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瘀血と女性疾患

瘀血の症状と体質改善【女性の冷え・生理痛・肩こり解消法】

 

瘀血の症状と体質改善の方法

 

瘀血というものをご存知だろうか?

 

 

瘀血と聞いて、どういうものかわかる人の多くは東洋医学について学んでいる人や、鍼灸師として働かれている人だったりするだろう。

 

 

そもそも、東洋医学的に考える「血(チではなくケツと呼ぶ)」は血脈中を流れる赤色の液体のことで、栄養をたくさん含み『気』の作用で全身を巡って各組織を滋養しているものの事をいう。

 

 

その「血(ケツ)」に「瘀」という文字がつく瘀血はどういったものか?

 

 

東洋医学で「瘀」とは淀んでいるという状態を表す。

 

 

つまり「瘀血」なので血が淀んでいる、血が滞っているということである。

 

 

では、「血」はなぜ滞ってしまうのか?

 

 

血が滞るというのは西洋医学でイメージするなら、よくテレビの健康番組で取り上げられている動脈硬化などがイメージしやすいだろうか?

 

 

動脈硬化は動脈にコレステロール、中性脂肪などがくっつき血液の流れが悪くなって滞ってしまうというものだが、東洋医学では「血」が滞る=瘀血の原因は、動脈硬化のように直接的にこれが原因というものはなく、数多くの原因が考えられる。

 

 

今回は、そんな瘀血の原因、症状を挙げ、瘀血症状をどのように良い方向へ持っていくか紹介させて頂こうと思う。

 

 

 

1.瘀血はどのようにして起こるか?

 

瘀血とは、簡単に言えば先に述べたように滞った「血(ケツ)」のことを指す。

「血」の運行失調によって起こるものである。

 

 

では、どのようなことが原因で「血」は滞ってしまうのか?

 

 

原因は数多く考えられる。分かりやすい例をいくつか紹介しよう。

 

 

例えば、砂糖水をしばらく火で熱しているとだんだんネバネバしてきて、べっこう飴のようになる。

 

なべ

 

それと同じで、「血」は栄養分を含んだ赤色の液体で、それが体内で発生した熱に熱せられて「血」が損傷し粘稠度が増し(ネバネバ状態)滞るということである。

 

 

 

次は逆に冷えた場合。

 

 

冷房で冷えすぎたり、雨に濡れたり、汗をかいた後に冷えたりなど、人体に「寒」の影響が及ぶと、「寒」の凝滞性の性質により「血」が滞る。

 

溶岩

 

例えるなら。マグマのような流動体が冷えることで徐々に固まっていくのと同じである。

 

 

 

他には、「血」の必要量が不足し(血虚)

 

 

血流量が減少することで滞ったり、『気』の「血」を押し動かす作用の低下によって滞ったり。

 

 

このように多くのことが原因となって「血」は滞る。

 

 

 

1-1.瘀血で起こる症状

「血」は様々なことが原因で滞るということがわかったが、それによって私達の体に起こる影響はどのようなものがあるか。

 

 

 

  1. 固定痛・刺痛
  2. 紫舌・暗紅舌・瘀斑・瘀点・皮下出血班
  3. シミ・色素沈着
  4. 腫脹、腫塊
  5. 月経痛
  6. 肌膚甲錯(きふこうさく)

 

 

 

「血」が滞ることで体に起こる症状は主に上記の症状となる。

 

 

 

1つずつ簡単に説明していこう。

 

 

 

①固定痛・刺痛

 

固定痛・刺痛とは、「血」が滞ることで痛みが発生するというものである。

 

「血」は『気』に比べると動きにくい為、固定性の刺すような痛みが発生することが多い。

 

 

 

②紫舌・暗紅舌・瘀斑・瘀点・皮下出血班

 

まずイメージしやすいのは「血」が滞っているのだから流れが悪い。

 

つまり皮膚の色などはキレイな肌色、というよりは薄黒い色になったり、弱い紫色になったりするというのはイメージしやすいだろうか。

 

また、体をどこかにぶつけた際にアザができやすかったりその跡が消えにくかったりするのも症状の1つとして考えられる。

 

 

 

③シミ・色素沈着

 

シミ

 

瘀血が『気』や「血」の流れを阻むことによって

 

冒頭で述べた「血」の作用である全身を滋養するということがうまく行われず、皮膚のシミや色素沈着が出現する。

 

 

 

④腫脹、腫塊

 

イメージとしてはそのままで「血」が滞る=瘀血=滞った「血」は塊になる。

 

実際に、鍼灸治療の方法として「刺絡」というものがあり、滞った悪い血を出させるというもので

 

肩こりなど特につらい部分に「刺絡」を行うと、悪い血と共に血の塊のようなものが出てくることもある。

 

それが瘀血、滞って塊となった「血」である。

 

 

 

⑤月経痛

 

「血」の流れが滞ることで月経不順や月経痛が起こる。女子胞(子宮)で血が滞ると血塊が多くなる。

 

 

 

⑥肌膚甲錯(きふこうさく)

 

肌膚甲錯とはサメ肌のことを意味します。

 

瘀血が留まり、長期間皮膚を滋養できないと肌膚甲錯が起こる。

 

 

瘀血が原因で人体に起こる症状は主に上記のことが挙げられる。

 

 

 

2.瘀血体質を改善するには?

 

瘀血が起こる原因も様々で、瘀血によって起こる症状も様々ある。

 

 

では、瘀血症状に当てはまる瘀血体質の人はどのように体質改善をしていけば良いのか。

 

 

簡単に考えると滞っているのであれば、再び流れを良くしてあげれば良いの「血」を推し動かす作用のあるものの状態を良くすれば、滞った血も流れ改善することが期待できる。

 

 

それは、瘀血の原因のところでも述べたが、例えば『気』が考えられる。

 

 

『気』は活動性が高く、人体内を絶えず休むことなく回っていて「血」などを押し動かす働きがある。

 

 

その『気』が滞る(気滞)ことで、「血」を押し動かす作用の調子も悪くなり瘀血症状になるので、まずは『気』の流れを良くしてあげることが先決である。

 

 

では、具体的に『気』の流れはどのように良くしていけば良いのか?

 

 

 

2-1.瘀血体質改善に直結する『気』

『気』の説明は先述したように、体の中を絶えず巡っていて「血」などをスムーズに流す働きがあったり「元気」というように生命活動の原動力であったり、体を温めたり、風邪などから守るバリアのような働きもある。

 

気

 

その『気』が滞ってしまった場合、どのように再び流れを良くしていくか?

 

 

ここで1つ『気』の流れを良くするツボをご紹介する。

 

 

『気海』

 

 

というツボで、文字通りその部分に『気』がたくさん集まるということで名前のついたツボだがよく漫画やカンフー映画などで、

 

「ヘソの下あたりの丹田(たんでん)と呼ばれる場所に力(気)を溜めて…」

 

といったフレーズを耳にしたことがないだろうか?

 

 

『気海』というツボの場所は、ちょうどヘソの下あたりでヘソから指3本分まではいかないが指2本分よりほんの少し下の部分にある。

 

へそ

 

その部分を指でゆっくり気持ち良いか痛気持ち良いくらいの力で刺激することで

 

 

『気』の溜まる量も増え、活動性が高まり、『気』の作用である「血」などを推し動かす働きも高まる効果が期待できる。

 

 

また、指圧だけでなく薬局やネット通販などで売っているシールタイプの円状の鍼や家庭用のお灸などで刺激することも効果的である。

 

 

 

2-2.根本の「血」を正して瘀血を改善

前章では「血」を推し動かしてくれる存在の『気』に注目し、その『気』が滞ることで瘀血症状が起こると紹介させて頂いたが、瘀血とは滞った「血」であるため、次は「血」に注目する。

 

 

「血」の簡単な概要は冒頭で説明したが、「血」は栄養分を含んだ赤い液体であり、主に飲食物から作られる。

 

 

飲食物から作られるのは先ほど紹介した『気』も同じなのだが特に「血」が作られる源は飲食物であるため、規則正しい食生活は「血」を作り瘀血体質を防ぐことの第一歩だ。

 

 

女性でダイエットを意識されている方も少なくないと思うが、ダイエットにより飲食物を摂取しないと「血」や『気』が作られず『気』の作られる量が少ないため『気』の体を温める効果も弱まり体は冷える。

 

 

これが女性に多い冷え症につながるのだ。

 

冷え性

 

瘀血が起こる原因でも述べたが、体が冷えるというのは体内に発生した「寒」であり、「寒」は凝滞性という性質によって『気』「血」を滞らせる。

 

 

よってダイエットは冷え性にもつながり、瘀血症状を引きおこす原因にもなるのだ。

 

 

 

2-2-1.「血」を改善するツボ

ここでも1つ「血」を改善するツボをご紹介する。

 

 

『血海』

 

 

というツボだが、女性の月経痛で悩まれている方に使われることも多く、まさに「血」を改善するに良いツボとされている。

 

 

『血海』の場所は、膝のお皿より内側、そして膝のお皿の上から指4本分上にある。

 

 

膝を伸ばした際に上記の場所付近にくぼみができると思うのだが、くぼみの中央ではなく、くぼみの少し上に『血海』はある。

 

 

その部分を『気海』同様に、痛気持ち良い程度で刺激するか、シール鍼やお灸で温めたりするのも良い。

 

 

 

3.瘀血の本質

 

これまで瘀血の原因、症状や改善のポイントなどを述べてきたが、瘀血は現代社会で抱えている方が多い症状の元となるものであるように感じる。

 

 

先述したように、「血」が滞ることで冷え症や肩こり、頭痛、月経痛、本によってはアトピー性皮膚炎、耳鳴り、めまい、腰痛など。

 

 

瘀血の原因は様々あったが、東洋医学的に考える冷え症のメカニズムのように当てはめていくと「血」の滞りが原因で考えられる症状は、上記の症状を含め多岐にわたる。

 

 

このように病気の元とも言える瘀血は、東洋医学の考え方であり、西洋医学では瘀血のような概念はない。

 

 

なので病院にいっても検査結果として異常なし。と済まされてしまう事も多いと思う。

 

 

今回、瘀血改善のツボをご紹介させて頂いたように、東洋医学の知識、技術で瘀血に対する治療を行い、先述した症状が改善したという人は数多く存在する。

 

 

普段あまり知る機会の少ない東洋医学の瘀血というものについてご紹介させて頂いたが、悩んでいた症状がもしかしたら瘀血によるものなのでは?などと思える、考えられるきっかけになったら幸いである。

 

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柔道整復師は学生の内にアルバイトが必要

柔道整復師の学生時代のアルバイトは8割得の2割損の理由

柔道整復師の学生はアルバイトすべき

 

柔道整復師になるにはまず、学校に通わなければなりません。

 

 

高校を卒業してすぐ柔道整復師の学校に通う方もいますし、一般企業に勤めながら学生になる方もいます。

 

 

働きながら学校に通う方は給料が貰えるので良いのですが、柔道整復師の専門学校は1日の授業数が少ない為、学生だけやってしまうとかなり暇です。

 

 

親元にいればお金もかからないので、それでも良いのですが、遊ぶにも何をするにもお金は必要です。

 

 

なにかしらのアルバイトは、行わなければならないでしょう。

 

 

 

また、柔道整復師になると多くの方が開業します。

 

 

開業すると、腕の良し悪しを問われてくるので、少しでも経験を積んで、開業に備えたいところでもあります。

 

 

 

  • ・お金の為にアルバイトをしたい。
  • ・将来の為に経験も積みたい。

 

 

 

この2つの問題をクリアするには、整骨院でアルバイトをするという、選択肢があります。

 

 

 

しかし、ここでも問題があります。

 

 

・整骨院でのアルバイトは時給が安い。

・柔道整復師の資格がないと施術に入れない為、経験が積めない。

 

 

これでは、本末転倒です。

 

 

しかし、それでも柔道整復師を目指す学生さんは、整骨院でアルバイトをするメリットは十分にあるでしょう。

 

 

その理由が次のようになります。

 

 

 

・施術には入れないが、その他の経験を積むことは出来るので、早く開業が出来る。

・実は、それほど時給も悪くない。

 

 

 

では、それぞれについてその理由を考えていきましょう。

 

 

 

1.柔道整復師を目指す学生がアルバイトを積極的に行うべき理由

 

大概の整骨院では捻挫や打撲、挫傷といった怪我の施術をメインに行っています。

 

 

さすがに怪我の施術ですし、健康保険を適応させて施術するわけですから、学生で知識を積んでいたとしても、怪我の施術を行うわけにはいきません。

 

 

では、学生時代にどんな仕事内容になるのかというと、施術助手になります。

 

 

包帯の準備をしたり、患者さんにタオルをかけたりベッドの片付けをおこなったり。

 

 

院長や先輩がスムーズに施術に入れるように、お手伝いをするわけです。

 

 

この経験を積んでおく事も、とても大事です。

 

 

柔道整復師の資格取得後に少しでも早く施術の経験が積みたいのであれば、助手の期間は学生の間に終わらせてしまいましょう。

 

 

しかし、学生の期間は最低3年間あります。

 

 

助手の仕事も大事な仕事ですが、何年間もかけて修得するほどのものでもありません。

 

 

やはり、患者さんの施術に入りたいわけです。

 

 

