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タイトル

頭のツボを押しても下痢にはならない!便を出すツボ5選!

 

タイトル

 

お腹がすっきりしない。

 

 

 

便秘が気になる。

 

 

 

 

おなかが張って痛む。

 

 

 

 

女性に多い『便秘』

 

 

 

 

そんなお悩みをお持ちの方へ。

 

 

 

 

今回は、便秘の原因と自分で出来るセルフケアをお教えします!

 

 

 

 

便秘とは

 

 

生理痛

 

まず、便秘とはどういう状態なのか、説明させていただきます。

 

 

 

 

便秘というのは、便が出ない・便通が悪い状態の事です。

 

 

 

 

何日も便がまったく出ない状態はもちらんですが、食べている食事の量に対して、便の量が少ない状態も便秘といいます。

 

 

 

 

例えば、1日3回排便が出来ている方が、1日1回しか出来ないという状態も便秘といいます。

 

 

 

 

ではなぜ、便秘が起きているのか、原因を説明させていただきます。

 

 

 

 

便秘の原因【西洋医学の考え】

 

便秘 薬

 

西洋医学では、何らかの病気が便秘につながっていると考えます。

 

 

 

影響を及ぼす原因として、以下のものがあげられます。

 

 

  • ・腸閉塞(イレウス)
  • ・過敏性腸症候群(IBS)
  • ・大腸がん
  • ・大腸ポリープ
  • ・子宮筋腫
  • ・婦人科疾患

 

など、さまざまあります。

 

 

 

 

他にも、ストレスや、環境の変化などで便秘が起こる場合があります。

 

 

 

 

例えば、旅行先で便秘になったことはありませんか?

 

 

 

 

それも環境の変化によるもので、体がストレスを感じていたり、緊張している事で起こります。

 

 

 

 

東洋医学では、他の角度から便秘について考えているので、そちらも紹介させていただきます。

 

 

 

便秘の原因【東洋医学の考え方】

 

トイレ 便秘

 

 

西洋医学では、便秘の原因が、なんらかの病気が関係していると考えていますが、東洋医学では、体の中の気や血の状態が、影響を及ぼしていると考えます。

 

 

 

 

東洋医学における便秘の原因で多く考えられるのは、『熱』によるものと『虚』によるものです。

 

 

 

まずは、『熱』による便秘から説明させていただきます。

 

 

 

【熱秘(ねっぴ)について】

 

とうがらし

 

熱秘というのは、胃腸などのに熱が溜まることで起こっている便秘です。

 

 

 

 

原因として多く考えられるのは、辛い物の食べ過ぎや、怒りなどの感情によるもの、暑がりの体質の方です。

 

 

 

 

辛い物を食べたり、怒ったりしていると、体の中に熱が生まれます。

 

 

 

 

熱がうまく処理されずに、胃腸に残ってしまった結果、便秘になります。

 

 

 

熱秘の症状として以下のものがあげられます。

 

 

  • ・便が乾燥していて固い
  • ・排便できない
  • ・暑がり
  • ・お腹が張っている
  • ・顔が赤い
  • ・口が乾く

 

これらが熱秘による便秘です。

 

 

 

改善させるためには、胃腸に溜まった熱を取りさり、胃腸の機能を高める必要があります。

 

 

 

 

また、ストレスが多い方がなりやすいので、ストレスを溜めこまず、発散させる事が大事です。

 

 

 

 

次に『虚』による便秘について説明させていただきます。

 

 

【虚秘(きょひ)について】

 

ききょ

 

虚秘という状態は、体に気や血が不足していることを言います。

 

 

 

 

加齢により疲れやすい方や、出産を経験している方,持病をお持ちの方,虚弱体質の方になりやすいと言われています。

 

 

 

 

気や血が不足している事で、便を押し出す力が無くなったり、腸に潤いがなくなり、便が出なくなります。

 

 

 

虚秘の症状としては、以下のものがあげられます。

 

 

 

  • ・便意はあるが、排便できない
  • ・コロコロした便が出る
  • ・排便すると、息切れする
  • ・顔色が白い
  • ・めまいがおこりやすい
  • ・唇や爪の色が悪い

 

 

これらが虚秘による便秘の特徴です。

 

 

 

 

虚秘では、不足している気・血を増やし、循環を良くする必要があります。

 

 

 

そのために、ツボ押しがおすすめです!

 

 

 

 

なんと、自分でツボ押しをするだけで便秘の解消ができてしまいます!

 

 

 

では、便秘に効くツボを紹介させていただきます。

 

 

【おすすめ!便を出すツボ5選!】

 

 

(1)百会(ひゃくえ)

 

百会

 

頭のてっぺんにあるツボです。自律神経を整えて、胃腸の機能をたかめる作用があります!

 

 

 

『頭を押すと下痢になる』そう思っている方がいるかもしれませんが、そんなことはありません!

 

 

 

百会というツボが、便を出すツボなので、迷信が生まれたのかも知れません。

 

 

 

万能なツボなので、是非使ってください。

 

 

(2)気海(きかい)

 

生理痛 気海

 

 

このツボは、気が集まっているツボになるので、胃腸の気の巡りが、スムーズになり、便秘の解消につながります。

 

 

(3)天枢(てんすう)

 

便秘 天枢

 

 

便秘の特効穴と言われているので、とても有効です!

 

 

(4)足三里(あしさんり)

 

足三里 ツボ

 

胃腸の働きをたかめてる作用があるので、使用します。

 

 

 

(5)大巨(だいこ)

 

大巨 便秘

 

大腸の問題にとっても有効なツボになります!便秘の特効穴と言われ、とっても効きます!

 

 

 

まとめ

便秘 野菜

 

今回は、女性の悩みで多い『便秘』について説明させていただきました。

 

 

 

 

便秘になっていることで、余計ストレスが溜まったり、不安になってしまいますよね。

 

 

 

 

そんな方に、少しでも、参考にしていただければと思います。

 

 

 

 

また、セルフケアとして、ツボ押し以外にも、マッサージをしたり、食事に気をつけることも大事です。

 

 

 

食事では、キャベツやトマトなど、食物繊維が多く含まれているものを、食事で取るようにしたり、お風呂の際には、下腹部を温めたる事も大事です!

 

 

 

 

水分不足で、便が硬くなり、出しづらくなっている場合もあるので、こまめな水分補給もとても大事です!

 

 

 

 

便秘解消のために、自分で出来る事もとても多いので、少しずつケアを行ってみてください!

 

 

 

便秘の悩みを少しずつ、無くしましょう!!

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手足の冷え 表紙

夏なのに手足が冷える時にオススメのツボ5選

手足の冷え 表紙

 

夏、真っ只中。

 

 

外が暑い中、電車やデパートにひとたび入ると、心地よい冷たい風が吹いてきます。

 

 

しかし、最近では公共の乗り物のエアコンはやや効きすぎに感じる時もあります。

 

 

特に冷え性の方にはつらいと思います。

 

 

実は冷房のせいか、夏の冷え性という方も増えています。

 

 

エアコン

 

 

そこで今回は冷え性についてお話していきたいと思います。

 

 

冷え性の原因

 

冷え性の原因の大まかなに3つの理由が言われています。

 

 

寒気

 

 

  • ・熱がうまく作れない
  • ・熱がうまく運べない
  • ・熱の調整がうまくできない

 

 

どういうことか詳しくお話していきます。

 

 

熱がうまく作れない

人の身体は約35~36℃の体温があます。

 

 

これは生きていくのに必要な熱で、身体はこの温度を保ちながら生活しています。

 

 

この熱を作る仕組みは、運動と食事です。

 

 

運動して筋肉が動くことでも熱が発生して体を暖めてくれます。

 

 

運動

 

 

運動により作られる熱は、身体全体の6割になります。

 

 

また食べたものを消化・吸収して必要なものを体の中で作り変えていきます。

 

 

これを代謝とよび、人が生きていく中で最低限必要な代謝を基礎代謝(きそたいしゃ)と呼びます。

 

 

代謝により熱が発生し、発生した熱を全身に送ります。

 

 

食事

 

 

食事の後に眠くなるのは、代謝による体温が上がったためと言われています。

 

 

食事の不摂生や運動不足により体温が作れない場合は、身体の深部が冷えることが多いです。

 

 

これは規則正しい時間での食事や温かい飲み物などを取ることで、少しずつ変わってきます。

 

 

とん汁

 

 

また運動不足で起こるもの、仕事の合間のストレッチやエスカレーターではなく、階段を使うなど少し体を動かすだけでも変わってきます。

 

 

熱がうまく運べない

発生した熱が、全身に行き渡ることで体温となります。

 

 

血液

 

 

そのために重要となるのが、血液です。

 

 

血液は37~38℃あり、全身にくまなく張り巡らされた血管の中を流れています。

 

 

これにより体温を維持できています。

 

 

体温計

 

 

なので、貧血の方や動脈硬化などでも冷え性になることもあります。

 

 

熱の調節がうまくできない。

うまく熱が作れ、うまく運べても、それらの調整が上手くできなければ、体温を一定に保つ事ができません。

 

 

体温調整で重要なのが自律神経です。

 

 

自律神経とは、体のON-OFFを調節する神経で、交感神経と副交感神経の2つあります。

 

 

交感神経は身体を活発にして、副交感神経は身体をリラックスさせます。

 

 

この調整に不都合が出てくると、体温の調整が上手くできず、冷え性やほてりの原因になります。

 

 

自律神経の乱れが引き起こしやすいのは、更年期障害などが挙げられます。

 

 

女性は男性より筋肉量が少ないく、血管も細いため熱を手足の先まで運びにくい傾向にあります。

 

 

さらに交感神経が興奮すると、手先や足先の血管はさらに細くなるため、手足が冷えやすくなります。

 

 

四肢の冷え

 

 

 

なので更年期障害などの自律神経の乱れから手足の冷えを引き起こすこともあります。

 

 

またむくみがあると、血管が圧迫されて、十分に血流が届かないことがあります。

 

 

これも運動をすることで循環改善を図ることができます。

 

 

東洋医学での冷え性

 

東洋医学でも冷え性の原因は、以下の様なものがあります。

 

 

・陽虚(ようきょ)

