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不眠タイトル

不眠の原因は内臓から?【不眠に効くツボ教えます!】

 

 

 

不眠タイトル

 

 

 

最近、眠れない日が続く。

 

 

 

寝つきが悪く、寝てもすぐに目が覚めてしまう。

 

 

 

重症なものでは、一晩中まったく眠れない事があります。

 

 

 

そんな、不眠症で悩んでいる方へ。

 

 

 

 

本当の原因と、自分で出来るケアを紹介させていただきます。

 

 

 

不眠症について

 

 

最初に不眠の概念から説明させていただきます。

 

 

不眠とは

 

 

不眠イラスト

 

 

まず、不眠というのは、十分に睡眠がとれていない状態の事を言います。

 

 

 

 

不眠と言っても、症状は人それぞれです。

 

  • ・疲れているのに眠れない。
  • ・夜中に何度も目が覚める。
  • ・眠りが浅く、熟睡が出来ない。

 

重症のものでは、

  • ・一晩中、一睡もできない。
  • ・不眠の状態が、数年・数十年続いている。

 

 

 

 

など、とても辛い状態です。

 

 

多くの場合、動悸・頭痛・めまいなどの症状を伴います。

 

 

 

また、様々な病気の症状に、【不眠】が関わっている場合があります。

 

 

 

不眠と他の病気との関わりについて、紹介させて頂きます。

 

 

 

不眠を引き起こす病気

 

 

不眠を引き起こす病気として、以下のものが挙げられます。

 

 

・高血圧

・糖尿病

・認知症・脳卒中などの脳の病気

・ホルモンバランスの乱れ

・頭痛・腰痛・肩こりなど

・うつ病などの精神疾患

・アトピー

・呼吸器疾患

 

 

 

これらが、睡眠に悪影響を及ぼします。

 

 

 

東洋医学では、別の原因が考えられます。

 

 

 

不眠の原因【東洋医学の考え】

 

 

 

東洋医学では、不眠と関わる臓器として【心・脾・肝】があげられます。

 

 

 

それぞれの臓器のバランスがくずれる事で、不眠が起きてしまいます。

 

 

 

東洋医学からみた原因として、多くは以下のものがあげられます。

 

  • ・心脾両虚症
  • ・肝鬱化火症

 

 

まずは、心脾両虚症から説明させていただきます。

 

 

【心脾両虚(しんぴりょうきょ)症について】

 

 

心脾両虚症とは、心・脾の機能が両方低下している状態です。

 

 

 

怒りっぽい方や、疲れている方になりやすく、物事の考えすぎなどが、心・脾を傷付け不眠につながります。

 

 

 

心脾両虚症の症状として、以下のものがあげられます。

 

  • ・なかなか眠りに付けない
  • ・すぐに目が覚めてしまう
  • ・動悸
  • ・精神的な疲れ
  • ・物忘れが多い
  • ・怖がったり、驚いたりしやすい

 

 

この様な症状が多い場合は、【心・脾】が疲れているという事になります。

 

 

 

心脾両虚症を治すためには、心の血不足や脾の気不足を改善させる必要があります。

 

 

気血の不足で、心・脾・脳が栄養されず、不眠と共にめまい・頭痛などの様々な症状が出るので、気血を増やす治療をします。

 

 

 

また、眠ろうとしてる時などに、脳が考え事をしてしまい、不眠につながる場合があるので、脳を休ませることが大事です。

 

 

 

【有効なツボ】

 

不眠 神門

 

 

不眠症 風池

 

・神門(しんもん)‥心を落ち着かせ、心の機能を高める為に使用します。

 

 

・風池(ふうち)‥考え事の多い脳を休ませます。

 

 

・三陰交(さんいんこう)‥血液不足を補います。

 

 

・血海(けっかい)‥同様で使用します。

 

 

・太白(たいはく)‥低下している脾の機能を高めます。

 

 

 

次に、肝鬱化火症を説明させていただきます。

 

 

【肝鬱化火(かんうつかか)症について】

 

 

肝鬱化火症は、何らかの影響で肝臓に熱が生まれ、熱が脳まで上ってしまっている状態です。

 

 

 

原因として、多く考えられるのは、考えすぎ・怒り・揉め事などが、肝臓を傷付けている事です。

 

 

 

 

我慢することや、気付かないうちに溜まっているストレス・精神的な疲れなどが、肝臓に影響を及ぼす事があります。

 

 

肝鬱化火症の症状として、以下のものがあげられます。

 

  • ・手足が熱い
  • ・怒りっぽい
  • ・手の平に汗をかく
  • ・眠っていても驚いて目が覚める事がある。
  • ・なかなか眠りにつけず、熟睡できない。
  • ・口や鼻の息が熱い

 

 

これらは、肝臓に熱が生まれる事で出る症状です。

 

 

 

 

肝鬱化火症を改善させるためには、以下の2つの治療法があります。

 

  • ・疏肝清熱【そかんせいねつ】
  • ・精心安神【せいしんあんじん】

 

 

では、疏肝清熱から説明させていただきます。

 

 

【1】疏肝清熱

 

これは、肝臓・体の中の熱を取り、肝臓の疏泄機能をたかめ、循環を改善させる治療法です。

 

 

【有効なツボ】

 

不眠 太衝

 

・太衝(たいしょう)‥肝臓の機能をたかめます。

 

 

・神門(しんもん)‥心の機能を高め、心を落ち着かせます。

 

 

 

・期門(きもん)‥肝臓の気が集まる所で、機能を高めます。

 

 

 

・三陰交(さんいんこう)‥体の中の循環を良くします。

 

 

 

【2】精心安神

 

 

 

不眠の多くは、心の疲れからきています。

 

 

 

心が疲れていると眠れない。

 

 

 

眠れないと、脳が疲れ、さらに心が疲れるという悪循環を引き起こしてしまいます。

 

 

 

そんな、心の疲れを改善させ、リラックスさせる治療法です。

 

 

 

【有効なツボ】

 

 

不眠 失眠

 

 

膈兪 不眠

 

・三陰交(さんいんこう)‥手足の血行を良くして、リラックス感を高めます。

 

 

・膈兪(かくゆ)‥全身の血液循環を良くします。

 

 

・心兪(しんゆ)‥背中の緊張をほぐし心地良い眠りが期待できます。 

        また、心の機能を高めます。

 

 

・失眠(しつみん)‥不眠症の特効穴です。全てのタイプの不眠症に有効です。

 

 

 

まとめ

 

 

不眠症は、西洋医学・東洋医学どちらから見ても、様々な原因があります。

 

 

 

多くは、心の疲れからきている事が分かっています。

 

 

 

心が疲れていると感じたら、無理をせず休息をとり、心身ともに休ませることが大事です。

 

 

 

また、自分で出来るメンテナンスもあります。

 

 

 

深呼吸をするだけなので、とても簡単です。

 

 

 

息を吸う時間は変えず、息を吐く時間を長くします。

 

 

 

吐く時間に20秒くらいかけるようにすると、副交感神経が優位になり、リラックス感が高まります。

 

 

 

そうすることで、眠りにつきやすくなります。

 

 

 

また、寝る前のツボ押しも効果的です。

 

 

 

不眠は、体にとても負担をかけ、疲れが溜まってしまいます。

 

 

 

なので、なるべく負担を減らし、疲れたら休む,無理をしないという事が大事です。

 

 

 

これを意識することで、徐々に不眠が改善すると思います。

 

 

体の中から治していき、良い睡眠を取れるようにしましょう!!

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生理痛 タイトル

辛い生理痛を緩和させるツボ教えます!【悩んでいる方必見】

生理痛 タイトル

 

 

 

生理痛がひどい。

 

 

 

生理が来る度、生理痛に悩まされる。

 

 

 

でも、病院に行き辛い。

 

 

 

女性ならではの悩みで相談できない。

 

 

 

そう悩んでいる方も多いと思います。

 

 

 

そんな方へ

 

 

 

生理痛が少しでも良くなるように

 

 

 

生理痛の原因・東洋医学ならではの考え方・治療法を紹介させていただきます。

 

 

月経について

 

生理痛 女の子

 

まずは、月経について説明させていただきます。

 

 

 

月経とは

 

 

月経とは、一定の年齢に達すると起こる子宮からの出血の事です。

 

 

 

その周期が月に一度であることが多いので、月経と言われています。

 

 

 

月経が起きると、体には、様々な変化が起こり、体温が高くなったり、ホルモンバランスが乱れる事があります。

 

 

 

 

月経のリズムは、エストロゲン,プロゲステロンという2つの女性ホルモンの分泌により起こります。

 

 

 

個人差はありますが、一般的に28~30日(約4週間)を1サイクルとしています。

 

 

 

 

月経とホルモンが深く関係しているので、ホルモンバランスの乱れが起こります。

 

 

 

 

つぎに、なぜ生理痛が起こるのかを説明させていただきます。

 

 

 

生理痛の原因【一般的な考え方】

 

 

生理痛 イラスト

 

 

生理痛の大きな原因となっているのは【プロスタグランジン】という物質です。

 

 

 

 

プロスタグランジンは、子宮を収縮させる作用と、痛みを感じさせやすくする作用があります。

 

 

 

プロスタグランジンの分泌が、月経の前半に増加することにより、お腹のキリキリする痛みなどが起こります。

 

 

 

プロスタグランジンは、陣痛の原因として知られる程、痛み刺激と関係が深く、生理痛を感じる方は、そうでない方に比べて、プロスタグランジンの量が多いと言われています。

 

 

 

 

以上が一般的な考え方として知られています。

 

 

 

他にも東洋医学からみる生理痛の原因があるので、紹介させて頂きます。

 

 

 

 

生理痛の原因【東洋医学の考え方】

 

 

 

 

東洋医学からみた生理痛の原因として、大きく分けて以下の3つに分けられます。

 

(1)気滞血瘀症

(2)寒凝血瘀症

(3)気血虚症

 

 

 

まずは、気滞血瘀症から説明させていただきます。

 

(1)気滞血瘀症

 

 

 

生理痛 気滞

 

 

もともと、怒りっぽい・イライラしやすいタイプの方や、精神的なストレスを感じている方になりやすいと言われています。

 

 

 

 

そういったストレス・怒りなどの感情が、肝臓を傷つけることで、気の流れが滞ってしまいます。

 

 

 

 

気の流れが滞っていて、悪い状態を気滞と言います。

 

 

 

 

気滞になると、月経に関係する経絡や子宮に気・血・栄養がしっかり巡っていない状態になります。

 

 

 

 

その状態が生理痛へと繋がります。

 

 

 

 

 

気滞血瘀症の症状として、下腹部の痛みの他に、脇胸部痛や胸が張って痛む事があります。

 

 

 

 

                   ⇊

 

 

 

 

