柔道整復師の方の中には、今後、外国で働いてみたいという方もいるかもしれない。
特に、アメリカなどは医学が進んでいる事もあり、意識の高い方は特に興味があるのではないのでしょうか。
当院は、アメリカのロサンゼルスにも治療院があります。
なので、アメリカの留学や就職に関して若干の知識があります。
今回は、柔道整復師でアメリカに行ってみたいという方に向けて、情報のシェアをしたいと思います。
是非参考にしてみて下さい。
目次
難しいと思います。
これは柔道整復師だからとか、そういう問題ではなく、そもそもアメリカで働くにはビザが必要です。
ビザにも色々な種類がありますが、一般の方がアメリカで働くには、永住ビザもしくは労働ビザが必要です。
この業界で働いていると、アメリカの医療系の資格を持っている方に時々出会うと思います。
その方の中には、アメリカでのビザを取れずに泣く泣く帰国された方もいらっしゃいます。
大学で最低4年間頑張って、そのあと1年はアメリカいれるのですが、その間になにかしらのビザを取得しなければなりません。
しかし、努力も虚しく取れなかった場合は、帰国しなければなりません。
この辺りは実力だけではなく、運も必要になってきます。
ひと昔は寿司職人などの日本食の料理人はアメリカでも比較的人気が高く、需要のある資格であればビザも取りやすかったらしいのですが、現在ではそれも難しくなってきています。
そして、柔道整復師としてアメリカで働けない決定的な理由があります。
それは、資格が有効にならないという事です。
柔道整復師という資格はとても特殊で、医者でもないのに骨折や脱臼の応急処置。
捻挫や挫傷の施術が法律で許されています。
「医者じゃないのに脱臼をいれて大丈夫なの?神経とか傷つけたらどうするの?」
こんな質問をアメリカの友人からされた事があります。
それほど、怪我の施術を医者ではないものが行うという事に、違和感を感じるみたいです。
加えて、アメリカに柔道整復師に変わる資格はありません。
日本では柔道整復師でカイロプラクティックの勉強を行った方が、カイロの手技を使い行う事があります。
なので、誤解される事もありますが、カイロプラクターと柔道整復師の資格は違います。
カイロプラクターになるには、大学を卒業後大学院に通い、その後ドクターの称号を取得しなければなりません。
これはかなり大変な事です。
しかも、そんな大変な経験をしたからといっても先ほどご説明したように、働けるわけではないのです。
カイロプラクティックの技術を学ぶ事自体はとても素晴らしい事なのですが、アメリカで働きたいと思ったら近道ではない気がします。
柔道整復師ではアメリカで働けない。
かといって、アメリカで医療系の資格を取得しても難しい。
夢のアメリカ。
この言葉自体、かなり過去のフレーズになってしまいましたが、困難を極める事は間違いないでしょう。
様々な分野において、アメリカの教育のレベルは高い傾向があります。
意識の高い方は一流を目指す為、高い留学費や、日本よりも長くかかるであろう単位取得の為、寝る間も惜しんで勉強をする方が多いです。
しかし、柔道整復師がこれからアメリカで働こうと思ったら、資格を活かしてという考えては、ひとまず置いておいた方が良いでしょう。
カイロプラクティックやスポーツ医学など、アメリカで勉強した事を日本に持ち帰って、患者さんの為にしようというのであれば、積極的に留学する事をおすすめします。
しかし、アメリカで働きたいと思ったらスポンサーが必要です。
スポンサーとは、皆さんがアメリカに住む為のビザを配給してくれる方の事をさします。
よほど優秀で、学校にポストが空いていたら、学校で雇って貰えるかもしれません。
しかし、それも永遠ではありません。
クビになったら、日本に帰らなければならないのです。
まれに、有名な先生がアメリカでセミナーを開いたりする事もあるようですが、そこまでの名声と実力を勝ち取るには、更なる努力が必要です。
自分は何のために、アメリカに行きたいのかを熟考する事をおすすめします。
これからアメリカで勝負したいという方は、是非ともこの辺りをよく考えてみて下さい。
まず、柔道整復師としてアメリカで働く事は諦めた方が良いでしょう。
なぜなら、柔道整復師の資格がアメリカにはないからです。
しかし、柔道整復師としての技術や知識はその後、応用する事が出来るかもしれません。
ですが、その為にはアメリカで医療系の資格を取得しなければなりません。
カイロプラクターや理学療法士。
鍼灸師などでも良いでしょうかですが、全て大学院にいかなければなりません。
かなりの努力が必要になるという事は、覚悟しておいて下さい。
そして、アメリカで働くにはまず、スポンサーが必要という事も覚えておいて下さい。
スポンサーとは、皆さんにビザを出してくれる企業や個人をさします。
地元のアメリカ人よりも、外国人である日本人にビザを出して貰えるアイデンティティーは必要という事になってくるでしょう。
柔道整復師として日本で成功する事はそれほど難しくないです。
それは、開業後に廃業する整骨院・接骨院が2割りを切るという数字が証明しています。
そんな快適な日本ではなく、厳しいアメリカで挑戦したいという思いはどこからくるのでしょうか?
目的を達成するためびは、目標を明確化し、強い意思が必要になってきます。
以上をまとめてみます。
1.柔道整復師としてアメリカで働く事は厳しい。
しかし、柔道整復師としての知識や技術は役に立つかもしれない。
2.セラピストとして働きたいなら、アメリカでカイロプラクターや理学療法士など、何らかしらに資格を取得しなければならない。
3.資格を取得したからといって、アメリカで働けるとは限らない。
4.日本人がアメリカで働くにはビザが必要。
5.ビザを取得するにはスポンサーが必要。
いかがでしょうか?
アメリカで自分の力を試してみたい。
そんな高い目標を持つ事はいいことです。
しかし、それには目標を明確化し、強い意思が必要になってきます。
スポンサー捜しなど、実力だけではどうしようもない事もあります。
それでも、やってみたい!
そんな柔道整復師が増えれば、業界をリードするセラピストになれると思います。
実際にそれを叶えた先輩方もいらっしゃるので、話を聞いてみると良いでしょう。
アメリカで挑戦してみたい。
そんな意識の高い柔道整復師の方の参考になれば、幸いです。
是非、頑張って下さい。
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