にも届きます。

 

 

これに近く原理が上顎と下顎です。

 

 

食事を噛む際など、下顎が金槌のように上顎や頬骨に衝撃を与え、その衝撃がかかった部分は骨が変化してくるのです。

 

 

口を開く際に、下顎は舌骨上筋・下筋群に引かれます。

そして、舌骨下筋群は胸骨や鎖骨など胴体部分に繋がっています。

 

 

体が歪み、舌骨下筋群の緊張度合いに差が生じると、それがそのまま、下顎を歪ませる原因にもなりかねないのです。

 

 

このように長い目でみると、体の歪みが顔を歪めてしまう原因にもなるので、姿勢にも気を付けた方が良いでしょう。

 

 

舌回しは舌のみならず舌骨の動き、ひいては顔の機能改善につながる可能性が高いのです。

 

 

 

正しい舌回しのやり方

舌の体操その一

 

舌回しを行うのであれば、正しく行っていきたいものです。

 

舌回しに正しいやり方などあるのでしょうか?

 

 

正しいやり方としては、舌を上下左右に同じ幅動かす事になります。

 

 

そして、顎の歪みも意識的に正しながら行うとより良い効果が期待出来るでしょう。

 

 

【やり方】

1.下顎を軽く前に出しながら、舌先を前に突きだす。

 

2.舌の外側の高さに左右差が出ないように気を付けながら、舌を水平に保ち左右にう。

 

3.同じく外側に左右差が生じないよう、舌を上下に動かす。

 

4.舌先を大きく時計回りに動かす。

 

5.舌先を大きく半時計回りに動かす。

 

6.舌を捻りながら前に突き出す。

 

7.反対に捻りながわ舌を前に出す。

 

8.一連の動作を3セット行う。

 

 

顔の歪みを治すポイントは舌と下顎の連動性!?

顔も体もそうなのですが、左右である程度同じ動きが出来ないと歪みが生じてきます。

 

 

例えば、右の顎ばかり使って食事をする方は顔が歪んできますし、右の肩でカバンを持つ癖がある方は肩の高さが左右で異なります。

 

 

舌も同様に左右で動かないといけません。

 

 

例えば、舌が右に動く時は下顎も右に動くべきなのですが、その動きが制限されると動く範囲で生活する事になります。

 

 

下顎が動かない分、上顎骨などその他の骨が動きを代償するようになり骨に余計な負担がかかります。

 

 

その結果、顔が歪んでくるのです。

 

 

そんな事にならないようにする、セルフ矯正のやり方をご紹介いたします!

 

 

舌と下顎の連動性を良くして顔の非対称を治すセルフ矯正やり方

 

 

舌回しで小顔を目指そう!!

 

舌を出してウインクする女性

 

今回は、どのような筋肉が舌を動かすのか?

 

また、舌回しは小顔にどのように効果があるのかを、ご紹介させて頂きました。

 

 

舌回しは、舌を動かす事により、顎下の筋肉を活性化させ、むくみをとり、すっきり小顔にする体操の1つになります。

 

 

そして、舌の筋肉を介し下顎の位置を治す事も出来るので、2次的に顔の歪みにも効果が見込めます。

 

 

やり方自体はとてもシンプルな方法なので、二重あごが気になる方は積極的に取り入れてみて下さい。

 

 

小顔にはなりたいけど、どこかに整体院へ通ったり、めんどくさい事をやるのは嫌。

 

 

そんな方には、うってつけの方法になるでしょう。

 

 

あご下のたるみなどでお困りの方の参考になれば、幸いです。

 

 

【小顔になりたい方へ、おすすめのブログ】

 

 

 

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顔が老けない極秘の方法

顔が老けない人の極秘の方法【補腎って何?】

顔が老けない極秘の方法

 

 

日本人は外国人に比べ、働いている時間が長い。なんてデータも出ていて

 

 

勤務時間が長く、仕事によってはなかなか休むこともできず疲れが溜まっている人もいるだろう。

 

 

そして、特に【足腰がだるい】【物忘れが多くなった】【白髪が増えた】【耳鳴りがする】などといった症状を感じている方はいるだろうか?

 

 

東洋医学で考えると、体の五臓の内の「腎」が弱ることでこれらの症状が出てくるとされている。

 

 

では、「腎」とは一体どのような特徴を持つ臓なのか?

