体の中を細部にわたり駆け巡っているもの。
それは血管である。
心臓から送られた血液は、血管の中を通り、また心臓に還っていく。
その血管も、いくつかの種類に分けられているのはご存じだろうか?
血管も場所によって流れてくる血液が違ったり、特徴が変わってくるのだ。
そのため、数種類に分類されている。
今回は、血管に注目し、また血管に対して悪影響を与えるものの存在、そして血管のトラブルで体が受ける影響とは、、、
そういった部分を見ていきたいと思う。
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初めにそれぞれ特徴が違う血管の種類を紹介しよう。
血管の種類は、血管の機能や太さの両面から
に分類される。
大動脈は何回も枝分かれをして動脈、やがて細動脈となり、さらに枝分かれすると一番細い毛細血管になる。
そして、毛細血管は再び集まり、細静脈、静脈、大静脈となる。
また、血管は細いという認識は衆知のものと思うが、そんな血管も、実は3層構造でできている。
しかし、一番細い毛細血管のみ1層構造である。
そして、細いだけあって物質を通しやすい。
血管の中で物質とは、酸素や二酸化炭素、また栄養などのことを言い、それを毛細血管は血管内を流れる血液と細胞外の体液とでやり取りをしているのである。
動脈と聞いてイメージするものはあるだろうか?
血が流れているところや、大事なところといったイメージをすると思うがその通りで、一般的に心臓から出た血液を運ぶのは動脈である。
また、心臓から出たばかりの血液は酸素をたくさん含んでいるため、鮮やかな赤い色をしている(動脈血)。
ちなみに、逆に心臓へ還っていく血液は静脈である。
また、心臓へ還っていく血液は一度、体の中を巡っていて二酸化炭素を含んでいる。そのため、暗い赤色をしている(静脈血)。
さて、そんな全身に血液と共に酸素や栄養を送り届けている動脈。
例えば血管を酸素や栄養を運ぶ車が通る道路だとする。
もちろんちゃんと道路(血管)が整備がされていないと、その車(酸素や栄養)もうまく道路(血管)を走れないというのはイメージしやすいと思う。
そして、走れないがためにどんどん詰まっていってしまって渋滞のような状態がおこる。
そうすると、酸素や栄養が全身の細胞隅々まで行きわたらず、全身の細胞の機能が衰えてしまうことにもつながるのだ。
血管が先述した渋滞状態になっていないか、簡単にチェックする方法がある。
これは、骨折時の検査などにも使われる、血液が末端までしっかり届いているかというチェックだがやり方は、
ここで元の色に戻るまでに2秒以上かかる人は、血管の中の流れが悪い可能性があるかもしれない。
流れが悪くなる原因は、高コレステロールの食事を摂り続けている人や、高血圧などが原因と考えられる。
そういったことが原因で血管は傷つき、元々は弾力性があり、しなやかに血液を送り出していた血管は弾力性を失い、カチコチの状態となる。
このことを『動脈硬化』と呼ぶ。
血管にも神経が分布している。
分布している神経は自律神経と呼び、自律神経とは交感神経、副交感神経によって構成される。
自律神経(交感・副交感神経)も今や注目されてきたのでご存知の方も多いと思うが、簡単に、交感・副交感神経はスイッチのオンオフに例えられる。
その自律神経が血管には分布しており、主に交感神経が分布している。
では、血管において交感神経が高まるとどうなるか。
血管の平滑筋と呼ばれる部分が収縮し、中を流れている血流は減少する。
逆に、交感神経の高まりが低下すると、血管は拡張して中を流れている血流は増加する。
では、なぜ、交感神経が高まった際に、血管は収縮し、血流が減少するのか?