気滞血瘀症を改善するためには、肝臓の機能である疏泄機能を高める必要があります。

 

 

 

 

疏泄機能を高めることにより、体内の気や血液循環が正常に保たれ、滞りのない状態になります。

 

 

 

 

 

また、イライラや精神的なストレスが、肝臓に悪影響を及ぼしているので、ストレスを感じたら、無理したり、溜めこんだりせずに、発散させることが大事です。

 

 

 

【有効なツボ】

 

生理痛 関元

 

 

生理痛 三陰交

 

・三陰交‥婦人科疾患の特効穴となるので使用します。

 

 

 

 

・関元‥下腹部にあるツボなので、どのタイプの生理痛にも有効です。    

    お灸などで、下腹部を温める事も痛みの緩和に繋がります。

 

 

 

・太衝(瀉法)‥気の滞りを改善させて、循環を良くします。

 

 

 

・気海‥気の流れを改善させて、滞りを無くします。

 

 

 

・期門‥募穴なので、肝臓の気が多く集まっている場所で、肝臓の機能を高めます。

 

 

(2)寒凝血瘀症

 

 

生理痛 寒凝血瘀症

 

 

寒凝血瘀症とは、生理前・生理中または産後などの期間に、寒さを強く感じることや、冷たいものの過食が原因で起こります。

 

 

 

 

これからの時期、電車内,お店などの様々な場所で、冷房による寒さを感じる事が多くなると思います。

 

 

 

 

そのような事で、体を冷やし過ぎると、寒邪・湿邪が体の中に入ってきて、子宮や月経に関わる経絡の気の流れを停滞させてしまいます。

 

 

 

 

また、寒邪という邪気は、気・血を凝滞させていまいます。

 

 

 

 

梅雨のベタベタしている湿気が多い時期や、冬の寒い時期に起こりやすいと言われています。

 

 

 

 

寒凝血瘀症の症状として、下腹部の刺すようなチクチクした痛み・手足の冷え・顔色が悪くなる事があり、温めると楽になると言われています。

 

 

            ⇊

 

 

まず、寒邪の影響により、体の中の血液の循環が悪い状態なので、入浴・お灸など体を温めたり、普段から、できるだけ体を冷やさないように心がける必要があります。

 

 

 

 

また、湿邪の影響で気・血が滞り、流れが悪くなっているので、鍼治療などで、湿を取り除く必要があります。

 

 

 

 

【有効なツボ】

 

生理痛 豊隆

 

生理痛 中冠

 

 

 

・胃の六ッ灸‥湿邪によって弱っている脾・胃の消化機能を高めます。

 

 

 

・豊隆‥体の中の湿を取り除きます。

 

 

 

・太白‥弱っている脾の消化機能を高めます。

 

 

 

・中脘‥胃の機能を高めます。お灸などで、温めることも効果的です。

 

 

(3)気血虚症

 

 

生理痛 気血虚症

 

 

気血虚症とは、体の中に必要な気や血が足りていない状態の事です。

 

 

 

原因としては、睡眠不足・疲れ・脾の機能の低下などが、あげられます。

 

 

 

 

気血虚症の特徴として、生理前・生理後のお腹の不快感や少し張る感じがあり、他にも、めまい・疲労感・動悸・息切れなどがあります。

 

 

 

              ⇊

 

 

 

月経の影響で、気・血が不足している状態にあるので、体の中の気・血を増やさないと症状が改善しません。

 

 

 

 

気や血を増やすためには、、睡眠をしっかり取ることや、不摂生がないよう、食事に気を付けるなどの生活習慣を見直す必要があります。

 

 

 

 

また、鍼灸治療では、脾の機能を高めることや、気や血を増やして、循環を改善させることが出来ます。

 

 

 

 

【有効なツボ】

 

生理痛 気海

 

 

生理痛血海

 

 

 

・気海‥気が集まっているツボなので、体の中に気を増やします。

 

 

 

 

・血海‥血海も同様で、体に血を増やして、循環を改善させます。

 

 

 

 

・脾兪‥脾の機能を高めます。

 

 

 

 

・胃の六ッ灸‥脾・胃の機能を高めます。

 

 

 

 

・失眠‥睡眠不足・不眠症に有効です。お灸などで、温める事で改善します。

 

 

まとめ

 

 

 

生理痛にも、一般的な考え方の他に、東洋医学の考え方があります。

 

 

 

 

普段からの不摂生・睡眠不足が辛い生理痛に繋がっている場合もあります。

 

 

 

 

生理痛がある度に、薬を飲んだり、痛みを我慢して、放っておいている方も多いと思います。

 

 

 

 

日常生活の全てが痛みと繋がっている場合があるので、生活習慣を見直すだけで、生理痛がだんだん、良くなっていくと思います。

 

 

 

 

また、女性に多い冷え性は、放っておくと、色々な病気につながる可能性があります。

 

 

 

 

気になっている症状・体の異変がある時は、我慢・無理をせず、病院・鍼灸院などの先生に相談することも良いと思います。

 

 

 

 

自分に合った治療法で、辛い生理痛を改善させ、体の中からキレイになりましょう!

 

 

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エラは押すより首から

エラは直接押し込むよりも首から整えると小さくなる!

エラは押すより首から

 

 

骨格矯正は、エラを治す施術としておすすめの整体術です。

 

 

ただ、エラを直接押すから、小さくなるのではありません。

 

 

エラが小さくなる理由としては、骨格矯正によって顔の歪みがなくなる事で食いしばりが軽減し、筋肉が小さくなることによって、小顔になるといった効果の方が高いです。

 

 

「だったら、骨格矯正を受けてみたい」

 

 

そう思われる方に朗報です。

 

 

実は首を治すだけでも、エラ張りには効果があるのです。

 

 

しかもこの場合、ポイントを抑える事で自分でも矯正を行う事が出来ます。

 

 

そのポイントが、こちら。

 

 

 

首の筋肉を柔らかくする事

 

 

なぜ、エラを治したいのに首が関係あるの?

と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

 

 

これは、首の筋肉の緊張が、顔の歪みの原因にもなり得るからなのです。

 

 

それでは、エラ張りを治す為の首の矯正方法を、順を追って説明していきます。

 

 

 

首の筋肉と顔の関係性

 

首の筋肉の主な働きは、頭を支える事にあります。

 

首は頭を支える

 

数ある頭を支える筋肉の中でも、特に顔に影響してくる筋肉がこちら。

 

 

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

 

胸鎖乳突筋と斜角筋

 

 

左右に一つづつある筋肉で、首が歪むと片方の筋肉だけが使われやすくなります。

 

 

この胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)。

片方だけ使われた場合の働きが、次のようになっています。

 

胸鎖乳突筋の作用

 

  • ・顔を反対側に向ける
  • ・首を同側に傾ける

 

 

しかし、実際には胸鎖乳突筋の働きには、次の作用が加えられます。

 

 

 

【咬筋(こうきん)と共に、咀嚼(そしゃく)を助ける補助筋としての作用】

胸鎖乳突筋の働き【咀嚼】

 

 

 

【横隔膜(おうかくまく)や外肋間筋(がいろっかんきん)と共に、呼吸を助ける補助筋としての作用】

胸鎖乳突筋の働き【呼吸】

 

 

 

【側頭筋(そくとうきん)と共に、頭蓋骨の調節する補助筋としての作用】

 

胸鎖乳突筋の働き【頭蓋骨】

 

 

顔に影響を及ぼす筋肉でもあるという事です。

 

 

なので骨格矯正する際には、胸鎖乳突筋の調節は欠かせないのです。

 

 

筋肉を調節する際のポイント

では、どのように調節していけば良いのかというと、そのポイントが次の通りになります。

 

 

筋肉をずっと使わせない

 

 

筋肉は縮んで使われている時間帯と、使われずにゆるんでいる時間帯が必要です。

 

筋肉収縮のイメージ

 

ですが、胸鎖乳突筋は非常に頑張り屋さんの筋肉なので、常に縮み使われている時間帯が長いのです。

 

胸鎖乳突筋は頑張り屋さん

 

すると、筋肉と繋がっている骨を歪ませて、歪みが固定されてきてしまいます。

 

 

胸鎖乳突筋は、顔面骨の一部とくっついている骨なので顔を歪めます。

 

 

どこの部分についている骨かというと、側頭骨(そくとうこつ)という耳にある骨の乳様突起(にゅうようとっき)と呼ばれる部分についています。

 

 

側頭骨の乳様突起図示

 

 

ではどのように歪めていくのでしょうか?

 

 

首が顔を歪める機序

 

胸鎖乳突筋のイラスト

 

 

胸鎖乳突筋は、乳様突起から鎖骨の内側にかけて、斜め前に繋がっている筋肉になります。

 

 

筋肉は縮む事しか出来ないので、片側のみ使われた時には、顔を反対側に向け首を曲げる動きをします。

 

 

骨格模型による胸鎖乳突筋の働き

 

ここで、顔の矯正の観点からもう少し細かく動きを調べてみましょう。

 

 

 

顔矯正の観点からみた首の役割

 

胸鎖乳突筋の側頭骨への作用機序

 

顔の整体学では、胸鎖乳突筋は側頭骨を回旋させ、前側へ動かす働きがあると考えます。

 

 

専門的にもう少し細かく説明すると、以下のような動きがあります。

 

 

頭頂骨削除イメージ

上から見た前頭骨がない頭蓋骨

 

 

sbjと側頭骨の動き

イメージです。

実際には、これほど大きくは歪みません。

 

 

【首の筋肉が顔面骨を歪める一例】

 

後頭鱗

 

 

・右の側頭骨が屈曲すると、後頭鱗(こうとうりん)の右側は前方、わずかに側方に動く。

 

・右の側頭骨が伸展すると、後頭鱗の右側は後方、側方に動く。

 

・側頭骨が屈曲すると、後頭骨は動いた側へ移動する。

 

・後頭骨を前側、外側に引いて、そちらの後頭鱗を下方に捻じる。

 

・底部は内旋とともに上方に動いて、右の側頭骨が屈曲すると、右の蝶形骨大翼も屈曲に動いて、蝶形後頭底関節は上側に動く。

 

 

簡単にいうと、首の筋肉の使われ方が悪いと、顔の骨の歪みの原因になるという事になります。

 

 

そして、比較的異常が出やすい骨が側頭骨(そくとうこつ)になるという事です。

 

 

側頭骨だけ図示

 

 

また、この骨が歪むと、に影響が出てきます。

 

 

顔面骨の歪みとエラの張りについて

 

首の過緊張は側頭骨を歪めます。

 

 

そして、側頭骨の歪みは、次の筋肉や骨へ影響を及ぼします。

 

 

  • ・蝶形骨(ちょうけいこつ)
  • ・後頭骨(こうとうこつ)
  • ・側頭筋(そくとうきん)
  • ・内側翼突筋(ないそくとつきん)

 

 

これら全て、顎の動きに関係ある部分になります。

 

 

首に引っ張らて側頭骨1つ歪むだけでも、顎を歪めて、その動きを悪くしてしまうのです。

 

側頭骨が顎を歪ませるイメージ

 

 

そしてまた顎が歪んでくると、美容面にも影響が出てきます。

 

 

 

顎とエラと食いしばりについて

エラが張ってくる発生機序が次のとおりです。

 

 

1.歪んだ顎で

 

顎のずれのモデル

 

 

 

2.食いしばりや歯ぎしりを行うと

 

食いしばりと骨格模型

 

3.エラが張る。

 

くやしい食いしばり

 

 

 

その顎が歪む原因の1つが、側頭骨の歪み。

 

 

そして、側頭骨を歪ませる原因が、胸鎖乳突筋をはじめとした首の筋肉の緊張です。

 

 

なので顔の矯正を行う前に、首を治す事が重要になってくるのです。

 

首のセルフ整体のイメージ

 

では、首をどのように治せば良いのでしょうか?

