鍼灸師になりたい方、安心して下さい。
鍼灸師になるのは難しくありません。
専門学校に通い、国家試験に受かれば鍼灸師になれます。
良い学校に通えば、国家試験の合格率は9割を超えるので、余程さぼらない限りは、鍼灸師になれます。
しかし、難しい点が2点。
ハイリスク、ローリターン。
独り身でいる場合は、それほど苦でもないですが、結婚して家族を養って生活するには、大変な事も多いです。
これから鍼灸師を目指す方は、それなりのリスクを負う覚悟をしておいた方が良いでしょう。
しかし、それでも鍼灸師は素晴らしい仕事だと思っています。
それは感謝される仕事だから。
世の中には様々な種類の仕事がありますが、感謝される仕事というのは少ないです。
人間は自分に何かをするよりも、他人に何かをしてあげる事の方が、幸せを感じるとも言います。
僕はアルバイト以外、この業界の仕事しか就いた事がないので、他の仕事とは比較できないのですが、やりがいのあるとても素晴らしい仕事だと思っています。
今回はこれから鍼灸師になりたい方に、鍼灸師の難しさと、素晴らしさを伝えていきたいと思います。
僕が思いつく範囲ですが、これらについてご紹介していきます。
鍼灸師になろうかな?
と、一回でも思われた方の参考になれば幸いです。
目次 [非表示]
テスト自体はそれほど難しくありません。
勉強よりも難しい問題が1つ。
学費です。
東京の場合、鍼灸専門学校の安いところでも、300万はかかります。
地方で探せば、もう少し安いところもあるようですが、学校に通わない事には鍼灸師にはなれません。
この問題をクリアする方法を、考えていきましょう。
【社会人の場合】
仕事を辞める場合。
・退職金を学費に当てる。
退職金で学校に通っている方もいました。
・ハローワークから失業保険を貰う。
殆どの方が雇用保険を支払っていると思います。
その場合、退職したときにハローワークに申請を出せば、失業保険というものを貰えます。
ただし、どの程度の年数を勤めていたかで、貰える金額は違います。
さらに、鍼灸師になろうと、自ら仕事を止めた場合などは、貰える金額が少なくなる事が多いです。
学費全てをまかなえる金額にはならないので、最低でもバイトは行わなければならないと思います。
しっかり調べてから、退職する事をおすすめします。
働いている場合
・専門実践教育訓練給付金を使う。
社会人経験がある場合、いくつかの条件(この制度を使った事がなく、合計して2年以上働いている。 もしくはこの制度を使った事はあるが、前回利用したときかた10年経っていて10年以上働いた経験があるなど)をクリアしていれば、特定の鍼灸専門学校で使える奨学金になります。
返済の義務がないので、該当される方は積極的に利用していきたい制度になります。
・給料でまかなう
鍼灸の専門学校の場合、仕事が終わった後に通える夜間授業というものがあります。
仕事を定時までに終わらせる事が出来るのであれば、現在の仕事を変えずとも通学は可能でしょう。
【高校から進学する場合】
・親の援助
お父さん、お母さん。
ありがとうございます。
・アルバイトする
バイト代をすこしづつ、学費に当てる事も出来ますね。
しかし、バイトしすぎて勉強をおろそかにし、試験に落ちる。
そんな事がないように、注意してください。
・奨学金を利用する。
日本学生支援機構
地方公共団体
学校独自の制度などなど。
調べれば調べるだけ、いろいろな奨学金の制度があります。
学生の多くが、なにかしらの奨学金制度を利用して、学費に当てている方が多いのが現状です。
しかし、そのほとんどの奨学金が、卒業後に返済しなければいけません。
未来への投資とも考える事も出来ますが、いわゆる借金です。
卒業したての鍼灸師の給料は、それほど高くない事が多い為、卒業後に1人暮らしを考えている方などは、計画的に返済プランを練らなくてはなりません。
このように、学費はネックになってきます。
