アトピー性皮膚炎は、なった人でなければわからない程、辛い症状に見舞われます。
人それぞれ、症状が出てくる時期は違います。
かと思えば、全くアトピーと無縁の方たちもいます。
どうして同じ人間なのに、こんなに違うのでしょう?
「私が幼い時は、こんな皮膚炎聞いたことない」
と、戦前(第二次世界大戦)生まれの方達は、声を大にして言っています。
何故、現代病ともいわれているアトピー性皮膚炎の患者さんが、こんなに増えているのか。
実際に私も、20年以上鍼灸師として働いていますが、アトピーの患者さんからの相談は後を絶ちません。
それは、昔と今の食生活の違いが大きな要因であることに、注目せざるおえません。
今回は、アトピーを鍼灸東洋医学の観点から考えていきます。
アトピーでお悩みの方は、参考になさって下さい。
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戦後は、アメリカ食が入ってきて小麦を主としたパン食に、学校給食もパン食です。
そして、牛乳。
肉食。
食品添加物まみれの食品。
今は食品添加物だらけの食品が、蔓延しています。
日本は安全な国のイメージがありますが、欧米諸国と比べたら許可されている添加物が多いのです。
実は日本は食品添加物大国って知っていましたか?
スーパーマーケットの食品のパックの裏側を、よーく見て下さい。
沢山の添加物が書いてあります。
意識してみないと分からない事ばかりです。
今の時代、体の中に入れるものは自分で調べなければ、完璧に削除する事はできません。
不自然な食品は避けて、少しでも安心なものを取る事が大切です。
アトピー性皮膚炎の方は特に心掛けた方が良いです。
そして、牛乳。
牛乳は体に良いとされている食品の、王様です。
ですが、牛乳の効果を以下の様に、危険視しているお医者さんもいます。
乳製品はアレルギーの根源です。
牛乳には、カゼインというたんぱく質が大量に含まれている為、うまく消化できないで腸に到達してしまいます。
すると、正しく消化されない異物や、外敵だと判断した免疫システムが、体内で暴走をおこし、これによって食物アレルギーが引き起こされ、アトピー性皮膚炎や、喘息、花粉症など、様々なアレルギーに繋がっていきます。
出典:老けない食べ方 山田豊文著
牛乳を捕らないと困る事が、たんぱく質の摂取量が減ってしまう事です。
ですが、たんぱく質摂取方法は他にも沢山あります。
例えば、玄米、大豆、青菜など。
これらの食材を、牛乳の代わりに意識的に食べるようにしてみて下さい。
アトピーやアレルギーのひどい方は、牛乳をとらない事がベストです。
食生活を昔の食事に戻して、玄米、みそ汁、糠漬け、納豆などの発酵食品を食べる機会を多くして、体の中から改善していく事が必要だと感じます。
また、間食は控えましょう。
特に甘いものはかゆみをひどくします。
同時に胃腸の改善もみられて快便で肌の状態も良くなり、腸の健康は免疫力もアップにも繋がります。
健康も美容も、食の改善をやらなければ、完治はありません。
さて、西洋医学の中心的な治療法にステロイド薬があります。
「ステロイド治療は、上手に使ったらアトピーは良くなります」
と、この様に言っているお医者さんもいらっしゃいます。
ですがその一方で、私が治療している患者さんの殆どは、ステロイドの使用をやめてから症状が良くなっています。
何故なのでしょうか?
ステロイドは、症状を抑え込むだけで、なんの解決にもなっていません。
そればかりか、長年常備常用していると、他の副作用を引き起こします。
感染症にかかりやすくなったり、骨粗鬆症、白内障の進行、胃潰瘍、副作用は沢山報告されています。
本当に怖いです。
ステロイドは、腎臓の上にある副腎からでているホルモンで、炎症があった時に炎症を抑える為に自分の力で出すものです。
ところが、常用したら自分の力を使わなくてもお薬が変わりをしてしまい、薬無くてはいられなくなり、一生つけなくてはなりません。
正しい食生活の大切さ、ステロイド薬は使い方を間違えると危険である事は、理解していただけましたか?
最後に、アトピー性皮膚炎の鍼灸治療について、ご紹介いたします。
一言で鍼灸と言っても、治療法も沢山あります。
患者さんの体質、証が違いますので、陰陽のバランスをとりながら、各々の患者さんによって治療点も違います。
鍼灸治療+食生活の改善+断薬=アトピー性皮膚炎改善に向かっていきます。
断薬の際は、ステロイドを長く使っている人程、症状が強く出ます。
要するに解毒するのです。
でも症状を悪者にしないで下さい。
それが、治りたいから出る症状なのです。
そして、子供のうちに治す事。
すこしでも早く治す事。
それを乗り越えたら、希望が待っていますから。
アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患改善の方にお勧めなツボです。
・大椎(だいつい)
場所:
第七頚椎下。
うつむいた時に、首の付け根に現れる骨の出っ張りの下のくぼみ。
効果:
アレルギー疾患は、免疫システムの異常によって起こります。
その免疫機能を向上させるツボといわれてます。
自律神経調整も出来るツボなので、心身のバランスも併せて出来、お肌の血行も良くなるので、皮膚炎の状態が改善されるツボとして有名です。
・足三里(あしさんり)
場所:
膝のお皿の下に人差し指の端をあてて、つま先方向に指4本ぶんの場所。
効果:
アトピー性皮膚炎の方は、胃腸の具合の悪い方が多いです。
このツボは胃腸症状を改善する良いツボです。
ツボ押しも良いですが、鍼灸治療をお勧めします。
なぜなら、もぐさの煙がかゆみ止めになるからです。
灸の材料であるヨモギは(草団子の中に入っています。)乾燥させて不純物をとり除いたものです。
もぐさといいます。
ヨモギはハーブの王様とも呼ばれている優れ物です。
この効果は素晴らしく飲んで良し、付けて良し、嗅いでよし、燃やして良しです。
もぐさの煙をかゆみのある患部にあてて下さい。
かゆみ止めになります。
自然の物で体を治す事が一番体に良いのです。
お試し下さい。
煙は、アロマ効果もありますので、ツボに施灸して煙でリラックス効果。
最高ですね!
病院の治療でアトピーが治らなかった方。
そんな方には、是非、鍼灸を受けてみてもらいたいです。
しかし、鍼灸で体質を回復させる事は出来ても、食事を変えなければ、またアトピーに戻ってきてしまいます。
アトピーと治す基本は3つ。
アトピーを鍼灸で治そうとする方の中には、様々な病院に通院してきた経験のある方が多いです。
それ程までに、アトピーは治りづらいのです。
治してもらうのではなく、自ら治す。
その為に今回ご紹介した事から、実践してみて下さい。
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