 

 

 

首の治し方

 

首の歪みの原因は顔か体か

 

 

首を悪くしている原因には、次の2つがあります。

 

 

  1. 1.顔の歪み
  2. 2.体の歪み

 

 

 

歪みを治す時に整体師は、顔の歪みの影響が強く首が曲がっているのか?

 

 

もしくは、体が歪んでいるから首が曲がっているのか。

 

 

どちらの影響が強く歪みが生じているのかを調べます。

 

 

首が顔を歪ませると説明してきましたが、顔が首を歪ませる事もあるのです。

 

 

なので実際には、どちらの歪みも治す事にはなる事も多いのですが、どちらの影響が強いのかを調べてみましょう。

 

 

 

判断方法

エラと口角と顎先の位置を調べる

 

次のポイントをチェックして下さい。

 

 

  • ・エラの高さ
  • ・口角の高さ
  • ・顎先の位置

 

 

そして、どのようの歪んでいるのかを調べてみましょう。

 

 

下あご右変位の例

 

例:

・エラの高さ → 右が高い

・口角の高さ → 右が高い

・顎先の位置 → 右に向いている

 

 

上記の歪みがあり、首を右に動かしやすい場合は、顔の歪みの影響を強く受けている可能性が強いです。

 

首を右にひねる

 

 

 

反対に、首を左に捻りやすい場合は、体の歪むの影響が強く影響して、首が曲がっています。

 

首を左にひねる

 

 

それでは早速、首の歪みを矯正していきましょう。

 

 

 

体の影響が強い場合

この場合、鎖骨の内側の矯正がおすすめです。

 

 

例:左に向き辛い場合

【やり方】

 

1.仰向けに寝る

 

2.右腕を上げる

 

3.左手の人差し指と中指を重ねて、鎖骨の内側、ツボでいうと兪府(ゆふ)をいう部分を圧迫する。

 

兪府

 

4.圧迫した手を下げながら深呼吸を3回行う。

 

 

 

顔の歪みの影響が強い場合

顔の歪みの影響が強い場合、後頭骨と蝶形骨。

そして下顎のバランスをとると良いです。

 

 

それでは、やっていきましょう。

【やり方】

 

1.顎を左に動かす

 

2.こめかみを右の親指と中指で挟み、手前に引く

 

3.後頭部を左手のひらで固定し反対側へ捻る

 

4.深呼吸を3回行う

 

 

実は、食いしばり軽減にの役立つ首の矯正

 

夜間の歯ぎしり・食いしばり

 

先程、『エラ張りの原因は歪んだ顎で食いしばる事です』と説明しました。

 

 

なので、歪んだ顎を治す為に、首の矯正を行ったわけです。

 

 

では、もう1つの原因である食いしばりは、どのように治せば良いのでしょうか?

 

 

実は、これにも首の矯正が良いのです。

 

 

首の筋肉と食いしばり

側面から見た首

 

胸鎖乳突筋の働きの1つが、咀嚼筋(そしゃくきん:食べ物を小さくする際に使う筋肉)の補助になります。

 

 

首の筋肉も食事の時に使われています。

 

 

この時に、首の筋肉が固すぎるとエラの筋肉の補助が出来なくなってしまい、エラの筋肉ばかりが発達していきます。

 

 

なので、筋肉の質を良くしてあげる必要が出てきます。

 

 

 

良い筋肉の状態とは?

筋肉の距離関係

 

 

質の良い筋肉の条件が以下のとおりです。

 

 

使う時には縮んで、使われない時には休んでいる。

 

 

この幅がある事で血流が良くなり筋肉がほぐれるのです。

 

筋肉がほぐれてすっきり

 

この状態が理想になります。

 

 

ですが、無意識に首の筋肉を使ってしまった場合はどうでしょう?

 

 

 

食いしばりや過呼吸は首の筋肉を疲れさせる

 

無意識的に首の筋肉を使う悪癖には、次の2つがあります。

 

 

  1. 1.食いしばり
  2. 2.過呼吸

 

 

筋肉を常時使ってしまうと、筋肉を使う時の幅がなくなるので、血流が悪くなり筋肉が固くなります。

 

 

首には体を興奮させる神経が豊富にあるので、首の筋肉が固くなると常に興奮状態になります。

 

首には神経が豊富

 

 

運動会での徒競走の前のような状態です。

 

 

かけっこ前の緊張

 

なので、首の筋肉に幅をつけてあげる骨格矯正はとても重要になってくるのです。

 

 

ただ、骨格を治しただけでは不十分です。

 

 

骨格を治して何を行えばよいのかというと、深呼吸です。

 

 

 

深呼吸はとても大事

深く息を吸い込む

 

ケガも、慢性の肩こりも、少し重い病気でも、体を治すには、血液と酸素が必要不可欠です。

 

 

呼吸が浅いと、酸素の供給量が少なくなってしまいますし、筋肉が固くなくと血流が悪くなってしまいます。

 

 

つまり、体が回復するための材料が足りなくなってしまうのです。

 

 

首の筋肉が固くなると、呼吸が浅くなります。

 

 

リラックスすることも難しくなってしまうので、意識的に深呼吸を行うようにしてみて下さい。

 

 

 

 

エラを押し込む?首を治す?

 

整体で首を治す

 

エラが段々と大きくなってきた場合。

 

 

顔が歪んでエラが大きくなってくる場合と、体が歪んでエラが肥大している場合があります。

 

 

そんな時はエラを押し込むよりも、首の矯正を行うと良い結果に繋がりやすいです。

 

 

どちらの場合も、胸鎖乳突筋などの首の緊張を調節する事が必要です。

 

 

また、首の緊張は呼吸を浅くしてエラ張りの原因である食いしばりにも繋がるので、治しておいて損はありません。

 

 

エラ張りでお悩みの方は、参考にしてみて下さい。

 

 

【エラでお悩みの方へリビジョンおすすめの記事】

 

 

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食事で守る肌のハリ

食事で守る肌のハリ【美容の基本は食事から】

食事で守る肌のハリ

 

若々しい肌の代名詞として、「ハリのある肌」と表現します。

 

 

肌がたるみなく、ピーンと張って弾力がある状態を指しています。

 

 

肌は表面から、次の3つの組織に分かれています。

 

 

  • ・表皮(ひょうひ)
  • ・真皮(しんぴ)
  • ・皮下組織(ひかそしき)

 

 

この中でも肌のハリと関係が深い組織が真皮(しんぴ)になります。

 

 

この真皮がなぜ大事になってくるかというと、肌にハリを出させるためのコラーゲンやヒアルロン酸を作りかえる部分になるからです。

 

 

「コラーゲンたっぷりの食事で、お肌プルプル」

 

 

このようなCMを見たり、聞いたりした方もいらっしゃると思うのですが、コラーゲンやヒアルロン酸が多いと肌のハリ度合いが変わってくるのです。

 

 

なので、肌にハリを出そうとコラーゲンたっぷりの食事をとろうと考えるのですが、実は、食事から直接コラーゲンをとらずとも、『ある栄養素』を摂取すればコラーゲンは自分で作りだす事も出来るのです。

 

 

その栄養素が、タンパク質になります。

 

 

また、鍼灸治療やツボ押しでも、肌のハリ感をあげることも出来るのです。

 

 

今回は肌のハリについて、肌の構造とそれに必要な食事、おすすめのツボについて話をしていきます。

 

 

真皮とは

 

 

まず肌の真皮という部分について説明していきます。

 

 

真皮は表皮の下にあり、表皮に栄養や水分を与えています。

 

 

美容でよく聞くコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などはこの部分にあります。

 

 

細かくお話していくと、真皮は3つの成分で出来ています。

 

  • ・線維
  • ・基質
  • ・細胞

 

 

真皮

 

 

線維は、主にタンパク質であるコラーゲンとエラスチンがあります。

 

 

 

コラーゲンとは?

コラーゲンとは、丈夫な線維の束で、柔軟性や弾力性に富み、外部の刺激に対するクッションや皮膚の引っ張りに耐える役割があります。

 

 

真皮の70%はコラーゲンで出来ています。

 

 

線維芽細胞という細胞で作られ酵素で分解していき、2~6年かけて代謝していきます。

 

 

コラーゲン

 

 

エラスチンとは?

エラスチンの割合は約2~3%と少ないですが、このコラーゲンの線維と線維を繋ぎとめる役割があり、約2.5倍に伸びる程の伸展性があります。

 

 

この2つの線維の間をゼリー状の基質というものが埋めており、主成分はたんぱく質と糖が結びついたムコ多糖類という物質です。

 

 

ヒアルロン酸やプロテオグリカンなどがあり、高い保湿性があり肌の弾力と潤いを担っています。

 

 

プロテオグリカンは、ヒアルロン酸より1.3倍の保湿力を持ち、さらに表皮増殖作用や、抗炎症作用もあります。

 

 

またこの基質というゼリーの中をいくつかの細胞が動き回っています。

 

 

肥満細胞、形質細胞などの免疫細胞が挙げられますが、美容で大事になってくるのは、線維芽細胞です。

 

 

 

線維芽細胞とは?

