骨格矯正は、エラを治す施術としておすすめの整体術です。
ただ、エラを直接押すから、小さくなるのではありません。
エラが小さくなる理由としては、骨格矯正によって顔の歪みがなくなる事で食いしばりが軽減し、筋肉が小さくなることによって、小顔になるといった効果の方が高いです。
「だったら、骨格矯正を受けてみたい」
そう思われる方に朗報です。
実は首を治すだけでも、エラ張りには効果があるのです。
しかもこの場合、ポイントを抑える事で自分でも矯正を行う事が出来ます。
そのポイントが、こちら。
首の筋肉を柔らかくする事
なぜ、エラを治したいのに首が関係あるの?
と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
これは、首の筋肉の緊張が、顔の歪みの原因にもなり得るからなのです。
それでは、エラ張りを治す為の首の矯正方法を、順を追って説明していきます。
目次 [非表示]
首の筋肉の主な働きは、頭を支える事にあります。
数ある頭を支える筋肉の中でも、特に顔に影響してくる筋肉がこちら。
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
左右に一つづつある筋肉で、首が歪むと片方の筋肉だけが使われやすくなります。
この胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)。
片方だけ使われた場合の働きが、次のようになっています。
しかし、実際には胸鎖乳突筋の働きには、次の作用が加えられます。
【咬筋(こうきん)と共に、咀嚼(そしゃく)を助ける補助筋としての作用】
【横隔膜(おうかくまく)や外肋間筋(がいろっかんきん)と共に、呼吸を助ける補助筋としての作用】
【側頭筋(そくとうきん)と共に、頭蓋骨の調節する補助筋としての作用】
顔に影響を及ぼす筋肉でもあるという事です。
なので骨格矯正する際には、胸鎖乳突筋の調節は欠かせないのです。
では、どのように調節していけば良いのかというと、そのポイントが次の通りになります。
筋肉をずっと使わせない
筋肉は縮んで使われている時間帯と、使われずにゆるんでいる時間帯が必要です。
ですが、胸鎖乳突筋は非常に頑張り屋さんの筋肉なので、常に縮み使われている時間帯が長いのです。
すると、筋肉と繋がっている骨を歪ませて、歪みが固定されてきてしまいます。
胸鎖乳突筋は、顔面骨の一部とくっついている骨なので顔を歪めます。
どこの部分についている骨かというと、側頭骨(そくとうこつ)という耳にある骨の乳様突起(にゅうようとっき)と呼ばれる部分についています。
ではどのように歪めていくのでしょうか?
胸鎖乳突筋は、乳様突起から鎖骨の内側にかけて、斜め前に繋がっている筋肉になります。
筋肉は縮む事しか出来ないので、片側のみ使われた時には、顔を反対側に向け首を曲げる動きをします。
ここで、顔の矯正の観点からもう少し細かく動きを調べてみましょう。
顔の整体学では、胸鎖乳突筋は側頭骨を回旋させ、前側へ動かす働きがあると考えます。
専門的にもう少し細かく説明すると、以下のような動きがあります。
↓
↓
※イメージです。
実際には、これほど大きくは歪みません。
【首の筋肉が顔面骨を歪める一例】
・右の側頭骨が屈曲すると、後頭鱗(こうとうりん)の右側は前方、わずかに側方に動く。
・右の側頭骨が伸展すると、後頭鱗の右側は後方、側方に動く。
・側頭骨が屈曲すると、後頭骨は動いた側へ移動する。
・後頭骨を前側、外側に引いて、そちらの後頭鱗を下方に捻じる。
・底部は内旋とともに上方に動いて、右の側頭骨が屈曲すると、右の蝶形骨大翼も屈曲に動いて、蝶形後頭底関節は上側に動く。
簡単にいうと、首の筋肉の使われ方が悪いと、顔の骨の歪みの原因になるという事になります。
そして、比較的異常が出やすい骨が側頭骨(そくとうこつ)になるという事です。
また、この骨が歪むと、顎に影響が出てきます。
首の過緊張は側頭骨を歪めます。
そして、側頭骨の歪みは、次の筋肉や骨へ影響を及ぼします。
これら全て、顎の動きに関係ある部分になります。
首に引っ張らて側頭骨1つ歪むだけでも、顎を歪めて、その動きを悪くしてしまうのです。
そしてまた顎が歪んでくると、美容面にも影響が出てきます。
エラが張ってくる発生機序が次のとおりです。
1.歪んだ顎で
↓
2.食いしばりや歯ぎしりを行うと
↓
3.エラが張る。
その顎が歪む原因の1つが、側頭骨の歪み。
そして、側頭骨を歪ませる原因が、胸鎖乳突筋をはじめとした首の筋肉の緊張です。
なので顔の矯正を行う前に、首を治す事が重要になってくるのです。
では、首をどのように治せば良いのでしょうか?