・陽気鬱阻(ようきうつそ)

・血寒(けつかん)

・痰湿内阻(たんしつないそ)

 

 

まずは体温の源と考えられているのは気です。

 

 

エネルギーと考えていただけるとイメージしやすいと思います。

 

 

気にはいくつかの作用があり、そのうちの1つに身体を温めるという作用があります。

 

 

これを温煦(おんく)作用といいます。

 

 

気

 

 

気が全身を巡っているので、身体は温かくなってと考えられています。

 

 

この気が少なくなっているか、滞っていて巡っていないことで冷えを引き起こすことがあります。

 

 

 

気が不足していることを、気虚(ききょ)といい、気虚に加えて寒気などの症状が出ていることを、陽虚(ようきょ)といいます。

 

 

冷房

 

 

高齢者に寒がりが多いのは、腎陽虚によるものも多いです。

 

 

気が渋滞を起こしてしまうと、その先には気が巡りません。

 

 

結果、温める事が出来ず冷えていきます。

 

 

この気が渋滞してしまい手足の冷えなどの症状を起こすことを陽気鬱阻

 

 

この渋滞の原因が湿気の場合があります。

 

 

湿気により気が巡らずに手足の冷えを引き起こすことを痰湿内阻といいます。

 

 

湿

 

 

もう1つに理由として、外からくる冷たい空気である寒邪(かんじゃ)が原因です。

 

 

クーラーなどの冷たい風もこれに当たります。

 

 

寒邪には収引(しゅういん)作用いうものがあります。

 

 

これは縮める作用という意味で、身体の筋肉や経絡などを縮めてしまいます。

 

 

血寒では、経絡が寒邪により、通りを阻害されたことで引き起こされます。

 

 

寒気2

 

 

血寒の場合は、経絡に寒邪が入ることで、血にも影響を及ぼし痛みを引き起こすことがあります。

 

 

特に夏場のように汗が出た後は、汗腺が開いているので、寒邪は入りやすくなっています。

 

 

そのため、夏場は外では暑い分、クーラーのかかった建物の中では冷えやすくなります。

 

 

冷え性に効くツボ

ここからはいよいよツボについてお話していきます。

 

 

冷えに対して、効果が高いのはせんねん灸などのお灸です。

 

 

せんねん灸は、熱くなったら取ってください。

 

 

せんねん灸

 

 

今回は、特に効くツボを厳選して選びます。

 

 

  • ・大椎(だいつい)
  • ・合谷(ごうこく)
  • ・関元(かんげん)
  • ・三陰交(さんいんこう)
  • ・湧泉(ゆうせん)

 

 

冷え性のツボ

 

 

首にある大椎というツボは、陽気の集まるツボで温めることで全身が温まります。

 

 

お灸が難しい場所なので、ドライヤーで温めても効果があります。

 

 

ドライヤー

 

 

合谷は気を巡らせる作用の強いツボで、気が滞っている状態には最適です。

 

 

関元というツボは、臍下丹田(さいかたんでん)とも呼ばれます。

 

 

昔から女性がお腹を冷やしてはいけないと言われるのが、これがお腹にあるからです。

 

 

温めるときにポイントとなるところがこのツボです。

 

 

また足先が冷えるという方には、足にお灸を据えるいいでしょう。

 

 

足裏の湧泉は腎経という水分代謝にまつわるツボです。

 

 

ここを刺激することで、末梢の循環が改善されてきます。

 

 

まとめ

 

基本的に夏に手足の末端が冷たくなる場合は、気血の通りが悪いことで起こります。

 

 

さらに暑いところで汗をかき、寒邪が入りやすい状態で、クーラーなどの寒いところに行くという寒暖差の影響してきます。

 

 

夏といっても油断せず、1枚羽織ったり、手足を露出しすぎないように注意が必要です。

 

 

そして、手足が冷えてどうしようもない時は、是非ツボ押しをお試しください。

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汗表紙

顔だけ汗が止まらない!鍼灸ではこう治す

汗表紙

 

 

そろそろ夏も本番になってきました。

 

 

今年の夏は、大変暑く異常気象と言われているくらいです。

 

 

しかし海外では日本より暑い国もありますが、日本よりも過ごしやすいとそうです。

 

 

夏の空

 

 

これは日本が島国なので周りが海に囲まれており、夏は特に湿気が多いためです。

 

 

暑い上に湿気が多いと特に困るのが汗です。

 

 

特に女性では顔に汗をかくと、化粧崩れを起こして大変です。

 

 

清潔感を保つためにも、顔汗は避けていきたいですよね。

 

 

今回は汗っかきでお困りの方に、どうすれば顔汗を抑えられるのか、効果的な方法についてお話していきます。

 

 

汗の仕組み

 

汗

 

 

まずなぜ汗をかくのかについてお話していきます。

 

 

汗には、温熱性発汗と精神性発汗、味覚性発汗の3種類あり、それぞれ汗が出る理由が違います。

 

 

温熱性発汗

 

 

気温や運動、風邪による発熱により体温が上がったため、体温を下げるために汗が出ます。

 

 

汗は蒸発する時に、熱を吸収して蒸発するため、体温が下がります。

 

 

この蒸発する際に吸収する熱を気化熱といいます。

 

 

汗2

 

 

全身に分布する汗腺から出て、成分は99%水なので、臭いはあまりしません。

 

 

この全身に分布する体温調整のための汗腺をエクリン腺といいます。

 

 

精神性発汗

 

 

緊張や興奮した時に手のひらや足の裏、ワキなどから出る汗です。

 

 

動物が生命の危険を感じ、逃げやすくるため、手足を湿らせていた名残と考えられています。

 

 

たんぱく質や脂質を含むため、臭いがします。

 

 

汗の臭い

 

 

この精神性発汗による汗は、手のひらや足の裏に特定の汗腺が分布しています。

 

 

この汗腺をアポクリン汗腺といいます。

 

 

味覚性発汗

 

 

辛い物を食べた時に出る汗で、味覚の刺激による反射によって起こります。

 

 

唐辛子

 

 

顔汗について

 

 

ここからは今回のテーマである「顔汗(かおあせ)」についてお話していきます。

 

 

汗にまつわる症状では「多汗症(たかんしょう)」というものがあります。

 

 

多汗症

 

 

読んで字の如く、汗が多い症状ですが、これには「全身性」と「局所性」があり、顔汗は「局所性多汗症」になります。

 

 

先ほど挙げた精神性発汗によるもので、交感神経が過敏になったためと考えられています。

 

 

そのため更年期障害やホルモンの乱れなど、自律神経のバランスが崩れることで引き起こされます。

 

 

東洋医学での汗とは

 

 

東洋医学では、人が生きていく上で身体に必要な物質として、気・血・津液(しんえき)があります。

 

 

気は、身体が生きていく上でのエネルギー源を指し、代謝や免疫など様々な役割があります。

 

 

 

 

 

血は、身体の五臓六腑や器官に栄養を与える赤い液体を指します。

 

 

津液は、血を除いた全身にある液体を指し、あらゆるところに潤いを与えています。

 

 

津液

 

 

汗はこの津液の1つです。

 

 

汗の出入りの調整はいくつかある気の作用のうち、固摂作用(こせつさよう)によるものです。

 

 

これは汗などの体から出てくる体液が、漏れないように留める作用のことです。

 

 

しかし、暑気(しょき)という暑さの気は、昇散(しょうさん)という作用があり汗腺の開け、汗を出させます。

 

 

暑さ

 

 

そして汗とかかわりのある臓器として、心や肺が挙げられます。

 

 

汗は「心の液」と言われ、汗は心の状態を反映していると言われています。

 

 

なので、心の気が不足する事で、汗が漏れ出てやすくなります。

 

 

また肺は汗腺を含む皮膚と関りがあり、汗腺の開け閉めも担当しています。

 

 

 

東洋医学での顔汗

 

 

東洋医学での汗について説明しました。

 

 

今度は顔に出る汗について説明していきます。

 

 

これには陽気と暑邪(しょじゃ)が関係してきます。

 

 

陽気とは、気の中でも身体の中の熱分を指し、上に昇っていくという性質があります。

 

 

暑邪は、暑気が強くなり体に悪影響を与える外気のことを指します。

 

 

暑い空

 

 

そのため、顔は熱分である陽気が溜まりやすく、のぼせやすくなっています。

 

 

なんらかの原因で、気が顔で渋滞した状態で、暑邪にの影響を受けると、顔の汗腺を開きます。

 

 

そして、顔から汗が出てきます。

 

 

顔汗のための鍼灸治療

 

いよいよ顔汗を鍼灸治療でどう治していくかについてお話していきます。

 

 

鍼灸治療

 

 

 

今回は、鍼灸治療を西洋医学のアプローチと東洋医学的なアプローチで考えていきます。

 

 

西洋医学的鍼灸治療

 

 

顔汗は交感神経が過敏になったためと考えられてるとお話しました。

 

 

そのため、交感神経を含む自律神経のバランスを調えることで、顔汗の軽減を図っていきます。

 

 

自律神経を調えるツボ

 

 

  • ・百会(ひゃくえ)
  • ・風池(ふうち)
  • ・合谷(ごうこく)
  • ・関元(かんげん)

 

 

自律神経ツボ

 

 

 

 

 

これらのツボで、自律神経の調整する治療を行っていきます。

 

 

東洋医学的鍼灸治療

 

 

先程、なんらかの原因で気が顔で渋滞するとした状態として、以下のことが挙げられます。

 

 

・肝鬱化火(かんうつかか)

・湿熱鬱蒸(しつねつうつじょう)

・陰虚火旺(いんきょかおう)

 

 

まずタイプ別の治療を行う前に、熱を取るのに重要なツボとして、大椎(だいつい)を用います。

 

 

ここは、身体の熱が集まる場所なので、熱を取る治療には最適です。

 

 

そして汗と関連が強い心の安定を図るために、百会と四神聡(ししんそう)を用います。

 

 

そして、ここからタイプ別の治療を行っていきます。

 

 

肝鬱化火は、ストレスやイライラで滞った気が熱気に変わってしまった状態です。

 

 

気の停滞が原因であるので、合谷や太衝などの気を巡らせるツボを使います。

 

