顔のズレが重症化すると、1回の整体では歪みを治せません。
それどころか、顔の整体だけでなく、歯の矯正も行わなくてはならない事もあります。
「フェイスラインの左右が気になる」
「顔がナスみたいに曲がってる」
このような、美容上の問題だけならまだしも、症状が悪化して
「噛んだ時に顎が痛い」
「口が開かなくなってきた」
などの症状まで出てきたら、大変です。
そうなる前に、何とかして顔のズレの重症化は防ぎたいものです。
顔がずれてくる方には特徴があります。
このよいな症状をお持ちの方は、顔のずれが悪化していないか、日々意識をした方が良いかも知れません。
もしかしたら、顔のズレが進んできている可能性もあります。
しかし、幸いな事に軽度の歪みであれば、早めの処置で重症化を防げるのです。
傾向と対策を練って、未来の自分に恨まれないようにしていきましょう。
目次
顔が本格的にズレてくると、次の症状が出てきます。
検査をせずとも明らかにずれている場合は、顎偏位症といわれる症状を呈します。
ここまで進んでしまうと、自分で治す事は不可能でしょう。
そうなる前に、顔がずれてくる予兆を感じましょう。
その判断基準がこちら。
以前に比べて、このような症状が出てきた場合、顔がずれてきた合図です。
何故、顔のずれてくると、このような症状を感じるのでしょうか?
顎がずれると、自分では気付かない程度ですが、歯を噛み合わせた時の感覚に、違和感が出ます。
主には、咬筋がうまく縮まない事に原因があるのですが、順を追ってそのメカニズムを調べていきましょう。
筋肉には、筋紡錘というセンサーがあり、筋肉がどれだけ伸びているのかを調べています。
そのセンサーで自分の落ち着く体の位置を探して、バランスを調節しているのです。
例えば、寝るときに腕を上げて眠る癖がある方や、片方の股を広げて寝る癖がある方。
このような方は、肩まわりや股まわりの筋肉の位置を、自分の落ち着く場所まで動かして安心させていると考えられます。
一般的には、癖ということになります。
それぞれ筋肉には落ち着く位置というものがあり、姿勢を保っているのですが、顎など関節がずれると「あれっ?筋肉がいつもの長さではないぞ!」という感覚が出てきます。
すると、「どこが一番安定する場所だ?」と、筋肉が落ち着く場所を探しだします。
筋肉は縮む事しか出来ないので、自分の安心できる場所を探して縮み続けるのです。
これが、首や肩まわりの関節がずれる場合には、肩こりの原因の筋肉が緊張して肩こりになります。
また、腰椎や骨盤がずれたの場合は腰の筋肉が固くなり、腰痛になります。
顎がずれると、主に咬筋が安定する場所を探して動き出しますが、ここで問題があります。
顎の場合、歯という、他の関節にはない組織があるからです。
歯には歯槽膜という、歯にどれだけ圧力がかかっているか調べるセンサーがあります。
このセンサーも、咬筋の力配分を調節していて、自分の安定する場所に顎を置いておきたいのです。
まとめると、咬筋の筋紡錘と歯の歯槽膜。
この2つのセンサーが、新たに自分が落ち着く位置を探していくのです。
2つのセンサーが落ち着く場所を探していくのですが、この『探す』という動きに問題があります。
2つのセンサーが落ち着く場所を探すので、片方が安定する場所を見つけても、もう片方のセンサーが「ここでは落ち着かない」と、新たに筋肉に力をいれて落ち着く場所を探していくのです。
次第に感覚がおかしくなり、『筋肉に力をいれる』という行為が、普通になってきてしまいます。
筋肉に力が入っていないと、落ち着かなくなってきてしますのです。
ここまでくると、顎と歯のバランスを調節しても、治らなくなってきます。
筋肉に常時力をいれているので、『顎は疲れるし、歯は削れるし』と最悪な状態になるのです。
ひどくなる前に処置する事が大切です。
「おかしいな」