首を悪くしている原因には、次の2つがあります。
歪みを治す時に整体師は、顔の歪みの影響が強く首が曲がっているのか?
もしくは、体が歪んでいるから首が曲がっているのか。
どちらの影響が強く歪みが生じているのかを調べます。
首が顔を歪ませると説明してきましたが、顔が首を歪ませる事もあるのです。
なので実際には、どちらの歪みも治す事にはなる事も多いのですが、どちらの影響が強いのかを調べてみましょう。
次のポイントをチェックして下さい。
そして、どのようの歪んでいるのかを調べてみましょう。
例:
・エラの高さ → 右が高い
・口角の高さ → 右が高い
・顎先の位置 → 右に向いている
上記の歪みがあり、首を右に動かしやすい場合は、顔の歪みの影響を強く受けている可能性が強いです。
反対に、首を左に捻りやすい場合は、体の歪むの影響が強く影響して、首が曲がっています。
それでは早速、首の歪みを矯正していきましょう。
この場合、鎖骨の内側の矯正がおすすめです。
例:左に向き辛い場合
顔の歪みの影響が強い場合、後頭骨と蝶形骨。
そして下顎のバランスをとると良いです。
それでは、やっていきましょう。
【やり方】
1.顎を左に動かす
2.こめかみを右の親指と中指で挟み、手前に引く
3.後頭部を左手のひらで固定し反対側へ捻る
4.深呼吸を3回行う
先程、『エラ張りの原因は歪んだ顎で食いしばる事です』と説明しました。
なので、歪んだ顎を治す為に、首の矯正を行ったわけです。
では、もう1つの原因である食いしばりは、どのように治せば良いのでしょうか?
実は、これにも首の矯正が良いのです。
胸鎖乳突筋の働きの1つが、咀嚼筋(そしゃくきん:食べ物を小さくする際に使う筋肉)の補助になります。
首の筋肉も食事の時に使われています。
この時に、首の筋肉が固すぎるとエラの筋肉の補助が出来なくなってしまい、エラの筋肉ばかりが発達していきます。
なので、筋肉の質を良くしてあげる必要が出てきます。
質の良い筋肉の条件が以下のとおりです。
使う時には縮んで、使われない時には休んでいる。
この幅がある事で血流が良くなり筋肉がほぐれるのです。
この状態が理想になります。
ですが、無意識に首の筋肉を使ってしまった場合はどうでしょう?
無意識的に首の筋肉を使う悪癖には、次の2つがあります。
筋肉を常時使ってしまうと、筋肉を使う時の幅がなくなるので、血流が悪くなり筋肉が固くなります。
首には体を興奮させる神経が豊富にあるので、首の筋肉が固くなると常に興奮状態になります。
運動会での徒競走の前のような状態です。
なので、首の筋肉に幅をつけてあげる骨格矯正はとても重要になってくるのです。
ただ、骨格を治しただけでは不十分です。
骨格を治して何を行えばよいのかというと、深呼吸です。
ケガも、慢性の肩こりも、少し重い病気でも、体を治すには、血液と酸素が必要不可欠です。
呼吸が浅いと、酸素の供給量が少なくなってしまいますし、筋肉が固くなくと血流が悪くなってしまいます。
つまり、体が回復するための材料が足りなくなってしまうのです。
首の筋肉が固くなると、呼吸が浅くなります。
リラックスすることも難しくなってしまうので、意識的に深呼吸を行うようにしてみて下さい。
エラが段々と大きくなってきた場合。
顔が歪んでエラが大きくなってくる場合と、体が歪んでエラが肥大している場合があります。
そんな時はエラを押し込むよりも、首の矯正を行うと良い結果に繋がりやすいです。
どちらの場合も、胸鎖乳突筋などの首の緊張を調節する事が必要です。
また、首の緊張は呼吸を浅くしてエラ張りの原因である食いしばりにも繋がるので、治しておいて損はありません。
エラ張りでお悩みの方は、参考にしてみて下さい。
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