その為には、リラクゼーションサロンを併設しているか、トレーニングメニューがある整骨院に勤務する必要があります。

 

 

 

1-1.施術以外で勘を養おう

施術を目的に患者さんの施術に入ってしまうと『業』になってしまうので患者さんに触れる事は出来ません。

 

 

しかし、リラクゼーション目的であれば患者さんに触れる事が出来ます。

 

 

 

例えば、整体はリラクゼーションに分類されます。

 

 

最近、駅前でよく見る2,000円前後の揉みほぐし屋さんはリラクゼーションサロンです。

 

 

なので、癒しを目的にしているので体に触れる事が出来るのです。

 

 

整骨院に整体院を併院していた場合も、同じ理由で触れる事が出来きます。

 

 

体のどこが凝っているか手で感じる事により、資格取得後に施術にスムーズに入る事が出来るのです。

 

 

だったら、リラクゼーションサロンでアルバイトしても良さそうなものですが、やはり整骨院で働く意味はあるのです。

 

 

 

1-2.現場の話を聞く、現場を見る事で経験が養われる。

リラクゼーションサロンに来院される患者さんは、癒しを求めている事が多いです。

 

 

しかし、整骨院の場合は怪我の施術+癒しを求めて来院されます。

 

 

怪我の施術後に癒す事が多いのですが、怪我をした後にほぐしても良い箇所と、ほぐしてはいけない箇所があります。

 

 

ぎっくり腰(急性の腰部捻挫)は良い例になります。

 

 

 

1-2-1.ぎっくり腰や足首の捻挫に対する癒し例

 

ぎっくり腰になって直ぐは、ほぐしてはいけない事が多いです。

 

 

しかし、何回か施術して症状が良くなったり日常生活に戻った後に腰に張りがでる場合があります。

 

 

 

ぎっくり腰後に、どの部分に凝りが出るのか。

 

 

この見極めが大事なのです。

 

 

これは足首の捻挫にもいえる事です。

 

 

 

スポーツを生業にしていない方のリハビリはそれほど難しくないかも知れません。

 

 

関節が多少固まっても、日常生活で問題になることは少ないからです。

 

 

しかし、スポーツを仕事にしている方のリハビリには、少々気を付けなければなりません。

 

 

リハビリをしっかりしないと足首が固まってしまい、プレーに支障がでるからです。

 

 

そして、更に大変な事があります。

 

 

痛めた足首を治した後に、全身運動の中で足首に違和感が出ないようにバランス感覚を治さなければならないからです。

 

 

どのようにリハビリしていくのかを現場で見学し、ケガの後の癒しで体に触れる事は、将来の為の良い経験になるでしょう。

 

 

 

1-3.トレーニング指導でも姿勢は治せる

姿勢を治そうと整骨院へ通う方も多いと思います。

 

 

整骨院で骨盤矯正や猫背矯正などを受けて、姿勢を治していくわけです。

 

 

しかし、なにも必ず矯正をしなければならないわけではないのです。

 

 

トレーニング指導だけでも十分に姿勢改善は行えます。

 

 

ただ、普通にトレーニングを指導するだけでは姿勢は治りません。

 

 

姿勢を検査した上で、歪みの矯正に特化した体操を指導しなければ歪みを整える事は難しいでしょう。

 

 

姿勢を治すトレーニングを覚え、指導する事は学生でも可能です。

 

 

整骨院の為にも、患者さんの為にもなる立派なアルバイトになるでしょう。

 

 

 

リラクゼーションやトレーニング指導を行いながらアルバイトし経験を積む。

 

 

柔道整復師の免許を取得した時には、かなりの経験がついているはずです。

 

 

学生時代に整骨院でアルバイトする事は、修行期間を短くする良い方法となる1つの理由です。

 

 

 

そして、もう1つの問題である。

 

 

時給が安い問題

 

 

についての対処法を、考えていきましょう。

 

 

 

2.実はそんなに悪くない整骨院のアルバイトの時給。

 

柔道整復師の学生が、少しでも経験を積む為に整骨院でアルバイトをするとします。

 

 

しかし鍼灸師など別の資格があり働く場合は別ですが、基本はやれる事が制限される為、時給をそれほど貰えない場合が多いです。

 

 

時給だけで考えるのであれば、この業界以外でアルバイトした方が良い位です。

 

 

しかし実は、探せば学生でも時給が良い整骨院は意外と沢山あります。

 

 

 

2-1.時給1200円貰えるならまぁまぁかな。

今、東京都の最低時給は932円です。

 

 

なので、どんな業種のアルバイトであっても最低1時間に932円は貰えるわけです。

 

 

なので、柔道整復師の学生がアルバイトをしようと思った場合。

 

 

最低時給辺りの1,000円前後。

 

もう少し時給の良いところで1,200円程度貰えれば良いといった具合です。

 

 

もちろん業種を選ばなければ、時給の良いところは沢山あります。

 

 

ただ、学校に通っていると、テスト前にはある程度まとまった休みが必要になる場合もあります。

 

 

柔道整復師や鍼灸師の業界の事に詳しくない方と一緒に働く場合。

その辺りに理解をもって頂かないといけません。

 

 

その点、整骨院でのアルバイトであれば先輩方も皆、その経験を積んだ方ばかりなわけです。

 

 

テスト前に休みがちになっても、あまり嫌な顔もしないでしょう。

 

 

 

  • ・時給1,200円で理解もある。
  • ・将来の為に経験も積める。

 

 

 

これらを考慮した場合。

整骨院でのアルバイトも、魅力のある仕事の1つになるでしょう。

 

 

 

3.時間は有限。最短で成長するなら整骨院でのアルバイトが良い

 

時間は有限です。

 

 

若い頃は意識しなかった『時間の経つ速さ』を、年齢を重ねる度にヒシヒシを感じるようになります。

 

 

衣食住が最低限確保されているのであれば、あとは『どのように生きていくのか』にこだわっていく事になります。

 

 

自分が本当にやりたい事とは、一体なんでしょうか?

 

 

お金というものは、分かりやすいものさしなので、少しでも給料の良いところを探しがちになります。

 

 

 

お金が大好きで、金儲けをしたい。

という方は今の時代は生きやすいと思います。

 

 

実際、お金が嫌いという方も少ないでしょう。

 

 

 

いい車が買いたい。

という目的で仕事をやっているのであれば、給料の良い仕事を選ぶことが正解です。

 

 

 

自分の自由にできる時間は確保したい。

という事であれば、給料よりも時間制約のない仕事を選ぶべきなのでしょう。

 

 

何に重点をおき、仕事をするのか。

そして、仕事とプライベートの割合は、1:3がベストです。

 

 

 

このバランスと間違わなければ、人生を楽しく過ごせるようです。

 

 

将来、なにをやるか決めていない、、。

 

 

高校生や大学生だけではなく、大人になっても良く聞く悩みの1つです。

 

 

柔道整復師という仕事は、患者さんに感謝される素晴らしい仕事ですし、自分の人生をかける意味もあります。

 

 

はやく、一人前になって患者さんの役に立ちたい。

そう思うのであれば、回り道よりも最短コースを一直線に歩むべきだと思います。

 

 

学生時代に整骨院でアルバイトを経験し、資格取得後には一人前の柔整師。

 

 

修行は出来るし、時給もほどほどに良い。

マイナス面は、もっと色々やりたい施術があるのにやれないというジレンマ位。

 

 

そう考えれば、柔道整復師の学生時代のアルバイトは8割得の2割損になります。

 

 

 

学生は、色々将来について考えられる時期でもあります。

 

 

良いアルバイトを見つけて、良い柔道整復師を目指して下さい。

 

 

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口が曲がる人が口の開け閉めを治すと顔が真っ直ぐになる理由

口の曲がりと口の開け閉め

 

口が曲がってる方をみると感じる事があります。

 

 

「ちゃんと噛んで食事出来てるのかな?」

 

 

口が曲がる原因は3つあります。

 

 

 

  1. 1.唇まわりの筋肉の低下
  2. 2.顎の曲がり
  3. 3.歯並びや噛み合わせ

 

 

 

顎の骨が曲がってしまっている場合もありますが、この3つの原因の内、1つ以上悪い部分があると口が曲がります。

 

 

 

例えば、虫歯を放っておく方は、意外に多い印象があります。

 

 

噛むと痛みが生じるために、片側でしか噛まなくなります。

 

パセリを片側で噛むモデル

 

そして、噛んでいない側の唇回りの筋肉が衰えてしまい、口が曲がります。

 

歪んで片側の口角が垂れる

 

顎の曲がりも同様に、口回りの筋肉を衰えさせ、口を曲げてしまいます。

 

 

 

今回は、口の曲がりが気になる方にためにどのような処置がおすすめなのかを、ご紹介していきます。

 

 

では、さっそく行っていきましょう。

 

 

 

口を動かす筋肉の復習

 

表情筋の図式

 

口を動かす筋肉には、次のものがあります。

 

 

 

  • ・上唇挙筋
  • ・大頬骨筋
  • ・口輪筋
  • ・下唇下制筋
  • ・口角下制筋

 

 

 

これらの筋肉のほとんどが左右両側についていて、唇を両方から引っ張り表情を作っています。

 

 

そして、顎の曲がりや歯並び、噛み合わせの問題があると、これらの筋肉の使い方にムラが出て口の使い方に癖が出てきます。

 

 

噛み合わせや歯並びを治すのは歯医者さんなので、僕らは対応できませんし、ご自身で治すことも難しいでしょう。

 

 

ですが、口周りの筋肉の衰えの原因が顎の歪みであれば、ご自身で対処することも可能です。

 

顎を曲げて噛み合わせるイメージ

 

では、口を曲げてしまう原因について、考えていきましょう。

 

 

 

口って、どのように開くことが正しいの?

 

口は主に3つの役目があります。

 

 

  1. 1.咀嚼(そしゃく)
  2. 2.嚥下(えんげ)
  3. 3.発音(はつおん)

 

 

咀嚼は食べ物を噛む事。

嚥下は食べ物を飲み込む事。

発音はしゃべる事です。

 

 

左右の顎関節を介して、顎の筋肉である咀嚼筋がお互いにバランスを取ることによって、口の開け閉めが行われます。

 

 

試しに、鏡に前で口を大きく開いてみてください。

 

口を開ける

 

顎先が右にずれて開いたり、左にずれて開く事が確認出来たと思います。

 

 

ではなぜ、このように左右にずれて開くのか?

 

 

そのメカニズムをご説明していきます。

 

 

 

口が左右に曲がって開く1つの原因

口の開き方は、主に4つの段階に分ける事が出来ます。

 

 

1段階目

左右どちらかに開いていきます。

 

 

2段階目

1段階目に動いた方向と反対側に開きます。

 

 

3段階目

2段階目に動いた方向のまま、口を閉じていきます。

 

 

4段階目

完全に口を閉じます。

 

 

1段階目に左右どちらかに開くのかは、食べ物をどちらで噛もうとするかによっても変わります。

 

 

例えば、右の顎で食事をしようとした場合。

1段階目で顎は左に動き、2段階目で右に動きます。

 

 

この動きを踏まえて、口が曲がる原因を更に考えていきます。

 

 

 

動きの学習

学習のイメージ

 

筋肉はその動きを学習します。

 

 

代表的なものが、スポーツです。

 

スポーツ 鍼灸

 

どんなスポーツにもいえる事ですが、ある程度慣れてくると癖が生じてくる事が多いです。

 

 

なので、習い始めに変な癖を覚えると直し辛いというのは、筋肉が反復してその動作を覚えてしまったがために、かなり意識して動かさないと、筋肉が学習してしまった癖の方向へ動き、ヘタクソな動きに戻ってしまうという事です。

 

 

これは口の開け閉めにも当てはまります。

 

 

口の動きの学習

口の開け閉めには、次の3つの筋肉が主に働きます。

 

 

 

  1. 1.咬筋
  2. 2.側頭筋
  3. 3.外側翼突筋

 

 

 

咬筋は、食事の時エラの部分で盛り上がる筋肉。

 

咬筋の付着部位

 

 

側頭筋は、こめかみ部分で盛り上がる筋肉。

 

側頭筋の場所

 

 

外側翼突筋は、口の中にある筋肉です。

外側翼突筋

 

この3つの筋肉が以下のようにバランスをとりながら、口を閉じるという動作をスムーズにしています。

 

 

 

例えば、4段階目に顎を右に動かして噛む場合。

 

 

左の咬筋と外側翼突筋の下頭。

右側の側頭筋と外側翼突筋の上頭。

 

 

これらの筋肉を使います。

 

 

 

そして、筋肉には筋紡錘(きんぼうすい)という筋肉の長さを調節するセンサーがあります。

 

 

口を開けたり閉じたりした際に、右と左の筋肉の長さや速度が一定になるように、このセンサーがバランスをとって極端に口が片側に曲がって動かないようにバランスをとっています。

 

 

その働きのお陰もあり、極端にどちらかに曲がって顎を動かさなくてすむという面もあります。

 

 

 

しかし、そこで問題となるのが顎の歪みです。

 

 

 

顎の歪みと口の歪み

表情筋と歪みのイメージ

 

顎が歪むと多少なりとも、左右の筋肉の長さが変わります。

 

 

すると、その筋肉のセンサーが長さの違いを補正しようと、バランスをとります。

 

 

しかし、顎の歪みのため、このセンサーがうまく働かなくなってしまうのです。

 

 

また、顎の歪みは顎の関節内運動の障害とも表現する事が出来ます。

 

 

 

関節内運動とは?

