口が曲がってる方をみると感じる事があります。
「ちゃんと噛んで食事出来てるのかな?」
口が曲がる原因は3つあります。
顎の骨が曲がってしまっている場合もありますが、この3つの原因の内、1つ以上悪い部分があると口が曲がります。
例えば、虫歯を放っておく方は、意外に多い印象があります。
噛むと痛みが生じるために、片側でしか噛まなくなります。
そして、噛んでいない側の唇回りの筋肉が衰えてしまい、口が曲がります。
顎の曲がりも同様に、口回りの筋肉を衰えさせ、口を曲げてしまいます。
今回は、口の曲がりが気になる方にためにどのような処置がおすすめなのかを、ご紹介していきます。
では、さっそく行っていきましょう。
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口を動かす筋肉には、次のものがあります。
これらの筋肉のほとんどが左右両側についていて、唇を両方から引っ張り表情を作っています。
そして、顎の曲がりや歯並び、噛み合わせの問題があると、これらの筋肉の使い方にムラが出て口の使い方に癖が出てきます。
噛み合わせや歯並びを治すのは歯医者さんなので、僕らは対応できませんし、ご自身で治すことも難しいでしょう。
ですが、口周りの筋肉の衰えの原因が顎の歪みであれば、ご自身で対処することも可能です。
では、口を曲げてしまう原因について、考えていきましょう。
口は主に3つの役目があります。
咀嚼は食べ物を噛む事。
嚥下は食べ物を飲み込む事。
発音はしゃべる事です。
左右の顎関節を介して、顎の筋肉である咀嚼筋がお互いにバランスを取ることによって、口の開け閉めが行われます。
試しに、鏡に前で口を大きく開いてみてください。
顎先が右にずれて開いたり、左にずれて開く事が確認出来たと思います。
ではなぜ、このように左右にずれて開くのか?
そのメカニズムをご説明していきます。
口の開き方は、主に4つの段階に分ける事が出来ます。
1段階目
左右どちらかに開いていきます。
2段階目
1段階目に動いた方向と反対側に開きます。
3段階目
2段階目に動いた方向のまま、口を閉じていきます。
4段階目
完全に口を閉じます。
1段階目に左右どちらかに開くのかは、食べ物をどちらで噛もうとするかによっても変わります。
例えば、右の顎で食事をしようとした場合。
1段階目で顎は左に動き、2段階目で右に動きます。
この動きを踏まえて、口が曲がる原因を更に考えていきます。
筋肉はその動きを学習します。
代表的なものが、スポーツです。
どんなスポーツにもいえる事ですが、ある程度慣れてくると癖が生じてくる事が多いです。
なので、習い始めに変な癖を覚えると直し辛いというのは、筋肉が反復してその動作を覚えてしまったがために、かなり意識して動かさないと、筋肉が学習してしまった癖の方向へ動き、ヘタクソな動きに戻ってしまうという事です。
これは口の開け閉めにも当てはまります。
口の開け閉めには、次の3つの筋肉が主に働きます。
咬筋は、食事の時エラの部分で盛り上がる筋肉。
側頭筋は、こめかみ部分で盛り上がる筋肉。
外側翼突筋は、口の中にある筋肉です。
この3つの筋肉が以下のようにバランスをとりながら、口を閉じるという動作をスムーズにしています。
例えば、4段階目に顎を右に動かして噛む場合。
左の咬筋と外側翼突筋の下頭。
右側の側頭筋と外側翼突筋の上頭。
これらの筋肉を使います。
そして、筋肉には筋紡錘(きんぼうすい)という筋肉の長さを調節するセンサーがあります。
口を開けたり閉じたりした際に、右と左の筋肉の長さや速度が一定になるように、このセンサーがバランスをとって極端に口が片側に曲がって動かないようにバランスをとっています。
その働きのお陰もあり、極端にどちらかに曲がって顎を動かさなくてすむという面もあります。
しかし、そこで問題となるのが顎の歪みです。
顎が歪むと多少なりとも、左右の筋肉の長さが変わります。
