皆さんの体温は何度でしょうか?
冷えは万病の元です。
【冷えが原因となる病気の例】
病気は、体が冷たい人が大好きなのです。
そしてなんと、女性の7割の方が冷え性で悩んでいると言われています。
年齢層も幅広くて老若男女、怖い症状です。
冷え性の情報は沢山ありますが、一向に冷え性の方は減りません。
もしかしたら、増えているのかもしれません。
何故なのでしょう?
その原因は乱れた食生活にあります。
勿論、生まれついての体質により冷え性の方もいます。
それでも食生活を改善すると、症状は良くなるのです。
鍼灸はそのお手伝いをする治療法の1つです。
食事が改善されなければ、どんなに腕のよい鍼灸師にかかっても、効果は期待できないでしょう。
今回は、私たち鍼灸師が考える冷え性におすすめな食事法。
そして、冷え性の方におすすめなツボ。
これらについてご紹介していきたいと思います。
冷え性でお悩みの方は参考にしてみて下さい。
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冷え性の考え方もタイプも幾つかありますが、共通する改善点があります。
冷え性の方は、体を冷やす食品を口に入れているのです。
今回は特に、大部分の人が毎日必ずとっている調味料に注目してみました。
その調味料とは砂糖です。
以前、『アトピーと鍼灸と食事【ベテラン鍼灸師が語る1つの真実】』でも砂糖は痒みを誘発させると紹介しましたが、冷え性にも砂糖はNGなのです。
砂糖とは、さとうきびやさとうダイコンなどからビタミン、ミネラル、食物繊維など、体に良いと言われている物を全て取り除いた純度100%のショ糖です。
ショ糖とは、ブドウ糖と果糖の2つの単糖で形成される白い粉です。
精製された化学物質なのです。
砂糖といえば今年もバレンタインデーの季節がやってきました。
私事ですが、仕事帰りにデパートの地下街に行ったら、チョコレートのオンパレードです。
「本命チョコ、義理チョコチョコレートにはカカオポリフェノールがあり、抗酸化作用で体に良いから食べてね」
と言っていますが、砂糖も沢山入っているのです。
忘れないで欲しいです。
今は、市場には本当に甘味が氾濫しています。
甘味や砂糖が冷えを引き起こすのです。
「砂糖の中のブドウ糖を取らないと頭が働かないから」と言っている方もいますが、お米を食べて下さい。
砂糖で取らなくても、お米でブドウ糖は充分とれます。
その際、お米も白米でなく雑穀米や玄米をお勧めします。
鍼灸学では、食品を2つに分けて考えます。
陰性食品の代表格が砂糖です。
そして食品を2タイプに分けられるように、人も2タイプに分ける事が出来ます。
冷え性の方は、殆どの方が陰性体質です。
陰性体質の方が陰性食品をとると、体が冷えてしまうのです。
だから砂糖はNGなのです。
まず、冷え性対策の手始めに砂糖、砂糖を使った加工食品の摂取を控える事から取り掛かって下さい。
言葉では簡単に言いますが、砂糖は中毒性という面では覚醒剤と同じです。
堅固な意思で取り組まないと、なかなか控える事が出来ません。
断糖をはじめて下さい。
そして、特に砂糖の中でも、白砂糖は完全に撤去して下さい。
体を冷やすばかりでなく、他にも悪さをする要因があるのです。
健康にも美容にも悪いのです。
さて、砂糖と相反する食品があります。
それは調味料の王様と言われています塩です。
塩は、陽性食品の王様です。
体を温めるのです。
塩は血圧上昇させるから、摂取を控えている方もいますが、実は、日頃私達が食べているその塩は、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルがない精製された塩を食べているのです。
精製された塩は血圧上昇の一因になりますが昔ながらの製法で作られた本物の塩、自然塩ならば、海水中の微量ミネラルが、豊富に含まれていて、血圧調整する働きがある。
つまり塩は、体の為には積極的に取るべきものなのです。
良質な塩をとってきたから戦前にはアレルギー疾患などの現代病が非常に少なかったと言われています。
本物の塩を使う事が大切なのです。
塩は、
疲れた、ちょっと寒いなと感じたら自然塩をひと舐めしてみて下さい。
今回は、
【冷え性の為の食品の基本】
体を温める陽性食品の大まかな覚え方を、紹介していきます。
冷え性の方は、陽性の食品を食べる事をおすすめします。
体を温める効果が高いうえに、栄養価も高いものが多いからです。
陽性食品のリストから自分に合ったものを選んでみて下さい。
【陽性食品のリスト】
1.北で収穫されたもの。
そば、鮭。リンゴ、サクランボ、ブドウなど。
2.固い物。
せんべい、黒砂糖、ドライフルーツ、たくわん。
3.色が濃いもの。
黒、赤、橙、黄・紅茶、小豆、鮭、黒豆。
4.塩分が多いもの。
塩、味噌、醤油、漬物。
5.熱を加えたり、塩を加えたり、発酵させたもの。
6.アルコールならば、原材料が北方産のワイン。
ワインは白ではなくて赤ワイン。
日本酒、原材料が米で水分が少ないので体をおたためます。
熱燗にすると尚温まります。
ただし、沢山飲んでは、いけません。
適量飲酒をお勧めします。
冷え性によいツボを2つご紹介します。
私たち鍼灸師は患者さんの体質に合わせて、本当に効くツボを選んでいきます。
ですが、次の2つはどんなタイプな冷え性の方にも、有効性の高いツボになります。
ツボの正しい位置を学んで、冷え性予防に努めてみて下さい。
【三陰交】
場所:
内くるぶし中心から、指4本分膝方向に上がったところのすねの骨のうしろ。
効果:
血行障害、婦人科疾患、ホルモンバランスを良好にさせるツボです。
【湧泉】
場所:
足の裏側で足の指の第2指の骨をかかと側に辿っていくと、くぼみがあります。
効果:
全身疲労回復、血行促進効果。
冷え性を治す基本は食事の改善です。
そして今回ご紹介したツボを刺激してあげて下さい。
食事の質を変えると体質が変わるので、冷え性も良くなりますが、鍼灸治療を併用すると治りは早くなります。
冷え性は、西洋医学では病名が付かない症状です。
冷えると病気が入り込んで大きな病名がつきます。
大変な事になります。
東洋医学の3つの柱。
この3つの流れを、滞りをバランスを整えて改善できる良い治療法です。
伝統医学である鍼灸は、その長い歴史から様々な症状に対応できる治療法です。
冷え性も例外ではありません。
是非、お試し下さい。
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