鍼灸・東洋医学2016/12/8

顎関節症に鍼灸という選択肢【歯にも顎にも問題がない場合】

顎関節症に鍼灸

 

顎関節症に鍼灸というと、あまり想像出来ないかも知れません。

 

しかし、顎関節症の患者さんで鍼灸を受けられている方は多いのです。

 

ですが、患者さんも最初から、鍼灸を受けようとしていたわけではありません。

 

顎関節症の症状の特徴として、歯が痛いのか、顎が痛いのか。

自分でも判断出来ない痛みという事があります。

 

なので、多くの方は歯医者さんなどの医療機関を受診されます。

 

そして、レントゲンなど精密検査を受けるのですが、「歯にも顎にも異常はありませんね」と診断を受ける事があるのです。

 

 

こうなると患者さんは困ってしまいます。

 

「歯にも顎にも問題がないのなら、この痛みの原因はなに?」

 

そんな状況になったら、鍼灸を受ける事をおすすめします。

 

なぜなら痛みの原因がもっと体の奥にある事が多く、鍼灸ならその痛みの元に、アプローチする事が可能だからです。

 

 

 

1.原因が明確ない場合の顎関節症の原因と、鍼灸について。

 

一般的に顎関節症の症状には、次のものがあります。

 

  • ・口を開けた時の痛み。
  • ・口が開けづらい。
  • ・ものを噛んだ際の痛み。
  • ・歯が浮くような違和感。
  • ・朝起きた際の顎のだるさ。

 

 

そして、それぞれの原因により重症度が分かれます。

 

骨や軟骨に異常がある場合は重症度が高く、関節円板(顎の骨が擦り合うのを防ぐもの)の位置に問題がある場合や、筋肉に問題がある場合など。

 

それぞれの顎関節症の原因のより、重症度が変わってきます。

 

そして、その顎関節症の分類分けの定義では、

 

明らかな問題の原因は見当たらないが、症状として顎関節症に似た痛みを訴える場合

 

顎関節症の5型として分類しています。

 

この顎関節症は、鍼灸の施術が最も効果を発揮させるものの1つになります。

 

 

 

1-1.鍼灸のすごさ

鍼灸のすごいところは、精密検査で異常が見当たらなかった場合でも施術可能なところです。

 

なぜなら、鍼灸は伝統医療。

レントゲンMRIなどの検査器具などなかった昔から、発達してきた治療法だからです。

 

少し乱暴な言い方をすると、

 

『何故痛いのかは分からないが、患者さんが苦しんでいるのだから、何とかしなければならない』

 

と昔のお医者さんが試行錯誤して完成した、施術法なのです。

 

(昔のお医者さんは、何故痛むのかという原因を、東洋医学の観念から考えていました。

なので、何故痛むという原因は分かっていたのですが、その原因というものは現代の理由とは少し違います。

しかし、表現上分かりやすくする為に、原因が分からないと表しました。)

 

 

このように、原因不明な痛みについても、昔から積み上げたデータが豊富にあり、対処が可能なのです。

 

顎関節症の5型のように、原因が不明な痛みの場合、まさにうってつけの治療法という事になります。

 

 

 

2.鍼灸では、どのように顎関節症の施術を行うのか。

 

鍼灸師の先生によって、その方法が異なります。

 

何故異なるかというと、次に挙げる事が理由となる場合が多いです。

 

  • ・鍼灸がその地域によって、独自の発達の仕方をしてきたから。
  • ・鍼灸の教科書の解釈の仕方が、先生によって異なるから。

 

 

 

2-1.その地域によって、鍼灸の施術法は変わる。

元々、鍼灸は中国から発祥した医療です。

 

なので、学校で教えられる勉強は、中国医学と呼ばれるものになります。

 

しかし、この治療法は、痛みを伴うものが多いのです。

 

患者さんによっては、この痛みが我慢出来ないという方も、いらっしゃいます。

 

特に、年齢が若く、都会暮らしの日本人は非常繊細な方が多く、このタイプの鍼灸だと痛くて受けられないという方も、多くいらっしゃいます。

 

