子育ては、世界にあるどんな仕事よりも過酷で大変。
でも、それゆえにやりがいもあり、自分の人生をかけてやっていくもの。
だからこそ、少しでも負担を減らしていきたいものですよね。
中でも、子供の夜泣きは大変で、夜泣いてしまって、なかなか寝てくれない子供たちに手を焼いている親御さんたちは少なくないと思います。
ここでは、私たち鍼灸師の観点から、そんな頑張っている親たちの負担を少しでも減らせるための、ちょっとしたツボを紹介します。
夜泣きで困っている奥様は、参考にしてみて下さい。
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昔から子供の夜泣きとは「疳(かん)の虫」が上がってしまっていると言われています。
疳の虫と言われても、若いお母さんは聞いた事がないかもしれません、、。
簡単に疳の虫について、ご説明していきます。
疳の虫は架空の虫で実際には存在しません。
西洋医学的には証明されていなく、三歳までの乳児に起こりやすい病の事をいいます。
【主な症状】
疳の虫をいわれる症状として上記が挙げられます。
昔の人たちは、乳児が親の理解できない行動を取った時、疳の虫の仕業だと信じられていました。
実際に、昔の古典の本には疳の虫のイラストで書かれています。
そして、この疳の虫が上がることによって、子供は夜泣きを始めると思われていました。
では、なぜ昔の人たちは「疳の虫は上がる」と表現されていたのでしょうか?
昔の人たちは、子供たちのこのような症状を見て、これは何かが上がってしまっているということをわかっていたのです。
東洋医学的に考えると、上がるものとは、肝(かん)なんです。
東洋の五臓六腑の臓器にはそれぞれ気が向かっていく方向、特性があります。
肝気の向かっていく方向は、上と外です。
そう、肝=木なんです。
木の成長も上に伸びて、外に葉や実を生やして行きますよね。
東洋医学の症で肝陽上亢(かんようじょうこう)という言葉あります。
読んで字のごとく、肝の陽気が上がってしまう症状で、
ひどい場合には
などを引き起こします。
子供は陽の気が充満しています。
陽の気が上がりやすいのです。
そして、子供の場合は大人のような症状になる代わりに、夜泣きを始めるのです。
夜泣きが疳の虫の仕業であると理解できたと思います。
それでは、夜泣きを落ち着かせるためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、陽気を下げることと陰気を補うことをしなければいけません。
まず、上がってしまった陽気を下げてあげないといけません。
人間の背中にはたくさんのツボがあります。
中でも、督脈と膀胱経が上下に走行しています。
【督脈と膀胱経】
これらの経絡を下に向かって指、または爪楊枝を束ねて尖っていない方で、20秒間ほどさすってみてください。
これをすることによって、上がってしまった気を、下げる事ができます。
そして、陽気と陰気は密接な関係をしています。
上がってしまう陽気をしっかりと固定させる気とは、陰気なのです。
陰気が虚してしまっては、陽気が上がってしまいます。
五臓六腑の中で、それぞれ陰の臓器と陽の臓器があります。
ここで、補わなければいけない臓器は「陰の中の陰」腎なのです。
【腎兪】
場所:
腰のくびれライン、背骨から子供の指二本分外にあるツボ
さらに、肝と腎は密接な関係をしています。
肝腎要(かんじんかなめ)という言葉もあるくらいで、腎を補う時は、肝も一緒に補いましょう!
【肝兪】
場所:
肩甲骨の下角ライン、背骨から子供の指二本分外にあるツボ
これらのツボを10秒ほど指で押して刺激してあげましょう。
*注意
子供の体はものすごく敏感です。
あまり刺激しすぎないように気をつけてください。
あまり刺激しすぎると、症状が悪化する恐れがあります。
子供は腹八分目くらいで十分なんです。
もういいかなというくらいでストップしてください。
そして、「疳の虫」の中には、甘いという字が入っています。
子供に甘いものを与えすぎていませんか?
甘いものは疳の虫をあげてしまいます。
気をつけましょう!
それでも、治らない場合は、専門の鍼灸師に相談してください。
子供の夜泣きは疳の虫が上がってしまうことで起こってしまいます。
そんな時はまず、子供としっかりスキンシップを取ってあげてください。
そして、子供には思う存分遊ばせてあげてください。
子供の仕事は、一生懸命遊ぶことです。
そうすることで、疳の虫が上がることなく、夜寝てくれることでしょう。
そして、普段の生活でしっかりと栄養のバランス良い食事を与えてあげてください。
まずは甘(疳)いお菓子などから、気をつけてみてください。
そして、今回ご紹介したツボたちを使ってみてください。
子供の夜泣きに困っている親御様たちの助けになってくれれば、幸いです。
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