開口時関節円板

 

関節内では、骨が滑膜や滑液、軟骨などのこすれ合いを緩衝するクッションを介して、互いにこすれ合いながら動きます。

 

 

このこすれ合いながらの動きの事を、関節内運動といいます。

 

 

しかし、このクッションにも限界があります。

 

 

摩擦の仕方が変わると痛み出たり、動き辛くなったりするのです。

 

 

また動きづらくなった場合、筋肉の使い方の癖がでて筋肉が間違った動きを学習していまう事も多いです。

 

 

 

顎は次のように動く関節です。

 

 

 

  • ・前突と後退
  • ・側方移動
  • ・下制と挙上

 

 

 

この関節内運動に障害がでると、筋肉の調節する能力が衰え、口が曲がる原因となるのです。

 

 

 

何回もずらして動かしていると、口が曲がります

顎のゆがみ

 

顎がずれ、筋肉でバランスをとれなくなりると、筋膜を通して表情筋にも歪みが生じます。

 

 

口角を右に動かす場合には、顔の右側の筋肉が使われるのですが、多くの場合で顎も一緒に動きます。

 

 

表情筋の発達具合にもよるのですが、顎を右にずらした状態で、右の口角をあげた方が動かしてやすく感じる方が多いでしょう。

 

 

 

顎がずれ、筋肉の使い方に左右差が生じ表情筋の使い方にムラがでる。

 

 

 

この経緯をたどり、口が曲がってしまう方が多いのです。

 

 

 

では、どのようにすれば口の曲がりを治す事が出来るのでしょうか?

 

 

 

口の曲がりの治し方

 

最初に顎の歪みを治しましょう。

 

 

先ほどの3つの筋肉。

 

  • ・咬筋
  • ・側頭筋
  • ・外側翼突筋

 

 

 

この3つの筋肉を使い、顎の歪みを治してみましょう。

 

 

顎の動きを治してみよう

顎が歪むと筋肉の使い方に左右差が生じて、口が曲がります。

 

 

ご自身で治す場合は、手で顎を正しい位置に戻したら状態で筋肉を使うと治りやすいです。

 

 

口を開ける1段階目で顎がどちらに曲がるかを確認してから、次の方法を試してみて下さい。

 

口曲がり矯正(一段階)やり方

 

 

また、口が2段階に曲がって開く方もいらっしゃいます。

 

 

そのような方は、こちらの矯正をお試しください。

 

 

口曲がり2段階矯正やり方

 

【やり方】

仮に右に曲がったとします。

 

 

1.指で顎先を左から右へ軽く圧迫しながら、口を開ける。

 

2.口を真っ直ぐ閉じるように意識して動かす。

 

3.より口を開いていき、2段階目の顎の動き方を確認する。

 

4.2段階目が左に動いた場合は、右から左へ圧迫しながら口を開ける。

 

5.その状態から、真っ直ぐ口が閉まるように動かす。

 

 

ここで注意点。

 

 

あくびをするように口を最大限に開けてしまうと、顎はまた特殊な動きをして筋肉の作用が変わってしまいます。

 

 

口を開けすぎないように気を付けて、この一連の体操を3回3セット行って下さい。

 

 

こちらの体操もおすすめです。

 

 

 

 

口が曲がる原因と対策

 

口が曲がる原因は、噛み合わせや顎の歪みを放っておく事による、口回りの筋肉の衰えです。

 

 

そして、顎の歪みを治す目的は、正しく筋肉を使う事にあります。

 

 

口は4段階で開き、そして閉じます。

 

 

曲がり方がひどい場合は、症状が進んでいる事が多いので専門家に相談した方がよいですが、軽度にずれて開く場合は自分で対処してみましょう。

 

 

やり方は、各段階事に指で軽く圧迫しながら、口を開ける方法がおすすめです。

 

 

そして、そのあとに頬肉を挙げる体操も併用すると、口の曲がりが良くやすいです。

 

 

【やり方】

1.上下の歯が触れあわないように、口を軽く開ける。

 

2.下唇回りの筋肉を使わないように、脱力する。

 

3.下唇は脱力させたまま、下の歯は見えるように笑顔を作る。

 

 

多くの方が笑顔を作る時に、下唇で歯を覆うように力を入れながら行います。

 

 

頬肉をあげたい場合は、下唇の力は使わない方が良い場合があります。

 

 

そんな時は、この体操を試してみて下さい。

 

 

 

今回は、口が曲がってる方の為に、自分で出来る口の曲がりの治し方をお伝えさせて頂きました。

 

 

口の曲がりで夜も眠れない、、。

という方は少ないかも知れませんが、多少なりとも気になる方は参考にしてみて下さい。

 

 

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整骨院の仕事は辛い

整骨院勤務未経験者が仕事で辛く感じる事ワースト3

整骨院勤務未経験者の苦悩

 

仕事をする上で、誰でも最初は未経験者です。

 

 

経験の少なさから、辛い思いをする事も多いのではないでしょうか?

 

 

整骨院で働く場合も一緒です。

 

 

学校で基本をいくら学んだとしても、いざ働いてみると学校で習った通りにいかず、落ち込んだりイライラする事も多いでしょう。

 

 

整骨院勤務未経験者が仕事上で辛く感じる事は、次の3つです。

 

 

 

  • ・仕事中になにをすれば良いのかが分からない。
  • ・患者さんが良くならない。
  • ・勤務時間が長すぎて、プライベートとのバランスがとれない。

 

 

 

整骨院の仕事は、施術で患者さんの悩みや症状を治す事です。

 

 

しかし、経験がない分どのように施術を行えば良いのかが、分からないのです。

 

 

しかも、院長や先輩セラピストも仕事で忙しくしている為、仕事の邪魔をしてはいけないと思い、なかなか声をかけ辛いという場面も多々あります。

 

 

僕も最初の1年目は、気がついたら1時間同じ場所につっ立っていた。

なんて事もありました。

 

 

 

また、この業界。

拘束時間が長い事でも有名です。

 

 

10~11時間拘束されるなんて当たり前。

 

 

それでも将来の為だと我慢する方が多いです。

 

 

 

そんな数ある困難の中でも最も辛い事が、患者さんを治せないという事です。

 

 

全く評価されませんし、期待のされていないといった状況は、かなりキツいものです。

 

 

では、この3大苦に対して、整骨院勤務未経験者はどのように対処していけば良いのでしょうか?

 

 

その対処法を考えていきたいと思います。

 

 

 

整骨院勤務未経験者へのアドバイスその一。1年間我慢しよう

 

就職した整骨院が、とんでもなくブラック会社でない限り、1年間我慢して下さい。

 

 

1年我慢出来ればかなり楽になります。

 

 

なぜ、柔道整復師や鍼灸師を目指したのか、常に初心を忘れないようにしてみて下さい。

 

 

 

●柔道整復師になって、患者さんを楽にしてあげたい。

 

努力を続ければなれます。

 

 

 

●スポーツ選手のサポートをしたい。

 

スポーツ選手のトレーナー業務を行っている整骨院でキャリアを積んで下さい。

 

任せてもらえる日がくるはずです。

 

 

 

●患者さんをきれいにしてあげたい。

 

美容に対する整骨院のポジションが確立されつつあります。

 

やるなら早めの行動をおすすめします。

 

 

 

●お金を稼ぎたい。

 

感謝されてお金を貰える職業なんて、素晴らしいとは思いませんか?

 

 

では、もう具体的に対処法を考えていきましょう。

 

 

 

2.整骨院勤務未経験の為の3つの対処法

 

今回は、辛く感じるであろう3つの問題。

 

 

 

  • ・仕事中になにをすれば良いのかが分からない。
  • ・患者さんが良くならない。
  • ・勤務時間が長すぎて、プライベートとのバランスがとれない。

 

 

 

これらについて、対処法を学んでいきましょう。

 

 

 

2-1.仕事中になにを行ったら良いか分からない時の対処法

 

働き始めは、施術に入る事が出来ません。

 

 

かといって、なにもしないわけにもいきません。

 

 

最初に出来る仕事といったら、掃除でしょう。

 

 

清潔にする事がキライな人もいないでしょうし、先輩方がやりたがらない仕事を率先して行う事で、評価も上がる事でしょう。

 

 

当院リビジョンの場合は、患者さん施術に入っていない時間帯は、机に座って勉強してもらっています。

 

 

昔と違い、今はかなり良い専門書が豊富にあります。

 

 

専門書なので、1冊1冊は5~6千円以上するものが多いです。

 

 

働き始めで給料も高くない新米セラピストが本を購入する事は、大変かも知れません。

 

 

なので、リビジョンではタメになる本は僕が買っています。

 

 

すでにかなりの数の本もありますので、知識をつけたい方にとっては、うってつけでしょう。

 

 

知識は本から。

 

技術は現場で。

 

 

本から得られる情報を1つ1つ教えてもらっていては、成長するまでにかなりの時間を要してしまいます。

 

 

早く一人前になりたいのであれば、勉強は必須です。

 

 

整骨院勤務未経験で、働き始めでなにをすれば良いか分からなかった場合。

 

 

掃除か勉強。

 

 

この2つにフォーカスしていれば間違いないでしょう。

 

 

 

2-2.患者さんが良くならない時の対処法

これは、どんな院長や先輩セラピストの下で働くかで対処法が変わります。

 

 

技は盗むものだ。

という先生と働いた場合、治療技術を覚える事だけではなく、治療中になにを手伝えば良いのかすら分からないでしょう。

 

 

基本は、自分で考え行動しなければなりません。

 

 

しかし、考えて行動したはいいが、裏目に出て叱られるなんていう事もあります。

 

 

その一方で、何から何まで教えてくれる先生もいます。

 

 

1つ1つ丁寧に教える先生の下で働いた方が、良さそうに見えます。

 

 

実際、教えてくれる先生の下で働いた方が良い事が多いです。

 

 

ただ、教えてくれるからといって、なんでもかんでも聞いてしまうと問題が生じます。

 

 

それは、センスが磨かれなくなるといった問題です。

 

 

 

2-2-1.施術センスの磨き方

例えば僕達は、患者さんの施術を行う前に動作分析をします。

 

 

そして、どこの部分が問題となり障害が出ているのかを、限定していきます。

 

 

その後、問題の部分のなにが原因なのかを、特定していきます。

 

 

 

  • ・骨が問題なのか。
  • ・筋肉なのか。
  • ・関節なのか。
  • ・靭帯なのか。

 

 

 

そして、その部分を施術して症状が良くなれば、その施術を継続していきます。

 

 

しかし、症状の改善が見られない場合は、施術のやり方を修正しなければならない場合もあります。

 

 

自分の腕が悪いから治らないのか。

 

見当違いのところを治してるから治らないのか。

 

 

この見極めを行うには、自分で悩まなければいけません。

 

 

専門書や文献を読んだり、時々はネットで調べたり。

 

 

そして、先輩セラピストに、次のように質問すると良いです。

 

 

 

「○○さんの症状なのですが、前回施術した際に思ったような効果が出ませんでした。

 

症状や動き方から、筋肉が原因だと思ったので色々調べたのですが、しっくりくるような回答が得られませんでした。

 

先輩はどう思われますか?」

 

 

 

調べて分からないから質問する。

 

 

この過程を踏む事が、とても大事なのです。

 

 

なにも調べないで、聞いてしまうとやはり、苦労していない分センスが磨かれません。

 

 

音楽家にしろ、デザイナーにしろ。

 

 

なにかを0から作り出す方は、悩むから新しいものが作られるといいます。

 

 

働き始めに考える癖をつけておかないと、ある一定のところで伸び悩んでしまいます。

 

 

先輩達が聞かれた事には答えますし、困っていたら助けますが、施術に対する考え方やセンスを教える事は出来ません。

 

 

センスは、自分で築き上げるものなのです。

 

 

働き始めでなにをしたら良いのか分からない場合も、しっかり悩みましょう。

 

 

働き始めは、怒られる事が多いです。

 

 

なにもやらないで怒られるなら、なにか行って怒られましょう。

 

 

その分、経験がつきます。

 

 

個人の性格にもよりますが、いわゆる指示待ち人間にならない為の、手段の1つになるでしょう。

 

 

 

2-3.拘束時間が長すぎて、プライベートとのバランスがとれない

現在の法律では、残業や特別な業務を行う場合を除いて、従業員が働いてよいのは週で40時間。

 

休みは週に最低1日は必要です。

 

 

ですが、整骨院勤務は拘束時間が長い場合が多いです。

 

 

だったら、プライベートでも仕事を行う位に、仕事を好きになってしまえば良い。

考え方もあります。

 

 

ですが、殆どの場合。

休みでやることがなくとも、仕事をやりたいとは思わないでしょう。

 

 

仕事とプライベートのバランスをとる事は、とても大事な事だと思っています。

 

 

ぶっちゃけ、『柔道整復師が保険に頼らず店舗も持たずに生きていく方法』で紹介しているように、開業のように高いリスクをかけずとも、雇用されて貰える給料を稼ぐ事は可能です。

 

 

この働き方であれば、余った時間を仕事以外にかける事も出来ます。

 

 

