肋骨の出っ張りは、姿勢がある一定方向に歪んだ事により生じます。
姿勢の歪みが、横隔膜の本来の働き(呼吸)を弱め、横隔膜までもが姿勢を保とうとした結果、下部肋骨を外旋させ出っ張らせます。
この歪みの状態が長くなってしまうと、肋骨の出っ張りがひどくなってくるのです。
肋骨があまりにも出っ張ってしまうと、骨盤の歪みが生じてきます。
すると、お腹が出て見られがちになるので、「素敵な姿勢ですね。」とは言いづらくなります。
そんな肋骨の出っ張りが、ゴムバンド1本で整体できたら、素晴らしいと思いませんか?
今回はそんな整体方法を、ご紹介していきたいと思います。
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肋骨の出っ張りを整体していく前に、肋骨の出っ張りと不良姿勢について、ご説明していきます。
冒頭で説明したように、肋骨が出っ張るのには、姿勢の歪みと横隔膜の姿勢筋への変化が条件に挙がります。
しかし、次の2つは特に、肋骨の出っ張りがひどく見える原因となります。
側弯症を簡単に説明すると、背骨が曲がる疾患の事を言います。
先天性のものと後天性のものに分けれ、デスクワークで姿勢が悪くなり、背骨が曲がったものは後天性の側弯症。
小学生の定期健診で、背骨が曲がっていると診断され、病院に検査に行った経験がある方は、先天性の側弯症である可能性が高いです。
側弯症の方は、背骨が曲がる事により、肋骨が出っ張ってきます。
ですので、側弯体操と一緒に肋骨の整体を行うと、背骨の曲がりも肋骨の歪みも一緒に矯正する事が可能です。
漏斗胸とは胸の中心の骨である、胸骨が凹み変形する疾患を言います。
胸がへっこんでいる分、肋骨が出っ張ってみえるのですが、凹みが強い場合は手術になります。
症状の軽い方ですと、自分で自分の胸が凹んでいるのかどうかの判断が、難しい場合があります。
手術でしか治せないものを、整体しても効果は期待できません。
そういった事を起こさないように、初診の際の見極めが、大事になってきます。
整体では肋骨の矯正を行う場合、骨盤や肩の歪みを一緒に治す場合が多いです。
何故なら、肋骨だけを整体しても、効果が薄い場合が多いからです。
実は、ゴムバンドはとても便利で、骨盤や肩の歪みを整える事にも使えるのです。
では、そのやり方をご紹介していきます。
ゴムバンドを使って骨盤矯正する方法を、ご紹介致します。
一昔前に、骨盤にゴムバンドを巻いて矯正するという方法が流行った事がありました。
とても楽で良いのですが、今回は違った方法で骨盤矯正を行ってみましょう。
【やり方】
1.膝が股関節よりも低くなるように調節をして、椅子に座る。
2.足首にゴムバンドを巻いて、膝の間に丸めたタオルを挟む。
3.左足を外側に回し、右膝を伸ばす。
4.左のおしりや右の太ももに力が入る事を確認する。
5.深呼吸を3回繰り返す。
肩の矯正方法にも、簡単な方法があります。
ゴムバンドを何個か繋げて、肩にたすき掛けするというもの。
肩の位置が一時的に矯正されてますが、その効果もあくまで一時的でしょう。
しっかりと矯正するには、次の方法が良いです。
【やり方】
1.ゴムバンドの端を、ドアノブなど安定したところで固定する。
2.右手でゴムバンドの端を掴む。
3.左手を、右の鎖骨の下に添える。
4.右肘を伸ばしたまま、右腕に引っ張られる感覚があるまで、後ろに下がる。
5.腕が伸ばされたら、呼吸に合わせて、左手で鎖骨の下を押し下げるように圧迫する。
6.一連の動作を3回繰り返す。
肋骨の出っ張りを整体する前に、骨盤や肩の歪みは、先ほどの方法で優先して矯正して下さい。
これらの歪みが矯正されていないと、歩いている時に肋骨にかかる負担が大きくなり、矯正位が保てなくなるからです。
では、早速肋骨の出っ張りを整体していきましょう。
最初にお伝えする方法は、骨盤や肩と同じく、巻くだけ肋骨整体法です。
肋骨の出っ張っている部分にタオルを小さくたたんで置き、上からラバーバンドを巻いて固定するだけ。
とても簡単な方法なのですが、問題点が1つ。
効果の維持に乏しい事。
正常な骨格の位置をキープするには、筋力が必要なのですが、この方法だと肋骨を引っ込める筋肉に刺激が入らない為、効果が長続きしないのです。
ですので、この方法の前に、次の方法を行って下さい。
ゴムチューブを引っ張り、肋骨を引っ込める筋肉を鍛える方法です。
【やり方】
1.ゴムチューブの端を、ドアやコートをかけてるポールなどに固定する。
2.左手でもう一方のゴムチューブの端を持つ。
3.右足に体重をかけて、右の股関節を斜め後ろに引き、お尻がストレッチされている感覚が出るように調節を行う。
4.深呼吸に合わせながら、左手でゴムチューブを下へ引っ張る。その際に左の肩が下がるように意識して、左側のくびれが強くでるように姿勢を調節する。
5.一連動作を3回3セット行う。
こちらのようにゴムチューブを使って矯正する方法もおすすめです。
みぞおち部分の矯正も、肋骨の整体には欠かせません。
みぞおち部分の骨は呼吸と共に動くのですが、肋骨が歪んでいる場合、この部分の正常な動きが阻害されます。
ここが動かなくなると、肋骨の矯正が上手くいかなくなってしまうのです。
この方法だけは、ゴムバンド以外の物も使ってしまうのですが、次の方法で、みぞおちの矯正を行って下さい。
【やり方】
1.靴下にボールをいれたものを用意する。
2.みぞおち部分にボールを置く。
3.息を吸う際に、右斜め上にボールを動かす。
4.息を吐く際に、左斜め下にボールを動かす。
5.一連の体操を3回、3セット行う。
今回、ご紹介した体操に、「右足に体重をかけて下さい。」や、「右手でゴムチューブを引っ張って下さい。」という説明があったのですが、ここに整体に通う意味が隠れています。
体が歪むパターンには種類があり、今回は最も起こりやすく、最も治しやすい歪みのパターンに合わせた自己整体方法をご紹介しました。
ですが、継続して行っても改善が感じられなかった方は、この治しやすい歪みのパターンから外れ、治しづらい歪みへと症状が進んだ可能性が高いです。
このような方が自分で治せるようになるには、治しやすい歪みになるように、体を整体していく必要があります。
なので、多くの方は、今回ご紹介したの方法で良くなるのですが、それ以外の方に限っては、整体へ通う必要があるのです。
肋骨の出っ張りをそのままにしておくと、姿勢が悪くみえる事もそうなのですが、お腹が出てみえるようにもなってしまいます。
痩せてるのにポッコリお腹が気になるという方は『肋骨からのダイエットが効果的【痩せてもお腹が出てる理由】』に治し方のヒントが隠されているので、ご覧になって下さい。
肋骨の出っ張りが気になる方の多くに、出っ張りの原因が肋骨以外にもあることが多いです。
しかし、そういった方でも矯正が行えるように、今回は骨盤や肩の歪みの矯正方法からご紹介させて頂きました。
肋骨やあばらの出っ張りが気になるという方は、これらの方法を参考にしながら、肋骨を引っ込めてみて下さい。
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