口を大きくアーンと開けると、骨が出る!?
これって、顎関節症かな?
なんかの病気かな?
そんなお悩みをお持ちの方。
口を開くと骨が出る事は、異常ではありません。
全員ではないですが、比較的多くの人で確認できるものなので、安心して下さい。
しかし、確かに顎の骨が出る方もいれば、でない方もいます。
気にしないでくださいと言われても、気になってしまうものです。
今回は、なぜ口を開けると骨がでるのか。
そして、その対処法をお伝えしていきます。
是非、参考にしてみて下さい。
目次 [非表示]
顎は側頭骨(そくとうこつ)という頭の外側の骨の関節窩と、下顎骨(かがくこつ)と呼ばれるしたあごの下顎頭の2つの骨から出来ています。
骨と骨が繋がっている部分を関節といいます。
そして、関節はその形の違いで動き方が変わります。
膝も顎も関節ですが、同じ動きはしていません。
動きの大きい関節もあれば、小さい関節もあります。
顎関節はその中でも動きが大きい関節です。
顎の大きく動くということは、その分、大きな食べ物を噛む事も出来ます。
このように、動く範囲が大きいという事は良い事なのですがその反面、関節のつくりが甘く、骨と骨とのかみこみが緩いので、大きく開けすぎると、顎が外れてしまうというデメリットもあります。
ひどい方ですと、あくびの際に、口を大きく開けただけでも外れてしまいます。
これでは問題なので、筋肉や靭帯が関節を支えて固める必要があります。
これが基本的な顎のつくりになります。
では、どういった時に骨が出てきてしまうのでしょうか?
顎の骨が出る理由には、次の2つが考えられます。
前述したように、顎は、側頭骨の関節窩と、下顎骨の下顎頭の2つで出来ています。
そして、この下顎頭は、関節部分の頭が大きくなっています。
口を大きく開けた際に、この部分が出っ張り骨が出たように感じる事かあります。
顎関節内には、関節円板というクッションがあります。
このクッションは、外側翼突筋の上頭という部分とくっついています。
本来であれば、口を大きく開けた際にこの外側翼突筋がゆるみ、関節円板がたわむ事で盛り上がり、盛り上がった部分がクッションになって関節の衝突を防ぎます。
ですが、この関節円板が横にずれてしまう場合もあるのです。
この場合、口を大きく開けた時に骨が出るように感じる事もあるでしょう。
また、下顎のずれが骨を出っ張らせる場合もあります。
下顎が左右どちらかにずれても、口を大きく開けた際に骨が出ます。
口を大きく開けたあとに、下顎を左右に動かしてみて下さい。
全く骨が出ない方もいますが、どちらかの骨が出っ張ってくる事が、確認出来ると思います。
このように、下顎がどちらかにずれた状態だと、骨が出っ張ってくるのです。
骨が出っ張る方の中には、顎からカクカク、ゴリゴリなどの音が出てくる場合もあります。
この主な原因の1つが、先程の関節円板です。
関節円板は口を開ける際に骨が擦り合わない為のクッションの働きがあります。
口を開ける時には、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)という筋肉が下顎を引っ張ります。
ですが、この外側翼突筋は2つに別れていて、口を開ける時に使われるのは下の部分です。
上の部分である上頭は、口を開ける時に使われません。
口を開ける時に上頭ゆるみ、関節円板がたるみます。
たるむ事で関節円板に厚みが出て、関節の衝突を防ぐのです。
ですが、この動きに問題が生じると関節円板が適切な位置でたるまなくなってしまいます。
関節守り動きをスムーズにする働きが反対に、関節の動きを阻害してしまうのです。
正しい位置でたるまなかった関節円板を乗り越える際に、顎がひっかかりカクカクという音がなったり、関節円板がずれる際に音がなるようになります。
痛みなどなく、普段の生活に支障がない場合は放っておいても構わないです。
ただ、シャリシャリなど、砂を潰すような音がする場合や痛みがある場合には、念のため、一度専門家に診てもらう事をおすすめします。
口を開けて骨が出るだけなら、放っておいても構いません。
また、どんなに頑張っても自分で治せない症状もあるので、無理やり骨を押し込んだりもしない方が良いでしょう。
それでも、少しで良いから自分で骨の出っ張りを治したいと思ったら、次の方法を試してみて下さい。
口を開ける際は、次の筋肉が左右前後に支え合いながら動いて、バランスをとりながら下顎を動かしています。
顎を動かす時にこれらの筋肉が使い方が左右で極端に違う場合は下顎がずれ、口を開けた際に骨が出てしまいます。
筋肉を適切に使えるように体操を行いましょう。
【やり方】
1.口を開く際に骨が出る側に指を置き、口を開ける。
2.骨が出ない範囲まで口を閉じる。
3.骨が出た側の顎先と顎を指で押しながら、顎を指の方向へ動かす。
4.顎を動かす力と指で押す力を保ちながら、鼻で深呼吸を3回繰り返す。
5.顎先をスポットと呼ばれる上顎部分に置く。
6.舌先が離れないように、かつ、骨が出ない範囲で口開け閉めを10回繰り返す。
こちらは、あごのつまりと外側翼突筋の調節をするセルフ矯正です。
動画も参考に行ってみてください♪
口を開けた時に骨が出る原因は、以下のとおりです。
口を開けた際に痛みや開け辛さがなければ問題ありません。
ですが、やはり気にはなるものです。
筋肉の使い方が問題で下顎が歪んでいる場合は、体操をおこなう事で、いくぶん骨の出方がマシにはなります。
骨を全く出ないようにすることは出来ませんが、顎の歪みの改善にもつながるので、試してみて下さい。
また、痛みや開けづらさが感じる場合。
軟骨を痛めてしまうと厄介なので、早めに専門家相談する事をおすすめします。
口を開けた時の骨の出て心配な方の参考になれば幸いです。
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