 

 

今回は五臓の「腎」に注目し「腎」の状態が良いと体にはどう表れるか?

 

 

また、「腎」の調子が悪いときの体への影響などを紹介していこう。

 

 

1.「腎」って何?腎臓とどう違うの?

 

腎

 

「腎」は西洋医学でいう臓器の腎臓とは少し意味合いが違う。

 

 

もちろん、東洋医学と西洋医学の違いが根底にあるからだが、機能として一部似ている点はある。

 

 

腎臓はご存知のように簡単に言えば、体内の水分をろ過して尿を作るところだが東洋医学の「腎」の主な機能の1つは『精』を溜めこむところだということ。

 

 

ここで突然出てきたワードだが『精』とは何か?

 

 

1-1.『精』と「腎」の関係性

 

『精』とは、体内の組織や器官を滋養していて『気』や『血(ケツ)』に変化したり精神を維持させたりするもので

 

 

人は生まれる時に父親と母親からその『精』を半分ずつもらって生まれてくるが、その『精』を溜めておく場所が「腎」なのだ。

 

 

「腎」に溜められた『精』は『腎精』と呼ばれ、生命を維持する根本的なエネルギーすなわち「元気」であり、成長、発育、生殖、脳への滋養などに関わる。

 

 

これが「腎」の1つの機能であり、他にも機能がたくさんある。もちろん先程述べたように腎臓と似ている機能もあり

 

 

「腎」は水液代謝を調節する部分でもあるので、飲食物などから摂取した水液を必要な分は全身へと回すが、不要な水液は尿に変えて膀胱から排出させる。

 

 

1-2.「腎」に溜められた『精』はどんどん減っていく?!

 

先に述べたように父母からもらい「腎」に溜められる『精』

 

 

このことを『先天の精』と呼び、いわゆる元気(原気)のことを指す。

 

 

しかし、いつまでも常に元気でいられるかというと、そうではない。

 

 

疲れてきたら元気ではなくなるのと同じで、『精』は常に組織などを滋養したり『気』などに変わってしまうためどんどん消費していってしまう。

 

 

そうなると、『精』を補充しなければいけなくなるのはイメージがつくだろうか?

 

 

では、どこから『精』を補充すれば良いかというと、それは食べ物から『精』を補充する。

 

 

ウナギなど栄養価の高い食べ物のことを『精』がつく食べ物というように、人の体は飲食物から『精』を後天的に作り出すため、これを後天の精と呼ぶ。

 

 

後天の精も『精』の機能と同じく全身を回って組織を滋養したり、一部は「腎」に収まり『腎精』として補充される。

 

 

では、「腎」の調子が悪くなると、この「腎」に溜められた『精』にはどのような影響があるのだろうか?

 

 

2.「腎」の不調で体に起こる影響とは?

 

他の臓にも言えることだが「腎」は体の部位で「腎」と関係が深いとされる関連領域がある。

 

 

関連領域がイメージしやすいように例を挙げるとすると

 

 

「しょっぱいものばかり食べてると腎臓がやられる」といったフレーズを一度は耳にしたことがあるだろうか?

 

 

東洋医学的にもこれはあながち間違いではなく、「腎」は味覚の【塩辛い】と関連があるので適度に摂取することは水液代謝の調節などに役立つが

 

 

過度な摂取は「腎」の機能に悪影響を及ぼし高血圧や多尿などが起こる。

 

 

「腎」の関連領域は他にも、骨(歯)や髪、耳などがある。耳も腎臓と同じ形をしているので形からもどこか関連がありそうなイメージはするだろうか?

 

 

さて、そのような体の他の部位と関連を持つ「腎」の不調で体にはどのような影響が起こるのだろうか?