と感じたら、次の処置法を試してみて下さい。
顔が本格的にずれてきたら、専門院に通院しまくてはなりません。
そうならない為にも、日中は、次の事を行って下さい。
日中に上下の歯を触れさせないようにしてください。
歯が触れあってしまうと、筋肉に力が入りやすくなり、食いしばりやすくなるからです。
そして、上下の歯に隙間がある状態がもっともリラックスできる顎の位置にもなります。
食いしばる癖がある方は、おもいのほか大変ですが、少しずつ意識して下さい。
舌先はスポットといわれる、上顎のポイントに置くようにしてください。
舌がこの位置にない状態を、舌低位といいます。
舌低位は、舌の筋肉を弱める原因になり、寝ている時に気管を塞ぐようになってしまいます。
食いしばりは勿論ですが、イビキの原因にもなります。
舌を上に上げて筋肉を鍛える。
舌の筋トレで顔のズレを防ぎましょう。
気道の確保も、食いしばりには有効な手段の1つです。
デスクワークや、スマホを長時間使う方に多いのですが、姿勢が悪くなり呼吸が浅くなる傾向が強いです。
寝ている時の首の位置は、日中にどんな姿勢を長くとっていたかによって決まります。
姿勢が悪い方は、寝ている時に筋肉の緊張がとれづらく、リラックスする事が出来ません。
さらに、首の位置や顎の位置まで悪くなり気道を塞ぐことにもなりかねません。
「寝たはずなのに疲れがとれていない」
こんな経験がある方は、仕事中に深呼吸を行い、新鮮な空気を体に取り込んで下さい。
首と肩と顎は筋肉や皮膚、そして筋膜で繋がっています。
なので、顎を柔らかくするには首や肩を動かすことも重要になってくるのです。
首や肩をほぐす方法には様々なやり方がありますが、次の体操を行ってみて下さい。
【やり方】
1.両方の前腕(小指側)をくっつける。
2.くっつけたまま、顔の前までもっていく。
3.肘がなるべく離れないように意識しながら、出来るだけ腕を上に挙げ、深呼吸を3回行う。
4.両手を腰の後ろで組む。
5.肘を伸ばして胸を張る。
6.深呼吸を3回行う。
歯を接地させない。
舌も上顎につけた。
深呼吸をした。
首と肩の体操の行った。
この4つの予防を行ったのに、いまいち良くなったのかどうか分からない。
そんな時は、症状が進んできてしまっています。
顎のズレや顔のズレからくる、食いしばりを行っている可能性が高いです。
そんな時は、顔のセルフ矯正を行いましょう。
【やり方】
1.タオルを下に前歯に当て、人差し指と中指で歯を固定します。
2.親指で、顎先の骨を下から把握します。
3.口を半開きの状態に保ち、そのまま下顎を斜め下に軽く引っ張ります。
4.引っ張った際に、引っ張った方向とは逆方向へ顎の力をいれます。
5.深呼吸をしながら、一連の動作を3回繰り返します。
6.両方の親指を口の中にいれ、頬骨を上方向へ圧迫しながら、口の開け閉めを10回繰り返します。
顔のズレがひどくなると、自分で治す事は難しくなってきます。
しかし、気付いたその日からの対処で、歪みの進行を遅らせる事は可能です。
その為に気を付ける事が4つ。
この4つは、来院された患者さんにもご指導している事です。
そして、効果が感じられない場合には、顔のセルフ矯正を試してみて下さい。
顔がずれてくると、首や骨盤の矯正よりも治す事が難しいなってくる事が多いです。
首や腰は凝りや痛みが出やすいので、整体へ通うなどして、早めに対処している方も多いからなのでしょう。
しかし、顔や顎のこりや痛みを自覚した時は、すでに症状が進んでいた。
という場合も多々あります。
顔の違和感を感じたら、早めの対処して「あの時、しっかり処置しておけばよかった」と後悔しないように、時々鏡で顔のズレをチェックしてあげて下さい。
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