 

また気の流れを司る肝に関りがあり、火に関係あるツボの行間(こうかん)も使います。

 

 

下肢のツボ

 

 

 

湿熱鬱蒸は気ではなく、湿気によって気の流れが滞った状態です。

 

 

この場合は、湿気と熱気をとってくれる豊隆(ほうりゅう)と内庭(ないてい)を使います。

 

 

陰虚火旺は、身体を冷やす成分が少なくなり、火が発生して顔で滞った状態です。

 

 

身体を冷やす成分を補う照海(しょうかい)や太渓(たいけい)を使います。

 

 

足首 ツボ

 

 

まとめ

 

 

顔汗は、西洋医学でも東洋医学でも、ストレスなどの精神的な刺激がベースにあります。

 

 

夏の暑さやホルモンバランスの崩れなどいろんな要因が加わって起こるので、暑くなる前の対処を行い、そこからタイプ別の治療をすると効果的です。

 

 

顔汗でお困りの方の事前のケアの参考になれば、幸いです。

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タイトル

夏に足がむくみやすくなる原因【効果的なツボ教えます♪】

 

タイトル

 

 

 

 

夏に足が浮腫む。

 

 

 

汗をかいているはずなのになんでだろう。

 

 

 

 

夏なのに、むくみが気になり、肌を出すのが恥ずかしい。

 

 

 

 

そんな、夏のむくみに悩んでいる方も多いと思います。

 

 

 

 

では、なぜ夏に浮腫みやすくなるのか。

 

 

 

 

原因が分からず、悩んでいる方へ。

 

 

 

 

夏のむくみの原因とセルフケアをお教えいたします!

 

 

 

 

今年の夏こそは、むくみを解消させましょう!!

 

 

 

 

それでは、むくみについて説明させて頂きます!

 

 

 

むくみとは

 

 

 

ブログ

 

むくみとは、体の中に余分な水分が溜まっている状態です。

 

 

 

ではなぜ、汗をたくさんかいている『夏』にむくみが起こるのか、原因を説明させていただきます。

 

 

 

 

原因は、『代謝』と『冷え』にあります。

 

 

 

 

まず大事になるのは、代謝です。

 

 

 

代謝によってむくみが起こる原因

 

代謝 ブログ

 

 

夏はたくさん汗をかいているので、代謝が良くなっていると思う方がいるかも知れませんが、実は基礎代謝は冬より夏の方が低いのです!

 

 

 

 

冬では、気温が低いため、体を温めようとするので、基礎代謝が上がりますが、夏では気温が高いため、体温を維持するエネルギーをあまり使わないのです!

 

 

 

 

また、夏は暑すぎて外に出るのが嫌になる方も多いと思います。

 

 

 

 

熱中症などの危険もあるため、運動を控えたり、できるだけお家の中で過ごしている方もいると思います。

 

 

 

 

そのため、普段より筋肉を使わない事で、代謝が落ちてしまいます。

 

 

 

 

 

そのため、体の水分調節がうまくいかなくなり、余分な水分が体にたまってしまいむくみに繋がります。

 

 

 

 

 

2つめは、『冷え』によるむくみです。

 

 

 

冷えによってむくみが起こる原因

 

 

水 ブログ

 

 

今年の夏は本当に暑いと言われているので、熱中症予防でたくさん水分を取るようにしていると思います。

 

 

 

 

そのため、冷たいものを飲み過ぎたり、食べ過ぎてしまったりしている場合もあると思います。

 

 

 

 

それが原因となり、体が冷える事で、水分調節が悪くなってしまいます。

 

 

 

 

また、夏になると、外があついため、お店・様々な交通機関などで、冷房が効いています。

 

 

 

 

冷房が効きすぎていて、少し涼んでいるだけで、体がどんどん冷えている事があります。

 

 

 

 

冷えによって、内臓の機能の低下や、血流が悪くなることで、むくみに繋がります。

 

 

 

 

また、東洋医学の観点から、夏にむくみが起こる原因について説明させていただきます。

 

 

 

 

東洋医学からみる『むくみ』の原因

 

 

 

東洋医学では、気候・内臓など全ての影響から、体の中の気・血の流れ・状態などをみます。

 

 

 

 

東洋医学でむくみと関係するものは、大きく分けて2つあります。

 

 

 

  • ・1つは、『湿(しつ)』
  • ・2つめは、『脾(ひ)』が関係しています。

 

 

まずは、湿(しつ)から説明させて頂きます。

 

 

【1】湿(しつ)によるむくみ

 

傘ブログ

 

 

東洋医学では、湿邪(しつじゃ)という外から入ってくる邪があります。

 

 

 

 

湿邪(しつじゃ)には、重だるく、体の下部に影響が出やすいという性質があります。

 

 

 

 

日本の夏は、湿が多いと言われているので、湿が外から入ってくることで、足がむくみ、重だるくなります。

 

 

 

 

また、少し前の梅雨の時期に体の中に湿が溜まり、長引いてしまっている場合があり、むくみの原因となります。

 

 

 

 

【2】脾(ひ)によるむくみ

 

内臓 ブログ

 

脾は、食べ物の消化・吸収を行っている場所です。

 

 

 

 

夏になり、冷たいものの飲食などが、脾を傷つけます。

 

 

 

 

そして、機能が低下し、消化・吸収がうまく出来なくなり、体の中に余分な湿が溜まる事で、むくみや胃の不快感などの症状が出ます。

 

 

 

 

東洋医学で、むくみを改善!

 

 

 

湿・脾の影響で起きているむくみには、まず脾の機能を高める必要があります!

 

 

 

機能を高めることで、外から入ってきた湿を取り去り、内臓の働きを良くして、水分循環を良くしましょう!

 

 

 

自分で出来るメンテナンスとして、【ツボ押し】がおすすめです。

 

 

 

 

むくみにとっても有効なツボを紹介させていただきます。

 

 

 

むくみに効くツボ!!

 

 

(1)豊隆(ほうりゅう)

 

生理痛 豊隆

 

 

水分の排出を促し、循環が良くなるので、むくみ解消に有効でよく使用するツボです。

 

 

 

(2)足三里(あしさんり)

 

足三里 ツボ

 

弱っている脾の機能を高める作用があります。足のだるさにもよく効きます!

 

 

 

(3)中脘(ちゅうかん)

 

生理痛 中冠

 

代謝を上げる作用があります。また胃腸の働きを高めてくれます!

 

 

 

(4)三陰交(さんいんこう)

 

生理痛 三陰交

 

冷えを改善させる作用があります!三陰交は、婦人科疾患にも有効なので、女性にとってもおすすめのツボです!

 

 

 

(5)水分(すいぶん)

 

水分ブログ

 

 

名前の通り、リンパ・水分調節が改善され、むくみ解消になります。

 

 

 

(6)太白(たいはく)

太白ブログ

 

 

こちらも弱っている脾の機能を高め、湿を取り去ります!

 

 

 

 

まとめ

 

なつ ブログ

 

 

夏のむくみと言っても様々な原因があります。

 

 

 

 

もともとの体質や、生活習慣も関係しています。

 

 

 

 

なので、つめたいものの飲み過ぎには気を付けたり、電車などで体を冷やし過ぎないように羽織るものを、持ち歩いたりすることも大事です!

 

 

 

 

温かい物を飲むようにしたり、夏でもお風呂にゆっくり浸かるなどで、体のために気を遣うことも大事です!

 

 

 

 

また、ストレスにより、内臓を傷つけ、むくみが起きている場合があるので、ストレスを溜めこまず、内臓から綺麗になりましょう!

 

 

 

 

夏のむくみに悩んでいる方に少しでも、予防法などを知っていただければ幸いです。

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ツヤとツボと睡眠

ツヤ肌と睡眠【快適な睡眠のためのツボ】

ツヤとツボと睡眠

みなさん、肌のケアはどうしていますか。

 

 

健康的な肌というと、「ツヤのある肌」といいますが、この「ツヤ」とはなんでしょうか。

 

 

肌は表面から表皮・真皮・皮下組織の3つに分かれており、肌のツヤに重要となるのは、表皮になります。

 

 

今回は肌の「ツヤ」について睡眠と合わせながらお話したいと思います。

 

 

ツヤのお話をする前に、まずはツヤに関係してくる皮膚の構造、表皮について解説していきます。

 

 

肌の表面である表皮

 

表皮は肌の一番外側にあり、外界の刺激からの防御、体温調節、水分の蒸発を防ぐなどの役割があります。

 

 

表皮と真皮の境にある基底層には、基底細胞というものがあり、細胞分裂を行って肌の細胞を毎日作り変えています。

 

 

基底細胞から2週間かけて角質細胞となり、そこからさらに2週間かけて垢となり剥がれ落ちていきます。

 

 

これをターンオーバーといい、正常周期は年齢によりますがだいたい28日と言われており、早すぎても遅すぎても良くありません。

 

 

ターンオーバー

 

 

早すぎると未熟な角質細胞が増え保湿機能を果たせなくなり、遅すぎると古くなった角質層が溜まりくすみの原因になります。

 

 

また基底層にはメラノサイト(色素細胞)があり、紫外線を受けるとメラニンを生成して、真皮を紫外線から守ります。

 

 

メラニンはシミの原因になりますが、ターンオーバーが正常であれば、角質層と共に剥がれ落ちていきます。

 

 

表皮の一番外側にある角質層は、角質細胞がレンガ状に積み重なり、その間をセラミドが埋めています。

 

 

このセラミドは肌の潤いを保つのに重要で、これに皮脂とNMF(天然保湿因子)によって肌の保湿を維持しています。

 

 

肌の潤いを保つ三要素

 

  • ・皮脂
  • ・NMF(天然保湿因子)
  • ・セラミド

 

 

この3つは、肌の潤いを保つ三要素として活躍しています。

 

 

・皮脂

皮脂腺から出る油分で水分保持の2~3%を担っています。

 

 

油分が表面を覆うことで、水分の蒸発を防ぎ、また弱酸性に保ち菌の繁殖も防いでいます。

 

 

・NMF (天然保湿因子)

主成分はアミノ酸で、表皮のターンオーバーの過程でたんぱく質が分解されることで作られます。

 

 

水分保持の16~17%を担い、角質層に水分を供給することで、柔軟性と弾力性を保っています。

 

 

・セラミド

セラミドの原料はα-リノレン酸という不飽和脂肪酸で、角質細胞と角質細胞の間を埋める脂で、水分保持の80%を担っています。

 

 

角質細胞同士をつなぐ接着剤のような働きがあり、肌内部の水分蒸発を防ぐだけでなく、外界からの刺激から身を守る役割もあります。

 

 

肌のツヤの条件

 

さてそれでは、肌のツヤとはなんでしょうか?