線維芽細胞とは、傷いたり古くなったコラーゲンやエラスチン、アルロン酸などを壊し、新しく作り変える細胞です。

 

 

この線維芽細胞が元気よく働いてくれれば、新しいコラーゲンやヒアルロン酸などに作り変えてくれるので、ハリのある肌を保つことができます。

 

 

しかし、紫外線や活性酸素に弱く、これらの刺激により機能が低下してくると、たるみやしわなどの原因になります。

 

紫外線

 

 

線維芽細胞がコラーゲンやヒアルロン酸を作るには、ビタミンが代謝を援助し、アミノ酸を材料に作るため、食事が大事になってきます。

 

 

美肌のための栄養素

 

 

ここからは栄養素についてお話していきます。

 

 

食べ物は身体を作るものなので、偏食や無理なダイエットは肌や内臓にも悪い影響を与えます。

 

 

食事で重要となるのは、栄養素のバランスです。

 

 

栄養素の種類は多く挙げるときりがないので、今回は特に重要な「たんぱく質」と「ビタミン」について挙げていきます。

 

 

肌でのたんぱく質の役割

 

 

人体はたんぱく質で構成されており、肌で重要なコラーゲンやエラスチン、グルコサミンなどもたんぱく質の1つです。

 

 

たんぱく質はアミノ酸がたくさん集まってできており、身体を構成しているアミノ酸は20種類あります。

 

 

その中でも体の中で合成できないものを必須アミノ酸と言い、9種類あります。

 

 

このアミノ酸をバランスよく取るために重要となってくるのが、アミノ酸スコアです。

 

 

 

アミノ酸スコアとは?

アミノ酸スコアとは、たんぱく質の中に必須アミノ酸がどれくらい含まれているかを表す指標です。

 

 

この指標が100に近ければ近いほど、良質なたんぱく質という事になります。

 

 

比較的、肉類がアミノ酸スコアが高い傾向にありますが、良質なたんぱく質としておススメなのが、大豆です。

大豆

 

 

大豆のアミノ酸スコアは100で、さらに肌に良いアミノ酸であるアスパラギン酸、セリン、プロリンが多く含まれています。

 

 

さらに大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た効果があり、線維芽細胞を増殖・活性化してくれます。

 

 

肌でのビタミンの役割

 

 

ビタミンとは、主に身体の代謝を効率よく行えるようにしてくれる栄養素です。

 

 

どれも大切なのですが、美容で重要となってくるのはビタミンA・B・C・Eです。

 

 

ビタミンAは、線維芽細胞を増やし、皮膚や粘膜の合成や健康維持をしています。

 

 

ビタミンB群では、B2が皮膚のターンオーバーのサポートを行い、B6は皮膚炎を予防し、肌荒れを防いでくれます。

 

 

ビタミンCは、コラーゲン特有のアミノ酸を作るに必要となります。

 

 

ビタミンEは、強い抗酸化作用があり、老化の原因である活性酸素から細胞を守ってくれます。

 

 

またビタミンCとEは、同時に取ることで、相乗効果があります。

 

 

美容のためのビタミンを取るのにおススメなのが、クレオパトラが愛飲していたと逸話もあるローズヒップのハーブティーです。

 

ハーブティー

 

 

ローズヒップは、ビタミンCがレモンの20倍多く含まれており、「ビタミンCの爆弾」とも言われています。

 

 

熱に弱いビタミンCですが、ビタミンPが熱から守ってくれるため、ハーブティーにしても壊れることなく摂取出来ます。

 

 

またビタミンAやビタミンEも多く含まれています。

 

 

味は酸っぱさが強いので、蜂蜜やホットミルクを混ぜるなど工夫すると良いと思います。

 

 

肌のハリを維持するための東洋医学

 

 

それではここから、東洋医学と肌のハリ、ツボのお話をします。

 

 

最近、美容鍼灸という言葉が聞かれるようになりました。

 

 

小顔や肌のハリなど美容を目的にお顔に鍼をするものが多いです。

 

顔鍼

 

 

確かに顔に鍼をすることで、循環改善によりむくみが取れて小顔になったり、真皮の代謝を促して肌にハリを出せたりします。

 

 

しかし、顔など局所だけではなく、全身症状を診て体質を見極め、治療を進めていくのが東洋医学の良いところです。

 

 

それでは肌のハリを東洋医学的に考えていきましょう。

 

 

 

東洋医学の観点から考えた肌について

東洋医学では、皮膚は肺が司るといわれていますが、この皮膚というのは、表皮の部分を指し、肌の潤いや腠理(そうり)と呼ばれる汗腺、外邪からの免疫機能を示しています。

 

 

肌のハリに関わる真皮は、脾が司る肌肉(きにく)と呼ばれる部分に含まれます。

 

 

脾は、西洋医学での脾臓とは異なり、食事から栄養分を作り出し臓腑へ運ぶ役割があります。

 

 

この栄養分があることで、肌肉は健康的で弾力を保つことができます。

 

肌のはり

 

 

この脾の失調に陥ると、臓腑や肌肉への栄養分が損なわれ、老化を早めてしまうと言われています。

 

 

また脾の役割には、昇清(しょうせい)作用という身体の五臓六腑などを正しい位置に留める作用があります。

 

 

この作用が弱まると、胃下垂や眼瞼下垂など本来あるべき位置から下垂する症状が起こり、これが肌肉で起こることで、肌のたるみとなります。

 

 

この昇清作用が低下した状態は、脾の気の不足である脾気虚(ひききょ)の進行した状態であり、これを中気下陥(ちゅうきげかん)といいます。

 

 

脾が弱る原因として、食事の不摂生や疲労、湿邪(しつじゃ)などがあり、やはり東洋医学でも、食事と肌のハリは密接な関係があるという事です。

 

 

肌のハリを出すには、この脾の気の昇清作用を高める必要があります。

 

 

おススメのツボは、以下のものになります。

 

 

 

  • ・百会(ひゃくえ)
  • ・中脘(ちゅうかん)
  • ・気海(きかい)
  • ・足三里(あしさんり)

 

 

おすすめのツボ

百会は頭の頂上にあり、気を上昇させる効果の高いツボで、精神安定や内臓下垂などによく用いられます。

 

百会

 

 

中脘はおへそとみぞおちの中間にあるツボで、中気下陥に効果のある効能、補中益気(ほちゅうえっき)の作用があります。

 

中かんと気海

 

 

補中益気の中とは、中焦(ちゅうしょう)といって消化器機能全体の事を表し、消化器の気を高めるという意味があります。

 

 

気海は、読んで字の如く、気が海の水のようにたくさん集まっている所で、気を高め、上に挙げる作用があります。

 

 

足三里は、万能のツボともいわれ、消化器機能や免疫機能、さらには養生にも使われ、全身状態を良くするツボです。

 

足三里

 

 

まとめ

 

 

ハリ肌を保つには、真皮にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが重要になります。

 

 

これらは良質なたんぱく質やビタミンを取ることで、線維芽細胞が古くなったヒアルロン酸を作り変えてくれます。

 

 

今回はタンパク質とビタミンにターゲットを絞りましたが、他にも大切な栄養素はたくさんあります。

 

 

できるだけバランスよく多くの食材を取ることが、健康できれいな肌につながってきます。

 

 

暑くなると食欲がわかない日のあるかと思いますが、そんな時には是非、先程のツボをお試しください。

 

 

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証明写真と虫眼鏡

顔の左右差を写真から分析してみた【治りやすさの判断材料】

証明写真と虫眼鏡

 

 

整体で顔の歪みを矯正するときに、写真から得られる情報は意外と大事になってきます。

 

 

顎の傾きやフェイスライン。

 

目の高さや耳の位置からある程度の重症度を判断します。

 

 

少しわかりづらいですが、次の写真から歪みを考えていきます。

 

 

正面写真線付き

 

 

実際には、写真以外にも骨盤のテストなど様々なテストから判断しなければなりませんが、上の写真からは、次のような歪みが確認出来ます。

 

 

 

  1. 1.右目が下がっている。
  2. 2.左の口角が上がっている。
  3. 3.左のほうれい線が深い。
  4. 4.左耳が正面から見えづらい。
  5. 5.右肩が下がっている。

 

 

 

以下の項目にチェックがつく方は要注意です。

 

 

 

  • ・耳の高さが目の高さの違いがある
  • ・目が下がっている側とは逆側の口角が上がっている
  • ・顎が曲がっている側とは逆方向へ首を捻じりやすい

 

 

 

これらの項目にチェックがつく方は、歪みの矯正に時間がかかることが多いからです。

 

 

では、今回は写真から得られる情報から自分の歪みの原因が何なのか?

 

 

また、治しやすいものなのかを調べていきたいと思います。

 

 

歪みの進行度合いをチェックして、整顔してみましょう。

 

 

 

写真から分かる事

 

自撮りの写真

 

写真から、治し易さの大まかな判断が出来ます。

 

 

例えば、先ほどの写真の方。

最も治しづらい歪みが、目の高さになります。

 

 

そう判断する理由の1つが、目と口角の位置関係です。

 

 

 

目と口角の関係性

写真から見た口角と目

 

写真を見てみると、右目の下がっていて、左の口角が上がっていています。

 

 

そして、ほうれい線も左が深く、左の耳が後ろにずれています。

眉骨の高さの左右差もありそうです。

 

 

歯が見える写真や、首を左右に捻った写真もあると良いのですが、おそらくこの方は顔面の上側が左に捻れ、顎が左奥にずれて噛みやすい状態にも関わらず、右で噛む癖がある事が予想されます。

 

 

そして、右の肩が下がっているので、顔だけではなく体の歪みも深刻化し、顔だけの治しても矯正の効果が維持出来ません。

 

写真から分かる肩の位置

 

 

この方の歯並びが悪く、犬歯がずれていた場合や噛み合わせが悪い場合。

歯列矯正が必要になってくる事もあります。

 

 

歯列の矯正

 

そして、首や肩の位置の関係上、体を捻り辛くなっている状態の可能性も高いです。

 

 

そしてこの状態で生活していると、何気ない動作でも歪みは進んでいきます。

 

 

その動作の1つに歩行があります。

 

 

 

歩行について

歩行の足あと(左)

 

正常に歩くには、左足を一歩前に出し体重をかけた時に、上半身は左に捻れなくてはなりません。

 

相関性歩行のモデル

 

そして同じく顎も左にずれて、左で噛み合わせます。

 

相関性歩行顎シフト付き

 

ですが、右で噛み合わせる歪みが強く、肩も右に下がっている方の場合。

 

 

その歪みの為に、左右で体を捻りながら真っ直ぐ歩くには、不利な状態となっています。

真っ直ぐ歩けない

 

 

力学的に体を真っ直ぐ進ませる事が難しい為に、顎や股関節など比較的動かしやすい関節を捻りなんとか前に進ませようと努力します。

 

左股関節を外旋させる

 

また、上半身も歪んできてしまいます。

 

 

 

上半身の歪みについて

肋骨が歪んでいる絵のイメージ

 

骨盤が歪むと、高い確率で上半身が歪みます。

 

 

主に歪む部分が以下のようになります。

 

 

  • ・肋骨
  • ・肩甲骨
  • ・背骨

 

 

例えば、右肩が下がっている方。

 

右肩が下がってる

 

 

肩甲骨の位置がズレて、右肩が巻き肩になっている可能性があります。

 

 

右巻き肩矢印付き

 

 

肩甲骨の位置がずれると、僧帽筋(そうぼうきん)や前鋸筋(ぜんきょきん)などの筋肉が適切に使えなくなります。

 

 

僧帽筋図示

 

 

前鋸筋モデル矢印付き

 

 

この筋肉が使えなくなると、下半身と上半身を使って、適切に体を捻じることが出来なくなってしまいます。

 

 

体を捻じって歩けないイメージ

 

 

そして、バランスと取ろうとして、肩よりも上の関節である首やアゴが捻じれてきます。

 

 

顎の歪みと上半身

 

 

結果、顔の関節のかみ合わせが悪くなり、歪みます。

 

 

線付き顎の曲がりのイメージ

 

 

ここでなんの対策しなかった場合、動きに少ない顔の関節などに負荷がかかり歪みが強くなってしまいます。

 

 

歪みが進んでくると、目の高さの左右差も表れてきます。

 

 

歪んだ眼窩のイメージ

 

 

どれだけ歪みが進行しているかにもよりますが、これらの事を考慮すると治る迄に時間がかかってしまうのです。

 

 

 

進んでしまった歪みを治すには?

