柔道整復師の勤務形態の問題として、勤務時間が長いというものがあります。
例えば、朝9時から始まる整骨院の診療時間を見てみると、次のようになっています。
【午前】9:00~12:00
【午後】3:00~20:00
一見すると、8時間労働のように見えますが、そうではありません。
大概の整骨院では、受付終了時間が12:00、20:00であるため、受付時間ギリギリに来院される患者さんの施術を終え、後片付けやカルテ整理などを行うと、21:00を超えてしまうことも普通にあります。
加えて、お昼休みは長く設定されてはいますが、前述したように12:00に来院される患者さんも大勢いるわけなので、必然的にお昼休みは短くなります。
15:00からの施術に向けて、その前から準備を行わなければならないし、昼休みを利用して勉強会を実地する整骨院も多いです。
9時から受付が開始されるわけなので、9時前には掃除などの準備を終わらしていなければなりません。
そうなると、
8:30~21:00(休憩1時間)
実に、11時間以上の勤務時間になってしまうわけです。
更に大変なことに、最近は少なくなってきたましたが、10年前は週1日休みという整骨院も珍しくはなかったです。
このように、柔道整復師の勤務時間は相対的に長くなる傾向が強いわけです。
「弟子時代はしょうがない、いつか開業したら休みを充実させよう」
と考えている駆け出し柔道整復師さん。
僕もそう思っていました。
しかし、開業してしまうと日々の仕事の多さに、休みが欲しいと言ってられなくなる事が多いです。
実際、1日24時間では少ない位です。
勤務時間を短くしたい
休みを充実させたい
などの要望は、雇われている間になんとかさせる事がベストです。
今回は、柔道整復師の勤務時間長い問題にメスをいれるべく、その解決方法を探っていきます。
柔道整復師なのに、週休3日も夢じゃないですよ。
目次
まず、整骨院には仕事終わりの患者さん来院される事が多いわけです。
患者さんの仕事が終わってからの時間から、整骨院は忙しくなります。
その為、整骨院が17:00で終わってしまっては、通院する事が出来ません。
なので、終わりの時間は長めに設定されています。
また、午前中は年輩の方の来院が多いです。
主婦も、午前中に色々終わらしたいと考える方も多いようです。
ですので、そのような患者さんに対応するために、朝早くから院をオープンさせる必要性があるわけです。
しかし、柔道整復師だろうがなんだろうが、従業員が働いてよい時間は、1日8時間と決まっています。
その為に、お昼休みを3時間として、時間の帳尻を合わせているのです。
僕の院は都心にあるので、また少し状況は変わってきますが、柔道整復師の勤務時間が長くなる理由として、主にこのような事が考えられます。
僕の知っている中で、柔道整復師で最も短い時間で働かれている方は1日2~4時間労働です。
しかも、勤務柔道整復師の平均給料が25万円だとしたら、その給料の1.5倍は稼いでいます。
休みもかなりあります。
どうやって、そんな働き方をしているの?
