「悪い姿勢ってどんな姿勢ですか?」
そう質問されて思いつく姿勢の中に『猫背』があります。
猫背とは、一般的に背中や首が丸まった姿勢の事を表した言葉です。
ですが、肩や腰などが丸まった猫背もあります。
肩が丸まった猫背の事を、別の呼び方では巻き肩といいます。
そして、腰が丸まった猫背の事を、腰猫背を言います。
腰猫背を治しに当院に来院される患者さんの腰を検査してみると、猫背の症状が進んで悪化した状態である事が多いです。
正常な腰骨(腰椎:ようつい)は前弯(ぜんわん)といった前に丸まった形をしています。
ですが、腰猫背の方はこの腰のカーブが失われている事が多いのです。
正確には、下部胸椎(かぶきょうつい)と呼ばれる背中の骨のカーブが平らになり、下部腰椎(かぶようつい)と呼ばれる腰骨の下の部分のカーブが強くなってしまう事に原因があります。
今回は、腰猫背の原因とその治し方をご紹介いたします。
腰猫背でお困りの方へ、参考にしてみて下さい。
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「猫背は猫背なんだけど、私の猫背ってみんなのと違っていて、なんだか腰が猫背みたいなの、、」
そうなんです!
猫背でも腰から丸まっている方は腰猫背といいます。
腰猫背の特徴は背中が丸く、腰を真っ直ぐ伸ばそうとすると、お腹が突き出てしまうなどです。
では一体何故、腰猫背になってしまうのでしょうか?
腰猫背の原因は主に2つあります。
それぞれ説明していきます。
骨格の歪みが原因で腰猫背になる場合は、主に次の3つが原因になります。
これらが複合的に絡み合い、腰猫背が引き起こされます。
まずは腰の位置を確認してください。
これらの症状があると骨盤の歪みがある可能性が高いです。
このような方は股関節の歪みを疑いましょう。
このような方は、胸郭に歪みがでている可能性が大です!
上の3つの歪みチェックのうち2つ以上でひっかかった方は、腰猫背になる可能性があります。
腰猫背がおこってしまう原因のもう1つに、筋力、筋出力量の低下があります。
腰を真っ直ぐ保つには腰回りの筋肉が必要なのですが、この真っ直ぐ保つ筋肉が弱ってしまうと腰猫背になります。
皆さんは何故、筋肉が落ちるのかご存じですか?
それは、筋肉中のタンパク質がなくなっていくからです。
筋肉のタンパク質がなくなってしまう原因の1つが、加齢です。
年齢を重ねるに従って、筋肉は落ちていきます。
もう1つの原因に筋肉はサボり好きという点があげられます。
筋肉は必要最低限の力を使って体を動かすように、遺伝子でプログラムされています。
何故かというと、筋肉を動かすにはエネルギーが必要だからです。
今、先進国の日本は食べ物が豊富にあるので、エネルギー不足を心配する事はないのですが、昔は常に飢餓と闘ってきた歴史があります。
少しでもエネルギーの消費を控えようという情報遺伝子が、細胞内に組み込まれているのではないのかと考えられています。
なので筋肉を動かす時も、より省エネで動かせるように無駄な力は使わないようにしています。
極端な話、姿勢を真っすぐにしないで長時間歪んだ姿勢をしていると筋肉が、
「この筋肉は必要ないな、エネルギー消費を抑えるために使う量を少なくしよう」
と判断して神経回路を省エネモードに切り替えます。
するとその筋肉を使おうとしても使えなくなる。
これが、筋出力量の低下になります
そしてこの状態が続くと、筋肉からたんぱく質が溶け出して筋肉量が落ちてしまいます。
ここまでくると背骨を真っすぐにしようとしても、筋肉が足りない為に難しくなってきます。
足りなくなった筋肉の変わりに、背骨を変形させて体重を支えようとします。
この時に最初に変形しやすいのが胸腰椎移行部周辺。
いわゆる腰猫背になってくるんです。
これは大変ですよね!!
なので腰猫背予防法を試みて予防していきましょう~
腰猫背を予防する体操をご紹介いたします。
【やり方】
①壁や棚など安定したところに片手を置いて、体を安定させて下さい。
②片脚の膝を腰の高さまであげて、10秒キープして下さい
【やり方】
1.うつ伏せになります。
2.腰が軽く反るように、前腕で上半身を支えて下さい。
3.深呼吸をしながら、その姿勢を1分間キープしてください。
【やり方】
①仰向けに寝て、手の平が床へ向くように腰を床との間に手をいれて下さい。
②手を床に押し付けるように腰まわりを動かし、この体操を10回行って下さい。
【やり方】
①椅子に座って両手をそろえて膝の間で挟んで下さい。
②上半身を少し後ろに倒して椅子から落ちないように、足の裏を床から離して下さい。
③10秒キープを3回行って下さい。
反り腰を改善させる時は、骨格をメインに矯正する事が多いです。
ですが、長時間骨格が歪んでいると皮膚や筋膜の機能障害が出てきます。
皮膚や筋膜は筋肉の上にあり、ミルフィーユのように層になっています。
この層の間を滑る事で、体は動かす事で出来ます。
ですが、機能が衰えると滑らなくなってきます。
すると、動き易い部分がより動きやすく、動きづらい部分は更に動き辛くなります。
結果、まるで形状記憶のワイシャツのように体が反っている姿勢を記憶します。
ここまで症状が進むと、骨格矯正だけでは姿勢が良くならなくなってしまうのです。
そんな時には、皮膚や筋膜の誘導を行いながら腰を動かす体操を行うと、機能が改善させてきます。
その為の体操のやり方をご紹介いたします。
この体操のポイントは、脇腹の皮膚や脂肪を腰の中心に向かって動かす事になります。
本来であれば、一番動き辛い部分を集中的に動かすのですが、自分で行う時はまんべんなく皮膚や筋膜を動かす事をオススメします。
【やり方】
1.横腹のお肉を腰に近づけるように皮膚をよせる。
2.上半身を前に傾ける。
3.よせる場所を変え、再び腰を曲げる。
4.腰の動きが良くなるまで、数回繰り返す。
加えて、上半身の体重を無くしながら深呼吸を行って反り腰を治す矯正体操も行ないましょう。
腰猫背の原因は次の2つになります。
筋肉の性質上、常にある程度の負荷をかけていないと筋肉が弱くなり、背骨を真っすぐに支えられなくなります。
その結果、腰から曲がった姿勢になってきます。
これが腰猫背という訳です。
今回ご紹介した腰猫背予防体操を参考に、きれいな姿勢、綺麗なくびれを手に入れるためにも、積極的に適切な負荷をかけ、腰猫背を予防していきましょう。
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