整体は歪みを矯正する専門院です。
骨盤の歪みや、肩こりや腰痛。
小顔矯正や顔の歪みなど、その施術範囲は多岐にわたります。
しかし、ここで注意点があります。
それは、
整体で全ての歪みが矯正出来るわけではない。
という事です。
「整体に通ったけど、歪みが治らなかった」という経験がある方には、ある共通点があります。
その共通点とは大きく別けて3つ。
その共通点を知る事で、整体へかける費用や時間を、セーブ出来るかも知れません。
これから整体へ通おうとしている方や、現在整体へ通院中の方は、参考にしてみて下さい。
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治る方が多いです。
しかし、100%治ると言い切れないのは、先ほどの3つが原因の場合。
これらが何故治せないのかを詳しくご説明する前に、整体ではどのようにして歪みを治していくのか。
整体の治し方について、簡単にご紹介していきたいと思います。
歪みとは、正常な骨格の位置がずれた状態をいいます。
例えば、産後矯正では『骨盤の開き』を矯正する事が多いです。
骨盤の開きとは、正常な骨盤の形が、出産の際に赤ちゃんが産道を通り出てくる過程で、骨盤を押し広げて歪んだ状態を表します。
この状態を矯正するには、以下の手順を踏んでいく事が多いです。
【産後矯正の過程】
1.仙腸関節や恥骨結合をいった、骨盤の中でも比較的柔らかく、歪みやすい部分に圧迫を加えて、骨の位置を正しい位置に戻していく。
2.矯正した位置が戻らないように、筋肉を付ける骨盤体操や、数回にわたって繰り返し骨盤矯正を行って、骨盤が再度開かないように矯正していく。
3.1~3か月施術の間隔を空け、再度歪みが生じていないかチェック。
4.歪んでいなければ施術終了。
このように、大概の歪みには、『出産』のような歪みの原因となるものがあります。
そしてその原因が何かを見極め、最短の施術回数で治していける整体師が、最も腕の良い整体師という事になります。
歪みが治らない多くの方で見られる共通点。
先程の例である『産後矯正』のように、原因がはっきりしている方でも、治せる場合と治せない場合に分かれる時があります。
ネットや雑誌で産後矯正というメニューがあるからといって、何も調べずに通院してしまうと、時間やお金の無駄遣いになってしまう事があります。
事前に学んで、無駄を省いていきましょう。
まず最初は、整体では対処する事の出来ない部分の歪みを治そうと、頑張って整体に通っている方。
今回は3つの例を挙げてご説明します。
これらに当てはまる方は、通院を考え直す必要があるかもしれません。
『外反母趾のチェック法【自分で治せるか調べる方法】』でご説明しているように、拇指外反角が15度を大きく超えた方。
しかも、仕事でハイヒールを履く方。
こういった方は、整体での施術で、足の指が元に戻る可能性は低いでしょう。
なぜなら、本来であれば、親指を真っ直ぐに戻す働きのある筋肉がずれてしまい、骨を曲げる筋肉へと変化してしまうからなのです。
その他には、漏斗胸。
主に肋骨の出っ張りが気になる方に多い疾患になります。
胸を骨が凹み、その凹みの為に、肋骨が出ているように見えるのです。
軽度なものであれば、肋骨を引っ込める事自体は、整体でも矯正可能です。
しかし、凹みが著しいものは、やはり手術しなければ治す事は難しいでしょう。
詳しくは『肋骨の出っ張りをゴムバンド1本で治す整体の極意教えます』をご覧になって下さい。
面長矯正で来院される方も多いのですが、この場合も治せる場合と、治せない場合に分かれています。
面長の場合、主に次の3つの部分のどこかが長い為に、顔が長くみられます。
この中で、おでこの距離を縮める事は難しいです。
顎先の骨が原因で顔が長く見える場合は、治るかの判別が重要になってきます。
詳しく知りたい方は『顔が長い悩みは原因が骨かたるみかによって対処法が変わる』をご参照下さい。
歪みの程度が軽い方以外は、一度の矯正で完治させる事は難しいです。
なぜなら、歪みを引き起こす癖があるから。
先程の、漏斗胸やおでこが広いというものは、成長の過程でその特徴が出てきます。
しかし、それ以外の歪みには原因あります。
