眉骨が出てるのが気になるのだけれど、自分で治すのは難しいものなの?
プライベートで友人から尋ねられた質問です。
意外と多い悩みかと思い、今回は眉骨の出っ張りについて考えていきたいと思います。
まず、眉骨が出方を大きく2つに分けると、次のパターンがあります。
顔面骨の成長の仕方が、上の画像のようになります。
青い点線から、黒い線にかけて骨が成長していくのですが、この時に眉骨も前方に成長してきます。
これが、成長期における眉骨の出っ張りの仕組みです。
ある程度、遺伝で成長の仕方は決まっているので、眉骨が目立って成長する方も勿論いらっしゃいます。
また、口呼吸をするとアデノイド顔貌になるなど問題が出てくるので、歯並びに合わせて、早めに歯科矯正をしていくことをおすすめします。
そして、おとなになってから眉骨が出てきたタイプの方は、また2つのパターンに分類出来ます。
先程、顔面骨の成長の仕方を説明しましたが、骨は一度作られてからも毎日作り替えられています。
古くなった骨は壊されていき、新しい骨が作られています。
ある一定の年齢までは、このバランスがとれているのですが、その先はバランスがくずれてきます。
骨が壊されていくスピードが速くなり、作られる速度が追い付いていかなくなります。
そして、顔面骨の場合。
どの部分の骨が無くなりやすいのかが、ある程度決まっています。
このあたりはまた後程、詳しく説明していきますが、上の画像の黄色い部分が無くなっていきます。
眉骨の上が無くなってくるので、結果として眉骨の盛り上がりが強く見えてきます。
これが、おとなになってから眉骨が目立ちゴツゴツしてくる原因の1つになります。
そして、もう1つの原因が眉の周りの筋肉の盛り上がりです。
眉骨の上の骨が無くなって、筋肉が発達すると更に眉骨は目立ってきます。
そして話を戻していって、眉骨の出っ張りを自分で治す事は難しいのか?
という質問の答えを結論から言ってしまうと、骨自体を自分で治すのは難しいでしょう。
という事になります。
ですが、それでもなんとかしたいという方。
成長期で骨が出てきた場合は確かに難しいのですが、おとなになってから骨が出てきた場合。
筋肉や顔の歪みをとる事で眉骨まわりの突出を目立たせなくさせる事は、十分可能です。
それでは、眉骨やその周りのメンテナンスの方法について、これから説明していきたいと思います。
目次
人間は他の類人猿と比べて眉骨は低いのですが、眉骨が高い理由はゴリラの顔からそのヒントを得る事が出来ます。
ゴリラの顔の眉骨部分を見て頂くと分かるのですが、人間の眉骨と比べて非常に高くなっている事に気がつきます。
何故、眉骨が高くなっているのかと言いますと、噛む力から脳を守る為だと考えられています。
食事を初めとする咬合行為では、歯や骨を通してその衝撃が上に向かっていきます。
その力は強力で、体重の何倍もの力が発揮されると言われている程です。
そのまま、その力が上に上がってきてしまうと、脳を大きく揺らす事になってしまい、脳を損傷してしまう事にもなりかねません。
なので、脳を守る為に眉骨を出っ張らして、衝撃を逃がしているのだと考えられています。
眉骨が出てる事が気になる方の眉骨は、眉骨が低い方に比べて、どんな特徴があるのでしょうか?
