皆さんは、自分の舌を鏡で見たことはありませんか?
実は、舌には自分の体を知る上でたくさんの情報が詰まっているんです。
「なんか最近体調が優れないな」
とお感じの皆様。
今回は、東洋医学的視点から舌で自分の体を診断をする方法を紹介します。
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東洋医学で、舌を診て診断する方法があります。
それを【舌診(ぜつしん)】と呼びます。
舌の色味を診て、体調の良し悪しを判断して、使うツボや漢方を選んでいきます。
では、まず何を診ているのでしょうか?
舌の色は大きく分けて、5つに分けられます。
実は、健康な舌の色とは、鮮やかな赤で、舌の表面は薄く白い苔で覆われています。舌自体も乾きすぎず、湿りすぎない状態です。
*ただし、正常の人の舌質や舌苔でも、体質や好物などによって、これと同じというわけではありません。
淡白な色をしている人は、実は少し貧血気味かもしれません。東洋医学では、虚寒(きょかん)と呼びます。
鮮やかな紅色の人は、体に熱を溜め込んでいる可能性があります。
えび色です。
これは、体の深部まで熱が入り込んで、精神的にも病んでいる人に出る色です。
紫色。紫色は大きく分けて、2つ種類があります。
どす黒い紫と淡い紫です。どす黒い紫は体に血が蓄積してしまっている状態。
何か体に痛みを伴っているかもしれません。
淡い紫の方は、体の水気が少し足りないのかもしれません。
青い舌です。
この人は、何かしら重大な病気を抱えているかもしれません。
次に舌の苔について説明しましょう。
苔とは舌の上についている苔(のり)のようなもので、この苔も体を見るのに役に立ちます。
苔の色は大きく分けて、3つからなります。
この苔が白い段階はまだ病気が初期の段階で、黄色い人は体に熱がこもってしまっていて、灰色黒い人はかなり体が虚している状態であることがわかります。
これらの情報を考慮して、舌診を始めます。
よく見るのは、真っ赤な舌をしている人がいます。
こういう人は、実は体に熱を溜め込んでいる可能性があります。
例えば、風邪を引いて寝込んでいる時に自分の舌を見てみたら、真っ赤なことはよくあるんです。
これは、自分の体に(熱邪(ねつじゃ))が入り込んで、悪さをしているからです。
一時的な風邪からくる熱なら良いのですが、慢性的に熱を溜め込んでしますとイライラしたりする症状が見られたりします。
その反対で、舌の色が青ざめている人もいます。
舌が淡白な人は一般的に貧血気味で虚寒(きょかん)症といいます。
虚寒(きょかん)とは、体が虚(弱ってしまっていて)していることにより、血の巡りが悪くなり、血行不順を起こし、体の保温ができず、体が冷えてしまう状態です。
この状態になってしまうと、朝起きられなかったり、体が思うように動かなくなってしまいます。
顔色も青ざめてしまっているかもしれません。
特に、貧血気味の女性に多く見られますね。
赤みが少ない人はこの症に当てはまるかもしれません。
舌は体の以上を測るのに、非常にいい情報が詰まっています。
こういう言葉があります。
「人の体は自分の食べるものでできています。」
そのため、食べているもので体の体質がわかる時が大いにあります。
赤みが足りないということは、体が冷えてしまっているかもしれません。
現代の食生活は体を冷やすものばかりです。冷たいものを食べ過ぎていませんか?
特に、アイスクリームやお菓子は体を冷やします。
体が冷えると血の循環が悪くなるので、元気が出なくなってしまうのです。
自分の足を触ってみてください。
体の冷えている人、元気のない人に多いのが、足の冷えです。
これを、東洋医学で、腎虚(じんきょ)と呼びます。
体の循環が悪くなり、腎の機能が悪くなることで、元気が出なくなるのです。
このような人たちはまず、食生活から変えていきましょう。
冷たいものを控えて、温かいものを摂るようにしましょう。
鶏肉は体を温める効果がありますので、そこに生姜を煎じたスープなどオススメです。
そして、足が冷えている人は、足浴などをオススメします。
温かいお湯にエプソムソルトというお塩を入れて、毎日15−20分ほど足を温めてください。
これをすることで、体の気と血の巡りがよくなって体が暖かくなっていくことでしょう。
舌の赤みが足りないというだけで病気というわけではありませんが、これは体が訴えているサインですので、重症になる前に対処することをオススメします。
その原因は、偏った食生活にあるかもしれません。
冷たいもの、甘いものを避けましょう。
そして、足を温めることを忘れないでください。
血流の循環を意識して生活すれば、元気が戻り、体からやる気が出てきて、舌の赤みも戻ってくることでしょう。
しっかりと原因を理解して、自分の体を労ってください。
そして、今回ご紹介した解消法を試してみてください。
舌の赤みが足りなく、元気が出ない人たちの助けになってくれれば幸いです。
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