その原因は、癖にあるのです。
職業病などは、まさにその典型的な例で、ハイヒールを履く事が多いモデルさん。
身長が高いモデルさんの指は、先程ご紹介した外反拇指や、内反小趾などの歪みが出ています。
親指の角度は矯正可能な角度の方は、整体で矯正出来ます。
しかし、職業上ハイヒールを履かないという事は難しいでしょう。
すると、一度整体で指を綺麗に矯正しても、再度歪んできてしまいます。
顔で言うと、頬杖の癖は、顔を歪ませる大きな原因になります。
頬杖を続けていると、フェイスラインの違いや、顎の高さの左右差が大きくなってきます。
症状が進んでくると、目の高さが違うなんて症状まで、引き起こす原因にもなります。
参照:『右目が小さい事と頬杖の癖に隠された3つの因果関係。』
顔の整体で歪みが戻っても、頬杖を止めなければ、歪みが再発してしまう事でしょう。
心あたりのある方は、意識して避けて下さい。
街中にある殆どの整体院は、体の矯正をメインに行っているはずです。
しかし、もし皆さんの悩みが顔の歪みにある場合、顔専門の整体院への通院をおすすめします。
何故なら、顔の整体は非常に専門性が高く、顔の整体に特化して本格的に矯正を行える整体院はまだ少ないのです。
ただ、モデルさんやタレントさんが通院して話題になっている事もあり、体の整体院でも少しずつ、顔の矯正を行うところも増えてきているようです。
ですが、当院のように、顔の歪みの矯正が目的で通われている患者さんが9割を超える整体院と、体の整体のついでに顔の整体も行っている整体院。
僕の知り合いの整体の先生と話していても、やはりその経験値には差があるように感じます。
もし、顔の歪みが治らなかったという経験があるのであれば、顔の矯正に特化した整体院を探してみるのも、良い選択だと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、顔の歪みの治し方について、ご説明いたします。
整体で顔の歪みが治らない方の特徴はいくつかありますが、特に気にして頂きたいポイントは次の2つになります。
斜頭とは、頭の形が歪んだ状態の事を表します。
【正常な赤ん坊の頭の例】
【斜頭で歪んだ頭の例】
これは、生まれつきということもありますが、それ以外にも赤ん坊の時の寝かされ方なども影響しています。
小さい頃に頭が変形していますと、大人になっても次のような症状が残りやすいです。
片側に顔が下がっていると感じたり、目の高さが違うと感じる方は、斜頭が原因である事が多いです。
これを成人したのちに、整体で治す事は、難しいです。
顎変形症とは、下あごが大きいために受け口になっていたり、下あごが大きく側方に歪んでいる方で、骨に問題がある症状のことを表します。
症状が進むと、口の開け閉めに問題が生じる事もあります。
外科手術や歯列矯正を併用して治す事が多いです。
くわしくは、お近くの口腔外科や歯医者さんで相談してみて下さい。
整体で前述した斜頭や、顎変形症を治す事は困難です。
生まれ持った遺伝的要素、症状が進行しているからです。
その一方で、成長するに従って顔が歪んでくる方もいます。
この場合の歪みは、整体でも治せることが多いです。
なぜなら、顔の歪みの原因が、顔へかかる力のアンバランスだからで、整体がそのバランスを調節し、顔にかかる力のコントロールを行うことが出来るからです。
あまり意識しないかも知れませんが、顔には顔を変形させる力がかかっています。
例えば、先ほど例に挙げた頬杖。
これは、骨に圧力をかけるため、顔が曲がってくる可能性が高い悪癖の1つです。
このように、顔が曲がる主な原因には、骨の一部分にかかる圧が強いという事が考えられるのです。
骨はタンパク質をはじめとした、次の物質から作られています。
そして、骨は力に対して形を変えるという性質を持っています。
骨の中にある骨細胞にはセンサーがあり、このセンサーが力を感知する役割を担っているのですが、強い力を受けているところでは骨が作られて、あまり力が受けていない部分では骨が吸収されるというメカニズムになっています。
なぜ骨が、絶えず作り変えられないといけないのかというと、細胞は酸化して古くなるからです。
古くなった骨はもろいので、折れやすいです。
