先日、ご紹介の患者さまで、バレリーナの方のご来院がありました。
ご紹介といっても、ご来院されている患者さまからのご紹介ではなく、他院の整骨院の院長先生からのご紹介です。
怪我をされて、治療を行っていたのですが、仕事の関係で東京に引っ越されるという事で、ご紹介を頂きました。
このように、施術院からにご紹介を頂く場合、『症状の申し送り』というものを行います。
症状の申し送りとは、今までの患者さんの治療の経過を伝えるというものです。
どういう事が原因で怪我をされて、どのような施術を行い、現在どのような状態なのかというものを、教えてもらいます。
そして、今回はバレリーナの方の姿勢の特徴について話し合い、施術プランを決めていきました。
「怪我の施術なのに、姿勢が関係してくるの?」
と不思議に思う方もいらっしゃると思います。
しかし、怪我を長い間患っていると、姿勢にも影響がでてきて症状の完治が難しくなる事が多いのです。
しかも、バレリーナの方の姿勢は独特な姿勢であることも多く、やはり、その辺りの施術をおろそかにしてはいけないのです。
よく、「バレリーナの方の姿勢は綺麗ね」と言われるようなのですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
今回は、ご紹介頂いた整骨院の院長先生と話し合った、バレリーナの姿勢の特徴をご紹介していこうと思います。
良い姿勢目指す方は必見です。
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バレリーナの姿勢の特徴には、以下のものがあります。
勿論個人差はありますが、関節の位置が、このように曲がって固定されている事が多いです。
良い姿勢である事は間違いないと思いますが、重心バランスの取り方は特徴的です。
そもそも、姿勢というものは真っ直ぐ立っている時の状態だけをさすものではありません。
体を動かした時にバランスが崩れて転ばないように、体の色々な筋肉で重心を真っ直ぐにしながら保つ姿勢の事を言います。
バレリーナの方の体はとても柔らかく、体を支える筋肉も十分にあるので良い姿勢は保ちやすいのです。
しかし、それでも癖は生じます。
これは一種の職業病といえます。
バレリーナの方は体がとにかく柔らかいです。
今回来院された方も、とても柔らかい体をお持ちでいらっしゃいました。
しかし、真っ直ぐ立った時のバランスの取り方には、特徴がありました。
【姿勢の特徴】
今回はご紹介の院長先生から、今までの施術経緯を教えてもらっていたので行わなかったのですが、歩行筋(歩く時に必要な筋肉)にも癖があることが予想されました。
怪我をしたから癖がでたのか、元々持っていた癖なのかは分かりませんが、バレリーナの方に比較的多い姿勢の方だったので、元々のこれらの癖があることも考えられました。
このように、バレリーナの方の姿勢が必ずしも良い姿勢というわけではない事もあります。
バレリーナの方の姿勢を治す時は、一般的に施術が難しくなる事が多いです。
その理由が、競技を小さい頃から行っているから。という事挙げられます。
成長期にスポーツを行うと、体つきが変わってくる事があります。
原因は、骨に独特な力が伝わるからです。
【骨成長のメカニズム】
骨が伸びるには、カルシウムなどの栄養が必要になります。
その他には、成長ホルモンなどのホルモンも必要ですし、イオンの入れ換えを行う為の刺激も必要になってきます。
簡単にいうと、沢山食べて寝て、運動を行うと骨は伸びてきます。
しかし、バレリーナの方は幼い頃からバレーを行っている方が多く、骨に加わる刺激が片寄りやすくなります。
すると、その運動に合わせて、骨が曲がって伸びてくる場合があるのです。
野球のピッチャーの利き腕の肩が捻れていたり、バレリーナの股関節が捻られている事が多いのは、これが原因だと考えられます。
運動によって姿勢が曲がってきた方の矯正方法は、次のようになります。
少し、専門的で難しいのですが、関節の状態と1つづチェックしていき、他の関節とのバランスと整える矯正を行ってきます。
運動の行っていた方は、本来であれば捻じってはいけないような動きが、パフォーマンスを上げる為に必要になってくる事があり、その動きが日常生活にまで影響してきた結果、姿勢が悪くなるという事が多く見受けられます。
実際に今回の患者さんのケースも、体自体は柔らかいのですが、股関節の動きが硬い部分や、肋骨の歪みからくる呼吸筋の使い方が悪くなっていたり、真っすぐ立っている姿勢にも、独特の姿勢がありました。
足首はケガで原因で痛みを訴えていましたが、姿勢が歪んでいる為に足首に負担をかけてしまい、痛みが改善しないのだと思われます。
スポーツ選手の姿勢やケガは、なかなか治らない事も多いです。
その理由は、使うから。
使わなければ仕事にならないので、当たり前といっては当たり前なのですが、どんなに一流な選手であっても、姿勢やケガが治らない場合があります。
姿勢が歪んできたのも、その人独特のバランスのとり方を長年行ってきた結果、なってしまった姿勢です。
この姿勢と一般的に言われている『良い姿勢』に合わせてしまうと、パフォーマンンスが落ちて成績が悪くなってしまう場合もあります。
その人の癖は残しつつ、痛みが起こらないように施術を行う。
選手は自分の体に対しての感覚も鋭いので、その辺りの調節が難しくなってきます。
今回、バレリーナの姿勢をみて分かった事が、以下のようになります。
良い姿勢とは、キレイに見られる事が多いですが、その人にとって正しい姿勢だとは限りません。
その人にとって最も良い姿勢を探してあげるのも、僕らの仕事の1つです。
お尻を小さくしたい、猫背を治したいなどの姿勢改善を行う事は可能です。
しかし、日常の生活動作にも気を付けなければ、元に戻ってしまう事が多いのです。
それが小さい頃から習慣的に行っている事であれば、尚更です。
その歪んでしまった骨格、もう一度リセットしてみませんか?
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