すると、その筋肉のセンサーが長さの違いを補正しようと、バランスをとります。
しかし、顎の歪みのため、このセンサーがうまく働かなくなってしまうのです。
また、顎の歪みは顎の関節内運動の障害とも表現する事が出来ます。
関節内では、骨が滑膜や滑液、軟骨などのこすれ合いを緩衝するクッションを介して、互いにこすれ合いながら動きます。
このこすれ合いながらの動きの事を、関節内運動といいます。
しかし、このクッションにも限界があります。
摩擦の仕方が変わると痛み出たり、動き辛くなったりするのです。
また動きづらくなった場合、筋肉の使い方の癖がでて筋肉が間違った動きを学習していまう事も多いです。
顎は次のように動く関節です。
この関節内運動に障害がでると、筋肉の調節する能力が衰え、口が曲がる原因となるのです。
顎がずれ、筋肉でバランスをとれなくなりると、筋膜を通して表情筋にも歪みが生じます。
口角を右に動かす場合には、顔の右側の筋肉が使われるのですが、多くの場合で顎も一緒に動きます。
表情筋の発達具合にもよるのですが、顎を右にずらした状態で、右の口角をあげた方が動かしてやすく感じる方が多いでしょう。
顎がずれ、筋肉の使い方に左右差が生じ表情筋の使い方にムラがでる。
この経緯をたどり、口が曲がってしまう方が多いのです。
では、どのようにすれば口の曲がりを治す事が出来るのでしょうか?
最初に顎の歪みを治しましょう。
先ほどの3つの筋肉。
この3つの筋肉を使い、顎の歪みを治してみましょう。
顎が歪むと筋肉の使い方に左右差が生じて、口が曲がります。
ご自身で治す場合は、手で顎を正しい位置に戻したら状態で筋肉を使うと治りやすいです。
口を開ける1段階目で顎がどちらに曲がるかを確認してから、次の方法を試してみて下さい。
また、口が2段階に曲がって開く方もいらっしゃいます。
そのような方は、こちらの矯正をお試しください。
【やり方】
仮に右に曲がったとします。
1.指で顎先を左から右へ軽く圧迫しながら、口を開ける。
2.口を真っ直ぐ閉じるように意識して動かす。
3.より口を開いていき、2段階目の顎の動き方を確認する。
4.2段階目が左に動いた場合は、右から左へ圧迫しながら口を開ける。
5.その状態から、真っ直ぐ口が閉まるように動かす。
ここで注意点。
あくびをするように口を最大限に開けてしまうと、顎はまた特殊な動きをして筋肉の作用が変わってしまいます。
口を開けすぎないように気を付けて、この一連の体操を3回3セット行って下さい。
こちらの体操もおすすめです。
口が曲がる原因は、噛み合わせや顎の歪みを放っておく事による、口回りの筋肉の衰えです。
そして、顎の歪みを治す目的は、正しく筋肉を使う事にあります。
口は4段階で開き、そして閉じます。
曲がり方がひどい場合は、症状が進んでいる事が多いので専門家に相談した方がよいですが、軽度にずれて開く場合は自分で対処してみましょう。
やり方は、各段階事に指で軽く圧迫しながら、口を開ける方法がおすすめです。
そして、そのあとに頬肉を挙げる体操も併用すると、口の曲がりが良くやすいです。
【やり方】
1.上下の歯が触れあわないように、口を軽く開ける。
2.下唇回りの筋肉を使わないように、脱力する。
3.下唇は脱力させたまま、下の歯は見えるように笑顔を作る。
多くの方が笑顔を作る時に、下唇で歯を覆うように力を入れながら行います。
頬肉をあげたい場合は、下唇の力は使わない方が良い場合があります。
そんな時は、この体操を試してみて下さい。
今回は、口が曲がってる方の為に、自分で出来る口の曲がりの治し方をお伝えさせて頂きました。
口の曲がりで夜も眠れない、、。
という方は少ないかも知れませんが、多少なりとも気になる方は参考にしてみて下さい。
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