最近、お腹の調子が悪い。
ここ、何日か下痢が続く。
普段と、食生活が何も変わっていないのに下痢している。
そんなお悩みをお持ちの方へ。
今回は、下痢について説明させていただきます。
下痢が起こっている時の、体の状態や、原因とセルフケアについて説明させていただきます。
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まず、下痢とはどういう状態なのかを説明させていただきます。
下痢とは、普通の便と比べ、水分の含まれている量がはるかに多く、液状に近い便の事を言います。
通常、食べたものの消化・吸収は、小腸で行われ、水分は大腸により吸収されています。
その過程の中で、何らかの異常が起きると、下痢になってしまうのです。
西洋医学の考えでは、何らかの病気が下痢を引き起こしていると考えています。
影響を及ぼす病気として、以下のものがあげられます。
など、様々な物があります。
過敏性腸症候群は、現代の悩みでとても多いと言われています。
若い方も、悩んでいる方が多く、試験前や通勤電車などで、腹痛が起きたり、便秘や下痢を何か月も繰り返すなどの症状があります。
ストレスが原因で、腸の動きが過敏になってしまい、症状が出ると言われています。
過敏性腸症候群は、東洋医学の鍼灸治療も有効とされています。
東洋医学では、西洋医学とは、異なる考え方をしています。
西洋医学では、病気が原因と考えていましたが、東洋医学では、体の中の気や血の状態や、五臓六腑の働きなどをみて考えます。
次に東洋医学の考え方を説明させていただきます。
東洋医学では、下痢の事を【せっしゃ】といいます。
東洋医学でも、下痢になる原因は様々あります。
その中でも、今回は、今の季節に多い【外邪】と【脾】について説明させていただきます。
東洋医学では、【風(ふう)・熱(ねつ)・湿(しつ)・燥(そう)・寒(かん)】という、体の中に入り、悪影響を及ぼす外の邪気の事を外邪(がいじゃ)といいます。
日本の夏は、高温多湿と言われ、今の時期では、【湿邪】が体に入りやすいと言われています。
さらに、冷たいものの飲食が増える事や、冷房などにより【寒邪】も入りやすいと言われています。
湿邪は、重く粘りがあり、寒邪は、血などを固まらせる必要があると言われています。
なので、体の中の気・血が滞り、胃や腸などの消化器官の循環が悪くなります。
そして、腸の機能の低下が起こり、下痢になります。
【寒・湿】の邪による下痢の特徴として、以下のものが挙げられます。
など、様々あります。
このようなタイプの下痢の場合、体の中にある湿・寒の邪を取り去り、体の中の気・血の循環を改善させる必要があります。
鍼灸の治療では、ツボを使い症状を改善させます。では、寒・湿の邪に有効なツボを紹介させていただきます。
【1】天枢(てんすう)
どのタイプの下痢にもこのツボは、有効とされています。腸の機能を高めることで、症状が改善されます。
【2】上巨虚(じょうこきょ)
このツボも同様で、下痢の特効穴です。腸に、直接作用させる効果があります。
【3】陰陵泉(いんりょうせん)
水分が多いツボとなるので、同様で、滞っている気・血の循環を改善させ、腸に栄養がいくようにします。
では、次に【脾】という臓器と下痢の関係について、説明させていただきます。
脾という臓器は、食べ物の消化・吸収を行っていたり、血の材料を作っているとても大事な働きを行っています。
脾の機能が低下すると、下痢になりやすいと言われています。
甘いものの食べ過ぎなどの偏食や飲み過ぎ、悩み事や考えすぎ、他にも外から入ってくる【湿】などが、脾の機能を弱めてしまいます。
脾・胃の機能が弱まっている状態の事を【脾胃虚弱(ひいきょじゃく)】といいます。
脾胃虚弱の特徴としては、以下のものがあげられます。
脾胃虚弱を改善させるためのは、脾・胃の機能を高め、消化吸収がしっかりと行えるようにする必要があります。
脾胃虚弱に効くツボを紹介させていただきます。
【1】胃の六ッ灸(いのむつきゅう)
消化器官の問題、全般に有効です。背中のツボなので、押しにくい場合は、テニスボールなど、お家にあるもので、ツボ押しするのもおすすめです!
【2】足三里(あしさんり)
脾・胃の機能を高め、体の中の気・血の循環を改善させます。
【3】中脘(ちゅうかん)
このツボも、天枢と同様で、どのタイプの下痢にも有効です。胃の機能が高まります。
今回は、多い悩みである【下痢】について説明させて頂きました。
東洋医学,西洋医学どちらの観点からみても、下痢になる原因が、様々あることが、分かっています。
外から入ってくる【寒邪・湿邪】による下痢は、なかなか自分では、治し辛いですが、普段の食生活などが原因となっている場合は、少しずつ自分で、改善ができます!
甘いものの量を減らし、食生活に気を付ける事や、悩みすぎないようストレス発散する事がとても大事です!
女性の場合は、【冷え】が下痢だけではなく、たくさんの病気に繋がります。
なので、露出の多い夏でも、手足・お腹などを冷やしすぎないよう、ツボの部分にお灸をしたり、カイロなどで温める事もおすすめです!
ツボ押しなどは道具もいらずに、すぐに出来るので、下痢が気になる時に、ぜひ試してみてください。
下痢でお困りの方に、少しでも参考にしていただければ幸いです。
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