運動って気持ちいいですよね。
しかし、運動には危険が一杯あります。
その危険の1つが怪我。
運動中に背中がつった時の治し方について、ご紹介いたします。
運動に限らず寝起きで背中がつった時や、荷物を持ち上げた際に背中がつったなど、理由を問わず背中がつった時には使える方法になります。
背中を痛めた時に参考になさって下さい。
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友人がサーフィンで、背中のすじを痛めた時の話です。
もともとサーフィンで首を痛めていたが、痛めた時の症状も大分緩和され、サーフィンを人に教える事に。
自分で行うにはまだ早いが、人にサーフィンを教える位ならと、波打ち際でサーフボードを押していた時に悲劇が!
キューと背中の筋肉が縮まるような感覚が出現。
あれ、おかしいぞと思った時には、右の背中に痛みが、、。
前にかがめなくなってしまった!
さて、どうしたものか、、。
という事で僕に連絡がありました。
とりあえずどこを痛めたのか検査しなければ。
背中がつった事がある方なら分かると思うのですが、呼吸をした際にも痛みが出る事があります。
呼吸をした際に痛みがある場合、施術者は次の事を頭の中で考えます。
これらのどこを痛めたかで処置の方法が変わってきます。
今回は筋を押したり、伸ばしたり。
骨を押したり、体を捻じってもらってりして鑑別していきます。
周りにサーフィンをする友人が多いのですが、サーフィンのように長時間体を捻じった姿勢を続けると、肋骨にも負担がかかります。
その事により肋骨が疲労骨折する方もいるので、体を捻じって仕事をしたり、スポーツを行う方は注意して下さい。
検査の結果、今回は背中のすじを痛めていた事が分かったので、その処置をしていく事になります。
背中に限らず、筋肉がつるってどういった状態だと思いますか?
基本的には、水分不足や筋疲労から筋肉がつるのですが、その原因の1つには神経が関わっています。
ここからは少し専門的な話になります。
筋肉がつった時に、その筋肉を触ると硬いです。
この硬いとは、筋肉自体の固さではなく、神経反射にとる筋緊張の硬さだと考える事が出来ます。
脳や皮膚、筋、関節、内臓からの刺激がAγ運動ニューロンで集まり、筋紡錘へ伝えられます。
筋紡錘とは筋肉の周りにある、筋肉の長さや伸ばされ具合などをモニターする部分です。
こんな事はありえないですが、筋肉自体が伸ばされても筋紡錘が伸ばされなくては、筋肉が伸びたという感覚は得られないと仮定します。
しかし、その一方で筋肉が伸ばされていなくても、筋紡錘が伸びたのならば筋肉が伸びたという感覚が得られるのです。
そして伸ばされた筋肉を縮めようと、筋肉に力が入ります。
これを専門的には、伸張反射といいます。
すごく簡単にいうと、筋肉自体が硬いのではなく、筋肉に力をいれているから硬くなった状態を、筋肉がつった状態だと考える事ができます。
そして、筋肉が縮まった時に関節の動きが伴わない時。
つまり筋肉が縮まりに縮まると筋内圧が高まります。
その圧が筋肉にも圧をかけ、痛みをだす物質を産生させ、血流を低下させ、痛みを感じる神経を刺激します。
以上の過程をへて、筋肉がつると痛みが生じてくるわけです。
筋肉が縮み過ぎているので、少しずつ伸ばすストレッチを行います。
ここで注意する事があります。
急に筋肉を伸ばすストレッチは避けて下さい。
神経が興奮状態にあるので、伸ばされた筋肉を余計に縮ませようと筋肉に力が入り、痛みがひどくなる場合があります。
また、ひどい筋肉のつりの場合は筋繊維自体を痛めている可能性もあるので、ストレッチが返って仇になる場合もあります。
筋肉の走行に沿って伸ばすのですが、筋肉がどの方向へ伸びているのかなど、専門的な勉強をしないと分からないと思うので、次の事を試して下さい。
今回は前かがみが痛むという事なので、筋肉の伸ばす方向は前かがみの方向です。
しかし、痛みが出る前で動きを止めて下さい。
痛みがひどくなる場合があるからです。
その状態で深呼吸をしながら、90秒ほどゆっくりとストレッチをかけていきます。
そして、手が届く範囲であるならば手の平で皮膚を伸ばすように、ストレッチをかけて下さい。
この一連の動作を続ければ、大抵の筋肉のつりは治るはずです。
今回の場合もそうだったのですが、その場で痛みが取れない場合があります。
その場合考えられる事が、背骨の歪みです。
背骨が歪むと筋肉が適切にストレッチされても、筋肉の緊張が解かれずに、再度筋肉が縮んでしまう場合が多いです。
背骨の歪みを治すセルフ整体法がおすすめなのですが、痛みの為にその整体法の姿勢がとれない場合もあります。
残念ですが、そんな時は専門家のところへ行きましょう。
背骨の整体を行わなくても、時間が経てば痛みが引く場合もあります。
整体へ行くべきがどうかで悩んだ時は、次の事を目安にして下さい。
半日たって痛みが楽になったかどうか。
痛みが楽になったのならば、自己治癒力で治ってくる可能性も高いです。
今回、背中をつった友人に行った施術法は次の通りです。
施術が終わった時の痛みが10→4になり、痛みの具合や動き方から時間が経てば痛みがもっと軽くなるなと予測できたので、その日は一旦施術終了。
その日の夜に、
5時間後位には痛み無くなったわ~、ありがとう。
という連絡があり、
良かったね(^^)/
で施術終了となりました。
僕自身普段は、腰が痛いや肩が凝ったなどの慢性的な症状は全くありません。
あえていうなら、デスクワークが続いた時はちょっと凝るかなといった程度。
しかし、体を動かす事が好きなので、ケガは時々起こします。
その度に思う事が、ケガは起こした時の処置の方法で、翌日の痛み具合が変わってくるなという事。
近くに信頼のおける先生がいる場合は、接骨院などに通った方がいいと思いますが、日曜日や、出先で痛めた場合は難しい事もあると思います。
背中がつったという時には、是非今回の記事を参考にして、処置してみて下さい。
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