しかし、未経験者がこの働き方をしようと思っても、なかなか難しいでしょう。

 

 

拘束時間が長くとも、最初の数年は雇用され修行した方が安全でしょう。

 

 

少しでも仕事とプライベートのバランスがとりたいのであれば、勤務時間や休みが守られている整骨院を探す事が必要になってきます。

 

 

リビジョンの場合は、19:00上がりか、13:00出勤。

 

 

1日長い時間働く方は、週休3日になります。

 

 

これらについて詳しく確認したい方は、『柔道整復師の勤務時間長い問題の解決法【週休3日も可能】』をご覧ください。

 

 

 

3.整骨院勤務未経験者が抑えておくべき3つのポイント

 

  1. 1.掃除や洗濯を積極的に行う。
  2. 2.わからない事は調べ上げ、その後先輩に聞きセンスを磨く。
  3. 3.プライベートと仕事のバランスがとれる整骨院を選ぶ。

 

 

 

どんな仕事でも最初の1年間は慣れない事も多く、辛く感じるものです。

 

 

特に柔道整復師や鍼灸師のような経験を積む事で、仕事がスムーズに行えるようになる仕事の場合、余計に辛く感じるかも知れません。

 

 

しかし、この業界はコンピューターなどのテクノロジーの発達によって要らなくなる仕事でも無い為、将来性はあると思います。

 

 

どんな職場で修行を積むかで、今後のセラピスト人生が変わってきます。

 

 

資格はとったけど、どこで勤めればよいのか分からないという方や、免許をとって、整骨院で働いてみようかなという方。

 

 

是非参考にしてみて下さい。

 

 

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小顔矯正や骨格矯正のセミナーと現場で学べる技術の違い

 

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小顔矯正や骨格矯正のセミナーと現場で学べる技術の違い

セミナーと現場の違い

 

業界内で、小顔矯正や骨格矯正に注目が集まった時期がありました。

 

 

この2つ。

医療系の資格者でなくとも行える技として、セラピストはこぞって、その技術の獲得にセミナーなどに参加された事でしょう。

 

 

セラピストは、積極的にセミナーに参加すべきだと思っています。

 

 

その理由が、次の3つになります。

 

 

 

  • ・今まで、自分が知らなかった技術を学べる。
  • ・意識の高いセラピストと出会える。
  • ・施術の間違いを修正できる。

 

 

 

小顔矯正や骨格矯正以外にも今までに、理学療法や運動療法のセミナー、鍼灸などのセミナーに参加してきましたし、これからも参加していくでしょう。

 

 

特に『神の手を持つアメリカのサムライ鍼灸師【セミナー体験記】』でご紹介しているような凄腕の先生のセミナーなら、多少参加費用が高くとも、その価値は十分にあります。

 

 

もし現在、小顔矯正や骨格矯正を用いて施術をしていて、なかなか思うような結果が出なかったり、これから学びたいなと思っているセラピストはセミナーに参加してみると良いと思います。

 

 

しかし、全てのセミナーに言える事ですが、セミナーに参加したからといって直ぐに技術が修得できるものではありません。

 

 

セミナーで学んで、現場で生かせるようになるには、やはり一定期間の修行が必要です。

 

 

セミナーはあくまで、新しい知識や技術を大まかに学ぶものです。

 

 

それを体に染み付くまで、反復するのは現場です。

さらに現場では、習った事以上のスキルを要求される事が多々あります。

 

 

その度に、セミナーの講師に質問出来れば良いのですが、そういかない事も多いでしょう。

 

 

そんな時に頼りになるのは、職場の院長や先輩セラピストです。

 

 

よほど特殊なセミナーに参加していない限り、施術で上手くいかなかった理由を説明する事は可能です。

 

 

だったら、セミナーに参加せずとも職場で技術を学べるのではないのか?

 

 

そう思われる方。

 

 

その通りです。

 

 

ですが、私たちは技術職なので、理論的な部分以外にも、施術を行う上で『感覚』というものがどうしても出てしまいます。

 

 

触り方が違うと治療効果まで変わってくる、小顔矯正や骨格矯正。

 

 

職場の同じ先生に習っているだけですと、感覚の伝え方が偏ってしまうため、施術に癖が出てしまう傾向が強いのです。

 

 

癖が出ると、効果の出方にばらつきが出ます。

 

 

患者さんは、より効果的に、より短時間で治してもらいたいはずです。

 

 

その癖を修正するためにも、セミナー参加するべきなのです。

 

 

このようにセミナーに参加して職場以外の先生に習う事は、スキルアップの為のとても良い行動の1つになるでしょう。

 

 

では、1つの例をとって小顔矯正や骨格矯正のセミナーで学べる技術と、現場で学べる技術の差を比べてみたいと思います。

 

 

小顔矯正や骨格矯正に興味がある方は、参考にしてみて下さい。

 

 

 

1.小顔矯正や骨格矯正のセミナーでは、なにを習うの?

 

小顔や姿勢を良くするための知識と技術。

 

 

この2つを学ぶことが出来ます。

 

 

 

例えば、骨盤矯正。

 

 

まず、どのように骨盤が歪んでいるのかチェックする方法を学びます。

 

 

そして、その骨盤の歪みを治す方法を学びます。

 

 

骨盤の歪みも、治し方も多数あるので、その講師によって治し方や検査のやり方も変わってきます。

 

 

ご自身の考えに合わない先生もいるでしょうし、今までに自分が出会ったことのない施術のやり方に感動することもあるでしょう。

 

 

 

ちなみに、セミナーを受けてがっかりしないために、僕がセミナーを受講する際のポイントが以下のようになります。

 

 

 

  • ・症状が良くならない患者さんの症状にあった本を読み漁り、より詳しく解説している先生がセミナーを行っていないかを調べ参加する。
  • ・知り合いから紹介されたセミナーに参加する。

 

 

 

 

この2つを基準にして、セミナーに参加しています。

 

 

 

しかし、小顔矯正にしろ、骨格矯正にしろ。

セミナーで学んだことばかりを使って、施術を行っているわけではありません。

 

 

セミナーで学んだ事と、修行していた治療院で学んだ事の2つを組み合わせて、施術を行っています。

 

 

セミナーで学べる技術と、職場で学べる技術の違いを大きく分けてみます。

 

 

 

2.小顔矯正と骨格矯正はセミナーで学ぶべき?現場で学ぶべき?

 

基本は、今は働いている治療院で学ぶ事が多いと思います。

 

 

なぜなら、技術力が上がったのかどうかの判断が、患者さんになるからです。

 

 

患者さんが良くなれば、その技術力は向上しているという事になります。

 

 

セミナーですと、デモンストレーションで治療を見せてもらえる事はありますが、時間が限られているため、それほど多くの数見れるわけではありません。

 

 

実際に仕事をしていると、

「こういった場合は、どうしたら良いのだろうか?」

という疑問が出てきますし、技術習得には時間がかかるものです。

 

 

なので、働いている治療院で時間をかけながら、学んでいくことが基本になってきます。

 

 

その為には、『鍼灸師は食えないなんて嘘!師匠から盗め成功の秘訣』で紹介しているように、セラピストは師匠選びにはこだわると良いでしょう。

 

 

では、セミナーに参加する意味とはなんなのでしょうか?

 

 

 

2-1.セミナーの醍醐味

セミナーの醍醐味は、感動に尽きると思います。

 

 

業界内で有名な先生のセミナーは、それは素晴らしいものです。

 

 

この人なら、どんな患者さんでも治せてしまうのではないか?

と思ってしまうほどです。

 

 

小顔矯正も骨格矯正も、かなりの数のセミナーがあります。

 

 

その中で感動を覚えるようなセミナーは、少ないかも知れません。

しかし、必ずあるはずです。

 

 

技術力アップの為の糸口になるはずでしょう。

 

 

では、小顔矯正や骨格矯正を学ぶ為に適した治療院とは、どのような治療院なのでしょうか?

 

 

 

2-2.勉強の為のベストな治療院とは?

セミナーの講師の治療院がスタッフ募集を行っているのであれば、その院が勉強する為の最も良い環境となるでしょう。

 

 

しかし、就職出来るかどうかはタイミングなどもあるため、雇ってもらえない事もあるでしょう。

 

 

そうなった場合。

どのような職場が、勉強する為のベストな環境と言えるのでしょうか?

 

 

現在の職場で、小顔矯正や骨格矯正に施術を行っている場合は、まだ良いです。

 

 

しかし、これらの施術を行っていない場合は最悪です。

 

 

せっかくセミナーで学んだ事が、無駄になってしまいます。

 

 

もし、小顔矯正や骨格矯正を用いて患者さんの役に立ちたいと思うのであれば、転職も、良い選択肢の1つになるのかもしれません。

 

 

 

2-2-1.転職の時にチェックしたいポイント

どの業界でも給料や休み。

福利厚生が良いところを選びたいというのが、求職者の本心です。

 

 

しかし、セラピストの場合。

お金よりも、しっかりと学べる環境なのかという部分に重きをおく方も多いです。

 

 

実際に、「給料はいらないので働かせて下さい」というセラピストの卵もいます。

 

 

ですが、それほどまでリスクをかけたとしても、本当に学べる環境なのかは就職してみるまで分かりません。

 

 

トライアルで働かせてもらえる治療院もあるかもしれませんが、トライアル期間中で分かることは、職場の雰囲気などで、本当に学べる環境かどうかなどまでは、わからないでしょう。

 

 

 

判断する為の良い方法の1つに、

 

その治療院で実際に働いているスタッフに話を聞いてみる。

 

というものがあります。

 

 

 

治療院の常連になれば、スタッフとも仲良くなれるので、治療院の内部事情を教えてくれるかもしれません。

 

 

当院、リビジョンのスタッフインタビューを例に、矯正院とはどんなものなのかを参考にしてみて下さい。

 

 

 

2-2-2.リビジョンってどんなところ?

リビジョンスタッフの本田先生に、インタビューをしてみました。

 

 

 

Q:

リビジョンではどのように勉強するの?

 

 

A:

リビジョンでの勉強は、医療方面に精通していない患者さんでもわかりやすいように、日常生活で感じやすい症状を紹介、解説してスタッフブログという形で掲載させて頂いています。

 

自分が学校や本などで学んだことをわかりやすくアウトプットすることで、人に説明することができるようになりますし、それが自分の勉強にもなります。

 

 

 

Q:

リビジョンの骨格矯正の勉強って難しい?

 

A:

そうですね。

院長に資料として専門書やDVDを貸して頂き、まず知識をつけ、空いた時間に実際に手技を練習していますが、指先で感じる『感覚』で矯正ができている、できていないを感じ分けるので、その感覚を養うことも難しいです。

 

 

 

Q:

本田先生は、今後のキャリアアップの為に、今、リビジョンで働いて貰っているわけだけど、ぶっちゃけ自分のセラピスト人生にとってプラスになってると思う?

 

 

A:

はい、プラスになっていると思います。

 

自分は前から矯正を学びたいとは思っていましたが、なかなか良い職場を見つけられず矯正に関する知識などはほぼない状態でしたが、リビジョンで勉強しながら働いていて少しずつですが知識をつけることができています。

 

院長に手技を習い、練習しOKが出たものは院長の施術前に患者さんに実際に手技を行うことができるので、習ったり知識として得たものをすぐに実践に移すことのできる環境は、自分にとって大きなプラスになると思っています。

 

 

 

3.良いセミナー、良い職場で働いて腕の良いセラピストを目指そう!

 

小顔矯正や骨格矯正を自分の施術に加えたいのであれば、まず、セミナーに参加する事をおすすめします。

 

 

いきなり就職しては、リスクが高いからです。

 

 

セミナーを受けて後悔しない為のポイントは、次の2つ。

 

 

 

  • ・症状が良くならない患者さんの症状にあった本を読み漁り、より詳しく解説している先生がセミナーを行っていないかを調べ参加する。
  • ・知り合いから紹介されたセミナーに参加する。

 

 

 

良いセミナーは、これからのセラピスト人生を変える程の衝撃があります。

 

 

しかし、セミナーで学んでも、現場で活かされなければ意味がありません。

 

 

今の職場で技術力アップが出来るのであれば、問題はありません。

 

 

しかし、これらの施術を行っていない治療院でお勤めの場合は、転職も良い判断の1つにあるでしょう。

 

 

実際に学べる環境なのかを見極める方法の1つに、その院のスタッフを仲良くなるというものがあります。

 

 

今回は、その1例としてリビジョンのスタッフインタビューをあげさせて頂きました。

 

 

 

セミナーで学べる事は次の3つ。

 

 

 

  • ・新しい技術や知識
  • ・自分の施術に偏りが出ていないかの修正
  • ・カリスマ講師のオーラ

 

 

 

現場で学べる事が、次の3つ。

 

 

 

  • ・技術、知識を自分のものにする為の方法
  • ・患者さんを通して腕が上がっているかの再確認
  • ・施術を通して、自分というものがどういった人間なのかの気付き

 

 

 

セミナーよりも、職場の上司よりも、施術を通して、患者さんが教えてくれる事の方が沢山あります。

 

 

セラピストが『お金を稼ぐ為のただの職業』にならないよう、良いセミナーや良い職場に出会えるように、行動してみて下さい。

 

 

小顔矯正や骨格矯正に興味のある方の参考になれば、幸いです。

 

 

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猫背の方が座り方を治すと首肩が楽になるには理由があった

 

猫背と座り方と首肩

 

 

パソコンの普及により、長時間机に座って仕事をする方が増えてきた現代社会。

 

 

デスクワークを行うと、姿勢が悪くなりがちである。

 

 

また、姿勢の悪さから、次のような症状を訴える方も多い。

 

 

 

  • ・肩こり
  • ・首こり
  • ・目の疲れ
  • ・頭痛

 

 

 

これらの原因として挙げられるのが、不良姿勢でのデスクワークによる首や肩への力学的ストレスである。

 

 

 

簡単に説明すると、

 

 

片方の肩だけ上がった姿勢で仕事をしたり、脚を組む事により片方の骨盤に体重をかけ座る事になる。

 

それによって、首や肩の筋肉が反復的に使われ血流障害を引き起こし、肩こりや首こりなどの症状を引き起こしてしまう。

 

 

といった形である。

 

 

 

そして、その中でも特に多い姿勢が、猫背になる。

 

 

 

今回は、次の2つについてご紹介していきたい。

 

 

 

  • ・猫背でデスクワークを行うと、どのようなメカニズムで首や肩にストレスを与えるのか?
  • ・また、どのように対処していけば良いのか。

 

 

 

 

デスクワークの為に姿勢が悪くなってきたと感じる方は、参考にしてみて下さい。

 

 

1.そもそも猫背とは?

