顎が引っかかる原因の1つに、骨の形状という問題があります。
例えば、下顎の一部の骨の厚さや長さが違うと、口が真っ直ぐに開かなくなります。
これは、顎が引っかかる大きな原因の一つになります。
ですが、顎が引っかかる方が必ず、骨の大きさに左右差があるかというと、そういうわけでもありません。
骨の左右差があったとしても、顎が引っかかる経験はないという方も、大勢いらっしゃいます。
実は顎の引っかかりには、骨形状以外にも色々な原因が加わり、起こってくる事が多いのです。
では、骨の形状以外の原因には、なにがあるのでしょうか?
例えば、歯の噛み合わせが原因となる場合もあります。
極端に悪い噛み合わせは、力学的に顎関節に負担をかけます。
筋肉も、顎の引っかかりの原因となりえます。
筋肉が顎の動きを歪めてしまい、やはり顎関節に負担をかけるからです。
意外なところでいうと、私達が日々施術している不良姿勢も、顎が引っかかる原因となるのです。
これは、姿勢が悪くなることで、下顎の位置が悪くなる事で生じます。
そして、原因たる原因が見当たらないのに、顎が引っかかると訴える方もいるのです。
その代表例がストレスです。
ストレスが食いしばりなどを引き起こしてしまい、その力が顎に負担をかけ、顎の不調の原因となってしまうのです。
このように、顎の引っかかりには様々な原因があります。
今、口を大きく開けようとして、顎に違和感を感じた事がある方などは要注意。
放っておくと、ひどい顎関節症になってしまうかもしれません。
今回は、そんな顎の引っかかりでお悩みの方に為に、もっとも簡単に行える対処法をご紹介していきます。
是非、参考にしてみて下さい。
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まず調べて欲しい事は、何回か口を開くと、引っかかりなく開けられる時があるかどうかです。
何回か口開いても、毎回顎が引っかかってしまう場合は、症状が進んでいる状態である事が多いので、専門家に相談しましょう。
しかし、顎が引っかからずに開く場合ある時は、ご自身で治せる場合があります。
それは、骨だけの問題ではなく、筋肉の使い方に問題がある場合など、比較的対処しやすい問題が原因となっている事が多いからです。
まずは、筋肉の事から、学んでいきましょう。
外側翼突筋とは、上顎から顎関節に繋がっている筋肉で、上頭と下頭の2つに分かれています。
上頭は、顎関節の衝撃を和らげる関節円板という組織に、くっついています。
そして、下頭は下顎の関節頭頚部という骨の部分にくっていています。
この筋肉は特殊な筋肉で、上と下とで働きが変わります。
上頭の筋肉は口を閉める時に働いて、下頭は口を開ける時に働きます。
しかし、次の正常な顎の動きから大きく逸脱すると、この関節円板が顎の引っかかりの原因となるのです。
口を開ける為には、外側翼突筋の下頭が下顎を前に動かします。
その際に、側頭骨の関節突起と、下顎の関節頭間で摩擦が生じます。
その摩擦を和らげる為のクッションの役割として、関節円板が働きます。
この時、外側翼突筋の上頭がゆるみ、関節円板を適切な位置へ移動させます。
これによって、スムーズに口が開くのです。
しかし、外側翼突筋の機能に障害が出来ると、この正常なこの動きがおかしくなる場合があります。
顎が引っかかる方の多くで、関節円板の位置が悪くなっているという事があります。
これは、口を開く時に外側翼突筋がゆるまない場合や、関節円板が外れてしまった。
また、口を閉める咬筋という筋肉に常時、力が入っているという事が原因と考えられます。
この内、関節円板が外れてしまった場合を除くと、自分で治す事も出来るのです。
顎の引っかかりの原因が筋肉にある場合、簡単なマッサージで治る事があります。
その時にアプローチする筋肉が、次の2つになります。
それでは、早速筋肉をゆるめてみましょう。
咬筋のゆるめ方には2種類あります。
一つがマッサージです。
これは比較的簡単に、しかも安全に行う事が出来るのでおすすめです。
それでは行っていきましょう。
【顎関節の牽引法】
【顎関節の誘導矯正】
こちらの動画も参考行ってください。
外側翼突筋は口の開き閉じ、両方に働く筋肉です。
そして、関節円板とくっつくので、顎に違和感を感じる方はこの外側翼突筋をしっかり調節できると症状が改善しやすくなります。
それでは、この外側翼突筋。
どのように調節していくと、よいのでしょうか?
それは、下顎を突き出す体操を介して調節するのが良い方法です。
それではやってみましょう。
【外側翼突筋の調節方法】
1.下顎を軽く前に突き出します。
2.指の腹を使って顎先を押し返します。
3.顎関節に違和感が出ないように、ゆっくり5秒ほど時間をかけながら、顎と指で押し合いながら下顎を動かします。
4.一連の動作を3回繰り返して下さい。
※顎にひっかかる感じがでたら、体操を中止して下さい。
今回は顎のひっかかりについて、ご説明させて頂きました。
まず、口の開き方をチェックしてみて下さい。
口を開いた時に、ひっかかったり引っかからなかったりする場合。
そんな時はまず、咬筋や外側翼突筋などの顎周りの筋肉に、アプローチしてみて下さい。
筋肉が上手に動かないが為に顎がひっかかっている場合でしたら、今回の方法で自分で調節する事も可能です。
ただ、そもそも口が開かない場合や、顎をずらしてもひっかかりがとれない場合は、症状が進んでしまっている事が多いです。
そんな場合は、自分で調整してしまうとかえって悪化する場合もあります。
しかも、顎はその形状上、一度悪くなってしまうと、なかなか治す事が難しい部分でもあります。
何回が試してみてダメな場合は、専門家に診てもらって下さい。
自己判断が危険な場合もありますが、まずは今回の方法を試してみて、顎のひっかかりを改善してみて下さい。
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