 

 

ツヤについて最も重要なのは表皮の一番外側にある「角質層」です。

 

 

角質層である肌の表面は膨らみと溝があり、膨らみを皮丘(ひきゅう)、溝を皮溝(ひこう)、この膨らみと溝を合わせて肌理(きめ)と呼びます。

 

 

皮丘

 

 

この皮溝が細くて浅く、皮丘がふっくらしていて、肌理が均一に並んでいると、光の反射も均一になり「ツヤのある肌」になります。

 

 

逆に皮溝が広く深かったり、皮丘の高さや形が不揃いだったりすると、肌理が粗くなり「肌のざらつき」や「くすみ」となります。

 

 

睡眠と肌の関係性

 

睡眠と肌の関係性

 

 

実は睡眠は、肌やシミの代謝、ターンオーバーなどに重要で「夜更かしは肌の天敵」と言われますが、医学的に考えても肌には大変マイナスです。

 

 

睡眠中には「メラトニン」と「成長ホルモン」というホルモンが分泌されます。

 

 

メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、睡眠を促す作用と抗酸化作用があります。

 

 

体内時計(サーカディアンリズム)を調整しており、朝日などの光が目に入ることで分泌が抑えられ、その14~16時間後に再び分泌し始めます。

 

 

そして副交感神経を優位にし、徐々に深部体温を低下させ、体を眠る状態にしてくれます。

 

 

ブルーライトの光でメラトニンの分泌が抑えられてしまうので、寝る前の1~2時間はパソコン・スマートフォンの操作を避け、少し部屋を暗くすることがより良い眠りにつながります。

 

 

またメラトニンには、ビタミンEの約2倍の抗酸化作用があり、アンチエイジングホルモンとして注目されています。

 

 

肌にとってシミの原因となるメラニンの代謝や、免疫力の増強、さらには成長ホルモンの分泌を促してくれます。

 

 

 

成長ホルモンは、表皮のターンオーバーを整えたり、真皮中の線維芽細胞を活性化させ、傷ついた細胞の修復、コラーゲンやヒアルロン酸の合成など新陳代謝の促進を行います。

 

 

この成長ホルモンは1回の睡眠の中でも寝付いてから3時間、特に最初の90分間に起こるノンレム睡眠で、70~80%分泌されます。

 

 

少し前まで肌のゴールデンタイムは、夜の10時~2時と言われてきましたが、このことが分かってから、「寝付いてからの3時間」が肌のゴールデンタイムと考えられるようになりました。

 

 

またメラトニンは光刺激から14~16時間後に再分泌され、2~3時間後に分泌のピークとなります。

 

 

この2つのホルモンの分泌が盛んになる時間を合わせることで、質の良い睡眠をとることができます。

 

 

睡眠の質を上げる東洋医学的ケア

 

 

質の良い睡眠がツヤ肌につながることをお話ししました。

 

 

そのためには寝つきが良く、朝まで起きずに寝て、熟眠感のある睡眠が大切です。

 

 

質の良い睡眠のためには、入浴で半身浴や炭酸のバスソルトで温まったり、ラベンダーなどリラックスできるアロマを焚くなどあります。

 

 

それでは睡眠に良いツボはどこなのか、お話していきます。

 

 

まず睡眠において有名なツボというと、湧泉(ゆうせん)と失眠(しつみん)というツボです。

 

 

湧泉

 

 

湧泉は、足の裏で唯一経絡が通っていて、腎の経絡が始まるところです。

 

 

失眠は中国語で不眠という意味で、経絡上にないツボですが不眠に効く特効穴と言われています。

 

 

足が冷えて眠れないという人には、家庭用のお灸などをすると温まり、非常にリラックスできます。

 

家庭用のお灸

 

 

またストレス、イライラで眠れない人は、百会や四神総というツボが効きます。

 

 

ツボ不眠

 

 

百会は、多くの経絡が交わり活動的な気(陽気)が集まるところなので、リラックスするには効果的なツボになります。

 

 

四神聡は、百会の周りにあるツボで百会と同じように心を落ち着かせるツボです。

 

 

今回は、あえて頭のツボと足の裏にあるツボを紹介しました。

 

 

頭の頂上と足裏にあるツボを使う事で、気血を全身に巡らせ、精神安定を図れる効果的な刺激を与える事が出来ます。

 

 

寝る前に体操しておくと、ぐっすり眠れて翌日に疲れが残りません!

 

仕事を長い時間していると、その仕事の癖に合わせて体が歪んできます。

 

 

すると、なかなか眠れなくなったり起きた時にスッキリしないという方が一定数いらっしゃいます。

 

 

そんな時は、寝る前に体をリセットさせる体操を行っておくと翌日まで疲れが残らなくなります。

 

 

今回は、こちらの体操をご紹介いたします。

 

 

是非、お試しください~

 

 

【体リセット体操(その1-1)】

寝る前に行う体リセット体操その1

 

 

【体リセット体操(その1-2)】

体リセット体操その2

 

 

【体リセット矯正体操その2-1】

体リセット矯正体操その2-1

 

 

【体リセット体操その2-2】

からだリセット矯正体操2-2やり方

 

 

【からだリセット体操(その3)】

からだリセットその3やり方

 

 

 こちらの動画も参考にしてください!

 

 

 

まとめ

 

肌つやとターンオーバー

 

ツヤ肌は、肌理の細かさにより生み出されていて、そのためには表皮のターンオーバーを正常に行わせることが大事です。

 

 

ターンオーバーは正常に行うためには、ホルモンの作用を十分発揮できるように、質の良い睡眠を取るのがよいでしょう。

 

 

「メラトニン」と「成長ホルモン」の分泌が活発になる時間帯を合わせることが重要で、そのためには速やかに眠れるようにセルフケアを行っていく事が質の良い睡眠を取れるカギとなります。

 

 

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猫背の猫

正しい姿勢とストレッチをお教えします!【猫背解消のポイントとは?】

猫背の猫

 

 

みなさん、姿勢は気をつけていますか?

 

 

癖で背中が丸まってしまう人、椅子に浅く座ってしまう人、デスクワークで猫背になってしまう人・・・。

 

 

仕事に集中すると、前のめりになりつい猫背になってしまいます。

 

 

デスクワーク

 

 

そんな姿勢が長く続いて仕事が終わると、首や肩、腰がガチガチに硬くなって痛いという方は、少なくないのではないでしょうか。

 

 

猫背って本当に身体に良くないものなのです。

 

 

今回は、そんな猫背についてどうして身体によくないのかお話していきます。

 

 

背骨について

 

 

姿勢の話に入る前に、まずは人の体の大黒柱である背骨についてお話していきます。

 

 

背骨は、医学的には脊柱(せきちゅう)と呼びます。

 

 

脊柱は1つの骨でなく椎骨(ついこつ)という骨が積み木のように積み重なってできています。

 

 

椎骨は頸椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)・仙椎(せんつい)の4種類に分けられ、それぞれ7個、12個、5個、5個あります。

 

 

横から見ると頸椎と腰椎はお腹側に、胸椎と仙椎は背中側にカーブしています。

 

 

脊椎

 

 

このカーブは、運動などの衝撃の吸収や頭を支えるために絶妙なバランスを保っています。

 

 

またボーリングの玉ぐらい重いと言われている頭を、首やその周りの筋肉で支えています。

 

 

正しい姿勢とは

 

 

では正しい姿勢ってどういう姿勢でしょうか。

 

 

理想的な姿勢の目安として、立っている姿勢を横から見た時、次の4点が一直線上に並びます。

 

 

  • ・耳
  • ・肩の先
  • ・股関節の横の骨のでっぱり
  • ・外くるぶしの少し前

 

 

立位

 

この4つが一直線上に並ぶと、正しい姿勢となります。

 

 

この姿勢では背骨が、頭や上半身の重さ支え、背骨のカーブが生活や運動している時の衝撃を和らげるクッションとして働いてくれます。

 

 

猫背による身体への悪影響

 

 

ネコ背

 

 

猫背のような背中が丸くなる姿勢では、背骨のカーブが不安定になり、様々なところに悪影響が出てきます。

 

 

どこに悪影響がおこるか、首・肩・胸・腰に分けて詳しくお話していきます。

 

 

首への影響

 

 

猫背になると背中が丸まり、頭や首は前に出てしまいます。

 

 

頭や首が前に出ることで、本来骨で頭の重さを支えるはずが、首や肩の筋肉が代わりに支えることになります。

 

 

この時、後頭部側から引っ張って支えるような形になります。

 

 

首肩筋肉

 

 

そうすると頭や首の骨から肩甲骨に付く、僧帽筋(そうぼうきん)と肩甲挙筋(けんこうきょきん)という筋肉に負担がかかり、筋肉が常に張った状態になって血流が滞ります。

 

 

その結果、乳酸や老廃物(ろうはいぶつ)などが溜まって、コリや痛みになってしまいます。

 

 

またストレートネックも猫背が原因で起こることがあります。

 

 

頭が前に出ることで頸椎の前弯がなくなり、真っ直ぐになります。

 

 

ストレートネック

 

 

この状態が続くと、頭の骨から鎖骨についている胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や首から肋骨についている斜角筋(しゃかくきん)が縮んだままになり、硬くなってしまいます。

 

 

その結果、首のカーブが少なくなり、ストレートネックになります。

 

 

肩への影響

 

 

肩の関節は、鎖骨(さこつ)と肩甲骨(けんこうこつ)と上腕骨(じょうわんこつ)という腕の骨で出来ています。

 

肩関節

 

 

肩が正しい位置にあると、関節がしっかりとかみ合います。

 

 