 

猫背は呼吸を悪くする

 

猫背とは、背中が丸まっている状態のことをイメージすると思う。

 

 

ではなぜ、背中が丸くなってしまうのか?

 

 

解剖学的に猫背になっている人の背中の筋肉を考えると、背中の丸くなっている部分の表層には、カトリック僧侶の帽子の形に似た、僧帽筋という大きな筋肉がある。

 

 

そして、その僧帽筋よりも深層にある特に注目すべき小・大菱形筋という筋肉である。

 

 

小・大菱形筋は首の下あたりの背骨から肩甲骨の内側についていて、肩甲骨を背骨側の方向へ引っ張っている筋肉である。

 

 

そして、長時間のデスクワークで背中の丸まった不良姿勢が続き、それが習慣化してしまうと、肩甲骨を背骨側に引き寄せてくれている小・大菱形筋の力もどんどん弱くなり、肩甲骨を引き寄せることができなくなる。

 

 

そうなると、どうなるのか?

 

 

肩甲骨を背骨側に引き寄せられず、肩甲骨が外側へ開きっぱなしになる。

 

 

すると、まさに猫背のように背中が丸くなった状態になってしまう。

 

 

つまり、猫背とは小・大菱形筋の筋力低下から起こる。

とも言われているのだ。

 

 

 

1-1.頭の位置による影響

私達、人間の頭の重さがどれくらいかご存知だろうか?

 

 

人間の頭の重さは、体重の約8%を占めると言われている。

 

 

つまり、体重50㎏の人の頭の重さは約4㎏ほどになる。

 

 

よく例えられるのは、ボウリングの球と同じくらいと言われるが、私達はそれくらいの重さのある頭を筋肉によって支えている。

 

 

しかし、デスクワークを長時間続け、疲れてくるとだんだん不良姿勢になり、背中は丸まり、頭の位置は肩よりも前に出る。

 

 

まさにイメージするような猫背の姿勢になってくる。

 

頚部前方偏位

 

では、その不良姿勢である肩より頭が前に出た姿勢というのは、首や肩にどういった影響を与えるか?

 

 

例えるならば、ボウリング球を両手で持ち、胸の前で両肘を伸ばした状態で長時間持ち続けているようなものである。

 

 

そうなると、時間が経てば必ずボウリング球を持つ両腕がプルプルと震えてきて腕には相当の疲労が溜まるはずだ。

 

 

不良姿勢でのデスクワーク時の首や肩には、それと同じような状況が起こっている。

 

 

そして、重い頭が肩よりも前に倒れている状態を必死に支えているのが、首の筋肉ということだ。

 

 

そのため、日々デスクワークの仕事で慢性的にその状態が続くと首の筋肉。

 

 

そして、首の筋肉の付け根である肩付近にも疲労が溜まってきて、首こりや肩こりの症状が出るということだ。

 

 

 

1-2.不良姿勢時の肩はどうなっているか?

仕事を始めたばかりの時は、疲れもないため、まだ良い姿勢を保っていると思う。

 

 

疲れてくると先述したように首は肩よりも前に倒れてきて、それ以上倒れないように首の筋肉が緊張して支えるため、首こりの原因となる。

 

 

では、その時の肩はどうなっているかというと、無意識に両肩に力を入れ、両肩を上げながらデスクワークをしている人が多いのである。

 

肩が上がる

 

両肩が上がっている状態というのは、肩を上に引き上げる筋肉が常に収縮し力を出し続けているということだ。

 

 

その両肩を上に引き上げる筋肉が、先述した僧帽筋という大きな筋肉である。

 

 

この僧帽筋の特に上の部分の筋繊維が肩を上げる、すくめるような動作に関与している。

 

 

デスクワーク時の不良姿勢として両肩を上げ続けていると、この僧帽筋が常に収縮しっぱなしになるので、僧帽筋は常に筋肉疲労を起こしているような状態となる。

 

 

そのため、よく肩こったなぁ。

というときに、自然と手で押さえる場所が僧帽筋の上部繊維にあたる部分になるのだ。

 

 

 

2.不良姿勢にならないようにするには?

 

勉強に励む学生や、デスクワークの仕事をしている人の中には、一生懸命仕事に取り組み、背中が丸まっている人がいる。

 

 

そのような方に対して、「背中が丸まっているよ」と注意をすると、

 

 

『背中の丸まっているのを直す=胸を張る』

 

 

と考え、胸を張ろうとする人が多い。

 

 

実は、胸を張るということと同時に、腰を必要以上に反らせ過ぎている人が多いのだ。

 

胸を張る

 

そして、その反った腰の状態を長時間維持する事は、かなり難しいことのように思う。

 

 

胸を張り、腰を反らすことで脊柱起立筋という筋肉に力が入るのだ。

 

 

脊柱起立筋という筋肉は、腰のあたりから首の方まで伸びていて姿勢を支えている。

 

 

その筋肉を使い、長時間姿勢を維持するのは当然、筋肉疲労が起こりダルさや痛みにもつながる。

 

 

では、座っているときの正しい姿勢とは、どのような姿勢なのか?

 

 

 

2-1.座ったときの理想の姿勢

体を支える時、重心線というもの重要になってくる。

 

 

重心線とは簡単に言えば、体の重さがかかる場所で

 

 

 

  • ・耳たぶ
  • ・肩を触れた時の骨の出っ張り(肩峰)
  • ・気を付けをした際に手のひらあたりに触れられる太ももの骨の出っ張り(大転子)
  • ・膝のお皿の後ろ
  • ・外くるぶしの約5センチ前

 

 

 

がポイントとなっている。

 

 

この上記のポイントが一直線に整列していることが、理想的な立位姿勢とされている。

 

 

実際には、鏡の前で鏡の正面ではなく、横を向いてみて上記のポイントを確認してみると、自分の姿勢の特にどの部分が理想とされる線上からズレているのかがわかりやすい。

 

 

そして、立った状態での理想姿勢を紹介したが、これが座った状態だとどうなるのか?

 

 

 

2-1-1.意識するポイント

 

座った状態で見る姿勢のポイントは、耳の穴、肩の骨の出っ張り(肩峰)、坐骨という骨の位置をポイントとする。

 

 

耳の穴と肩の骨の出っ張り(肩峰)は指標として最もわかりやすいため、立位の理想姿勢のポイントと同じである。

 

 

そして、坐骨とは字の通り、座った時に当たる骨のことである。

 

 

座った時の正しい姿勢とは、耳の穴、肩の骨の出っ張りを線で結べる位置にする意識も必要だが、座った時に椅子の面にあたるお尻の骨である坐骨を立たせるという意識も、大事なのである。

 

 

では、坐骨を立たせるということは、どういうことか?

 

 

坐骨がまっすぐ立っていない状態というのは、つまり骨盤が前か後ろに傾いているということだ。

 

 

前に傾いているのであれば、姿勢としては前傾姿勢となっていて、後ろに傾いているのは後傾、つまり猫背など背中が丸まっている状態であることを指す。

 

 

なので正しくは、椅子は少し浅く腰掛け、イメージとしては頭を上に引っ張られるような意識をすると骨盤が傾くことはなく正しく坐骨を立たせることができる。

 

正しい座位

 

そして、頭を上に引っ張られるように意識をすると、首が前に倒れて見えることもなく、座位で姿勢をキレイに見せることができる。

 

 

オススメの矯正体操

猫背をはじめとする、不良姿勢にならないための矯正体操をご紹介いたします。

 

 

姿勢を治すための肩回し矯正体操やり方

 

 

3.猫背人が座る時に意識することの重要性

 

猫背になるメカニズムや正しい姿勢はどのような姿勢かを紹介してきた。

 

 

椅子に浅く腰をかけ、骨盤を立たせるように前傾させ姿勢を伸ばす。

 

 

この姿勢を時々意識するだけでも、猫背を予防できるようになる。

 

 

 

正しい姿勢を理解し、正しい姿勢を意識して日々生活するのと、意識しないで生活するのとでは、その後は大きく変わってくる。

 

 

筋肉トレーニングやストレッチでも同じである。

 

 

トレーニングなどをする際に、目的の部分の筋肉を意識し行う事でトレーニング効果は上昇する。

 

 

例えば、背筋を伸ばすという行為。

 

 

背筋を伸ばし正しい姿勢を意識することで脊柱起立筋という筋肉が収縮し、姿勢を支えるために頑張るため、新陳代謝が上がるとも言われている。

 

 

正しい姿勢を意識せず背中が丸いままでいると、脊柱起立筋は収縮せず次第に筋力も低下し正しい姿勢が取りづらくなり、新陳代謝も上がらない。

 

 

このように意識するだけでも、これだけの差が出るのだ。

 

 

猫背で悩まれている人が多い現代。

 

 

正しい姿勢を理解し、それを意識して生活する人が増えてくれば必ず猫背で悩む人は減ってくるだろう。

 

そのきっかけになれれば幸いである。

 

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顎を出すための解剖と小顔体操4選【目指せ韓国アイドル顔】

顎を出して目指せ韓国アイドル顔

 

顎を出すためには、小顔体操を行う事をおすすめします。

 

 

しかし、どんな方でも顎が出るわけではありません。

 

 

小顔体操で顎が出る方は、次のような方です。

 

 

笑った時に、顎先がとんがる方。

笑った際に顎が尖がる女性

 

 

笑った時に、顎先が出るか出ないかを決めるのは、顎先の骨がしっかり伸び、いらない部分の骨が無くなったかです。

 

 

 

僕は患者さんに、

 

「顔の骨はくびれながら成長していくのです」

 

と説明する事が多いのですが、顎の成長が悪く、骨がくびれなかった方は、笑った時に顎先がとんがってきません。

 

 

 

では、何故笑った時には顎が出るにも関わらず、顎がとんがって見えないのでしょうか?

 

 

 

その理由は、次の3つになります。

 

 

顎が出てみえない3つの理由

 

  • ・下唇で口を閉めすぎてしまう。
  • ・顔が垂れてしまっている。
  • ・姿勢が悪い

 

 

 

この3つの原因を解決して、顎を出す小顔体操をご紹介いたします。

 

 

それでは、早速やっていきましょう。

 

 

 

顎が出る出ないを決める骨の事

 

まず最初に、顎の骨について復習していきます。

 

 

顔の骨は、ある程度大きくなる部分と、小さくなる部分が決まっています。

 

 

顎先でいうと、以下のようになります。

 

顎尖の成長

 

 

青い矢印の方向へ骨が伸びて、黒い矢印の方向へ骨が小さくなっていきます。

 

 

骨の成長をコントロールするホルモンを、成長ホルモンといいます。

 

 

顎先の骨は、成長ホルモンの感受性が良く、年齢を重ねても成長しやすい部分になります。

 

 

ただ、伸びすぎると顔が長くなってしまうので、良い事ばかりではないのですが、、。

 

 

もう1つ骨の成長をコントロールするものがあります。

 

 

 

それは、噛む力などの外部からの圧迫力です。

 

口を大きく開けて噛む

 

 

 

例えば、柔らかいお菓子ばかり好んで噛んでいた方は、噛む力が弱くなりがちです。

 

 

噛む力は、顎骨を成長させるためには必要なものなのですが、成長期にしっかりと噛んでいないと、骨が伸びなくなります。

 

 

 

その他には、うつ伏せ寝や頬杖をよくつく方も注意が必要です。

 

頬杖は顔を歪ませる

 

 

一般的には、持続した圧迫力がなければ、骨は変わらないとされています。

 

 

しかし、頬杖など断続的に刺激が入った場合なども、骨は変化してくる可能性は高いです。

 

 

【骨が曲がるイメージ】

頬杖で骸骨が歪む

 

 

なので、顎を出したい方は食事よく噛んで、頬杖などの悪癖をさける事をおすすめします。

 

 

 

顎はあるのに出ない方の対処法

 

笑った時に顎は出る。

しかし、普通にしていると顎がない。

 

 

 

そんな方は、次のポイントをチェックしてみて下さい。

 

 

 

顎先に梅干を作っていませんか?

