整骨院で働くには3年で500万円必要です。
なぜ、それほどまでの大金が必要なのか。
なぜ、3年という長い年月をかけなければならないのか?
それは、資格を取得しなければならないからです。
3年で500万円とは、その資格取得に必要な期間と費用になります。
(ただ、学校によっては400万円前後のところもありますし、大学へ進学する場合は4年かかるので、費用や期間は前後します)
整骨院で働くには『柔道整復師』という資格が必要です。
『柔道整復師の勉強が職場で出来てますか?【良い環境とは? 』でその詳しい内容を説明していますが、資格取得自体はそれほど難しくありません。
しっかり先生の話を聞いて、予習復習を行い、国家試験前にある程度まとめて勉強を行えば、まず問題なく資格を取る事は出来ます。
問題なのは、
3年という年月をかけ数百万円という費用をかけてまで、整骨院で働く価値があるのか。
という点です。
これは大学進学にも通じる問題点です。
私立の理系の大学に通うとなると、4年で600万円程度は学費がかかります。
家が裕福な家庭であれば問題ないかも知れませんが、奨学金を利用するのであれば、卒業後返済しなければなりません。
親元を離れ上京し、一人暮らしを行い生活費と奨学金の返済を行うとなると、なかなか厳しい現実が突きつけられます。
はたして、整骨院の場合はどうなのでしょうか?
大金をかけ貴重な時間を費やしてまでも、資格を取得し整骨院で働く意味はあるのでしょうか?
その現実を考えていきたいと思います。
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整骨院で働くには資格が必要です。
3年で500万円。
学費が安い学校を選んだとしても、400万円前後かかるので、時間とお金は必要になってきます。
社会人を経験して、資格取得を目指す方は資格を取得してから、その後の働き方のビジョンが見えている方が多いです。
なぜそこまでして、整骨院で働きたいのか?
それには、
体の不調で悩んでいる方を救いたいから
という強い信念から、頑張っている方が多いことでしょう。
これが整骨院で働き続ける上で、一番必要な事です。
しかし、この気持ちを持ち続ける事が難しくなってくる現状があります。
その原因には、
友人の会社と、労働環境を比べてしまうというから
という事が挙げられます。
通常、整骨院はとても忙しいです。
仕事終わりの患者さんが来院される時間帯などは、激務も激務。
忙しさのあまり、目が回る程です。
忙しくとも、モチベーションが高ければなんとかなるのかもしれません。
しかし、柔道整復師の仕事を、9~6時勤務の仕事のように考えていた場合、必ずつまづきます。
以前は完全ブラック企業が多かったですが、その時代に比べると、労働環境は良くなりました。
しかし、やはり9~6時勤務の仕事と比べると、見劣りはしてしまいます。
就職する会社にもよりますが、労働環境が良い会社に勤めたい場合は、整骨院勤務は避けた方が良いでしょう。
その大金は大学進学の為に使い、メーカーなど、労働環境が整っている会社に就職する事をおすすめします。
時間とお金をかけ、いざ現場の世界へ。
働いてみると、労働環境は悪く、先輩は厳しい。
そして患者さんからも評価されない。
まずここで大きな壁、最初に乗り越えなければならない問題にぶち当たります。
学校を卒業してすぐは、施術に入る事は出来ません。
学校で基本的な事は学んだとしても、現場は教科書のようにいかないからです。
助手などにつき一定期間経験を経てから、初めて患者さんを担当させて貰えるようになります。
最初は緊張します。
あまりうまく施術が行えないかも知れません。
しかし、患者さんを担当すると患者さんから良い悪いの評価をされるようになります。
患者さんは、
「皆さんが新人さんだから下手でもしょうがない」
と思ってくれるでしょうか。
もちろん、そういった優しい患者さんもいらっしゃいます。
しかし、腕の悪い先生に担当されたと不満に思う方もいる事でしょう。
最初は、それが辛くなってきます。
真面目な性格な方であればあるほど、その辛さに耐えきれなくなる傾向が強いイメージがあります。
しかし、その辛い時期を乗り越えると、柔道整復師の仕事が楽しくなってきます。
人間は少なからず、認めて貰いたい願望があります。
ですがセラピストの場合、前述したように、腕が未熟な為に患者さんから認められないなんて事がざらにあります。
院長になっても、認めて貰えない事もあります。
しかし、腕を磨き続けていくと、段々と腕を信用して通って貰えるようになります。
誰かに頼られるというものは、とても気分がよいものです。
ここまでたどり着くのは大変ですが、患者さん頼って貰えるほど施術家冥利につく事はないです。
ここに幸せを感じられるのであれば、柔道整復師が天職になる事は間違いないでしょう。
整骨院で働くには、柔道整復師の免許証が必要です。
しかし、資格があるからといって、必ずしも整骨院で働かなければならないわけではありません。
資格をとったからしょうがなく、何となく働いている。
これでは、辛いセラピスト人生を歩んでしまいます。
幸せに暮らしていくには、なんの為に整骨院で働くのかという、明確な意味が必要になってきます。
労働環境が改善されてきているとはいえ、整骨院業界はまだまだブラック業界です。
しかし、それは9~6時勤務の仕事と比べてです。
整骨院で働く意味は、そこではないと思います。
福利厚生や、給料の為に働くのであれば、資格の為の3年500万の費用や時間が、無駄になってしまうでしょう。
雇用環境は他の業界に比べて決して良いとはいえないからです。
どうしても良い労働環境下で働きたいという方は、その為の労力を大学進学や就活に費やし、メーカー勤務を目指して下さい。
しかし、体の不調で悩んでいる役に立ちたいと思われるのであれば、整骨院はうっけつけの職業でしょう。
困っている患者さんの為に役立ちたい。
そう思えるのであれば整骨院に働く為の3年500万円は、決して無駄ではありません。
当院リビジョンでは、少しでも労働環境が良くなるように努力しています。
しかし、患者さんに頼られるセラピストになるには、個人の努力が必要です。
院長や先輩から教えて貰える技術や知識だけでは、そうなれないでしょう。
休みを利用してセミナーに参加したり、本を読むなどして、自ら努力する事が大事です。
大変な仕事ではありますが、患者さんに頼りにされるというものは他では経験出来ない素晴らしいことです。
人の役に立ちたい。
そう思っている方であれば、整骨院で働く事をおすすめします。
仕事は人生の大半を費やさなければならないものです。
是非、整骨院で働く意味を見つけ充実したセラピスト人生を歩んで下さい。
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