顎関節症を治すには、専門院へ通院することをおすすめします。
その1つの理由が、顎の構造の不安定さにあります。
口を開く時に、顎は軽度に外れるような仕組みになっています。
なので、一度痛めてしまうと、固定しづらい為、痛みが治しづらいのです。
また顎関節症は、その症状が長引きやすいものでもあります。
症状が長引くと、顎を支える筋肉の動き方に特徴が出て、更に治しづらくなってしまうものなのです。
そんな厄介な顎関節症。
「治したいけど、歯医者や接骨院へ通うほどでもないな」
という方の為に、自分で出来る顎関節症のストレッチとマッサージのやり方をご紹介いたします。
それでは、さっそくやっていきましょう。
2017.5.22に修正、加筆
目次
ふと朝起きてみると、
「あれっ、なんだか口が開かないぞ??」
時間が経ったら治るだろうと、放っておいた翌日、、、
「まだ口が開かない、、、」
こんな症状がでている時は、顎関節症になっているかもしれません。
顎関節症かなと思ったら、今回ご紹介するストレッチを試してみて下さい。
ただし、乱暴に行ってしまうと、症状が悪化してしまう可能性もあるので要注意です。
なので、今回ご紹介させて頂きます方法をしっかりと読み込んで下さい。
そして、軽度の顎関節症のみこのストレッチを試してみて下さい!
顎関節症は症状別に主に5種類に分かれています。
最初は顎関節症の定義と分類分けを知りましょう~
顎関節や顎まわりの筋肉の痛み、口を開ける時の痛み、音、開口障害など。
これらを主症状とした症状の事をいいます。
そしてこれらは、次のように分類分けされています。
【1型】
口を開ける時に、開くには開くが開きづらいものや、口を開ける時に痛みが出るもの。
1型の場合は、主に筋肉が原因で顎関節症になっているものをいいます。
【2型】
軟部組織の微細外傷や炎症によって、食いしばった際や口を大きく開けた際などに痛みがあるもの。
【3型】
顎関節症の3型は3a型と3b型に分かれます。
●3a型の顎関節症
口を開ける時には、顎部分では骨が擦り合うような動きが生じます。
その擦れを予防するものが、関節円板というもの。
口が開く角度に応じて、この関節円板が一緒に動いて擦れ合わないようクッションのような役目をします。
口を開いた時に音と共に、関節円板が元の位置に戻るものを3a型の顎関節症といいます。
●3b型の顎関節症
口を開けた時に関節円板が元に戻らないものをいいます。
【4型】
症状が進み、顎の関節部の軟骨が変性して、骨の変形をもきたすもの。
【5型】
1~4型のどれにも分類できないもの。
そして、今回ご紹介する方法は、顎関節症の1型に対する方法になります。
1型の顎関節症かなと思ったら、次の方法を試してみてください!
1型の顎関節症の原因は、筋肉であることが多いです。
その主な筋肉とは、咬筋と側頭筋という筋肉になります。
咬筋は、奥歯で物を噛む時にエラ部分で盛り上がる筋肉。
そして、側頭筋は食事の際にこめかみで盛り上げる筋肉です。
これらの筋肉は、食事の際に食べ物を砕く筋肉でもあり、口の中の筋肉である外側翼突筋を共同に働いて、口の開け閉めを調節する筋肉でもあります。
また、この外側翼突筋は上頭と下頭に分かれていて、上頭は関節円板にくっついています。
この筋肉は非常に重要で、僕らのようなセラピストが顎関節症を治す時に注目する筋肉でもあります。
余談にはなりますが、この外側翼突筋には反射機能があります。
反射にはいろいろな種類があります。
ここでいう反射とは、筋肉の長さを一定に保とうとする力。
伸張反射のことを説明します。
この伸張反射は、顎の位置を一定に保つ作用もあるのではないかというのが、僕の印象です。
口を開けてその場で飛び跳ねた時に、下顎はその衝撃で顎関節から外れる外力が働きます。
しかし、この外翼突筋の筋肉の長さを一定に保とうとする反射の力が作用して、顎を外さないようにします。
顎が曲がるとこの伸張反射の力に左右差が生じ、顎を正しい位置で固定しながら動かせなくなるのではないかという事。
実際、顎関節症の方の施術後には顎が正しい位置に戻るだけではなく、姿勢まで良くなる方がいます。
なんの文献もないので、これは完全に個人的な考えです。
ですが今後、顎は体のバランスを保つ器官という理由の1つになればと思っています。
話は戻しまして、これらの筋肉をマッサージし、顎にかかるストレスを緩和し、顎関節症を軽くしていきましょう。
エラの咬筋。
こめかみの側頭筋。
この2つをほぐして、顎を柔らかくしていきましょう。
【咬筋のマッサージ】
やり方:
1.手のつけ根を使って、頬骨からエラにかけて下に滑らすようにマッサージ。
2.口を軽く開き、指の腹を使って筋肉を前後方向にコリコリするようにマッサージ。
3.口を閉じ、前後方向にマッサージ。
4.親指の腹で、皮膚を上に引き上げながら、頬骨で固定。
5.固定した状態で、軽く口の開け閉めを5回行う。
やり方:
1.指の腹を使って、頭のはちの部分からこめかみにかけ、円を描くようにマッサージ。
2.手の平でこめかみの皮膚を上に引き上げる。
つむじに向かって、少しづつずらしながらマッサージを行う。
3.人差し指から小指の腹でこめかみを圧迫しつつ、口の開け閉めを5回行う。
違和感はあるものの、口を開く事ができる方は次の方法を試してみて下さい。
例:右の顎が開かない場合
1.右の手のひらで頭の右側を固定する。
2.左手の親指を奥歯、人差し指でエラの部分を把握する。
3.顎を前下方向にゆっくり引っ張る。
4.その後口を開いてみて開き具合が大きくなっていたら成功。
エラとこめかみのマッサージを行い、顎の引っ掛かりを楽になったら、顎のストレッチを試してみて下さい。
やりかた:
1.椅子にすわって軽く猫背の姿勢をとる。
2.頭を少し前側に傾ける。
3.親指をあご先に置き、人差し指と中指を下の前歯に置く。
4.非常に軽い力で、顎を垂直方向に10秒程引っ張る。
※1回行って症状が変わらなかったり悪化する場合は、専門家に相談するようにしましょう。
顎関節症のストレッチ。
1型の顎関節症で尚且つ、症状の軽いものでしたら、1回のストレッチでも良くなる可能性はあります。
ただ何故、顎関節症になったのかが分からないと、再度顎関節症になってしまう場合もあります。
違和感を覚えたら、毎回顎関節ストレッチで治せば良いとは思わずに、根本から治すことをおすすめします。
姿勢が悪かったり、虫歯を放置していたりすると、顎関節症になる可能性があります。
姿勢が歩くなると、首の曲がりから顎の曲がりを引き起こす場合が多く、虫歯の場合は、片側で噛む癖がついてしまう為です。
顎は消耗品です。
繰り返し顎にストレスを加えると、顎が変形してしまう可能性もあります。
年齢を重ねても、おいしい食事を楽しみたい方は、症状がひどくなる前に、適切に処置してあげて下さい。
顎関節症でお悩みの方の助けになれば、幸いです。
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