唇を閉じる際に最も力が入る部分は、下唇の筋肉です。

 

怒りでオトガイ筋に力が入る

 

唇を閉じて下さいとお願いすると、大抵の方が下唇を上げるように力をいれます。

 

 

上唇には力が入らないのです。

 

 

下唇を上げると顎全体が出ます。

 

 

しかし、下唇を下げ、口角を上げると顎先が出ます。

 

口角を上げあご先がきれいな女性の笑顔

 

 

表情筋の使い方が少し違うだけで、与える印象が変わるのです。

 

 

 

ご自身がどのように唇に力が入っているのかを簡便に調べる方法に、顎先にしわがよっているのかを調べるというものがあります。

 

 

下顎が小さかったり、出っ歯の方は顎先にしわを寄せる傾向が強いです。

 

 

すると、顎がない顔つきになってしまいます。

 

 

それを防ぐには、次の小顔体操を行ってみて下さい。

 

 

 

下顎の出っ張りを治す小顔体操のやり方

唇には内側に唇を動かす動きと、外側につき出す動きがあります。

 

 

顎がなく下唇を突きだして口を閉じている方は、唇を内側に丸める筋肉が弱く、外側につき出す筋肉が強いです。

 

下唇の内側と外側

 

唇の内側に筋肉を鍛えて、きれいに口を閉じるようにしてみましょう。

 

 

唇筋内側トレーニング

 

 

こちらの動画も参考に行ってみて下さい。

 

 

 

 

昔より顔が大きくなっていませんか?

昔と比べ、顔が大きくなったと感じる方。

 

 

もしかしたら、顔が垂れてきているのかもしれません。

 

 

顔のたるみを懸念する中年女性

 

 

確かに、加齢による顔の垂れを完全にとりきる事は難しいです。

 

 

しかし、顔の筋肉が上手く使えていないがために顔が垂れてきた場合は、症状の進行を遅らせる事が出来ます。

 

 

スプーンやかっさなどで、顔を持ち上げるようにマッサージする事からはじめてみましょう。

 

 

 

 

スプーンで行う顔の垂れ予防

れんげの画像

 

100円ショップで売っている蓮華(れんげ)でも良いですし、かっさなど特殊な石を使ったものでも良いです。

 

 

これらの道具を使って、次のマッサージを行ってみて下さい。

 

 

【やり方】

1.顎先から耳に向かってフェイスラインをすくいあげるように、マッサージを行う。

 

2.小鼻から耳へ、頬を持ち上げるようにマッサージする。

 

3.眉頭から眉尻にかけてマッサージを行う。

 

4.眉毛から髪の生え際にかけ、持ち上げるようにマッサージを行う。

 

5.頭のつぼをを刺激する。

 

6.首の後ろから鎖骨にかけ流すように、マッサージを行う。

 

 

スプーンがない方は、こちらのマッサージをお試しください。

 

 

朝の顔のむくみ取りマッサージまとめ

 

 

 

歪んだ顔で食事していませんか?

顔の垂れを防ぐ最も良い方法は、咀嚼(そしゃく)です。

 

片側で噛む女の子

 

 

しっかりと食事を噛む事で、顔の血行が良くなり筋肉が持ち上がります。

 

 

しかし、ここで注意したい事は、歪んだ顔で噛み続けないという事。

 

 

モグモグ食事する頭蓋骨

 

 

顎先がどちらかに曲がっていたり、口角の位置が左右で明らかに違う場合は、顎が曲がってしまっている可能性が高いです。

 

右目と右口角の歪み

 

 

歪んだ顔で噛み続けるとやはり、顔が垂れてきてしまいます。

 

 

 

しかも厄介な事に、

 

 

どちらか片方のフェイスラインだけ垂れる。

 

歪んで片側の口角が垂れる

 

なんて事にもなりかねません。

 

 

 

防ぐ方法としては、次の方法を試してみて下さい。

 

 

 

歪んだ顔を治す小顔体操

下顎骨のズレ・歪み

 

顎が歪むと顔は歪みます。

 

 

その理由は、顔の大きな筋肉である咬筋や側頭筋などの使い方にムラがでて、筋膜を介し表情を歪ませてしまうからです。

 

 

片側だけ唇が上がらなかったり、笑った際の頬の盛り上がり方にも、左右差が出ます。

 

顔が歪んで表情筋も歪むイメージ

 

 

では、顎を整えて表情筋のバランスをとっていきましょう。

 

 

【やり方】

1.鏡の前で口を開け、下顎がどちらに動くのかを確認する。

下顎の動きの左右差を調べる

 

2.動いた方向の反対側の奥歯の後方へ、小指を沿える。

翼突筋の調整

 

3.口閉じた際に奥歯で噛み締めないように、また、口が真っ直ぐに開くように意識しながら、口の開け閉めを10回行う。

 

4.食事を両方でしっかりと咬む。

 

 

 

姿勢の歪みはお顔の歪み!?

 

スマホで悪い姿勢

 

 

「姿勢が歪むと顔も歪みますか?」

 

 

という質問を受ける事があります。

 

 

 

その可能性は高いです。

 

 

 

顔が歪む原因は2つ。

 

 

生まれつきの場合と、成長の過程で歪む場合。

 

 

一見すると、姿勢は関係ないように思われます。

 

 

しかし、姿勢が悪くなると頭の位置が変わります。

 

骨格模型による胸鎖乳突筋の働き

 

頭を支える首が歪む事が原因の1つなのですが、頭がずれる事によって下顎が曲がります。

 

下顎左シフトのイメージモデルつき

 

 

その状態を長期間放っておくと、顎の曲がりも首の曲がりも固定化されて、顔が歪んでみえる事があります。

 

 

しかし、姿勢が原因で顔が歪んでいる場合は骨の問題ではなく、筋肉の問題で歪んでいる場合が多いので、最も治りやすいです。

 

 

そして、首と顎が曲がってる場合。

首の前の筋膜が緩んでしまい、二重あごになりやすいです。

 

 

二重あご

 

 

二重あごはフェイスラインがもたついてしまう原因にもなるので、注意が必要です。

 

 

二重あご防止の体操を試してみて下さい。

 

 

 

二重あご防止体操

首が曲がって二重あごになっている場合、上半身の歪みをとってから、首の体操を行うとよいです。

 

 

デスクワークの方ですと、その作業姿勢を長時間とる事になるので、二重あごになっている方が多いです。

 

 

次の方法で、姿勢を治してあげて下さい。

 

 

深呼吸で肋骨を動かそう

ストレス緩和で呼吸を楽に

 

 

上半身の歪みを整える方法として、最も簡単に行える事は、深呼吸でしょう。

 

 

上半身の歪みのほとんどは、横隔膜を正しく使えていない事でおこります。

 

 

胸郭の歪みにおける横隔膜の動きのイメージ

 

次の方法で、横隔膜を意識的に使ってみましょう。

 

 

食いしばり予防の為の肋骨矯正のやり方

 

【やり方】

1.鼻から息を吸う際、肩を上げないように意識しながら肋骨とお腹の両方を広げる。

 

2.口から息を吐く時に、お腹と肋骨の両方をしめるように意識しながら息を吐く。

 

3.一連の体操を3回3セット行う。

 

 

 

首の体操で二重あごを無くそう

上半身の歪みを整えたら、首の体操を行いましょう。

 

顎前首猫背のイメージ

 

 

首が体よりも前に出てると感じている方に、特におすすめな体操になります。

 

頭部前方位を治す骨格矯正体操

 

【やり方】

1.顎に手をおき、手で軽い抵抗を加えながら押しだすように、頭を前に出す。

 

2.頭の後ろに手を置き、抵抗を加えながら頭を後ろに引く。(板などを使うとやりやすいです)

 

3.手を顔の横に置き、抵抗を加えながら頭を横に動かす。(左右行う)

 

4.一連の体操を各10回ずつ、3セット行う。

 

 

二重あごを治す舌骨矯正2選

二重あごになると、顎先から首が繋がってしまいアゴが出てきません。

 

 

折角、顔の歪みや首の矯正でバランスをとったとしても歪んでしまうのです。

 

 

二重あごを治す時に重要になってくる矯正が、舌骨(ぜっこつ)の矯正です。

 

 

舌骨骨格図示

 

 

舌骨は、のどの前にある骨で口の開け閉めの際に筋肉を動かすための軸の役目をする骨です。

 

 

この骨が歪むと、顎下の筋肉を上手に使う事が出来なくなりたるみます。

 

 

これが、二重あごの原因の1つです。

 

 

今回は、二重あごにならない為の舌骨矯正のやり方をご紹介いたします!

 

 

舌骨矯正やり方その1

【やり方】

1.手で首の後ろを支えます。

2.首の前を指で押していき、固い骨(舌骨)を見つけます。

3.左右に押しながら、皮膚の遊びがなくなるまで奥に押していきます。

4.呼吸に合わせて、90秒間押します。

 

 

 

舌骨矯正その2やり方

【やり方】

1.首の前を指で押していき、固い骨(舌骨)を探す。

2.親指で顎先を押します。

3.親指を少し内側に入れながら、前に伸ばしていく。

4.呼吸に合わせて90秒間固定します。

 

 

 

顔と体の歪みを整え、目指せ!顎出しシャープ顔

 

シャープな輪郭の外人女性

 

 

顎が出やすい方の特徴は、笑った時に顎先がとんがる方。

 

 

そして、顎を出す為に必要な事は3つ。

 

 

  1. 1.唇の余分な力を抜く
  2. 2.垂れを防ぐ
  3. 3.姿勢を正す

 

 

 

 

その為に必要な体操が4つ

 

 

 

  1. 1.唇体操
  2. 2.スプーンマッサージ
  3. 3.顎調節体操
  4. 4.前首矯正体操

 

 

 

韓国のアイドルの顎はとんがっている方が多いです。

 

 

骨格的に、自力であそこまで顎を出してシャープにする事は難しいかもしれません。

 

 

しかし、唇の筋肉の使い方に無駄がある場合や、顔が垂れてきた場合。

 

そして、姿勢が悪さが影響して、二重あごになった方は、今回の体操を続けてみて下さい。

 

 

今よりも、スッキリしたフェイスラインになれる事でしょう。

 

フェイスラインに手を置きこちらを見る女性

 

二重あごで悩んでいる方や、顎が出ていない方の助けになれば幸いです。

 

 

【尖がった顎に憧れる方へ、リビジョンのおすすめ記事】

 

 

 

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顔色が悪いと内臓も悪い

顔色の悪さは内臓の悪さ【鍼灸師が語る老化の原因】

 

 

顔色の悪さと内臓の悪さ

 

顔色が良い、顔色が悪いというのは、体調の善し悪しを簡単に判断出来る診察法の1つである。

 

 

誰でも容易に使えるこの診察法。

 

 

 

私たち鍼灸師も、患者の具合を推測する為によく使う方法である。

 

 

鍼灸師の世界では、外見から体調を診断する時に、望診(ぼうしん)という方法を使う。

 

 

望診では主にどういう事を診るかというと、

 

 

  • ・舌の色
  • ・顔色
  • ・歩き方
  • ・体型

 

 

 

そして、「五華」といい、爪や唇などを見て、その体の部分に対応した、どこの内臓(臓腑)が悪いのか推測したりもする。

 

 

さて、相手の顔色を見て調子の良い、悪いを判断する診察法。

 

 

東洋医学的に考えて、そもそも、どこの臓腑が悪くなると顔色に影響が出てくるのか?

 

 

また、顔色を良く見せるために東洋医学的観点から考えられることは?

 

 

今回は上記2つのテーマを中心に、考えていきたいと思う。

 

 

 

1.顔色と関係する臓腑

 

体調の良い人は顔色が良い事が多く、体調が悪い方は顔色が悪くなる傾向が強い。

 

 

顔色の良い悪いは、顔の血色が良い、悪いとも言い換えられる。

 

 

つまり、血液が循環していれば顔色は良くなり、血液の循環が悪ければ顔色が悪くなるわけである。

 

 

この血液。

 

 

とても大事な物質の一つだが、東洋医学では皆さんが想像する『ち』とは違った考え方をする。

 

 

では、東洋医学で考える「血(チではなくケツ)」とは、どのようなものか?

 

 

 

 

1-1.東洋医学でいう血(けつ)とは何か

「血(ケツ)」とは、血脈中を流れる赤色の液体の事で、豊富な栄養分を有しているものである。

 

 

また、血は心臓から全身に送り出されるイメージがあると思う。

 

 

東洋医学では心臓から押し出される力に加えて、『気』の働きで血を送り出ると考える。

 

 

そして、血が全身をくまなく滋養(細胞に栄養を染み込ませる事)している。

 

 

なので、落ち込んでいたり、元気がない時は、血流は悪くなるのである。

 

 

気については『気分が優れない原因は気の不足【おらに元気を分けてくれ!】』でまとめているので、参考にして貰いたい。

 

 

これが東洋医学でいう血(ケツ)である。

 

 

では、その血(ケツ)と関係する臓腑とは、どの臓腑なのか?

