顔の半分が下がってたるんでいる場合。
たるみの原因は、皮膚や筋膜、筋肉にあります。
ですが、なぜ顔の半分だけ、たるんできてしまうのでしょうか?
その大きな原因の1つが、骨格の歪みです。
例えば、右に比べて左の顔が小さくみえる方。
このような方は、左の顔がたるんで見えます。
なので、左側の顔を矯正すれば、たるみは改善出来ます。
では、なぜ片側の顔が、小さくみえるのでしょうか。
この原因は、次の通りです。
また、顔の片側が小さいと感じない方もいらっしゃると思うのですが、片方の目が高かったり、鼻が曲がっているなどのお悩みの方も、その原因は顎や上顎の歪みです。
顔の左右非対称の度合いが強い方も、顔の半分がたるみやすいです。
今回は、片側の顔のたるみの原因である骨格の歪みの原因と治し方。
そして、たるんでしまった筋肉や筋膜に持ち上げ方をご紹介させて頂きます。
目次
顔の歪みの原因は、次のようになります。
生まれつき骨は歪んでいる方もいらっしゃいますが、成長の過程で骨を歪ませる癖で顔を歪ませている方も多いです。
その歪ませる癖が、次のものです。
これらの癖は、骨に対して斜めに力が加わってきます。
そして、骨が歪みやすい場所もある程度決まっています。
顎を次のような構造をしています。
顎の曲がりの主な原因は、下顎頭にあります。
この部分に歪みが生じるような力が加わると、顎が歪んできます。
頬杖を例に、その機序を説明します。
どの部分に手をつくかにもよりますが、顎に頬杖をつくと仮定します。
すると、その力は骨を介して下顎頭に届きます。
骨には、力が加わるとその形を変化させるという性質があるので、この斜めに入った力に対応するように、骨が変化していきます。
すると、力が加わった部分と加わっていない部分で、左右差が生じます。
結果、下顎頭の高さや厚さが変わってしまうために、顎が歪んでしまうのです。
また、下顎頭の形は、歯の噛み合わせの良し悪しにも左右されます。
噛み合わせた時に加わる顎の力が、下顎頭に影響を及ぼすからです。
『噛み合わせが悪いと顔が歪むの?歯科医師が教える本当のところ』でもご紹介していますが、歯を噛み合わせた時に、下の歯は食事を効率的にすりつぶす為、円運動という動きを呈します。
ですが、歯の噛み合わせが悪いと、この動きが阻害されてしまいます。
歯の噛み合わせの悪さに自覚がある方は、顎が歪む前に、歯医者さんに相談してみて下さい。
同じようなメカニズムになりますが、歯牙(列)接触癖も顎を歪める原因となります。
今、皆様の上下の歯は触れあっていますか?
もし触れあっていたら、歯牙(列)接触癖があるかも知れません。
歯牙接触癖とは、日中や夜間に上下の歯を噛み合わせている癖の事をいいます。
実は、上下の歯は触れあっていてはいけないのです。
常に歯を触れ合わせている方は、顎を固定する咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)が過剰使われます。
すると、その筋肉の力が顎に負担をかけ、関節の形状が変化していまいます。
食事の際に歯を噛み合わせてしまうのは仕方のない事ですが、それ以外の時に歯を噛み合わせる必要はありません。
癖を治す事は大変ですが、気がついたら上下の歯を離すように、心がけてみて下さい。
また、歯を着けないように意識すると共に、治して頂きたい歪みがあります。
それが、体・姿勢の歪みです。
上下の歯は触れあわせない、噛み合わせない事が重要です。
ですが、日常生活で噛み合いやすくなる事があります。
それが、歩行です。
顎の位置を意識しながら歩く方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、歩く際に歯を噛み合わせている方は、意外と多い印象があります。
例えば歩く時、左の足に体重が乗った際には、顎は左にシフトして、左の歯で噛み合いやすいくなります。
そして、右に体重を乗せた際には、顎が右にシフトし、右の歯で噛み合いやすくなります。
これが普通です。
ですが、体に歪みがあると、この働きが悪くなります。
そして、顎の歪みは上顎の歪みをも引き起こします。
上顎の歪みも、顔を左右非対称に見せる原因の1つです。
上顎も下顎同様に、成長の段階で歪む事が多いです。
成長後は、上顎に誤った方向から圧がかかる事により、歪む事が多いです。
上顎は元々、2つに別れています。
顔の成長に従って画像の部分がくっつき、1つの骨になります。
この部分は関節なのですが、肩や股関節などの関節と違い、凹凸のついた平面な関節で繊維で固められる事でほぼ動きません。
ですが、外見から鼻や目の曲がりがある方は、この部分に傾きがある事が多いです。
整体では、この部分は呼吸と共に、開くように動くと考えています。
なんらかしらの圧力がかかり、動きが悪くなった状態を長期間放置していく事で、歪んでくるのではないかと考えています。
下顎に比べて、歪む事が少ないですが、上顎が歪むと施術に時間がかかる事が多いです。
頬骨の左右差を、感じた事はありますか?