 

態癖

 

まず、次の癖を行わないように気を付けて下さい。

 

 

  1. 1.頬杖
  2. 2.うつ伏せ寝
  3. 3.片方噛み
  4. 4.ガムなどを噛みながら歩く
  5. 5.電話や楽器を耳や顎と首の間で挟む

 

 

これらは、歪みをひどくさせる癖の一部です。

 

 

出来るだけ行わないよう、心がけて下さい

 

 

そして、まずは顎まわりの筋肉。

 

特に舌を鍛えてみて下さい。

 

 

 

顎と舌と首

舌を鍛える

 

顎と首は舌骨(ぜっこつ)という骨をかいして繋がっています。

舌骨の位置のイメージ

そして、舌は舌骨にくっついています。

 

 

顎がずれると首がずれますが、その時に舌も曲がっています。

 

 

鏡の前で顔を上げた際に、左右のエラの高さに左右差が確認できた場合。

 

 

その多くの場合、口をあけた際に舌が左右どちらかに傾いています。

 

舌の傾きのイメージ

 

舌は話をする際や、食事の時に顎と一緒に動いてバランスをとる器官です。

 

 

そして、自分の意思で動かせる筋肉でもあります。

 

 

舌回しのエラと小顔効果を問う【学校で教えない舌の解剖学】』で紹介しているような舌を上下に動かす舌体操を行うと、顎の位置が良くなるので、是非試してみて下さい。

 

 

 

整体では何を治すの?

 

整体で首を治す

 

整体で顔の歪みが強くなった方を治す場合、主に次の部分を治します。

 

 

  1. 1.骨盤
  2. 2.股関節
  3. 3.肋骨
  4. 4.背骨
  5. 5.肩甲骨
  6. 6.顎
  7. 7.顔面

 

 

ほぼ全身です。

 

これには、ある理由があります。

 

 

それは、呼吸を深くして食いしばりを軽くしたいからです。

 

 

 

呼吸と食いしばり

呼吸が浅い方

食いしばりがある方の多くに、自身の呼吸が浅い自覚があります。

 

 

そして、その方のみぞおちを指で押すと、過敏に痛がる方が多いです。

 

 

東洋医学ではみぞおちに痛みがあると、体にストレスがかかっていると考えます。

 

 

その痛みをとる方法の1つが、骨格矯正で横隔膜(おうかくまく)のリハビリをして呼吸を深くさせる事になります。

 

 

 

横隔膜とは?

横隔膜のイラスト

 

横隔膜とは、みぞおちにあるパラシュート状の筋肉の事をさします。

 

 

息を吸うときに、縮んで下がり肺に酸素を取り込みます。

 

 

そして、息を吐くときにはゆるんで上がり、二酸化炭素を逃がします。

 

 

これが正常な横隔膜の働きなのですが、姿勢が悪くなり骨盤や肋骨が捻れると、横隔膜の動きが鈍くなります。

 

 

代表的な不良姿勢に反り腰があります。

 

骨盤前傾と後縦郭

 

一般的に骨盤が前側に傾き歪んでしまうと、横隔膜を使っての呼吸ができなくなってしまうために、呼吸が浅くなります。

 

 

そして、横隔膜の代わりに首の筋肉を使って呼吸を助けます。

 

胸鎖乳突筋と斜角筋

 

 

常に筋肉が使われるために、筋肉に疲労がたまって肩こりにもなります。

 

 

肩こり

 

 

この状態は寝ている時も同様に起こります。

 

 

 

夜間の食いしばり

口呼吸

 

横隔膜がうまく使えなくなった場合、夜寝ている時も呼吸量が足りません。

 

 

なので、鼻だけで呼吸するのではなく、口でも呼吸をするようになります。

 

 

そして、夜間の口呼吸は、食いしばりの原因となり得ます。

 

 

夜間の歯ぎしり・食いしばり

 

 

朝、起きた時にすっきりしない方や、顔のむくみが強い方。

エラの筋肉に強いコリが感じられる方は、顔が歪む原因にもなってきます。

 

 

なので、横隔膜のリハビリテーションが必要になってきます。

 

次のような体操を行ってみて下さい。

 

 

 

呼吸を深くする簡単な体操

 

後縦郭へ空気をいれる体操

 

背中を伸ばして深呼吸することで、呼吸を深くする体操です。

 

 

【やり方】

 

1.手を胸の前で組み、肘を伸ばす

 

2.背中を丸める。

 

3.息を吸うのと同時に、肩甲骨が離れるイメージで背中を丸める。

 

4.息を吐く際に、背中を後ろに押し出す。

 

5.そのままの姿勢で再度、息を吸い背中を伸ばす。

 

6.一連の動作を3回、3セット行う。

 

 

 

体も顔も左右差の原因

 

体も顔も歪む

 

今回は、写真からわかる歪み方について考えてみました。

 

 

歪みが気になったら、写真から次のポイントをチェックしてみてください。

 

 

  1. 1.耳の位置
  2. 2.目の位置
  3. 3.口角の位置
  4. 4.顎の歪み
  5. 5.肩の高さ

 

 

そして、次の歪みがあった場合は、歪みが進行していて治しづらいことが多いです。

 

 

  1. 1.耳の位置がずれていて、目の高さが違う
  2. 2.目の低い側と口角の高い側が逆
  3. 3.肩の低い側と顎の位置が逆

 

 

どんな方にも歪みはあるものですし、写真からすべての歪みがわかるわけでもありません。

 

 

ですが、写真写りが気になる方は多いはずです。

 

 

今回ご紹介したポイントに当てはまる方は、歪みと食いしばりがある方が多いです。

 

 

そんなときは、今回ご紹介した体操を行ってみてください。

 

 

歪みの進行を予防出来るはずです。

 

 

整体に通おうか、どうしようか。

そんなお悩みをお持ちの方の参考になっていれば、幸いです。

 

 

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肩こりに効くツボ

肩こりに効くツボ教えます!!【悩んでいる方必見】

肩こりに効くツボ

 

 

最近、肩こりがひどい。

 

 

 

肩こりがひどくて、体調がすぐれない。

 

 

 

など、肩こりで悩んでいる方が、最近ではとても多いと思います。

 

 

 

悩んでいるが、どう治していくのか分からない。

 

 

 

そんな方へ

 

 

 

 

肩こりの原因と治療法・有効なツボを紹介させていただきます。

 

 

 

肩こりとは

 

 

 

肩こりとは、肩周りの筋肉(主に僧帽筋)が詰まったような、こわばった感じや、凝り感の総称です。

 

 

 

 

肩こりの原因は様々ありますが、一般的に良く知られている原因とは別に、東洋医学からみる原因もあります。

 

 

 

どちらも知る事で、自分がどのタイプの肩こりに当てはまっているのか、どういう治療法があっているのかを、見つける事が出来るはずです。

 

 

 

まずは、一般的な原因から、紹介させていただきます。

 

 

 肩こりの原因【一般的な考え方】

 

 

肩こりの原因

 

  • ・運動不足
  • ・ストレス
  • ・冷え性
  • ・スマホ,パソコンを使用する時などの姿勢不良
  • ・緊張などの精神的な因子
  • ・目の酷使

 

 

など、様々あります。

 

 

 

これらの原因を改善しても、肩こりが良くならない場合があります。

 

 

 

そのような時に東洋医学の考え方も参考になると思います。

 

 

 

それでは、こちらも紹介させて頂きます。

 

 

 肩こりの原因【東洋医学の考え方】

 

 

 

東洋医学からみる肩こりの原因は、大きく分けて以下の3つに分けられます。

 

 

  • ・瘀血
  • ・肝血虚
  • ・気滞

 

 

まずは、瘀血から説明させていただきます。

 

 (1)瘀血

 

瘀血

 

 

瘀血というのは、簡単に言うと体の中の血液が、汚く、ドロドロしている状態の事です。

 

 

瘀血になると、肩・首回りの筋肉に、血液が巡っていないことになり、滞ってしまう事などで、辛い肩こりになってしまいます。

 

 

 

瘀血になる原因も様々あります。

 

 

 

東洋医学の考え方では、血と深く関わる臓器として、【脾・肝・心】が挙げられます。

 

 

 

血の生成・循環・体の中から血をもらさないようにする作用があります。

 

 

 

3つの臓器の働きによって、人間の体の中にキレイな血が循環しているのです!!