 

 

 

1-2.心は血をつかさどる

心(しん)とは、心臓に似た働きをするものである。

 

 

何故、似た働きをするという表現になるのかというと、東洋医学でいう心は、心臓とは違った働きをすると、考えているからである。

 

 

東洋医学が盛んだった時代は、今のように医学が発達していなかった上に、体を解剖する事も少なかった。

 

 

なので、人間の体を、自然の摂理と重ねて考えていたのである。

 

 

臓腑の中の心は、血を主っている(つかさどっている)

 

ハート

 

心とは「心臓」をイメージしてもらえれば良いが、血(ケツ)を全身へ送り出す作用がある。

 

 

まさしく心臓である。

 

 

心は血液循環の原動力となり、血は全身をくまなく循環し、組織・器官を滋養する。

 

 

しかし、心に問題が生じる場合がある。

 

 

例えば、心への滋養が不足していたり、また心は熱の影響を受けやすい。

 

 

体内の熱や夏などの気候の暑さの影響を受けると、心の機能が弱り、血の拍出・循環に影響が及ぶ。

 

 

結果、全身へ血をうまく送り出すことができなくなる。

 

 

また、動悸や不整脈といった症状が起こりやすくなる。

 

 

 

1-2.『心』の関連領域

東洋医学では、臓腑の状態は外見に現れると考えられている。

 

 

心も臓腑の内の1つなので、心の状態は外見として現れる。

 

 

その症状が現れる部位が「顔」なのである。

 

 

つまり、心の状態は顔を見ればわかるということだ。

 

 

先述したように心は血をつかさどっており、血液循環の原動力で、全身の組織を栄養している。

 

 

この心の機能が失調し、血液循環がうまく行えなくなると、その症状が顔に出てくるというわけだ。

 

 

つまり、「顔色が悪い」ということになる。

 

 

また、もう1つわかりやすく心の状態を見れる部分がある。

 

 

それは「舌」である。

 

舌

 

舌診とも言うが、舌は血の充足度を反映している。

 

 

心の機能が失調し血液循環が悪くなると、舌への血の充足度は減り、舌の赤い色が薄く見える(舌質淡泊)

 

 

また、心が熱の影響を受けていたりすると、舌の赤い色が強く見えたり(舌質紅コウ)、赤い点が舌の表面に見えるようになる(紅点・点刺)

 

 

このように心は顔色や舌などで、体がどのような状態かを見る事ができるのだ。

 

 

 

2.唇の状態からわかること

 

私達は相手の顔を見た時に、なんとなく口の周囲、唇の色、状態も目に入ってこないだろうか?

 

くちびる

 

例えば、唇の色がピンク色などではなく、紫色のように暗い色だった場合。

 

 

特に医療の勉強をしていない人が見ても、体調が悪いのかな?と思えるだろう。

 

 

先述したように顔色の状態から判断できるのは心だが、唇に対応した臓腑もあり、その臓腑の状態は、唇を見ればわかるとされている。

 

 

その唇に対応した臓腑は『脾』である。

 

 

 

2-1.臓腑の脾とは?

脾とはどんなものか?

 

 

現代では、古くなった血液(赤血球)を壊して体から取り除く働きや、免疫に関わる働きをするものとされている。

 

 

しかし、東洋医学では、また違った働きをすると考えているのである。

 

 

東洋医学では、脾を次のように考えている。

 

 

 

  • ・運化・・・摂取した飲食物を『気』の元となるもの(水穀の精微)に変化させて吸収し心や肺に運ぶ
  • ・統血・・・血が脈外へ漏れ出ないように固定している機能がある

 

 

 

簡単に説明すると、体を動かすには気が必要なのだが、気を作りだすには、その材料となるものが必要だ。

 

 

その材料を食材から取り出して、気を作るのである。

 

 

しっかり食べないと気が作られないので、元気がなくなる原因ともなる。

 

 

また、血管をコーティングして、血液が血管から漏れでないようにするのも、脾の働きである。

 

 

脾が弱まると、不正出血が起こる可能性も高い。

 

 

 

また、生理特性として、

 

 

 

  • ・昇清・・・気の元となるもの(水穀の精微)を心や肺に運ぶ(運化の一部)、頭部に昇らせる。組織、器官を正常な位置に保つ(固摂作用)
  • ・喜燥悪湿・・・水分摂取過多、高湿度環境により悪影響を受けやすい

 

 

 

胃下垂で悩んでいる方も多いと思うが、東洋医学では内臓の位置を正しい位置にとめておくのも、脾の働きだと考えている。

 

 

 

2-1-1.脾の調子が悪くなると唇にどう影響する?

脾の機能、特性として上記のことが挙げられる。

 

 

特に、脾が飲食物を気の元となるものに変化させ、吸収しているという機能に注目したい。

 

 

気とは生命活動を維持する物質で、全身の組織や器官を巡り体中に満ちているものだ。

 

衛気 ヨガ

 

もちろん、筋肉、四肢に至っても例外なく気の循環を受けている。

 

 

それはつまり、脾の機能の調子が悪くなれば筋肉、四肢に影響を及ぼすという事である。

 

 

また、唇は筋肉の範疇と考えられており、口の一部分でもあるため、唇の光沢や色彩は脾の状態を反映するとされている。

 

 

実際に脾の機能が失調し、四肢、筋肉や唇を十分に気が循環せず細胞を栄養することができないと、四肢の無力感や萎縮、口唇の乾燥などが起こるようになる。

 

 

 

3.東洋医学的に顔色を良くするには?

 

顔色を良く見せるには、上記で述べてきたように、血がしっかりと全身を循環していることが必要不可欠である。

 

 

そして、その血をつかさどっている心の調子も良くなくてはならない。

 

 

でないと、全身へうまく血を送り出すことができなくなってしまうからだ。

 

 

大きなポイントとして2つ挙げたが、各ポイントの細かい説明をしていこう。

 

 

 

3-1.血と心

顔色を良くするために必要不可欠な血。

 

 

まず血を体の中で作る、増やすにはどうすれば良いのか?

 

 

血とは摂取された飲食物が消化・吸収され形を変えたものである。

 

 

また、血は「精」という気の源からも作られるが、飲食物から作られる割合の方が多いため、規則正しい食生活が血をたくさん作れるか否かに関わってくるのだ。

 

 

では、次にその血を全身へ送り出す機能を持つ心の調子を整えるには、どのようにすれば良いか?

 

 

まず、心は血を送り出す機能の他に精神活動をつかさどる機能もある。

 

 

しかし、精神活動をつかさどっているが故に、ストレスなど精神、意識への影響を受けやすく、それらによって心の機能が失調してしまう。

 

うつ

 

そのため、悩み苦しむようなストレスは心にダメージを与え、失調する原因となるため極力避けた方が良い。

 

 

 

3-2.血と心の調子を整えるツボ

実際に心の機能が失調している影響で顔色が悪くなっている場合は、血がうまく循環されないため、血の赤みが消え顔色は淡泊でツヤがなく、唇の色も同じく淡泊な色になってしまう。

 

 

こういった場合、鍼灸師は心血虚証という診断名をつける。

 

 

そうなってしまった場合、心の機能失調を回復させなければならない。

 

 

鍼灸学において、心の機能を回復させるツボは心と名のつく経脈(手の少陰心経)、または背中にある「心兪」にお灸、さらには鍼治療をするのが良いとされている。

 

 

または、血の循環を良くしたいので血という字が入っているツボ「血海」や「三陰交」というツボを刺激するのも良い。

 

 

血海の場所は、膝のお皿より内側、そして膝のお皿の上の部分から指4本分上にある。

 

 

膝を伸ばした際に上記付近にくぼみができると思うのだが、くぼみの中央ではなくくぼみの少し上に血海がある。

 

 

押すと少し痛みを感じる場所だと思うので、指でゆっくり3秒ほど押してゆっくり離すというのを繰り返し刺激してもらいたいと思う。

 

 

 

「三陰交」は内くるぶしから指4本分、上に上がったところの骨と筋肉の間にある。

 

脚内側

 

この部分も血海の時と同じく、ゆっくり押してゆっくり離すで刺激してもらいたい。

 

 

血海も三陰交もツボだが、押す力は強くなくても大丈夫なので、無理のない程度に押して頂きたい。

 

 

たとえ痛みがあったとしても、痛気持ちいい程度の力でも充分に効く。

 

 

指で押して刺激する以外にも、そのツボの部分をお灸などで温めることも有効である。

 

 

そうすることで血の循環不全が良くなり、その血を送り出す原動力の心の機能失調も回復に向かう。

 

 

血が滞ることなく全身くまなく巡り、各組織を栄養していけば、自然と顔色も良くなり綺麗になるのである。

 

 

 

4.顔色と内臓の関連性のまとめ

 

今回は、顔色について東洋医学的に考えてきた。

 

 

ポイントは、

 

 

 

 

・顔色を良く見せるのも、悪く見せるのも、血が大きく関わっている、

 

 

・血や心の調子を整えるには血海や三陰交のツボがおすすめ。

 

 

今回紹介した2つのツボは、月経痛など女性的な疾患改善にもよく使われるツボなので、それらのお悩みの方には是非、実践して頂きたい。

 

 

血の循環を今よりもっと良くし、お顔をより美しく見せるきっかけになれれば幸いである。

 

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エラが大きい人は噛みすぎている!?【咀嚼と顔痩せ】

エラが大きい人の骨と筋肉

 

 

エラが大きい人の原因を大きく2つに分けると、以下のようになります。

 

 

エラの骨とエラの筋肉

 

  1. 1.骨
  2. 2.筋肉

 

 

 

但し、これのどちらかのみが原因で、エラが大きくなるわけではありません。

 

 

エラの骨が大きい方は筋肉もつきやすく、エラが大きくなる傾向が強いです。

 

 

そして、ここにある癖が加わると、更にエラが大きくなります。

 

 

 

その癖が、食いしばりとなります。

 

 

食いしばりと骨格模型

 

 

エラが大きくない方でも、食いしばっている方はいらっしゃいます。

 

 

しかし、エラが大きくない方は多少食いしばったとしても、エラは大きくなりません。

 

 

その違いは、エラの骨の太さや大きさにあります。

 

骨の厚さにエラは依存する

 

 

エラ骨が大きく、厚い方は少し食いしばったしまうだけで、エラが大きくなってしまうのです。

 

 

そんなエラ張り。

 

 

健康上、多少エラが張っていて大きかったとしても、大した問題ではありません。

 

 

むしろ食事をしっかり噛む事出来るので、胃腸に負担をかけなくなり、健康には良いくらいです。

 

 

 

ただ、アジア圏の方。

 

 

日本や中国や韓国の方の美の基準は、エラが張っていないシャープなフェイスラインです。

 

 

シャープな輪郭の外人女性

 

 

四角い顔を好まない方が多いです。

 

 

では、なぜエラが厚く張ってきてしまうのでしょうか?

 

 

それは、骨の成長過程に問題があります。

 

下顎骨の成長(骨添加と吸収)

 

成長の途中で、エラが大きくなってきてしまうのです。

 

 

そして、ここに食いしばりの癖が加わると、エラ張り顔になってきます。

 

顔が長くエラが張っているイメージ

 

今回は、エラの成長の仕方や、食いしばりについてを考えていきたいと思います。

 

 

エラが大きくて悩んでいる方は、参考になさって下さい。

 

 

 

エラが大きい原因は骨!?

 

エラが大きい原因の1つ。

 

 

エラの骨が張っていて厚い。

 

 

エラの成長の過程に問題があるので、ここで簡単にエラ骨の成長について復習していきましょう。

 

 

 

エラ骨の成長過程

下顎骨の成長方向

 

エラ骨の事を専門用語で、下顎骨といいます。

 

 

小さい頃は、小さい下顎骨ですが、成長と共に大きさを変えていきます。

 

 

青い矢印の方向へ骨が大きくなっていき、黒い矢印の方向へ、骨が無くなっていきます。

 

 

結果的には、骨全体が大きくなってくるのですが、出るところは出て、へこむところはへこむ。

 

 

このようにして、大人の下顎骨の形になってきます。

 

 

そして、

 

 

下顎のエラの部分の青い矢印の方向への成長が強かったり、黒い矢印の影響が少なかった場合、エラが張ります。

 

 

下顎角が張ってきて、エラ張りになってくるのです。

 

 

 

エラ骨とエラ筋

咬筋の付着部位

 

エラ骨は成長の過程で、下顎骨が成長する事によって出てくるという事でした。

 

 

そして更に、筋肉が張っている方も問題も骨にあります。

 

 

 

骨には粗面という、ザラザラとした部分があります。

 

 

このザラザラした部分に、咬筋が付着します。

 

 

エラ骨が大きい人は当然、咬筋粗面も大きくなるので、筋肉の量も多くなります。

 

エラ骨と咬筋の関係性

 

 

筋量のある方と、筋量がない方。

 

 

どちらがより強い力を出せるかというと、筋量がある方です。

 

 

食事など、ある一定の固さのものを噛み砕くには、筋量の差は問題になりません。

 

 

しかし、食いしばりなど、かなり強い力が必要になった場合。

 

 

筋量の多い方がより、強い力が発揮されます。

 

 

筋トレなどもそうですが、強い力を出せば出すほど筋肉は肥大します。

 

 

なので、骨が大きい人は、筋肉も大きくなるのです。

 

 

 

 

食いしばりを止める方法はあるの?