これは、下顎と上顎。
そして、蝶形骨(ちょうけいこつ)とのバランスが悪くなると症状が悪化する場合が多いです。
蝶形骨とは、顔の中心にある骨で、顔の多くの骨と繋がっています。
この骨が歪むと、顔面骨の噛み合わせが悪くなります。
骨盤が歪んでいる。
骨盤が開いている。
これは、骨盤の仙腸関節(せんちょうかんせつ)と呼ばれる関節を中心に、左右の骨盤が前後に捻られたり、外側に開いている状態を表した言葉です。
これと同じように、整体では顔の骨にもそれぞれ『動き』があると考えています。
骨の動きが悪くなると、筋肉のバランスが悪くなります。
右足に体重をかけたにも関わらず、顎が右にシフトせずに、癖で左の歯で噛み合わせてしまうのです。
そして、ここに先程の歯牙接触癖があると、歯が離れずに顎の歪みが固定され、常に顔へ斜めの圧が加わるようになります。
顔面骨の動きが悪くなった状態を、顔面骨の噛み合わせが悪いと考えます。
体の歪みが顔にも影響してしまうのです。
おでこが曲がっていると表現しましたが、この場合で主に気になるポイントは、目の高さの左右差や眉毛の左右差になります。
主な原因の1つに、頭蓋骨の歪みがあります。
例えば、顔をまっすぐに保ち、耳の位置を確認してみて下さい。
片側の耳は鏡でしっかり見えるのに対して、もう片方の耳が鏡で見えない場合。
頭蓋骨が歪んでいる可能性が高いです。
また、耳の高さが違う方は、同様におでこの骨である前頭骨も歪んでいます。
おでこの歪みは顎の歪みなどと比べると、顔半分のたるみの原因としては重要度は低いです。
ですが、顔半分のたるみを感じている方でおでこにも歪みがあった場合、治しづらいので注意が必要です。
骨格を整える場合、一番に治したい部分は顎の歪みです。
そして、もう1つ整える部分が蝶形骨(ちょうけいこつ)になります。
この2つの骨は、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)という筋肉がくっついている部分あり、下顎のコントロールをしているからです。
整体で姿勢を治そうとした場合、骨盤や背骨の矯正を行う事が多いです。
ですが、それだけでは姿勢が治らない場合があります。
その場合、顎や顔の矯正を加えます。
なぜなら、顎は重心のバランスを整える重要な器官だからです。
顎は振り子のように、体の傾きを感知します。
そして、傾きに合わせて微妙に位置を変え、全身のバランスをとっています。
ですが、歪みはこの調整機能を狂わせます。
狂わせる原因は2つあります。
そして、この時に食いしばりの癖があると、顔の骨の噛み合わせが悪くなります。
この状態を長期間放っておくと、顔が歪みます。
骨格が歪むと、筋肉に使いむらが生じます。
顔の場合、筋肉を覆う筋膜が他の組織、例えば皮膚などと癒着します。
通常、筋膜や皮膚は弾力性があるので、筋肉によって動かされた後に、元の位置に戻る形状記憶のような機能があります。
ですが、癒着をおこした場合。
筋肉が動いて部分から元の位置に戻るまでに時間がかかるか、もしくは元の位置に戻らなくなってしまいます。
つまり、筋肉自体が弱くなると、皮膚や筋膜まで下がってきてしまうのです。
表情筋と呼ばれる顔の筋肉の中で、顔を持ち上げる作用が強い筋肉は、大頬骨筋(だいきょうこつきん)です。
