整体で顔の歪みを矯正するときに、写真から得られる情報は意外と大事になってきます。
顎の傾きやフェイスライン。
目の高さや耳の位置からある程度の重症度を判断します。
少しわかりづらいですが、次の写真から歪みを考えていきます。
実際には、写真以外にも骨盤のテストなど様々なテストから判断しなければなりませんが、上の写真からは、次のような歪みが確認出来ます。
以下の項目にチェックがつく方は要注意です。
これらの項目にチェックがつく方は、歪みの矯正に時間がかかることが多いからです。
では、今回は写真から得られる情報から自分の歪みの原因が何なのか?
また、治しやすいものなのかを調べていきたいと思います。
歪みの進行度合いをチェックして、整顔してみましょう。
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写真から、治し易さの大まかな判断が出来ます。
例えば、先ほどの写真の方。
最も治しづらい歪みが、目の高さになります。
そう判断する理由の1つが、目と口角の位置関係です。
写真を見てみると、右目の下がっていて、左の口角が上がっていています。
そして、ほうれい線も左が深く、左の耳が後ろにずれています。
眉骨の高さの左右差もありそうです。
歯が見える写真や、首を左右に捻った写真もあると良いのですが、おそらくこの方は顔面の上側が左に捻れ、顎が左奥にずれて噛みやすい状態にも関わらず、右で噛む癖がある事が予想されます。
そして、右の肩が下がっているので、顔だけではなく体の歪みも深刻化し、顔だけの治しても矯正の効果が維持出来ません。
この方の歯並びが悪く、犬歯がずれていた場合や噛み合わせが悪い場合。
歯列矯正が必要になってくる事もあります。
そして、首や肩の位置の関係上、体を捻り辛くなっている状態の可能性も高いです。
そしてこの状態で生活していると、何気ない動作でも歪みは進んでいきます。
その動作の1つに歩行があります。
正常に歩くには、左足を一歩前に出し体重をかけた時に、上半身は左に捻れなくてはなりません。
そして同じく顎も左にずれて、左で噛み合わせます。
ですが、右で噛み合わせる歪みが強く、肩も右に下がっている方の場合。
その歪みの為に、左右で体を捻りながら真っ直ぐ歩くには、不利な状態となっています。
力学的に体を真っ直ぐ進ませる事が難しい為に、顎や股関節など比較的動かしやすい関節を捻りなんとか前に進ませようと努力します。
また、上半身も歪んできてしまいます。
骨盤が歪むと、高い確率で上半身が歪みます。
主に歪む部分が以下のようになります。
例えば、右肩が下がっている方。
肩甲骨の位置がズレて、右肩が巻き肩になっている可能性があります。
肩甲骨の位置がずれると、僧帽筋(そうぼうきん)や前鋸筋(ぜんきょきん)などの筋肉が適切に使えなくなります。
この筋肉が使えなくなると、下半身と上半身を使って、適切に体を捻じることが出来なくなってしまいます。
そして、バランスと取ろうとして、肩よりも上の関節である首やアゴが捻じれてきます。
結果、顔の関節のかみ合わせが悪くなり、歪みます。
ここでなんの対策しなかった場合、動きに少ない顔の関節などに負荷がかかり歪みが強くなってしまいます。
歪みが進んでくると、目の高さの左右差も表れてきます。
どれだけ歪みが進行しているかにもよりますが、これらの事を考慮すると治る迄に時間がかかってしまうのです。
まず、次の癖を行わないように気を付けて下さい。
これらは、歪みをひどくさせる癖の一部です。
出来るだけ行わないよう、心がけて下さい
そして、まずは顎まわりの筋肉。
特に舌を鍛えてみて下さい。
顎と首は舌骨(ぜっこつ)という骨をかいして繋がっています。
そして、舌は舌骨にくっついています。
顎がずれると首がずれますが、その時に舌も曲がっています。
鏡の前で顔を上げた際に、左右のエラの高さに左右差が確認できた場合。
その多くの場合、口をあけた際に舌が左右どちらかに傾いています。
舌は話をする際や、食事の時に顎と一緒に動いてバランスをとる器官です。
そして、自分の意思で動かせる筋肉でもあります。
『舌回しのエラと小顔効果を問う【学校で教えない舌の解剖学】』で紹介しているような舌を上下に動かす舌体操を行うと、顎の位置が良くなるので、是非試してみて下さい。
整体で顔の歪みが強くなった方を治す場合、主に次の部分を治します。
ほぼ全身です。
これには、ある理由があります。
それは、呼吸を深くして食いしばりを軽くしたいからです。
食いしばりがある方の多くに、自身の呼吸が浅い自覚があります。
そして、その方のみぞおちを指で押すと、過敏に痛がる方が多いです。
東洋医学ではみぞおちに痛みがあると、体にストレスがかかっていると考えます。
その痛みをとる方法の1つが、骨格矯正で横隔膜(おうかくまく)のリハビリをして呼吸を深くさせる事になります。
横隔膜とは、みぞおちにあるパラシュート状の筋肉の事をさします。
息を吸うときに、縮んで下がり肺に酸素を取り込みます。
そして、息を吐くときにはゆるんで上がり、二酸化炭素を逃がします。
これが正常な横隔膜の働きなのですが、姿勢が悪くなり骨盤や肋骨が捻れると、横隔膜の動きが鈍くなります。
代表的な不良姿勢に反り腰があります。
一般的に骨盤が前側に傾き歪んでしまうと、横隔膜を使っての呼吸ができなくなってしまうために、呼吸が浅くなります。
そして、横隔膜の代わりに首の筋肉を使って呼吸を助けます。
常に筋肉が使われるために、筋肉に疲労がたまって肩こりにもなります。
この状態は寝ている時も同様に起こります。
横隔膜がうまく使えなくなった場合、夜寝ている時も呼吸量が足りません。
なので、鼻だけで呼吸するのではなく、口でも呼吸をするようになります。
そして、夜間の口呼吸は、食いしばりの原因となり得ます。
朝、起きた時にすっきりしない方や、顔のむくみが強い方。
エラの筋肉に強いコリが感じられる方は、顔が歪む原因にもなってきます。
なので、横隔膜のリハビリテーションが必要になってきます。
次のような体操を行ってみて下さい。
背中を伸ばして深呼吸することで、呼吸を深くする体操です。
【やり方】
1.手を胸の前で組み、肘を伸ばす
2.背中を丸める。
3.息を吸うのと同時に、肩甲骨が離れるイメージで背中を丸める。
4.息を吐く際に、背中を後ろに押し出す。
5.そのままの姿勢で再度、息を吸い背中を伸ばす。
6.一連の動作を3回、3セット行う。
今回は、写真からわかる歪み方について考えてみました。
歪みが気になったら、写真から次のポイントをチェックしてみてください。
そして、次の歪みがあった場合は、歪みが進行していて治しづらいことが多いです。
どんな方にも歪みはあるものですし、写真からすべての歪みがわかるわけでもありません。
ですが、写真写りが気になる方は多いはずです。
今回ご紹介したポイントに当てはまる方は、歪みと食いしばりがある方が多いです。
そんなときは、今回ご紹介した体操を行ってみてください。
歪みの進行を予防出来るはずです。
整体に通おうか、どうしようか。
そんなお悩みをお持ちの方の参考になっていれば、幸いです。
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