さらに関節のかみ合わせを肩周りの靭帯で補強して、腕の重さを肩甲骨でしっかりと支えてくれます。

 

 

肩靭帯

 

 

しかし、パソコン作業でキーボードを使っていると、腕を前に出し、肩を巻き込んでしまいます。

 

 

PC肩巻き込み

 

 

肩を巻き込むと、靭帯での支えが不十分になり、棘上筋(きょくじょうきん)や僧帽筋が代わりに支えるようになります。

 

 

腕の重さが首や肩周りの筋肉にかかるため、肩こりの原因になり、悪化すると四十肩になる危険性もあります。

 

 

胸への影響

 

 

胸には、胸郭(きょうかく)という胸骨(きょうこつ)と肋骨(ろっこつ)、胸椎で出来た空間があります。

 

 

この中には肺があり、胸郭が広がったり縮んだりすることで空気の出入りを助けています。

 

 

胸郭と肺

 

 

しかし猫背になると、背中が丸くなったせいで胸郭が広がるのを邪魔して、うまく膨らむことができません。

 

 

その結果、十分に空気を取り込むことが出来ず、呼吸が浅くなってしまいます。

 

 

腰への影響

 

 

背中が丸まると、胸椎の背中側へのカーブが強くなります。

 

 

そうすると、座る際には骨盤を倒して浅く座る姿勢を取りやすくなります。

 

 

ソファーにリラックスして座るような状態です。

 

 

ソファーに座る

 

この姿勢は腰の筋肉は引っ張られ固くなってしまいます。

 

 

また背中の筋肉は、お尻の筋肉と筋膜という薄い膜で繋がっています。

 

 

背中が丸まって背中の筋肉が引っ張られると、お尻に筋肉まで引っ張られます。

 

 

胸腰筋膜

 

 

その結果、お尻が張ってきて腰の痛みにつながってきます。

 

 

 

猫背の改善のための生活習慣

 

 

姿勢を正す

 

 

それでは猫背を治すにはどうしたらよいでしょうか?

 

 

まずは、正しい姿勢を取り、筋肉に余分な負担をかけないこと。

 

 

立ち姿勢では、先ほどの4点が一直線上に来る姿勢を取ります。

 

 

そのためのポイントとして、以下の3つを挙げます。

 

 

  1. ①頭のてっぺんが糸で引っ張られる様に意識し、顎を引きます。
  2. ②軽く肩甲骨を合わせるように肩を引きます。
  3. ③つま先を前へ向けます。

 

 

正しい姿勢

 

 

この時、よい姿勢を取ろうと無理に力むと逆効果になるので、軽く力を抜くのがコツです。

 

 

また座る姿勢は、坐骨というお尻の骨を椅子の座面に当たることを感じながら、骨盤を立てて座った姿勢が、一番負担が少なく座った姿勢になります。

 

 

 

 

この時、椅子に深くかけ、腰を背もたれに当てるようにしてください。

 

 

ところが、正しい姿勢でも同じ姿勢が長く続くと身体に負担になります。

 

 

筋肉は、伸び縮みする事で血流やリンパの流れを促すポンプの役割があります。

 

 

動かない筋肉は、血流が悪くなり、乳酸などの疲労物質を流すことができなくなってしまいます。

 

 

デスクワークの合間にストレッチを行い、固まった筋肉を動かすようにしてください。

 

 

最後に椅子に座ったままできるストレッチの方法をお伝えします。

 

 

【ストレッチ】

 

①後ろで手を、掌が上を向くように組みます。 

  ※肘はのばしてください。

 

②左右の肩甲骨を合わせるように肩を後ろに引きます。

※この時息を鼻からゆっくりと吸ってください。

 

③肩を引いたまま、頭をゆっくり後ろに倒します。

※ 頭を倒す時は、口をすぼめて息を細く吐き切って下さい。

 

④そのままの姿勢で3つ数えてから頭を起こし、肩の力を抜きます。

 

 

【注意事項】

  • ・腰で反らないよう注意してください。
  • ・肩を後ろに引いたときに肩に痛みがあったら中止してください。

 

 

猫背のストレッチ

 

 

これは背中を丸めてしまうクセを取って、背すじを伸ばしやすくするストレッチです。

 

 

姿勢を良くしてお腹のたるみを解消しよう!

猫背になると、肩こりや腰痛の原因にもなるのですがもう1つ困った事があります。

 

 

それは、姿勢が悪くなった事によってお腹がたるんでくる事です。

 

 

デスクワーク中に猫背になると、腹圧が下がります。

腹圧とは姿勢を良くするためのお腹にある圧力の事で、この圧力を利用して姿勢を良くしているのですが、猫背はこの圧力を弱くします。

 

 

すると、お腹の力で体を支える事が難しくなってきて筋肉が衰えます。

 

 

結果、代謝が悪くなってお腹がたるんでくるのです。

 

 

そんな事にならないようにする為の、姿勢の矯正体操のやり方をご紹介いたします!

 

 

まずは、背骨を柔らかくします。

 

 

肩こり首コリ予防のための椅子を使った背骨矯正

 

 

そして、背骨を矯正した後に背中やお腹の筋肉を使って姿勢を良くしていきます。

 

 

まずは、こちらの体操を行ってください。

 

 

姿勢悪いねと言われる方の為の矯正体操やり方

 

 

そして、そのあとの体操がこちらです。

 

 

お腹のたるみが気になる方の姿勢矯正

 

 

 

まとめ

 

 

猫背は、首・肩・背中・腰と全体的に負担をかけてしまいます。

 

 

パソコン仕事やソファーに深く座るなど猫背の姿勢を取りやすい機会が多いので、普段の心がけやストレッチなどのセルフケアが改善や予防のポイントとなります。

 

 

猫背がクセになっていて治したいと考えている人や肩こりや腰痛などの症状が猫背からきているのではと感じている人は、一度プロの所へ行ってみてください。

 

 

姿勢指導

 

 

猫背が気になる方の参考になれば幸いです。

 

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便秘 タイトル

辛い便秘にツボ押しを!【おすすめのツボ教えます♪】

 

便秘 タイトル

 

 

 

普段からお腹がすっきりしない。

 

 

 

 

何日も便秘が続いている。

 

 

 

いつもより便が少なく、スッキリしない。

 

 

 

体の悩みを人に相談しづらい。

 

 

 

そんな辛い便秘で悩んでいる方へ。

 

 

 

西洋医学・東洋医学からみた便秘のタイプの違いや、セルフケア・あなたに合ったツボ押しなどをお教えします。

 

 

 

まずは、便秘の概念から説明させていただきます。

 

 

便秘について

 

便秘 薬

 

 

便秘とは、何らかの原因で排便の機能が低下し、腸の中に便が溜まってしまっている状態です。 

 

 

 

排便回数・排便の量の減少や硬い便など、これらの状態の組み合わせを便秘といいいます。

 

 

 

病気が原因で、便秘が起きている場合があるので、そちらも説明させていただきます。

 

 

便秘の原因【西洋医学からみた便秘】

 

女の子

 

西洋医学では、様々な疾患が原因となり、便秘が起きていると考えます。

 

 

 

様々な原因として、以下のものがあげられます。

 

 

  • ・腸閉塞(イレウス)
  • ・大腸ポリープ
  • ・大腸がん
  • ・環境の変化(旅行先など)
  • ・ストレス
  • ・肝臓がん
  • ・過敏性腸症候群(IBS)

 

 

などが、考えられる場合があります。

 

 

 

腸閉塞やがんなどの危険な疾患が原因となっている可能性もあるので、早めに医療機関に相談する必要があります。

 

 

 

また、過敏性腸症候群(IBS)や、ストレス・生活習慣が、原因となっている便秘には、東洋医学のツボ・経絡などを使用する治療も、有効となっています。

 

 

それでは、東洋医学からみた便秘の原因も説明させていただきます。

 

 

 

便秘の原因【東洋医学からみた便秘の原因】

 

 

トイレ 便秘

 

先ほど、上記で説明させて頂いた、西洋医学とは、考え方が異なります。

 

 

西洋医学では、大腸がんや腸閉塞などのはっきりとした疾患が、原因となり便秘が起きていると考えますが、東洋医学では、その人の気や血の流れ・状態などが原因で便秘が起きていると考えます。

 

 

 

 

東洋医学のでは、便秘のタイプを以下の4つに分けられます。

 

・【1】熱秘(ねっぴ)‥胃や腸に熱が生まれる事が原因の便秘

 

・【2】気秘(きひ)‥怒りなどの感情が肝臓に熱を作り出し、循環が悪いため起こった便秘

 

・【3】虚秘(きょひ)‥気・血が不足し、腸の便を押し出す機能が低下したため、起こった便秘

 

・【4】冷秘(れいひ)‥冷たいものの過食や老化などにより、便を押し出す機能が低下したため起こった便秘

 

 

 

まず最初に、熱秘(ねっぴ)から紹介させていただきます。

 

 

 

【1】熱秘(ねっぴ)について

 

 

 

熱秘というのは、辛い物の食べ過ぎや疲れや風邪で、熱を出した時などに、体の中で上手く処理出来ず、熱が溜まってしまった状態です。

 

 

 

熱が体に溜まると、便が硬くなり、それが便秘につながります。

 

 

熱秘の症状として、以下のものが挙げられます。

 

  • ・便の状態が乾燥していて固い
  • ・お腹が張る
  • ・赤ら顔になる
  • ・口が乾く

 

熱秘には、体の中の熱を取り去り、循環を良くし、排便を促す治療をします。

 

 

【有効なツボ】

 

便秘 天枢

 

 

曲池 便秘

・曲池(きょくち)‥体の中の熱を取り去ります。

 

 

・内庭(ないてい)‥こちらも同様で使用します。

 

 

・上巨虚(じょうこきょ)‥大腸の機能を高めます。

 

 

・天枢(てんすう)‥大腸の気が集まっているツボなので使用します。

 

 

【2】気秘(きひ)について

 

 

 

気秘というのは、怒りなどの感情が肝臓を傷付け、肝臓により行われている全身への血液循環が悪くなり、起こる便秘です。

 

 

 

ストレスを溜めやすい方が、気秘のタイプの便秘になりやすいと言われています。

 

 

 