 

 

 

ですが

 

 

 

肝・心・脾の臓器が、なんらかの影響で働けなくなってしまうと瘀血という状態になります。

 

 

 

まず、肝という臓器は、イライラなどのストレス・風の影響で、機能が弱まってしまいます。

 

 

 

 

脾という臓器は、食べ物に関係していて、甘い物の食べ過ぎ、飲み過ぎなどの不摂生により、機能が悪くなってしまいます。

 

 

 

他にも、考え過ぎなどの精神的なストレスや、湿気に弱いと言われています。

 

 

 

最後に心という臓器です。心は、体の中の血液循環にとても重要な臓器になります。

 

 

心は、過度に喜ぶという感情が強まると、心疾患になりやすいと言われています。また、熱にも弱いです。

 

 

                ⇊

 

 

瘀血という状態を治すためには、【肝・心・脾】の臓器が、正常に働けるようにする必要があります。

 

 

 

イライラ・ストレスを溜めない事や、食事に気を遣うなど、日常生活で、自ら改善が出来る所です。

 

 

 

また、冷え性の方も体の中の循環がうまくいかない事で、瘀血になっている場合があります。

 

 

 

なので、これからの季節に冷房などで体を冷やし過ぎない、お風呂・お灸などで、体の中から温めるなどの努力が必要になります。

 

 

 

【有効なツボ】

 

肩井 肩陵

 

心兪 膈兪

 

 

・肩井は、僧帽筋上にあるツボでどのタイプの肩こりにも有効です。

 

 

 

・天髎も僧帽筋上にあり、局所穴として使用します。

 

 

 

・肩髎も同様です。

 

 

 

・膈兪(補法・血会)は、血液の問題にとても有効です。血会のツボの刺激で、キレイな血液を作ります。

 

 

 

・血海(補法)というツボは、名前の通り、血がたくさんある場所です。刺激をする事で、循環が良くなります。

 

 

 

・胃の六ッ灸(補法)の使用で、脾の働きを高めます。

 

 

 

・心兪(補法)の使用で、心の機能を高め、血液循環を改善させます。

 

 (2)肝血虚証

 

肩こり 肝血虚

 

 

肝血虚というのは、肝臓に血液が不足している状態です。

 

 

 

肝という臓器は、筋肉・目などに関係しているといわれています。なので、肝血虚になると、筋肉のひきつり・ふるえ・目の乾きなどが現れます。

 

 

 

これが、肩こりの原因となり、肩こりの影響で、目が痛い・乾く・疲れるなどの症状が出る事も肝血虚に当てはまります。

 

 

                 ⇊

 

まず、全身の血液が、少し少ない状態だと考えられるので、血液を作り出す必要があります。

 

 

 

また、肝臓の機能である疏泄機能を高めて、循環を良くして、筋肉に血液を巡らせる事で、肩こり解消に繋がります。

 

 

 

目にも痛みなどの影響を及ぼしているので、酷使し過ぎずに、温めたりすると改善が見られます。

 

 

【有効なツボ】

 

肩中兪 肩外兪

 

 

 

・肩中兪は僧帽筋上にあり、局所穴として使用する。

 

 

 

・肩外兪も同様です。

 

 

 

・巨骨も同様です。

 

 

 

・太衝(補法)を使用する事で、肝機能を高め、血液の循環を促します。

 

 

 

・其門(補法)は、肝の募穴で、肝臓に気を集めて元気にします。

 

 

 

・太陽(奇穴)の使用で、眼精疲労を改善させます。

 

 

 

・血海の使用で血液を増やします。

 

 

 (3)気滞

 

肩こり 気滞

 

 

 

気滞とは、気の流れ・滞りが悪くなってる状態です。それに伴い、血液の流れも悪くなります。

 

 

 

その結果、筋肉に十分に血液が流れなり、肩コリに繋がります。

 

             ⇊

 

気滞が起こると、肝臓に影響を及ぼすことが多く、機能が弱まっている状態です。

 

 

 

疏泄機能を高め全身に血液を行き渡らせる必要があります。

 

 

 

また気滞によって、体のどこかに気が滞り、腫れや痛みを引き起こしている事があるので、鍼灸治療・漢方などで気滞を除くことが大事になります。

 

 

 

【有効なツボ】

 

内関 神門

 

 

・太衝(瀉法)を使用することで、気の滞りを改善させます。

 

 

 

・百会を刺激して、血液循環を良くします。

 

 

 

・膻中 を刺激して、自律神経を整えます。

 

 

 

・内関も同様です。

 

 

 

・神門も同様です。

 

 

それでも治らなかった体操をお試しください

ツボを刺激すると、肩こりが楽になる事は多いです。

 

 

それに加えて、体操を加えてあげると更に症状が緩和されます。

 

 

こちらの体操をお試しください。

 

 

 

 

 まとめ

 

 

 

肩こりの原因の多くは、姿勢不良・運動不足などが、良く知られていると思います。

 

 

 

東洋医学では、違った角度から原因を探す事が出来ます。

 

 

 

肩こりの原因の一つに食事の不摂生がある事も、東洋医学ならではの考え方です。

 

 

 

様々な原因を知る事で、どこを改善するべきなのかを、見つけられるはずです。

 

 

 

自分に合った治療法で、辛い肩こりを治し、体の中から改善させましょう!!

 

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耳鳴り 表紙

耳にまとわりつく音【不快な耳鳴りの種類と鍼灸治療】

耳にまとわりつく雑音

 

普段、日常で聞こえてくる音。人の話し声、携帯の呼び出し音、電車の通る通過する音・・・

 

 

生活音とは、意識することなく耳に入ってきます。

 

 

音とは、同じところにいれば、そこにいる皆がほぼ同じように聞こえてきます。

 

 

そんな中、突然、自分にしか聞こえない音がすることがあります・・・

 

 

ホラーの話ではなく、「幻聴」か「耳鳴り」です。

 

 

普段はあまり気にしていませんが、突然起きたら、気になり不快に感じると思います。

 

 

今回は、そんな「耳鳴り」についてお話していきたいと思います。

 

 

耳鳴りについて

 

耳鳴りとは、周囲に音がしていないにも関わらず、「ピー」「ジー」など音を感じる状態のことです。

 

 

原因ははっきりと解明されていませんが、耳の中の内耳にある蝸牛という器官だと言われています。

 

 

蝸牛は空気の振動をリンパ液の振動に変え、さらに脳へ伝える電気信号に変える器官です。

 

 

このリンパ液の振動を電気信号へ変えるところで障害が起こっていると考えられています。

 

 

音の性質により、3つに分けられます。

 

  • ・高音型
  • ・低音型
  • ・雑音型

 

 

それぞれ特徴があって、その後の治療方針なども変わってきます。

 

 

高温型

「キーン」や「ピー」などの機械音のような高い音が聞かれます。

 

低音の耳鳴りに比べると治りにくいです。

 

老人性の難聴などに伴い起こることがあります。

 

 

低音型

「ブーン」や「ボーン」などの低い音を訴える人が多いです。

 

「ジー」とセミが鳴いているような音と表現される人も多いです。

 

中耳炎やメニエール病でこのような耳鳴りを自覚される方がいます。

 

 

雑音型

「ガサガサ」と聞こえる人もいます。

 

この場合、耳の中の鼓膜までの道の間に異物が入り起こっている可能性があり、異物の除去で改善されることもあります。

 

 

また耳鳴りのあり、それ以外にめまいと難聴の症状がある場合、「メニエール病」や「突発性難聴」の可能性があります。

 

 

「突発性難聴」では、症状が出てからどれだけ早く治療に入るかで、その後の聴力の回復に関わります。

 

上記の3つの症状がある時は、まずは病院受診をお勧めします。

 

 

耳鳴りの治療について

 

耳鳴りは原因不明のケースもあり、根本治療が難しく対症療法で苦痛を軽減することが一般的です。

 

 

薬物療法としては、メチコバールなどのビタミン剤や血流改善の薬が処方されます。

 

 

急性の激しい耳鳴りや突発性難聴では、ステロイド剤を使用することもあります。

 

 

また耳鳴りによる生活上のストレスを和らげるため、眠剤や抗不安薬が出されることもあります。

 

 

薬以外の治療法として挙げられるは、内耳の血流改善を目的とした交感神経への神経ブロックや生活習慣の改善のための生活指導が挙げられます。

 

 

耳鳴りの東洋学的考え方

 

それではここから、東洋医学における耳鳴りについてお話します。

 

 

まず東洋医学では、耳は五臓六腑の腎と関係が深く、経絡では体の側面を流れている2つの少陽経と太陽小腸経が耳に絡みます。

 

 

また間接的に五臓の脾・肝も関連すると言われています。

 

 

耳鳴りの原因は、邪や肝火などの不要物質が耳の経絡の流れを阻害して起こる実証か、腎・脾の気の不足で耳に栄養をできない虚証がある。

 

 

実証は急激に起こり、耳で手を抑えると音が大きくなる低音性の耳鳴りです。

 

 

原因は風熱の邪気が侵入し耳で停滞を起こす風熱(ふうねつ)、ストレスで滞った気が火なり耳で滞る肝火上炎(かんかじょうえん)、痰濁が長く滞り熱となり耳で滞る痰熱(たんねつ)があります。

 

 

虚証は慢性的に起こり、耳で手を抑えると音が緩和される高音性の耳鳴りです。

 

 

原因は老化や長く病気を患うことで精気を消耗して起こす腎陰虚(じんいんきょ)・腎陽虚(じんようきょ)、飲食の不摂生や疲労により起こる脾気虚(ひききょ)があります。

 

 

東洋医学的耳鳴りの治療法

東洋医学では、耳鳴りという症状ではなく、原因で処方が決まります。

 

 

今回は耳鳴りで使われる漢方薬とツボについてお話します。

 

 

 

 

・漢方薬

実証では、風熱であれば銀散(ぎんぎょうさん)。

 

肝火上炎であれば竜胆肝湯(りゅうたんしゃかんとう)。

 

痰熱であれば温胆湯(うんたんとう) などがあります。

 

 

虚証では、腎陰虚であれば六味地黄丸(ろくみじおうがん)。

 

腎陽虚であれば、八味地黄丸(はちみじおうがん)。

 

脾気虚であれば、補中益気湯(ほちゅうえきとう) などがあります。

 

 

このように同じ耳鳴りでも原因が違えば使う漢方薬も異なります。

 

これを「同病異治(どうびょういち)」といいます。

 

 

ちなみに、ここで挙げた漢方薬は風邪や消化不良、頻尿に使われることがあります。

 

 

例えば、銀散は風邪にも使うことがあります。

 

このように別の症状でも同じ漢方薬を使うことを「異病同治(いびょうどうち)」といいます。

 

 

・ツボ

さて次に耳のツボについてお話していきます。

 

 

先ほどにも挙げましたが、耳に絡む経絡は、2つの少陽経と太陽小腸経が耳です。

 

 

耳の前にある耳門(じもん)・聴宮(ちょうきゅう)・聴会(ちょうえ)というツボは、それぞれ三焦経、小腸経、胆経にあるツボで、原因に合わせ使っていきます。

 

 

また翳風(えいふう)というツボが、耳の症状に効果的です。

 

 

翳風は手の三焦経にありますが、胆経と交わります。ともに耳に繋がる少陽経の交わるツボのため、耳鳴りだけでなく、耳に関する症状に効果があります。

 

耳のツボ

 

またこれらの局所のツボに、それぞれの証に対して、ツボを組み合わせて治療を進めていきます。以下にのは1例で他の症状などで組み合わせは変わります。

 

 

  • ・風熱では風池・大椎
  • ・肝火上炎では行間・肝兪
  • ・痰熱では豊隆・内庭
  • ・腎陰虚では太渓・復溜
  • ・腎陽虚では腎兪・命門
  • ・脾気虚では脾兪・足三里

 

耳鳴りツボ

 

 

まとめ

 

耳鳴りは原因自体は判明していませんが、音の高さや性質によって違いがあります。

 

 