 

 

2-1.「腎」の不調は『精』の不足を招く

 

前章でも述べたが「腎」には『精』が大きく関わっている。

 

 

『精』は人体の生命活動のエネルギーであり、「腎」に溜まって『腎精』と呼ばれるが「腎」が不調となると必要な量の『精』を溜めることができず『精』の機能に影響を与えることとなる。

 

 

『精』の機能は成長、発育、生殖、脳の滋養であるからそれらに悪影響が及ぶということである。

 

 

成長や発育に関しては、組織や器官を滋養する『精』が不足すると子供であれば成長・発育不良、また、虚弱体質や風邪を引きやすかったりといった症状が起こる。

 

 

大人であれば生殖機能の減退であったり、脳への滋養が不足すると物忘れや、頭髪の抜け毛、めまいといった頭を主とした症状が起こる。

 

物忘れ

 

これらは「腎」の不調により『精』が不足して起こる症状だが、『精』が不足する原因は他にもあるのだろうか?

 

 

『精』を不足させる原因とされているのは、食生活の乱れ・過労・出血・病気の長患い・体質などが関係しているとされる。

 

 

このように『精』を不足させる原因は、特に現代人の体にとって起こり得ないものではなく、むしろ食生活の乱れや過労などは充分起こり得るので注意が必要だ。

 

 

2-2.「腎」の不調で老けやすくなる?!

 

「腎」の不調で体に起こる影響や特に見た目に現れる部分は先程紹介した関連領域に現れる。つまり、骨(歯)や髪、耳である。

 

 

では、骨や歯、髪、耳に対してどのように悪影響を与えるのかを説明しよう。

 

 

初めに骨・歯についてから述べていくが、『精』は組織、器官を滋養すると共に骨も滋養している。

 

 

それが「腎」の不調で『精』が不足すると骨を滋養できなくなるため、骨密度が低下し骨折しやすくなったり

 

膝の痛み

 

加重による負荷に耐えられなくなり、腰や膝が痛くなるといった症状が起こる。

 

 

また歯に関しては、歯は東洋医学では別名「骨余」と呼ばれる。名称としての関係もあるし、歯も骨と同じく『精』の滋養を受けるため

 

 

「腎」の不調による影響を受けると歯がぐらついたり、脆くなり抜けやすくなったりする。

 

 

髪に関して、髪も東洋医学的な別名があり「血余」と呼ばれる。つまり、『精』から変化した「血(ケツ)」の滋養を受けているということだ。

 

 

つまり、髪の色や艶、量などは「血(ケツ)」や「血」を作る『精』の状態によって変わってくる。

 

 

これが「腎」の不調の影響を受けると白髪が多くなったり、抜けやすくなったりする。

 

 

耳に関してはどうか?すでに予想がついている方もいるかもしれないが、耳の状態が良くないと耳鳴りや難聴などの症状が起こる。

 

 

このような骨・歯・髪・耳などの他に「腎」の不調で『精』が不足すると脳への滋養ができなくなり物忘れなども起こりやすくなる。

 

 

さて、今紹介した内容をまとめてみると、これらは年を取るにつれて起こる症状そのものである。

 

 

このことから「腎」の調子が悪くなることで老化症状が早期に出やすくなるということがわかる。

 

 

では、そんな「腎」の不調はどのように回復させれば良いのだろうか?

 

 

3.『腎精』は不足させないようにしよう!

 

不足することで老化症状を招く『腎精』だが、不足しないようにするにはどうすれば良いのか?

 

 

例えば、先に挙げたように「腎」は味覚でいう【塩辛い】に対応しているので

 

 

過剰摂取は不調に繋がるが、塩分を適度に摂取することは「腎」を補うことに繋がるので『腎精』を不足させないことに対して良いとされている。

 

 

体の中を流れる経絡で考えると、「腎」を補うに良いとされているのは「腎」のライン上にある【太渓】というツボであったり

 

腎、脾経

 

 

この画像には載っていないが【太渓】の上で高さは三陰交の下である【復溜】というツボも「腎」を補うのに効果的なツボだとされている。

 

 

この部分を「補う」にはお灸などを用い、温めてあげると良いが

 

 

もしそれがなければ痛気持ち良い程度でその部分をゆっくりと指圧するのも効果的である。

 

 

今回は簡単に「腎」の不足を補うことのできる方法をご紹介させて頂いた。

 

 

特に「腎」の不調、『腎精』の不足から起こる症状に当てはまっている方は上記のやり方を参考にして頂き、「腎」を補って頂けたらと思う。

 

 

美の大敵である老化。それを引き起こさせないように日々「腎」をしっかりと補い、老化症状の起こりにくい体に近づくきっかけになれれば幸いである。

 

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