エラの筋肉が発達しすぎると小顔にみられない。
これは参りましたね。
ではエラの筋肉が発達しすぎないようにすればいい。
どうやって?
ここら辺で一度詳しく筋肉について復習していきましょう。
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エラ張りの方は顔のサイズを気にされる事が多いです。
そしてエラ張りを作る原因の1つがエラの筋肉の必要以上の発達。
なぜエラの筋肉が発達してしまうのでしょうか?
人間が物を持つ際に持っている部分にかかる力より、実際には筋肉が4~10倍以上の力を出しているというのは有名な話です。
サッカー選手がボールを思いっきり蹴る際に太ももの筋肉は1トン近くの力を出しています。
しかし、実際にボールにかかる力はそれほどではありません。
これは関節部分で、てこが働き力の伝わり方をセーブしている為だと考えられています。
力がセーブされないと物を掴んだだけでその物自体を壊しかねないですからね。
そしてエラの筋肉は顎の関節の支点の位置がとても大事になります。
顎の場合は顎関節が支点となり、その前に力点となる顎の筋肉、そして歯が直接物に作用する作用点となります。
てこの支点がずれると筋肉がバランスと崩し必要以上に筋肉に力が入る可能性が高く、また筋肉のフィードバックがかからずに顎の筋肉に過剰に力が入ってしまう事があります。
物を持つ時に脳からは筋肉に力を入れなさいと指令がでてきます。
この時に脳では今までの経験から物の大きさや感じを推測し、どの位の力を入れればいいのかを予想します。
しかし、それだけでは適切な力だものを持つことが出来ません。見た目よりも軽い場合や重い場合も多いからです。
物を持った時に予想より重い場合は筋肉が伸ばされます。
この筋肉や腱の伸ばされた感じが脊髄を通り脳に戻った際に力を更に加えようという事になるのです。
しかしこれは意識的に力をいれた時の話になります。
エラの筋肉では少し話が違ってくるのですが、この事についてはもう少し後で考えていきます。
その前に少し筋力について考えていきましょう。
エラ張りの方の咬筋を超音波で測ると、筋肉が太くなっている事が多いです。
これは筋肉が発達した結果だと推測できます。
筋肉に負荷をかけ筋繊維が壊れ、その損傷を回復した際の治癒力が筋肉を太くさせるのです。
これは筋トレでおこる筋肥大のメカニズムの1つです。
ではエラの筋肉におけるトレーニングとはどういったものがあるのでしょうか?
主にはこれらが顎の筋肉のトレーニングに繋がるものだと考える事が出来ます。
次は筋力の質についてです。
筋力を語る時には量と質の問題があります。
筋肉の量が同じ2人が重い荷物を持ち上げようとした時に片方は持ち上げられて、もう片方は持ち上げられないという場合があります。
この差は筋繊維の数が違う為だと考える事が出来ます。
筋繊維にどれだけ神経が通っているかという事です。
重い荷物を持ち上げる事が出来た方は筋繊維1つ1つの神経が通っている分重たい荷物を持ち上げる事が出来たのです。
最後にもう1つ筋肉を動かすエネルギーについて考えていきましょう。
筋肉を動かす為には次に挙げるものが必要になってきます。
これをもう少し専門的にみていくと次のようになります。
ATP(アデノシン三りん酸)
ATPとは筋肉にある物質です。
このATPの中には高いエネルギーが含まれていて、エネルギーを取り出すためにATPを分解するのですが、この時に発生するエネルギーを利用して筋肉を動かします。
このATP1つからは約7.3キロカロリーのエネルギーがとれます。
しかし、ここで問題があります。
このATP、量に限りがありすぐ無くなってしまうという事。
なので、体の中ではこのATPを絶えず作り続けなくてはいけません。
実際には作り続けるというよりもリサイクルシステムを使います。