治療法は対症療法が一般的で、東洋医学では症状の性質によって治療法を変えていきます。

 

 

また耳鳴りは、突発性難聴などの病気の症状として出ることもあるので、他に眩暈や難聴の症状があれば、病院の受診をお勧めします。

 

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むくみの本当の原因とその予防

むくみの本当の原因とその予防【本当に効くツボ教えます】

むくみの本当の原因とその予防

 

朝起きて、顔が浮腫んでいる。

 

足が浮腫んでいる。

 

そんな経験をしたことある方が多いと思います。

 

ですが、

 

なぜ浮腫むのか、知らない方もいると思います。

 

むくみに悩んでいるけれど、どう対処すれば良いのかわからない。

 

という方もいると思います。

 

そのような方にむけて、原因と予防法を紹介させていただきます。

 

 

むくみとは

 

一般的に知られているむくみの考え方の他に、東洋医学の考え方もあります。

 

 

両方の考え方を知る事で、自分に合っている治療法を見つける事が出来ると思います。

 

 

まずは、一般的に良く知られている原因から説明させていただきます。

 

 

一般的な原因

むくみとは、細胞と細胞の間に異常に水分が増えている状態です。

 

 

お顔のむくみとは、お顔の皮膚の皮下組織に水分が溜まっている事が原因で起こっています。

 

必要のないはずの水分が体に溜まっている状態です。

 

また、お酒をのんだ次の日に浮腫んでいることを経験された方もいると思います。

 

 

体の水分の処理を行っているリンパ組織が、血液中のアルコール濃度が高くなっている事で、血管が拡張してしまい、正常に働けなくなってしまいます。

 

 

なので、お酒の飲み過ぎは、体が浮腫みやすい状態を作っていることになります。

 

 

その他にも、塩分の摂りすぎや運動不足からも起こります。

 

これらの状態が良く知られているものになります。

 

その他に、東洋医学の考え方というものもあるので、紹介させていただきます。

 

 

東洋医学の考え方

東洋医学の考え方では、原因が様々あり、以下のタイプ分けが出来ます。

 

 

  • ・肺虚証
  • ・脾気虚症
  • ・寒湿症

 

 

まず、肺虚症について、説明させていただきます。

 

 

(1)肺虚症

 

肺虚

 

もともと、「肺は水の上源」と言われ、水をつかさどっている場所です。

 

肺には、宣発・粛降機能作用というものがあります。

 

宣発作用により、水分が全身に行き渡ります。

 

肺が何らかの影響により、機能がおちる事で、体の中の水分が溜まってしまう(=浮腫)という状態になります。

 

外から入ってくる風邪、乾燥状態、他にも悲しみなど心因的な問題も、肺の機能低下につながります。

                

 

有効なツボの使用・適切な治療により、宣発作用を高め、必要な水分を体のすみずみまで滞りなく行き渡らせる必要があります。

 

 

【有効なツボ】

 

ツボ

 

・豊隆(瀉法)というツボは、むくみの特効穴なので、全てのタイプのむくみに有効です。

 

・太淵(補法)により肺の機能を高める。

 

・尺沢(補法)も同様です。

 

・中府(募穴・補法)は臓腑の気が集まる場所なので、肺が元気になります。

 

・水分(補法)の使用により、血液の循環を良くする。

 

 

(2)脾気虚

 

脾虚

 

なんらかの影響により、脾臓に元気が無くなると、体の中に、痰や湿が溜まり、血液の循環が悪くなります。

 

 

その結果、むくみが起こります。

 

 

食べ物の不摂生・偏りや、物事の考えすぎなどの精神的ストレスが脾臓に影響を及ぼします。

               ⇊

 

食べ物の偏り・不摂生は、本人が気を付ければ改善できるところです。

 

ストレス・悪い生活習慣を見直し、脾の働きを正常に戻し、体の血液循環を良くする必要があります。

 

 

【有効なツボ】

 

三陰交

・太白(補法)は、脾の原穴なので、脾の働きを高める作用があります。

 

・三陰交(補法)を使用し、血液循環を良くする

 

・足三里(補法)を使用し、脾胃の機能を高める。

 

・中脘(募穴・補法)を使用し、胃の機能を高める。

 

・章門(募穴・補法)も同様です。

 

 

(3)寒湿症

 

寒湿

雨の日や梅雨の季節のむくみは、寒湿が原因です。

 

 

梅雨の時期のじめじめしている湿が体の中に溜まる事で、湿が苦手な脾の機能が弱まり、血液循環が悪くなります。

 

 

さらに、寒さの影響で腎の機能が弱まります。

 

東洋医学では、『腎は水の主源』という言葉があります。

 

肺と共に体の水分調節を行っているとても大事な臓器です。

 

腎臓の機能が低下することで、水分・血液循環が悪くなりむくみの原因となります。

 

               ⇊

 

まず、寒さの影響があるので、お灸や入浴・食事などで体を温め、血液循環を良くする必要があります。

 

 

また、体の中に溜まってしまった湿を除去し、弱っている脾胃の作用を高め、湿を処理できるように体を改善する必要があります。

 

 

【有効なツボ】

豊隆 足三里

 

胃の六ッ灸 腎兪

 

・太谿(原穴・補法)を使用する事で、腎の機能を高め循環をよくします。

 

・湧泉(補法)を使用し腎の機能を高める。

 

・胃の六ッ灸(補法)を使用し消化機能を高める。また、お灸などで温めることで、循環が良くなります。

 

・太白(補法)を使用し、脾の機能を高める。

 

・豊隆(補法)を使用し、湿を除去する。

 

・腎兪(補法)を使用し腎臓の機能を高める。

 

・足三里(補法)を使用し胃の機能を高める。

 

・中脘(補法)も同様です。

 

・章門(補法)も同様です。

 

 

 

まとめ

 

むくみのまとめ

 

むくみの原因は、悪い生活習慣(食べ物の偏りなど)からなるものや、その日の天候・風邪・ストレスからなるものなど様々あります。

 

 

食べ物の偏りだけを気を付けていても、本当の原因はストレスからきているのかも知れません。

 

 

自分では気付いていない、気にしていない部分に根本的な問題が隠れている可能性があります。

 

根本的な問題を見つけ、治していかないと、またすぐに繰り返してしまいます。

 

 

また、浮腫んでいる時にセルフマッサージなどで、リンパ・血液の流れを良くしたり、体が冷えている場合には、お風呂などで温めたりすることで、防ぐ事が出来ます。

 

 

それに加えて、東洋医学の考えも活用し、有効なツボ・治療法で、治していくことがも大事です。

 

自分の体調で少しで気になることがある場合には、放っておいたり、我慢したりせずに、治していく努力が必要です。

 

 

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頭痛といっても1つじゃない!タイプ別の慢性頭痛と東洋医学の慢性頭痛

頭痛といっても1つじゃない!タイプ別の東洋医学の慢性頭痛

頭痛といっても1つじゃない!タイプ別の慢性頭痛と東洋医学の慢性頭痛

 

みなさんは、片頭痛はお持ちですか。

 

日本人では、1000万人以上の人が頭痛持ちで、女性に多いという統計結果がでています。

 

「頭痛なんて」っていう方もいますが、頭痛持ちの方からかなり深刻な問題です。

 

 

今回は頭痛の種類と薬、また東洋医学的な考え方についてお話していきます。

 

 

頭痛の種類

 

 頭痛には、大きく分けて3つ種類あります。

 

  • ・緊張性頭痛
  • ・片頭痛
  • ・群発性頭痛

 

 また今回は、なんらかの病気の症状として起こる頭痛(脳出血、脳腫瘍など)は除いて考えています。

 

緊張性頭痛

日本人に最も多いとされ、頭全体や後頭部がぎゅーっと締め付けられるように痛みます。

 

首や肩周囲の筋肉の緊張によって、乳酸などの老廃物が貯まり、これらが発痛物質となり頭痛が引き起こされます。

 

 

筋肉の緊張が原因であるので、ストレッチなどで筋肉を動かしたり、入浴で肩や首を温めると楽になるなどが有効です。

 

 

片頭痛

女性に多く、片側のこめかみから目のあたりにかけてズキズキと脈を打つように痛みます。

 

 

また片頭痛の代表的な前兆として、目の前にチカチカ・キラキラするといった症状 (これを閃輝暗点という)があり、15~30分ほど起こってそのあと頭痛が始まります。

 

 

原因は解明されていませんが、頭の中の血管が広がって神経を圧迫して起こると言われ、その血管が広がる原因として、セロトニン説と三叉神経血管説があります。

 

  • ・セロトニン説

ストレスなど何らかの刺激により、血小板から大量のセロトニンが分泌されます。

 

大量のセロトニンにより一時的に血管が収縮して、この時に前兆症状が起きます。

 

その後、セロトニンが分解されると、血管が拡張していき神経を刺激し痛みを引き起こすというものです。

 

 

  • ・三叉神経血管説

顔の神経である三叉神経がストレスなどの刺激を受けると神経ペプチドという発痛物質を放出し、血管を広げて炎症を起こします。

 

この炎症による痛みと、広がった血管が周囲の神経を刺激して痛みを引き起こすというものです。

 

どちらの説でも血管が広がって頭痛を引き起こすため、対処法は患部を冷やすとよいと言われています。

 

 

群発性頭痛

他の頭痛に比べすくないですが、男性に多く、1~2ヵ月に集中して現れ、片側の眼の奥や周りから側頭部にかけて「眼がえぐられる様な」と表現される程の激しい頭痛です。

 

 

原因ははっきりしていませんが、目の後ろにある動脈の炎症を起こし、周囲の神経を刺激するとことが原因と言われています。

 

 

タバコやアルコールで誘発されることが多いので、群発期間中は控えるようにしましょう。

 

 

頭痛の治療法

 

ここからは、先ほど挙げた頭痛について、薬での治療法と鍼灸の治療法をお話していきます。

 

 

頭痛の薬

緊張性頭痛の場合は、痛みを抑えるNSAIDS(非ステロイド系消炎鎮痛剤)が主体となっています。よく聞かれるロキソニンやバファリンがこれに当たります。

 

 

また頭痛で処方される筋弛緩薬は、筋緊張を改善するという意味では根本治療としての薬ともいえます。

 

 

片頭痛では、頭痛発作を抑える薬と痛みの再発を抑える予防薬の二種類があります。

 

 

またNSAIDSも血管から出た炎症性物質を抑える点で有効です。

 

 

群発性頭痛では、糖尿病の患者さんのような自己注射の薬が即効性があるとされています。

 

 

また保険適応外になりますが、点鼻薬もあります。

 

 

 

頭痛の鍼灸治療

さて、次に鍼灸治療では、どうなっているのでしょうか?