ストレスも同じく、内臓を傷付け、気の流れを滞らせてしまいます。

 

 

気秘の症状として、以下のものが挙げられます。

 

  • ・便意を催すが、排便できない
  • ・胸が張る
  • ・げっぷが多い
  • ・下が赤くなる

 

 

気秘を改善させるためには、肝臓の機能を高め、全身の気・血液の流れを改善させる治療をします。

 

 

【有効なツボ】

 

大巨 便秘

 

行間 便秘

 

・大巨(だいこ)‥便秘の特効穴としてとても有効です。

 

 

・天枢(てんすう)‥局所穴として使用します。

 

 

・太衝(たいしょう)‥肝臓の機能を高めるため使用します。

 

 

・行間(こうかん)‥同様で使用します。

 

 

【3】虚秘(きょひ)について

 

 

 

虚秘というのは、体の中の気・血が不足している事で起こった便秘です。

 

 

 

加齢・出産・慢性的な病気が原因で、体の中に、気・血が回復出来ずに起こる場合が多いです。

 

 

 

虚秘の症状として、以下のものが挙げられます。

 

  • ・便意を催すが、排便できない
  • ・便がコロコロしていて硬い
  • ・排便後に息切れする
  • ・疲れやすい
  • ・顔色が白い
  • ・爪や唇の色が淡泊

 

 

虚秘のタイプの便秘を改善させるには、ツボ・経絡を使って、体の中の気・血を増やします。

 

 

 

気・血が不足しているので、腸に潤いが無くなり、便が出にくいので、治療をして、体の循環を良くし、腸に気・血を行き渡らせる必要があります。

 

 

【有効なツボ】

血海ツボ

 

足三里 ツボ

 

・気海(きかい)‥体の中に気を増やします

 

 

・血海(けっかい)‥体の中に血を増やします

 

 

・足三里(あしさんり)‥胃腸の機能を高めます

 

 

・上巨虚(じょうこきょ)‥大腸の機能を高めます。

 

 

【4】冷秘(れいひ)について

 

 

冷秘とは、加齢・過労が原因で、体を温める機能が低下し、気・血が冷える事が原因となり起こった便秘です。

 

 

 

もともと、虚弱体質の方も冷秘の便秘になりやすいと言われています。

 

 

 

冷秘の症状として以下のものが挙げられます。

 

 

  • ・排便ができない
  • ・腹部の冷え
  • ・腰・膝の冷え
  • ・腹痛
  • ・透明な量の多い尿が増えるなどの症状も伴います。

 

 

冷秘を改善させる為には、体を温めることが、何よりも大事になります。

 

 

また、加齢・過労などで、低下してしまった腎臓の機能高める必要があります。

 

 

【有効なツボ】

 

腎兪 ツボ

 

関元 ツボ

 

 

・気海(きかい)‥体が冷えて悪くなってしまった気の流れを改善させます。

 

 

・腎兪(じんゆ)‥腎臓の機能をたかめます。

 

 

・天枢(てんすう)‥お灸などで温めることで、効果が高まります。

 

 

・関元(かんげん)‥同様で、こちらも温める事で症状が改善されます。

 

 

 

まとめ

 

便秘 野菜

 

便秘は、西洋医学でも、東洋医学でも様々な原因があり、とても身近な症状です。

 

 

放っておくことで、大きな病気につながることもあります。

 

 

 

便秘の度に薬を使用する方も多いと思いますが、便秘薬の力を借りなければ、排便ができない事は、大きな問題です。

 

 

 

自分で、溜めこんでいるストレスを上手く、解消したり、食物繊維やヨーグルトなど、便秘に効くと言われている食事を取り入れる事も、セルフケアとして有効です。

 

 

また、上記で説明させて頂いたツボを使用して、ツボ押しや温めることもとても有効なので、ぜひ、気になり始めたらやってみて下さい。

 

 

自分に合った治療法を見つけ、便秘を解消させ、内臓美人になりましょう!!

 

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腰痛

腰痛で悩んでいる方必見【あなたに合ったツボ教えます!】

腰痛

 

 

 

 

朝起きて感じる腰のだるさや重み

 

 

 

仕事中などに感じる腰痛

 

 

 

物を取る時の腰の痛み

 

 

 

など

 

 

 

さまざまな場面で腰の重ダルさ・痛みを感じる方が多いと思います。

 

 

 

そんな方へ

 

 

 

 

腰痛の原因【西洋医学からみた腰痛・東洋医学からみた腰痛】や治療法・自分に合ったツボ・正しいツボ押しについて紹介させていただきます。

 

 

 

腰痛とは

 

腰痛画像

 

腰痛とは、腰部に感じる痛みの総称です。

 

 

 

原因として、多く考えられるのは、腹筋と背筋のバランスの悪さによるものです。

 

 

 

どちらも、体を支えている大事な筋肉です。

 

 

 

どちらか一方の筋肉が弱まることで、腰に負担がかかり、痛みが出てしまいます。

 

 

 

また、病気が原因で痛みが出てている場合があるので、そちらも説明させていただきます。

 

 

 

腰痛の原因【西洋医学の考え方】

 

 

 

腰痛と関わる疾患として、以下のものがあげられます。

 

 

 

 

  • ・腰椎椎間板ヘルニア
  • ・椎間関節性腰痛
  • ・筋筋膜性腰痛
  • ・脊柱管狭窄症
  • ・変形性脊椎症
  • ・慢性関節リウマチ
  • ・脊椎外傷
  • ・腰椎分離・すべり症
  • ・がん(転移によるもの)
  • ・側弯症
  • ・長時間の同じ姿勢
  • ・尿路結石
  • ・腎盂腎炎

 

 

など、内臓の疾患からくる腰痛や、がんなどの緊急を要する腰痛があります。

 

 

 

腰痛を気になり始めたら一度、病院で他の病気から影響されているものか、検査する事も大事です。

 

 

 

西洋医学の疾患が原因となっている腰痛にも、東洋医学のツボを使い改善させる事が出来ます。

 

 

 

では次に東洋医学からみた腰痛について説明させていただきます。

 

 

 

腰痛の原因【東洋医学の考え方】

 

 

西洋医学と東洋医学の考え方は異なります。

 

 

 

西洋医学では、腰痛の原因を筋肉・神経・骨などの影響からかんがえますが、東洋医学では、原因を気・血の状態から考えます。

 

 

 

例えば、西洋医学では、先ほど上記にあげた疾患により、神経などが圧迫されて、腰に負担がかかり、痛みが出ると考えますが、東洋医学では、気の流れが悪いことで、腰回りの筋肉に栄養が行かず、痛みが出ていると考えます。

 

 

では、東洋医学について、説明させていただきます。

 

 

 

東洋医学からみた腰痛の原因として、多くは以下の3つに分けられます。

 

 

  • ・寒湿証
  • ・気滞血瘀証
  • ・腎虚証

 

 

まずは、寒湿証から説明させていただきます。

 

【1】寒湿証(かんしつしょう)について

 

 

 

寒湿症とは、疲れている時などに、強い寒さの刺激受けることで発症します。

 

 

 

雨の日や寒い日に痛みが強くなるタイプの腰痛です。

 

 

寒湿証の症状として、以下のものがあげられます。

 

  • ・寒い日に痛みが強くなる
  • ・温めると楽になる
  • ・腰を曲げたり、長く座っていると痛む
  • ・腰がだるく冷えている
  • ・息切れ
  • ・疲れ
  • ・めまい
  • ・頭痛などの腰痛以外の症状も伴う

 

 

この腰痛は、寒邪・湿邪の悪い邪が体の中に入り、気・血液の流れを滞らせている事が原因となっています。

 

 

 

寒湿証では、体を温め寒邪・湿邪を取り去り、滞っている気・血・経絡の流れを改善させ、腰回りの筋肉に栄養を巡らせる治療をします。

 

 

 

治療のため使用するツボを紹介させていただきます。

 

 

【有効なツボ】

 

腰痛 腎兪

 

 

腰痛 太衝

 

 

・太衝(たいしょう)‥体の中の湿を取り去り、循環を改善させます。

 

 

 

・豊隆(ほうりゅう)‥同様の理由で使用します。

 

 

 

・三陰交(さんいんこう)‥気・血・経絡の流れを改善させます。

 

 

 

 

・腎兪(じんゆ)‥腰痛の特効穴となり、どのタイプの腰痛にも有効です。

 

 

 

【2】気滞血瘀証(きたいけつおしょう)について

 

 

 

 

気滞血瘀証とは、外から悪い邪がはいってきたり、怒りなどの感情が内臓を傷付け、気の働き・気の流れが悪くなっている状態です。

 

 

 

気は、血を全身へ巡らせる作用があります。

 

 

 

 

なので、気滞により、気の流れが悪くなることで血液の流れも悪くなり、全身を巡っている血液が汚れてしまっている状態です。

 

 

 

気滞血瘀証の症状として、以下のものがあげられます。

 

 

 

  • ・腰を曲げたり、動かすことで痛みが強くなる。
  • ・脇胸部や胸が張り、痛みがある。
  • ・刺すような痛みを感じる
  • ・怒ったりすることで、痛みが強くなる
  • ・顔色が悪い(唇や爪も青紫色になる)

 

 

気滞血瘀症の治療も、同様にツボや経絡を使用し、滞っている気の流れをスムーズにします。

 

 

 

 

気の流れが改善されると、血液もスムーズに流れるようになり、汚れている血液がどんどん良い状態になります。

 

 

【有効なツボ】

 

腰腿点

 

腰痛 膈兪

 

 

・腰腿点(ようたいてん)‥すべての腰痛に効果的です。

 

 

・太衝(たいしょう)‥肝臓の機能を高めることで、気・血の循環を改善させます。

 

 

 

・期門(きもん)‥同様で、肝臓の機能を高めます。

 

 

 

・血海(けっかい)‥血が集まっているツボになるので、血液の滞りを改善させます。

 

 

 

・膈兪(かくゆ)‥血液の状態が悪い時の特効穴となるので使用します。

 

 

 

 

 

【3】腎虚証(じんきょしょう)について

 

 

 

腎虚症とは、腎臓の気が不足し、機能が低下している状態です。

 

 

 

働きすぎ・睡眠不足などで、疲れが溜まっている方になりやすいと言われています。

 

 

 

腎臓はもともと、腰と関係が深いと言われています。なので、腎臓の機能の低下が腰に負担をかけます。

 

 

 

腎虚症の症状として、以下のものがあげられます。

 

 

  • ・腰を動かすと痛みが強くなる
  • ・疲れている時や長く座っている時などに痛む
  • ・不眠
  • ・体のだるさ
  • ・物忘れ
  • ・耳鳴り
  • ・めまいなどの症状を伴う

 

 

 

腎虚症は、腎臓に気を集めて、低下している機能を正常に戻す(高める)治療をします。

 

 

 

また、気・血が不足している事で、筋肉に栄養が届かず、痛みを引き起こしているので、気・血を増やします!