なので、古くなった骨の細胞を新しい骨の細胞に作り変えて、丈夫な骨にしておく必要があるのです。
そして、筋肉による牽引力や咬む力などの圧が骨に加わってくると、刺激が骨内の血流を変化させ、骨の成長を促進させる物質を分泌させたりもします。
このように、骨に圧がかかると骨が変化してくるのです。
顔に斜めに力が加わる事で、顔の形が変わり歪んでしまうのです。
そして、頬杖のような、顔を歪ませる力として考えられるものが、次の通りです。
整体で顔の歪みを治す時は、縫合(ほうごう)と呼ばれる関節部分での顔面骨の動きや、下顎のずれを中心に矯正していきます。
【縫合】
そして、顔面骨1つ1つは、呼吸に合わせてある程度動くと考えられています。
この時に重要となるのが、顔面骨の噛み合わせです。
骨と骨の噛み合わせがよいと、骨がスムースに動くので、顔にかかる力が分散出来ます。
ですが、骨のかみ合わせが悪いと動きの悪い部分へ圧が集中して、顔を歪ませてしまいます。
当院は、顔や顎の歪みから全身を矯正する整体法を、得意としています。
ですが、顔の歪みの原因が体にある場合は、体の矯正を優先して行います。
特に、意識して治す部分が肋骨です。
肋骨が歪むと、横隔膜の機能に問題が生じ呼吸が浅くなります。
そしてまた、横隔膜が歪むと、体全体が捻じれるように歪んできます。
この体全体の捻じれをとる為に、顎がバランスをとるように歪んできます。
この状態で普段から歯をかみ合わせる癖があると、顔が歪んできます。
なので、肋骨の歪みの特徴である肋骨の出っ張りや、反り腰が強い方などは、体から矯正した方が顔の歪みを治しやすい場合も多いです。
「私、食いしばりの癖なんてありませんよ」
食いしばりが顔の歪みの原因だと考えられる方へ、食いしばりがあるか尋ねると、このように回答される方がいます。
食いしばりとは、日中や夜間に歯を噛みしめてしまう癖のことをいいます。
頬の内側や舌の外側に歯の跡がついていたり、歯茎や口の中に骨隆起(こつりゅうき)と呼ばれる出っ張りがあると、食いしばりっている可能性が非常に高いです。
この癖をお持ちの方は、咬む力が上顎や下あごの歪みをひどくさせるため、顔に斜めの力を生じさせやすくなります。
意識して、歯を当てないように注意してみて下さい。
数え上げたらきりがないのですが、これらは顔を歪ませる原因の一例です。
この悪癖は、直接または、間接的に斜めの力を顔に加えます。
しかも、顔面骨の噛み合わせや体の歪みがある状態で、この悪癖を続けてしまうと歪みがひどくなります。
これらの癖は、整体へ行かずとも、意識すれば改善できるものばかりです。
顔を歪ませない為に、意識して行わないようにしましょう。
整体院へ行く前に、自分の顔のどの部分の歪みを治したいのかチェックしてみて下さい。
これら、どの歪みの原因も、先天的な歪み(生まれついての歪み)と後天的な歪み(成長の段階で歪んできたもの)の両方です。
たしかに、斜頭や顎変形症を整体だけで治す事は難しいです。
ですが、顔の歪みは生まれついての歪みよりも、成長の過程で歪んできてしまったものを多いのも事実です。
そんな場合は、顔の整体へ通うことをオススメします。
斜頭や変形のような整体では治らない歪みなのに、整体で治せると思い通い続けても時間とお金が無駄になってしまいます。
整体へ通院する前に、自分の顔の歪みの原因をチェックしてみて下さい。
【歪みが治る人の特徴】
【歪みが治らない人の特徴】
整体へ通えば、どんな歪みでも簡単に矯正できるわけではないです。
しかも、治せる歪みであっても、その方の生活環境が整っていない場合、矯正に時間がかかる場合も多いです。
歯列が原因で歪みが出ている場合、いくら整体へ通っても治る事はないでしょう。
しかし、本人では歯が原因で歪みが出ているとは、考え付き辛いものです。
その場合は、整体の先生が歯医者さんへ通院を、提案するべきでしょう。
時間にもお金にも限りがあります。
無駄に整体へお金や時間をかけないように、事前学習で無駄遣いを避けましょう。
その学習の参考として、今回の記事を活用してみて下さい。
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