僕の知り合いには、当時働いていた整骨院の院長から学費を出してもらっていた。
というラッキーな人もいます。
しかし通常、『学び』にはお金がかかるのです。
仕事やアルバイトをしながら、学校に通う。
という事が一番現実的だとは思います。
しかし、働きながら勉強するというには意外と大変だと感じる事もあるでしょう。
その理由の1つに、学校の進級テストや、卒業テストが、国家試験よりも難しいという事が挙げられます。
鍼灸師はになるには、年に1回行われる国家試験に合格しなければなりません。
学校としては、自身の学校の受験生の国家試験合格率を上げていきたいのです。
鍼灸師になろうと学校選びを行う時に、国家試験合格率が低い学校には、通いたいとは思わないからです。
なので、学校からみて、ある一定基準を満たしていない生徒には、国家試験を受けて欲しくないわけです。
その為に、進級テストや、卒業テストを難しくして、そのテストがクリア出来る方のみ、国家試験を受ける権利を与えるわけです。
そうなると必然的に、国家試験よりも学校のテストのほうが難しくなってくるのです。
テスト前には、ある程度の勉強量が必要となってきます。
なので、働きながら勉強するのが難しい。と感じる場合もあります。
これが、仕事と勉強の両立が大変な理由です。
その対処法の裏技のとして、副業をするというものもあります。
副業はそのシステム作りをしっかりしておけば、意外と収益になる場合も多いようです。
働かなくてもお金が入るように、なっていくみたいです。
アルバイトを減らしても、お金が入ってくるのであれば、学業に専念できます。
副業について書くと、今回の本題から大分離れてしまうので、興味のある方がいましたらご連絡下さい。
副業のスペシャリストをご紹介いたします。
(副業のスペシャリストという事は、それはもう本業かな!?)
学校が昼間にあるのか、夜間なのかによりますが、可能です。
資格があるないに関わらず、週に40時間働けるのであれば、従業員の給料は20万円。
柔道整復師などの資格があり、さらにステップアップのために学校に通う場合は、25万円からになります。
夜遅くまで受付しているので、学生さんでもしっかり働ける環境ですが、学生の本分は学業なので、仕事よりもしっかり勉強して頂きます。
自分でいうのもなんですが、現場を経験しながら勉強も出来る良い環境だと思います。
僕も学生時代は整骨院で働いていましたが、週6日で働いて給料は10万円でした。
僕が学生の時に、リビジョンでバイトしたかった位です。
雇われていても、将来独立するしても、鍼灸師に人生をかける位の気持ちがあるなら、将来性はあります。
どの位、ビックな鍼灸師になれるかは、努力次第です。
しかし、その位の情熱があるのであれば、会社の幹部になれるかもしれませんし、独立しても成功することでしょう。
ただ、将来独立を考えているのであれば、
このような考え方だと、今の時代の鍼灸師として生きていくには大変だと思います。
後程、鍼灸師業界についてご紹介しますが、ある程度大きな会社というものが決まっています。
そういう会社は経済情報を一早くキャッチ出来るので、
「これからの時代、大変な事になりそうだぞ」
という状況をあらかじめ予測し、避ける事が出来ます。
しかし、一鍼灸師として生活していくと、そんな情報が入ってくる事もなく。
「最近、患者さんが来ないなー」
なんて呑気に患者さんを待っているなんて事にもなりかねないのです。
インターネットの普及で、ある程度の情報は知れるようにはなりましたが、本当に大事な情報はごく一部の人間にしか開示されないのは、どこの業界でも一緒です。
情報弱者が、生き残っていけない時代になってきてしまったのです。
確かに、鍼灸師として生き残るのは難しいかもしれません。
それでも生き残れる鍼灸師はいます。
それは腕の良い鍼灸師です。
どんなに文明が発達して、暮らしが便利になったとしても、人間は体調を崩します。