と興味を持たれた方は『柔道整復師が保険に頼らず店舗も持たずに生きていく方法』でその方法をまとめているので、ご覧になって下さい。
しかし、この方法では自分が稼げるかが不安。
といった方もいらっしゃると思います。
そんな方は、次のポイントを考慮しながら柔道整復師の求人を探してみて下さい。
勤務時間を短くしたいなら、始業時間をチェックするべきです。
1日の働ける時間は決まっているので、始業時間が早い整骨院では早く仕事を終える事が出来ます。
例えば、9時出勤の整骨院だった場合。
・9:00~18:00(休憩1時間)
になります。
しかし、中には朝が苦手といった方もいらっしゃるでしょう。
そういった方は、少し遅めから営業がスタートする整骨院がおススメです。
12:00から院がオープンするのであれば、
・12:00~21:00(休憩1時間)
となります。
その為には、院で昼休みが設定されているのかどうかを、チェックしなければなりません。
院に昼休みが設定されている場合、どうしても拘束時間が長くなってしまいます。
昼休みを利用して、院長や先輩から指導を受けられるという良い点はあるものの、非効率だと感じる方もいらっしゃる事でしょう。
昼休みがある整骨院でも、そのまま8時間勤務で上がれる場合もあるかもしれませんが、基本的には勤務時間が長くなってしまう傾向が強いでしょう。
休日が少ない事も、この業界の特徴です。
しかし、最近は整骨院が増えてきたからでしょうか、休みを多くして求人をかけるところも増えてきているようです。
週休2日、多いところでは週休3日という求人もあるようです。
週休3日なんて、一昔前の柔道整復師業界では考えられなかった事です。
ただ、休みが多くなるとその分、給料も少なくなる事が多いようです。
休みが多くなると、その分給料が少なくなります。
週休1日だと、月給29万円。
週休2日だと、月給25万円。
週休3日だと、月給21万円。
休みが多くなるのは良い事なのですが、肝心の給料が少なくなっては、自分のやりたい事も出来なくなってしまいます。
そんな時に、おすすめする方法は副業をする事です。
柔道整復師は職人気質の方が多いので、あまり副業を良しとしない方が多いかもしれません。
ですが、休みが増え時間に余裕がでたのなら、副業は皆さんのおサイフを助けてくれる事でしょう。
どんな副業をするかによって金額も、必要とする労働時間も変わってきますが、しっかり調べて実践すれば、本業よりも稼ぐ事も可能です。
しかも、最初のシステム作りだけしっかり行っておけば、自動的に一定額が稼げるようになる副業もあります。
僕は副業のエキスパートではないので、ここで詳しく書きませんが、興味のある方は調べてみると良いでしょう。
柔道整復師が、勤務時間を短くさせる為に必要な事は、
これら全てに当てはまる整骨院であれば、勤務時間が相対的に少なくなります。
しかし、考えてみると昼休みがある整骨院でも、9:00~21:00まで拘束はされているわけです。
「だったら、週休3日で、週休2日勤務と同様の給料が貰えてもおかしくないのでは?」
と考える事も出来ます。
例えば、9:00~21:00の勤務で休憩が1時間であれば、11時間は拘束されているわけです。
特別な場合を除き、週で働ける労働時間は40時間なわけですから、週に4日働いたとしても、44時間。
おつりが出てしまいます。
週3日休みで、平均給料25万円。
夢ではないですね。
今回は、柔道整復師の勤務時間長い問題を解決させる方法を考えてみました。
基本的な考えは、次の通りです。
・昼休みがある整骨院では、拘束時間が長くなってしまう。
・昼休みがない整骨院であれば、18:00退勤や12:00出社も可能。
・9:00~21:00の拘束時間を労働時間として計算できるのであれば、週休3日で一般的な週休2日の給料25万円と同様の給料が貰える可能性も高い。
当院では、今回ご紹介したような働き方を推奨しているわけですが、一般的に普及するには、まだ先の話かも知れません。
将来、独立開業を考えている柔道整復師さんは、がむしゃらに働いた方が自分のスキルも上がるので、沢山働いた方が良いと思います。
しかし、独立するのではなく、職場環境の充実を優先させたい柔道整復師さんは、求人にはこだわった方が良いでしょう。
仕事で人生疲れる前に、行動すべきです!
仕事とプライベートのバランスをとって、充実ライフを楽しみましょう。
リビジョンの求人に興味のある方はこちら
→『リビジョンの求人情報』
おススメ関連記事:
『柔道整復師からの転職の理由を考える【理想と現実のギャップ】
『鍼灸師には女性が適任【将来性の不安は技術でカバー可能です】』
『鍼灸師になりたい思いを阻む3つの壁【難易度や給料、将来性】』
〒104-0061
東京都中央区銀座 6-13-5
銀座NHビル4階
営業時間 10:00-23:00
(最終受付 22:00)
不定休
TEL 03-6278-8862
REVIEWお客様の声
2024/11/1
2020/6/24
2018/3/23
© revision. ALL RIGHTS RESERVED