カメラやスマホでご自身の横顔を撮影して、次のポイントに線を引いていって下さい。
①Eラインに線を引く。
鼻の最も高い部分から、顎先の最も高い部分にかけて線を引いて下さい。
②おでこ顎ラインに線を引く。
おでこから顎先にかけて線を引いて下さい。
③鼻筋にラインに線を引く。
鼻筋に真っすぐ線を引いて下さい。
④おでこ鼻ラインを引く。
おでこから鼻先にかけてラインを引いて下さい。
おでこから鼻先の角度とあり、眉の上そして眉から目にかけて(目の掘りの部分)の隙間を確認して下さい。
角度が10度以上、そして2つの隙間が大きいと、眉骨が出てる顔に見られやすい傾向があります。
眉骨の出っ張りをご自身で治す事は非常に難しいのですが、次のポイントに気を付けてみて下さい。
眉骨が出ている方が、前頭筋や皺眉筋(すうびきん)などの眉毛を動かす筋肉に常時力を入れてしまうと、筋肉が盛り上がり、眉骨が更に高く見えてしまう傾向にあります。
次の2つの体操を行い、力を抜くトレーニングを行いましょう。
目を大きく見開こうとすると、おでこの前頭筋を使ってしまい、筋が発達するばかりではなく、おでこのしわも目立ってきてしまいます。
こちらの筋肉の脱力法を覚えていきましょう。
やり方
1.おでこに手のひらを置く。
2.おでこにしわが寄らないように、手のひらで確認をとりながら、眼球を上に向ける。
3.この一連動作を、10回3セット行う。
眉間にしわを寄せてしまう一番の原因である、眉間の筋肉。
一点を凝視する際に自然と力が入ってしまう方が多いです。
筋肉が盛り上がると、眉骨が出ているように見えます。
この部分のマッサージを行いましょう。
【やり方】
1.指で鼻の付け根をおさえる。
2.もう片方の指で眉頭をおさえ、外側に離す。
3.15秒ストレッチする。
4.3回×3セット行う。
【やり方】
1.小指の第2関節の背中で眉頭をおさえる。
2.円を描くように眉尻までほぐす。
3.5回同じマッサージを繰り返す。
4.眉毛を中心に上下にわけて、眉毛の際を同じようにマッサージする。
こちらの動画は眉毛の高さが違う時に行うマッサージのやり方ですが、やり方はほぼ一緒なので、参考にしてみてください。
眉骨の出っ張り具合は、頭蓋骨の形に依存します。
例えば、頭の後ろを触ってみて下さい。
この時に、左右どちらかの後頭部が絶壁だった場合。
絶壁側の眉骨の出っ張りを感じられる事が多いです。
この時、頭を上から見ると次のような頭の形をしています。
頭が歪んでいる方に多くで、左右の目に大きさに差があります。
また、加齢も原因のひとつとなります。
なぜなら、顔の骨は年齢と共に吸収されてくるからです。
眉骨は眼窩(がんか)という眼球をいれる凹みの上側の部分になります。
老化に伴い、上の内側と下の外側が吸収されやすく、眼窩が広がったようになってきます。
眉骨の下の部分が痩せてくるので、結果として、骨が出ている部分が更に出っ張っり、眉骨が余計ゴツゴツする印象も強くなります。
整体では頭の矯正を行います。
ですが、これは頭の形を整える為ではなく、頭蓋骨の動きを正常化する事を目的にしています。
頭蓋骨の動きが良くなり、骨の噛み合わせが良くなる事で、咬筋や側頭筋、外側翼突筋などの顎を動かす筋肉のバランスが整います。
反対に、噛む際などに顔の骨が動かなくなると、咬筋などの筋肉が過剰に骨に圧を加えるため、歪みの原因になる可能性も高いです。
顎を良い位置で正しく使う事で、顔の歪みは変化します。
なので、眉骨を押して出っ張りを無くす事は出来ませんが、顔の歪みを矯正する事で筋肉のバランスをとり、顔のゴツゴツ感が目立たなくなるような整体を行う事が多いです。
男性は女性に比べて、眉骨が張った横顔になります。
眉骨の出っ張り自体を自分で押し込む事は難しいですが、筋肉や神経に働きかけて、今以上に目立たなくさせる努力をしていきましょう。
今回ご紹介した方法は2つ。
確かに眉骨の高さは鼻筋やおでこの膨らみ、そして頬骨の高低と共に、横顔の印象を決める重要なポイントとなります。
これらについて気になられる方は、以下の記事も参考になさって下さい。
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