先述したように交感神経は、活動に適したアクティブな働きをする神経である。
人が活動的な時とは、体を動かしている時などだろう。
つまり、筋肉を動かしているので、筋肉に向かって急いで血液を送らなければいけない。
例えば、水が出ているホースを強く圧迫するとその圧迫した部分の水の流れは減り、そして圧迫しないときよりも圧迫したときの方が自分の狙ったところへ水を当てることができると思う。
それと同じである。
では、体を動かすといった良い面ではなく、悪い面で交感神経が高まらせ血管を収縮させるものの存在とは?
ストレスは、体内の血管にまで悪影響を及ぼす存在だ。
ストレスを感じて、リラックス、落ち着いたりする人はいないだろう。
ストレスを感じるとイライラしたり、何かに当たってしまったり、リラックスとは正反対の活動的なイメージなのはお分かり頂けるだろうか。
つまり、ストレスを感じて高まる自律神経は先述した、リラックスする副交感神経ではなく、活動的な交感神経の方なのである。
そして、交感神経が高まると、血管は収縮し、血流は減少する。
日常生活で常に何かにストレスを感じ、長期間ストレスに悩まされていると血管はどうなるか。
交感神経が常に高まっているため、血管は収縮しっぱなしで流れている血流量もかなり少なく、血行不良を起こしてしまっている状態。
体の中でそんな状態になりやすく、悩まされている方も多いもの。
それが『肩こり』である。
肩こりは慢性的なもので、その部分の血管は常に収縮しっぱなし、血流量も少ない。
だけど、お風呂や温泉などに入って温めてあげると良くなる。
それは温熱効果で収縮しっぱなしの血管は拡張され、血流量も増えるからである。
血管が肩こりを起こす原因と正反対の状態になれば当然、肩こりは感じなくなる。
また、肩こりだけでなく、体の冷え、手足の冷えも同じ発生機序で起こると考えられる。
このように、ストレスが血管に対して及ぼす悪影響は数多くあるのである。
ストレスを感じ、交感神経が常に高まっていることで起こる悪影響についてはお話してきた。
次は逆に副交感神経が常に高まった状態になると、体にどんな影響があるのか。
先述したように、副交感神経が高まるときというのはリラックスしている時である。
では、リラックスするのは悪いことかというと、もちろんそうではない。
だが、常に副交感神経が高まっていて、どんな時もリラックスした状態だと体がどんな状態かイメージしてみよう。
常にリラックスしていたら、体はこんな状態になりそうな気はしないだろうか?
実際に、自律神経が乱れ、副交感神経が高まる状態になった場合、上記のような症状に加え、交感神経が高まったときと同じように体の冷えも起こりやすい。
交感神経と逆の作用を持つ、副交感神経がなぜ?
と思う方もいるかもしれない。
通常であれば、副交感神経は交感神経の作用とは逆に血管を拡張させる作用があり、体温を保つ作用がある。
しかそ、副交感神経が常に高まった状態になると、血管は常に拡張されっぱなしだが、流れる血流量は変わらないため、結果、冷えが起こる。
例えば、川幅が大きな川があるがその川幅に対し、流れている水量が少なかったら、流れがスムーズに勢いよく流れるよりはチョロチョロ少なく流れ滞留してしまうようなところも出てきそうなイメージである。
そうなると、血行不良が起こり、それが冷えにつながる。
血流を改善したり、自立神経の調整をすると肩こり予防に繋がるのですが、簡単な体操を加えると筋肉の緊張がほぐれて肩が軽くなります。
その為の体操のやり方をご紹介いたします。
血管に対して自律神経が密接に関係していることがお分かり頂けたと思う。
交感神経が高まり過ぎても、副交感神経が高まり過ぎても血管に対して悪影響を与えるものとなる。
よって、バランスが大事ということになる。
自律神経を乱す原因としては、ストレスや食生活、運動不足、喫煙など、様々な原因が挙げられる。
常に上記の原因に該当した生活をしていると、気付かぬうちに体内で血管がダメージを受けているかもしれない。
できる限り、血管にダメージを受けない生活を送り、血管から綺麗な体を目指していける後押しになれたら幸いである。
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