筋肉は適度に使うと粘度があがり、血行が維持されてほぐれます。
過度に使った場合は肥大し、使わなかった場合は弱くなり垂れます。
大頬骨筋をどれだけ効率的に使うか。
顔を垂れさせない為には、とても大事なポイントになります。
顔の筋肉や皮膚の位置関係を理解する際には、お面や風邪や花粉症の際に使うマスクをイメージすると分かりやすいです。
まず、土台となるのが顔面の骨です。
その上には、筋肉がついています。
更にその上にはSMAS(スマス)、皮膚があります。
それぞれの組織が離れないように靭帯が皮膚を支え、密着させています。
ですが、マスクを1日つけていると、マスク自体が顔をこすれて傷みます。
また、耳にかけているゴムの部分も伸ばされたるみます。
皮膚や靭帯でも、このような事がおこってきます。
靭帯を介して皮膚が骨に引っ付くように固定されていたものも、靭帯がゆるむ事で皮膚が骨から離れるようになり、たるみます。
ニュースなどで、スポーツ選手が膝を壊した、肘を痛めたと耳にすることがありますが、靭帯は通常、骨と骨と繋げています。
ですが、顔の場合。
骨と皮膚を繋げている靭帯がある事が特徴の1つです。
靭帯や筋膜による顔のたれ。
マスクがずれ落ちてくるように、靭帯で支えていた脂肪や皮膚が垂れさがってしまうのです。
加齢に加えて、骨が歪むと顔が垂れます。
骨が歪む事で、脂肪を持ち上げている表情筋の使い方にむらが出るからです。
なので、表情筋のエクササイズはとても有効ではあるのですが、骨格の歪みを放置した状態で行った場合。
折角の体操が無駄になってしまう可能性があるのです。
骨格を整える基本は、顎を動かす事です。
顔面骨の動きの問題が少ない場合は、顎を動かせるようになるだけでも歪みは補正されてきます。
そして、そのあとに表情筋のエクササイズを行えば、片側の顔の垂れもあがりやすくなります。
おすすめの方法には、次のようなものがあります。
リンパを流して、顔の筋肉を鍛える事で垂れを予防するエクササイズになります。
【やり方】
1.耳を引っ張りまわします。
2.小鼻を膨らまします。
3.膨らんだ小鼻をの形を保ちつつ、上唇を挙げます。
4.顎を右に動かして右の口角を挙げます。
5.顎を左に動かして左の口角を挙げます。
6.一連の動作を10回繰り返します。
顔の半分がたるんでくる理由は、以下のようになります。
骨格の歪みをひどくしないためには、頬杖やうつぶせ寝などを気を付けて下さい。
また、日中食いしばる癖などにも気を配って下さい。
骨格を治す方法で一番肝心な事は、顎を動かす事です。
顎に不安感がない方は、左右前後に動かして下さい。
そして、皮膚や脂肪を持ち上げるために、今回ご紹介した体操を付け加えてみて下さい。
顔の片方だけ垂れさがると急に老けて見られやすくなります。
横顔ブスにもなるので、顔の左右非対称が気になる方は、参考にしてみて下さい。
〒104-0061
東京都中央区銀座 6-13-5
銀座NHビル4階
営業時間 10:00-23:00
(最終受付 22:00)
不定休
TEL 03-6278-8862
REVIEWお客様の声
2024/11/1
2020/6/24
2018/3/23
© revision. ALL RIGHTS RESERVED