柔道整復師になるにはまず、学校に通わなければなりません。
高校を卒業してすぐ柔道整復師の学校に通う方もいますし、一般企業に勤めながら学生になる方もいます。
働きながら学校に通う方は給料が貰えるので良いのですが、柔道整復師の専門学校は1日の授業数が少ない為、学生だけやってしまうとかなり暇です。
親元にいればお金もかからないので、それでも良いのですが、遊ぶにも何をするにもお金は必要です。
なにかしらのアルバイトは、行わなければならないでしょう。
また、柔道整復師になると多くの方が開業します。
開業すると、腕の良し悪しを問われてくるので、少しでも経験を積んで、開業に備えたいところでもあります。
この2つの問題をクリアするには、整骨院でアルバイトをするという、選択肢があります。
しかし、ここでも問題があります。
・整骨院でのアルバイトは時給が安い。
・柔道整復師の資格がないと施術に入れない為、経験が積めない。
これでは、本末転倒です。
しかし、それでも柔道整復師を目指す学生さんは、整骨院でアルバイトをするメリットは十分にあるでしょう。
その理由が次のようになります。
・施術には入れないが、その他の経験を積むことは出来るので、早く開業が出来る。
・実は、それほど時給も悪くない。
では、それぞれについてその理由を考えていきましょう。
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大概の整骨院では捻挫や打撲、挫傷といった怪我の施術をメインに行っています。
さすがに怪我の施術ですし、健康保険を適応させて施術するわけですから、学生で知識を積んでいたとしても、怪我の施術を行うわけにはいきません。
では、学生時代にどんな仕事内容になるのかというと、施術助手になります。
包帯の準備をしたり、患者さんにタオルをかけたりベッドの片付けをおこなったり。
院長や先輩がスムーズに施術に入れるように、お手伝いをするわけです。
この経験を積んでおく事も、とても大事です。
柔道整復師の資格取得後に少しでも早く施術の経験が積みたいのであれば、助手の期間は学生の間に終わらせてしまいましょう。
しかし、学生の期間は最低3年間あります。
助手の仕事も大事な仕事ですが、何年間もかけて修得するほどのものでもありません。
やはり、患者さんの施術に入りたいわけです。
その為には、リラクゼーションサロンを併設しているか、トレーニングメニューがある整骨院に勤務する必要があります。
施術を目的に患者さんの施術に入ってしまうと『業』になってしまうので患者さんに触れる事は出来ません。
しかし、リラクゼーション目的であれば患者さんに触れる事が出来ます。
例えば、整体はリラクゼーションに分類されます。
最近、駅前でよく見る2,000円前後の揉みほぐし屋さんはリラクゼーションサロンです。
なので、癒しを目的にしているので体に触れる事が出来るのです。
整骨院に整体院を併院していた場合も、同じ理由で触れる事が出来きます。
体のどこが凝っているか手で感じる事により、資格取得後に施術にスムーズに入る事が出来るのです。
だったら、リラクゼーションサロンでアルバイトしても良さそうなものですが、やはり整骨院で働く意味はあるのです。
リラクゼーションサロンに来院される患者さんは、癒しを求めている事が多いです。
しかし、整骨院の場合は怪我の施術+癒しを求めて来院されます。
怪我の施術後に癒す事が多いのですが、怪我をした後にほぐしても良い箇所と、ほぐしてはいけない箇所があります。
ぎっくり腰(急性の腰部捻挫)は良い例になります。
ぎっくり腰になって直ぐは、ほぐしてはいけない事が多いです。
しかし、何回か施術して症状が良くなったり日常生活に戻った後に腰に張りがでる場合があります。
ぎっくり腰後に、どの部分に凝りが出るのか。
この見極めが大事なのです。
これは足首の捻挫にもいえる事です。
スポーツを生業にしていない方のリハビリはそれほど難しくないかも知れません。
関節が多少固まっても、日常生活で問題になることは少ないからです。
しかし、スポーツを仕事にしている方のリハビリには、少々気を付けなければなりません。
リハビリをしっかりしないと足首が固まってしまい、プレーに支障がでるからです。
そして、更に大変な事があります。
痛めた足首を治した後に、全身運動の中で足首に違和感が出ないようにバランス感覚を治さなければならないからです。