 

食いしばりを止める、確実な方法はまだ見つかっていません。

 

 

ただ、自律神経の働きを整え、行動認知療法(噛まないように意識する事など)を行うと、完全に止まらないまでも、食いしばりが楽になる患者はいらっしゃいます。

 

 

更に言うと、もしエラが大きい方が小顔矯正や、外科的に筋肉のボリューム落とすよにアプローチしエラを小さくしても、その後、顎周りの筋肉に力を過剰にいれないようにしなければ、再度エラが大きくなってしまうでしょう。

 

 

もし、エラ張りに悩んでいたらTCHに気を付けて下さい。

 

 

TCHとは、Tooth Contacting Habit の略で、上下歯をくっつけてしまう癖の事をいいます。

 

tchと理想の状態の比較

 

気がついたら歯を離すようにすると良いのですが、なかなか治すのが難しい癖でもあります。

 

 

エラ痩せにも効果的!最近話題のTCHって知っている?』でまとめていますので、参考になさって下さい。

 

 

 

深呼吸と意識で変わる食いしばり

食いしばりを完全に止める方法はないのですが、深呼吸と意識の持ち方を変えると楽になります。

 

 

 

1つは先程紹介した、歯をくっつけないように意識をする事。

 

 

もう1つが深呼吸です。

 

 

デスクワーク方などに多いのですが、姿勢の悪い状態を長時間続けると、肋骨と顎が歪みます。

 

デスクワークと姿勢の関係

 

 

顎が歪むと舌が下がり、気道を狭くします。

 

頬杖で顎が歪む事を頭蓋骨を用いて説明

気管が狭くなる

 

 

呼吸量を上げようと、口呼吸を行うと自律神経のバランスが崩れやすくなります。

 

 

溜息まじりの口呼吸

 

 

また、日中に舌を上げておく筋肉を使わない為に、筋肉が弱り、就寝時のイビキにも繋がってしまいます。

 

 

これを予防する為には、姿勢良く仕事を行う事と、舌を正しい位置に置いておく事をおすすめします。

 

 

 

正しい舌の位置とは?

横から見たスポットの位置

 

 

舌先が上顎のスポットという部分にくっついている状態が、正しい舌の位置です。

 

 

この位置が固定出来るように、舌を上げる癖つけると良いです。

 

 

ただ、顎が曲がった状態でトレーニングを行うと効果が良くありません。

 

 

顎の曲がりを整えてから、舌のトレーニングを行ってみて下さい。

 

 

【やり方】

1.顎先を右に動かし、指で反対方向から押す。

 

2.顎の力と指の押す力を拮抗させる。

 

3.その状態で深呼吸を3回繰り返す。

 

4.反対側も同様に行う。

 

5.割り箸を上の歯と舌先で挟む。

 

6.歯で割り箸を噛まないように注意しながら、1分以上その状態を保つ。

 

 

 

噛む事自体はとても重要

 

口を大きく開けて噛む

 

骨が厚く張っている方が、舌が弱り呼吸が浅くなった状態でいると食いしばってしまい、エラが大きくなります。

 

 

こう説明すると、食事などでもあまり噛まないようにする方がいらっしゃいます。

 

 

しかし、これは間違いです。

 

 

良く噛まないと、顔の筋肉が使われなくなるので、顔が垂れます。

 

 

顔のたるみを懸念する中年女性

 

また、食べ物の消化も悪くなるため、顔痩せも出来ません。

 

 

噛む事自体は必要なのです。

 

 

問題なのは、無意識で噛んでいる食いしばりや歯ぎしりです。

 

くやしい食いしばり

 

 

そして歪んだ顎や噛み合わせです。

 

下顎骨のズレ・歪み

 

 

歯の噛み合わせは、歯医者さんで治してもらって下さい。

 

レントゲンと歯医者さん

 

 

当院のような顔の施術に特化した接骨院であれば、顔と体の歪みとのバランスをとり、顎の歪みを矯正する事も可能です。

 

 

正しく食事を噛むと、必要のない筋肉が柔らかく少なくなり、表情筋も持ち上がり、顔が痩せてきます。

 

 

エラ痩せも夢ではありません。

 

 

ご自身で治す時は、こちらの方法がおすすめです。

 

 

エラの左右差矯正法やり方

 

 

4.エラが大きい人が今日から行うべき6つの行動

 

エラ張りを予防する為の6か条

 

エラが大きい人に原因は、次の3つになります。

 

 

 

1.成長の過程でエラ骨にくびれがつかなかった事。

 

2.筋量が多い為に、食いしばりや歯ぎしりを行った際に、筋肉が肥大してしまう事。

 

3.姿勢が悪くなり顎が歪み、気道が狭く呼吸が浅くなった為に自律神経に働きが悪くなり、食いしばりやすくなる事。

 

 

 

 

そんな方の今日から行うべき行動が、次の6つです。

 

 

 

  1. 1.姿勢を治す。
  2. 2.顎の歪みを治す。
  3. 3.深呼吸を意識する。
  4. 4.日中歯をくっつけないように注意する。
  5. 5.舌を正しい位置に置く。
  6. 6.食事は良く噛む。

 

 

 

今日から、この6つの癖を意識してみて下さい。

 

エラ張りを治したい方の助けになれば、幸いです。

 

 

【エラのサイズでお困りの方へ、オススメの記事】

 

 

 

 

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整骨院で働くにはお金と時間が必要

整骨院で働くには3年で500万円必要【その価値を問う】

整骨院で働くための費用

 

整骨院で働くには3年で500万円必要です。

 

 

なぜ、それほどまでの大金が必要なのか。

 

 

なぜ、3年という長い年月をかけなければならないのか?

 

 

それは、資格を取得しなければならないからです。

 

 

3年で500万円とは、その資格取得に必要な期間と費用になります。

(ただ、学校によっては400万円前後のところもありますし、大学へ進学する場合は4年かかるので、費用や期間は前後します)

 

 

 

整骨院で働くには『柔道整復師』という資格が必要です。

 

 

柔道整復師の勉強が職場で出来てますか?【良い環境とは? 』でその詳しい内容を説明していますが、資格取得自体はそれほど難しくありません。

 

 

しっかり先生の話を聞いて、予習復習を行い、国家試験前にある程度まとめて勉強を行えば、まず問題なく資格を取る事は出来ます。

 

 

問題なのは、

 

3年という年月をかけ数百万円という費用をかけてまで、整骨院で働く価値があるのか。

 

という点です。

 

 

 

これは大学進学にも通じる問題点です。

 

 

私立の理系の大学に通うとなると、4年で600万円程度は学費がかかります。

 

 

家が裕福な家庭であれば問題ないかも知れませんが、奨学金を利用するのであれば、卒業後返済しなければなりません。

 

 

親元を離れ上京し、一人暮らしを行い生活費と奨学金の返済を行うとなると、なかなか厳しい現実が突きつけられます。

 

 

 

はたして、整骨院の場合はどうなのでしょうか?

 

 

大金をかけ貴重な時間を費やしてまでも、資格を取得し整骨院で働く意味はあるのでしょうか?

 

 

その現実を考えていきたいと思います。

 

 

 

1.整骨院で働くには時間もお金も根気も必要

 

整骨院で働くには資格が必要です。

 

 

3年で500万円。

 

 

学費が安い学校を選んだとしても、400万円前後かかるので、時間とお金は必要になってきます。

 

 

社会人を経験して、資格取得を目指す方は資格を取得してから、その後の働き方のビジョンが見えている方が多いです。

 

 

 

  • ・2~3年修行して開業しよう。
  • ・開業したいエリアを調べて、必要な開業費をどのように工面していくか。
  • ・その為に必要な事はなにか。
  • ・今の自分に足りない事はなにか。

 

 

 

なぜそこまでして、整骨院で働きたいのか?

 

 

 

それには、

 

体の不調で悩んでいる方を救いたいから

 

という強い信念から、頑張っている方が多いことでしょう。

 

 

 

これが整骨院で働き続ける上で、一番必要な事です。

 

 

しかし、この気持ちを持ち続ける事が難しくなってくる現状があります。

 

 

 

その原因には、

 

友人の会社と、労働環境を比べてしまうというから

 

という事が挙げられます。

 

 

 

 

1-1.整骨院は基本ブラック企業と考えましょう

通常、整骨院はとても忙しいです。

 

 

仕事終わりの患者さんが来院される時間帯などは、激務も激務。

 

 

忙しさのあまり、目が回る程です。

 

 

忙しくとも、モチベーションが高ければなんとかなるのかもしれません。

 

 

しかし、柔道整復師の仕事を、9~6時勤務の仕事のように考えていた場合、必ずつまづきます。

 

 

 

  • ・拘束時間が長すぎる。
  • ・給料が安い、上がらない。
  • ・休みが少ない。
  • ・ボーナスもない。

 

 

 

以前は完全ブラック企業が多かったですが、その時代に比べると、労働環境は良くなりました。

 

 

しかし、やはり9~6時勤務の仕事と比べると、見劣りはしてしまいます。

 

 

就職する会社にもよりますが、労働環境が良い会社に勤めたい場合は、整骨院勤務は避けた方が良いでしょう。

 

 

その大金は大学進学の為に使い、メーカーなど、労働環境が整っている会社に就職する事をおすすめします。

 

 

 

 

2.困難を乗り越えて見える世界

 

時間とお金をかけ、いざ現場の世界へ。

 

 

働いてみると、労働環境は悪く、先輩は厳しい。

 

そして患者さんからも評価されない。

 

 

まずここで大きな壁、最初に乗り越えなければならない問題にぶち当たります。

 

 

 

2-1.患者さんに評価されない辛さ

学校を卒業してすぐは、施術に入る事は出来ません。

 

 

学校で基本的な事は学んだとしても、現場は教科書のようにいかないからです。

 

 

助手などにつき一定期間経験を経てから、初めて患者さんを担当させて貰えるようになります。

 

 

最初は緊張します。

 

 

あまりうまく施術が行えないかも知れません。

 

 

しかし、患者さんを担当すると患者さんから良い悪いの評価をされるようになります。

 

 

患者さんは、

 

「皆さんが新人さんだから下手でもしょうがない」

 

と思ってくれるでしょうか。

 

 

 

もちろん、そういった優しい患者さんもいらっしゃいます。

 

 

しかし、腕の悪い先生に担当されたと不満に思う方もいる事でしょう。

 

 

最初は、それが辛くなってきます。

 

 

真面目な性格な方であればあるほど、その辛さに耐えきれなくなる傾向が強いイメージがあります。

 

 

しかし、その辛い時期を乗り越えると、柔道整復師の仕事が楽しくなってきます。

 

 

 

2-2.認めて貰える快感

人間は少なからず、認めて貰いたい願望があります。

 

 

ですがセラピストの場合、前述したように、腕が未熟な為に患者さんから認められないなんて事がざらにあります。

 

 

院長になっても、認めて貰えない事もあります。

 

 

しかし、腕を磨き続けていくと、段々と腕を信用して通って貰えるようになります。

 

 

誰かに頼られるというものは、とても気分がよいものです。

 

 

ここまでたどり着くのは大変ですが、患者さん頼って貰えるほど施術家冥利につく事はないです。

 

 

ここに幸せを感じられるのであれば、柔道整復師が天職になる事は間違いないでしょう。

 

 

 

3.整骨院で働くには、なにを目的に働くのかを明確に意識する事が重要

 

整骨院で働くには、柔道整復師の免許証が必要です。

 

 

しかし、資格があるからといって、必ずしも整骨院で働かなければならないわけではありません。

 

 

資格をとったからしょうがなく、何となく働いている。

 

 

これでは、辛いセラピスト人生を歩んでしまいます。

 

 

幸せに暮らしていくには、なんの為に整骨院で働くのかという、明確な意味が必要になってきます。

 

 

労働環境が改善されてきているとはいえ、整骨院業界はまだまだブラック業界です。

 

 

しかし、それは9~6時勤務の仕事と比べてです。

 

 

整骨院で働く意味は、そこではないと思います。

 

 

福利厚生や、給料の為に働くのであれば、資格の為の3年500万の費用や時間が、無駄になってしまうでしょう。

 

 

雇用環境は他の業界に比べて決して良いとはいえないからです。

 

 

どうしても良い労働環境下で働きたいという方は、その為の労力を大学進学や就活に費やし、メーカー勤務を目指して下さい。

 

 

しかし、体の不調で悩んでいる役に立ちたいと思われるのであれば、整骨院はうっけつけの職業でしょう。

 

 

困っている患者さんの為に役立ちたい。

 

 

そう思えるのであれば整骨院に働く為の3年500万円は、決して無駄ではありません。

 

 

 

当院リビジョンでは、少しでも労働環境が良くなるように努力しています。

 

 

 

しかし、患者さんに頼られるセラピストになるには、個人の努力が必要です。

 

 

院長や先輩から教えて貰える技術や知識だけでは、そうなれないでしょう。

 

 

休みを利用してセミナーに参加したり、本を読むなどして、自ら努力する事が大事です。

 

 

大変な仕事ではありますが、患者さんに頼りにされるというものは他では経験出来ない素晴らしいことです。

 

 

人の役に立ちたい。

 

 

そう思っている方であれば、整骨院で働く事をおすすめします。

 

 

仕事は人生の大半を費やさなければならないものです。

 

 

是非、整骨院で働く意味を見つけ充実したセラピスト人生を歩んで下さい。

 

 

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