このような方でも、受けやすいように変わってきたという事が1つ。

 

 

さらに、鍼灸は今や全世界に広まっています。(中国の方が、世界中どの国にもいらっしゃるという事もあると思いますが)

 

その国の風土や人種により、鍼に対する考え方も少し変わるようなのです。

 

 

このような事で、少しずつ施術法が変わり、先生によって鍼灸の方法が異なってくる。

という考え方が1つあります。

 

 

 

2-2.鍼灸の教科書は木だった。

鍼灸は伝統医学だという事は、前述しましたが、どのように伝わってきたのかというと、紙がなかった時代は、木の教科書で保存されていました。

 

木に文字を彫って保存していたのですが、木は割れますし、湿気などにより、保存状態がきれいになっていない場合もあります。

 

文字が大きく欠けた部分は、読み手の想像によって補われます。

 

 

さらに、昔の中国語というものは、その時代背景により若干、その意味が異なる場合もあるようなのです。

 

なので、その文字を訳す時に、翻訳家の方によっても解釈が変わってきてしまうのです。

 

解釈の仕方が変わると、若干違った鍼灸の施術の仕方になってきます。

 

そして、その技術が弟子に伝えられ、またその弟子に伝えられる。

 

 

このように、鍼灸技術の受け継ぎ方が変わると、鍼灸のやり方が変わってくる。

という考え方もあります。

 

 

 

2-3.リビジョン鍼灸院の場合は。

当院の場合、顎関節症の患者さんには、次の鍼灸施術を行います。

 

お腹の痛みや張り、そして脈の状態を診て、顎関節症に最も効果があるツボを選び出し、鍼灸施術を行う

 

 

顎が痛いのに、お腹や脈?

そう不思議がる方もいらっしゃるのですが、この2つは『腹診』、『脈診』といった、東洋医学独特の診断法です。

 

そこから選びだしたツボは、顎の周りにない事も多いのですが、顎が痛いからと顎周りに鍼を行うよりも、効果が期待できますし、長続きもします。

 

そもそも、顎に異常がないのに痛みがあるという患者さんの場合、顎に鍼を行っても効果が期待できない事も多いです。

 

僕の経験上の考えになってしまいますが、顎に問題がなく異常がある患者さんの原因は、

 

 

  • ・ストレス
  • ・食いしばり。
  • ・呼吸の浅さ
  • ・年齢による体質の変化など。

 

 

これらのように、明確に数値化できない、体の奥に問題がある場合が多いです。

 

 

なので、顎の問題にとらわれずに、体全体を診る東洋医学の考え方を元に、この施術を行っています。

 

 

鍼をさす時の痛みは抑えていますし、鍼の本数も数本なので、怖がる方も少ないです。

 

また、当院は顎関節の施術に特化しているので、顎の悩みで通院している患者さんも多く、安心して鍼灸施術を受けて頂けると思います。

 

 

 

3.自然と良くならない顎関節症には、鍼灸がおすすめ。

 

 

実は5型の顎関節症は、自然と良くなる場合も多いです。

なので、焦って鍼灸院に通わなくとも、良いのかもしれません。

 

しかし、何度も再発してしまう場合は、注意が必要です。

 

最初は顎に問題がなかったとしても、症状が進んでしまい、顎の骨や軟骨などの組織を損傷してしまう可能性がでてくるからです。

 

そうなってしまうと、かなり厄介です。

骨や軟骨を治しても痛みが引かない上に、鍼灸でも対処しきれないという状況になってしまう事も考えられるからです。

 

 

そうならない為にも、何回か顎の痛みを繰り返してしまう場合には、まずは歯医者さんなどの医療機関を受診して下さい。

 

そして、検査の結果に問題が見当たらなかった場合は、鍼灸院の先生に診てもらう事をおすすめします。

 

顎は非常に繊細な部分です。

女性は特に顎の異常を訴える方が、多いように感じます。

 

 

顎がおかしいなと感じた方は、無理せずに医療機関や鍼灸院などを、上手に活用してみて下さい。

 

 

 

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