どのようにリハビリしていくのかを現場で見学し、ケガの後の癒しで体に触れる事は、将来の為の良い経験になるでしょう。
姿勢を治そうと整骨院へ通う方も多いと思います。
整骨院で骨盤矯正や猫背矯正などを受けて、姿勢を治していくわけです。
しかし、なにも必ず矯正をしなければならないわけではないのです。
トレーニング指導だけでも十分に姿勢改善は行えます。
ただ、普通にトレーニングを指導するだけでは姿勢は治りません。
姿勢を検査した上で、歪みの矯正に特化した体操を指導しなければ歪みを整える事は難しいでしょう。
姿勢を治すトレーニングを覚え、指導する事は学生でも可能です。
整骨院の為にも、患者さんの為にもなる立派なアルバイトになるでしょう。
リラクゼーションやトレーニング指導を行いながらアルバイトし経験を積む。
柔道整復師の免許を取得した時には、かなりの経験がついているはずです。
学生時代に整骨院でアルバイトする事は、修行期間を短くする良い方法となる1つの理由です。
そして、もう1つの問題である。
時給が安い問題
についての対処法を、考えていきましょう。
柔道整復師の学生が、少しでも経験を積む為に整骨院でアルバイトをするとします。
しかし鍼灸師など別の資格があり働く場合は別ですが、基本はやれる事が制限される為、時給をそれほど貰えない場合が多いです。
時給だけで考えるのであれば、この業界以外でアルバイトした方が良い位です。
しかし実は、探せば学生でも時給が良い整骨院は意外と沢山あります。
今、東京都の最低時給は932円です。
なので、どんな業種のアルバイトであっても最低1時間に932円は貰えるわけです。
なので、柔道整復師の学生がアルバイトをしようと思った場合。
最低時給辺りの1,000円前後。
もう少し時給の良いところで1,200円程度貰えれば良いといった具合です。
もちろん業種を選ばなければ、時給の良いところは沢山あります。
ただ、学校に通っていると、テスト前にはある程度まとまった休みが必要になる場合もあります。
柔道整復師や鍼灸師の業界の事に詳しくない方と一緒に働く場合。
その辺りに理解をもって頂かないといけません。
その点、整骨院でのアルバイトであれば先輩方も皆、その経験を積んだ方ばかりなわけです。
テスト前に休みがちになっても、あまり嫌な顔もしないでしょう。
これらを考慮した場合。
整骨院でのアルバイトも、魅力のある仕事の1つになるでしょう。
時間は有限です。
若い頃は意識しなかった『時間の経つ速さ』を、年齢を重ねる度にヒシヒシを感じるようになります。
衣食住が最低限確保されているのであれば、あとは『どのように生きていくのか』にこだわっていく事になります。
自分が本当にやりたい事とは、一体なんでしょうか?
お金というものは、分かりやすいものさしなので、少しでも給料の良いところを探しがちになります。
お金が大好きで、金儲けをしたい。
という方は今の時代は生きやすいと思います。
実際、お金が嫌いという方も少ないでしょう。
いい車が買いたい。
という目的で仕事をやっているのであれば、給料の良い仕事を選ぶことが正解です。
自分の自由にできる時間は確保したい。
という事であれば、給料よりも時間制約のない仕事を選ぶべきなのでしょう。
何に重点をおき、仕事をするのか。
そして、仕事とプライベートの割合は、1:3がベストです。
このバランスと間違わなければ、人生を楽しく過ごせるようです。
将来、なにをやるか決めていない、、。
高校生や大学生だけではなく、大人になっても良く聞く悩みの1つです。
柔道整復師という仕事は、患者さんに感謝される素晴らしい仕事ですし、自分の人生をかける意味もあります。
はやく、一人前になって患者さんの役に立ちたい。
そう思うのであれば、回り道よりも最短コースを一直線に歩むべきだと思います。
学生時代に整骨院でアルバイトを経験し、資格取得後には一人前の柔整師。
修行は出来るし、時給もほどほどに良い。
マイナス面は、もっと色々やりたい施術があるのにやれないというジレンマ位。
そう考えれば、柔道整復師の学生時代のアルバイトは8割得の2割損になります。
学生は、色々将来について考えられる時期でもあります。
良いアルバイトを見つけて、良い柔道整復師を目指して下さい。
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