 

 

 

【有効なツボ】

 

腰痛 気海

 

腰痛 血海

 

 

 

・気海(きかい)‥不足している気を増やします。

 

 

・血海(けっかい)‥血液を増やし循環を改善させます。

 

 

・腎兪(じんゆ)‥腎臓の機能を高めます。また腰痛の特効穴なので使用します。

 

 

・太谿(たいけい)‥腎臓の機能を高めるために使用します

 

 

ツボ押しだけで治らない方へ、簡単に出来る腰の体操

ツボ押しを行うと腰の痛みが軽くなるのですが、それに加えて腰の体操を加えると、更に痛みが和らぎます。

 

こちらの体操をお試しください。

 

 

腰痛予防のためのセルフ牽引矯正法やり方

 

 

また、お尻の筋肉が固くなると坐骨神経痛などの原因にもなります。

 

 

そんな時は、こちらのリリース法をお試しください。

 

 

固くなったお尻をリリース矯正法やり方

 

 

まとめ

 

 

 

腰痛は、西洋医学の観点からも、東洋医学の観点からも様々な原因が、考えられます。

 

 

 

西洋医学の治療では治らなかったものが、東洋医学の治療で治る場合もあります。

 

 

 

 

根本の問題を治さないと、痛みが繰り返し出てきてしまう事があります。

 

 

 

 

「いつも痛いから‥」、「気にしなければ大丈夫」と我慢せずに、医療機関に相談することが大事です。

 

 

 

また、鍼治療では、腰痛に電気を流して治す場合もあります。

 

 

 

自分の腰痛のタイプを見つけ、自分に合った治療していく事が必要です。

 

 

 

 

自分の体を見つめ直して、健康な体を作りましょう!!

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二日酔のツボの表紙

二日酔いに効くツボ!!【暑い夏、ビールを飲み過ぎる人は必見】

二日酔いに効くツボと酔っ払い

 

 

梅雨が明けると、本格的に暑い夏がやってきます。

 

 

そうなると美味しくなってくるのが、ビールです。

 

 

仕事帰りに枝豆をつまみに1杯・・・最高ですよね。

 

 

しかし、飲み過ぎてしまうと次のアノ辛い症状がやってきます。

 

 

そう二日酔いです。

 

 

ぐったり

 

 

夏に限らず、楽しい飲み会では、ついついお酒も進みがちです。

 

 

そんな時、次の日の二日酔いを少しでも軽くできるようなお話をしていきたいと思います。

 

 

酔いとは

 

 

まずお酒を飲むとなぜ酔うのか?

 

 

お酒を飲むと体がどうなっているのかについて、お話ししていきます。

 

 

アルコールとアセトアルデヒド

実はアルコール自体は、毒ではありません。

 

ですが、脳の中枢を麻痺(まひ)させて『酔い』を引き起こします。

 

 

更に、アルコールが分解される途中で発生する『アルデヒド』という物質が肝臓を傷つけ体にダメージを与えるのです。

 

詳しく説明していきます。

 

 

アルコールを分解させるメカニズム

お酒を飲んだ時のアルコールは、体の外に出さなければなりません。

 

 

まず、お酒に含まれるアルコールは、胃と小腸で吸収されます。

 

 

吸収されたアルコールは、胃と小腸の血管を通り、肝臓に運ばれ分解されます。

 

 

肝臓での分解には2つの工程があります。

 

 

  • ①アルコールをアセトアルデヒドに分解する。
  • ②アセトアルデヒドを酢酸に分解する。

 

 

この過程を経て、汗や尿で体の外へ排出(はいしゅつ)されます。

 

 

体に入ったアルコールは、脳に影響を与え、『酔い』を引き起こします。

 

 

アルコールを分解する際にでる『アセトアルデヒド』は毒性が強く、頭痛や吐き気、倦怠感などを引き起こします。

 

 

このように、肝臓に悪く働きます。

 

 

二日酔い 症状

 

 

まとめると、酔いとはアルコールの脳への影響と、アセトアルデヒドの肝臓への影響が原因です。

 

 

なので、いかにアルコールとアセトアルデヒドを速やかに分解することが、二日酔いの予防やケアになります。

 

 

お酒の強い人と弱い人 ―酵素とアルコール-

 

 

アルコールとアセトアルデヒドは、酵素によって分解されます。

 

 

アルコールを分解する酵素はADHとMEOS 、アセトアルデヒドを分解する酵素はALDH1、ALDH2があります。

 

 

肝臓の酵素

 

 

アルコールを分解するMEOSは鍛えることができます。

 

 

「飲むと強くなる」と言われるのは、MEOSが鍛えられたためと言えます。

 

 

またALDH1はアセトアルデヒドが沢山ある時に、ALDH2は少ない時に働きます。

 

 

お酒が弱い人はALDH2が少ないか存在しないため、アセトアルデヒドが体に溜まりやすく、酔いやすい体質となります。

 

 

酔いつぶれ

 

 

東洋医学での二日酔い

 

 

ここからは東洋医学での考え方を説明していきます。

 

 

西洋医学では、お酒を分解させる臓器は『肝臓』と説明しました。

 

 

その一方で東洋医学において、お酒を分解するには、『脾』や『胃』が関係しています。

 

 

なぜ、このような違いが出てくるのかというと、西洋医学と東洋医学では病気に対する考え方が違うからです。

 

 

東洋医学では、脾は消化や代謝の役割を担っています。

 

 

飲んだ水分を身体の潤いである『津液(しんえき)』に作り変えてくれます。

 

 

しかしたくさん飲むと、脾の働きが悪くなって余分な水分が溜まっていきます。

 

 

余分な水分を湿とよび、むくみや重ダルさが出てきます。

 

 

消化や代謝に疲れた脾の不調は、胃にも影響を与えます。

 

 

胃

 

 

胃は食べた物を受け取り消化して、小腸に降ろす役割があります。

 

 

しかし不調になると、食べたものを小腸に降ろせません。

 

 

それにより、消化不良を起こし吐いてしまいます。

 

 

また東洋医学では、お酒は湿熱(しつねつ)になるといいます。

 

 

湿熱とは、湿気と熱気を含んだ水分の事を表します。

 

 

つまりお酒を飲むと、体の中で湿気と熱気に分かれるということです。

 

 

湿気は、余分な水分として溜まっていきます。

 

 

熱気は、温かい空気なので上に昇る性質があります。

 

 

熱

 

 

身体の中の熱が上に昇っていくと、頭や顔に溜まります。

 

 

 

それにより頭痛や赤ら顔になります。

 

 

 

二日酔いの対処法

 

 

こころからは二日酔いの対処法についてお話ししていきます。

 

 

二日酔いに効く飲み物

 

 

飲み会

 

 

飲み会の前には、二日酔いや悪酔いを予防するため色々飲まれる方もいるでしょう。

 

 

ウコンや肝臓水解物(ヘパリーゼ)などがありますが、そういったものでなくても、飲んでいる間にお水を飲んで頂くだけでも十分効果的です。

 

 

先程、アルコールやアセトアルデヒドが原因というお話をさせて頂きました。

 

 

アルコールは分解するのに水分を使い、さらにアルコール自身に利尿作用があります。

 

 

またアセトアルデヒドは吐き気を起こさせます。

 

 

つまり酔っている間は、常に水が必要で、脱水になりやすい状態なっています。

 

 

脱水状態になると、二日酔いに拍車をかけます。

 

 

脱水予防のために、飲んでいる合間に水分摂取も重要です。

 

 

また吐いてしまったイオンバランスを補うために、スポーツドリンクを飲むのも効果的です。

 

 

ドリンク

 

 

ちなみに昔から言われてきた「迎い酒」はあまりよいものではなく、逆効果なのでおススメできません。

 

 

漢方薬とツボの二日酔い治療

 

 

東洋医学ではどう対応するのでしょうか。

 

 

東洋医学では「医食同源(いしょくどうげん)」という言葉があります。

 

 

薬も食事も口に入るものとして、元々同じものだという「薬膳料理」の考え方です。

 

 

今でいう「食育」に似ていますね。

 

 

お酒のおつまみに出るキュウリなどの瓜類や枝豆は湿熱を取る働きがあり、実は二日酔いには効果がある理にかなった食材です。

 

 

枝豆

 

 

おつまみで予防してもついつい飲みすぎてしまうことはあります。

 

 

そんなときには、漢方薬やツボで対応できます。

 

 

基本的には体質に合わせて処方しますが、二日酔いに有効な漢方薬として3つ挙げます。

 

 

  • ・五苓散(ごれいさん)
  • ・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
  • ・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

 

 

漢方薬

 

 

東洋医学で二日酔いに関係するのがお酒による「湿気」と「熱気」、消化と代謝に関係する「脾臓と胃」でした。

 

 

これらの漢方薬はそれらに効いてくれます。

 

 

五苓散は、水分を代謝させて余分な湿気を取り除く漢方薬です。

 

 

二日酔いで喉が渇き、むくみや下痢するタイプの人に有効です。

 

 

飲んでいてほてったり、すぐ顔が赤くなるタイプの人には黄連解毒湯を用います。

 

 

熱を取る漢方薬でのぼせやすい人に使われます。

 

 

また二日酔いの時、お腹が張ったり、みぞおちがつかえ、食欲がないときなどお腹に来る人は半夏瀉心湯が効きます。

 

 

そして、ツボによる予防・対処法もあります。

 

 