 

 

筋緊張性頭痛では、首肩周りの筋肉の緊張を取るために施術していきます。

 

 

ツボでいうと、天柱(てんちゅう)・風池(ふうち)・完骨(かんこつ)・肩井(けんせい)などが挙げられます。

背中のツボ

 

三叉神経痛における鍼灸治療では、三叉神経の領域に鍼灸をしていきます。

 

 

ツボでいうと、頷厭(がんえん)・懸顱(けんろ)・頭維(ずい)・太陽 などです。

側頭部のツボ

 

群発頭痛でも、筋緊張性頭痛のような頸部周りのツボを用いることが多いようです。

 

 

 

東洋医学的な頭痛の考え方

 

まず大きく2つ分けられ、外邪を受けて起きる外因性というものと、気・血・津液の不足、もしくは滞りにより起こるもの内因性というものがあります。

 

 

外因性のものは感冒によるものが多いため、今回は省略いたします。

 

 

 

内因性頭痛

東洋医学では体内には気血津液が全身を巡って健康を保っています。

 

内因性の頭痛では、この気血津液の不足や流れの滞りが病を引き起こすと考えられ、以下の4つがあります。

 

 

  1. 1.肝気鬱結
  2. 2.痰湿
  3. 3.血虚
  4. 4.血瘀

 

 

 

肝気鬱結

肝気鬱結では、怒りによるイライラで気が滞り、頭痛を起こすものです。

 

 

片側のコメカミや頭頂部が痛み、眩暈伴うこともあります。

 

 

東洋医学では肝は気の流れを司っていますが、この作用は怒りの感情で不調を起こします。

 

 

肝気鬱結では、気を巡らせる太衝などのツボを使います。

 

 

 

痰湿

痰湿では、甘い物や脂濃い物の過食で痰湿という物質ができます。

 

 

これが頭の経絡を滞らせて頭痛を起こります。

 

 

頭の重怠さやぼんやり感が主とする頭痛で、天候が悪い時に悪化するものです。

 

 

痰湿では、津液の流れを良くする豊隆などを用います。

 

 

 

血虚

血虚では、血の不足により脳髄が栄養できなくなり頭痛を起こします。

 

 

頭がクラクラして痛みが、痛みが長く続く。

 

 

血虚では血を補うツボである血海などを用います。

 

 

血瘀

瘀血では、長い病気や外傷などにより、瘀血ができ頭部の経絡に阻滞して起こる頭痛です。

 

 

いつも決まった所が刺すように痛くなる頭痛です。

 

 

血瘀では、血の流れを良くする三陰交などを用います。

 

足のツボ

 

 また部位によって、前頭部は陽明頭痛、頭頂部は厥陰頭痛、側頭部は少陽頭痛、後頭部は太陽頭痛に分けられ、痛む場所付近のツボを加えることもあります。

 

 

前頭痛は陽白・上星、頭頂痛は百会・前頂、側頭痛は率谷や太陽、後頭痛は天柱・後頂を使います。

 

頭の部位部位別 ツボ

 

筋緊張性頭痛では、温罨法やストレッチ、マッサージをおススメします!

 

筋緊張性頭痛では、筋肉の緊張によるものなので、自宅でのケアでも十分に対処できます。

 

 

周囲の筋肉を緩めるように、首肩を温めたり、先ほどのツボ押しなどが有効です。

 

 

頭痛でお困りの方は、参考にしてみて下さい。

 

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試験前に出たニキビの原因と治し方

試験前に出たニキビの原因とその治し方

試験前に出たニキビの原因と治し方

 

テストの前に睡眠時間を削って猛勉強。

 

そのかいのあって、試験には見事合格。

 

でも、きになる事が1つ。

 

 

口の周りと頬にニキビが出来て治らない。

 

 

食生活や睡眠時間が原因なのかなとは思いつつも、なかなか具体的な対処法は見つからないまま、、、。

 

このまま、ニキビが残ったらいやだな。

 

 

こんな症状でお悩みの方。

 

 

一般的にはニキビとは、毛穴の汚れやアクネ菌が原因となって発症すると考えられています。

 

 

しかし、私達鍼灸師はまた違った方面からニキビの原因を考えたりもします。

 

 

今回は、東洋医学の観点から、ニキビについて考えていきたいと思います。

 

 

 

ニキビとは

 

ニキビには、一般的に西洋医学と東洋医学の考え方があります。

 

治療法・考え方などが変わってきます。

 

まずは、西洋医学の考え方から、説明させていただきます。

 

 

西洋医学の考え方

【西洋医学的なニキビの原因】

 

  • ・睡眠不足
  • ・不安,精神的な緊張などのストレス
  • ・食生活の乱れ
  • ・月経に伴って起こるホルモンバランスの乱れ
  • ・間違ったスキンケア
  • ・冷え性

 

 

など、様々な要因があります。

 

 

皮膚科に通えれば良いのですが、忙しくてお医者さんにかかる時間がない方。

 

金銭面的に皮膚科さんに通う事が出来ない学生さん。

 

病院に行く事に抵抗のある方。

 

 

体にあるツボを使えば、症状を軽くする事も難しくはありません。

 

 

まず、東洋医学では、テスト前に出てきたニキビの原因を、次のように考えています。

 

 

 

東洋医学の考え方

 

【簡単な東洋医学的な理論】

 

東洋医学では、ニキビの原因を内臓の熱によるものと考える。

 

東洋医学の考え方は同じ疾患でも病気になるパターンが様々あり、タイプ分けが出来ます。

 

 

 

ニキビのタイプ

 

(1)脾胃湿熱によるニキビ

脾胃湿熱

 

 食生活の乱れから脾臓や胃の消化器官が疲れ、機能低下がみられる事で、消化吸収がうまく出来なくなり、湿の処理が出来なくなります。

 

 

その結果、体の中に湿が停滞し、熱を生む事でニキビができる。

 

                 ⇊

 

治療方法としては、長期に渡り体の中にいた湿と熱を取り除き、体の循環を良くする必要がある。

 

 

また、脾臓や胃の機能を高め消化機能を正常に戻す(高める)必要がある。

 

 

【有効なツボ】

曲池

胃の六ッ灸

・曲池…東洋医学ではニキビの原因の多くを内臓の熱と考えるので、  清熱作用のある曲池はどのタイプのニキビにも有効である。

 

・陰陵泉(瀉法)を使用し体の中の湿を取り除く。

 

・豊隆(瀉法)を使用し体の中の湿を取り除く。

 

・胃の六つ灸(補法)膈兪,肝兪,脾兪を使い脾胃の消化機能を高める。

 

・足の太陰脾経・陽明胃経上のツボ使用する事で脾胃の機能を高める。

 

特に原穴(元気が集まるツボ)・募穴(臓腑の気が集まるツボ)などを使うと良い。

 

 

  • ・衝陽(胃の原穴・補法)
  • ・中冠(胃の募穴・補法)
  • ・太白(脾の原穴・補法)
  • ・章門(脾の募穴・補法)

 

 

 

(2)肝火上炎によるニキビ

 

 試験の不安や精神的な緊張などのストレスが肝臓に影響を及ぼし、肝火という肝臓に熱が生まれた状態になります。

 

 

その熱が頭や顔に上る事でニキビが出来ます。ストレスなどでよくイライラしたり怒りやすい状態が肝臓に悪影響を及ぼし、人によっては、喉の閉塞感(イガイガ・喉が詰まっている感じ)や胸脇部痛みなどがでる事もある。

 

                ⇊

 

心因的なものの影響で体の中(内臓)に熱が溜まっている状態なので熱を除去することが大事となり、さらに肝臓の機能である疏泄機能を高める必要があります。

 

 

疏泄機能というのは、精神状態をのびやかにしたり体の循環をよくして、体と心のバランスと保っています。

 

 

体にとってとても大事な機能なので、高めることが大事です。

 

 

【有効なツボ】

 

太衝

 

・太衝(肝の原穴・瀉法)を使用する事で肝気の上逆を抑えられる。

 

・陰陵泉(瀉法)を使用して湿を取り除く。

 

・豊留(瀉法)を使用して湿を除く

 

・期門(肝の募穴・瀉法)をし肝の気を抑える。

 

足の厥陰肝経・足の太陰脾経・手の太陰肺経も有効。

 

(3)瘀血によるニキビ

瘀血

瘀血とは血液が汚れていたり滞っている悪い状態の事です。

 

 

瘀血となる要因はたくさんあります。冷え性などの身近なものや、食生活の乱れなどの悪い生活習慣を送っていることでなります。

 

 

瘀血の状態は、様々な病気の原因となりかねません。

 

               ⇊

 

瘀血の場合には血液の滞りがあるため、循環を良くして血液の流れを活性化させる必要がある。

 

 

冷えが原因の瘀血の場合には、血液の凝滞があるため、普段から冷たいものの飲食を控える事や、入浴・お灸などで体の中を温め、冷やさないように心がける必要がある。

 

 

【有効なツボ】

 

三陰交

・三陰交(瀉法)を使用することで血液の流れを促進させる。

 

・血海(瀉法)は血液が集まっているツボなので血液に問題がある時に使用する。

 

・太衝(瀉法)を使用することで、肝臓の機能である疏泄機能が高まり、精神状態の安定や血液循環の改善が見られる。

 

・膈兪(瀉法)は血液の問題に効果が高いので使用する。

 

・気海(瀉法)を使用することで、気・水分・血液の流れを促進させる。

 

 

(4)月経の影響で起こるニキビの場合

 

女性では、毎月おとずれる月経の影響でホルモンバランスが崩れやすくなっています。

 

何らかの原因で月経に異常が起こると、バランスが乱れることで、精神的にも肉体的にも悪影響を及ぼし、ニキビや様々な症状がでます。

 

鍼灸治療では自律神経を整えたり、月経異常に有効なツボ・経絡を使用することで体質改善などが出来ます。

 

 

【有効なツボ】

 

・三陰交を使用することで、月経による血不足を補うことができます。

 

・血海も同様です。

 

・腎兪は東洋医学では生殖をつかさどると言われています。なので月経に関係が深く、血不足の状態を補う事が出来ます。

 

・経絡としては、足の厥陰肝経・任脈に属するツボを使用することで、改善が見られる。

 

 

まとめ

 

まとめ

 

ニキビになる原因は、西洋医学・東洋医学どちらの考え方でも様々あります。

 

 

本人が気づいていないだけで、内臓の機能低下が起こっていたり、瘀血の状態になっている場合もあります。

 

 

今、ニキビで悩んでいる方はとても多いと思います。

 

 

薬でニキビを治す事も大事だと思いますが、本当の原因は、内臓からの場合や精神的な問題から来ているのかも知れません。

 

 

ニキビには、たくさんの考え方や原因がある事を知ってもらい、自分に合った治療法を見つけ、根本的な原因を治していく事が大事になると思います。

 

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