医療が進んで、ある程度の病気が治るようになったとしても、人類全てを癒せるようになるのには、まだまだ時間がかかると思います。
現代の医療で治らない方であっても、鍼灸なら病を和らげる事が可能かもしれません。
そんな時に行き着く鍼灸院はきっと、凄腕の鍼灸師がいる鍼灸院でしょう。
その時、その選択肢の中に、自分の鍼灸院が存在しているのか。
鍼灸師として生き残れるのは一握り、いや、たった一人なのかもしれない。
仮にそうだったとしても、鍼灸師を辞めない。
そんな覚悟も持っいるのであれば、鍼灸師を続けていけるのでしょう。
まとめると、以下のようになります。
このどちらかを選べば、食っていけないという事はないでしょう。
どちらの選択肢も一長一短です。
どちらを選ぶかで、勉強の仕方も変わってきます。
色々な状況をイメージしながら、鍼灸師を目指して下さい。
忙しい整骨院や鍼灸院に就職すると、
「大勢いる先生の中の、駒の1つなのではないのか?」
と感じる事もあります。
『薄給で多忙、割りに合わない仕事』
と言われる事もあります。
確かに、一部では事実です。
しかし、それは、
『なんの為に鍼灸師として仕事をしているのか』
の考え方によって変わります。
少し哲学ぽくになってしまいますが、生きる事に正解などありません。
僕の場合は、
『鍼灸を通して患者さんの健康や美に貢献していく事』
を生きる目的としています。
なので、鍼灸の仕事で多少きつい事があっても、耐える事はできます。
しかし、鍼灸師の中には、仕事よりもプライベートを充実させたい先生も多くいらっしゃいます。
その為に、転職という道を選ばれる方もいる事でしょう。
一方で、会社の文句をいいながらも、鍼灸師を続けていく先生も大勢いらっしゃいます。
要はやる気の問題です。
業界を見渡せば、学費を肩代わりしてくれる先生もいますし、独立をバックアップしてくれる先生もいらっしゃいます。
しかし、その為には努力をしなければならないのです。
サラリーマンやOLさんのように、9~17時で働くとはいかない業界です。
会社によっては、
こんな事があり得る業界です。
労働組合がある会社も、少ないのではないでしょうか。
ここの部分だけをフォーカスしてしまうと、鍼灸師は大変な職業だと思われるかもしれません。
その為に辞めてしまった鍼灸師も、沢山いる事は事実ですが、見方を変えれば生き方は変わります。
「鍼灸師は辞めたくないけれども、プライベートの時間も充実させたい」
そう思うのなら、そういった会社を見つければ良いのです。
優しい先生は、必ず考慮してくれます。
「もう少し稼ぎたい」
院長相談してみて下さい。
普段の努力が伝わっているのであれば、その思いも伝わるはずです。
僕が今までに就職した院の院長は、僕の人生を支えてくれました。
貧乏も助けてくれましたし、休みの配慮もしてくれました。
本当に助かりました。
幸運な例なのかも知れませんが、鍼灸師の仕事がきついのではなく、仕事がきつく感じた場合は、
のどちらかです。
考えや環境を変えれば、解決できる問題ばかりだと思います。
間違っても仕事が原因で自殺するなんて事には、ならないで下さい。
治療への熱意があり、周りの環境が整っている。
そんな状況を作れるのなら、鍼灸師として生きる事は難しくありません。
とてもやりがいのある仕事だと、感じられるはずです。
僕も周りのみんなに支えてもらったように、周りの方を支えていきたいと思います。
みんなで頑張って、鍼灸師業界を盛り上げていきましょう。
募集要項など詳しくはこちら
→『リビジョンの求人情報』
〒104-0061
東京都中央区銀座 6-13-5
銀座NHビル4階
営業時間 10:00-23:00
(最終受付 22:00)
不定休
TEL 03-6278-8862
REVIEWお客様の声
© revision. ALL RIGHTS RESERVED