有効なツボとして内関、豊隆、陰陵泉、中脘 足三里、などがあります。

 

 

二日酔い ツボ

 

 

内関は胃の気の流れを下に降ろすツボです。

 

 

吐き気止めとして有名です。

 

 

豊隆、陰陵泉は脾や胃の経絡にあるツボです。

 

 

水分代謝を促すとされています。

 

 

お腹の症状がある時は、中脘、足三里が有効です。

 

 

 

まとめ

 

 

二日酔いは、アルコールとアセトアルデヒドによって起こります。

 

 

アルコールに強い弱いは体質によるもので、飲んで強くなることもありますが、無理をせずに対策を立てる方が有効です。

 

 

漢方薬やツボなどの対策はもちろん、飲んでいる時もおつまみや水分摂取、飲むペースなど気を付けることが大切です。

 

 

どうしても飲まなきゃいけない時は、是非参考にしてください。

 

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ドライアイ表紙

ドライアイには目のツボを!【目の乾きのセルフケア】

ドライアイ表紙

 

現在、パソコンやスマホなど生活に画面を見ない日はないと思います。

 

 

人によっては1日中パソコンに向かって作業をするという人も少なくありません。

 

 

仕事でパソコンとにらめっこという方には職業病ともいえますが、ちょっとした工夫で負担の軽減や予防が出来ます。

 

 

今回はドライアイについて、西洋医学と東洋医学の考え方、そしてドライアイに効くツボについてお話していきたいと思います。

 

 

眼の構造と涙について

 

 

ドライアイの話の前に、眼と涙の関係についてお話していきます。

 

 

眼球と表面の膜

 

まぶたの中にある眼球のうち、眼の黒目の部分を角膜、白目の部分を強膜といいます。

 

 

白目が赤くなると結膜炎って言われるから、白目は結膜じゃないの?って思われた人もいると思います。

 

 

実は白目の表面には薄い透明な膜があり、これが結膜です。

 

 

結膜は、角膜の周りから裏まぶたまで広がっており、眼球と眼のくぼみ(眼窩といいます)の間に異物が入らないようになっています。

 

 

角膜 強膜

 

 

涙と角膜

 

 

涙は、上から油層・水層・ムチン層の3つの層になっています。

 

 

油層は涙の蒸発を抑え、水層は角膜の表面に潤いを与えます。

 

 

ムチン層はムチンという粘り気のある成分で水分を角膜で留める役割があります。

 

 

涙は、上まぶたの目尻側にある涙腺で作られます。

 

 

これがまばたきの際にポンプのように送られ、目の表面を覆ってくれます。

 

 

その後、目頭にある鼻涙管(びるいかん)によって90%排出され、10%は蒸発します。

 

 

また黒目の部分である角膜には、血管がありません。

 

 

そのため、涙と眼球内の房水(ぼうすい)という水分が酸素と栄養分を角膜に運んでいます。

 

 

その他に涙は、ほこりや細菌がついても洗い流す役割があります。

 

 

涙

 

 

ドライアイについて

 

 

さてここまで、眼の構造についてお話してきました。

 

 

ここからいよいよドライアイについて説明していきます。

 

 

ドライアイとは、様々な原因で眼球の表面が乾燥し、黒目の部分である角膜が傷ついて不快感を起こします。

 

 

症状は、目の乾き感、目が疲れやすい、かすみ、ごろごろする感じなど様々です。

 

 

ドライアイは、さらに以下の3つに分けられます。

 

 

  • ・蒸散亢進型(じょうさんこうしんがた)
  • ・涙液減少型(るいえきげんしょうがた)
  • ・BUT短縮型(びーゆーてぃーたんしゅくがた)

 

 

1つずつお話していきます。

 

 

蒸散亢進型

 

 

ドライアイと聞くと、涙の量が少なくなったと思われがちです。

 

 

しかし実際は、乾きやすくなっている状態の方が多く8割を占めます。

 

 

その理由としては、涙の3つの層のうち、油層が十分に分泌されず蒸発しやすくなっています。

 

 

これを蒸散亢進型ドライアイといいます。

 

 

蒸散亢進型ドライアイが多くなっている理由として以下のことが挙げられます。

 

 

  • ・パソコンなどで眼を酷使しまばたきの回数が減ってしまうこと
  • ・コンタクトレンズが形状維持のため涙を吸収してしまうこと
  • ・エアコンなどの風により眼が乾燥してしまうこと

 

3コン

 

「エアコン」「パソコン」「コンタクトレンズ」のコンの部分を取って、ドライアイの原因の「三コン」と呼ばれています。

 

 

また最近では女性がオシャレのため、アイプチで無理に二重を作ることで、十分にまばたきが出来なくなって起こることもあります。

 

 

涙液減少型

 

 

目は乾燥したりゴミが入ると、反射的に涙が出てきて洗い流してくれます。

 

 

しかし刺激されてから涙が分泌されるまでのどこかに異常があると、涙が分泌されにくくなります。

 

 

この分泌されにくい状態を涙液減少型ドライアイといいます。

 

 

このドライアイは、シェーグレン症候群という膠原病とそれ以外の2つに分けられています。

 

 

シェーグレン症候群とは、涙腺などが破壊される難病指定の疾患です。

 

 

それ以外のものは、加齢や不規則な生活やストレス、糖尿病など様々です。

 

 

過労・ストレス

 

 

BUT短縮型

 

 

眼はまばたきをすると、10秒以上は涙で潤っています。

 

 

しかし5秒以内に乾燥してしまうことがあります。

 

 

これが最近判明したBUT短縮型ドライアイというものです。

 

 

原因は涙の成分のムチンの働きが弱くなったからだと言われています。

 

 

パソコンする人やコンタクトレンズを着けている人を中心に増えてきています。

 

 

ドライアイの治療

 

 

基本的には目薬で眼を潤す対症療法が主流です。

 

 

 

目薬にも種類があり、人工涙液や水分保湿効果のあるヒアルロン酸、BUT短縮型にはムチン分泌を促進する物もあります。

 

 

重症なドライアイでは、角膜の栄養不足を補うため、自分の血液から作る目薬を使う事もあります。

 

 

目薬以外の治療は、涙点プラグという鼻涙管に続く通り道を塞ぐという処置もあります。

 

 

また蒸散亢進型によるものは、先ほど挙げた三コンに対し、以下の対策をするもの効果的です。

 

 

  • ・まばたきの回数を意識してみる。
  • ・エアコンの直風を避け加湿を心掛ける。
  • ・帰宅したらコンタクトレンズからメガネに変え、コンタクトレンズの使用時間を短くする。
  • ・パソコン作業の時に、パソコン用のメガネに変える。

 

 

などをすることで症状を和らげることもできます。

 

 

PCと眼鏡

 

 

東洋医学でのドライアイ

 

 

ここからは東洋医学でのドライアイについてお話していきます。

 

 

東洋医学で、目の乾きやかすみを訴えるものには、肝陰虚(かんいんきょ)証と肝血虚(かんけっきょ)証があります。

 

 

どちらにも五臓六腑の「肝」がという字が入っています。

 

 

この肝というものは目と関係が強いとされています。

 

 

東洋医学での目とは

 

 

目

 

 

東洋医学では、目は血のおかげで視力が出て、涙により潤わされていると考えます。

 

 

この血を蓄えて必要な時に配る役割をするのが肝です。

 

 

なので、蓄えている血が少なくなることで目がかすんできます。

 

 

これを肝血虚証とよびます。

 

 

さらに過労や不眠などが重なると、進行してしまい身体が乾いた状態を表す肝陰虚(かんいんきょ)証になります。

 

 

この状態になると、目が乾きやすくなるなどのドライアイの症状が現れます。

 

 

この時には陰液を補う治療を行い、これを滋陰といいます。

 

 

ちなみに肝陰虚証に使われる漢方薬では「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」がありますが、保険適応外になります。

 

 

これには六味丸(ろくみがん)という陰虚に使う漢方に、目に良いとされるクコの実と菊の花が入っています。

 

 

ドライアイに効果的なツボ

 

 

それではドライアイに効く眼のツボについてお話していきます。

 

 

先程挙げた滋陰のツボも良いのですが、今回はより即効性のあるツボを紹介します。

 

 

やはり目に効くツボは、目の周りに多いです。

 

 

目のツボ

 

 

沢山ありますが、今回はこの4つを紹介していきます。

 

  • ・睛明
  • ・攅竹
  • ・魚腰
  • ・太陽

 

 

睛明は、肝の精血が集まるところといわれ、写真のように目が疲れた時に自然と手がいきます。

 

 

晴明 男性

 

 

解剖学的にも鼻涙管の入り口があるので、圧迫することで涙の排出を一時的に食い止めて、目を潤す事が出来ます。

 

 

攅竹は眉頭の内側にあります。

 

 

ここは目の開け閉めに関わる筋肉があるので、まぶたが痙攣のようにぴくぴくと動く時にもよいとされています。

 

 

魚腰は、眉毛の真ん中にあります。

 

 

ここには眼に関係する血管や神経が通り道があるので、ほぐしてあげることですっきりします。

 

 

太陽は、眉尻と目尻の間で、指1本分後ろのこめかみにあり、押すと目の奥にズーンとした感じがしてきます。

 

 

経絡という気血の通り道の上にはないツボですが、目の症状には効くと有名なツボです。

 

 

これらのツボをゆっくり押してみて下さい。

 

 

目の指圧

 

 

コツはツボに指を当てたら、3秒かけて圧をかけていき、3秒間同じ圧で止めて、3秒かけて圧を抜いていくようにしてください。

 

 

まとめ

 

 

ドライアイは、涙の量が減ってしまうというより乾きやすい状態になっている人が多くなっています。

 

 

その原因は、パソコン作業やコンタクトレンズなどによって引き起こされ、治療は対症療法が中心となっています。

 

 

まばたきの回数や加湿、眼鏡の使用などで生活習慣を心がけるだけでも対策ができ、また目薬やツボ押しなどで不快感や症状を和らげることができます。

 

 

不快感や症状が出てくる前に意識して、対策法を行ってみると辛くなる前にケアが出来ておススメです。

 

 

ドライアイでお悩みの方は、参考にしてみてください。

 

 

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