先程、ATPを分解してエネルギーを取り出すと説明しましたが、エネルギーが取れ出されたATPはADPという物質になります。
このADPにある物質を加えてもう一度ATPの形に戻し、再度エネルギーを取り出すという事を繰り返します。
わざわざひと手間かけないといけないのが辛いところですね。
食事から得られた糖質や脂質を酸化させて、その時に発生したエネルギーをADPにくっ付けてATPを合成します。
筋肉の中にあるクレアチンリン酸という物質を使います。
このクレアチンリン酸の分解によって出てくるエネルギーをADPに加えてATPを作り直します。
クレアチンリン酸は食事の糖分や脂質をミトコンドリアで酸化する事によって作られます。
この再合成により8秒ほど動く事が出来るようになります。
食事をすると糖質がグリコーゲンをいう物質になり筋肉や肝臓で蓄えられるようになります。
これは筋肉、肝臓にエネルギーの貯金をしていると考えて下さい。
ATPが使われ無くなってきたら、このグリコーゲンを分解して出すエネルギーをADPにくっ付けられる状態にします。
そしてそのエネルギーをADPに加えATPを再合成します。
このエネルギーの作り方だと33秒程動きを持続させる事が出来ます。
顔を小さくするにはエラの肉の過剰な発達を押さえたいわけです。
なぜエラの肉が発達してしまうのかという理由がこちら。
顎を動かす際に支点の役割を担っている顎関節がずれ支点でずれます。
バランスを崩した顎でもなんとか動かそうと無理が力が筋肉にかかります。
この動作の次の癖が加わると筋肉が必要以上に発達します。
発達を重ねた筋肉はエラ出っ張らせ、口の中に骨の突起を作るなど骨にも影響を及ぼします。
そして筋肉を動かすエネルギー、そして疲労について考えていきましょう。
筋肉を動かすにはATPというエネルギーが必要です。
ATPの数には限りがあるので、作られ続けなければならないといった事でした。
通常顎の筋肉に疲労を起こすような事はないのでそこまで意識しなくても良いのですが、朝起きた時に顎がだるいと感じる方は要注意です。
なぜなら筋疲労を感じさせる乳酸、クレアチンリン酸、無機質リン酸の量が変わってくるかえらです。
どの過程でATPと作りだすにしろ酸素が必要になってきます。
朝顎がだるいという方は睡眠中の呼吸が浅い可能性が高いです。
息を止めているのと同じなので、長距離を走っている時よりも体は酸素が必要になっている状態だとも考えられます。
酸素がない状態だと筋肉内に乳酸が溜まり、クレアチンリン酸が低下し無機質リン酸が上がり筋が疲労します。
筋肉は疲労すれば休めばいいのですが、夜間の食いしばり、歯ぎしりは意識を介しないで脳から直接動けという命令がでます。
エネルギーが足りなく疲労している筋肉を更に追い詰め動かさせる。
これが顎の筋肉を鍛える筋トレとなりエラ張り顔を作らせ、そして朝に顎がだるくなる原因となります。
エラの筋肉を小さくするには次の方法があります。
小顔矯正。
顎のずれを正し支点の位置を正常にします。
整筋調整。
歪んだ状態で使っていた筋肉を正しく使えるようにリハビリを行います。
自律神経、呼吸調律。
呼吸をしっかり行い自律神経の働きが正常になるよう、姿勢を整え呼吸を深く行えるようにします。
自主鍛錬法。
日中に食いしばらないように意識し、舌の筋肉や口の中の筋肉を鍛える訓練を行ってもらいます。
歯医者さんへ通う。
顎関節が支点、筋肉が力点、そして歯が作用点となります。
歯が原因で顎をずらしてしまっている場合は歯医者さんでの検診をおすすめします。
エラの肉を落とすには実に様々な手段が必要になります。
ここで紹介したのは小顔矯正の一部に過ぎません。
今回は割愛しましたが、食事のとり方にも注意をしなければならない事もあります。
エラ張りの四角い顔を小顔にしたい方は参考にしてみて下さい。
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